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朝イチでハーバーランドのソフマップに走ってhp1315買ってきた。定価14900円、さらに値引で11000円。ワランティと消費税で12800円。まあいいか。で、へろへろと帰還。途中ヤマちゃんと電話で相談。どうやら岸和田はなんとか一段落した模様。バーコードリーダーの電源リセットで解決…なんかこう、釈然としない。とりあえずこっちはプリンタの入れ替えだ。
っておいhp、最初っからラージカートリッジ入れておけよなー。1210の時はそうだったじゃんか。ぷんぷん。
ASAHI-NETのメールが死んでるような気がするのは気のせいですか?
向こうのせいってものでもなさそうだなあ。今日は全体にメール関連が不調。ASAHI立てれば軽石庵立たず。ううむ。
大ファンの繰演技師、根岸泉さんのサイト、CRANK-INのなかのSCRIPT SHEETのコーナーで、去年の話題作の評が何本かまとめて読めるようになった。つまり「ULTRAMAN」と「GFW」の評が追加されたわけですな。ご自身が参加されている「ULTRAMAN」については、身びいきかも知れないけれどこれは相当に完成度の高い作品であり、前科のたっぷりある(^^;)「GFW」に、銭勘定で敗けるのはやむを得ないとしても、その、映画としての完成度という点においてならば決して敗けることなどないだろうと思っていたらばあらびっくり、ちゃんとでけているやないの「GFW」、てな趣旨、と言えますか。で、「GFW」の評の中で、根岸さんはこんなことを書いてらっしゃる。
もちろん映画のティストはまるで違う、ウルトラマンが寿司職人の握った江戸前寿司一人前だとすると、ゴジラはアジアン屋台村と言った代物だ。
一品一品の味はたいしたものじゃないが、シシカバブの隣にたこ焼きがありトムヤンクンの屋台が出ていると思えばゴーヤがあり、小竜包とドネルケバブの間にピロシキがあるといった具合、変化があって飽きないし、なにより楽しい。
食事をして楽しければ他に何がいるだろう?
これはなにより、制作者たちの姿勢が表に出ていると言える、観にきていただいたからには何が何でも楽しんで帰っていただきたい、というサービス精神がスクリーンから強烈に伝わってくるのだ。
つまり、作る人の目がちゃんと観客のほうを向いている。
大変に良く理解できる。全くその通りだと思う。で、そこでだ。
私、去年見た映画の中では「ULTRAMAN」を「GFW」より上位にランク付けしたし、大晦日の記事でも「見に行って」なんて書いてるんですけど、実は心底「見に行ってー」と誰彼構わずとっつかまえて口から泡飛ばしてその良さを力説したいような映画か、と言われると残念ながらそうじゃあない。「ガメラ」(1995)はそうだった。「ジュブナイル」も。去年で言えば「キューティーハニー」はそうだな。熱心には奨めないかも知れないけど、「楽しいよー、見るといいよー」とは奨められる。「GFW」だって(多少は人を見るけど)、「うんうん、行って損ないんじゃない」ぐらいは言える。でも、なんだな、「ULTRAMAN」って、相手の目を見ずに、顔そらし気味にして「良い映画ですよ」ってお奨めする、様な映画なのよね(w。で、根岸さんがそうと意識して書かれたことなのかは別として、この"職人の作った江戸前寿司"と"アジアン屋台村"の対比ってのは、妙にこう、納得できちゃうなあって気がしてしまって。
なんて言うのかな、職人さんたちは腕は確かだ。自分の仕事にプライドを持っている。でもその伝統と熟練に裏打ちされたプライドが、観ている方にやや過剰に伝わってしまったかな、って感じを持つのだよね。私が江戸前寿司に持つイメージってのがまたそうなのさ。こっちがおいしく食べようとしていると、そんな私の寿司の持ち方や醤油の付け方を、カウンター越しから見てる職人さんが、「ちっ」と小さく舌打ちするような世界(^^;)。
根岸さんがそうだった、と非難しているのじゃなく、今回の「ULTRAMAN」、実においしいお寿司になってはいたのだけれども寿司職人さんたちは、手元にあるお寿司の出来には細心の注意を払ってはいたけれど、カウンター越しに座っているお客さんの方は、実はあんまり見てなかったんじゃないかな、ってとこですね。
