ばむばんか惰隠洞

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2009-04-01 [長年日記] この日を編集

[web] 4月バカ

ネタのサイトがこう乱立すると、今度はどのニュースを見ても「それはマジ?」的気分で見てしまうか、何を見ても「ああ、それは今日はネタなのね」で流してしまう、ある意味良くない兆候が出てきてしまうんじゃないかと無意味な心配をしたりして。この調子でどんどこ冗談サイトを増加させて、そこにこっそり、実はマジでした、なニュースが紛れると案外こちらの対応が遅れちゃって致命的なことになったり…しないか。

偉大なる首領様に指導されるお国では、案外この辺の戦略とかも真剣に考えられてたりするんだろうか。

わたしゃ今日が4月1日で、なおかつそれはエイプリルフールを意味する日であるって事に昼過ぎまで気づいてませんでした。それから4月バカサイトを回るのもなんだかアホらしいので、なんだか地味に平穏な4月1日をすごさせて頂きましたよ。


2009-04-02 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] ひょうご大古本市 (16:04)

サンボーホール三宮のサンボーホールで今日から始まったひょうご大古本市をちょいと冷やかしに。三宮近辺ではこことさんちかのイベントスペースで時々、あとは元町でほぼ常設で古本の即売会があるんだけど、サンボーホールは一番会場スペースが広いので、集まる本の数も結構多め、なんだけど残念ながら今回の市、SF関連もミリタリィ方面も少々手薄な感じであまり収穫は無し。とりあえず背中が青い文庫本が皆無な感じでちょっと淋しかったぜ。

周りではおじいさま方が買物かごにどんどこ本を放り込んでいる中、文庫をちょっとだけ買って帰って参りました。

なんでも4日の土曜日には一般のお客さんによる「一日古本屋さん」的催しが開催されるそうなので、そちらを見に行ってみた方が良かったのかも知れないな。


2009-04-03 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 乾燥トマトにお水を少々 7 (23:11)

97841503091149784150309060978415030903997841503089719784150308919ここ2、3日、晩飯後にちょっとずつ読んでましたよひゃくごえん。グの114「紅鶴城の幽霊」、115「水神の祭り」、116「闘鬼」、117「暁の脱出」、118「クリスタルの再会」。

前回ちょっと書いたけど、中原一厄介な女フロリーをフィーチャリングした114巻は、結局途中で読むのを放棄。あまりにもローテンション、グダグダの繰り言オンパレードで目が滑ることおびただしい。ごめんなさい勘弁して下さい。買った本を途中で投げ出したのは何時ぶりだろう。シリーズ屈指のダメ本。

続く115もかなり目が滑る。とにかくこのタイス編、行き着くところは読者がみんな分っているのに、そこに至るまでの状況説明が狂ったように過剰に描き込まれるので、読んでるこっちはいい加減辟易してるんだが、作者だけはなんか気の利いた描写を描き込んで、興味を盛り上げていると錯覚しているとしか思えない。

次の116でようやくグイン対ガンダルの決戦とあいなりますが、そこに至るまでにはやはり、結構な艱難辛苦を乗り越えていかなければなりませぬ。ここまで名前だけが知れ渡り、その正体がいかなるものであるのかまったく分らない存在であった中原最強の戦士、ガンダル。数多の想像を良い方向に裏切ってくれたところは評価いたします。

やっとこのタイス編の、ぐたぐだぐだぐだとした展開に変化が訪れて、読んでるこっちがなんだかちょっとホッとするのが117。ちょっと既視感のある宮廷法廷サスペンス(とは言えかなり劣化した感じはあるが)で前半を引っぱり、後半は100巻以降において最強の狂言回しであるヴァレさん登場でそこそこ読ませてくれる。タイスのキイ・パースン、「青のドーカス」に「白のマーロール」のお二人さんはなかなか魅力的なんであるが、この先また物語にかかわってくることはあるのかね。

んでもってやっとパロにたどり着いてはーやれやれ、なのが118。一言で言えば「立った、立った、フラグが立った、ナリス様〜!」みたいな(w。もはや繰り言担当に落ちぶれたマリウス、もとからダウナー発言しかできないフロリーが相変わらずウザいけど、まあマシな方でしょう。リンダとの再会が記憶を失ったグインに何か劇的な効果を与えるのではないか、ってなところに一工夫持ってきたあたり、うむ、さすが温帯、腐っても作家だな、と(なにげに失礼)。

これでとうとう2007年分まで消化。次の水やりは少し先のことになりそうですな。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●先日、NHK-BSの新作アニメ案内番組で「グインサーガ」の紹介もやってたんですが、そのなかで温帯が喜色満面で「わた..]

rover [惰性の怖さ、ってのをしみじみ感じていますよ。青二才の頃につけられた慣性ってのは結構強力なんですね(^^;)。 アニメ..]


2009-04-04 [長年日記] この日を編集

[F1] マレーシアGP予選 (20:16)

3月いっぱいでカミさんが見てる歌舞伎チャンネル以外の契約チャンネルを一旦解約したので、タイミングモニタのみの観戦。CSの方はどんな風に視聴するのが一番良いのか、ちょっと考えてみようって事で。

天気は悪いが一応コースコンディションはグリーン。バリチェロがギアボックス交換、ヴェッテルが前のレースでのインシデントでそれぞれ5番、10番降格が決定している。で、最初の番狂わせはマッサがたった4周しか走らなかったことかな。マシントラブルがあったような話でもなく、タイヤ温存のための戦略だったんでは、みたいなコメントだったけど真相はどうだったんだろう。いずれにせよそりゃちょっと見通し甘かろうってことで、敢えなくマッサはQ1でノックアウト。マッサの他にはネルシーニョ、フィジケラ、スーティル、ブエミがふるいにかけられてQ2へ。次のセッションではマクラーレンの二台がノックアウト。ここでもやっぱりブラウンの速さは健在の模様で、数字の変化を眺める限りでは、実にあっさりとバトンがトップタイムを叩き出しちゃった感じだな。

最終的なグリッドはバトン、トゥルーリ、グロック、ロズベルグ、ウェバー、クビサがトップ6。KERS無しのクビサがQ3まで進み、つけてるハイドフェルドは進めなかった、ってのはちょっと面白いかも。予選向きのシステムではないって事なのか、まだまだ熟成されてない仕掛けって事なのか。

そうそう、前のレースでちょっと揉めてた、終盤のトゥルーリとハミルトンの抜いた抜かない論争は、結局マクラーレン側に非があったと言うことでハミルトンは失格。今年もハミルトンにはヒール担当が期待されているのかねぇ…。

ともあれこれで、いわゆるトップ4チームのうち、緒戦でポイントを獲得したのはアロンソのみ、という結果になったわけですが、今回はどういう事になりますかな。

[TV] 定期視聴番組 (24:01)

ちょっとだけ、「バスカッシュ!」、「CLANNAD After Story」。「クラナド」は総集編と言うことで、新番組の「バスカッシュ!」のほうですが、んまあこれからのところがたくさんあるんでなんなんだけど、絵はキレイ。新しめなスポーツを基本にすえたSFアクションもの、って方面で、どっち方面に進むのか、お手並み拝見ってとこかしらね。河森正治氏なので、たとえば「アイアンリーガー」みたいなすっ飛び具合は期待しない方が良いんだろうけど。とりあえず深夜アニメって所もあるんだろうけど、無駄にエロいな、というかエロが無駄だな、と思った。

あとはなんだ、どうでもいいけどこのお話の世界のお札の肖像は、河森カントクなんですな(w。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

TUX [●先ほど始まった「真マジンガー」を観たんですが、予想以上にワケがわかりません(笑)]

rover [いったい何があったんだ(w。]

TUX [●30分間パイロットフィルムを見せられたような気分です(爆)第一話のタイトルが「大団円」て…おい(失笑) ●あ、も..]

soil [途中で寝ちゃいました。(^^;>マジンガー]

rover [見ーまーしーたー (w。 なんかもう、「今川監督の次回作にご期待下さい」みたいなノリでしたなあ(^^;)。]

は゜ん [今見ました、GRの最終回あたりよりカオス度が高くてワロタw 来週からはフツーに話が始まるんじゃないでしょか。 でも..]


