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ロバート・B・パーカー 著/菊池光 訳
カバーフォーマット 辰巳四郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫HM
ISBN978-4-15-075697-0 \860(税別)
依頼は夫の素行調査だった。浮気の現場の決定的な証拠になるものを押さえて欲しいと。夫はエネルギーを扱う巨大企業の幹部役員。あっけないほど簡単に浮気の現場に遭遇したスペンサーだったが、その現場でおかしな人物に遭遇する。夫の浮気相手にも、同業者の尾行がついていたのだ。しかも浮気の相手もまた同じ会社の社員の妻だという…
スペンサー・シリーズ第31弾。帯に曰く、悪が巣くう巨大企業、スペンサーが一網打尽。
だそうで、まあごく大ざっぱに要約すればそういう話だと言えなくもないがそこはスペンサー。悪さをする巨大企業イコール巨悪というわけでもなく、当然スペンサーたちが乗り越えなければならないハードルの高さは限りなく低く、スペンサー以下スーザン、ホーク、ベルソン、クワーク、ヴィニィといったおなじみのメンバーが、ドーナツ食ったりビール飲んだりレストランで食事したり犬の世話したりしてる内に、気がつくと事件は解決してしまってる。
何せそれがスペンサー・クオリティなので文句があるなら読むなって話であって、それはまあそれで良い。帯で煽り、カバー裏の惹句でもスペンサーが専門外の事件に挑む
とか頑張ってて、売る側の苦労はいかばかりかと少々同情してしまうけれど、なに、ホントのところは「いつも通り」で済む一冊と言える。そこを楽しめるかどうかって話なだけで、わたしゃ楽しめたのでまあいいです。歯医者の順番待ち(急患入って一時間待ちになっちゃったもので)の良い暇つぶしになってくれましたよ。
★★☆
まとめて見たワケじゃなく、ぽっつりぽっつりと、時折早送りなども交えて先週末からの分、「機動戦士ガンダムOO」(再)、「ペルソナ トリニティソウル」、「To Loveる」、「xxxHolic 継」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5 GoGo!」、「コードギアス ikry」、「ブラスレイター」、週が変わって「図書館戦争」、「二十面相の娘」、「マクロスF」、新番組が一本、「鉄腕バーディー DECODE」まで。
さすがにいろいろうろ覚え。「ペルソナ」はラス前。独自の世界観を評価するけど、ちゃんと見てなかったもんだから、ここに来てもいまだに入れ込めない感じ。「To Loveる」はそこそこ面白いと思うんだけど、時間がねえなあと思ったときには速攻早送り対象になってしまってごめんなさい。webラジオのテンションの方が高い(というか矢作紗友里と渡辺明乃のテンションのギャップがスゴいんだと思う)っつーのも問題なのかも。「Holic」は、面白いときと合わないときの差が結構あって、「継」はわりと合わんときの方が多いかなあ、みたいな。
日曜日。ゴルフで「ゴーオンジャー」はお休み。「キバ」はまあまあ軽く楽しめる。「ギアス」はギャグ回。まあこれはこれで。「ブラスレイター」は前半終了、みたいな。主要キャラの大半がお亡くなりになっちゃって、この先どうなるんでございましょう。
今週分。「図書館戦争」もラス前。久しぶりにアクション多めになってたけど、ヤマ場的なテンションは今週の回で収束しちゃってるので、最終回はやっぱりコイバナ方面で落ち着くのかしらね。二週続けて作画が頑張った「マクロスF」、先週のマクロスに見えたものはマクロス級4番艦、「グローバル」だったそうで。グローバル艦長もすでに鬼籍なんでございましょうか。ルカ君が意外に大物だったとか、シェリルのジャーマネさんが不必要に黒い人だったとか、いろいろぶち込んできてますな。
んで「バーディー」。あたしゃゆうきまさみのマンガの魅力は、何を措いても「線」だと思ってるので、比較的そこを薄く処理して、淡目の色づかいでまとめたこの作品、ゆうきマンガファン的には「こういうものかな?」的な印象を持った。あとはなんだろ、ゆうきまさみのマンガのテイストの根っこって、江戸前の伝統的な落語のそれのような気がするんだけど、どっちかというと1回目を見た限りでの印象は、良くわからんけど最近売れてる漫才ユニットのそれっぽかったような気はしないでもない。サンテレビで金曜深夜という、野球シーズンにはかなり不利な条件での放映で、この出来だとあたしゃ阪神戦を優先しちゃうかもしれないね、みたいなノリではありますかね。
HK-DMZ PLUS.COM経由で、企業のウェブサイトで困ってしまうことランキング(gooランキング)、堂々の第4位「リンク先がPDFファイル」、先週300箇所のリンク先が全部pdf、つーのをやっただけに結構心が痛いぞ。オレのせいじゃないんだけど。
いちお、サイトの性格によっては閲覧者がやたらとなんでもプリントアウトしたがる層(まあ、オレらよりさらに年配の人たちには意外と多いようですよ)がメインってとこもあって、わざわざHTMLにしても「pdf置いてよ」ってお客さんがいらっしゃったりすることもあるんで、まあ何事も適材適所ってことですわな。
あと、ここでは言われていないけどCMSの導入の仕方がへったくそなサイトが昨今増えてきてるような気がする。テーブルレイアウトに物理マークアップガシガシだった頃のサイトの方が見通しが良かった、なんてところが結構多いと思うんだ。サンスポのサイトとか、前のデザインの方がはるかに使いやすかったぜ。
「ペルソナ トリニティソウル」、「ToLoveる」、「xxxHolic 継」、「炎戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「コードギアス R2」。「ペルソナ」は最終回。総じて丁寧な作りであったと思うんだが、なにせゲームの方の世界観を全く把握してないもので、いろんなところが理解不足だったかも。その替わりと言ってはなんだけど、普通の田舎の高校生のお話が多めの回は、かなり面白かったと思う。そして来週から「ひだまりスケッチ」。アスミス連投だな。
「ToLoveる」、「Holic」は普通に面白い。
日曜朝。「ゴーオンジャー」は新メカ、スカイホエール、違う、ジャンボフェニックス、違う、ビッグポーター、違う…なんてやってたらホントの名前忘れちゃった。デカい飛行機が変形、つーとついつい「リターナー」のジャンボジェットの変形シーン並なヤツを期待しちゃってたんで、そこんとこで勝手にちょっぴりがっかりさん。
