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「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。みんな揃ってトレーニング中、「怪獣出現!」の報告がミライ君にだけ届くってのはどーなんだ、リュウはサブリーダーじゃなかったのかー、とか無粋なことを思っちゃった(そもそもいつ事件が起きるかわからんのに隊員全員、基地引き払ってどうすんだよ、というのはさらに野暮だから言いません。言っとるやん)のが「メビウス」(#11:母の奇跡)。
メビウスの次なんだから、誰か「オートモ」とか提案したらいいのに、とか思た。「ヒカリ」ってのはちょっとなあ。だったら他のウルトラマンは白と黒に……おーい起きてるかー?
ウルトラの母の声が池田昌子なもんだから、あたしゃセリザワさんが機械の身体になったりするんじゃないかと期待心配になったですよ。だから起きなさいオレ。
いやいや、なかなか面白かったんじゃないですか。リュウの言動が少々支離滅裂なのと、久しぶりにあたしの大嫌いな、怪獣が暴れてる横をのろのろクルマが走っていく、って絵を見ちゃったとこでちょっぴり減点だったけど。
あーあと、総監代行とか言うおねいさんの芝居を何とかして欲しいと思うなあ。彼女の台詞聞いてるとケツ痒くなってくる。
「BLOOD」と「ツバサ」はまあ、いつも通りってことで。
豊田有恒 著
カバーイラスト とり・みき
カバーデザイン 池田雄一
徳間文庫
ISBN4-19-578139-6 \500
第二期「奇想天外」に連載された豊田有恒のエッセイ。SF作家をめざす人なら読んで損のない入門書……などではないので注意、って心配しなくても誰もそんなこと思わないか。「SF作家になる」、ことがどういうことなのか、を豊田有恒に限って言えばこうでした、と言う切り口で多少時系列をあっちこっちに飛びながら語る半分自分史、半分SF業界史、ごくちょっぴりだけど、作家をめざす人へのアドバイスもある、ような本。
商売モノに手をつけるシリーズ。これは月曜発送の本を探してるときに偶然目にして、そういえばちゃんと読んでなかったかもな、てんで手に取ってみたら結構面白くて、つい最後まで読んじゃった。内容は上で紹介してるとおり。で、本書の一番の読みどころは、一人のSF作家がどうやって一人前になっていくか、と言うところにあるのではなくて、そのキャリアを積んでいく、折々で見るSF界の内幕ネタとか、異業種の内幕(豊田さんは一時期虫プロに勤務されてた)、さらにはそれらに対する彼なりの義憤(?)から来る罵倒の面白さにある。白眉はなんと言っても福島正美氏との関係が一時的にたいへん険悪になるあたり。
本書で言う「SF雑誌」とはもちろん「SFマガジン」。この、1969年2月号に載った「覆面座談会」の内容が、星新一を除く当時のSF作家たちほぼ全員を、かなり無遠慮にこき下ろした内容になっていて、これにかちんと来た豊田氏が福島氏に直接抗議して、そこから両者の間がぎくしゃくと…というのが「あなたも…」で書かれている内容。ちなみにこの前の章で、とある座談会で豊田有恒は他人が書いたことをすぐ真似して書く、平井和正が書くモノは"安手のスーパーマンもの"とくさされた、なんて書いてて、で、前者は確かにこの覆面座談会でなんだが、平井和正氏に関する批判は、別の号に乗った山野浩一氏の評論だと思う。それはともかく。
この騒ぎ、当時のSF界ではかなり大きなものだったらしく、これを憂慮した矢野徹氏が同じSFマガジンの1969年5月号で、例の覆面座談会のパロディ仕立ての掌品でお互いにむけて「まあまあ」と取りなしてみたり、豊田氏のところにも高斎正氏などの取りなしもあったのだが、ちゃんと関係を修復するまでには結構な時間がかかったと言うことらしい。で、だ。
この覆面座談会、問題のSFマガジンを引っ張り出して読んでみたんだけど、あれですわ、webでさんざっぱら悪口雑言が飛び交ってる平成の御代になって読んでみると、覆面して放談しているはずのメンバーたちの発言というのが、実になんというのか、ナイーヴである意味ほほえましい。今、この程度の論評食らって激高する作家はいないんじゃないだろうか、と思えるぐらいで。
SFってのは若いジャンルで、そこに最初に足を踏み入れた人々の矜持とか意気込みとか一種の陶酔感って言うのは、今からはきっと想像もつかないものだったのだろうな、と言う気がする。作家に注文をつける側も、その注文を受けて立つ側も、ほとんど毎日が"ネタにマジレス"の状態だったのだね。で、このマジレスを今笑うのは簡単だけど、それはたぶんフェアじゃないんだろうな。
私は豊田氏や平井和正氏が第一線で活躍してる時代にSFを知った世代であって、逆にこのあたりの(日本のSF史で言うなら第二世代作家、つーんですか?)作家さんたちは苦手な方だったりするんだけど、この、日本SFの黎明期からそこに首を突っ込んできた人たちの"熱さ"だけは、なにがあっても尊敬しなくちゃいかんよなぁ、などと思ったことでした。
しかし確かに、これ読んだだけでは、あなたも私もSF作家になれるとは思えんわね(^^;)
(★★★)
珊瑚海さんのblogで知ったネタ、「鉄人28号」を復興の象徴に 新長田の地元有志ら(神戸新聞)。「KOBE鉄人プロジェクト」とな。ふうむ、興味深い。こりゃちょっと見に行ってみようかね。
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なつかしいなぁ……>『あなたも』。<br>豊田さんのこういうエッセイはたしかに熱いんですけど、ちょっと自慢話や独善が鼻につく感じがあって、閉口しながらも引き込まれて読んだ覚えがあります。なんだかしらないけどオールディスが大嫌いで、来日したときに意地悪したとか(笑)
●他のウルトラマンは「ノゾミ」と「ツバサ」かと思いました。<br> 既に「マックス」が居るだけに(笑)
ご自分は否定されるけど、基本的にええとこのボンなんでしょうな、豊田氏って。<br>で、ウルトラマンはロボット形態にパワーアップしたりするんですかね。ウルトラマンヒカリアン…語呂悪すぎ(^^;)。
<br>●いや、「ウルトラマントーマス」の方だと思います(爆)<br>http://portal.nifty.com/2006/06/17/a/