ばむばんか惰隠洞

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2012-09-29 主に昨日書かれることだったはずのものども [長年日記]

[Day] そして突然動き出す

昨日はうんざりしつつ、一つメールを投げたんだけど、ここまでほぼ半年間、こっちがどんだけ問い合わせやら何やらのメールを出しても一切無反応だったものが、今回はちゃんと返事が返ってきた。

今回はメールの最後にものすごく婉曲に「出るとこ出ましょうか?」ってそえておいたんだけど、効き目はテキメンでございましたよ(苦笑)。

とは言え実際にそんなコトする根性は自分にはないので、これもある意味ギャンブルだった(これでもシカトされたら、ホントに出るとこに出る算段するか、あきらめるしかなかったもんで)わけだけど、どうやら今回は良い方の目が出たようでよかったよかった。これでようやく引っ張るだけ引っ張った仕事にもケツが見えてきたかしら。なんたって着手は去年の10月だったもんねえ…。

この手の劇薬は極力使いたくないし、そもそもそういうクスリはよう使いこなさん方なんで、結局ここまで延び延びになっちゃったってところもあるんですが、でもまあ使わないで済むならそれに越したことはないよね。これで2、3年、こう言う事は起きませんように。

[Baseball] 昨日のプロ野球ニュース

虎・城島、引退!1年の契約残し4億円返上(sanspo.com)。うんまあ、しょうがないよね。ある意味獲った方の頭がどうかしてたとしか思えないけど。で、「返上」って全額? さすがにそこまではしなくても…

[F1] 昨日のF1ニュース

ハミルトンはメルセデス、ペレスはマクラーレン、両チーム発表(F1通信)。ペレスはフェラーリじゃないかって話もあったように思うけど、マクラーレンか。バトン的にはやりやすい相手なのかな、どうなんだろう。一方のハミルトンはどうなのかしら。今年の成績だけ見てると、若干都落ち的感覚もなくはないんだけど、来年はエンジン規約も変更されると言うことで、必ずしもまったく不利、ということにもならないのでは、と言う声もあるようで。バトンがいた頃のメルセデスみたいなことがまた起きたりするんだろうか。

で、シューマッハはどうなるんだろ。ザウバーにいらっしゃるんでしょうか。

[Anime] 定期視聴番組

週の半ば分、「DOG DAYS'」、「エウレカセブンAO」、「じょしらく!」、「貧乏神が!」。続々最終回だったんだけど、「エウレカ」は消化不良もたいがいにせえよ、「じょしらく!」、「貧乏神が!」はまあこう終わるよね、的な。

22話という中途半端な話数で終わっちゃった「エウレカ」、改めて最終回は放映予定があるらしいけど、それを見てもお話の全容がはっきり見えて、納得できるものになるとは到底思えないんだけど。どうしてこうなった? 結局重要なのは世界なのか人なのか、さっぱりわからんままお話が進んできて、最後の最後にホランドの声になったレントン登場、って…。意味わからないにも程があるぜ。

[Books] 謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで(東川篤哉/著) 東川篤哉 著
装画 中村祐介
装幀 高柳雅人
小学館
ISBN978-4-09-386280-6 \1500(税別)

誰か様の目も節穴でございますか

警視庁国立署の女性刑事、宝生麗子。一見ごく普通の女性刑事に見える彼女だが、実は日本有数の財閥「宝生グループ」の一人娘。何不自由ないお嬢様暮らしを嫌い、自らの力で人生を切り開いていきたいと思って選んだ職業だったが、その仕事が彼女にとって天職であったかどうかは定かではなかった。ともすれば迷宮入りしかかっている殺人事件、そこに解決の糸口を見いだすのは、残念ながら常に彼女ではなく、慇懃無礼を地でいく彼女付きの執事、影山だったのだから…

それなりに数奇な運命をたどって、自分の手許にやってきた本。もとはといえばカミさんが読んでいたのを見かけて、「そういうのも読むんや」(カミさんは割と本格方面好き)と声を掛けたら、「イガちゃん(カミさんの幼なじみのご近所様)から、『返さんでも良いから読んでみて』って渡されてん」と返ってきて、さらに「ふーん、で、面白い? 」と聞いてみたらカミさん、かなりのしかめ面でこっちを見返してきたんで、ああそういう本か、と思ったわけですが。