「キバ」はなんか妙に昭和な感じが前面に出てて、これはまたどうしたことかと。「ゴーオンジャー」がいまだに乗り切れていない分、「キバ」はまだしも面白いと感じられるかな。「プリキュア」の今期は、みんなの進路つーか、未来をいろいろ考えるお話が多めになるのかな。シロップじゃないけど、オジサンものぞみの先生ってのは結構アリかもな、と思いましたです。
「コードギアス」はいろいろシビアな展開で驚かされました。ギアスの力とは王の力で、それを得ると言うことは、同時に究極の孤独に身を置くことになる、という縛りが効いてきてる昨今。ルルーシュの未来がどういうものになるのかはわからないけど、収支はかなりキツいものになるんだろうな、って気はしますな。
レースの展開はタイミングモニタで眺めてたんだけど、映像でみたのは翌日。レース開始後しばらく経って降り始めた雨が、いろんな人の思惑を裏切りまくり、最終的に一番ミスの少なかったハミルトンが優勝。コバライネンも健闘したので、マクラーレンにとっては良い日だったのではないかな。フェラーリはチームの戦略でミスってしまった上に、マッサが盛大にスピンしまくってあまりよくない日だったろう。川井ちゃん曰く、「ロス・ブラウンが居なくなったからって訳でもないだろうけど、今年のフェラーリは見切りが甘く、ミスを建て直すのに時間がかかりすぎる」だそうで、確かにそんなところはあるかもしれない。
雨の中、久しぶりに大健闘したのがバリチェロ。エクストリーム・ウェットが使いづらいと言われるシルバーストンで、敢えてエクストリームを履いて出てみたらこれが速いこと。ハミルトンより5秒以上速いタイムで、一時はハミルトンに続いて2位を疾走。
思わずホンダの車ってば、メカニカル・グリップがあまりにもヘナチョコで、普通のクルマだったらがりがりとタイヤをいわすような環境でも、案外タイヤに優しかったりするのかしら、なんて思ったりもしたけれど、スタンダード・ウェットに履き替えてからも、ハイドフェルドとのタイムはそれほど遜色なく、むしろ徐々にタイムを上げてたところ見ても、やっぱりバリチェロは運転の上手いドライバーなんだろうな。
やっぱり雨が降るとレースは面白くなるね。ちなみに英国GPで英国人が優勝したのは'00年のクルサード以来だとか。そんなクルサードは今回が最後の英国GPだった、ってのもちょっとした因縁なのかね。
ドニントン・パーク、改修監督はヘルマン・ティルケ(F1通信)。
ま た テ ィ ル ケ か
一応サーキットのレイアウトの基本的性質が変わる
ようなことはないそうだけど、どうなるんだろうねこれは。
Windows XP用セキュリティ更新プログラム(KB951748)。適応させるとネットに繋がらなくなる。アンインストールすれば何事もなくネットの大海原にどんぶらこ。
2ちゃんの「Microsoft Update 失敗したらageるスレ」によると、Zone AlarmのセキュリティレベルをMediumに下げると繋がるようになるらしい。
MicrosoftとZoneAlarm、どっちをより信用するかといえば、そりゃあ……。
あれ、お客さんかな?
同じところで続報見っけ。
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/win/1210466214/503-504。
レジストリ弄るのかぁ。それはちょっとやりたくないな…。
とはいえこのセキュリティパッチ、いい加減で済まして良いようなものでもなさそうで。今回はDNSに関するかなり重要なパッチが当てられてるらしいですな。
ジョン・スコルジー 著/内田昌之 訳
カバーイラスト 前嶋重機
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011668-2 \840(税別)
地球人類の所属するコロニー連合と他の宇宙種族たちとの戦闘は未だ止むことがない。そんな中、巧妙な戦法で敵対する種族の一つ、エネーシャ族の宇宙基地の攻略に成功したコロニー連合軍は、そこで不可解なものに遭遇する。人類ともエネーシャ族とも友好的とは言えないララエィ族の科学者。自らは捕虜であると主張する「彼」だったが、その待遇はとても捕虜とは思えない。そんな「彼」に対する"訊問"の結果、驚くべき事実が明らかになる。本来共闘する可能性など限りなく低いはずの3つの宇宙種族が、同盟を組んでコロニー連合に攻勢をかけようとしているらしいのだ。しかもその背後には、一人の人類の裏切り者の存在が……
「老人と宇宙」と同じ舞台設定で語られる物語なので、前作のタイトルにくっつけてみるのもありだとは思うが、今回は「老人と宇宙」というよりはむしろ「赤ちゃんと僕」。前作でも登場してたゴースト部隊の一人の兵士を、誕生の瞬間から追いかけていく。
本書の主人公であるゴースト部隊員、ジェレドの"生い立ち"は少し特殊。彼にはあらすじでも述べた、コロニー連合の裏切り者の"魂"がマッピングされている。人類史上最大級の裏切り者となってしまった人物は、なぜそんな行動をとることになったのか、そもそも彼の裏切り行為の本質と狙いはなんなのか、それが"魂"を転写された兵士の行動から見えてくるかもしれない、という理由から強引に造り出された存在、それがジェレドというわけで、極めて無垢な状態の脳に、もしかしたらとてつもなく邪悪なのかもしれない精神が注ぎ込まれたときに、人間はどう成長するのか、が(特に物語の後半の)テーマの一つになっている。だからといって不必要に重たい話になっているというわけでもなく、シリアスとユーモアが良い具合に配分されていて、青二才が一人前の男になっていく過程を描くお話として楽しく読んでいける。
ゴースト部隊とは死体をベースに作られたコロニー連合側では最強の性能を誇る兵士で、前作の主人公ジョンたちが老人の精神を新しい肉体に収めたサイボーグ兵士であったのに対して、彼らは古い肉体(を最新型に改造したボディ)にまっさらな精神を埋め込まれた存在で、しかも彼らは通常の人間とは全く異なる、そして極めて速い成長過程を経て一人前の兵になっていくわけで、まずはここのところの描写がかなりおもしろい。生まれたての赤ん坊なのだが、人間をはるかに超える情報処理能力を持った彼らは、ものすごいスピードでいろんな事を覚えていく。生まれて2日目に悪態のつきかたを憶え、5日目にはもうさまざまなメディアに触れて、異星人との戦争というものについて、人間ならばそれをどう見るか、を踏まえて自分たちの解釈を深めていく。こんな風に。
『終わりなき戦い』は、隊員たちの多くに不可解な悲しみをもたらした。戦争がそんなに長く続くという考えは、生後一週間の人びとのグループにはほぼ理解不能だった。<スター・ウォーズ>を鑑賞したあとは、全員がライトセーバーをほしがり、現実にはそんなテクノロジーが存在していないことに腹を立てた。イウォーク族は皆殺しにするべきだという意見には全員が賛同した。
わはは。一言多いあたりが最高だ(w。