2009-04-05 [長年日記] この日を編集

[News] 打ちました

秋田県からの映像で、拡声器から堂々と「北朝鮮がミサイルを発射しました」って言ってるのに驚いた。そして各報道が「今後の情報に注意して下さい」。おいおい、「このままテレビのスイッチをお切りにならないで下さい」だろうがよと思ったワタシには危機感のかけらも無し。

[F1] マレーシアGP決勝 (22:55)

タイミングモニタで観戦。天気がやや心配だが一応はドライコンディション。ほとんどのドライバーはソフトを選択した模様。バトンがスタートミスしたのか3位に後退、逆にロズベルグがジャンプアップに成功。バリチェロも少し上に上がった。逆にコバライネンとクビサがスタート早々で沈没。最初のピットストップのタイミングまではそのままの隊列での接近戦(タイム見る限りはそう見えた)が続く。ブラウンのマシンも速いんだけど、ロズベルグとトゥルーリのペースも遜色なくて、これはピット勝負になるのかな、なんて思ってたんだけど、その間にも徐々に雲は近づいてきたみたいで、相当早い時点でフェラーリのピットからは「雨来るぜ」的通信も飛んだみたい。

15ラップ前後からピットインが始まったんだけど、この時点でライコネンだけがウェットに換えるというギャンブルに。結果論だけどこれは少しだけ早かった。ペースが上がらないライコネンがずるずると後退した後に、一天にわかにかき曇る結果となり、ここでみなあわててまたピットイン。先のピットインを遅らせたバトンが作ってたリードが生きて、この騒動でもバトンのトップは変わらず。この辺のレース運びの巧さ、いったいどうなっちゃったんだろうね、ブラッカリーのF1チームは。

てなあたりで晩飯タイム。メシ食って戻ってみたらセパンはどうやら大雨になり、レースは赤旗中断、そのまま2時間経過でレース終了。走行距離の75%に満たないレースということで獲得ポイントは半分って事になっちゃったけどバトン2連勝、降雨のどさくさにも助けられ、2位にグロック、3位ハイドフェルド、以下トゥルーリ、バリチェロ、ハミルトンの順。

今年からやる、と言ってて結局に反古になったチャンピオンシップを純粋に優勝数で決める方式、実行されてたらなあとバトンは今思ってるかも知れないな。

てことで実際のレースは地上波で見ることにします。

地上波で見た。シャレにならんくらいのスコールだったんだね。というか夕方にスコールが来る可能性が高いのは分っているのに、なんでこの季節、この時間帯にレースをするんだろね。

あとはなんだな、相変わらず地上波はズタボロだなあ。「KERSの動きにも注目して下さい」と言って画面にメーター類が表示されたとたんにCF入りって。注目できんっちゅーねん。

[TV] 定期視聴番組 (23:48)

新しく始まった番組がたくさんだ。「戦国BASARA」、「地獄少女 三鼎」(完結)、「神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS」、「戦場のヴァルキュリア」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーディケイド」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。

ゲームが原作の「戦国BASARA」と「ヴァルキュリア」、「BASARA」の無駄な熱さがバカバカしくてちょっと良い。「ヴァルキュリア」はちょい様子見。

「地獄少女」は完結。なかなか質の高い作品であったと思う。さすがに続きは作らないかな。

前回は相当質の低い作画レベルだった「ポリフォニカ」、一回目に関してはまあ何とか水準は守った、のかな。背景とか、この先少々不安なレベルではあるけどね。

日曜朝、「シンケンジャー」は快調、「ディケイド」はまあご随意に、「プリキュア」はまあ、これはこれでいいんじゃないですかね、みたいな。

さて新装版「ハガレン」。新解釈でお話を最初から見直して行く、って事なんでしょう、序盤から大総統のいかがわしさをそこはかとなく匂わせるような作りになっておりましたな。ノリとしては原作が持っていた軽い部分を、より強調したような作り方をしてきているような感じか。わたしゃ原作至上主義ってわけではないので、旧シリーズはあれはあれで高い完成度を持った作品であった(賛否はもちろんあるだろうが)と思うので、あれを超える説得力を持たせるのは結構大変な仕事であろうと思うがさてどうなるか。とりあえずOPとEDはかなりスカやね(^^;)。

おまけ。昨日のツッコミ欄で話題になった今川版「マジンガー」も見てみました。ええ歳こいたオッサンが声を揃えて恥ずかしいセリフをがなるあたり、いかにも今川作品って感じでちょっと楽しかったんだけど、お話的にはどうでしょう、これからのヒキを作ることに腐心しすぎたばっかりに、なんだかとりとめのない第一話が出来てしまったような気がしないでもない。今川さん的には、「ジャイアント・ロボ」でやったような方法論をもう一度、今度は永井豪ワールドでやってみようって意識もあるのだろうとは思うけど、さてそれは上手く機能するかな? オモライくんとかも出してくれたら、わたしゃ拍手喝采なんですが(w。


2009-04-06 [長年日記] この日を編集

[Misc][Day] デジカメ新調 (15:16)

B001TK2X7I正月すぎの宴会が数年ぶりの再会となったまじじんから、「なんだそのぶっといデジカメ(RICOH Caplio G4wide)、だっせー!」と言われてムッと来た…からというわけでもないのだけど、新しいデジカメ買った。5年ぐらい使ったのかな、長いこと頑張ってくれてありがとう→G4wide。買ったのはRICOH CX1(→メーカー公式)。

近所の桜あまぞんではGR DIGITALⅡ、GX200、R10、それからこいつがだいたい近いお値段で並んでたんだけど、基本的にそないに写真に凝るわけでなく、さくさく気持ちよく撮れたらそれで良いんで、とりあえずGRとGXさんにはお引き取りいただいて、R10にするかCX1にするか、って所でちょっとだけ悩みもしたが、そこはそれ新しもの好き。マルチターゲットAFやら、ダイナミックレンジダブルショットモードやら、そこはかとなくいかがわしさなんかも漂ってくる新機能に惹かれて、CX1の方にしたワケやね。

まだそんなにがっつり弄り倒していないんでアレだけど、とりあえず液晶が大きくキレイになった。操作性は良いような、今までのG4(妙に間延びしたレイアウトなのね、このカメラ)に慣れすぎてたもので、やや指のやり場に困るときがあるかも。ただ、いろんな機能はかなり素早く切り替えられるようになっているような感じはある。実際に撮りながら、いろいろ設定を変えて遊ぶようなこともできそうだ。

しばらくぶりでデジカメ買って驚いたのは、横3000ピクセル、なんて画像サイズが標準になってるってことかな。デジカメからプリント、ッてのが一般的になってるって事なんでしょうか。わたしゃ所詮webにちょろっと貼り付けるぐらいの用途がメインなので、1280もあれば充分なんだけど、このサイズはノーマルモードのみで、ファインモードでの撮影なんぞ出来ないことになっちゃってる。はあ、そういうもんですか…。

最近ギガクラスのメモリカードが1立ち呑みぐらいの値段で出回ってるのは、このあたりでニーズが発生してるって事なんだな。今うちにある一番大きいSDカードなんて、まだ128Mbなんだぜ(w。近いうちに少しでかいカード買ってこよう。

って事で写真は季節のお約束、近所の桜。

[Event] 今からこんな話をするのもどうかと思うけど (24:58)

なんせみんなそろそろ四捨五入したくない年代ばかりのSぱらメンバー、都合もいろいろあると思うので、早めの告知するのが良いのかなあと思ったりもして。

黄金週間にオフミしませんか。ネタとしてはほら、GOEMONがあるし(w。GW後半、5月のどこかで一度みんなで集まれたら、で、そこに向けて皆様、そこそこ調整していただけたらと思ったりもするわけですよ、特にでしたさん、は゜んさん。先にお二人のご都合を聞いておけば、みんなもそこに合わせられるんじゃないかと思うんですがどうかしら。

あまりに早すぎても都合のつけようがないよ、ってところもあると思うんですが、軽く提案気味に。

映画の方は先に参加表明をいただけたら、こちらで席も押さえておけますし、まずは「参加できそうな感じがあるぜ」的表明からでも、はじめてみたらどうかな、なんて思ってるんですけどどうでしょ?

なんとか給付金はここで消化しちゃう、みたいな勢いで(^^;)。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

TUX [●こないだヨドバシでデジカメを新調したら、オマケに2GのSDを付けてくれたので、  ヨドバシ太っ腹ー、とか思ってたら..]

rover [ホントに安いですね。4Gで1,000円切ってたりしますもん。 で、皆さんはやっぱ、撮影の時はいっち大きいサイズでパチ..]

TUX [●黄金週間オフ、デフォルト参加の方向で。]

は゜ん [あうー、うちの休みは5/2、3の土日だけで、 すでにスキーの予定が入っちゃってます(^-^;) 4、5、6なら夕方..]

soil [GWオフ、参加の方向でお願いします。 CASSHERN観といた方が良いですか?(笑)]

rover [>は゜んさん うーむ、5月になってもまだ、あるところにはあるものなんですね、雪(w。それはともかくそういうことでした..]