で、何日か経ってカミさんの書棚に放り出してあったのを見かけて、「読んで良い?」って聞いたら「あげる」だって(w。

んでまあ読んでみたんだけど、確かにカミさんがしかめ面するのもまあ判るわ。最低限の「推理」の骨組みはあるんだけど、そいつに肉付けされるべきシチュエーションであったり、キャラクタ設定であったりという部分がなんとも陳腐で薄っぺら。いくつかの短編で構成された本なんだけど、それぞれが完全に独立していて、少なくとも連作としての、たとえばキャラごとの関係性に少しずつ変化が生まれていって…的なストーリー性みたいなものもまったく考慮されていない。早い話が読み物としてまったく面白くないんだな。

んじゃあ「推理」の方はどうなのかというと、一応これはこれで「本格」ジャンルに入るものであるとされているらしいけど、で、自分はミステリに関しては限りなく音痴に近い方の人間ではあるけれど、それでも「本格」を名乗るのであればもうちょっと、こう敷居が高くても良いんじゃないかと思ってしまうんだけどそう言うものでもないのかな。

とはいえ自分が全幅の信頼を置いてる本読み(しかもミステリマニア)である根岸泉さんなんかは、本書の「推理」パートにはそれなりの評価をしてらっしゃったりもするので、これはこれで推理小説読み的には許容範囲なのかも知れない。なんだけど、あんまり推理小説の世界をよく知らないがゆえに「本格」という言葉にそれなりの壁的なものを期待してしまう人間にとっては逆に、「こんなんで本格かよー」って思ってしまうのかも知れない。

そうはいっても当の根岸さんも本書に対しては最終的に、

小説としてはロクなもんじゃないが、読む価値なしと一刀両断するには惜しい本、それが本書である。

って書いてらっしゃるので、やっぱその辺が落とし所になるのかなあ。まあオレは一刀両断してしまっても、ちっとも惜しいとは思わない方だけれど。小説としてロクなもんじゃないものに、時間使いたくないもんね(^^;。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
す・みけーん (2012-09-30 01:38)

辞書で「本格」を調べると,<br>思っているのと意味が違うので<br>納得すると思います。<br>道場六三郎さんは変格日本料理になります。<br><br>って,その本は私も読んでないですが。<br><br>本格は「格が高い」でもなければ「質が高い」でもないのですわ。

す・みけーん (2012-09-30 01:44)

和英のほうが分かりやすかったので<br>http://goo.gl/ZqPEf<br><br>で,和英・英和で戻ってくると,<br>ずいぶんと自分が知っている意味とは違う,という。

rover (2012-09-30 11:28)

>すみさん<br><br>んーと、自分なりに推理における「本格」ってのは、(フー|ホワイ|ハウ)ダニットの部分に、少なくとも作品世界の中においては論理的な説明がきっちりついているもの、と認識してるので、格調とか品位とかはとりあえず問題にしてないです。<br><br>で、本作はその部分が結構、風が吹けば吹き飛んでしまうような貧弱な論理構成で成り立ってるのがなんだかなあ、ということなんですね。なんというかな、推理パートは(アニメの)「氷菓」なみ、つーか(それはそれで問題発言)。

す・みけーん (2012-09-30 22:27)

辞書的には,<br>手順・手続きが正しければ「本格」であるわけですが,<br>らんどさんの説明だと<br>手続きが甘そうで,ちょいとダメそうですね。<br><br>論理の甘さを「直感で」とか「運で」で終わらせても,<br>最終的に面白いなら エンターテイメントとして<br>作品としてはよいんですが,<br>それはそもそも 本格 は名乗らないでしょうし。

rover (2012-10-01 00:06)

一応正規の手続き(って言うのか?)は踏んではいるんですが、そこに物足りなさを感じるというか…。一応理屈でお話は解決してはいるんですが、なんかこう、理屈を裏打ちする力が弱いような感じがするんですよねえ。


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