ばむばんか惰隠洞

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2019-05-17 [長年日記]

[Day] 今日は下痢ぴー

カミさん、お腹の具合が良くないようでリハビリパンツの消費量が半端ない(^^;。追加買ってきたり、お風呂に入れる時に身体洗うのサポートしたりで一日経っちゃった。ご飯もお粥に戻っちゃったし、どうしたもんだか。介護保険の申請も認定までにもうちょっと時間がかかる、ってハガキが来てたりでどうにもこうにもですわ。いろいろ、我慢我慢っすね(苦笑)。

[Books] ビット・プレイヤー

ビット・プレイヤー(グレッグ・イーガン/著 山岸真/翻訳) グレッグ・イーガン 著/山岸真 編・訳
カバーイラスト Rey Hori
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012223-2 \1040(税別)

いろんな意味で、相変わらずだ(負け犬感)

洞窟で目覚めた彼女は、そこが極めて不可解な物理法則に支配された世界であることに気付く。この世界は一体どういう物なのか…。表題作を含む6編を収録した日本版オリジナル短編集、

自分が苦手にしている作家の筆頭級がイーガン。自分が頭悪いのがいけないんですけど、それと時々それでも「お」と思う時もあったりするのでやはり一方的にスルーって訳にもいかないあたりがまた辛いあたりで(^^;。それでは雑に各短編の感想を。

七色覚

生まれつきの視覚障害者にとって福音となるかも知れないインプラント。それがもたらしたものとは…。
一種のバイオSFと言えるのかも知れないけど、新たに得た知覚がもたらす光景の面白さ、同じ感覚を持つものとの出会い、そしてその後、みたいな展開はちょっと良い感じ。最終的に主人公たちがつけた「折り合い」はちょっとほろ苦い。

不気味の谷

タイトルからしてロボット(というかAI)ものなんだな、って予想は付くけど、こちらでは不気味の谷に棲んでいるのはロボットではなく人間の方、と言えるのかも。徹頭徹尾ロボット側の方がはるかにまともに見えてくるあたりは少々皮肉な話と言えるのか。こちらのラストも少しばかりのほろ苦さをたたえているのが良いですね。

ビット・プレイヤー

イーガン版「ソードアート・オンライン」……いやむしろ「転スラ」の方に近いのかな、ってのはもはやネタバレか(^^; なろう系なら転生した電脳世界でやることは「オレつえー」だけどそこはイーガン、こちらがやるのはやって来た世界自体に対する積極的なコミット、と言うことなのね。出だしの物理法則がらみのいろんな描写で少々混乱したけど、読み終えてみたら案外ストレートなアイデア・ストーリーだった、と、思う。

失われた大陸

時空を超えた難民問題に巻きこまれた主人公、彼の身に降りかかるものとは…。
ツカミの部分で語られる部分がSFっぽいと言えるけど、その後に語られるお話はなんというか、じつに現代的な問題提起を、イーガンらしからぬストレートなメッセージ性を込めて語られる。オーストラリアって難民政策に関してはかなり塩対応な国なんでしたっけ? そのあたりに対するかなりナマな主張が込められたお話と言えそう。そのSF性の希薄さが逆に好感を持つ。本書の中ではこれが一番好きです。

鰐乗り

長編「白熱光」と同じ世界での長大なタイムスパンで語られるクエストの物語。イーガン的ハードSFの真骨頂と言えるのだと思う。それ故に自分にとっては一番歯ごたえがキツい。噛み切れないんだよね(^^;。ン千年のスパンで生きる人間に、今の人類と同じ精神性は残るものなのだろうか、ってあたりから割と首捻ってしまうんだよなあ。

孤児惑星

これも「白熱光」と同じ世界観での一種のファースト・コンタクトもの。「白熱光」で感じた「重力の使命」感みたいなものと似たような感じはあった。そこはまあ良かった、と言えるのだろうか。そういう捉え方で良いんでしょうか? とちょっと不安になってしまうあたりがまた(^^;。

って感じで、うん、イーガンとかワッツとかは酒飲みながら読んだらいけない作家なんだろう。しばしば何が起こっているのか解らなくなってしまう時がある。そこをクリアな脳味噌で受け取れることができたら、読後感はまた違ったものになるのかも知れない。でもオレ、酒飲みながら本読むの、好きなんだよ。そこら辺、どうしたら良いんだろう(自分で考えろ)。

★★★☆


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