さて一方のゴジラなんですが、こっちはあれですわ。同じく根岸さんが、「ゴジラ2000ミレニアム」の評で、ゴジラ映画というものをホテルの豪華なフルコース料理(ただし一品一品の味は飛び抜けていい、と言うほどのものでもない)、と形容していたけれども、毎回豪華な料理を出してるのに、どうもお客が喜んでくれないもんだから、困った東宝ホテルの経営陣が、自分とこのレストランの総料理長にコースの設定をさせるのをやめて、外部からちょっと怪しいイベントプロデューサー(鹿賀丈史みたいな感じの)を呼んでみたら、これが味はともかくケレン味だけはでたらめに濃厚なコースが出来たし、お客へのサービスもどうして悪くなかった、って感じだった、と。あとは好みの問題なんでしょうな。
で、オレは寿司はあんまり好きじゃないぞ、と(^^;)
好き嫌いでもう少し。根岸さん繋がりで行きますが、「ミレニアム」の評のところで根岸さんは、平成ガメラを一人の板前がその腕前をいかんなく発揮したどんぶり物
、と表現されている。えへへ、オレ、どんぶり物が一番好きなんだよな(なんというオチであることか)。
The Battle Watcher ANNEXさん、そろそろ手仕舞いにいたします。
だそうな。残念なような、潮時かも、とも思えるような。名文の幾つかは今のうちに確保しておいた方が良いのかしらね。特にタイトルは出さんけど。
世間一般では。なのでうちも仕事したよ。発送二件。終わり(おーい)。
今年はいろいろ考えて、仕事をする一年にしたいものだ、という、どうとでも取れる決意を持って本年の抱負に代えさせていただくことにします。
先代のめび君(小技の一号)にはWinFD入れてたんだけど、なーんかこう、も一つ使っててピンと来るものがなくて、非力の二号に乗り換えたときにはWinFDは入れていないのだった。とはいうもののタッチパッドで使うExplorerってのも使いにくいったらありゃしないので、やっぱりキーボードメインで使えるファイラが欲しいな、ってんで少し調査。
今回みつけたのはこれ。2画面ファイラ「あふ」(System AKT)。いやホントにそういう名前なんだってば。私も一瞬これと何か関係あるのかと思っちゃいましたけど、そういうものでもないみたいね。ドキュメントでいきなり、
このプログラム(AFx.EXE)はファイル管理ツール、いわゆる「ファイラー」と 呼ばれるものです。 左右2画面のファイル表示エリア(以下「ファイル窓」と記す)と、下部に メッセージ表示エリア(以下「メッセージ窓」と記す)を持つのが特徴です。
キーボードで殆どの操作が出来ます (^^ マウスで殆どの操作が出来ません (^^;
なんて書いてあるのに大ウケして、思わず導入してみたわけですが、これがなかなか潔い。ヘルプすらない(ドキュメントと首っ引き)というのは結構困るかも知れないが、FD系のキー設定には準拠してるようなので、とりあえず不用意にDとか押さなければ大丈夫。ちょっと触ってると何となく使えるようになってくる(自分が案外FD系のキーアサインちゃんと憶えてたことにも驚いた)。
作者の方はもとX68Kのユーザーで、68時代に使っていたTF.xというファイラが好きでその操作感覚を持ったファイラが欲しい、と思ったのが開発の動機だったそうな。うーんいいなそういうの。
というわけでちょこまか弄くり中。ユーザーを突き放したところがある分、妙に隠し機能がいろいろあるっぽかったりするのが楽しい。設定が楽しいソフトって好きなのさ(歪んでるなあ)。
クライブ・カッスラー&ダーク・カッスラー 著/中山善之 訳
カバー装画 岡本三紀夫
新潮文庫
ISBN4-10-217039-1 \667
ISBN4-10-217040-5 \667
アラスカ沿岸に発生したアザラシの突然死を追う科学者チーム。だが気がつくと彼らもまた、突如として自らの自由を奪われて氷原に倒れ伏し、緩慢な死の訪れを待つばかりの状態に。そんな彼らを救ったのは、印象的な緑色の瞳を持つ男だった…。
