ばむばんか惰隠洞

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2008-08-01 [長年日記] この日を編集

[Day] 南大阪ドサまわりツアー (24:19)

ホントは7月中にやらなきゃいけなかったんだけど、諸事情により8月頭。本日は堺→岸和田。予想以上にやることなくて、岸和田を引き上げるのが13:00前ってのはかなり早い時間帯。

微妙に時間取れなくて、朝昼の食事が出来ないままの移動になっちゃったんだけど、梅田まで戻ってきたところでちょっと、今日は少し遊ぼうかな、とか思ったりもしたわけですが。

こう言うときに、友達が今どの辺にいてどういう状態なのかがわかるようなケータイサービスがあると良いな、と思うんだよな。許可を出したユーザーの位置情報とステータス(仕事中、とか、酒飲み上等、とか)を教えてくれるような。

結局今日は空きっ腹のまま神戸まで戻って、立ち呑みで遅めの昼食(と言うか早めの一人宴会)して家に帰ったんだけど、あとでTUX導師がが少し時間はずれてたけど大阪に来てて、一杯やって「ギララ」観に行ってたってのを知らされて、少々きつめに臍を噛んだですよ、わたしゃ。

[Books] 戦いの子 (24:30)

9784150116712 カリン・ロワチー 著/嶋田洋一 訳
カバーイラスト 佐伯経多 + 新間大悟
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011671-2 \1000(税別)

地球人類と異星人、さらに異星人たちに同調する人類の一団、どこにも属さない宇宙海賊たちが複雑に入り乱れ、勢力争いを繰り広げる宇宙。商船を自分たちの家として宇宙を渡るジョスの一家を災厄が襲う。残虐さで知られる宇宙海賊、ファルコンの一党に船を襲撃され、ほとんどのクルーは殺害され、生き残ったのは子供たちだけ。奴隷売買のための商品となるか、海賊たちの慰み物にされるかしか、子供たちの未来はなかった。ファルコンに目をつけられたジョスは、一種の高級男娼としての調教を受ける羽目になるのだが、彼の数奇な運命はまだ、始まったばかりだった…。

で、一瞬の隙を突いてファルコンの許を逃れたジョスは、今度は人類に敵対する異星人、ストリヴィイルク=ナに協力する人類グループ、シンパサイザーの有力者の許で戦士としての教育を受けて、さらには人類世界に舞い戻り…、と話は続いていく。650ページにわたるかなり長い作品の大半を占めるのは、一人の少年の、兵士としての訓練の物語。海賊からは兵士としての"型"、シンパサイザーからは戦士としての"精神"、人類世界で"経験"を積んで、と、ひたすら学んでいく。悪者に掠われたみなしごが、悪党どもと行動をともにしながらもまっすぐな心を失わない、なんてのは案外ありがちなシチュエーションと言えるけれど、そこに考え方が全く違う異星人との関わりを絡めてきたあたりにSFっぽさがなくもない、と言えるか。凡百のミリタリィSFの、最後にはイイモノ側の正義のパワー大炸裂! 悪党どもは因果応報、みたいな展開には持って行かず、"個"の兵士としての存在の辛さと救い、みたいなところに焦点を当てたお話作りには好感を持つ。

ただ、構成はかなりいびつで、全然確証はないんだけど、著者のロワチーさんの趣味、嗜好のようなものが、少々リミッタの制限を超えたところで作品に反映されてしまったんではないか、と思えなくもない。ガイアナ生まれのカナダ育ち、って事だが、その出自に関連性があるのかどうかはわからないんだけど、いろんなガジェットや登場人物のネーミングのニュアンスに、微妙にヨガの思想の匂いを嗅ぎつけちゃうのは、私のアンテナがヘンな方に偏向しているからだろうか?

ヨガくせえなあ、と思うのは主人公のジョスがファルコンの許を脱走して、シンパサイザーの庇護下に入る第二部が顕著で、で、実は本書で一番面白いのはこのパートだと思うんだけど、ここでかなりジョスはいろんな事を学ぶのだが、そこで学ぶさまざまな物事に、妙にヨガっぽいニュアンスが感じられるような気がしてしまって。残念なことにそれが続くパートで有効に機能してなくて、そこで少々イラつく、みたいなところも同時にあるかもしれないんだけれども。んまあ考えてみたら、二十歳にもなっていない青二才にそこまで期待するなよ、って話でもあるのだが、そこはエンタティンメントなのでね、最終的な開放感に少々物足りなさを感じてしまったのも事実なわけで。個々のキャラクタの造形などはかなり上手い人で、特にワキには大変魅力的なキャラが多いのだけれど、作劇的なところで、もう一捻り、と思ったのも確かなわけで。

帯に曰く、"超弩級戦争SF"、んなこたぁない。ついでにカバーイラストも「『図書館戦争』って今ウケてんだよね」感ありありで、却って損してんじゃないかと思わなくもない訳だけど、ちょっと根暗なジュブナイルならこう言うのもありかな、とは思った。飛び抜けたところはないが、そこそこには楽しめる。

★★★

本日のツッコミ(全8件) [ツッコミを入れる]

でした [そういえばあたしも土日は仕事で京阪沿線にいるのです。]

rover [日曜日に「スカイ・クロラ」でも見ません? でしたさん(^o^)]

でした [先の予定が読めないのですが、都合がつけば是非。]

rover [む、お伝えしたいこともありますのでご都合がよろしければ是非。]

でした [3日も仕事なんですが、どうやら早めに上がれそうです。 夕方には梅田に出られるかも。]

rover [あうあう、オレが身動き取れない模様(つoT)……]

TUX [●あうあう、ゴメンナサイ、ギララは急に思いついたので一人で行ったのでした(苦笑) ●んで、日曜日はさらっと延期です..]

でした [はうあう。とりあえず、紙袋持参でヨドバシにでも突撃してきます。]


2008-08-02 [長年日記] この日を編集

[Day] 暑いねえ

暑いのは仕方ないんだが、玄関脇から水が盛大に湧き出てるのはいったいどうしたことじゃろう。先日の雷雨でどこかに大量に雨水が流れ込んだりしたんじゃろか。

とりあえず見ないフリして晩飯は倅とトリスケで宴会だい。

で、F1の予選あったことに気づいたときには酔っぱらいモード。

[TV] 定期視聴番組

見たり見なかったり、流すだけだったり。「ブラスレイター」、「RD 潜脳調査室」、「二十面相の娘」、「ゼロの使い魔」、「マクロスF」、「鉄腕バーディーDECODE」。お姉さん死んでなかったのかーな「ブラスレイター」、バイオリンのお話だった(実はもう見ちゃってたの)「RD」、パインに気を取られるとロクなことがない、ってのを決まり事にしたいのか? と思ったらおめおめ生き残っちゃったですよ、が「マクロス」。つーかいきなりOPが変わっててびっくりしたぜ。

そうそう、掲載誌が休刊になってしまった「バーディー」、スピリッツで続きを掲載してくれるそうで一安心ですな。

[News] 訃報

赤塚不二夫氏(asahi.com)。リアルタイムで「おそ松くん」、「天才バカボン」に触れてきた身としては感慨もいろいろと。享年72はちょっと早すぎるような気もするが、やることはやった感じもあるかしら。お疲れ様でした。楽しいマンガをどうもありがとう。


2008-08-03 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:07)

今週は少なめ。「ひだまりスケッチ×365」、「ToLoveる」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」。「ひだまり」は宮子とネコのお話。これ、とても好きなエピソードなんだけど、さすがに30分引っぱるのは難しかったかな。んでも宮ちゃんはええ娘やね。好き放題やってる部分の「ToLoveる」は結構面白く、「ゴーオンジャー」は相変わらずぱっとしねえ。

んでも劇場版の番宣に福本さんのお姿を発見してしまって、そっちにはちょっと惹かれるものがあったりするよなあ、なんて。

[Comics] お買い物 (24:27)

PLUTO(浦沢直樹×手塚治虫/著 長崎尚志プロデュース/著 手塚眞/監修 手塚プロダクション/監修)浦沢直樹「PLUTO」(6)、通常版で。 ついにゲジヒト死す。そして次のメインキャラはいよいよエプシロンと言うことになるのかな。手塚版で2番目に印象深かったエピソードが、ついに浦沢演出で見れることに。さあどうなる。

ちなみに自分の中で一番印象深かったくだりとは、100万馬力にパワーアップしたアトムの暴走と、それに続く、100万馬力のプルートゥが300万馬力のボラーには手も足も出ないまま破壊されて、ってあたりの流れ(で、なんでアトムはボラーを倒せたのか、ってところに理屈の上での説明がなかったあたりも、印象としてはあとを引いたんだけど)なんですが、そこをどう表現するのかにも興味は残ってる。アトムが死んだままで終わらせはしないよね? それやったらある意味スゴいとも思うんだけど。

[F1] ハンガリーGP決勝 (24:57)

タイミングモニタで観戦。ハミルトンの横綱相撲で終わるのかな、と思ったら彼のマシンにスローパンクチャーが発生したようで途中で大きく順位を下げる。これでレースはマッサのものかと思ったら、残り数周でマッサのマシンもブローアップ。これでコバライネンが初の優勝、トヨタのマシンが妙に第3セクターが速く、そのせいもあってかグロックが二位、その後にキミが入る結果に。

