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人を呼ぶ前に電源スイッチ押してみようよ、ってレベルのトラブルで、なんだかなーと思いつつも任務完了。帰路、なんばでスルKAN使い切っちゃったので地下鉄なんばのキオスクで「5000円のスルKAN」ちょうだい、つったら売店のおばちゃん、「今は3000円までなんよー」だって。
なんでも偽造やら何やらの問題が起きてて、当面5000円のカードは売ってないんだって(ニュースリリース PDF・スルッとKANSAI協議会)。ふむ、これはレインボーカードに限った話なのかその他のスルKANカードもまとめてそういうことになってるのか、どっちなんだろう。ニュースリリースの出された1/14以降の日付で、阪神や神鉄では5000円のカードが買えてるんで、大阪地下鉄限定なのかも分らんけどね。
とりあえず岸和田行きだと3000円のカードじゃ足りないんで、早めに対策ぷりーず。
堀晃 著
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-72201-2 \880(税別)
様々な探査目的で太陽系外に送り出される太陽風ヨットの一隻が発した微弱な信号、その信号には不可解にして重大な情報が秘められていた。太陽系から3光日の距離に、銀河系と直角に交差する紫外線レーザーの帯。それは直径1200万キロ、全長はおそらく5380光年におよび、さらに驚くべきことにこの帯の光波は、一方に向けて流れるのではなく、固有の振動を保ちつつ光線自体はその場にとどまっていたのだ。バビロニア・ウェーブと名付けられたこの光の束に、実験的に挿入された3メートル四方の反射鏡がもたらしたエネルギー総量は、ゆうに大型の太陽光発電所の一基分の発電量に匹敵する。ここに来て人類のエネルギー問題は一気に解決したかに見えた。一方でこの不可解な光の帯を利用した、極秘の計画も進行していたのだが…。
買取物件からピックアップシリーズ、その3。ハードSFには二種類あって、なんかよく分からんテクニカルタームと数式が氾濫しているにも係わらず、なぜかノリと勢いで読み進めていけるタイプと、読む側にちゃんとした物理や数学、天文学などに関する知識がないと何が起こっているかは愚か、そもそも何がすごいのかもすぐには想像できない類のタイプに分けられると思うのだが、本書は間違いなく後者。情緒ではなく読者の知性に直接挑戦してくるタイプの作品で、ぶっちゃけオレが一番苦手なタイプ。それでも最後まで読み進めていけたのは、日本人が書いた日本語の作品である、という点に尽きたのではないかと思う。わけが分からんのは翻訳SFと同様なのだが、わけの分からん部分の周りを固めるパートの描写が日本語的により分りやすい分、バカな頭でも読み進めていくうちに、なんとか、かろうじて事の重大さが何となく見えてくる。
言ってみたら太陽系のすぐ近所にリングワールド級の謎の物体が見つかって、そこからちょっとした上がりを掠めようって分には向こうも案外鷹揚に扱ってくれるんだが、ある一線を超えたアクションに対しては、この想像を絶する何者かはかなり苛烈な反応を返してくる。それはいったいなぜなんだろう…、って話、で良いですかね?
バビロニア・ウェーブにまつわる歴史やその構造や特質に関するていねいな記述と、そこに係わる登場人物たちの人物描写に毒がなく、あくまで真摯かつ善意に彩られた作品世界は、物語としては起伏に薄く、前述したようにハードSFに対する耐性が低い読者(オレだ)にはいろんな意味でなにかこう、取り残された感無しとしないのも事実なんだが、そこで頑張ってもうひと声、想像してみると「ナニカココデハ、スゴイコトガオキテルンジャナイダロウカ」的気分にさせてくれる部分もあるわけで、なかなか難しいね、こういう本は。
個人的に、かつどうでもいい話ですが、こいつがかの「ソリトンの悪魔」に、なにがしかのインスパイアをぶつける結果になった、みたいなことはあったんでしょうかね。刊行順的にはありそうな話ではあるとも思うんだけど。
★★★
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