去年のうちに読んじゃうつもりだったピットものの最新作。なぜか最後のパートで放ったらかしになってて、結局読み終えるのに年を越すことになってしまった。さてこのシリーズにすでにおなじみの読者なら、こいつはまず、過去に失われた船なり何なりの乗り物(木馬もまあ、乗り物だよな)のエピソードが語られ、それが舞台を現代に移したときに、ピットの冒険に深く関わってくる、と言う構成を毎回取っていることは先刻ご承知だと思うわけだが、本書の冒頭に登場するのは、旧日本海軍の伊号403潜。な、なんだってー!? てなもんですわ。おじさん一瞬色めき立ってしまったよ。
まあカッスラーがあの映画を見てたとはとても思えないんで、真剣に期待した訳じゃないけど、でもこのシリーズでは前にも、水モノSFファンが卒倒するようなアイテムがしゃあしゃあと登場してたりするんで油断できないかな、などとちょっぴり期待して読んだんですが、さすがにそっち方面のサプライズはなかったな(まあ当たり前)。
前作で本格的に本編に絡むようになったピットの双子、ダーク・ジュニアとサマーを徐々にだが主人公として扱いつつ、これまでこのシリーズで活躍してきた脇役さんたちも相変わらず健在で、あれだ、気がついたら大統領を補佐するのが全員顔見知り状態になっちゃったジャック・ライアンと同じような状況になっている。父のピット(大ピット?)はNUMA長官、NUMA長官だったサンデッカー提督は合衆国副大統領ですもの。ある意味海に出たら最強なメンツが今回立ち向かうのは、北朝鮮(伏せておく方が良いと思うけど、帯にでかでかと書いてあるんで隠しようもありませんわ)。
なにせいろいろ貧乏な国なので、アメリカに攻撃かけるにもすぐには有効な手段が得られない。そこで意味を持つのが伊号403潜(の積み荷。もちろん人造人間の心臓とかじゃないぞ)というわけだ。
荒唐無稽のギリギリ一歩手前、と言うか時々徳俵からも半歩ばかり足を土俵外に出しつつも、ノリの良さでぐいぐい読者を引っ張るのがこのシリーズの魅力なんだけど、んむ、今回は土俵の外に出た足が結構気になるような作品になっていると言えるかも知れない。有無を言わせぬ面白さ、にちょっと欠けるのだな。理由ははっきりしてて、主人公多すぎなんだよね。
レガシーな主人公であるところのピット(父は『ピット』、息子の方は『ダーク』で表記されている)とジョルディーノのコンビ、ダークとサマーの美男美女・二卵性双生児コンビ、さらにピットに対するジョルディーノよろしく、ダークにはダールグレンと言う相棒が用意されている。男4、女1では戦隊ものではないか。しかも問題なのはこの戦隊、レッドグリーンレッドグリーンピンク、というやたらいびつな構成の戦隊なので、役割分担がどうにもうまく機能してないのだよね。特に二人のダークに何とか見せ場を用意しようと苦心して、どっちの見せ場もイマイチ盛り上がらないままお話が終わっちゃう。残念でした。
次回作では、ピットとジョルディーノをブルーとかブラックの位置付けにしてやった方が良いと思いますよ、カッスラー親子さん。まあお屠蘇気分で読む分には悪かぁなかったですけど。
(★★☆)
デイヴィッド・ウェーバー 著/矢口悟 訳
カバーイラスト 渡邊アキラ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011642-2 \980(税別)
ISBN978-4-15-011643-9 \980(税別)
宿敵、ヘイヴン人民共和区に捕らえられ処刑寸前のオナー。だが忠実にして勇敢な部下たちの犠牲的な活躍で、収監されていた巡洋戦艦は破壊され、オナーたちは辛くも脱出に成功していた。だが、彼女たちが降りたった場所、そこはヘイヴンにおいて最も警戒厳重な監獄、"カロス"を擁する惑星ハデスだった。戦時捕虜、政治犯などヘイヴンにとって最も危険な犯罪者たちを収監するが故、味方の目からも厳重に隠蔽された監獄惑星に降りたったオナーたちに形勢逆転の秘策はあるのか。同じ頃、それまでの不利な形勢を逆転すべく、ヘイヴン側はこれまでにない大攻勢を、マンティコア陣営に向けて仕掛けようとしていた…。