でした [また出張行ってたので遅くなりましたが、 5月の連休も今年は休めそうにないです。]

rover [はうああああああああ(つoT)]


2009-04-08 [長年日記] この日を編集

[HTML] 順番、結構大事 (23:16)

あっちこっちのwebサイトでちょくちょく見かける、「文字サイズ 大 中 小」みたいなボタン。時々つけてくれって言われるんだけど、今回はページを移動しても文字サイズの変更を継承して欲しいってリクエストも付きで。今まではちょー安直に、"document.body.style.fontSize ='120%'"とかでごまかしてたんだけど、ページ遷移に対応となるとさすがにそうも行かないのでいろいろ調査調査。ありがちなのはprototype.jsを利用して、って事になるんだろうけど、たかだか文字サイズの変更ごときに130Kbもあるスクリプトを入れるのもなー、と(富豪になれないワタシ)。

いろいろ見繕って、 A List Apartってところの記事、Alternative Style: Working With Alternate Style Sheetsなるアーティクルで紹介されている、styleswitcher.js なるスクリプトが使いやすそうかな、ってんで導入してみた(かなりクラシック側にシフトした話題だけどね)。必要な数だけ代替スタイルシートを用意して、必要に応じて切り替えるタイプ。情報をCookieに記録するのでページ移動しても大丈夫。

ってふれこみなんだが、これが妙に上手いこと動いてくれない。サイト内のどれかひとつのファイルのみで適応する分には問題なく動作し、他のページから戻ってきてもしっかり変更を憶えていてくれるんだけど、これを複数のファイルで指定してやると、とたんに動作がおかしくなる(Cookieを読み損なう感じ)。

これはいったいどうしたことかと思っていろいろぐぐってみるに、どうもhead区間に書くlink要素やscript要素の順番が、動作に結構影響を与えるもののようで、特にFirefoxでは、<link rel=…>の表記の前に<link rev=…>が書かれてるとそれだけで動作不良が起きちゃうんだとか。

そういうものかと結構試行錯誤した結果、おおむね大丈夫であろうと思われる並び順は、<link href=(おおむねCSS)>、<link rel=(スクリプトから呼ばれる代替CSS)>、script指定、の順である事が分ったのは晩飯前。いやー、苦労したわ。

理屈としてはどういう事になるんだろうね。JavaScriptが代替スタイルシートのタイトルを切り替える以上、スクリプトが読み込まれる前に、代替スタイルのタイトルが読み込まれてないといろいろマズいって事なんだろうか。この辺の妙に判じ物的なノウハウが案外幅を効かせてるってあたり、これもまた理詰めからくるものなのか意外とファジー(死語)なところがあるって事なのか、どっちなんでありましょう。

とりあえず動いてるから、オレは結果オーライなんだけどさ。

[Anime][web] イヴの時間 (24:30)

ちょいと前にYahoo動画で閲覧できてた「イヴの時間」がニコで閲覧可能になったんですな。一話は見てたんだけど、続きを見るのを失念してたのでニコで見れるようになるってのはちょっと嬉しいね。二話以降を楽しみにさせていただきます。

Sorry, ca6667803 was deleted.


2009-04-09 [長年日記] この日を編集

[Day] ずいぶん久しぶりにパソコン量販店なぞに行ってみた (18:38)

高架下細々した物をいろいろ買いたかったので、ハーバーランドのソフマップにお出かけ。CX1用に2GbのSDカード(570円だった。安いなあ)やら液晶の保護シートやら、あとはちょっと別な用途でUSBケーブルとかも少々。大きめのパソコン専門店を覗くのは久しぶりだったんで、かなりおのぼりさん気分を味わいましたよ。

メモリカードもそうだけど、HDDやらDIMM、最近流行りのミニノートとか、いろんなものがずいぶん安くなっているもんですな。パソコンを初めて買う人でも、なんかすんげーハイスペック機が案外手ごろな価格で手に入っちゃったりするんだね、うらやましい。

ま、あたしゃ当分今のキカイで細々やるんでね。安いからって飛びついたりしないもんね。

てことでいろいろ安いんだなあとしみじみ感じ入りつつ、吉野家で50円引きの牛丼食って、毎週木曜は17:00までサービスタイムのおおえすで250円の生中飲んでほろ酔いで帰還。そろそろ屋上がオープンしても良いんじゃないかって陽気で、ええ具合にアルコールも抜けてくれたんじゃないだろか。

写真は高架下の外側から、モトコー6の良く分からん古着屋さん。マルチ測光オートが効いたのか、真ん中へんが結構明るく写っちゃってるな。トンネル状態になってるんで、もうちょっと暗いんだけど。

[Books] トールサイズ文庫 (21:04)

本の比較海文堂でレズニックの新作(久しぶりだなあ、「キリンヤガ」以来か?)を見つけてレジに持っていったらば、店員さんがブックカバーをつけるのにえらく難儀している様子。結局文庫用から新書用のカバーに切り替えてセットしてくれたわけなんだが、理由はこれでした。大きな活字、大きなサイズで、読みやすい! ハヤカワ文庫はトールサイズに生まれ変わります(ハヤカワ・オンライン ニュースリリース)。4月から文庫のサイズをちょっぴり縦長にしまっせ、と。徳間デュアル文庫とかと同じぐらいのサイズですな。「ローダン」や「グイン」などのシリーズ物は除外されるって事は、棚に並べたときに違和感が生じるのが嫌がられるから、って事だろうと思うけど、それを言うならそもそも、オレにとってはハヤカワSF文庫全体が一個のシリーズとも言えるわけで、なんか余計なことされちゃったなあという気がしないでもない。

文字を大きくしたら本が読みやすくなる、とは限らないと思うんだけどね。老眼鏡の助けなしには本が読めない身体になってしまったわたくしだけれど、あまりに間延びした活字の並びは、文字の大きさに関係なくやっぱり読みづらい。文字は小さいけど、創元の方が読みやすい本になってると思うよ。

[Books] 楽園への疾走 (24:51)

9784488629137 J・G・バラード 著/増田まもる 訳
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-62913-7 \1000(税別)

タヒチ沖の小島、サン・エスプリ島。かつてフランスの核実験場だったこの島を目指す一艘のゴムボート。載っているのは16歳の少年ニール、元はハワイの警察官だったキモ、そして一行の指導的立場にある英国人の女医、ドクター・バーバラ。彼らは核実験の再開が噂されるこの島に生息するアホウドリたちの保護と、核実験の廃止を過激に訴える、ごく小さな一団だった。だが彼らが島に上陸し、ちっぽけながらも激しい抗議運動を開始したことが、三人の人生を大きく変えていくことになるのだった…。

コカイン・ナイト」の時の三題噺をまたやるならば今回は、「孤島、取り憑かれた女、燃えつきた小屋」ってな事になるか。いずれにしても何かに取り憑かれた人間によって引き起こされる、ちょっとあり得ない、笑えばいいのか恐怖すべきなのかとっさには判断できない事象を実にねっとりと描写していくって部分は紛れもなくバラードのSF。全然SFっぽくないけどそこはそれ、究極のSFというのはそういうものであるべきだと主張している人の書くお話ですから。一番(カタカナで書いた方が個人的にはしっくり来る類の)文学的に最右翼なところにいると思われるバラードらしさが存分に味わえる一作で、たとえて言うならこれは、バラード版「モロー博士の島」、あるいはそれを原作として出来上がった怪作映画、「D.N.A」のテイストを彷彿とさせる作品。

トリツカレ女とトリツカレ男が続々と登場し、常識がまったく通用しない極めて閉じたコミュニティの中で彼、彼女たちが見せるアクトは狂躁と不条理に支配された悲喜劇の連続。読み方、捉え方によって何通りにも解釈できるお話だと思うのだが、自分としてはこのお話、21世紀に向けた(初出は1994年)、ジェンダーの相克とカリスマって何だろう、って問いかけなのかな、とは思った。

本書では男の影響力、能力やその正当性に対してかなり懐疑的なまなざしが向けられている反面、女という性に関しても明確にその全てを是とするわけではないながらも、女というジェンダーが持つ潜在的な力について、何やらこう、怖れを秘めつつもどこかでそれの降臨を待望するオトコ心、みたいな表現が散見されて少々考え込んでしまうのだな。

一応の主人公であるニールは、それなりにノーマルポジションの人間であるのだけれども、たとえば明確な上昇志向のようなものがある人間ではなく、基本的に指示待ち族的ポジションにあるキャラなわけで、彼に限らず本作に登場する男たちというのは一般的な"世間"であればそれなりに能力を発揮し、それなりのアイデンティティを主張できるであろう人々なのに、極めて狭く、閉鎖された特殊なコロニーにおいてはその力をほとんど発揮できず、全てを取り憑かれた女の狂信的な指示に身を任せて良しとしてしまう。大それた事を言ってしまうなら、今や現代人の多くは少々狂信的な信念を持って暴走するカリスマに対する抵抗力を失ってしまっている、ここで書かれたお話は少々戯画化されているけれども、本質的にこの構図と同じ事は現代世界のどこでも、普通に起こってもおかしくないんじゃないのかね? ってのがバラードのメッセージなのかも知れない。

ちょっとおかしく、そして少々恐ろしいアンチ・ユートピア幻想譚として読むも良し、その奥に潜んでいるかも知れない、作家からのあまり楽しくないメッセージ(オレたち、ヤバくね?、って言ってるんだよね)について考え込んでみるも良し。精神状態が不安定なときには読まない方が良いと思うが、それでもどこかのタイミングで、読んでみると良い本なのじゃないでしょうか。

★★★☆

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●そういえば、映画のパンフレットも定型じゃない奴がありますよね。  アレ、本棚の収まり悪くてイラッとするんですよねえ..]

rover [「ファイナルファンタジー」のパンフが最高に厄介だったかも知れないなあ。でかい、厚い、しかも横に長い。 軽石庵の棚に並..]