こんな感じでいろんなところにちょっとしたお遊びが仕込まれているのがかなり楽しい。登場人物たちのネーミングの規則もそうだし、後半に登場する新種のゴースト部隊員の描写もかなり笑える(というか特オタ的には大爆笑だ)。そんな小ネタを挟みつつ、お話自体は男の成長物語としてかなり良い。前作からのキャラ、今回登場する脇役さん(人間も、そうじゃないのも)たちもなかなか魅力的。次作には今回お休みだったジョン・ペリーも登場するそうなので、続きも楽しみですわ。
★★★★
Workaround to Sudden Loss of Internet Access Problem(ZoneAlarm SmartDefence Research Center)。一応本家でも問題は把握してるようで、最新版使ってくれやと。バージョンは7.0.483.000。恐る恐るふたたびWindows Updateかけてみたけど、おお、今度はちゃんと繋がる模様。とりあえず良かった良かった。
偶然ブクオフで発見した、西炯子「ひとりで生きるモン!」(2)。(1)からずいぶん間があいたような気がする、と思ったら作者もそれで自虐的なギャグを飛ばしてた。
1巻では「あたしがいないとダメな男はー、あたしがいたってダメー!」という、マンガ史上に残ってもおかしくないような名セリフがあったんだが、残念ながら今回はそこまで破壊力のあるセリフはなく。とはいえやっぱり、適度に下品で強引なギャグ満載で楽しゅうございましたよ。
古本屋的にはたいして収穫のなかったブクオフ詣でだったんだけど、前回見たときには抜けてた104巻を105円棚で発見したので、104〜107の4冊を確保。晩飯後にとりあえず2冊。104巻は「湖畔のマリニア」。ああいけね、「グイン・サーガ」の話でした。
ふたたび凸凹道中に出たグインとマリウス。中原に知らぬもののない英雄の姿を見とがめられる事なく、パロへと向うことにした二人は、人里離れた森林地帯を通って目的地を目指す。その旅の最中に二人が目にしたものは、異様な鉄仮面の男に率いられた、野党や傭兵とは思えぬ統制の取れた騎士の一団。旅の途中で出会ったのは、気弱そうではかなげなミロク教徒の若い女と彼女の息子。その幼児は黒髪に気の強そうな双眸をたたえていた…。
シリーズ屈指の忘れられキャラと死んだと思ってた小娘キャラがここに来て再登場の予感、つーか小娘の方は予想通りフロリーだったわけだけど。スジだけ見たら面白そうだが、今回は全編通してグダグダ。かつての放浪編が面白かったのは、喋りまくるマリウス、突っ込むイシュト、収めるグイン、の按配が良いバランスだったからなんだけど、今回のグーさんマリさん珍道中ではマリウス喋る、マリウス喋る、グインも喋る、でメリもハリもあったもんじゃない。もともとマリウスはバカなので、これ以上バカにしようもないんだけど、ここに来て下衆属性まで追加されてしまってもう、いい加減にしろよと。持ち直し傾向にあるのかな、と思ってたグインだが、ダメなときはやっぱりどうしようもないな。
続く105巻は「風の騎士」。鉄仮面男は予想通り、懐かしのアストリアス子爵であった。かつてリアルタイム読者であったわたくし的には、たぶん四半世紀以上を隔てての再会だ(w。
前作があまりにもグダグダだった上に今回はそこそこ動きがあるので、まあまあ楽しめた。何がなんだか分からんけど最後にはリギアさんまで登場して、なつかしキャラ続々顔見せ。時々登場しては中途半端に存在感をアピールするミロク教が、またちょっと顔を出してるけど、今回はどのくらい引っぱるんでしょうな。
「図書館戦争」(終)、「二十面相の娘」、「マクロスF」。ラブコメとしてそこそこ面白かった「図書館戦争」だけど、ツカミの面白さとは裏腹に、話が進むにつれていろんなところの思慮の浅さみたいなものも気になって来てはいたんで、終わったところでの感想は、「まあこんなもんかなあ」ってところかしら。
「二十面相の娘」は、いかにも乱歩っぽい孤島の洋館での惨劇をベースに、ちょいぐちゃぐちゃ。前にTUX導師とも話したんだけど、せっかく乱歩のご親族から「怪人二十面相」のネーミングライツの使用許可を取っておいて、こうまでエロもグロもフリークス風味も薄味ってのは、あまりにも物足りねえ。
「マクロスF」は3週続けて作画大奮闘、というかもはや最終回レベルのテンションなんですがこの先大丈夫なんだろうか、などと余計なお世話的心配をしてしまったことでした。
昨日の続き、106巻「ボルボロスの追跡」、107巻「流れゆく雲」。
相当な経験を経て「風の騎士」なんて位負けしそうな通り名をもらっちゃったアストリアスだったが、残念ながら押し出しほどの迫力はやっぱりなくて、相変わらずバカなのでちょっとがっかり(「グイン」をアニメ化するときは、アストリアス役は絶対に下野紘だな)、が106巻の前半。後半はサーガ屈指の足手まといが二人も揃った日には、そりゃあっさり拉致だろうってことで、何者かによって拉致られたフロリー親子とマリウスを追うグインとリギア。そこそこ動きがあるのでまあまあ楽しめる方かしら。
温帯が意識しているのかどうかはわからないが、ごくありきたりな市井の賑わいの描写ってあたりは何だかんだ言っても栗本薫、実にいきいきとしていてさすがと思わせる。んまあ千葉とか埼玉あたりの女子高生が、生まれてはじめて渋谷に出た感動をクラスメートに喋りまくる描写とどんだけ違うんだよと言われると、そういわれるとそれもそうですね、と言わざるを得ないところもあるんだけど、でもやっぱりこう言うところは上手いと思うぜ。
107巻はいろいろ一休み、というか脇役陣グチ吐き大会な本。カメさん、リンダ、アキレ大帝にハゾス君、ヴァレさんまで揃いも揃ってグチ吐きまくり。インターミッション的本の中で久しぶりにリンダの予言が発動するあたりはなかなかやるな、と。「闇の王子と光の王子が中原の未来を決定づけ、そこで重大な役割を果たすのが吟遊詩人」って大意の神託は、この先の中原の未来を左右するキイになるのがドリアン、スーティー、そしてマリウスってことなんでしょうかね。マリウスにお話の世界での「重み」をどう温帯が背負わせるのかがこの先の見物ってことになるのか、とも思うんだが、そこが一番信用できないってあたりがこの先の不安材料だわな。
ま、ひゃくごえん読者なんでこの先はまた、新古書店の都合で。それはともかく107巻のカバーイラスト、これ、リンダとレムスだよね? ううううむ、二人ともまだ21なんだけどねぇ……
15日〆なんて先の話じゃんと思ってた時期が自分にもありました。気がついたらもうヤバいじゃん。
一昨日ブチキレかかった仕事の方は、日記に書こうと思ったグチを10枚くらいオブラート重ねてくるんで相手にメールしたらば、それ以降何も言ってこなくなっちゃったので、今がチャンスだってことでわふわふお仕事。一応形になったかなあ、ってことで。