前作もかなり待たされた憶えがあるが、今回もまるまる一年待たされる結果になってしまった(実際の訳出には2年かかったそうですな)。単純明快な海洋冒険小説のフォーマットをなぞりながら、巻を追うにつれて書き込む部分が増えて密度が高くなっている、というのは感じるだけに、訳する側の手間も増える一方なのかも知れない。このシリーズ、マンティコア = 英国、ヘイヴン = フランス革命後のフランスがソビエトになったような世界、で、オナーたちが拠って立つところとするグレイソンが(地球の歴史ではフランス側についた)アメリカ、みたいな位置づけがされていて、そこらの"すでにあった"史実がこの作品世界ではどういう風に味付けされ直されているのか、ってのを読んでいくあたりにも面白さがあると思うんだけど、そこらの細かい描写の部分を訳していくのは、大変な作業なのかも知れないな、とは思う。
そこらの"知ってるけれど新しい"展開ぶりを楽しむ、ってのはこの手の作品の魅力のひとつだとは思うんだけど、それはそれとして"物語"性、って部分に関しては、少々ご都合主義的な部分が無くもないかな、と思わせられなくもない。かなりのボリュームの本なんだが、ここで注力されているのはお話的な展開の妙ではなく、著者が作った世界観の再確認とそのディティールへの言及である部分に、やや不満を申し立てたい気分はある。この前に読んでたのがディーヴァー作品だったのも大きかったのかも知れないけど、スジでもうひとがんばり、捻って欲しかったような気はするのだな。良い人に見えた人が、最後までみんな良い人だった、では本を読んでてあまり嬉しくないのだよね。そこの所はちょっと惜しい。
風のみを頼りに戦術を組み立てなければいけない帆船時代の海洋冒険小説とは違い、片舷斉射のやりあいだけが艦隊戦のセオリーだった所に、いきなり空母を用いた戦略が持ち込まれても違和感がない、ってあたりはSFにしかできない芸当なわけで、そこをちゃんと押さえてきてるあたりに、個人的には結構好意を持つわけで、読んでて退屈しない面白さを提供してくれる本書、どっちかと言えば好きな部類の本なのですけど。
そんなことより"訳者あとがき"を読むまで、「銀河の荒鷲 シーフォート」シリーズのデイヴィッド・ファインタックが亡くなっていたことを知らなかったショックの方が大きいわ。'90年代にいろいろ出てきたミリタリー風味のスペースオペラの中でも、ファインタックの"シーフォート"シリーズのドMっぷりはとても好きだったので、続きが読みたかったんだ。いつまで待っても「襲撃!異星からの侵入者」以降のお話が出てこないのはどうしたことだろうと思ってたら、そんな事情があったのか。とても残念です。
10年ばかり前にずいぶんいろいろ登場したミリタリー風味のスペースオペラたち。「ヴォルコシガン」も「スコーリア」も、もちろん「オナー・ハリントン」も楽しいンだが、私が一番好きなのはやっぱりこのシリーズ。哀悼の意も込めてご紹介。
★★★
亀映画三連発。3本でガメラ映画の歴史がわかる…、と見せかけて肝心なところを省いてしまっているかも知れないチョイス。「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」、「ガメラ 大怪獣空中決戦」、「小さき勇者たち GAMERA」。それぞれCS版、手持ちのLDからのダビング、CS版。正攻法の「バルゴン」、ドライブ感の「ガメラ」、惜しいところで良質のジュヴナイルになり損ねた「GAMERA」ってか。どれもそれなりに好きなんだけど、やっぱ子供心に映画というのは基本的に大人が鑑賞するものなんだ、って感想を叩き込んでくれた「バルゴン」が一番、思い入れもひとしおではあるかも知れない。続く「ギャオス」がアレだったので急遽平成版にプログラム変更、その後の展開がシビアなのもわかってるから、さらにトトの方に日和ったって感じの三本でお正月リバイバル上映会は終了。
桐原いづみ「ひとひら」(6)。何せ月イチ連載なのでお話の展開が超ゆったりな上にコミックスの刊行ペースものんびりさんな物だから、新しい本を開くたびに「あなたはどなたでしたっけ?」的混乱が待っている仕掛けになってる。
あとはなんだろ、主人公の麦の成長物語であると勝手に思っていたものが、実はそういう側面も持ちつつ全体としては一種の集団劇として話を進めたい、ような方向に微妙に流れが変わってきていて、そうなると「集団」側を担当するメンバーの皆さんがそろって中途参加になっている、つー流れはどうしたもんかと。イきそうでイかない、微妙なさじ加減とか、結構好きなんですけどね。