序盤今ひとつぱっとしないのに、終盤に見せ場を作り、ファステストラップを更新しまくるキミのキャラ、かなり好きなんだけど、この人は多分、ミハエルみたいな盤石の王者、ってなキャラにはならない人なんだろうな、と思う。そこがまた応援したいと思わせる由縁でもあるんだけど。

このコースは向き不向きで大きく差が出るのか、ウィリアムズとBMWに厳しく、ルノーには有利だったのかもしれない。ここのところ、ニコがぱっとしないのがちょっと淋しいな。


2008-08-04 [長年日記] この日を編集

[Day] 隔靴掻痒 (23:47)

終わりそうで終わらない(ついでに言っとくが先月分の入金まだ来てないぞコラ)お仕事。(下)もちょっと困り始めてるようで、(ク)の反応が鈍いんだがどうしたもんだろうかとオレに相談してきたんで、それはディレクターであるあなたの引っぱり力が弱いからなんではないのかね、って話を、適当にオブラートにくるんで振ってみたら、どうもオブラートの枚数が多すぎたみたいで、ですよねー、困った(ク)ですよねー、って返事もらってちょっと絶望的な気分になった。

えーとね。

クライアントは基本的にバカなの。特にロハスサイコー、とか言ってるクライアントの頭がユルいのはわかりきってる(偏見だが訂正なんかしないぞ)んだよ。そのユルい頭の連中を上手いこと乗せて、ちゃきちゃきとプロジェクトに関わらせるのがディレクターの仕事なわけでな。詰まるところはキミの力不足なんだよ、〔デザイナー〕くん。

どーせユルい人間と付き合うなら、面倒な(下)すっ飛ばして直接(ク)と交渉した方が良いのかなあと思う今日この頃なんだが、(ク)がまたアレだからなあ。そもそも日本語が上手く通じない感じだし(お相手は日本人のはずなんですけどねえ)。

バリってそんなに良いところですか? 日本語忘れちゃうぐらい。


2008-08-05 [長年日記] この日を編集

[PC] またマウスを買う (22:52)

B0018PCJH8(下)からのメールがあまりにスカポンタンで、ついマウスを投げつけたらば、ボールを押さえるフタが割れ、ボールもどこかに飛んでっちゃった。他のマウスも、ボタンがバカになってたり、妙に手に馴染まないものばっかりだったので、ちょっとマウス新調。最近暑いもんだからマウスパッドも手の汗吸ってしまい、マウスのローラー部分に何やらいろんなものが巻き付いて掃除が面倒なこともあり、そろそろ光学式マウスかなあ、でもあれ、時々カーソルがヘンなところに飛ぶのが気持ち悪いしなあ、なんて思いながらお店の棚を眺めてると、最近はオプティカルマウスの他にレーザーマウスなんてなものもあるんですな。

LED仕様のオプティカルマウスよりも認識率が高いんだそうで、どんなもんじゃろと思って買ってみた。エレコムの黒いヤツ。とりあえずカーソルが勝手にどこかに飛んでいったりはしないので、そこのストレスはないからまあまあ結構。問題はやっぱりボールがないことから来る頼りなさと、あと分解能。年寄りには1200カウントって速すぎっす。

[Books] 螢女 (25:17)

9784150309282 藤崎慎吾 著
カバーイラスト 撫荒武吉
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030928-2 \780(税別)

IT関連の出版社に勤める池澤のささやかな楽しみは山歩き。東京近郊の少し鄙びた丘陵地帯に出かけては1日2日のトレッキングを楽しみ、アウトドアライフのスナップを、モバイル機器を利用して自社のwebサイトにアップロードするという、仕事も兼ねた息抜きの小さな旅。だがその日は少し様子が違っていた。今は廃屋となってしまった行楽地の土産屋らしき建物。そこに放置されているピンクの公衆電話が鳴っていたのだ。すべてが捨てられてしまったような廃屋に、取り残された古い公衆電話が今、なぜ? …

ハイドゥナン」で、極めて魅力的なマッド・サイエンティストっぷりを発揮してくれた生物学者、南方先生が重要な役割を果たす、「ハイドゥナン」の導入編ともなるべき作品。本作品の基調をなすコンセプトやヴィジョンとでも言える部分は、「ハイドゥナン」でもう一度、拡大再生産されていたのだな、と感じられる。「ハイドゥナン」が科学小説としての側面が強調されていたものであったとしたら本作「螢女」は、同じテーマで伝奇小説の側面を強く反映させた作品であると思える。科学小説がデータと理論の積み重ねから造り出されるファクトとしての面白さに主眼をおくのと対照的に、伝奇小説としての本作は、自称と推理(理論とは微妙に違う)から産み出されるアトモスフィアの味わい深さ、みたいなところに面白さの主眼が移るのかな、と言う気はして、で、そこはとても良い感じ。

科学小説では信賞必罰は比較的比重は軽くていいと思うんだけど、伝奇小説の場合はある程度因果応報って部分の描写はきっちり描かれてて欲しいと思うところはあって、そこが少々手薄かな、と思えなくもない(悪党がなるべくむごたらしく罰せられないといかんと思うのだよね、伝奇を前に持ってきたときには)ところがあるのと、そもそもこのお話の中で、ツカミの部分にせよ「悪人」と認識出来るキャラクタが存在しないあたりに、物語としての弱さはあったかもしれない。

「環境」と「文明」のせめぎ合いってところで、「もののけ姫」あたりとも併せて語られるような部分もあるとは思うが、宮崎駿が、そこには人間の業みたいなものもあるからさぁ、でうやむやに(失礼)しちゃうところを、人間も地球というネットワークのノードのひとつなんだから、と認識する藤崎慎吾的人間観の差、ってあたりにはなにか深く考えた方が良さそうな、かなり興味深いものがあると思う。

まあそこらを措いといても、少し若い日の南方先生のマッド・サイエンティストっぷりが結構存分に楽しめるんで、それだけでも読む価値はありそう。こっちと「ハイドゥナン」、どっちを先に読むのが良いか、ちょっと迷っちゃうね。自分は先にちょっと謎を置いてくれるので、「ハイドゥナン」を先に読むのが良いような気はしていますけれど。

★★★☆


2008-08-06 [長年日記] この日を編集

[Anime] イブの時間 (23:43)

今年のCGアニメコンテストの幕間で開発状況が軽く紹介され、無駄に豪華な声優さんのラインナップに軽く驚かされた作品。なんでも「声優は誰が良い?」と聞かれたんで軽い気持ちで応えたらほとんど通っちゃった、とかなんとか。事の真偽は知りませぬ。原作・脚本・監督の吉浦康裕氏は、第15回CGアニメコンテスト入賞作品、「水のコトバ」(PROJECT TEAM DoGA)が記憶に残っていた方。

アンドロイドのテクノロジーが発達し、人間に仕える、極めて人間に近い姿のアンドロイドの存在が普通にみられる未来。だが、人間とアンドロイドの間には明確な境界が引かれているような世界で、主人公のリクオはひょんなことから「イブの時間」と言う名の喫茶店に導かれる。そこは"人間とアンドロイドを一切区別しない"ことが一番のルールになっている店だった。通常は頭上に光るリングを表示させているアンドロイドたちも、この店の中ではリングの表示をオフにしている。どうやら最近、微妙にそのふるまいに気になるところが見えてきた、自宅のアンドロイドも、どうやらこの店に出入りしているらしいことが行動ログから見えてきているのだが…。

前に上げた「水のコトバ」でもそうだったんだが、なぜかこの方が作る映像は、喫茶店という空間が異様に念入りに作りこまれていて、そこは本作品でも健在。お話本体は、そうだな、まあ新海誠以後のインディペンデント映像作家の基本スタンスをきっちり踏襲しつつ、そこにオトナの交渉力をパワーアップさせた作品造りのひとつのパターン、みたいな。

別にケチをつけるつもりで言ってるんじゃなくて、ある意味DoGAのかまたさんが再三言ってた、ちゃんとお金を取れるCGアニメ作家を育成していきたい、と言うコンテストの理念をちゃんと実現している人が(ゆったりとしたペースながらも)輩出されてきていると言えるわけで、それは良い方向にお話が動いているのだろうと思える。「ほしのこえ」ではまだ、声優さんは作家さんご本人が担当していたことを考えたら(いやまあそれはそれで味のある声優っぷりなんだけど)、また一歩前進したとも思えるわけで。

少々もどかしい速度ではあるんだが、それでもかまたさんが理想とする状況が少しづつ現実の物になりつつあるのかな、と言う気はするんで、そこは何かと感慨深いものはありますな。

てことで興味がある方は見てみてください。Yahoo動画で1ヶ月間無料配信中。Operaでは刎ねられるのがちょっとムカつくけど。公式サイトはこちら

[Oldbooks] 今日の古本をみて一言 (24:47)

画像の説明3年前なら鼻高々だったんだけど。ピーター・ディキンスン「キングとジョーカー」他サンリオSF文庫3冊。「キングとジョーカー」、今は扶桑社から文庫で出てるからね。以前の「ハローサマー、グッドバイ」もそうなんだけど、最近SF好きには嬉しく、古本屋的にはちょっと淋しい復刊状況があったりするのは少々複雑。アンナ・カヴァンの「氷」もそういえば復刊されたんでしたっけね。