ちょっと金にならん可能性の方が高い仕事なんだけどねぇ…。
2ちゃんのOperaスレでやや要領を得ない質問を投げてきた相手に対しての回答。Opera 総合スレッド Part98の#422。いいねえ、キーボードの上の方にある F3 を押せ
ってあたりにしびれちゃったぜ(w。
MediaSkinのバッテリの保ちの悪さには定評があるんだけど、ウチのも少々末期的になってきたかもしれん。今まではそれでも充電バーが二つになってもちょっとの間は保ってくれたんだけど、最近はフル充電に見えて、一本バーが消えるとそこから全く踏ん張れなくなっちゃって、寝る前に「あーまだ三つ点いてるな」で安心して放っておくと、そこから朝までの間に一気にバッテリは減っていき、自動的に電源オフまで行っちゃうみたい。で、電源が落ちてることに気がつかないまま放ったらかしになってしまっているので、昼過ぎに「電話くれー」と言うメールがあちこちから舞い込んであらまあ大変、と。
仕事の連絡は基本メールなんで、電話でコンタクトって時は少々マズいことが起きてる可能性が高い訳なんだけど、そういうときに限って実はケータイがダウンしてる可能性が高いですよ、ってね。今日がまさにそうだったわけだけど。
そろそろ交換用のバッテリを準備しといた方が良さそうだ。いろんなところが困ったケータイなんだけど、それじゃあ機種変更しよう、って思えるようなモデルも見あたらねえんだよな。
コーディング担当で仕事に参加するときは、業務MLでのやりとりなんかも見てるだけー、を固持するように心がけている。何せクライアント→下請け制作会社の担当者→孫請けのオレ、なんで、ね。
普通はこのスタイル、余計な波風も立たず、一番下で仕事してるオレはやることさえやって、できた時点で請求書を送りつけたら任務完了なので楽で良いんだけど、間に入る人間にディレクターのセンスがないと仕事はどんどん迷走していく。こんな感じ(一応(ク)=クライアント、(下)=制作会社の担当。ちなみに〔デザイナー〕兼任、(孫)=オレ、ってことで)。
(ク)→(下)「AとBとCをやって欲しい」 (下)→(孫)「Dで行きましょう(彼の中ではA、B、CがDという全然別な作業に集約されるらしい)」 (孫)→(下)「Dは一応対応できましたがA、B、Cはどうしますのん?」 (下)→(ク)「A、B、Cはこんな感じでどうでしょうか?」 (ク)→(下)「できてないんじゃね?」 (下)→(孫)「A、B、Cはいつ頃できますか?」
殺すぞ(w。
と言うやりとりが頻繁に起きるので、さすがに辛抱堪らんことになってきた。たまりかねて(下)に、「MLにおいてデザイン以外の話題はオレが相手するがよろしいか」(真意:あんたは黙ってなさい)と提案したら(普通こう言うのは却下されることの方が多い)、速攻で「お願いします」だって。本人も向いてないと思ってたんだろか。
この手のやりとりを人任せにする分、単価安くても文句言わないようにしてるんだけど、放っといたらいつまでたっても終わりが見えてこない感じがするし、しょうがねえかなぁ。でもめんどくせえなあ。
先週は甲子園でかなり残業が発生してたりした模様で、いろいろ録り損ねが発生したりもしたけど、まあそれはそれで。見た憶えがあるもの、幻視したのかそれは、みたいなのもひっくるめて。えーとどこからになるんだ?
ああ、「一騎当千」やら「ゼロ魔」とかも始まってったんだな。「セキレイ」? えーとこれはこれでちょっとだけ面白いような気もしないでもない。とりあえず「二十面相の娘」、「マクロスF」、「ひだまりスケッチ×365」、「ToLoveる」、「xxxHolic 継」、「炎戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5 GoGo!」、「コードギアスikry」まで。「二十面相の娘」は水着水着ー、「ゴーオンジャー」はいまだに乗り切れず。
さて別立てでもう一本。出遅れてるにも程があるんだけど「RD 潜脳調査室」。全くのノーマークだったんだけど、キャラデザインが上山ブラザース(弟)と聞いてすっ飛んでいって見たら、これがでたらめに良くできてる。ついでにやけにシロマサくさい世界観だなあと思ったら、原作者に士郎正宗の名前がしっかりあってあらあらと。「攻殻機動隊」とシンクロする世界観のもとで語られるお話らしいけれど、時代的には「攻殻…」より少しだけ、良くなった世の中が舞台のようだ。少しだけ明るくなった、リアルとメタのヴァースに、ジャック・マイヨールみたいな人間がいたらどうなるか、みたいなお話だろうか。
「攻殻…」の世界観をエッセンスとして取り入れた上で、押井守的な、出てくる食い物が軒並み不味そうな世界とは一線を画する、それなりに明るく豊か(女の子のプロポーションもな)な世界を描いて好印象。美術の頑張りが尋常じゃなく、毎回目を見晴らされるんだけど、その美術に作劇が負けていないあたりもなかなか凄い。6話(「ラブ・レター」)にはオジサン泣かされたっちゅーねん。
「鉄腕バーディー」がちょっと期待はずれっぽいんで弱ったなあと思ってたところだったので、こいつは嬉しい掘り出し物。定期視聴させていただきます。
久々ミニオフ。今回はTUX導師にまなたけさんも参加していただいて、「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」、「スピードレーサー」。映画については改めて書きますが、いろいろ考えることの多かった分、「スピードレーサー」に軍配上げとこうかな。面白かった、と言うわけではないですが。
んでもって、ようやく、念願かなって屋上いぇい! しこたま飲み食いしてご機嫌で解散。帰り道にちょこっとパチンコ打ったら、500円でセブンスター1カートンゲットできてプチラッキー。
皆様お疲れ様。良いお休みでございました。
スタッフ
監督: スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮: ジョージ・ルーカス/キャスリーン・ケネディ
製作: フランク・マーシャル
脚本: デヴィッド・コープ
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演
ハリソン・フォード
カレン・アレン/シャイア・ラブーフ/レイ・ウィンストン
ジョン・ハート/ジム・ブロードベント
ケイト・ブランシェット
公式サイト:http://www.indianajones.jp/
1957年、厳重な警備を誇っていたはずの、ネバダ州のとある米軍施設に侵入した一団。彼らの正体はソ連の特殊部隊だった。そして彼らに捕えられ、同じ場所への同行を強いられた二人のアメリカ人。そのうちの一人は…、もちろん「彼」だった。インディアナ・ジョーンズ。10年前にロズウェルで発生した不可解な事件、その時にも関わりを持っていたインディをここに連れてきたソ連の軍人たちの目的は、その事件の遺物の強奪。だが…