2009-04-10 [長年日記] この日を編集

[Day] 定期視聴番組 (23:22)

たくさんあるぞ、「明日のよいち!」、「シャングリ・ラ」、「たゆたま」、「黒神」、「仮面の忍者赤影 卍党編(×3)」、「バスカッシュ!」、「けいおん!」、「パンドラハーツ」。いやあ「赤影」、懐かしいねえ。

さて新番組がたくさん。「シャングリ・ラ」は村田蓮爾キャラってところが言われないと分らんあたりがポイントか。最近話題のグリーン・レボリューションとやらが暴走したらこんな世界になるのかな、と思わせる世界感にはちょっと興味を持ったけど。続く「たゆたま」はまあなんだ、「かんなぎ」のサブセットコンパチ、みたいな。

木曜日。「バスカッシュ」のスタッフにSUEZEN氏の名前を見つけてなんだか懐かしかった。いまだにSUEZENって文字をみるとヤダモンの顔が浮かんで来ちゃうのはどうしたものだろう、とは思うが。アニメ自体の方は、うーん、根っこに「マクロス」をそこはかとなく敷いた上で、現状でアニメーターさんたちが期待できうる最高レベルのキャラアクションに挑戦してみる、みたいな造りなのかな。そこの所の技術的なレベルは実に高いと思うけど、それだけを頼りに20数分楽しめるかというと、そりゃちょっと見通し甘かろうってのが出だしをみた時点での感想なわけだが。

美術の次は音楽、つーのが「けいおん!」っすかね。出だしの部分の妙な細田版「時かけ」テイストには「お?」と思ったが、これはまあどこに出しても恥ずかしくない京アニ版「ひだまりスケッチ」。質は高い、と思うのでまあ楽しめそう。ランの次はスーが主役を張るんですな。

木曜深夜のトリ、「パンドラハーツ」は、ここまでの設定クローン流行りの流れに乗っかるならば、Alternate「黒執事」、と言うことになるのかな。前の二つが何だかんだで結構クオリティ高いので、いろんなところで損してるんじゃないかって気がしないでもないな。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

TUX [●いやもう、ツッコミどころ満載の赤影が楽しくて仕方ありません(ほめてます) ●堺の商人のおっちゃんちの庭に何気なく..]


2009-04-11 [長年日記] この日を編集

[Hobby][PC] 艦隊標準キートップ (24:37)

デカールにプリントしてみた出だしで躓いてしばらく放ったらかしにしてた、ケイ・トレーディング製ミラクルデカール。印字に関してはIllustratorでやるんじゃなく、一度Photoshopに移してやるとおおむね満足できる(Illustratorは基本的に全てのプリントルーチンを自前の処理で済ませるのがメインで、プリンタが用意するドライバを極力使いたがらないようですな)事が分ったので、そのように。ずいぶん前(うちのOSがまだNT4だったころ)にフリーのフォント配布サイトで見つけた、"Federation"なるフォントでキートップを作ってみた。連邦艦隊標準フォントです(w。

一応600dpiでプリントしてみましたが、ここまでは結果良好。黒バックと文字のみ印字の2パターンを用意してみた。

ここまでやってwebでの評判を見てみたんだけど、基本的にクリア吹きの段取りと、後はデカール自体の質(薄いのはいいが、かなり透けるものらしい)についてやや問題あり、というか対策が必要、と言う記事が多かったので少々先行き不安になりました。

なのでちょっと試しに先行試用してみたんだが、割と心配事は全て的中した感じで、おそらくこのやり方では上手く行かない感満点だ。

最初の問題であるクリア吹きのタイミングの方は、詰まるところクリアを吹いてもその後切り離したら、切り口から水が入り込むのでプリンタのインクが流れてしまう、と言う心配なわけだけど、こちらはまあ確かにその心配もあるけど充分にクリアが浸みてたら何とかなりそうな感触はある。問題はもう一点の方、透けだ。

基本的に印字はプリンタのインクに頼る事になるんで、そちらに隠蔽力がなかったらどうしようもないんだな、これ。今回やりたいのは黒いプラに明るめの文字を転写する作業なんだけど、これはたぶん、このデカールにとって一番苦手な仕事。試してみたけど明るい色の部分が明るい色で隠蔽されるんじゃなく、塗料の濃度差で処理される感じで、白に近くなるほど透明度も上がってしまう感じなのだね。

対策としては、隠蔽力が強いとされる白のデカールに、黒バック込みのプリントをしてみる、って事になりそうだけどとりあえず今、うちにあるのはクリアデカールのみ。これはちょっと、希望する結果は得られないかも知れないな、と思いつつとりあえずクリア吹いて乾燥中。明日実験してみます。

ややネガティブな評になっちゃったけど、デカール自体の質は非常に薄くて馴染みやすい(反面貼るのにちょっと根気はいりそうだけど)、良質なものなので、下地が明るいものにそこそこ大面積でカラフルな意匠を転写するときはかなりいいウエポンになってくれそうな気はする。最近流行りの「痛車」のワンポイントとかに使うと良いのかも。下地の処理は考えないといけない感じだけど。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

でした [プリンタの能力がわからんので的外れかもしれませんが キートップを先に白く塗っておいて、黒地の部分を印字して白抜きにす..]

rover [多分そういう方法を考えてやらんとダメでしょうね。あとは白を塗れるプリンタ(あるのか?)を導入するとか。]


2009-04-12 [長年日記] この日を編集

[Hobby][PC] 艦隊標準キートップ その2 (11:33)

素のキートップ昨日の続き。試験的に一度貼ってみようじゃないかという事で。最初の写真は素の状態の「1」のキートップ。かすかにビックリマークが見えますね。こいつにぶいぶいと薄めたスーパークリアを数回吹いて一晩寝かしたデカールを貼ってみる。

切り出したデカール貼る前のデカールの状態はこんな感じ。一応地と文字のコントラストははっきりしてる。貼った後もこのままの状態なら、何も問題はないわけだが…

貼ったらこうなった実際に貼ってみるとこうなっちゃう。元々の「墨」バージョンとなんぼも変わらん感じ。ってここまでやってようやく気がついたんだけど、当たり前だよなあ、白い色を塗っているわけではないんだもの。明るい色ほど透けて当然だよ。気付けよ俺(w。

さてどうしよう。といっても現状で思いつくのは、文字色はもっとチャンとした色味があって、かつできれば太めのフォントで、ってぐらいだろうか。多分根本的な対策は、隠蔽力が強いとされるホワイトデカールを使うって事になるかと思うけどな。

なんにせよ黒いものに淡いグレートーンを乗せる、なんつー用途はこのデカールにとって一番苦手な分野なんだなって事は良く分かった。なので何か別な方法を研究した方が良さそうね。

最後にミラクルデカールそのものについて、使ってみた感想としては、薄く馴染みやすい反面、その薄さ故に貼るときにコツが要るかも。特に大きなサイズだと苦労するかも知れない。あと、意外と糊は弱いかも。クリアコート必須。んでもって当たり前の話だけどなまくら刀で切り出すと、縁から盛大にめくれ上がってくれるんで、よいデザインナイフでスパッと切り出しましょうね、ってことで。

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おや、アマゾンでも買えるんですな

[TV] 定期視聴番組 (23:04)

「戦国BASARA 」、「忘念のザムド」、「神曲奏界ikry」、「戦場のヴァルキュリア」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーディケイド」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。今期の土曜深夜は少々低調やね。「BASARA」はなんか変な方向にアツくて楽しいんだけど。新しく始まった「忘念のザムド」は、元は確かプレイステーションで見れるwebアニメだったっけか。いろいろ含むところの多そうな作品で、ちょっと続きを見てみてから。続くゲーム原作(って今期はゲーム原作にゲーム機をメディアとして使う、っつーゲームネタアニメばっかりだな)の二作は、どっちもあんまり面白くないな。

