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アン・マキャフリィ 著/小尾芙佐 訳
カバーイラスト 木嶋俊
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011523-0 \820(税別)
かつて人類がこの星、パーンに移住してきたとき、そこには友として、そして重要なパートナーとしてイルカたちの姿がともにあった。海での安全と漁業のサポートをしてくれるイルカたちと、イルカに取り憑く危険な寄生魚を排除してくれる人類との間には親密な信頼と友情がはぐくまれていたのだ。だが時が事情を換えてしまっていた。いつしか人類は海の友人たちの存在を忘れ、定期的にパーンを襲う糸胞と、北ノ大陸の厳しい日々の暮らしに追われ、海に目を向けることができなくなっていたのだ。
だが、イルカたちは忘れていなかった。いつの日かふたたび、人間たちが自分たちを呼ぶ、あの鐘を鳴らすときがやってくると言うことを…
4年ぶりの「パーンの竜騎士」正伝最新作、なんだけど前作、「竜の挑戦」と、微妙に時間軸には重なったところもある。お話の内容も、外伝扱いでも良いんじゃないかしら、と言えるかな。前作でいきなり強まったSF風味はいったん後退して、ジュブナイル風味たっぷりな、少年たちの成長物語としてなかなか楽しめる。ええ、なんでいきなりイルカなんだよー、とか言うのは言わない約束で。
前作でマウンテンサイクル(違)から出現した移住当時の宇宙船のコンピュータの影響で、パーンの歴史に大きな変革期がやってきていて、この調子でいくと竜騎士すらその存在価値がなくなってしまうかも知れない、と言うような時代。"糸降り"の被害を押さえるために寒冷な地方で暮らさざるを得なかった人々が、その脅威がいよいよ取り除かれそうだというので、俄然今まで未踏の大陸だった惑星の南半球の広大な大陸に注目し始めている、という新たな開拓時代が幕を開けた時期に生きる少年の物語な訳で、今までのどちらかといえば守勢一辺倒だった人と竜、の関係に換わって、こんどは明るく前向きに、人とイルカでがんばろう、ってテーマのイントロになるようなお話なんでありましょうか。なので新たに人間の相棒になるイルカたちは、実に明るく遊び好きでにぎやかで、まあどっちかといえば脳ミソちょっと足りない感じ。優雅に俳句なぞひねってみせるブリンのイルカたちとはえらい違いだ(w。
まあ、このシリーズは今までも、常に古いしきたりや何かに挑戦する人物が主人公になっているわけで、そのテーマは今回も健在なのだと言えるのだろう。そんな中、シリーズ序盤のヒロインにして改革の旗頭だったレサが、本作ではどちらかといえば保守派の人間として描かれているあたりはちょっと興味深いかも知れない。人ってのは自分で何かを成し遂げようとしたときにはいくらでも革新的になれるし、その同じ人物が、一度一定の成果を成し遂げたなら、今度はいくらでも保守的になることができるものだ、ということか。長く続くシリーズでは世代交代もまた不可欠なものなのだけど。
何となくシリーズ的に、狩猟民族的社会が終って、次にやってくるのは農耕民族的色合いの濃い社会だよ、という予告編なんでしょうかね、これは。文明の進化のスピードってものには、時としてある程度歯止めがあった方が良いんじゃないか、とマキャフリィは考えているようなフシも見て取れてそこもちょっと興味深い。でもま、あんまり深く考えずに、イルカに乗りたい少年の成長物語として楽しく読むのが良い本でしょうな。
それにしてもまだ続くんだな、これ。
(★★★)
Googleのアドセンス広告では、該当しそうなネタがないときには自動的に公共広告バナーが表示される。それはそれで「へーそんなものがあるんだ」と思ったりもするけれど、やっぱり見た目はあんまりよろしくないなあ。ということでネタが見つからないときはアドセンス部分を折りたたんじゃうオプション追加。
結局、前となーも見た目の変わらんゴツアルクアトル。
「ウルトラマンマックス」、「種デス」、「ツバサ・クロニクル」。
マックス(#4:「無限の侵略者」高速宇宙人スラン星人登場)はノリとしては「ウルトラセブン」テイストな侵略宇宙人ネタ、なんだけどいろんなところがいろんな意味で、なんというかヌルい。
まず地球を狙う宇宙人が、地球のような美しい星は宇宙でも珍しいから侵略する、というのはまあいつものパターンだから良いとして、だったら悪い宇宙人は、まずは正々堂々と自分の悪事を働かなければいけないと思うんだけど、やってることはどこぞのスタジアムの警備員の殺害。しかもなんの理由があって彼らを殺害するのか、どういう手段を持ってそれを実行するのかが全然統一されてない。悪党の動機とそのための手段が全然納得できない。それに対応するDASH側の描写もヌルい。だいたいね、非情呼集に寝ぼけて集まる隊員、なんてのをしょっちゅうやっちゃいけません。そういうのは忘れた頃にやってこそ意味があるのよ。とっくにカイトとミズキが出動してるのに、突然思いついたように「DASH、出動!」とかいう隊長さんも意味不明。トラブルを引き起こす確率が97%だかあるのが判ってるのに敢えてカイトとミズキを始めに送り出したヒジカタ隊長の真意とは? 判らんことが全部うやむやなままで終っちゃってるじゃないですの、これ。わたしゃ「ウルトラセブン」、あまり好きじゃないし、中でも「ダーク・ゾーン」(ペガッサ星人の回な)なんて、見終わった瞬間、子供心に「ふざけんなよこらー」と怒った憶えがあるけど、少なくとも最後に怒るまでは、お話に引き込まれていたという記憶がある。でもあのころのオレがこの話を見て、最後までちゃんとテレビを観ていられたかどうか、ちょいと自信がないね。このお話を作った人達は20数分のエピソードに、一貫した流れを作ろう、という努力を全くせず、数分単位のセグメントごとにそれなりに見映えのする映像なりセリフのやりとりなりを詰め込んで終わりにしてしまおう、ってスタンスでおしまいにしてしまったような感想しか持てないのでした。
あちこちで好感が持てる絵がある(今週の、スタジアムが宇宙船になるなんてのはかなり好きな絵ですよ、うん)だけに、肝心のお話を甘く見てる感じがどうにも許せなくなるのよ、「マックス」見てると。
デス様はまあなんだな、シャア議長とキシリア艦長の丁々発止がちょっと良かったかなーって感じっすか。あとはまあ、どうやってカガリに百式(違)が渡るか、ちうお話でしたな。まあこれはこれでいいや、もとからそんなに期待している訳でもなし。
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