ばむばんか惰隠洞

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2008-08-09 [長年日記]

[Day] いろいろ買ってきた (22:54)

画像の説明昨日お隠れになった諸々の補充のために。まずは扇風機。三宮のせいでんでワゴンに積まれてたSwiftたら言うブランド(台湾のメーカーみたいですな)の小型のボックスファン、2100円。無駄にでかいトグルスイッチがまるで満開製作所みたいだ。家に帰ってさっそくマシンの横に置いてみるとあらすてき、あつらえたようにぴったりサイズだわ。

さすがに真っ当に家庭用電源からパワーもらって回る扇風機、ちゃんと風が吹いとるね。Speedfanで計測してみてもCPUまわり、HDDともに40℃台で安定している感じ。今年の夏はこれで安心、かな。

次。上のフロアに上がってレジのおねいさんに「マウスが死んだんだが保証書捨てちゃったんだ」つったらレシートはあるか? と聞くのでもちろんありますよ、と提出したらばそれじゃあ交換いたしましょうと。あらラッキー。一応死んだ方のマウスも持参して、お店のPCに繋いでこれ以上ないくらい死んでることを確認してもらった上で同じモデルに交換。申し訳ないがマウス本体のみでパッケージなどは勘弁してくれ、って事だったんだけどもちろんこちらに異存のあるはずもなく。何たってこの時点でデイパックの容量の6割方はアヤしい扇風機に占領されちゃってたんだし。

ってことでマウスはロハで交換出来ちゃったもんでちょっとウキウキ。また2000円飛ぶのかー、と思ってたらそれが浮いちゃったからね。本屋でレナルズの分厚い文庫見つけたら、そりゃ買っちゃっても仕方がないと言えるだろう(言えるか?)。

あとは手近なauショップで共通タイプのACアダプタ買って帰宅。今のところマウスも扇風機も壊れてはいないようです(w。

[Books] フロスト気質 (23:54)

97844882910449784488291051 R・D・ウィングフィールド 著/芹澤恵 訳
カバーイラスト 村上かつみ
カバーデザイン 矢島高光
創元推理文庫
ISBN978-4-488-29104-4 \1100(税別)
ISBN978-4-488-29105-1 \1100(税別)

ハロウィーンの夜。少年少女は夜の街に繰り出して悪ふざけ三昧に精を出し、平の警官たちは寒空の下、浮かれた連中のしでかしたこととこれからしでかすかもしれないことへの対応に追いまくられる。初めて単独で警邏に出ていたバッカー巡査もそんな警官たちの一人。今のところたいして重大なトラブルにも遭遇することなく勤務は終了するはずだった。だが、ただならぬ気配を路地の隅に感じたバッカーが目にしたものとは…。

ハロウィーンで盛り上がるデントンの街。だがそこは決して安穏としていられる街ではない。最近になって頻発する幼児を対象にした傷害事件、少年の失踪。そんなときに新米巡査が発見したのは一体の死体。だが折悪しくデントン警察署は不測の事態で極度の人員不足、この最悪のタイミングで事件の現場に顔を出してしまったのが休暇中だったはずのフロスト警部。不承不承、休暇返上で捜査の指揮を執る羽目になったフロストだったが、発生する事件とトラブルはその後も引きを切らず…、ってな展開。

我らがフロストおじさんは相変わらず、助平で下品で勘に頼る割にその勘がしばしば頼りなく、肝心なところで勘を外して失態を演じ、捜査は一向に進展せず、上司のイライラは募り、同僚(のなかでも上昇志向のある連中)の敵愾心はいや増し、部下たちの疲労は極限に近づいていく。そこらじゅうに迷惑をかけて突き進むフロスト式捜査はいろんなところにトラブルの種をまくのだが、一番根っこの部分のブレがないので、フロストの捜査はいろんなトラブルとコストを発生させるけれど、最終的には正解に向っていく。これがあるので上司は盛大に文句をつけるがいざというときにフロストを外すことが出来ず、部下たちはフロストのおかげで無茶苦茶な超過勤務を強いられることになるにも関わらず、「警官」というアイデンティティに思いをいたしたときに、フロストが要求するさまざまな物事こそが、上司がなんと言おうと「警官」のそれであると直感し、この困ったオッサンに一定の信頼を寄せて動く。このあたりの組織内のヒエラルキーのいくつかの階層で、一つのことに対して異なる見解が生まれてくるあたりをさりげなく描写して見せるあたりはなかなかいい。オレ以外にもフロストおじさんのことを好いてる人がいたんだ、ってわかるのは、なかなかどうして乙なものだ。

いわゆる本格推理としての面白さはそれほどないけど、警察小説として、で、自分が知ってる警察小説なんてたいした数があるわけでもないんだけれど、どうしようもないけど最後の一線だけは絶対譲らないオッサンの頑張り(いやもう、この人はほんとに仕事に関してはとことん頑張る人なのだ)を描くお話として抜群に面白い。

唯一残念なのは、著者であるR・D・ウィングフィールドが2007年に亡くなってしまっていると言うことだろうか。フロストおじさんの未訳は、あとわずか二作しかないってことになる。こんなもったいないことがあるだろうかね。

★★★★


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