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んーと、人通りの多いところに置かれたキカイには何が起きるか分らない、ってのが教訓と言えるだろうか。しかしまさかこんな……。
とか言ってる割に解決策はキーボード引っ張り出してCTRL+ALT+DELで済むような話ではあったんだが。
それとは全然別の話になるけれど…
現場に向かってとぼとぼ歩いてたら、後ろからヤケにうるさいクルマが走ってきたなー、と思ったらランボルギーニ・ディアブロだった。すごいねー平べったいねーと眺めてたら、買物帰りでキャベツやら長ネギやら詰め込んだフクロ持ったおばちゃん二人。「あらーあのクルマ」「あれやな、らんぼるぎーに・なんたら言うヤツやろ?」
すげーな岸和田のおばちゃん。
林譲治 著
表紙・装幀 佐藤道明
ハルキ文庫
ISBN978-4-89456-759-7 \580(税別)
ISBN978-4-89456-791-7 \620(税別)
ISBN978-4-89456-824-2 \660(税別)
異星文明を察知するため、宇宙に放たれた探査プローブたち。それらが異星文明と遭遇するには、さらに数百年の年月を必要とした。そうして発見された五十光年先の異星文明。その調査に赴いた那國の調査隊は、その不可解なありように首を捻ることになる。惑星を回る衛星にはおよそ12000年前に建造されたと思われる、マスドライバーの遺跡が残っていながら、惑星本体の文明レベルはようやく内燃機関が実用化されたあたり。しかもこの惑星に暮らす生物たちの特徴は、あり得ないぐらい那國の人類のそれに酷似していたのだ…。
買取物件からピックアップシリーズ、その8。かつて人類は銀河の覇者だったのだー的展開ってのは、古典的なSFでもしばしば取り上げられるネタではあるけれど、かなり硬め、と言っても良い仮想戦記もものされている(なんちゃって読んではいないんですが)林譲治氏、ファースト・コンタクトSFの体裁を採りながらその実、やってることはかなり微に入り細を穿ったシミュレーションSF、ということになっている。一方はFTLを手に入れるレベル、もう一方はようやく第一次世界大戦を乗り切ったあたりの技術レベルにありながら、社会的な成熟度という点では実はそれほど大きな隔たりがない二つの文明が遭遇した時何が起きるか、って話を、思いきり余談や先入観やエモショーナルな部分をカットしてシミュレートしてみました、な作品。ハードSF的部分、シミュレーション戦記(もうちょっと括りは大きめだと思うが)な部分、ラノベ的なノリの良さ、そんな、いろんな要素を詰め込んだ欲張り作品だが、根底をなすのは国家レベルでのシミュレーション戦記の部分になるのかな。
で、そこのところでかなりシビアな話の持って行き方をしているのが、いろんな意味で賛否を分かつことになってしまうんじゃないかな、という気はする。人がたくさんいて、そこで勢力争いが発生する時、しばしばキイとなるべきであったり、キャラクター的にある程度「立っている」存在があったとしても、で、物語として考えればそこには物語の作者によるさじ加減の按配がなにがし作用するものなのだが、当然現実はお話じゃないので、そこでの駒たちの軽重というのはあくまで偶然に左右される。それではお話にならないから、物語の作者は偶然の部分に神の手を少し伸ばしてきて、そこがお話の出来を左右する事になるのだろうと思うけれど、本作ではあえて、その神の手にかなりきつめの行動制限をかけているように感じられる。結果、その他大勢の人々がCGツールのパーティクル程度の扱いしか為されてなかったり、かなり重要な人物であっても、お話の展開によっては、理屈ではそうなるのだろうが作劇のノウハウ的にその扱いはダメなんじゃないかと思ってしまうような結末が用意されていたりして、非常にこう、なんというか後味が悪い。ついでに佐藤道明氏の挿絵も、それ真面目に描いてますかー的に印象悪い。
同じ設定の世界を舞台にした、「暗黒太陽の目覚め」も在庫にあるんだけど弱ったな、激しく読む気が失せてしまったな。ここは飛ばして「ストリンガーの沈黙」やら「進化の設計者」とかに進んだ方が良いんでしょうかね。
あああと、いつものパターンなんですが、「クェラー・ドライヴ」やら「ゲイ・エリス中尉」、果ては「ハリントン・ストライカー映画社」とかいうワードで、ついつい舌打ちしてしまうのはオレの心が狭いからなんでしょうね、きっと(w。
★★☆
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いやいや、おばちゃんにとってはスーパーカーっぽい車は全部「らんぼるぎーに」かも知れませんよ。「らんぼるぎーにの おにいさん♪」の世代で。
た、確かに……(^^;)
いやいや、岸和田の人のだんじりを見分ける目をあなどってはいけませんよ。
オレは外様なんで、いなせなお姉さんの分類の方に夢中になっちゃうんだよなぁ…