年末年始の注文分、本日初荷の出荷でございます。SFマガジン11冊、アニメージュ4冊、ムック本2冊の17冊、いきなり5Kgオーバーの荷物持って郵便局へ。荷造りにやけに手間取ってしまったぜ、つーか前の日に用意しとけって話だな。
て事で今回の荷造りでちょっと笑っちゃったのがこれ。徳間書店の「超力戦隊オーレンジャー 重甲ビーファイターヒロイン写真集」つー本なんですけどね。クリーニングしてビニール袋に入れてプチプチで梱包したらこの有り様。せっかくの美人さんがガスマスク装着状態になってしまった。(ビーファイターの)巴千草さんごめんなさい、って巴さん、引退されちゃってたんですな。かわいらしかったのにちょっと残念ね。「ビーファイター」のレッドル役、なんぞ呪いもあったんだろか、前任の葉月レイナ嬢も負傷退場しちゃったんでしたっけかね。
元旦にいつものように義母宅で宴会をやった時に、義兄が実家に残してた一式を見つけたのでもらって帰ってきて、昨日一昨日は読書三昧。書影はamazonにリンクしている新装版だけど、自分が読んだのは1978年刊の文庫版。
なんでこのタイミングで「坂の上の雲」なのかというと、年末にNHKでやってたドラマスペシャルで、いよいよバルチック艦隊がやってくる、ってところになって、連合艦隊の将兵がロシア軍艦のシルエットをパネルに描いて、それぞれの名前を日本人にも口に出しやすい名前で覚え込ませる、ってシーンがあって。東宝特撮的にはあれですよ、「日本海大海戦」で佐藤充が、「こいつの名前は、クニオヤジ・スワローだ!」「こいつはアキレサンタだ!」ってやるシーン。ほとんど同じシーンがNHK版でもあったもんだから、これは司馬遼太郎の原作にもあったシーンなのか、過去の映像作品から引っ張ってきたものなのか、ってあたりがちょっと気になってたのね(なにせこの、艦影を見せて名前を憶える、ってシークエンス、東宝はかなり好きみたいで、『ハワイ・マレー沖海戦』の頃からやってるんだよね)。
お話の大筋はまあ、例のドラマ観てた人なら分ると思うけど、おおむねあれは原作を忠実になぞりつつ、特に第1シーズン、第2シーズンでは登場人物の恋愛模様や家族愛的な部分で、オリジナルな脚色を加えたパートをかなり多めに追加していて、そこで原作よりもウェットな部分というのが強調されたかも知れない。ただ、それがないとほんとに叙事詩的な、人の心の機微みたいなものを追っていく楽しみみたいなものは完全にスポイルされたままお話が進んで行ってしまうので、そこはまあしかたがないと見えるのか。
全体的にテレビドラマの方は、原作より陸軍サイドに遠慮したのかな、って感じで、もと戦車兵として陸軍の兵卒であった司馬氏だったが故(なのかな?)の陸軍というもの全体への不信感、みたいなものはかなり薄めにアレンジされていたかも知れないな。
ま、読み終わって思ったのはアレです、いかにも東西新聞の富井副部長あたりが、読んでいることを部下に吹聴しそうな内容ではあるな、とは思いましたね。そこそこおもしろかったっす。
あ、そうそう、問題の一件に関しては、ちゃんと原作でも「呆れ三太(インペラトール・アレクサンドルⅢ世)」やら「水漏るぞ(イズムルード)」やらやっとりましたわ(w。
今年最初の古本を発送したついでに、久しぶりに映画でも観ようじゃないかって事で、新開地のシネマ神戸で「SUPER8」と「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の2本立てをやってるって事で出かけてみた。ここは初めてお邪魔した小屋で去年の秋頃、新聞に載った記事(Twitter/CinemaKOBE)でそういう小屋があるって事を初めて知ってちょっと興味は惹かれてたんだけど、なかなかきっかけが掴めないうちに年越しちゃった。って事で初入館だったんだけど、なかなかいい感じの小屋ですね。スクリーンはそうだな、大手シネコンのサブスクリーン(HEPの4,5,6とか、あのくらい)ぐらいのサイズで、それに応じた音響がちゃんと用意されている。これは結構重要で、いわゆる2番館って、音響がかなり手薄なんだよね。そこをちゃんとやってるのはなかなか嬉しい。作品のチョイスも、エンターティンメント作品をメインのラインナップ、ってあたりはかなり嬉しい。ちょいちょい寄りたくなる小屋ですね。