かつてはお店によっては15000円以上の値段がついてた文庫だけに、この先どういう価格帯に落ち着くのか、ちょっと様子をみてみようかなって気分。んまあ軽石庵の番頭もこの本、偶然とはいえ(3年前なら)そんな値段で買えねえだろ、な価格でゲットしたことは間違いないんですけど。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●Macでは「お使いの環境では、動画をご視聴いただけません。」とけんもほろろで、刎ねるとかそういう以前の問題です(泣..]

rover [いやいや、Operaでもそのメッセージを食らうんでございますよ(w。]

TUX [●ちなみにこのニュースは、最近のSF好きにとって吉報なんでしょうか、それとも呪いか何かなんでしょうか?(爆) ht..]

rover [うっひゃあ(苦笑) SFつーかアニメ業界、どんだけネタに困ってんだよって話なのかなあ…]


2008-08-07 [長年日記] この日を編集

[PC] 死んだかと思った (24:06)

一昨日買ってきたばかりのマウスなのにね。急に動かなくなったり、再起動してもうんともすんとも言わないことがしょっちゅうなモンで、こりゃ外れを引いたのかと思ったんだけど、ちょこちょこと情報を集めてみるに、どうも特定のマザーボード(というかチップセットなんだろうな)とUSB2.0対応のハブの組み合わせで、マウスが動かなくなるってのは起こりうる事象であるらしく(USB 2.0 ハブに接続された USB マウスが Windows XP で検出されない : Microsoft サポートオンライン )、早い話がまあ、マウスは本体に繋いどこうや、って事らしい。

1200カウントとか速すぎだろーとか言ってたのも一日だけの話で、あっという間に800カウントなんてまだるっこしいだけだろjk、に宗旨替えしちゃった身ゆえ、またマウスを買いに走ることにならなくて良さそうなのはまあありがたい話です。

んでも何か不安が残るので、今のところはまだPS2マウスもしっかり繋いでたりもするんですが。


2008-08-08 [長年日記] この日を編集

[Day][PC] いろいろ死んでる、みたい

まずマウス。やっぱ半死なんだな、これは。参ったな、買った次の日がゴミの日だったんでパッケージ捨てちゃったんだよ、保証書付きで。

次。つい先日買った愉快なUSB扇風機。はい、こっちも死にました(w。

んでもって、こんなオモチャみたいなファンでもなにがしかの効能はあったようで、こいつが死んでからPCがしばしば熱暴走でハングするようになっちゃった。日本の夏は暑いねぇ。

暑さと何か関係があるのかどうかわからんけど、ケータイのACアダプタもぶっ壊れた。本を移動してるときに充電スタンドが床に落ちた→気づかずにその上に本の山を乗せた→コネクタ部分が折れ曲がった、みたいな流れと予想。あうあう。

マウスと小さな扇風機とケータイのACアダプタ、買いに行かなくちゃ。


2008-08-09 [長年日記] この日を編集

[Day] いろいろ買ってきた (22:54)

画像の説明昨日お隠れになった諸々の補充のために。まずは扇風機。三宮のせいでんでワゴンに積まれてたSwiftたら言うブランド(台湾のメーカーみたいですな)の小型のボックスファン、2100円。無駄にでかいトグルスイッチがまるで満開製作所みたいだ。家に帰ってさっそくマシンの横に置いてみるとあらすてき、あつらえたようにぴったりサイズだわ。

さすがに真っ当に家庭用電源からパワーもらって回る扇風機、ちゃんと風が吹いとるね。Speedfanで計測してみてもCPUまわり、HDDともに40℃台で安定している感じ。今年の夏はこれで安心、かな。

次。上のフロアに上がってレジのおねいさんに「マウスが死んだんだが保証書捨てちゃったんだ」つったらレシートはあるか? と聞くのでもちろんありますよ、と提出したらばそれじゃあ交換いたしましょうと。あらラッキー。一応死んだ方のマウスも持参して、お店のPCに繋いでこれ以上ないくらい死んでることを確認してもらった上で同じモデルに交換。申し訳ないがマウス本体のみでパッケージなどは勘弁してくれ、って事だったんだけどもちろんこちらに異存のあるはずもなく。何たってこの時点でデイパックの容量の6割方はアヤしい扇風機に占領されちゃってたんだし。

ってことでマウスはロハで交換出来ちゃったもんでちょっとウキウキ。また2000円飛ぶのかー、と思ってたらそれが浮いちゃったからね。本屋でレナルズの分厚い文庫見つけたら、そりゃ買っちゃっても仕方がないと言えるだろう(言えるか?)。

あとは手近なauショップで共通タイプのACアダプタ買って帰宅。今のところマウスも扇風機も壊れてはいないようです(w。

[Books] フロスト気質 (23:54)

97844882910449784488291051 R・D・ウィングフィールド 著/芹澤恵 訳
カバーイラスト 村上かつみ
カバーデザイン 矢島高光
創元推理文庫
ISBN978-4-488-29104-4 \1100(税別)
ISBN978-4-488-29105-1 \1100(税別)

ハロウィーンの夜。少年少女は夜の街に繰り出して悪ふざけ三昧に精を出し、平の警官たちは寒空の下、浮かれた連中のしでかしたこととこれからしでかすかもしれないことへの対応に追いまくられる。初めて単独で警邏に出ていたバッカー巡査もそんな警官たちの一人。今のところたいして重大なトラブルにも遭遇することなく勤務は終了するはずだった。だが、ただならぬ気配を路地の隅に感じたバッカーが目にしたものとは…。

ハロウィーンで盛り上がるデントンの街。だがそこは決して安穏としていられる街ではない。最近になって頻発する幼児を対象にした傷害事件、少年の失踪。そんなときに新米巡査が発見したのは一体の死体。だが折悪しくデントン警察署は不測の事態で極度の人員不足、この最悪のタイミングで事件の現場に顔を出してしまったのが休暇中だったはずのフロスト警部。不承不承、休暇返上で捜査の指揮を執る羽目になったフロストだったが、発生する事件とトラブルはその後も引きを切らず…、ってな展開。

我らがフロストおじさんは相変わらず、助平で下品で勘に頼る割にその勘がしばしば頼りなく、肝心なところで勘を外して失態を演じ、捜査は一向に進展せず、上司のイライラは募り、同僚(のなかでも上昇志向のある連中)の敵愾心はいや増し、部下たちの疲労は極限に近づいていく。そこらじゅうに迷惑をかけて突き進むフロスト式捜査はいろんなところにトラブルの種をまくのだが、一番根っこの部分のブレがないので、フロストの捜査はいろんなトラブルとコストを発生させるけれど、最終的には正解に向っていく。これがあるので上司は盛大に文句をつけるがいざというときにフロストを外すことが出来ず、部下たちはフロストのおかげで無茶苦茶な超過勤務を強いられることになるにも関わらず、「警官」というアイデンティティに思いをいたしたときに、フロストが要求するさまざまな物事こそが、上司がなんと言おうと「警官」のそれであると直感し、この困ったオッサンに一定の信頼を寄せて動く。このあたりの組織内のヒエラルキーのいくつかの階層で、一つのことに対して異なる見解が生まれてくるあたりをさりげなく描写して見せるあたりはなかなかいい。オレ以外にもフロストおじさんのことを好いてる人がいたんだ、ってわかるのは、なかなかどうして乙なものだ。

いわゆる本格推理としての面白さはそれほどないけど、警察小説として、で、自分が知ってる警察小説なんてたいした数があるわけでもないんだけれど、どうしようもないけど最後の一線だけは絶対譲らないオッサンの頑張り(いやもう、この人はほんとに仕事に関してはとことん頑張る人なのだ)を描くお話として抜群に面白い。

唯一残念なのは、著者であるR・D・ウィングフィールドが2007年に亡くなってしまっていると言うことだろうか。フロストおじさんの未訳は、あとわずか二作しかないってことになる。こんなもったいないことがあるだろうかね。

★★★★


2008-08-13 [長年日記] この日を編集

[Day] まとめて…

あらあら、ずいぶんサボってたな。めちゃめちゃ忙しいとかじゃなく、単に暑くてへばってただけなんですけど。あああと、日曜の晩には一回書きかけてたんだけど、Operaが落ちたんでふてくされて書くの止めちゃってたんだった。とりあえず思い出し書き。

日曜日

定期視聴番組。先週の日曜からの分をいろいろと。たくさんあるぞ、「コードギアス R2」、「ブラスレイター」、「RD」、「二十面相の娘」、「ゼロの使い魔」、「マクロスF」、「鉄腕バーディー DECODE」、「ひだまりスケッチ×365」、「ToLoveる」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、んで一周して「コードギアス R2」。

