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早起きしてゴミ出して、二度寝もしないでコーヒー飲んで出撃。古本発送してそのまま湊川まで出て、青色と確定申告、ばしっと出してきた。基本的に埋めるところが埋まっていれば突っ返されることはないものなので、さくっと手続き完了。これで平成23年、〆です。
て事で土日頑張った(のは主にやよいちゃんとプリンタなんだけど)ご褒美に、新開地のシネマ神戸(歩いて行けるからね)で映画鑑賞。お題は…
「マネーボール」に「猿の惑星 創世記」の二本立て。なかなか良い感じのカップリングだったので、見ておきたかったんだよね。ということでまずは「マネーボール」。
基本的にヤンキーが野球の話を作ると結構高い確率で良いものができるんだけど、こいつも上々。選手に年間1億ドル以上をつぎ込めるヤンキーズと3000万ドル程度が限界のアスレチックス。ポストシーズンで対戦したアスレチックスは善戦空しくヤンキーズに敗れ去る。しかもそのオフには、ジアンビ、デイモンなどの看板選手が次々と他チームに引き抜かれてしまう。限られた予算の中で優勝戦線に踏みとどまるためには、これまでの手法を捨て去らねばならないと感じたGMビリーは、インディアンズとのドラフト考証で出会ったスタッフ、ピーターを引き抜き、彼の信奉するセイバーマトリクスに基づいた戦力構想を展開するのだが…。
実際の野球シーンはそれほど多くはなく、野球チームの運営や人づくりと人たらし、旧弊を積極的に捨てていこうという人間の行動を描く、といった構成になっていて、野球シーンを思う存分見たい、と思うような向きには肩すかしかも。この映画は野球選手同士の丁々発止を楽しむのではなく、その場に赴く選手達をどう選び、どうモチベーションを上げてやるか、で、それを通じて選手達が所属するチームを上のステージに上げていくか、が主眼になる訳で、スポーツドラマというよりは一風変わったビジネス戦記的な色合いの方が強いと言えるのかも。そういう意味では「もしドラ」と対になるような作品と言えるのかな。
そんなわけでスポーツ的なアクションよりは、人と人との会話、駆けひきみたいなものを楽しむ映画と言えるかな。で、そこの所の按配はかなり良い感じ。個人的にはやや間延びしたところがあるように感じられたのと、あと、肝心のセイバーマトリクスに基づいて考えると、この選手は何故ダメで、こちらは何故良いのか、ってところをあまりしっかり説明がされていないあたりにちょっと不満は残ったかも。そこの所で「ちょっと長くない?」と思ったのかも知れない。
でもなかなか良い感じでした。イェール出の経済専攻のややナード方面のあんちゃん(というかヴィジュアルはモロにデブオタだ)、ピーターが魅力的なキャラだっただけに、もうちょっと描き込んで欲しかったところではあるけれども。
もう一本は「猿の惑星 創世記」。ティム・バートン版が第一作にちょっと手を加えたものだったとすれば、こちらは第四作「猿の惑星 征服」の拡大解釈というか、そちらにリスペクトを捧げつつもあえて新訳としてみた、ような作品と言えるかな。だからこれ、「猿の惑星」じゃねえじゃん、と思う人もいるかも知れない。自分はなにせ初めてちゃんと劇場で見たのが「最後の猿の惑星」だったもんだから、逆に何が来てもおっけーみたいなところもあって、これはこれで大変楽しく見れた、というかこれ、映画としてものすごく良くできてるよね。前の「マネーボール」にやや間延びしたところがあったように感じた、ってのもあったにかも知れないけれど、こちらは極めてタイトにまとまった良い映画になっていると思う。で、このタイトであるという美点の多くを担っているのが、個人的には悔しいんだけどCGI技術の冴えである、ってところが少々複雑でもある。
とにかくお猿さんたちのCG表現がすばらしいんだよね。引いた絵だと「あ、CG」って感じるときもあるんだけど、それもさほど違和感を感じない。全体としてみたらCG役者、もとい、CG役畜生達の演技には唸らざるを得ない。(ちょっとネタバレになりますが)お話で重要な意味を持つ、猿たちが知能を持つシーンがあるんだけど、ここで明らかに、猿たちの瞳の輝きというか、目とその周辺の筋肉を含めた「まなざし」みたいなものの表現に違いが見られるのだよね(感情移入して見てるだけだよ、って言われるかもしれないけど)。
これ、すごいぞ。目の表現だけで「あ、今知性キター!! 」と観客に納得させられる絵を作る、ってのを手作り特撮で表現するのは相当難しいと思うんだ。
もちろんCGIでやるったって障壁はかなり高いと思うんだけど、それでもなにか手はあって、それを実現するためのハードとソフトの環境が整えられているのかも知れないという気はした。
自分はどちらかというと手作り特撮の方を愛する方なんですが、チンプ(ってブリン風表記なのかな)たちの立ち居振る舞いや表情の変化、って部分をここまで自然に、かつ納得できる範囲でのリアルさで表現されてしまうと、コンピュータ・グラフィックスってすげえんだ、と思わざるを得ないな。そんな技術的な部分を別にしても、映画としてすごく良くできてると思う。最終的に「征服」が狙ってたであろうオチを予感させる終盤の作りもなかなか。お隣さん、不憫にも程があったけどね(^^;。
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「猿の惑星」、本編だけ見てるとお猿さんたち全部CGかと思うんですが、基本的には全部センサ付きの俳優さんが演じてます。高速道路モブシーンも。私はロードショウ時の映画館で流れてたメイキング映像で見たんですが、なんちゅうか、実にちゃんと作ってる感じです。着ぐるみで作ったほうが楽なんじゃないかと思うぐらい。<br>以前のCGモノって、リアルにやるとお金が掛かるからみたいな部分があったように思うんですが、今はキチンとやろうとしてCGを使ってる感じがします。で、やっぱりそういうのが映像の力として出ますよね…。米で興行の始まったジョン・カーターがけっこう不安…。
ええ、エンディングクレジットで結構な数の役者さんがお猿さん役のところにあったので、お芝居自体はモーションキャプチャ大活躍だったんだろうな、とは思うのですが、それとは別にちょっとした表情の変化とか、そもそも人間の芝居をお猿さんたちのプロポーションのそれに移し替えるって作業自体がすごいなあ、と。まあこの辺はキャラクタースタジオ(3DSMAXの、アレ)が登場した時点でその可能性は垣間見えてはいたんですが、んでもやっぱりここまで出来るんだ、ってところに素直に感動しました。<br>「ジョン・カーター」の方はかなり苦戦してるみたいですねえ。でもさ、誰がデジャー・ソリスを演っても、たぶんそれは史上最高級の貧乏クジって気もするんだよなあ(^^;