ってことで「SUPER8」。1970年代終盤、8ミリの自主映画を撮っている少年達が撮影の最中に遭遇した列車事故、その影には…。
監督がJ.J.エイブラムスと来ればこっちはどうしても「クローバーフィールド」を念頭に置いてしまうわけだが、ある意味あそこにちりばめられてた要素がジュヴナイル風味の冒険譚として形をずらし、そこにジュヴナイル故の旨味というかしっとり感を加味されたような作品、といえるか。いろいろいい感じなんだけど、いろいろ足りてない。
もうネタバレしてもいいよね? 本作のスジは、かつて軍によって捕らえられたエイリアンが、なんとかして母星に戻ろうとする行動に田舎のガキどもが巻き込まれ、このガキどものすったもんだに、さらにその親たちも巻き込まれてしまうってお話。
このスジなら当然見ている側は、良く分からないエイリアンと地球の子供たちとの交流、そのやりとりが今度は人間側の親子(当然お話の出だし部分では上手くいってない)にいい具合にフィードバックされ、最終的にエイリアンくんはめでたくお家に帰り、親子の関係にも何かひとつ強固な絆ができ、ついでにちょっとしたコイバナも進展する、ってな展開を期待するわけで、で、この映画はその展開の結果はちゃんと辻褄を合わせてくれている。ただ、結末に至る過程がどうにも上手くないんだよな。
「クローバーフィールド」だったらそれでも良かったんだろうけれど、今回それやったらいかんだろう的な比較的ブツ切り感満タンのお話づくりはどうしたことかと。
まず人間側、なかんずく「親子」テーマで主人公のジョーくん(ちょっと豊崎愛生に似てるw)とヒロインのアリスちゃん(ダコタ・ファニングの妹さんだそうだが、血は争えないねえ)、二本のドラマを作れるはずで、しかもここにジョーとアリス、それからデブのカズニックくん(この子、いいねえ)の三角関係っていう、ジュヴナイル好きなら思わずよだれが垂れちゃうようなネタが用意されているのに、そこをあまり突っ込んでくれてない恨みが残るのだな。
エイリアン側の捌き具合にも不満がある。このお話だと、そこそこ早い段階で、とにかく地球を出ていきたいエイリアンがいて、彼にはこんな事情があって地球を出ていくことが出来ないんだけど、そこを突破する要素として地球の子供たち(前に紹介されている、ね)との有機的な接触があって、みたいな展開があるべきだと思うんだけど、そこもかなり稀薄。なので一本の映画を通して観客を引っ張る力が、どうにも足りていないと思うのだよな。個々のシーンにはかなりプリティなところもあると思うんだけど、全体としてみた時に、ちょっと残念感の方が先に立つ映画だったような気がする。
あと一点、ハリウッド映画を観ていつも思うのは、想像も出来ないクリーチャーにちゃんとキャラクタ性を込めることが出来ない、てのがあると思うんだけど、本作もそれで損してる。良く分からない生き物を、良く分からないデザインにしちゃう陥穽ね。クライマックス、ジョーの必死の説得を受けたエイリアン側の反応に、もうちょっと人間的なそれ(多少あざとくてもいいからさ)があったら、それ以降のお話の流れについても、許せるところが増えていたのじゃないのかな。
さてもう一本、「世界侵略」のほうはテンション高く、絵的な部分の念の入れ方って部分においては何も間違ったことはやってないと思う。見応えってところは文句なし、なんだけどその見応えだったり(音楽の)聞き覚え感ってのはどうしたもんだろう。既視感バリバリな上に、最終的に言いたいのがマリンコさいこー!以外に何もないってのがなんと言ったらいいのか。
本作で登場するエイリアン(意図的なのか、なにも考えてない故なのかは分らんけど)のふるまいが、あれをたとえばソマリア人だったり、アフガン人だったりしても、この映画のスジ的には何も困らないよな、と思ってしまった瞬間に、いろんな意味で気分が下がる。なんだか雑な展開で最終的に「マリンコは最強なんだぜ」で押し切られるラストも、最終的にアメリカはまだまだ大丈夫、ってスローガンのバックアップだよね? それを脳天気に押しつけられるってのもどうなんだろうな、って気はする。ぼけーっと見てる分には悪くはないけどね。
