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事の起こりは「SFマガジン」 1969年2月号に掲載された「覆面座談会」とそれが巻き起こした騒動(wikipedia)。どのくらいの騒ぎだったのかは、今となっては想像するしかないわけだけど、その渦中にあった人にとっては簡単には忘れられない事件ではあったようで、それから8年後、豊田有恒氏が「奇想天外」誌で連載されていた、「あなたもSF作家になれる わけではない」(→自分の感想)の中でこの話を蒸し返し、その中で「覆面座談会」に出席したメンバーのうちの一人を少々行き過ぎでは? と思えるレベルで非難した事に対して、その票的となった(wikipediaの表記では『B氏』とされる)「I氏」が反論を試みる、という流れがあって。
というのが長い前置き。で、その「I氏」(とはミステリ界の名翻訳者、稲葉明雄氏であったわけですが)の反論が載っているのがこちら、「奇想天外」1977年4月号。昨日ご注文をいただいて、状態最終チェックのためにぱらぱらめくってて見つけちゃった。おそらくお客さまもこの文章をお探しだったのでは、などと勝手に予想。
荷造り前に軽く読ませていただきましたが、例の騒動についてのwikipediaの記述にも書かれていない、ちょっと興味深い事実もあったような気が。件の座談会、発言者のイニシャルと実際の発言者は、その発言の内容によって若干のシャッフルがされていた(Aさんが言った台詞も流れ上Bさんの台詞、って事にアレンジされていた、みたいな)とかね。
それがあったからといって、元の座談会のベクトルとかニュアンスが薄まったりする物でもないんだけど、この件の一連の流れを見ていると、若いジャンル特有の熱さというかナイーブさみたいな物が、お互いに上げた拳を収め損ねて話をどんどんややこしくして行ってしまったような気は、後付け的に思わないことも無い。その熱さはむしろ、今の我々から見たらちょっとうらやましく思える状況でもあるんだけど。
運良く現在、創刊から'90年代前半までの「SFマガジン」誌はフルセット揃っているので、この騒動がらみのバックナンバー、ちょっと追いかけてみようかな、って気になりました。
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