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今月は二回目、と言うかまあ、一回は先月行っとかなくちゃいけない用事が8月にずれ込んだだけだったんだけど。さくっと岸和田、堺と回ってきましたよ。今回は特に大きな問題もなく、お仕事自体は簡単に終了。
それはそうと今年のSF大会、岸和田でやるんですな。浪切ホールにはでろーんと垂れ幕が出ておった。岸和田だし、ダンジリコンとかになるのかな、と思ったんだけどコンベンションの名前はDAICONのままなんですな。
開催は明後日。まだまだ暑いので参加される皆さんは気をつけてくださいませ。
井上雅彦 監修
オブジェ製作 天野行雄
光文社文庫
ISBN978-4-334-74452-6 \971(税別)
「異形コレクション」第40弾。「未来」と「妖怪」という二つのキーワードを繋いだとき、そこにどんな恐怖が生まれるのか…。執筆者は登場順に、化野燐、上田早夕里、草上仁、八杉将司、平谷美樹、牧野修、石上茉莉、小林泰三、平山瑞穂、林巧、三津田信三、小中千昭、菊池秀行、タタツシンイチ、渡辺浩弍、梶尾真治、西秋生、井上雅彦、朝松健、間瀬純子。「超短編作家19人集」も併せて収録。
前作がショート・ショート大会だった(そして読んでない)「異形コレクション」、今回は従来通り、一つのテーマにさまざまな名手たちが挑戦する。「未来」の妖怪なのか妖怪の「未来」なのか。絶対値としての「未来」なのか、どこかのポイントから見た相対的な「未来」なのか。そのあたりのさじ加減で、お話のニュアンスには意外にバリエーションというか、異なる彩りがうまれるものなんだな、と思う反面、そのテーマ性と作家たちの世代と趣味嗜好が、読んでるこちらのそれに微妙にシンクロするところがあるものだから、そこにいつもの近親憎悪的居心地の悪さ感多めの作品が並んでしまった恨みはあるかも知れない。三津田信三氏、小中千昭氏、タタツシンイチ氏の作品あたりがそちら方面ということになるか。気持ちはわかるけどねえ的残念さが先に立つ。
凝った構成が興味深かったのが渡辺浩弍氏と朝松健氏の作品。ただ、ツカミが上手かった分この二作、少々長すぎたと思う。そこが残念。
やっぱり自分はSFが好きなんだな。だもんで、少しばかりの懐かしさを秘めつつ今様な味も抜かりない、まずもってSFとして成立している、牧野修「ウエダチリコはへんな顔」、小林泰三「試作品三号」、菊池秀行「疫病神」、梶尾真治「溶岩洞を伝って」あたりが今回のお気に入り。あと、近親憎悪系のテーマを拾いながらも微妙にこちらに"わからない"もどかしさのようなものを感じさせてくれる間瀬純子「ミライゾーン」もちょっと気になる一作でございました。
★★★
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