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(下)からのメールがあまりにスカポンタンで、ついマウスを投げつけたらば、ボールを押さえるフタが割れ、ボールもどこかに飛んでっちゃった。他のマウスも、ボタンがバカになってたり、妙に手に馴染まないものばっかりだったので、ちょっとマウス新調。最近暑いもんだからマウスパッドも手の汗吸ってしまい、マウスのローラー部分に何やらいろんなものが巻き付いて掃除が面倒なこともあり、そろそろ光学式マウスかなあ、でもあれ、時々カーソルがヘンなところに飛ぶのが気持ち悪いしなあ、なんて思いながらお店の棚を眺めてると、最近はオプティカルマウスの他にレーザーマウスなんてなものもあるんですな。
LED仕様のオプティカルマウスよりも認識率が高いんだそうで、どんなもんじゃろと思って買ってみた。エレコムの黒いヤツ。とりあえずカーソルが勝手にどこかに飛んでいったりはしないので、そこのストレスはないからまあまあ結構。問題はやっぱりボールがないことから来る頼りなさと、あと分解能。年寄りには1200カウントって速すぎっす。
藤崎慎吾 著
カバーイラスト 撫荒武吉
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030928-2 \780(税別)
IT関連の出版社に勤める池澤のささやかな楽しみは山歩き。東京近郊の少し鄙びた丘陵地帯に出かけては1日2日のトレッキングを楽しみ、アウトドアライフのスナップを、モバイル機器を利用して自社のwebサイトにアップロードするという、仕事も兼ねた息抜きの小さな旅。だがその日は少し様子が違っていた。今は廃屋となってしまった行楽地の土産屋らしき建物。そこに放置されているピンクの公衆電話が鳴っていたのだ。すべてが捨てられてしまったような廃屋に、取り残された古い公衆電話が今、なぜ? …
「ハイドゥナン」で、極めて魅力的なマッド・サイエンティストっぷりを発揮してくれた生物学者、南方先生が重要な役割を果たす、「ハイドゥナン」の導入編ともなるべき作品。本作品の基調をなすコンセプトやヴィジョンとでも言える部分は、「ハイドゥナン」でもう一度、拡大再生産されていたのだな、と感じられる。「ハイドゥナン」が科学小説としての側面が強調されていたものであったとしたら本作「螢女」は、同じテーマで伝奇小説の側面を強く反映させた作品であると思える。科学小説がデータと理論の積み重ねから造り出されるファクトとしての面白さに主眼をおくのと対照的に、伝奇小説としての本作は、自称と推理(理論とは微妙に違う)から産み出されるアトモスフィアの味わい深さ、みたいなところに面白さの主眼が移るのかな、と言う気はして、で、そこはとても良い感じ。
科学小説では信賞必罰は比較的比重は軽くていいと思うんだけど、伝奇小説の場合はある程度因果応報って部分の描写はきっちり描かれてて欲しいと思うところはあって、そこが少々手薄かな、と思えなくもない(悪党がなるべくむごたらしく罰せられないといかんと思うのだよね、伝奇を前に持ってきたときには)ところがあるのと、そもそもこのお話の中で、ツカミの部分にせよ「悪人」と認識出来るキャラクタが存在しないあたりに、物語としての弱さはあったかもしれない。
「環境」と「文明」のせめぎ合いってところで、「もののけ姫」あたりとも併せて語られるような部分もあるとは思うが、宮崎駿が、そこには人間の業みたいなものもあるからさぁ、でうやむやに(失礼)しちゃうところを、人間も地球というネットワークのノードのひとつなんだから、と認識する藤崎慎吾的人間観の差、ってあたりにはなにか深く考えた方が良さそうな、かなり興味深いものがあると思う。
まあそこらを措いといても、少し若い日の南方先生のマッド・サイエンティストっぷりが結構存分に楽しめるんで、それだけでも読む価値はありそう。こっちと「ハイドゥナン」、どっちを先に読むのが良いか、ちょっと迷っちゃうね。自分は先にちょっと謎を置いてくれるので、「ハイドゥナン」を先に読むのが良いような気はしていますけれど。
★★★☆
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