ロズウェル事件にエリア51、アトミック・カフェに「アメリカン・グラフィティ」前史、懐かしい第1作のキャラと作品世界の中での時間の経過、いろんなものをぶち込んで、でも本質は単純明快なジェットコースター・ムービー。根岸泉さんは、スピルバーグ作品にはスピル作品とバーグ作品がある、と書いておられたが今回は間違いなくスピル作品。パルプ雑誌の面白さ優先の無責任っぷりの楽しさはそのままに、映像作品としては隙のない、実にこう、そこにそこまで力を使うのかい的気持ちの良い力業炸裂、な一作。日本でこれに近い物を探すとしたら、案外「無責任」シリーズがそれにあたるのかもしれない。
細かいことにいちいち目くじらを立てたら負けな作品で、ただひたすら、つるべ打ちで繰り出されるショックとアクションに目を奪われていればそれで良い作品なのだけれど、実はそれ故に重要なのは脚本ということになるのであって、そこの所にもう一捻りがなかったのが唯一の難点と言えるか。伏線の張り方とその回収が皆無で、「あのシーンのあれはこういうことだったのかい!」的びっくりが全くなかったのがとても惜しい。びっくりの元になる、伏線として有効に機能しそうなシーンがいくつかあっただけにそこらの残念さもひとしおなんだった。ネタバレにならないように書くのが難しいんだけど、たとえばインディがクリスタル・スカルと強制的に対峙させられるシーンなんかは、クライマックスのための伏線としてかなり美味しいシーンだったと思うんだけどな。
そこまで隙のない大作を期待しちゃいけないぜ、ってのもわかるんだけど、やはりそこはそれなりに、お金を払って2時間ばかりの非日常を楽しむために小屋に足を運んでいるのでね。見た目のお楽しみ的は文句なし、スジについてはもう一回か二回、捻って欲しかった、ってところかな。
個人的にはマリオンに再会できて、そこはとっても嬉しかったんですけどね。
(★★★)
日本語版Wikipediaにおけるクリスタル・スカルの項目。これから映画を見に行く人は、ここで簡単に予習しておくと良いかもね。
スタッフ
監督: アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー
製作: ジョエル・シルバー/グラント・ヒル/アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー
脚本: アンディ・ウォシャウスキー/ラリー・ウォシャウスキー
音楽: マイケル・ジアッキノ
撮影: デヴィッド・タッターサル
出演
エミール・ハーシュ
クリスティーナ・リッチ
マシュー・フォックス/ピ(Rain)/真田広之
ジョン・グッドマン/スーザン・サランドン/アリエル・ウィンター
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/mach5/
家族ぐるみでレースに打ち込むレーサー一家。天才レーサーのほまれも高い長兄レックスは、将来を嘱望されながら、あるときを境にダーティーな走りに転向した末、危険なラリーでクラッシュ、命を落としてしまっていた。レックスから未来を受け継いだ次男の名はスピード。レックスをしのぐ才能の片鱗を見せた彼の元には、巨大企業からのスポンサー・オファーが殺到する。だが、手作りのレースを愛するスピードは、ビッグチームとの提携を断り、これまで通りの家族ぐるみでのレース参加を選ぶのだが、それはレース界を牛耳る巨大企業のオーナーにとっては見過ごすことのできない決断だった…。
ウォシャウスキー兄弟の新作が「マッハGoGoGo」だと聞いたときの、いわれのない不安感の根っこにあったのは、ライカー副長の「サンダーバード」みたいなことが起こるんじゃないかってことだった。さすがにジョナサン・フレイクスに較べたらウォシャウスキー兄弟は、オリジナルに対する敬意ってところははるかにちゃんとした意識を持っている人だとは思うんだけれど。それでも本作に対する受け取り方は、期待するこちら側と作り手としてのあちら側で微妙な差異はあるような気はしないでもない。なんだろう、「赤いペガサス」と「爆走兄弟レッツ&ゴー」の差、みたいなものだろうか。全体として数多のレースものアニメを再構成するのではなく、ミニ4駆のカラフルさをベースに、お話の組み立てを作っていったような気がする。その狙いは多分作った側としては「やりきった」ってものになるんだろうけれど、見せられるこちらとしては、「マッハGoGoGo」ってこうだったっけ? 的なもどかしさが残っちゃった、みたいな。
あまりにも絵的な展開がめまぐるしいので良くわからないことが多いのだが、その絵造り的にはものすごく高度なことをやっている。プロップデザインでも、マッハ4〜6へのデザインの変遷とか結構凄くって、最終的な勝負マシンのマッハ6が、良くみるとトヨタがル・マンに持ち込んで物議をかもしたアレにやたらコンセプトが近いような気がしちゃったりするのも興味深い。基本的な絵造りの方針としては真っ向勝負を挑んでいるんだな、これは、と思わされる小ネタには枚挙にいとまがない。ミュージック・クリップのバックグラウンドとして流すには極上の映像と言えるような気がするんだが、それはとりもなおさず、ストーリーを置き去りにしてイメージを優先したときに印象深くなるイメージの奔流だったということで、んじゃあお話はどこ? って事になってしまうわけでもあるわけで。
多分ウの字の兄弟とジョエル・シルバー的には、かなりミュージック・クリップ側にシフトしたような、視覚的な面白さを強調して、スジのパートを相当おざなりなものまで落してしまったような作品を作ることで、何やら新しめな映像作品のフォーマットの提案をする、あたりに勝算を見いだしていたような気がしないでもない。で、新しさは感じるしそこは見ていて楽しいんだけど、やっぱスジを放ったらかすとロクなことにはならねえな、とも思うわけで、総じて策士策に溺れちゃった映画、って印象はある。
何でこんなの作っちゃったんだろう、的な部分での「深さ」はあるような気がして、そこで結構引っかかるというか、気になっちゃうところがある分忘れられないところが存在する、ような映画ではあるとも思うんだけど。誰にもお勧めしませんが、個人的にはかなり気になる作品だったわ。ょぅι゛ょ時代のトリクシー(スピード君の彼女)が超絶的に、凶悪にキュートなもんで、気になる度には数ポイント上乗せされちゃってるってところもあるんだけどね。
(★★☆)
□ こじま [屋上、いいですねぇ。 関西に行ったときにはぜひ参加したいところですが、仕事を変えてからは行く機会も無く・・ 映画は、..]