いろいろあるけどやっぱ「ギアス」だろうなあ。咲世子さん…じゃなかった、ナナリーもここで退場なんですかね。ルルによってユフィを死に追いやられたスザク、スザクによってナナリーを死に追いやられたルル、んまあどっちもルルのギアスの力がその発端になってるんで詰まるところすべてはルルに帰するって事にもなるんだけど、二人が一番大切にしている存在が、一番信頼していると思っていた相手によって殺されてしまった、ってのはかなり救いがないというか容赦がないというか…。ルルーシュにとって一番大切な存在はナナリーだったはずで、それがこのタイミングで退場ってのは、なにかまだ裏があるんじゃなかろうか、って気もしないでもないけど、さてどういう話にもっていくのかな。

「ゴーオンジャー」はまあまあ面白かった、けど、忘れ去られた蛮機獣は、忘れられていた時間の間に多少なりとも良い心根を発達させ、それが故に何らかの救済のようなものが用意されているのかと思ったらそんなこともなく、単にそこが悪玉の弱点としてしか利用されないってのはどういうもんだろうかと。「善人なおもて往生す」的展開(で、いいのかな?)をもってきてくれても良かったんじゃないかなあ、と思わなくもないですな。

月曜日

おなじみ(下)からの要領を得ないメールに(暑くて気が短くなってたのかもなあ)、「要領得なくてさっぱり解らん。他にあなたのメールを読める人がいるんなら、そっちに仕事振った方が良いんじゃねーの?」って返事返したらその後音沙汰がぴったり止まってしまった。なんだな、「ジャパッシュ」に「あのとき冷房が故障してなければ…」ってエピソードがあったけど、それをちょっとだけ思い出し……たりはしませんが。おかげさまでやることが無くなったので久しぶりに古本屋モード、しながらちょこちょこ商売ものに手をつけてみたりして、遠藤 明吾 著・富野由悠季 原案「機動戦士ガンダムZZ」(角川スニーカー文庫)、あと、佐藤 大輔「レッドサン・ブラッククロス 1」なんてのも読んでみたり。「ZZ」はあれやね、トミノ色のないガンダムってのは、こうまで箸にも棒にもかからんものが出来上がるもんなのだな、と思った。アムロがかなり重要なポジションで出演してたりするあたりは結構興味深いんだけど。

「レッドサン・ブラッククロス」の方は、たぶん初めてちゃんと読む架空戦記だと思うんだけど、こちら思った以上にちゃんとしてた。個人的に架空戦記って、突然重要人物が好都合に転生したり、あり得ない超技術が一方的にどちらかの陣営に好都合にもたらされてその後はゴーゴー! 的な展開なんだろうな、なんて偏見があって手を出してなかったんだけど、このお話はそういう上手い話はなく、日露戦争における奉天回戦で日本が勝利を収められなかった時間線、ってのをターニングポイントに据え、さあその先どうなる、って思考実験をしてるあたりがかなり面白いな、と思った。ついでにいわゆる「陸軍悪玉論」あたりにも軽くくすぐり入れたりと、自分みたいな半可通がちょうど良く良い気分になれる要素を上手く織り込んできているな、と言う印象を持った。なかなか面白いので続き読みたいです。お客様、続きはありませんか? なんでも結婚して独立されたご子息の残されたお荷物だそうですが、もうちょっとお荷物、残ってませんかね(^^;)。

火曜日

(下)から連絡来ないのはいいんだけど、もう一件の方もお話の続きが来ないんでどうしたもんかなーと思ってたんだけど、よく考えたら世間はお盆休みモードだったんだな。一度読んでたんだけど小川一水、「復活の地」Ⅰ〜Ⅲとか読んでちょっと涙目。

水曜日

星界の戦旗(森岡浩之/著)星界の戦旗 2(森岡浩之/著)星界の戦旗 絆のかたち(森岡浩之/著)ちょっと古本の置き場を調整しつつ、森岡浩之「星界の戦旗」Ⅰ、Ⅱ、Ⅳとか読む。「星界」シリーズ、「紋章」の方は読んでいてそちらの方はボーイ・ミーツ・ガールSFとしてかなり良い出来だったな、と言う記憶があったんだが、なぜかその続き(著者的にはこちらの方こそが本編と言うことらしいけど)は何となく読んでないまま現在に至ってるんだけれど、抜けはあるにせよまとめて読んでみるとこれはこれでなかなか面白い。ラフィールってもしかしたら、すごくわかりやすい形で世間に登場した、初めてのツンデレヒロインのパターンだったのかもしれないな、とか今ごろになって思ったことでした。

いやはや、世の中には面白い本がごろごろしてますわ。とか思ってたら、このタイミングで結構でっかい修正要望が舞い込んできてプチパニック。

[Day] あれ、じゃねーよ (25:05)

でしたさん、お盆休みは? (超私信)


2008-08-14 [長年日記] この日を編集

[Day] 暑いなあ (24:48)

エアコン無しの軽石庵本店、お客さんからご注文いただいた本を探すだけで、汗がぼたぼたと商品に落ちるという、非常に危険な状況にあったりする訳なんだが。汗がぽた、除菌ウェットティッシュで拭き拭き、な日々だったり。やらないといけない仕事の外観が見えてきたので、逆にどこかに仕事しない日を割り込ませることも可能な感じになってきたので、

映画見たいぞ。もう皆様は主要な作品はチェックしちゃったのかな。当方はまだ、「スカイ・クロラ」も見れてないんですが。土日のどちらか、映画(タイトルは流動的でも良いですよ)観て宴会、ってのに乗って下さる方がいらっしゃったら、お声をおかけ下さいませ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

TUX [●はーい、日曜日ならご一緒できまーす。もち、スカイ・クロラで。 ●ブルク7てネット予約できないのかしらん?(味を占..]

でした [今度は私が動けません。関東まで来ちゃってますし。 残念。]

rover [(つoT) 日記を拝見して、来週延ばしの方が良いのかなーとも思ったんですが、ううむ……。 と、とりあえず関西方面に来..]


2008-08-15 [長年日記] この日を編集

[Anime] さらばー、もろもろー (23:31)

んーと、島国大和さんの「ヤマト」のお話にプチ反応。オタキングの世代ってのが島国さんとどのくらいの差があるのかわからないので、もしかしたら自分は島国さんからみたら"ひと世代"どころの世代差じゃないのかも知れない(自分はオタキングとおおむね同世代)が、ウチらの世代はむしろ、しばしばリメイクされ(たり、されようとして)る「ヤマト」が、今度はどんな風にコケるかを、意地悪く期待する目で見てる層なんじゃないかと思ったりはするわけで。本気で「ヤマト」に復活して欲しいと思っている人って、お金を払ってもらう側以外では希少種なんじゃないかと思ったりもするんだけど、そんなことはないのかな? 。

自分としては「ヤマト」って、日本のアニメーションの歴史の中では、なんつーか明神礁的位置づけの存在で、派手に出現したは良いが気がついてみたら消えちゃっていた、ってな作品だったな、と言う感想があり、その後のアニメになにか重要な影響を与えたような作品という感想は、ない。

なにかあるとしたら角川映画的な、ハイリスク覚悟のプロモーション戦略がアニメ作品でも通用する(こともある)ってのを証明した、ってあたりかな。それ以外のところでは、まことにオーソドックスというか、旧態依然な作劇フォーマットに乗っかった話作りで構成されていたのが「ヤマト」であって、そもそもオレ自身、どこに感動したかといえばマツモト・ゲージが動いている、ってところだったわけで、そこにあったのは「こうだったらいいなー」をかなえてくれた歓びであって、「こんな(絵|お話)がありなのか」って驚きを提供してくれるような作品ではなかったのだと、今になってみれば思ったりもする。その時には最高潮に盛り上がったんだけど、ちょっと時間をおいて頭を冷やしてみると、「あ、実はどうってこともなかったんじゃねーの?」感もついてくる、みたいな。

非常に孤島な感じが色濃く漂ってくるのが「ヤマト」で、それ故そいつをどうリメイクしても絶対上手く行くはずがない、と大半の人間は思っていると思うんだけど、いまだに「ヤマト」の復活を願ってる人ってのがそれなりにいらっしゃったりするんですかね。ある意味そっちの方が信じがたいんですが。

そんなこんなで、ガンダムフォーマットからはこの先も、なにか面白いモノが派生する可能性はあると思いますが、ヤマトフォーマットに拘泥すればするほど面白いモノは出来ないし、ヤマトフォーマットになにか楔を入れようと思ったら、その瞬間に「ヤマト」のネームバリューは崩壊しちゃうので、ここはもうどうしようもない、ってのをいい加減製作者も気付けよ、とは思います。

それでもこんな話をくどくどと書く程度には、オレは今でも「ヤマト」(最初のヤツな)が好きなんだな、とも思いますが(^^;)。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

トゥティ [ジャニーズ主演、CGてんこ盛りで実写化希望っ。(笑)]

rover [公開生放送なんてどうじゃろ? 「ヤマトだよ、全員集合!!」みたいな。]

珊瑚海 [要するにヤマト(最初のヤツね)って、宇宙版“西遊記”ですよね…つまり、西遊記フォーマットのお話の一亜種に過ぎない。偉..]

rover [ヤマトに捲土重来の機会を、ってのは案外日本国民的にコンセンサスの取りやすいテーマなのかも知れないですね。それこそ「電..]