日曜朝。「シンケンジャー」は面白いぞー。今週の見どころは、訓練不足で実力低めって事になってる千明クン、そうはいってもそこはそれシンケンジャーの一員、眼力は確かなんだぜってのと、殿のセリフ。流ノ介の命にかかわりかねない危険な技を使ったことに対する謝罪が、「許せ」とか「すまなかった」とかではなく「ごめん」だったのにちょっと「お?」と思ったわけで。単に本来の視聴者層に向けた配慮だったのか、それともこのセリフで、いろいろ気を張って生きてるけど、ホントは殿様もまだ、年相応に幼い部分もあるんだよ、なんて言いたかったのか、どうだったんでしょう。

「ディケイド」には海堂さんというキャラが登場し、「シンケンジャー」では元海堂さんが登場しててなんだかややこしいなー、なんてな。同じ時間軸のお話であった「クウガ」と「アギト」を、極めて近いところに並んでいる並行世界的な位置づけにして来たのはまあ、上手い手かな。

続くプリキュアでは、「プリキュアです!」「ご苦労様です!」つーのにちょっと笑いました。

「鋼」はまあなんだ、割と原作通りだなぁ、ぐらいか、今のところ。ロイとヒューズの会話に「今度会うときには准将ぐらいになっててくれよ」なんてセリフを挟んでくるあたりは、少々あざといものを感じなくもないな。

あああと、この後0:00からBIGLOBEで「グイン」見れるらしいので、見れたら見ます。


2009-04-13 [長年日記] この日を編集

[TV][web] アニメいろいろ (23:32)

BIGLOBEストリームで「グイン・サーガ」、バンダイチャンネルで「真 マジンガーZ」、後はテレビで「明日のよいち!」(完結)。

豹頭の仮面 : Guin saga 1(栗本薫/著)さて「グイン」。えーとね、少なくともこの時期はまだお話の方がちゃんとしているのでね、おかしなことをしなければそんなにひどいモノが出来たりはしない。あとは読者として前もってこの世界を読んできた人それぞれで、ビジュアルとボイスをどの程度受け入れられるかってところになるんだろうと思う。オレは「グイン」と言えば加藤直之さんのビジュアルが一番先に来てるので、そこを踏まえると全体に少々軽いかな、と言う印象は持った。特にモンゴールの黒騎士団って、何とはなしに重装歩兵的イメージがあったので、ほとんどシノビレベルで身軽に飛び跳ねる黒騎士さんたちにはちょっと違和感を持ったかもわからん。

声の方ははそんなに悪くない感じ。んまあ絵の方に合ってるって事だろうね。ウイングのレムスが案外いい感じだと思った。あとはメインキャラのうち、まだイシュトが登場してないんで、彼が出てきてどうなるか、ってところでしょうか。つきあってるうちにウザさばかりが目について別れた女に久しぶりで会ったらば、なんだかちょっと若作りの素直なコになってて、ヨリを戻そうとは思わんけどちょっと飲んでダベる分には良いかもな、ってな印象っすかね(w。

「マジンガー」は良く分からん導入部から一転、基本的にジャンプで連載されてたバージョンを下敷きに、いろいろ永井豪ワールドをぶち込みつつ真面目に作ってきた感じ、と言えるかな。永井豪原作のアニメは、豪ちゃんの漫画のテイストとアニメの方のそれにかなり温度差が生じることが多い(っつーかほとんどそうだよな)んだけど、今回のアニメは意外に永井豪マンガの方にシフトした作りになるのかしら。アニメの一回目で光児君がいきなりアニメをみてる視聴者に語りかける、なんて演出は一時期の永井豪作品で良くあるパターンだったんで、ちょっと期待したんだけど、そっち方向で攻めてくれるんなら続きを楽しみにしますよ。

「よいち!」は完結。なんだな、最初から1クール完結、いろんなものの売上次第で続きも作るかもね、的方法論はもったいないけどはいこれまでよ、な1クールタイトルばかりを量産する結果しか産まないのではないのかね。「かんなぎ」なんかもそうだったけど、とりあえず1クールで終わる、ってタイトルには引っぱる力みたいなものが貯まりきらないうちに終わっちゃう恨みが残ってしまうような気がするんだよな。好きになる前に本放送が終わっちゃう、みたいなね。いろんな事情はあるんでしょうけど、最低2クールでやってみて欲しい気はしますな。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

すみけん [グインは、全体に「マジメに作りました」感があふれていて、これはこれでいいですな。豹頭が肉弾戦で殴りまくったり吼えまく..]

rover [グインチョップで黒騎士さんが地面に首まで埋まるシーンでちょっと笑ってしまいました。脳内に広橋涼の声で「ちょーっぷ!」..]


2009-04-15 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks][SpFX] 今日の古本を見て一言 (24:19)

パンフ、なのかな?なんだろね、これ。タイトルには「ウルトラの戦士vs大怪獣軍団」とあるので、'84年の映画「ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団」関連の印刷物だとは思うんだけどこれ、いわゆる映画のパンフレットとはまた別のものですよね。なにせ映画に関する情報は皆無で、歴代ウルトラマンたちの名場面だけを集めた冊子でしかないわけで。

このあたりの特撮作品事情、疎いにも程があるんで真剣に良く分からないんだけど、これ、どういうものなんだ? 一応映画パンフの扱いでお店には出してみますが。

それにしても光の国の戦士たち、どなた様もお肌の劣化のひどさは目を覆わんばかりで、少々悲しくなってしまいます(つoT)。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

TUX [>どなた様もお肌の劣化のひどさは… ●ウルトラファイトに繋がる、貴重な歴史の一コマなのでは?(笑)]

rover [タロウさんなど、膝に裂傷を負って闘っておられます(w。]

ロドリゲス翁 [84年3月の映画だとすると怪獣との戦闘シーンは 全部過去の本編からの抜き出しで、新作部分 はゾフィーの狂言廻しだけだ..]

珊瑚海 [「パンフレット」で違和感がある場合、「プレスシート」なる呼び方もあります。そういえば我が社には『さよならジュピター』..]

rover [>ロドリゲスさん セブンまでとそれ以降では、スーツの保存に明らかに差異が見られる感じですね。「ウルトラファイト」は当..]

ロドリゲス翁 [ >「ウルトラファイト」は当時残っているスーツ関連から、 状態の良いものを選んで使用してきた 専門ではないので聞..]

rover [スーツアクターも違う感じですよね(そうでもないのかな)。件の冊子の方は多分、これまでの放映分からの流用なんでしょうね..]


2009-04-16 [長年日記] この日を編集

[Day] いろいろお買い物 (24:10)

洗面所の蛇口、ちゃんと締めても微妙に水が止まらない感じがするんで、ハンズでパッキンでも買ってみようってんで三宮出撃。それだけじゃなくいろいろ買いたいものはあったんだ。プリンタのインクがそろそろ無くなりかけてるし、艦隊標準キートップの方もどうにかしたいし、鈴蘭台ではヴィンジの新作なんか買えるわけないし。

んでもって家を出て駅で電車待ちしてるときにさらに気がついた。デイパックがジッパーのところから盛大に破れとる。これも何とかせんといかんわ。

パッキンは探してたものが簡単に見つかったので良いんだが、プリンタのインクカートリッジは、店頭価格よりもあまぞんで買った方が安い感じがしますな。特に3色カラーの方は1000円近い価格差があるように見える、ので購入見送り。あまぞんの相場って、ときどき良く分からんときがあるんだけども、今回はお店で買うより間違いなく安いですな。黒はそんなに値段が変わってないように見えるのがまた不思議。需要と供給があまぞん価格の決定要因なのかしら。

その他。ケイトレーディングのミラクルデカール、ちゃんとワークさんで扱っててくれた。のでホワイトを購入。ここに黒バックで明るいグレー系の文字が書かれたデカールを作ってみようって作戦なわけだな。これはまた後日。

ジュンクでヴィンジの本が入荷してるのを確認して、本そのものは海文堂で購入。何たって日本一のブックカバー(ただし2005年度)ですもの。デザインも良いけど、少し厚手の紙質も好みなのさ。

んでから高架下に移動してイカリヤでデイパックのようなものを物色。ハンズでもちょっと見たんだけど、ふっつーなデイパックで2万とかふざけんなよ、っつー話ですわ。ちょっと良さそうかな、ってんで買ったのはセコハンのオーストリア陸軍のリュックサック、3600円也。ちゃんとしたヤツ(コンバットミリタリーショップ)はこんな感じ。オレが買ったのはサスペンダーが付属してない。

本来の使い方は、ズボンにサスペンダーをセットして、そこにリュックをつなぐような形になるんだろうと思うが、それは出来ないので無駄な金具がいくつか露出して背中に当たることになる。お店の兄ちゃんも「リュックとして使うとちょっと使いにくいですよ」って話してくれたけど、このデカさ(お店の兄ちゃん曰く、「お客さんが今使ってるリュックの3倍は入りますね」だって)と、下にぶら下げる形のサブのリュックも独立して使えるんで、普段はこっちをメインで使えばいいかな、ってことで購入してみました。