□ TUX [●楽しゅうございました! ●スピードレーサー、トリクシーのトランスフォーム度合いに納得がいきませぬ、ええ、いきませ..]
□ rover [8月ってば「スカイ・クロラ」ですよね、やっと思い出しました。 ってことで都合のつきそうな方は是非。私も見たいんで、 ..]
□ まなたけ [先日は本当にどうも〜 スカイ・クロラ あちきもみたいっす〜 あと屋上よかったっす〜! 田舎物のあたしには都会の夏!っ..]
□ TUX [●んじゃ、次回はクロラ・ギララのコンボで(爆)]
□ rover [なんかカエル型の宇宙人みたいだな(w。]
唐澤俊一 編・著
アスペクト
ISBN4-89366-368-2 \1400(税別) →amazon
昭和のガメラシリーズやTVシリーズの「コメットさん」、「ウルトラマン80」、「刑事犬カール」など数々のヒット作を送り出した映画監督、湯浅憲明氏が語る映画人としてのキャリア、作品に対する思い。「ガメラ対ギャオス」、「ガメラ対バイラス」を実際に鑑賞しながらのテキスト・コメンタリー(?)付き。
商売ものに手をつけるシリーズ。職人監督としてその名も高い湯浅憲明氏の映画造りに対する思い、自身が経験してきた映像作品造りの現場でのさまざまな体験談や回想を交えての聞き語り。潮健児氏の本でも感じたけれども、こういうメインストリームからは微妙に外れているけれど、知られざる人気者にして玄人好みなキャラクタに対する探求本のようなものを企画・制作させると唐澤のお兄ちゃんは大変良い仕事をなさると思う。どちらもインタビューイの個性が際だっていて、かつ話し上手なところも助けになっていると思うけれども。
つねに万全とは言えない制作環境の中で、それなりの結果を出さなければいけない立場というのは、ある意味日本の特撮の本丸というべき東宝-円谷のラインでは考えられないぐらい厳しい条件が前もってハードルとして存在しているわけで、そこをいかに克服、あるいは回避して行くか、ってところが職人の腕の見せ所、と言うことになるかと思うが、そこで湯浅氏が強調するのが、どれだけ事前に計算をきっちりやっておけるか、と言うところ。予算、納期、スタッフをしっかり頭に入れておき、その中でできることをきっちりやり遂げることが何より重要である、と言いつつ、脚本家に対してはぶっ飛んだ発想を求め、監督としてやるべきことは脚本が要求してくることを、限られた条件下でいかに実現するかである、とするあたりに、サラリーマンでも芸術家でもない、「職人」としてのプライドがあるのだと思う。東の横綱ともいうべき「ゴジラ」に対しても、倒すべき相手ではなく、お互いが狙うところは違うのだから、そこを追求したらいいんじゃね? 的な鷹揚さとそれなりの矜持のようなものが混じったコメントも興味深い。
ガメラ映画の誌上コメンタリもなかなか興味深いんだが、「対ギャオス」と「対バイラス」で、コメントの量が二つの作品の予算の格差とおおむね同じような比率だったりするところで、お家の事情ってのはやっぱり大きなファクターになってしまうよなあと思い知らされてしまうあたり、何だかんだ言っても日本の映画産業が、作り手の矜持や熱意とは別のところに小さくない問題を抱えていることだなあと思わされたことでした。
★★★☆
去年は8月に購入してたんだなー。って事は今年は去年よりも暑いのかもわからない。キューブでCPUクーラーがファンレスタイプの私のマシン。最近本体ファンが盛大に回るようになってきてるのが少々気になってたし、去年のヤツは1ヶ月ぐらいで見事に死んじゃったので、今年もネタ気分込みで安物のUSBファンを物色にハーバーランドのソフマップへ。今年はUSBポートに直づけの、フレキシブルチューブタイプのものをチョイス。amazonじゃ低い評価されてたけど、全然気にしない。一夏しのげたらいいの。
実際に繋いでみると、こんな、マーシャンズ・ウォーマシンのパーツみたいな感じになる。風量はまあまあで、本体ファンはかなり静かになってくれたのは良いんだけど、軽い方が良いかな、と思ってフレキシブルチューブが細い方を選んだのは失敗だったかも。たいしたパワーでもないはずだけど、自分が作る風圧にチューブが耐えられなくて、どんどん本体が後ずさっていっちゃうのな。そしてマシンの隣のスキャナのガワにチューブがあたって、盛大に騒音を発してしまう、と。タオル挟んでいるのはそういう理由からです。
ま、冷やしてくれる間はありがたく使わせてもらいますよ。どれくらい保ってくれるかな。
アーサー・C・クラーク 著 / 山高昭 訳
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
カバー写真 Luis Enrique/Getty Images
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011669-9 \840(税別)
1930年代に初めて手に取った一冊のパルプ雑誌。13歳の少年に「SF」を焼き付けたそれこそが「アスタウンディング」。「アナログ」と名を変えて現在も続く一つのSF専門誌と、時代ごとの自身の経験を交えて語られる、クラークのSF個人史。
邦題に異議あり。原題は「ASTOUNDING DAYS」。直訳したら「どびっくりの日々」、だけどもちろんこれは、アメリカを代表するSF誌、「アスタウンディング」の歩みにシンクロしたクラークのSFとサイエンスに関する経験を回想していく本。なんだけど「楽園の日々」ってタイトルではその辺のニュアンスが全く伝わってこない。クラークで楽園、と言われたらやっぱセレンディピティな話であって、その話の中心にあるのはスリランカ的な諸々の話題とSFとの絡み、って方向性を想像してしまおうってものであるがそういうもんではない。タイミング的にクラーク没後に刊行されたって事情もあるんだろうけど、この邦題はないんじゃないか、って気はしないでもない。
んでもって本書自体は、そうだな、野田大元帥(そういえば没年が同じなんですね)なら「SF英雄群像」を書いたところに、クラークは「アスタウンディング・デイズ(『楽園の日々』とか言いたくない気がする)」が嵌る、と言うことになるだろうか。自分が好きで好きで堪らなくて、そのことを説明する必要に迫られたときにどういうものを書くか、クラークはどう書くか、が見えてくるあたりがとても興味深い本。クラークにとってSFのSは断じて"スペキュレイティヴ"なんぞではなく、あくまで"サイエンス"なのだ、ってのがそこかしこからほの見えてくるあたりがなんだか微笑ましく、心地よい。