2008-08-16 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

先週の日曜からの分、「ブラスレイター」、「RD」、「二十面相の娘」、「セキレイ」、「ゼロの使い魔」、んでなぜか(そりゃあなたが巻き戻さないからだ)「マクロスF」は録れてなかった。

「ブラスレイター」は、いきなり100万馬力になるとアトムも暴走しちゃうぜ、みたいなお話。今のところデモニアック現象ってドイツ限定だったのが、この先世界規模の災害になるかも知れない、って瀬戸際だったんだなってのを改めて思い起こさせていただきました。「RD」は若い頃のハルさんのお話、回想編。ちょっと良い話だった、と思う。


2008-08-17 [長年日記] この日を編集

[Day] プチオフ

TUX導師と二人、今日はクロクロで屋上、みたいな。「スカイ・クロラ」、「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」を見て屋上でぷはー。お月様映画については改めて書きますが、どちらかはきっとダメな映画だろういう期待があったんだけど、どっちも案外まともだったんであらあらと。

第三日曜日は野宴はお休みなので、本日は阪神百貨店の屋上でぷはーとな。なかなか良い月が出ていたが、きれいに撮れませなんだ。写真の真ん中、やや右よりの四角いのはプロジェクタで、横浜銀行から無慈悲に点数を搾り取られるタイガースの様子が映し出されておった。とりあえず飲み放題、食い放題の性で喰いきれんぐらいのアテを取ってきてお腹ぱんぱんでお開き。

そんなわけで喰う方は満足したけど、呑む方がちょっと足りないところもあったので、TUX導師とお別れしたあと、三宮で途中下車して久々にたちきや。今日のお酒

呑んだのは「出羽ノ雪」、「喜楽長 夢銀河」、「群馬泉 初しぼり」。森博嗣氏のファン、というお客さんがいらっしゃったので「スカイ・クロラ」話などいろいろ。

それは良かったんだけどさ、

私の知らない間に最近のたちきや、お客さんとして安彦良和氏やら樋口真嗣氏やらをお迎えしてるんだと。神戸芸工大の講師さん繋がりということらしいんだけど、なんだよ、そういうときはオレも呼んでくれよーい(もちろん大学じゃなく、たちきやの方ね)。

[Chinema] スカイ・クロラ

劇場版パンフ スタッフ
監督:押井守
原作:森博嗣
脚本:伊藤ちひろ
音楽:川井憲次
製作プロデューサー:奥田誠治・石川光久
プロデューサー:石井朋彦
出演
加瀬亮
菊地凛子
谷原章介/栗山千明/榊原良子
麦人/大塚芳忠/兵藤まこ
ひし美ゆり子
竹中直人
公式サイト:http://sky.crawlers.jp/

戦争が兵器産業主体のショーとなっている世界。ここで最前線に出る兵士たちの大半は、少年少女の姿のまま、年を取らない"キルドレ"と呼ばれる人びと。一定の年齢の年格好になったところでそれ以上年を取ることのない彼らにとって、人生の終わりとは戦死することに他ならない。ヨーロッパに展開する小さな基地に赴任してきたカンナミ・ユーイチもそんなキルドレの一人。そこに赴任するまでの記憶があやふやなユーイチだが、基地司令のスイトは、ユーイチの過去について、何らかの関わりと記憶をもっているようなのだが…。

原作は読んでないので、トレイラーなどの印象から押井守的、妙な理屈をこね回した「オネアミスの翼」みたいなものなのかな、なんてな軽めの先入観をもって観に行ったんだけど、んーと、それは当たってたようなそうでもなかったような。基本的にこれまでの押井守的ないろんな記号をちりばめつつ、最終的に切り込もうとしたテーマというのは、「紅い眼鏡」とか「AVALON」でもやっていた、それまでなんの疑問も持っていなかった、自分と世界のありようについて見直しをしていくような物語。そのさまざまなガジェットへの凝り具合と展開のシュールなテイストは、まさしく押井守的実写映画のそれだと思う。なので彼の実写版映画が持っている、もどかしくなるような訳のわからなさと、それをそこそこ(完全に、ではないのね)払拭する映像的な面白さはこの作品でも健在。

お話のキモになるのは、今こうしている自分をほんとの自分と納得してしまって良いのかい? 良くないとしたらそれはなぜなんだろう? ってところなんだと思う。こういう場合「良くない」としたら、次に来るのは「なにをする?」ってところに行くのが普通の映画だと思うんだけど、押井守はそこで無駄に考え込む。考えて考えて、結局最良の解が得られないものだから、見てるこちらがおいおいそっちに行っちゃうのかい、と思ってしまう方向に、客を少々置き去りにしながら突っ走る。そこに良くできた"作りもの"を鑑賞して楽しむという快感はないが、諸々なにがしかのあとを引く、考えるネタを提供してくれる作品であることは確かだと思う。

絵はかなり見事。空もの戦争映画が好きなら「空軍大戦略」や「頭上の敵機」など、この手のジャンルの名画を彷彿とさせるシーンがあってちょっと嬉しくなるし、タバコやお酒、飛行機に至るさまざまな小物、大物のデザインセンスを追っかけるのも楽しい。ユーイチたちが所属するロストック社の飛行機たちは日本+アメリカ、ライバルのラウテルン社はソ連+英国、で、どっちにもドイツっぽさがそれなりに振りかけられてる、みたいな感じかな。スカイウォーカー・サウンドによる音響がかなり頑張ってくれた(『イノセント』の時とはダンチだと思うんだぜ)こともあって、これらの飛行機たちが飛びまくる空戦シーンはかなり見応えがある。

絵の方はそういうことでかなり良い。サウンドイフェクツも結構。ただし本職さんじゃない人たちを並べた声優さんのラインナップは、オトナの事情もあってのことだったんだろうけれど相当がっかり。特に押井映画名物の長セリフを担当することになっちゃった栗山千明はかなり残念だった。そこで"芸"を炸裂させてくれないと、押井映画を見る楽しみがかなり減じられてしまうような気がするんだけどな。

総じて楽しめた、とは言えないがそれなりに心に引っかかるものを残してくれた映画ではあった。ただやっぱり押井守には、もうちょっとキツめの縛りをかけてやった方が良かったんじゃないかとは思ったな。

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ソ連に亡命してラボーチキンの設計者になったクルト・タンクがデザインしました的なスタイルがかなり好みな、ラウテルン社の新型機、スカイリィ。バンダイからはインジェクション・キットも出るようで、ちょっとだけ惹かれてます。

(★★★)

[Chinema] スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ

スタッフ
監督:デイブ・フィロニー
原作:ジョージ・ルーカス
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
音楽:ケヴィン・カイナー
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/clonewars/

崖の上のジャバ(の息子)

共和国と分離主義者との抗争は続いている。一進一退の戦いが続く中、両陣営が重視するのは銀河辺境における艦隊の航行の安全性。今、銀河辺境で最大の勢力を持っているのはタトゥイーンのジャバ・ザ・ハット。そのジャバの息子が、何者かによって誘拐されるという事件が発生する。ここでジャバに恩を売っておけば、辺境空域の航行の安全性が確保されると考えたジェダイ騎士団は、最前線で戦うアナキンを指揮官とした人質奪回チームを編成した。アナキンの傍らに若きパダワン、アソーカを従えて…

ジャバに息子がおったんかい、ってところでいきなり「な、なんだってー!?」てなもんだが、そのジャバが宇宙規模の大悪党だったり、アナキンが弟子取ってたりといろんなところで正史(そんなものがあるとしてだが)と微妙に話が繋がらない感じ。Wikipediaによると、テレビシリーズのパイロット版というか先行特別編みたいな位置づけのようで、一応「スター・ウォーズ」なんだけども、まあいろいろ察してくれやって事なんだろう。正史では救いのないエピソードしかなくてちょっとかわいそうなアナキン君なので、弟子のお転婆ねーちゃんとのドタバタ道中が100回続くっていうなら、それはそれで彼にとっては少しばかりの救いになってくれるやもしれんわな。

と言うわけで、そもそもがテレビ用の作品なんで、いろんなところに目くじら立てて見るような映画じゃないんだろう。そもそもメカニクスの方は劇場版のデータも流用できるわけだからそのクオリティは充分高いんだし、ややポリゴン数抑えめっぽく作画されてるキャラクターたちも、動きのキレは抜群に良いので話を追っかけていく間は、意外と気にならないし、そもそもお話がシンプルで、かつ最後はめでたしめでたしで終わってくれるんだから、そこそこ面白いものを見せてもらったような気になってしまうんだった。それなりに「スター・ウォーズ」のお約束やおなじみの記号も上手にちりばめられていたと思えるし。

そうはいっても、これは正史でもそうだったけどジェダイ騎士団の無能さだけは何とかならんものか、とはこのお話を見ても感じるところではある。A級戦犯であるジャージャーが出てこないんでやれやれと思ってたら、マスター・ヨーダ以下の皆さん揃ってジャージャー以上のお馬鹿っぷりを晒してる状況ってのは一体どうしたものかと。逆にエピソード的にはⅣ〜Ⅵでどうしようもない無能っぷりを晒したストーム・トゥルーパーズたちが、創立当初はやたら有能な集団であったことがわかるあたりはある意味収穫。キャプテン・レックスのかっこよさったらないぜ。なんだな、帝国は彼ら優秀なクローン兵士たちをVHS3倍速の要領で量産しちゃって、自らの首を絞める結果になっちゃったのかも知れないな。

個人的に「スター・ウォーズ」を見た感、ってのは全く足りてないんだけど、そこそこ面白いシリアル活劇のオープニングに立ち会ったと思えばまあ腹も立たないか、と言うような映画。日本語吹替え版では原語版では無いナレーションが存在し、そこを担当するのが若本さんらしいので、それ目当てで吹替え版で楽しむのが吉かもしれないね。

(★★☆)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●お疲れ様でヤンした。  「空クロ」の方は思いのほか話がわかりやすかったのと(笑)  「星クロ」はアナキンが必要以上..]

rover [お疲れさまっしたー。 とりあえずたちきや的には、石井聰亙監督が紹介役になって下さったようです。是非その辺から突破口を..]


