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ジョー・ホールドマン 著/大森望 訳
Cover Design & Photo Complex 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011699-6 \700(税別)
ヘミングウェイを専門とする大学教員ジョンがキーウエストのバーで出会った男、キャッスル。他愛のない世間話がジョンの専門であるヘミングウェイの話題に移った時、キャッスルが何気ない体でひとつの提案を持ちかけてきた。有名なヘミングウェイの紛失原稿の一部が発見された、という触れ込みで、巧妙に作製したタイプ原稿を発表したら、それはちょっとした稼ぎになるのではないか? つまりは贋作で一儲け、という提案であったのだが、ヘミングウェイの専門家であるジョンにとっては、自分の知的好奇心とプライドを微妙にくすぐるものでもあった。最終的に悪事にはならないように、と自分なりに保険をかけつつ、いつしかその作業に熱中するジョンの前に、思いもよらぬ人物が現れて…
いわゆるコン・ゲーム小説で自分がすぐに思いつくのは、ジェフリー・アーチャーの「百万ドルを取り返せ」で、これは実に巧妙で、洒脱で楽しい作品で、本書の帯に「コン・ゲーム」の単語を見つけた時にこっちが勝手に期待してしまったものも、そちらの方面のノリ。しかしそこは大ベテランのSF作家、ホールドマン。こちらの期待して方向とはかなり違う方面に読者を引きずり込み、頻繁に首を捻らせてくれるんで今ちょっと首痛い。「訳者あとがき」で本書が書かれることになった、そのきっかけのエピソードがちょっと紹介されているけど、ホールドマンも最初はそれなりに軽く洒脱なパスティーシュを狙って書き始めたものが、書いていくうちに突如SF者の血がちょっと沸いて、話は軽妙から奔放の方向にずれちゃった、みたいな。
お話の主人公ジョンは、ヘミングウェイの贋作プロジェクトを遂行していく過程で、とある事情から少しずつ異なった時間線を次々と乗り換えていくのだが、乗り換えた先の時間線でもやはり贋作プロジェクトは進行しつつ、それ以外のディティールは微妙に変わっていき、ジョンという存在自体にも少しずつ変化というか付加価値というか、そんなものが加味されていって「お?」と思うようなラストになだれ込む、ような仕組み。少々とっちらかった印象が最初から最後までつきまとい、遷移していく時間線での歴史の組立の微妙な差異を楽しみつつ、歴史の流れのどこかで、ヘミングウェイ的な、マッチョなイケイケ・アメリカン・ヒーローを礼賛する必要が、のっぴきならない重要性を持ってやってくるんだ、なんてネタフリは、これを書いたのが「終わりなき戦い」のホールドマンだ、ってあたりを考えると結構皮肉が効いてるんじゃないかな、等とも思えてくる。
主人公であるジョンが、実は何者なんだろうってあたりを考え始めるといろいろ面白いんだが、反面尺の中で無理やりまとめた1クールもののSFアニメの展開に近いものも合わせて感じたりして、比較的短い作品であるにも係わらず結構引っぱるものがあるような気もしてくるな。文句なしに面白い、って本じゃないけど、妙な面白さがある本だとは思いましたよ。
★★★
決まったそうで。公式サイトでもアナウンスされてますな。全体的に手堅いキャスティング、って事になるんだろうかね。主役のグインは堀内賢雄さん。こっちが思ってたより少し艶っぽいグインになる感じ? 個人的にドンピシャだと思ったのは、スニ=矢作紗友里ってあたりか。ヴァレさん=藤原啓治さんも割といいかもね。
しばらく見てないうちにキャラデザインもかなり上がってきてるようですが、世界三大魔道師の一人であるところの北の賢者さまが、歯抜けの爺さまってのはなんだかなあ。
なんにせよこれ、「タイタニア」の後番組って事になるんだよね? この帯のアニメ作品って、毎回ひどく寝ぼけたものしか出来上がってこない印象があるんだけど…。
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おはようございます。<br>グイン=ケンユーさんにはびっくりしました。<br>個人的に、藤原啓治さんご出演には楽しみが増しましたが、<br>なんだか想像がつかないです。。。
ぼやきの演技は行けそうですが、冴えない中年は上手いけど、ヴァレさんって意外と若者だったりするんですよね(w。どんなヴァレさんになるんでしょう。
●藤原さんはエウレカセブンのホランドとかで、うさんくさい兄ちゃんも演ってましたので、昨今ハヤリの「ちょいとばかり名の売れた、ご面相のよいタレントを、話題性重視で起用して、すべてぶち壊し」という図式よりはずっと安心できそうです(偏見笑)