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今回は久々にフルセット。河内長野、岸和田、堺コース。古本の注文をいただいていたので出撃ついでに郵便局で荷物を発送したあとでケータイ忘れてたことに気がついて家に戻り、ケータイを持って再出発して駅のホームに着いたところで眼鏡がないことに気がついてかなり焦り、あわてて家に戻ってみたらケータイを回収したときに眼鏡を玄関に落としてたことに気づいてある意味一安心、したけどいったいあたしゃ何回家に戻っているのかと。
目的地に着くまでにすでにヘトヘトになっちゃいました。歩きまくったので立ち呑みのビールがでたらめにうまかったです(w。
吉村萬壱 著
カバー写真 ©Bridgeman/PPS通信社
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030920-6 \880
"テロリン"と呼ばれる謎の勢力との戦いは続き、世間には扇情的なスローガンと海をこえてテロリンとの戦いへ赴く志願兵の募集が鳴り響く。そしてテロリンもまた、国内に潜伏して各地でテロを頻発させている。人々は恐怖と疑心暗鬼にかられ、リンチと密告が横行する独裁国家となったこの国を出て、大陸でテロリンを殲滅することに生き甲斐を見いだそうとする椹木だったが……。
芥川賞作家、吉村萬壱が描き出す近未来のディストピア。「1980」や「華氏451」の救いのなさに田中啓文的悪趣味を存分にぶちまけ、さらに一種の進化SFの風味までまぶした大著。凄まじいまでのグロい鬱展開に、読んでるこちらはしばしば辟易する。
人間性の一番根っこのところは、極限的な環境下でどのような本性を見せるのか、ってあたりに鋭く切り込む小説で、全体的な流れはSFっぽいのだが、これはむしろ"文学"(カタカナで書かないところに一抹の良心は残っていると言うことで、ひとつ)側に位置する作品で、SF、とはちょっと違うんじゃないかなあと言う気がする。常識的な光景を拒絶し、さまざまなSFの分野に属する用語や小道具も大絶賛続々登場だし、特に後半の展開はSFとして決して間違ったことは何もやってないんだけれど、それでもなにかこう、これをSFと呼ぶことに少々の躊躇を覚えてしまう自分がいるのも確かなところで。
何がなんだか分からんが、それでも気持ちが外に向くのがSF、というあたりの、自分なりの必要条件に微妙に合致しない作品なのかも知れない。これはこれで存分に読み応えのある小説なんだが、読み応えの大半が、著者から直接、「この部分の描写について自分は実はこういう気持ちをこめてるんで、そこについて読者は存分に内省してくれたまえ」的なメッセージ性のようなものがわずかに感じられて、そこに微妙な乗り切れなさのようなものを感じてしまうのだった。
単体の小説としては充分面白いと思うんだけど、ハヤカワから出されるとどうしてもこちらとしてはSF成分強めなものを期待してしまうわけで、で、ある意味そこの必要条件は満たしてくれてはいるんだけれど、残念ながら十分条件を満たした上で何かどこかで突き抜ける、ところがなかったかな、と言うあたりがちょっと残念だったかな。読み応えは充分なので、勝手にSFを期待した自分が先走りすぎだった、って話なのかも知れないけれど…、ええい言ってしまえ、SFを期待してたのに正体は高度成長と日米安保で揺れてる頃の昭和の香り漂う"文学"だったんで、オジサン少々がっかりしちゃったのさ。
★★★
トラブルは見事に解決するけれど、それと引き替えに惑星規模の壊滅的なディザスターを引き起こすWWWAの名物トラコン、ダーティペアことラブリーエンゼルのケイとユリ。前のミッションでも大変な騒動を引き起こし、これ以上はもはや彼女たちの出番はないのではないかと思っていた矢先に舞い込んだミッション。それは今、宇宙で一番の人気を誇るテーマパーク惑星、キンメリアからの依頼だった。惑星全体がヒロイック・ファンタシイの世界に設定された巨大テーマパークに、全宇宙規模の犯罪シンジケートの暗躍の疑いがあるというのだ…。
テーマパークネタSF、つーと「忠誠の誓い」とか「ミクロ・パーク」あたりが思い浮かびますな。んまあ話はそっち方面ほど土台に拘泥することもなく、スゥオード・アンド・ソーサリー的テーマパーク世界でケイとユリが「七人の侍」やら「死亡遊技」やらで遊び、最後には"黒豹頭の超戦士"アーシュラ、なんてのまで登場しちゃって、しかもここまで引っぱってお話的にはまだツカミ、という…。
まあなんだ、えーかげんにしなさいってことで続きを緩く待ちますわ。
★★
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