2008-08-20 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:03)

と言えるのか。見たり見なかったり。いろんなものが野球やらなにやらで押しやられ、録れていたのは「ひだまりスケッチ×365」、「ToLoveる」、「おおきく振りかぶって 特別編(だったかな)」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5 GoGo!」、「コードギアス R2」、「ブラスレイター」、「RD」、「二十面相の娘」あたりまでかな。「ひだまり」は1階の先輩お二人さんのお話。沙英の担当さん役でさぁやが出とりましたな。「おお振り」の特別編ってのは、阿部君が以前球を受けてた、榛名くんの高校の野球部のお話。こっちが「おお振り」の先行予告原型的バージョンになるんだそうですな。

日曜朝はこれ、一週遅れになるのかな。で、続きをやるのが今日の朝だったことに気づいた時にはもう手遅れだった。なんかいろいろ後手に回りまくりな日々だな、最近。

「コードギアス」はロロ君もお逝きになり、ルル君の周囲はさらにシビアになってきて、みたいな話。ナナリーもこれ、助かってないんですかね。シュナイゼル殿下がとーちゃんの言いつけをきっちり守るようなタマではないとも思うんで、この先の展開はとーちゃん対次男対妾の息子の三つどもえにスザクがどう絡むか、てなあたりに話の焦点が移っていくのかしら。最終的に無事に生き残るのは、リヴァル君ぐらいかもわからんね、これ。

[Day] だいぶ涼しくなってきた (24:11)

と思ったら炊飯器がぶっ壊れて、あたしの財布もプチ涼しくなっちゃった。

明日は涼しくなったお財布を携えて、岸和田行きだわん。


2008-08-21 [長年日記] この日を編集

[Day] 南大阪ドサまわりツアー

浪切ホール今月は二回目、と言うかまあ、一回は先月行っとかなくちゃいけない用事が8月にずれ込んだだけだったんだけど。さくっと岸和田、堺と回ってきましたよ。今回は特に大きな問題もなく、お仕事自体は簡単に終了。

それはそうと今年のSF大会、岸和田でやるんですな。浪切ホールにはでろーんと垂れ幕が出ておった。岸和田だし、ダンジリコンとかになるのかな、と思ったんだけどコンベンションの名前はDAICONのままなんですな。

開催は明後日。まだまだ暑いので参加される皆さんは気をつけてくださいませ。

[Books] 未来妖怪 異形コレクションⅩⅬ(24:08)

9784334744526 井上雅彦 監修
オブジェ製作 天野行雄
光文社文庫
ISBN978-4-334-74452-6 \971(税別)

「異形コレクション」第40弾。「未来」と「妖怪」という二つのキーワードを繋いだとき、そこにどんな恐怖が生まれるのか…。執筆者は登場順に、化野燐、上田早夕里、草上仁、八杉将司、平谷美樹、牧野修、石上茉莉、小林泰三、平山瑞穂、林巧、三津田信三、小中千昭、菊池秀行、タタツシンイチ、渡辺浩弍、梶尾真治、西秋生、井上雅彦、朝松健、間瀬純子。「超短編作家19人集」も併せて収録。

前作がショート・ショート大会だった(そして読んでない)「異形コレクション」、今回は従来通り、一つのテーマにさまざまな名手たちが挑戦する。「未来」の妖怪なのか妖怪の「未来」なのか。絶対値としての「未来」なのか、どこかのポイントから見た相対的な「未来」なのか。そのあたりのさじ加減で、お話のニュアンスには意外にバリエーションというか、異なる彩りがうまれるものなんだな、と思う反面、そのテーマ性と作家たちの世代と趣味嗜好が、読んでるこちらのそれに微妙にシンクロするところがあるものだから、そこにいつもの近親憎悪的居心地の悪さ感多めの作品が並んでしまった恨みはあるかも知れない。三津田信三氏、小中千昭氏、タタツシンイチ氏の作品あたりがそちら方面ということになるか。気持ちはわかるけどねえ的残念さが先に立つ。

凝った構成が興味深かったのが渡辺浩弍氏と朝松健氏の作品。ただ、ツカミが上手かった分この二作、少々長すぎたと思う。そこが残念。

やっぱり自分はSFが好きなんだな。だもんで、少しばかりの懐かしさを秘めつつ今様な味も抜かりない、まずもってSFとして成立している、牧野修「ウエダチリコはへんな顔」、小林泰三「試作品三号」、菊池秀行「疫病神」、梶尾真治「溶岩洞を伝って」あたりが今回のお気に入り。あと、近親憎悪系のテーマを拾いながらも微妙にこちらに"わからない"もどかしさのようなものを感じさせてくれる間瀬純子「ミライゾーン」もちょっと気になる一作でございました。

★★★


2008-08-22 [長年日記] この日を編集

[Books] 還らざる日々 

還らざる日々 上 (講談社文庫)還らざる日々 下(Goddard,Robert/著 越前敏弥/翻訳 ゴダードロバート/著) ロバート・ゴダード 著/越前敏弥 訳
カバーデザイン 斎藤充弘
カバー写真 David Sanger/Getty Images
講談社文庫
ISBN978-4-06-276116-1 \876(税別)
ISBN978-4-06-276117-8 \876(税別)

天寿を全うした母の葬儀や諸々の事務的な処理などのため、久しぶりに英国を訪れたハリー。妻を先にカナダに帰し、荷物の始末のために母の家に戻ったハリーが目にしたのは、母の家の玄関前にたたずむ、自分と同じくらいの年格好の男二人。彼らが誰であるのかに気づくのに、少しだけ時間が必要だった。50年前、まだ空軍の兵士だったハリーがとある作戦に従事したときの同僚だった彼ら。二人はその作戦の関係者のために企画された同窓会にハリーを招待するために、母の家を訪ねてきていたのだ。50年ぶりの集まりの招待に、軽い気持ちで応じたハリーだったが、その選択がとんでもなく間違った方向だったことを知るのにそれほどの時間は必要としなかった…。

「蒼穹のかなたへ」、「日輪の果て」で主役を張ったダメ中年、ハリー・バーネット三度目のご奉公。「蒼穹のかなたへ」は正真正銘の傑作。「日輪の果て」はまあなんだ、まあまあ良作。で、本作は、あまりに普通、ってのが印象ということになるだろうか。特に読み始めのヒキの弱さは致命的で、オレはゴダードの本が読みたくて買ったのに、これじゃ駅の売店で売ってる新書版ミステリでしかないじゃないの、ってな気分になってしまった。さすがにゴダードなんで、そのままずるずるとがっかりな方向に流れてしまうことだけはかろうじて回避できてて、ぶっちゃけた話、上巻の3分の2ぐらいを我慢できたら、あとはまあまあ楽しめるかな、と言うところではある。最終的にはつまらなくはない本、だったと思うけれど、ゴダードでそれではあまりに不満たらたらになってしまうわけで。

ゴダードといえば底意地の悪さ。作家が繰り出すシークエンスやシチュエーションに対して、読者側が「それはこういうことか」的予想を次から次へと裏切って、つねに読者の予想の上をいくどんでん返しを用意してくれてるところが魅力の一つであると思うんだが、どうも最近のゴダード作品には、そのあたりの底意地の悪さが少々稀薄なのではないかと思ってしまう。

もう一点、気になるのは文体の軽さ。ゴダード初期の名作、「千尋の闇」や「蒼穹のかなたへ」、「リオノーラの肖像」、それからわたくしがゴダードの最高傑作だと思う「一瞬の光のなかで」なんかでの、ねっとり来るような、なかなか次のページを繰るところまで行けない重厚な感じの文体が最近の作品からは感じられないような気がしてそこも少々不満。ページを繰るのももどかしい、ってのも良い小説の魅力としてあると思うけど、何かが気になって、安直に次のページに進めないような緊張感を読み手に強要するような文章の力ってのも、良い小説の魅力としてアリだと思うわけで、で、ゴダード作品に期待するのは間違いなく後者。ゴダードを読むってのは、ヘビー級の打ち合い的な読書体験を期待してると思うのだけれど、そこが全然満たされなかったような気がしてかなり残念。

ゴダードには打ちのめされたいと思ってるのだよね。「ははん、面白いね」で済むような本をゴダード名義で出されてもうれしくも何ともない。

蒼穹のかなたへ 上(Goddard,Robert/著 加地美知子/翻訳 GoddardRobert./著 ほか)蒼穹のかなたへ 下(Goddard,Robert/著 加地美知子/翻訳 GoddardRobert./著 ほか)