つーことでいろいろ買って立ち呑みでぷはーして帰宅。今日の晩飯のメニューが串カツだった、ってのが本日唯一の誤算だな(w


2009-04-17 [長年日記] この日を編集

[Hobby][PC] 艦隊標準キートップ その3 (23:21)

とりあえず印字してみた前回までのあらすじ…安もんのプリンタで白を印字すると言うことは、実は色を乗せないんだと言うことをさっぱり忘れていてバカやらかしていた事に気がついて、こりゃ何とかせんといかんなあと思ったことであった。

ということでね。先日ワークさんで買ってきたミラクルデカール・ホワイトでもう一度キートップの印字。一文字分のサイズをちょっぴり大きめにしてプリント。こいつにクリアを吹いて貼ったらどうなるか、つー事ですな。

ま、慌ててやるとロクなことはない、というのを何度も思い知らされている程度にはキャリアはあるつもり(その割に同じ過ちを何度も繰り返すんだけどね)なので、まずはこの状態で一晩乾燥、枠線の内側で軽く切り込みを入れてからクリア吹き、って流れになる予定。


2009-04-18 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:31)

「黒神」、「シャングリ・ラ」、「東のエデン」、「リストランテ・パラディーソ」、「仮面の忍者・赤影」、「タユタマ」、「バスカッシュ」、「けいおん!」、「パンドラハーツ」。火曜深夜のフジのアニメ枠に新番組二本。「東のエデン」はいかにもノイタミナって感じの思わせぶり感たっぷりの作品。絵は大変きれい。話は面白いのかどうなのか、良く分からん。もう一本の「リストランテ…」はまあ、フケ専マニアック女子向き、なんてな事なんでしょうかね。

「バスカッシュ」は、ヒロインのキャラというかその背景にある何かの必然が、CV・伊藤静につながったのかな、なんてな。どうでもいいけど二日酔いのいい女、って芝居でさぁやの右に出る声優はいないかも分らんな。

「けいおん」は、もとが4コマなんで、それを拡げるところが腕の見せ所って事なんだろうけど、ノリ的には「らき☆すた」っぽい作りっすね。微妙にフラグメンテーションの区切りが見えちゃう、みたいな。唯がギターを買う話だったけど、いくら値引パワーがすごくても、レスポールって5万で買える物なの? グレコとかフェルナンデスのレプリカモデルを買った、っつー話なんですかね*1?

ま、いろんなものをぶっちぎって「赤影」が面白いんで、おおむね結構なんですけどね。

*1 これはこれでいろいろ事情はあるようで

[F1] 中国GP予選 (24:26)

2週間の猶予期間で、どこがマシンのインプルーブを進めて来れたか、ってのが主なテーマって事になるのかな。タイミングモニタでの観戦なので実際の走りは良く分からんのですが、予選の序盤ではフェラーリとマクラーレンに、それなりの結果が出始めているのかな、と言う感じか。ルノーがさらに頑張った感じ? 最終的な結果はレッドブル、ルノー、レッドブル、ブラウン2台にトヨタがトップ6。ルノーとトヨタはマシンよりもドライバーの腕の方が予選結果に影響を与えた感じかも知れん。マクラーレンはかなり重いんだね。作戦で勝負してくるんでしょうか。

[Hobby][PC] 艦隊標準キートップ その4 (24:50)

白デカールを貼ってみたキートップを印字した方にはスーパークリアを吹きつつ、ちょっと実験で切れっ端をキーに貼ってみた。白がちゃんと白く写るんだろうかってあたりに興味があったんだけど、ふむ、意外にきれいに下地を隠蔽してくれるものだね。

こうなると逆に、(黒いものに転写するときは)プリンタがどれくらいきれいに黒を印字してくれるか、って話になるのかも知れない。ここらは実際に貼ってみてチェック、って事になりそうだな。


2009-04-19 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:13)

「戦国BASARA」、「亡念のザムド」、「神曲奏界ikry」、「戦場のヴァルキュリア」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーディケイド」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。土曜深夜は前の二つが結構面白く、後ろ二つはどうでもいい感じか。

「ザムド」はそろそろ勢いを無くしかけてきた(『もののけ』あたりか)時期の宮崎アニメの匂いがするね。志と技術は上等なれど言いたいことがなかなかこっちに伝わらない、というか作り手が言いたいと思っていることをしっかりと自分たちの中で整理できているのか? ってところがある。あちこちでちょっとずつ気になるところがあるんで、続きへのヒキってところはちょいと油断できん。

日曜はもう、「シンケンジャー」が面白いからそれで充分です。ちょっと悪ガキの千明クン、オジサン的にお気に入りなんですがそんな彼のフィーチャリング・エピソード。じいとの絡みもよろしおした。

「ディケイド」はディケイドがどうこうって話以前に、平成ライダーの初期作品ってのは思った以上にちゃんと作られていて、それ故見ている側が好意的に、足りないところを補完しながら見ていけるという強みを持っているな、とは思った。「龍騎」あたり以降のストーリーの再構成が「何やってんだあんたら?」な話にしかならないのに比べたら、「クウガ」と「アギト」はかなりスタートダッシュで距離を稼いだ感じはある。次回からは「電王」編にいくわけだが、後期シリーズでは図抜けて人気の高いこのシリーズ、どういう風に料理してくるのかな。

今週は「プリキュア」も妙に面白かったです。なんだろ、表現の方法論でなにか妙に吹っ切れた感じがあってそこで楽しめた、って感じか。逆に「ハガレン」の方は今のところ、別に新しく作り直す必要なんてないんじゃね? ってな出来ではあるな。

[F1] 中国GP決勝 (23:46)

タイミングモニタで一応観戦して、これから地上波で見てみるんですが、何かと若さ故の過ちもやらかしちゃうヴェッテル君ではあるけれど、雨のレースで速いってのは本物だ。若いが上手いレーサーに空力名人のエイドリアン・ニューウェイのマシンの組み合わせはかなり面白いね。体力的なところまで考えると、今年のシーズンの台風の目になるのはブラウンよりもレッドブルなのかも分りませんな。

[Hobby][PC] 艦隊標準キートップ その5 (24:32)

スターフリートキーボード 全景ということで貼ってみた。デカールそのものは薄く馴染みやすい品質で大変結構なんだけど、やはりCMYから黒を作るタイプのプリンタから得られる黒、ってのは微妙に違和感があるかもな。写真ではちょっと青みが強調されている感じがあって、現物ではもう少し色味の差は少ないんだけど、それでもやっぱり差はある感じ。最終的にウレタンクリアを吹くつもりなんだけど、その前に普通にクリア(グロスでいくか、マットでいくか、ちょっと迷ってます)を吹いて吸収されるツヤと色味の差なのか、ちょいと微妙なところだな。

キートップのアップいずれにしても切り口がちょっとささくれ立ったり、水に不必要に長時間浸けたりすると意外に容易に印刷部分のインクは流れてしまう傾向があるのは確か。念のために一度軽く切り込みを入れてクリアを重ね吹きしたんだけど、それでも場合によっては水が侵入してインクが流れてしまう事があるようだ。ちょっと油断すると、縁が白く(何たってもとは白いデカールだからね)なってしまう。

目立つところはタッチアップするけど、全体的な色味の辻褄はあとからどのくらい吸収できるものなんだろう。とりあえず貼ることは貼ったので、まずは乾燥させて様子を見てみるです。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

TUX [●シンケンジャーはきめ細かいシナリオがよいですねえ(茉子姐さんが『駄目っ子萌え』属性なのがちゃんと継続してたりとか)..]

rover [心が汚れちゃってるオトナはつい、青×桃とか緑×黄とかを先走って無駄に予想しては空振りの毎日です(w。女性が脚本を担当..]