ミハエル・シューマッハは危険を脱した(ジェラール・サイヤン教授)にミハエル・シューマッハの家族、「危険から脱した」との報道を否定 (共にF1通信)。
相変わらず予断を許さない状況、ということなのかな。良いニュースが発せられることを祈るばかりです。
ちゃんとはじめたぞ、俺も。古本発送したし(それは三が日もやったけど)、ちょっと年末サボり気味だった定例の風俗系サイトのメンテ作業もやったし。てかあれね、風俗で働く女の子の源氏名に「榛名」ちゃん、なんてのが使われるようになったのね(「春奈」ちゃんや「春菜」ちゃんはこれまでも見かけたけど)。魔法少女に続いて艦むすも源氏名に使われるようになったんでしょうか。「鬼怒」ちゃんとか「天龍」ちゃんとかがお客様をお待ちしてる風俗店…、なんか少々どすこいな感じもしてまいりますな(^^;。
シンゴジラのビジュアルが流出したっぽいんだけど初代ゴジラのリスペクトなのか怪物感スゴイな(togetter)。個人的にゴジラというアイコンに「怪獣王」とかの称号を付加することが必須条件、と思ってる限り真の意味で新しい「ゴジラ」は見れないと思っているので、「登場した時点で傷つけられた存在」を強調したゴジラが観られるのならば自分はかなり期待する。メンタル的には「ラドン」に寄った「ゴジラ」でしょうか。ただどうだろうなあ、結局のところは腰砕け、になってしまいそうな心配は拭えないんだよなあ……。
世間では元旦の深夜に「秒速5センチメートル」を放映する鬼畜っぷりに話題が集まっておりますが、「君の名は。」を放映した余韻も醒めやらぬ同日深夜にこいつを流すテレビ大阪もどうなんだ(w。
つーことで録画しといて翌日鑑賞、「ランボー 最後の戦場」。ミャンマー内戦で弾圧されている民族へ支援の物資を届けようとするボランティアチームは、タイで暮らすランボーに水先案内を依頼するのだが彼の態度は素っ気ない。それでもメンバーの一人、サラの熱心な説得に応じて同行を承諾したランボーだったが、案の定ミャンマーの治安は最悪で…
凄惨な暴力描写で話題になった「ランボー」最終話。確かにそこはすさまじいのだろうが、ほら、オレのテレビ、昔某ソフトハウスでバグチェックに使ってた日立製、14インチのテレビデオなんでね(^^;、もしかしたらもっと大きく、鮮明な画面で見たら「うへえ」となったのかも知れないけど、この環境ではそこまでのことはなかったよ。もしかしたらあまりひどいシーンはカットされていたのかも知れないけど。それでもまあ、人をつり下げて豚のエサにしてしまう、ってのは結構怖かった。良い感じに脚、食いちぎられてたしね。
お話そのものは、決して残虐な戦場を興味本位に見せたい訳ではなく、ここまでランボーが経験してきた様々な戦場のフラッシュバックに上書きされ、かつ過去から何一つ変わらない人の業のようなものと、それを克服することも、逃れることもできないランボーの未来とは、と言うふうに進んでいく。なかなか、結構でした。
来週からで良いかとも思ったけど、先日依頼があった買取物件が本日到着。デアゴスティーニ本(マクロスなんてあったんだ)、特撮系の雑誌、SF系の文庫などで段ボール2箱。割と定番系、かな。発送の方は「パンツァー」誌3冊。重さ量ったら1.03Kg、ゆうメール、アウト(;。;)。しかもお客様は代引でのお支払いをご所望なので、レターパックは使えない。これでゆうパック、と言うのも釈然としないけどしかたない。おかしな穴を開けずに済んだのは良かったけどね。
カミさんは依然使い物にならん(^^;ので、発送のついでに王将へ。叉焼に餃子、ビールとポン酒で小一時間読書(なかなか進まないんだけど『モリアーティ秘録』読んでます)、ちょっぴり買い物して帰り。晩飯は昨日のカレー。多分明日もカレーだな(w。
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□ TUX [●「ULTRAMAN」が職人が作った寿司、というのは激しく同意できるんですが、出された湯飲みがプラスチックで、食って..]
□ rover [ウルトラマンのデザインに関しては、あの映画ではあれ以外はあり得なかったんじゃないか、という気が最近しています。プラス..]