エンタティンメントとしてのSFとして、敢えて科学的な交渉の不正確さに目をつぶる必要が出てくることをちゃんと理解しつつ、「ここは(科学を扱う)SFとして、外しちゃいけないんじゃねえの?」的な部分には、たとえ何年前の古典であっても容赦がないあたりがクラークらしい。さらに文句をつけようって時にも、いかにも英国人らしい、ちょいと斜に構えた余裕をたたえたユーモアも健在。亡くなった方を追悼する、と言うよりも、ここまで来たら生きていようが亡くなっていようがたいした問題じゃないな、と思えるぐらいのことをやってきた人だったのだなあ、なんて事をふと思ったりもした。SFファン限定だろうけど、ささやかな幸福感に浸れる本。特にロートル系のファンには嬉しい一冊なのではないかな。
★★★
一週間の間に見たような気がしたもの。「ブラスレイター」、「RD 潜脳調査室」、「ゼロの使い魔 三美姫の輪舞」、「二十面相の娘」、「マクロスF」、「鉄腕バーディー DECODE」。ビデオでは撮り損ねてるんだけど、「ストライクウィッチーズ」とか「薬師寺涼子の怪奇事件簿」とか「セキレイ」とかも、見るともなく見てます。「セキレイ」は深夜のハーレムアニメとしてはなかなか良いんじゃないですか。棒子も黒さあやも頑張ってるし。
「ブラスレイター」はお話の流れがかなり変わってきた回。飛びモノばんばん出てくるんで、そりゃもう板野サーカスの大盤振る舞いは見応えあるんだけど、このカッコいいメカの持ち主の皆さんが要らんことせえへんかったら、デモニアックなんてモノは生まれなかったわけで、そこらの落とし前をどういう形でつけるのかな。一大贖罪大会のエンディング、というのはあんまり見たくないんだけど。
「RD」は高性能チャットAIが追い求めるものとは何なのか、を「2001年」的舞台装置で描いてみた回。士郎正宗が好んで取り上げそうなテーマを、彼ほどには(詳しいんだけどさっぱり解らない、と言う難儀な形での)濃密な描写を避け、解りやすく丸めて描いてる感じがして好印象ですな。
週後半は安定傾向で。「バーディー」はもうちょっとだけ様子見かしらん。
「ひだまりスケッチ×365」、「ToLoveる」、「xxxHolic 継」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」。
あー、「ひだまり」は基本的に学年が上がったりする訳じゃなく、第1期でやった話の間に今回のエピソードを挟んでいく形で作っていくわけね。いきなりヒロさんのダイエットゼリーの話とかが出てくるんでちょっと驚いたぜ。で、次回はいよいよネコの話なのね。楽しみ。
バロウズ星のカーター王子、で笑かしてくれたのが「ToLoveる」。そこに続けて持ってくるのが「キングコングの逆襲」て。スタッフ楽しそうだな。
「Holic」は言ってみればカーテンコールのようなエピソード。単体では成立できないけど、シリーズ通して見た人にとっては、ちょっと小洒落たオマケ話でございましたな。
日曜朝はようやくエンジンかかってきた感じかなあ。いまだに「ゴーオンジャー」のキャスト諸君のお芝居力が向上しないのには少々頭を抱えてしまうけど、悪党サイドにドラマが生まれつつあるので、そこでちょっと興味を惹かれるポイントが出来たかな、ってところ。「キバ」は現在と過去のクイーンのエピソードに引きがあるので、そこを楽しみに。「プリキュア」は今回、作画が妙でしたな。
瞬断数回にがっつり2分ぐらいの停電も一回。荷物があるんで郵便局まで出かけたんだけど、のべつ幕無しにピカゴロが連続し、遠くのお山にはサンダーブレークが直撃しとるし。
こんな日に限って送り状を一通忘れてきて、ピカゴロに大雨の中を、お家と郵便局の間を余分に一往復。戻ってみるとエレベータも停電でダウン。
今はどうやらピークを過ぎたみたいだけど、正直出歩くのが怖いぐらいの勢いだったわ。
そしてお仕事は4時間ぐらいタイムスリップ(つoT)。
赤尾晃一の知的排泄物処理場経由で、【絶望ポーカー恋愛編】。
【絶望ポーカー恋愛編】
今ここに、恋愛人生を賭けて絶望ポーカーに挑む者がいる。
その男、乱土労馬。ただならぬ空気をかもしだしたこの男は、今から始まるポーカーに命さえ賭けているようであった。その緊迫感ゆえに、彼は会場中の注目を集めていた。彼は真剣な面持ちで最初のカードを引いた。
┌─┐─┐─┐─┐─┐ │性│孤│犠│犠│我│ │欲│独│牲│牲│慢│ └─┘─┘─┘─┘─┘カードを開くと、会場は寒気に包まれた。殺伐としたカードに包まれている。「これが乱土労馬の現状か…」笑えないカード群に、勝手に同情する者もいた。「フンッ…」乱土労馬は鼻で笑っていた。
乱土労馬は「性欲」「孤独」「我慢」を捨てた。
捨てたカード、残したカードには、彼の気持ちがよく表れていた。
彼はためらわずに新しいカードを引いた。
┌─┐─┐─┐─┐─┐ │犠│犠│我│我│我│ │牲│牲│慢│慢│慢│ └─┘─┘─┘─┘─┘「我慢」と「犠牲」によるオールネガティブフルハウス…
「我慢」を捨てたものの、またそれが戻ってきたあたりに乱土労馬の人柄がよく表れていた…。
人は乱土労馬をこう呼ぶ。「我慢に囚われた男」と。
────────
【技名】
ネガティブスタートからの「我慢」と「犠牲」によるオールネガティブフルハウス
【スコア】
-246点
────────
◆この結果URL
http://poker.hanihoh.com/r/?k=0807282g74488d7bf18238f&th=11001EE
◆絶望ポーカー
http://poker.hanihoh.com
んーと……。
珊瑚海先輩のところで知った、深海獣レイゴー。監督の林家しん平氏と言えば、プライベートで「ガメラ」の続編撮ったりした人だったっけ。それはともかく、
うへ、うへへ、うへへへへへへへへへへ。ダメだよな、これ、絶対ダメだよな。
観にいきてえぇぇぇ
有川浩 著
カバーデザイン 鎌部善彦
角川文庫
ISBN978-4-04-389801-5 \705(税別)
低迷状態が続く日本の民間航空業界の突破口となるべく計画された、官民共同の超音速輸送機プロジェクト。関係者全員の期待の内に完成した試作一号機、"スワローテイル"の超音速飛行テストの日がついにやって来た。すべてが順調に進む試験飛行のミッション。だが、超音速飛行に向うための高度二万に"スワローテイル"が到達した瞬間……
