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冲方丁 著
カバーイラスト 獅子猿
カバーデザイン 岩郷重力 + Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030990-9 \600(税別)
超次元的な力をふるう感応者(フォース)たちと通常人である感覚者(サード)の間で繰り広げられた戦乱は世界の有り様を大きく変貌させてしまった。あまりの規模の変革に、世界を統治する仕組みは一新され、紀元もA.J(アフター・ジャッジメント)と改められて17年。今もなお感応者たちと感覚者たちのせめぎ合いは続いていた。かつての戦争の英雄で、今も世界連邦の保安機構で捜査官として活動を続けている感覚人パットの元に新たに届いた指令、それは世界連邦の要人を超次元能力によって生きたまま300億個の立方体へと分解してしまった能力者の確保と要人の救出。捜査を開始するパットに協力者としてついたのは、犯罪者たちと同じ感応者の少女だった…。
アフター・ホロコースト後の、建設途上の新世界秩序、思わせぶりに名付けられた、世界のマクロからミクロの機構、能力、ガジェットに対するネーミング(とルビ打ち)のスタイル、かつて負った傷を隠して闘う戦士に口数の少ない美少女、彼女に付き従う、頼りになるアニマル…。
アニメだ。や、決して悪い意味で言うのではなく。
冲方丁氏の作品はこれ以外に「マルドゥック…」の二作品を読んだ程度なのであまり突っ込んで指摘などできはしないのだけれど、登場人物たちのキャラクタの立て方やその関係性の組み立て方、みたいなものにそこそこ共通点があるのかな、と思わされた。いろいろな点でのちのバロットやのちのウフコックを彷彿とさせるキャラクタが登場する。それはつまり、自らが得た力と、それに見合うだけの「痛み」を併せ持つキャラクタたちが総登場、と言うことで、キャラの作りのメリハリが必要以上にデフォルメされていると言うことなんだろう。それは活字メディアよりも映像メディアで、より良い感じに効果を上げるような設定であると言うことなのかもしれない。
ここはある意味さじ加減が重要なファクターになるところなのかもしれなくて、やり過ぎると(今度は悪い意味で)「アニメだ」ってなっちゃうし、足りないと今度は説明不足のなんだかエモーショナルなところばかりが強調された作品、って事になってしまうのだと思うのだけれど、本作はそこの所を「勢い」で突破してる感じがしてなかなか心地よい。巻末で著者本人と水鏡子さんがたいへん詳しく示唆に富む解説を書いておられるけれどそれは多分初見では読まなくていい。まずは一気に、このコンパクトにまとまった作品を読み切ってしまうのが楽しいと思う。ここにいろんな重しが追加されたのが「マルドゥック…」なんだな、と思わせられる。それは多分作者自身のさまざまな葛藤の反映なのだろう。自分はそこ(とりわけ『マルドゥック・ヴェロシティ』の著者のあとがきとか)に、この作家の危うさを感じてしまうのだけれど、そういう、ふと立ち止まって考え込む余地を与えずに疾走する作品の楽しさがたっぷりつまった一作。こちらはストレートに楽しめます。
★★★☆
「とある科学の超電磁砲」(終)、「マクロスF」(再)、「聖痕のクェイサー」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーダブル」、「ハートキャッチプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。
最後はいろんなところに軽くご都合主義を持って来てはいたけれど、これまでに出てきたキャラがみんな揃っておいしいロールを演じる、となったら盛り上がらないわけがないよな、ってのが「超電磁砲」の最終回。最後の最後で見せ場があって良かったですな、婚后さん。何せレベル的には黒子とタメなんだもんね。
なんだかんだでやっぱり見せるよな、って感じの「マクロスF」。しばしば「井上喜久子の後継」みたいな言われ方のされる大原さやかだけど、「超電磁砲」と「マクロスF」を続けて見ると、悪役振られたときのドスの利かせ方で、まだまださぁやは17歳に敵わねえなあと思ってしまう。きっこさん、やっぱ上手いよね。
ドスを利かせるって点では若いのにあなたやりますね、なのが三瓶由布子だったりするわけで、「クェイサー」と「ハガレン」、ぺーちゃんのおかげで楽しんでますよ。
日曜朝、今週は大豊作ではなかったのでないかね。「ゴセイジャー」(epic6 ブレイクアウト・ゴセイジャー)、日曜朝のテレビ番組ってのはこうだよな、というお手本 みたいなお話になっていたと思う。凝ったことは「ライダー」にまかせておけばいいんだよ。戦隊シリーズは基本、セコくてクサいメッセージ(逆上がりレベルの、ね)を伝えてくれたら良いんだと思う。そこをわりと真面目に作ってもらったような気がして、ちょっと「ゴセイジャー」への点数上乗せしたくなりました。こっちが少々愚直なまでに(この時間帯の)王道を進んでくれるんなら、「ダブル」が掟破りをいろいろやらかしてもまあ、許せます、つーかこっちはこっちで面白いし。
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●ゴセイジャーはちょっとちゃんと見ようかなと思わせる(笑)回でしたね。<br><br>●ただ個人的にはここまでカード商品に肩入れするんなら、もっとカードゲームの面白さをシナリオに入れてもいいと思うんですよね。<br><br>●今の「カード万能」みたいなんじゃなくて「1バトルで使えるのは一人3枚まで」とか(もちろん夏のパワーアップで使える枚数は増える:笑)すると、一気に戦略性が上がってシナリオの幅も広がるんじゃないかなあとか。
敵と味方でレアカードの争奪戦…なんか作品タイトルまで変わっちゃいそうですね。<br>レッドが一番ぽややんとしてる戦隊モノ、って案外新鮮かもなーとか思いながら観ています。