ハリー・バーネット初登場の「蒼穹のかなたへ」。これは良いですよ。

★★☆


2008-08-23 [長年日記] この日を編集

[Day] 仕事してます (24:06)

火曜の午前中に仮フィックスの仕事があるのでね。ちょっとテンパり気味で仕事中。何となく様子が見えてきた感じなので、ここらでちょっと一杯やらせていただくわ。


2008-08-24 [長年日記] この日を編集

[Day] お仕事お仕事

昨日に引き続き。今シャカリキになってやってるのは、ここのところ私をイラつかせてくれる(ク)と(子)の頭ユルいタッグじゃないところが相手なので、割と精神的には安定気味。

ちなみに前述のユルい方は、一歩引いてMLのやりとりを見てるんだけど、(ク)と(子)のコミュニケーション不全が加速中で大変楽しい。もうギャラの残りは良いですから、(孫)のオレを巻き込まない範囲ですれ違いまくってください、その調子で。


2008-08-25 [長年日記] この日を編集

[Day] 今日もお仕事 (24:16)

わあ、F1の週だったんだ。完全に忘れてたorz。

さて今日は例のユルい方の(子)から「請求書送ってね」って話が来たのでちょっとびっくり、みたいな。かなり向こうを馬鹿にしたようなメール送ってたんで、これはもう先はないね、って思ってたんだけど。

この辺の妙な義理堅さがあるんで、この(子)クンを完全に嫌えないでずるずると付き合っちゃうところはあるのだよな、と思う。こっちが年長さんであるって事もあるせいか、お馬鹿さんなのは判ってるんだけど完全にぶった切るのもかわいそう、と思っちゃう、みたいな。

以前東京に出かけたときに顔合わせしたんだけど、そのときの迷子の子犬風な風貌(としか思えなかった)の印象が、微妙にこっちのシビアさを削ぐ結果になっちゃってる、つー側面はあるかも知れんなぁ。


2008-08-26 [長年日記] この日を編集

[Books] スカイ・クロラ (24:41)

9784122044289 森博嗣 著
カバーイラスト 西尾鉄也
カバーデザイン しいばみつお
中公文庫
ISBN978-4-12-204428-9 \590(税別)

あらすじとかは割愛しますね。adramineさん、根岸泉さんがラストのちょっとした改変に触れてらっしゃったので、んじゃ原作はどうなっているのよ、と。

映画を先に観てしまっての感想になるのだが、なんだな、押井守はやっぱりすごいんだな。この「いわゆるひとつのセカイ系」にどっぷり浸った、夢と現実の間を行き来して、「今自分がいるここは夢の中かも知れないけど、いいんだ、オレ、夢から覚める方法知ってるもん」でいろんなモノをうやむやにしてしまっている原作から、よくぞあの映画をでっち上げたものだと思った。基本的に原作のスジを大きく変えることをせずに、ごく小さな改変で最終的なラストの感想にかなり違った印象を伝えてくれる。ラストもそうだけど、脇役のユダガワ(読売新聞折りたたむ人ね)の扱いにも微妙な改変がかかっていて、ここもラストに向けてのお話の流れの上で無視できない効果を上げていると思った。押井守って人は、SFのことは何もわかってないかも知れないが、映画のことは良く判っている人なんだと思いましたわ。基本的に根岸泉さんの評はほぼ信用しつつ、押井守作品については少々点が甘いんじゃないかと常々思っている私なんだが、今回は一点を除いて根岸さんの評に同意できる。一点だけダメなのは、わたしゃ根岸さんほどにはこの映画、他の人に自信を持って強くお勧めすることはできない、ってあたりだろうかね。

いけないいけない、原作の方の話がそっちのけになってしまっていた。えーとね、悪い本じゃないと思う。なんだかちょっと、「セカイ」のいろんなモノに割り切れないモノを感じつつ、でも、そのことに対して今の自分の力では有効なアクションを起こせない、あるいは起こせないような気がしている、と思いこんでしまっている若い衆にとって、それなりに心地よいお話になっているんじゃないかな。自分がハイ・ティーンだったら多分、顔を真っ赤にしてこの作品の良さについて熱弁しそうな気がする。思わせぶりな文体や、語っているようで実は大事なことは片っ端からあやふやなままで投げちゃってるお話作りのスタイルも、特定の年代の読者にとっては応えられない魅力になるんであろう。

ただなあ、オレ、オッサンなんだ。いろいろすれっからしになっちゃってるんだよね。だもんでそれなりに読ませる部分があるとは思う反面、「何フヌケてんだよ」って気分も同時に湧いて出てきちゃうのは否定できないわけで。若い人ならまた違う印象を持たれるのかも知れないけれど、おっちゃんにはいろいろ辛かったぜ。

あんまり関係ない話だけど、押井守がこの本に注目したのは、途中でどうしようもなくマズそうな食い物の描写が出てきたからじゃなかったのかなあ、とか思ったり思わなかったり。

ラザニアっぽいどろっとした料理、スープに沈んだひねくれたパスタ、それから、缶詰から解放されたシーフードと玉蜀黍。フォークとスプーンはプラスティック製だった。

こんな押井クサい描写、そうそうあるもんじゃないぜ(^^;)

★★☆

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

P2 [お久しぶりです。 >基本的に原作のスジを大きく変えることをせずに、ごく小さな改変で最終的なラストの感想にかなり違った..]


2008-08-29 [長年日記] この日を編集

[Day] 免許更新

おー、最近はえっちらおっちら明石まで出かけなくても、三宮で更新できちゃうんだな。てことで午前中、県警の別館とやらに出動。優良ドライバーなので小一時間で更新終了。今回から「普通」じゃなく「中型」になるのか、へえ。今後履歴書書くときは、「中型免許(条件付)」とかになるのかしらね。やや寝不足っぽい、人相の悪い写真にちょっと凹むわ。

仕事の修正要望は多分今日の夕刻以降になりそうだったので、パルシネマしんこうえんで、「大いなる陰謀」と「ハンティング・パーティー」の二本立て。なかなかこう、どっちかはちょっと観たいんだけどもう一本が…的カップリングが続いてたパルシネマなんだけど、このセットはなかなか良いね。今日までの上映だったようで、間に合って良かった良かった。たまには真面目な映画も観ないとな(w。感想は改めて。

[Chinema] 大いなる陰謀

B001B4V9LS スタッフ
監督:ロバート・レッドフォード
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン
製作:ロバート・レッドフォード/マシュー・マイケル・カーナハン/アンドリュー・ハウプトマン/トレイシー・ファルコ
製作総指揮:ダニエル・ルピ
音楽:マーク・アイシャム
出演
ロバート・レッドフォード
メリル・ストリープ
トム・クルーズ
マイケル・ペーニャ/アンドリュー・ガーフィールド
ピーター・バーグ/ケヴィン・ダン/デレク・ルーク
公式サイト:http://movies.foxjapan.com/ooinaru/

共和党の気鋭の若手上院議員、アーヴィングはとある思惑を秘めて旧知のベテラン・ジャーナリスト、ジャニーンとの単独インタビューをセッティングする。その目的は、マイナス評価ばかりが続く現在の米国外交において、一気に失地回復をねらった極秘の作戦の内容を部分的に公表することで、国民の間にアーヴィングの行動力とその成果を強く印象づけることにあった。彼が企画した作戦の舞台はアフガン。今まさに目的地に向けて、空挺部隊の一個小隊を乗せたヘリコプターが飛んでいる。その機内には大学院への進学の道を捨てて兵役に就いた二人の若者の姿が。

西海岸の同時刻。ヘリに乗り込んだ二人の若者の元教官だったマレー教授は、担当学生たちとの個別面談に臨んでいた。最初の学生はかつて優等生であったのが、最近全く授業に出てこなくなってしまったトッド。何が彼の覇気を奪ってしまったのか…

原題は"Lions for Lambs"。第一次大戦中にドイツ兵が英軍の将兵を表した言葉、「ライオンの群れを羊が指揮している」にちなんだもの。指導者の資質とはどうあるべきなのか、本来優れた能力を持っているはずの"ライオン"たちが、安易に(無能な)羊たちに良いように振り回されないようにするにはどうあるべきなのか、を、作った側は割とスマートにまとめたつもりだろうけど見る側からしたらバレバレだろうそれ、みたいな形で伝えてくるような映画。監督のロバート・レッドフォードは民主党支持の人なんで、基本的に共和党に任せておくとあたら有能で意識の高いアメリカ国民が無駄に死んじゃうことになっちゃうぜ、それを回避するにはどうすればいいのか判るかい? 事なかれじゃダメなんだぜ的メッセージがそこそこあからさまに伝えられる。割を食ったのが中庸を旨とすべきジャーナリスト役のメリル・ストリーブだったかな、と。

トム・クルーズ対メリル・ストリーブ、ロバート・レッドフォード対アンドリュー・ガーフィールドの対話劇が見もののはずなんだが、どちらも残念ながら最高級にテンションが"張った"状態のそれではなく、そこそこのテンションは感じるが微妙に突っ込み切れてないまま終わってしまったような映画、と言えるかな。