すべてが四散した。
単行本が出てすぐぐらいのタイミングで、ツッコミ欄でお奨めいただいたことがあったのだけれども、その時は3年待つぜ、ってなスタンスでのんびり待ってたのが結果的には4年待ち。文庫版では本書の後日譚となる書き下ろし掌編、「仁淀の神様」が追加されている。
「図書館戦争」(のアニメの方)でも印象深かったのが、この人独特なのか、いわゆるライトノベル的にこういう言い回しが標準的なものなのかは分からないのだけど、少なくとも個人的にはかなり斬新に思えたダイアログの「味」。本書でもそれは健在で、それはたとえばこんな感じ。
「ちったぁ遠慮とかしろよ、お前はー!」
「いまさら無い言いゆうが、瞬とあたしの仲やーん」
「どんな仲があったよ、迷惑かけられた覚えしかないぞ」
「うん、そのような仲がある」
「そのような仲がある」、ってのがちょっとツボで、こういう言葉の使い方が自然に使える人が出てきてるってことにちょっとした感慨を覚えてしまうロートル読者がここに一人いるわけです。
それはさておきお話本体。ここまで有川浩という人については、自衛隊大好きな女流作家さん、という風評しか聞いてなかったもので、本書も甘口のミリタリィSFなのかな、ぐらいな気分で読み始めたのだけれど、そこは良い方向に裏切られた。自衛隊好き、の側面もあるにはあるけど、それはあくまで兵隊さんのコスプレしてる美人さんステキ! 的ノリであって本書のキモはそこにはない。それではどこにあるかと言えば、それは良質のジュヴナイルSFとしての魅力。恋と冒険、挫折と再起、「個」と「世界」、それから「子供」と「大人」。そんなものたちへの関係性の共感と反発、諍いと和解を非常にバランス良く配置した物語になっていると思う。
特筆すべきは「大人の魅力」。ジュヴナイルの生命線はもしかしたら、ジュヴナイルの本来の読み手に近い層とは世代的に離れたキャラクタに、どれだけの魅力と説得力を待たせられるか、ってところにあるのかもしれない。すでに読んでいる人ならおわかりですね、そう、宮じい。彼を産み出すことに成功した時点でこの物語の勝ちは9割方約束された、と言っても良いんじゃないだろうか。それだからこそ、文庫版でのオマケ、「仁淀の神様」は読者の涙腺を存分に弛めてくれるものとして成立しているんだろう。
星野之宣が「ブルー・シティー」でやった、群体ながら一個の意志を持つ生物であるコノドントと正反対の存在である、「空の中」にいる存在の描写のSFっぽさあたりにも魅力はかなりあるのだが、それ以上にそれらSF的なガジェットを自由自在に使いこなして、若造の増長とそこから来る不安、若造対年長者の対立点と接点について鋭すぎない程度に切り込んで、若造たちに「悪いことしたら謝れば良いんだよ」というメッセージを投げてくれる、若い衆に対するエールとしての説得力を持っているところが本書の魅力なのだと思う。なかなか、良いですこれは。
個人的にやられたなあと思うのは、夏休みが始まってこの物語が始まるのじゃなく、この物語が終わってもまだ夏休みが続いてる、ってあたりの時計の按配かな。この物語に登場する若造たち、これからもう一回、甘酸っぱいジュヴナイルを体験できる余裕を持たされているんだよね。うらやましいにも程があるじゃないか(w。
★★★★
□ まなたけ [うへうへうへ この戦艦大和と零号のCGは僕の田舎のお友達が関わってたはずなんすが…あり?サイト自体が無くなってるぞ。..]
□ rover [うへへへへ。まなさんだったかTommyさんだったか、ちょっと記憶があやふやになってたんすよね。 それにしても怖いもん..]
□ TUX [●うえへへへへ、見たい、見たいよレイゴー。 できればギララとカップリングで(爆)]
□ まなたけ [うへうへえう〜^^; ちと連絡取ってみたら、ご健在でした。サイトは引っ越し中で消失中らしいですが。 んで、すでに「次..]
□ rover [うへ、「レイゴー」大阪では秋公開のようなんで「ギララ」とのカップリングは難しそうですね。どこかの二番館でやってくれな..]
P2さんのmixi日記で知った、オリンポス廃業のニュース(エアーブラシTToolドットコム)。ぬうん、今現在の自分の主力ピースコンは、ワークのピースメーカーなんだけど(ってこちらも長いこと使っていないけどねえ)、それまでは高校生の時になじみの模型屋でツケで買った(馴染み客にはツケが効く、というなかなかユニークな模型屋さんだったんです)、オリンポスのPC-101のボンベ直付けタイプは、多分四半世紀以上のお付き合いだったと思う。最後の方はニードルも摩耗してたしノズルガードもあちこちぶつけてしまった結果、かなり変形してしまっていて、使うのに微妙なコツがいるような代物になってしまってたんだけど、それでもやっぱり手に馴染む道具とのお付き合いは心地よく、かなりボロになった101の方が、ピースメーカーより出番は多かったんだよね。
さすがにトリガーまわりが完全に死んでしまって、ウチの101も数年前に引退した(102も持ってるんだけど、こっちは使わないなあ)んだが、実は今でもちょっとだけ、あの、カップが直付けじゃなくてしかもボンベ用に無駄な握り部分ができちゃってるタイプの101は、少し欲しいなあと思ってたりする自分もいたりする。多分今の自分、模型を作ることは滅多にないにも関わらず、ね。
いろんな意味で、楽しかった青二才ライフの小さなお供になってくれたアイテムの供給元が無くなってしまうのだね。どう見ても良い客ではなかったですけど、お世話になりました。どうもありがとうございました。
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□ TUX [●では「屋上で僕と握手!」ですね(爆)]
□ rover [うむ、週末どうですよ。「スピードレーサー」っつー美味しいネタもありまっせ。なんなら久しぶりにハシゴでも(w。 仕事で..]
□ でした [最初の型を雌型とすると、そこから石膏の雄型を起こし、 ワックスで造形して、それでまた雌型を作って金属に置き換え とい..]
□ TUX [●でしたさん、的確な解説ありがとうございます。 ●…それはいいから、でしたさんと屋上で握手できそうな日(小部屋でマ..]
□ でした [最近は毎週のように出張なので、本当に俺も教えて欲しいです。]
□ rover [つまりでしたさんが関西に出張で来るときがちゃーんす、 って事になるのかな。あとは長期休暇ですか、んんむぅ……。 ..]