TUX [>そう簡単にコイバナを加速させたりはしないよ ●ここはひとつチョーさんに頑張って頂く方向で(殴)]


2009-04-20 [長年日記] この日を編集

[web][Anime] 定期視聴番組 web編 (22:47)

「真マジンガー 衝撃! Z編(で良かったっけ)」、「グイン・サーガ」。やあ、無駄に暑苦しくていいじゃないか、「マジンガー」。トレイラーなんかでさんざん出てた、パイルダーオンの時に顔を自分の手で覆っているように見えた(ちょっとカッコいい)絵はあれ、敵のロボットの手が被さってただけだったのが残念だったぜ。あと、矢島正明さんの声が、張ったときに裏返るっちゅーか妙に甲高い声になってしまっちゃってるのが少々淋しかった。

「グイン」はヴァーノン癩…おっとっと、黒伯爵登場。と言う部分の良し悪しはいったん措いとくとして、宿痾に冒されたが故に(やや自棄気味になって)残虐行為に及ぶようになってしまった黒伯爵、というのはそれはそれでキャラ的に深みもあったわけだけど、そこら辺はなんかただの怪しい能力者的な扱いに落ち着いちゃっていた。ま、2クールでパロ奪還までいくんだろうから、辺境であんまりまったりやってる余裕もないか。

イシュトバーン、それから多分このサーガで最も幸福なキャラクタであろう(早くに亡くなったので温帯が魔の手を伸ばしようがない上に、その生い立ちがいろいろ裏設定的に効果を上げてくれたものね)トーラスのオロ登場。少々青二才っぽい作画に声優アワード新人男優賞の声なので、精悍さよりは少年っぽさが前に出てしまったか。ニキビ面ってのもちょっとね。もうちょっと精悍な感じの若者でも良かったと思うんだが…。もっとカッコいい声で「受け取れ、豹人!」って言って欲しかったよね。

[News] 訃報 (23:16)

J・G・バラード(asahi.com)。ついこの間読み終えた「楽園への疾走」の訳者あとがきで、重い病気と闘っているという話も出ていたのだが、ううむ…。

バラードというといまだに「不条理日記」が一番最初に出てくるオレは、どう見ても良い読者とは言えなかったと思うし、正直苦手な作家さんであったのは確かなんだけどそれはそれ。読者に猛烈に思考することを強要する、こういうタイプの作家もまた貴重な存在であったと思うわけで。

お疲れさまでございました。


2009-04-21 [長年日記] この日を編集

[Books] ベガーズ・イン・スペイン (24:27)

9784150117047 ナンシー・クレス 著/金子司・他 訳
カバーイラスト Stephan Martiniere
カバーデザイン 岩郷重力 + WONSDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011704-7 \900(税別)

遺伝子操作技術の発達は、人類に新たな地平を開こうとしていた。眠りのメカニズムの解明と、その抑制が可能になったことで、眠りを必要としない人間が誕生する。眠りによって阻害されていた様々な可能性が解放されたことで、無眠人と呼ばれる新しい人類は様々な分野で目覚ましい成果を人類社会にもたらしていくのだが…。表題作他6編収録。

「プロバビリティ…」シリーズがどうにもこう、読んでてイライラする作品であったのに対し、こちらに収録された中短篇はどれもいい具合にスパイシーで、さりげないメッセージ性が込められた作品集となっている。日本独自のチョイスで編まれたこの作品集のテーマみたいなものがあるとすれば、それはメカニズムとしての人間を改編する事で生まれる新たな展望への考察、みたいなものと言えるだろうか。バイオSF、と括ることもできるのかも知れないけれど、ここに集められたお話たちはもう少しピンポイントに、限られた分野を強く指しているように感じられた。以下、それぞれのお話の簡単な感想。

ベガーズ・イン・スペイン

「無眠人」をテーマにした中編で、無眠人たちの登場から間もない時期を扱った作品。タイトルになってる"スペインの乞食"とは、持てる者が持たざる者に対して見せる施しの精神はどこで境界線を引かれるのか、そもそもそこで境界線を引くという行為に出ること自体、出だしで何か間違った前提があったのではないか、みたいな比喩。(凡人によって生み出された)超人と凡人のせめぎ合いというのは、「スラン」あたりを引き合いに出すまでもなくオーソドックスな「種」テーマのSFであって、そこの所の安心感と、お話に絡んでくる「家族」って隠し味がいい具合にブレンドされている。

眠る犬

こちらは無眠人ならぬ無眠犬がテーマ。ただ、ここでも大きなウエイトを持つのは「家族」というワード。なんだろう、全然関係ないんだけど「怒りの葡萄」でさんざん苦労させられるコンボイの中の一般人たちの姿がちょっとだけオーバーラップした。

戦争と芸術

こちらは「プロバビリティ…」の軍人パートのお話部分を拡げた(濃縮した?)ようなエピソード。ここでも「家族」のネタが顔を出す。短いながらもSF的な皮肉の効いた一編。

密告者

「プロバビリティ・ムーン」の序盤のベースになった作品でこれは既読。そう簡単に無眠人は作れるものじゃないんだぜ、な話なわけだ、こちらは。

想い出に祈りを

本書の中で一番短い作品。それ故にアイデアのもたらすショックの部分がかなり効く。一種の比喩だと思うけど、記憶の重さで人間は壊れてしまう、という前提はちょっと怖い、し、それは無眠人のシリーズとそこはかとなくリンクしているんだろうか、なんて深読みもしてしまったりして。

ケイシーの帝国

スペースオペラこそが至高、のはずがそれを上手く伝えられないままずるずると人生を送るワナビーの悲喜劇、と見せかけて実は…。リアルはどっちだ、的騙し絵風味がちょっと痛く(オレもスペース・オペラは好きだもの)、最後で100%納得はできないまま終わってしまう作品。笑うべきなのか、涙するべきなのか、どっちだ? (w

ダンシング・オン・エア

真の芸術を生み出すのは真にその出自がナチュラルな「人間」だけなのか? ってのを隠し味に進められる、これまた一種、「種」をテーマにしたSFと言えるか。出だしで用意したミステリ的な部分の謎解きに全然やる気を見せないあたりがある意味、クレスのクオリティなんだろうな(w。

「種」をメインテーマに、「家族」を通奏低音に語られる、意外なくらいオーソドックスな作りのSF中短篇集で、こいつはなかなか。いきなり「プロバビリティ…」に突っ込む前に、こっちを読んでおいた方がいろんな意味で幸せな読書タイムを持てるのじゃないかと思うよ。おすすめです。

★★★★


2009-04-23 [長年日記] この日を編集

[Day] 戦略会議

呑んだ酒という名の呑み会、あ、いやいやちゃんと戦略会議もしましたよ。ヤマちゃん側にいろいろ体制変更が発生するので、それにともなってどうすべえ、みたいな。まあ正直景気のいい話ではないわね(つoT)。

で、あとは飲み。ワンパターンですがのんちゃん→たちきやコース。途中からノリタケ姐さんも参加して、ものの見事に終電逃し。はあやれやれ

ではありましたが、久しぶりに大笑いしながら酒呑めたのでこれはこれでまあいいや。

今日のお酒は「上喜元/仕込第26号」、「醴泉/酒無垢」、「黒龍/垂れ口」、「白岳仙/吟生」、「東一」、「楯野川/番外編」。え、こんなに呑んだの(w ?


2009-04-24 [長年日記] この日を編集

[Day] 昨日はそんな感じで… (23:31)

機嫌良く帰ってきて、風呂に浸かって布団に潜り込みぐーすか。で、麻目覚めたときに布団の中で伸びをうったら左足のふくらはぎのあたりがぐきっとな。これはなんて言うんだ? こむら返り? とにかくすんげー痛い。半日ぐらい左足を引きずって動いてた。

夕方になってようやくマシになってきたけど、まだ少々痛いです。

今までなんともなかったところが、何かの弾みで妙に痛い目に遭うことが最近多くなったな。これが年取ったって事なんだろうなあ。とっほっほ。

[Books] スターシップ −反乱−

9784150117061 マイク・レズニック 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト Stephan Martinere
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011706-1 \780(税別)

共和宙域軍において3度、最高位の勲章を授与されながら2度にわたって艦長職から降格された経験を持つウィルソン・コール中佐。有能なのだが軍組織に馴染まず独断専行の目立つ彼は兵士や一般民衆には英雄に映り、軍のお偉方には御しがたい問題児と評価される。そんなコールの3度目の任地は、辺境警備に配置された老朽艦、"セオドア・ルーズベルト"の第2副長。大きな争乱などの可能性も稀薄な宙域に配備された、宙域軍でも屈指の老朽艦勤務とはつまり、問題児を表立った場所に立たせないための処理に他ならない。実際、"ルーズベルト"に勤務する兵士たちの多くは、これまでの軍歴で上層部の憶えのめでたくない、はみ出しものたちだったのだ…。

もちろんそこはお話なのでね、良い厄介払いになったと思ったところで騒動が発生して、そこに居合わせたはみ出しヒーローが大活躍、ってのはこの手のエンタティンメント作品のお約束。まあそこの所は過不足もなく、少し軽めの文体(訳者の方があえてそうしたのかな?)もあって、それなりに良いひまつぶしになってくれる。軽いエンタティンメントノヴェルとしては決して悪い出来じゃあないとは思う。

ただ、これを書いてるのがマイク・レズニックだってところでこちらはかなり考え込んでしまう。だってレズニックだぜ、「サンティアゴ」の、「アイヴォリー」の、「キリンヤガ」の。キクユ族もの(と言うジャンルがあるのかどうかは知りませんが)で味あわせていただいた、透徹した無常観のようなものはかけらもなく、総じてこんなの、デイヴィッド・ウェーバーにでも書かせておけばいいんじゃねえの、としか思えないんだが(いやいや、ウエーバーがひどい、なんてことは思ってないですけどね)。

どうしようもなく酷いって話ではないんだけれど、どうしてもずいぶん久しぶりのレズニックがこれかよ的不満が残ってしまうような本。続きを期待しても良いのだろうかね、これは。

もう一つ、例のトールサイズ文庫。別に積極的に文句をつける気はないんだけれど、さりとてそう(トールサイズに)したことで、「まあ! 文庫本が読みづらかった私でもサクサク読んでいけるわ」ってなものでもないわけで、意味がない割に迷惑なことの多い改編って気がしないでもないですな。

★★★

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [私もこの「スターシップ」はちょっとなぁ、って思いましたねぇ。武器描写はなんとなく光速の限界というかを考えてるようにも..]