個人的にこの映画を観て思い出しちゃったのは、シカゴの「アット・カーネギーホール」というアルバムだったりする。ビニール盤4枚組、カーネギーホール全景のポスター、アメリカの選挙法に関する解説ブックレットなど、なんか猛烈にいろんな付録がついてたこのライブ・アルバムは、当時シカゴの連中が民主党のマクガヴァン候補支持の立場にあったが故に、かなり強烈な反ニクソンのスタンスを取っていた(一部の歌の中で、「ニクソンを支持してたら、どうなると思う?」なんて堂々と歌ってたりする)のが良く判るアルバムだったんだけど、そのあたりの、微妙に"ナマな"感じを久しぶりに味わったような気がする。大統領選を控えたアメリカには、こういうメディアが生まれやすくなるような土壌があるのかしら。

いろんなところでいろんなモノを差し引いて鑑賞した方が良い映画ではあると思う。役者さんたちの頑張りはなかなかのモノ。ただそれらが上手く有機的に影響しあって別な何かを産み出すところまではいってない、ような映画だったと言えるか。悪くはないが改めて賞賛すべきでもない映画、って感じで。

(★★★)

[Chinema] ハンティング・パーティ

B001E1VMB0 スタッフ
監督・脚本:リチャード・シェパード
製作総指揮:マーティン・シュアーマン/ボー・ハイド/ポール・ハンソン
エリオット・ファーワーダ/ビル・ブロック/アダム・メリムズ
製作:スコット・クルーフ/マーク・ジョンソン/ポール・ハンソン
音楽:ロルフ・ケント
原案:スコット・アンダーソン
出演
テレンス・ハワード
リチャード・ギア
ジェシー・アイゼンバーグ
リュボミール・ケレケス/マーク・イヴァニール/ジョイ・ブライアント
ジェームズ・ブローリン/クリスティナ・クレペラ/ダイアン・クルーガー
公式サイト:http://www.huntingparty.jp/

かつては最高の戦争特派員だったのに、ボスニアで目にしたとある光景が原因で戦争報道自体にキレ、今は二流のケーブルテレビ局を渡り歩くサイモン。ともに戦場を駆け巡ったカメラマンのダックの方は順調に出世を重ね、危険な現場からは遠ざかっている。そんな二人が五年の時を経て再開することになった。奇しくもその場所はボスニア。サイモンは今もなお一人の男を追っていたのだった。最重要の戦争犯罪人であり、国連や各国の諜報機関が探索を続けているにも関わらずその足取りがようとして掴めない男、通称"フォックス"、サイモンはそのフォックスの居場所について、確実な情報を得ているといい、ダックにかつての名コンビの再結成を持ちかけるのだったが…。

実録(実話に非ず)手記を元に作られた社会派エンタティンメント。ちょっとダメっぽいはみ出しジャーナリストが、国連や各国の諜報機関が全力で捜査しているにも関わらず、五年もの間逃げおおせている戦争犯罪人のシッポを掴んじゃおうというお話。シリアスとコミカルが良い按配に配置されていてなかなか楽しめる上に、凸凹三人組がのし歩くその場所は、少し前まで酸鼻を極める内乱の最中にあった土地だったことをさりげなく思い起こさせるような絵造りにも抜かりはなく、社会派な部分に軽くではあるけれど言及することも忘れない。そもそも国連だのCIAだのが本気出したら、犯罪人の一人ぐらいどこにいるのか、目星ぐらいはつけられそうなものなのに実際はそうはなっていない。そのこと自体がなんか変じゃないのかい? ってあたりからして、裏を勘ぐったら、いくらでも深読みや邪推は可能な話なわけなんだし。敢えてそっちに深く突っ込むことはせず、「なあ、なんかいろいろ怪しいよな」と軽く突っ込むぐらいに止めておいて、本線はあくまでも「個人」のお話としてストーリーを展開していくあたり、基本的に作るのはエンタティンメントなんだ、ってラインを外してないところに好感を持つ。

その上で、一応実話っぽい原作を元にしているが故に、映画としてのウソくさい面白さや、ちょっと鼻白むような、ナマのメッセージ性みたいなものがうまく織り込めないままお話が展開していったが故に、映画としての完成度って部分で少々いびつなものが残ってしまったのは残念だったかな、と言うところだろうか。一点、どうにも残念なところがあって、それはダックの扱い。カメラマンであるダックが、サイモンに引き込まれて一緒にフォックスを追う旅に出る時にカメラを持っていないのだよね。休暇を利用してサイモンに付き合うつもりだったダックだから、リアルと言えばリアルではあるんだけど、かつてサイモンとともに戦場を駆けずり回ったときのダックはカメラマンだったわけで、ここはウソでも良いし、結局はそれを手放さざるを得なくなってしまっても良かったと思うんだけど、それでもサイモンとの凸凹道中を始める段階では、彼は昔からのサイモンの相棒の戦場カメラマンであって欲しかったなあと言う気はする。そこがちょっと残念だったかな。

現実の重さは疑いようもない題材だけに、「敢えて作っちゃった」部分はあっても良かったんじゃないかな、と言うところではありますが、総じてなかなか楽しめた。楽しむ、とか言っちゃ、ホントはいけない題材なんだろうけど。ああ、あと、フォックスを演じたリュボミール・ケレケスが実物のカラジッチに猛烈に似てたのに軽くウケました。

(★★★)


2008-08-30 [長年日記] この日を編集

[Books] フリーランチの時代

フリーランチの時代(小川一水/著) 小川一水 著
カバーイラスト 橋本晋
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030930-5 \660

一瞬の気のゆるみだった。だが宇宙ではそれは致命的なミスになりかねない、というか、致命的だった。にもかかわらず宇宙服と自分の身体に大穴を開けた状態で火星に横たわっていた三奈は生きていた。いや、正確には…。表題作他四編を収録した短編集。

いやむしろ「ランチフリーの時代」なんじゃないかという突っ込みは措いといて。「時砂の王」と同じ世界でのエピソードを描く書き下ろしを含む短編集。帯に曰く、「僕たちの幼年期の終わりがやってきた!」。やってきてねーよ、せいぜい「ニート期の終わり」だろうがよ、などと思ったりもするが、別に小川一水が悪い訳じゃないのでそこはおとなしくしておきます。てことで収録作品について、簡単に。

フリーランチの時代
腹ぺこなオーヴァーロードと遭遇しちゃった地球人類のお話。「幼年期の終わり」が基本的に「外に向う」流れの中で発生したコンタクトだったとしたら、こちらはひたすら「内にこもる」ことに一生懸命な人類とオーヴァーロードが遭遇するような話。楽しく笑える話だが、これに「幼年期の終わり」を関連づける神経は判らん(やっぱり蒸し返すんかい)。作者に責任はない話だけど、この程度であなたの「幼年期」は終わりにしちゃって良い話なんですかね? なんてな。
Live me Me.
不死性を含めた新しい「種」として、いわゆるメドテクがどのくらいその有効性を主張できるんだろうか、と言う話として読んだんだが正しいでしょうか? 序盤の「テク」の部分の積み重ねは読み応えあり。あまりに脆弱なインフラ(他ではあんなに考えてたのに肝心なところがそれかよ、的印象はある)がお話に波紋を投げかける後半に少々違和感と急いだ感じがあってそこが残念。
Slowlife in Starship
天翔けるヒッキー、スローライフから解脱するきっかけを得る、みたいな。メリもハリも、ヤマもない話なんだがちょっと好き。
千歳の坂も
昭和な香り。そこはかなり良い感じなんだが、追うものと追われるものの根っこにあるものが何なのか、ってあたりが今ひとつ明確になってなかったか。それがゆえにラスト付近のいろんなものの変貌が、少々唐突に過ぎるような印象があったかも知れない。
アルワラの潮の音
「時砂の王」と同じ時系列の作品。基本的に負け戦を続ける戦士たちが出会う人びとのお話なので、お話を支配するのは哀しさ、と言うことになる。そこは外していないので良いお話になっているとは思った。「時砂」のシリーズはバリエーションがいろいろ作れそうなので、これからも時々書いて欲しいな。

全体に抑えめの作品が多かったように思える。他の短編集の中で、ちょっとテンション押さえるために用意される、ややおとなしめな作品ばかりを集めた短編集、と言う印象を持った。個々の作品がどうこう言う前に、この編み方は無かったのじゃないかな、とは思ったな。

★★☆


2008-08-31 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:59)

いろいろ見たり見なかったり、野球に押し出し食らったり。「RD」、「ゼロの使い魔」、「マクロスF」、「鉄腕バーディーDECODE」、「ひだまりスケッチ×365」、「ToLoveる」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「コードギアス」ぐらいかな。なんか今週は気の狂った作品が多かったような気がするぞ。謎な劇中劇で押し切った「ToLoveる」、異様にテンション低くしかも捻りの足りない「相棒」ネタの「ゴーオンジャー」、気が狂ってるのはいつものことな「キバ」、てな感じで。「マクロス」は凄い勢いで話が展開してて何がなんだか。突然ばっさりメインキャラ死亡とか、メインヒロインと思ってた存在とのコイバナがうまくいかない風向きになってきたりとか、いろいろ第1作のノリを踏襲しようとしてるのかな的な匂いも感じますな。


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