は゜ん [こむら返りですねあれは辛い、 両足いっぺんにこむら返った時の辛さったらもう。 毎晩ストレッチしてから布団入ってます..]

rover [「小鬼の居留地」か。神保町価格だとどんなものなんだろう。ウチでは文庫なら500円内外、銀背だったら1000円前後だけ..]

taoy@笹塚 [神保町価格でも500円(+消費税)でした。文庫。なんだか翻訳が読みにくいですぅ。そうそう「マストドニア」も買ってまし..]

rover [おお、プチシマック大会っすね(w。]


2009-04-25 [長年日記] この日を編集

[F1] バーレーンGP予選

しまった、時間間違えてた。Live Timingにつないだときにはすでに予選は終了。並びをエンジンだけで表記するなら、トヨタ、トヨタ、ルノー、メルセデス、メルセデス、メルセデス、ルノー、フェラーリ、トヨタ、フェラーリ。トヨタのフロントロウ、エンジンメーカーのセカンド以降チームがその後に続くって事で、なんかすごいことになっておるねえ。

何を判断基準にしたものかも分らない世界になってる感じだけど、同一チームのドライバーのポジションの開き具合、みたいなのは案外そのチームの地力のバロメータになったりするんだろうか。その伝でいくとトヨタとブラウンはチームの力、ルノーやマクラーレンはドライバーの力が大きくモノをいった予選結果、って事になりそうなんだけどホントのところはどうなんだろうね。

[TV] 定期視聴番組

ナイターの影響とかもあっていろいろ抜けてる。今週はけっこう酔いどれてる感じだし。「シャングリ・ラ」、「東のエデン」、「リストランテ・なんとか」、「仮面の忍者 赤影」、「バスカッシュ」、「けいおん」、ぐらいまで。「けいおん!」と「バスカッシュ」がちょっと面白くなってきたかも知れない。あとはまあ成り行きで見るか見ないかが決まる感じかしら。


2009-04-26 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:16)

「戦国BASARA」、「亡念のザムド」、「神曲奏界ikry」、「戦場のヴァルキュリア」、「侍戦隊シンケンジャー」、「仮面ライダーディケイド」、「フレッシュプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。「BASARA」は外つ国のアニオタ諸氏にもウケが良い(「誤訳御免」。ちなみに連中にとっても『真マジンガー』の一回目は不可解極まりなかったようですな)ようでよろしおした。「ザムド」も割と面白い、かな。

「シンケンジャー」もそろそろ1クールってことで、最初の盛り上がりポイントが近いようで。曰くありげな腑破十臓(すごい名前だな、五臓六腑こっぱ微塵だ)さんは6人目になるのかシリーズを通してのライバルキャラになるのか、さて。

「電王」の世界にやってきた「ディケイド」。なつかしの電王オリジナルキャラたちも続々出てきて、けっこう嬉しかったんでないかい。風の噂では「響鬼」編もオリジナルキャラの出演多そうなんで、そっちも楽しみ。久しぶりに言うけどあきらかわいいよあきら。

「ハガレン」はまだしばらくは、「変わりばえしねえなあ」と思いながらつきあうしかないんでしょうな。

[F1] バーレーンGP決勝 (24:03)

タイミングモニタで観戦。今地上波で見直してるんだけど、サヒールは予想以上に暑いようで、タイヤ(今回はスーパーソフトとミディアムのセットだそうで)の使い方が難しいんじゃないかという予想。多くのチームはソフトタイヤで出てそれからどうする、って話。

軽めにソフトでスタートしたトヨタは早めのファーストスティントでミディアムへのチェンジを選択。何となくこれが勝負の分かれ目だったかも知れない。早めのピットインにタイムの上がらないタイヤ、ってチョイスは結果論だけど裏目に出てしまったか。表彰台の真ん中を取るってのはこんなにも難しいって事なのだろうね。

その割に、かつてのユーロブルンみたいなマシンがほいほいと3勝しちゃうあたり、F1ってのは奥が深いのかワケが分らん世界なのか、さて。

数字しか分らないタイミングモニタ観戦だと、とりわけ終盤のペースなんかはけっこう手に汗握るものもあったんだけど、映像で見るとバトン、余裕ですな。何だかんだ言っても、速い人なんですねぇ(^^;)。


2009-04-27 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組 web編

朝起きて、ゴミ(月曜は家庭ゴミだよー、ちゃんと分別してるよー)を出して、戻ってお湯を沸かしてる間にざっと朝刊の見出しを眺め、コーヒーを入れて、ネット配信の「真マジンガー」と「グイン・サーガ」を見るのがすっかり月曜の朝の日課になってしまった今日この頃。で、この二本が案外いけてるんだよね。

「マジンガー」は随所にいかにもな今川演出が散見され、そこでちょっとクスクスしつつも、基本が自分が初めて「ジャンプ」で読んでた「マジンガー」のノリに非常に近いものがあるので、そこでかなり燃えるものを感じる。おそらくこのころ('70年代前半)の永井豪ってのは、彼のキャリアにおける全盛期であった(円熟期はもうちょっとだけ後の、『黒の獅子』以降って事になると思うんですけどね)と思うわけで、技量がどうとか言う前に、その勢いでぐいぐい引きずり込まれる快感があったと思うんだが、その気持ちを部分的にせよ、思い出させてもらっているような気がするな。「まるで機械の獣だ!」とか、当時の漫画のセリフ、今でもけっこう憶えているんだよ。

「グイン」の方は3回目で単行本の一巻のエピソードを一通りなぞった感じ。なにやらこんな人いたっけ、的キャラもいるにはいるが、確認できない(なにせ一巻だけが売れちゃったんだ。ウチにあったの初版本だったもんだから)のでその辺はスルー。若干シチュエーションは違うけど、グインとオロの約束がちゃんとなされただけで、(元)リアルタイム読者的には満足ですわ。この約束がちゃんと果たされるところをアニメで見ることはおそらく不可能だろうけどね。

ネット配信版では本編のあとにスタッフのインタビューがくっついてるんだけど、今回は明田川(父)さん登場。あのベテラン音響監督さんにもぉはぎの評価が高いあたりでややウケました。


2009-04-28 [長年日記] この日を編集

[Day] 野宴って…… (18:10)

5月8日(金)オープンらしいですぜ(w。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●それは9/10のあたりでオフ会をしなさいという神のお告げに違いありません(爆)]

rover [オレも割とそうなんじゃないかという気がして仕方なく(w。 少しオフの開催時期をずらすとでしたさんやは゜んさんのご都合..]

は゜ん [はふーん、6月後半ぐらいまで休みは日曜だけになってるので、 週末の宴会参加は難しいです(^-^;) やえーん(ノД`..]

rover [5/10の日曜日はいかがでやんしょ?>は゜んさん]


2009-04-29 [長年日記] この日を編集

[News] 訃報 (23:31)

朝刊で見て驚いた。中丸忠雄氏(asahi.com)。享年76はまだまだやれるお歳でしょうに。

いやっちゅー程代表作はあれど、特オタ的にはやはり「電送人間」と言うことになるだろうか。「地球防衛軍」での妙になまっちろい自衛官、「キスカ」や「ゼロ・ファイター大空戦」での、できるんだけど腹黒さの点でどうしても平田昭彦さんあたりには一歩譲ってしまう、ような参謀ぶりも素敵でしたわぁ。お疲れさまでした。合掌。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [是非、「電送人間」DVDの御本人コメンタリーをきいてみていただきたいものです。自分が出てた事は覚えているのに、鶴田浩..]


2009-04-30 [長年日記] この日を編集

[web] むう… (25:02)

webページのデザインってどうするんだったっけ。ここしばらくコーディング仕事ばっかりだったので、サイトデザインの手順をすっかり忘れてしまっているぞ。まいったな。

グリッドだけの画面を眺めてため息をつく今日この頃。やっべ、〆切近づいてるぞおい(w。


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ジュヴナイルとしてなかなか良質

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