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マクラーレンMP4-27 発表: 写真(F1通信)。お? ケータハムに比べるとずいぶんとこちらは優雅なフィニッシュがなされたノーズになっているような。同じF1通信の記事、マクラーレンMP4-27とMP4-26の比較写真を見ると、コクピット前のコンポーネントの始まりの時点ですでに若干低い位置から前に伸びて行くので、大きく高さを下げなければいけないセクションでもそれほどの高低差を埋める必要がないから、全体的になだらかなカーブでまとめることができた、って事なんだろうか。
それならなんで他のチームはこうしないのか、と言えば、それは見た目が悪くても(ケータハム的な)突然がくんと高さを下げる処理の方が効果は高いというシミュレーション結果が得られているからだとは思うのだが、んじゃ何故にマクラーレンは美しさを採った(とは限らんけど)んだろう。見た目的にはこちらが速い方が嬉しいんだけどね。
あとはなんだろ、サイドポンツーンのインテイクの形状とか、妙にアニメっぽい感じがする、とか、フロントウイングがなんだか知らんけどややこしいことになってるなー、ってあたりかな。 次はフェラーリとフォース・インディアが2/3に新車発表でしたっけか。フェラーリはどんな感じにしてくるんだろうね。
あらあら、大雪のせいでフェラーリの新車発表会は延期になってしまったのね。写真とかは見せてもらえそうだけど。
喘息持ちでして。何かのアレルギーだって事は分ってるんだけどそれが何なのかはイマイチ分らない。いろいろお薬も試したけれど、最終的に落ち着いたのはステロイド剤のフルタイド。基本的にこいつを使うようになってから、おかしな具合に発作が出ることはなくなった。んまあ念のため、非常用のメプチンも手放せないんだけど、こっちだけに頼ると最後は必ず病院送り(喉の炎症を抑えるんじゃなく、気管支を拡げるだけのクスリなので、いつかは喉の腫れが喉の拡げっぷりに追いついて、呼吸困難に陥るのね)になっちゃうので、頼り過ぎは禁物なんですな。
で、フルタイドの方は朝晩二回、一吸入している限りは喉の状態も上々で、メプチンさんの出番もそんなにないんだけど、逆にこいつを切らすとあっという間に調子が悪くなるようで。自分の場合フルタイドなしで三日経つと「あれ? 調子悪いぞ」で、四日目は確実に喉がぜーひー言い出すようになる。ここでメプチンが切れてると大変不幸な事になるわけだが、今日がまさにそれで。
わたしゃ明日、病院に出向いてお薬出してもらおうと思ってたんだけど、いろいろとタイミングが悪くて本日夜半にどうしようもなくなって、しかたがないのでよろよろと病院に出向いて、とりあえずメプチンだけ出してもらう羽目になってしまったんだった。
こうなると分ってて調子崩すという、弁解の余地なしの騒動やらかしてしまった。健康に関することは前倒しで手を打っとかんといかんね。
火曜、水曜の分。「未来日記」、「テルマエ・ロマエ」、「ギルティクラウン」、「あの夏で待ってる」。
恋人はストーカー、父親は人間のクズ、ゆっきーも可哀想だよなあ、な「未来日記」。変態爆弾娘のみねね様がまともな人に見えてきたぞ。相変わらず自分にはゲームのルールが今ひとつ腑に落ちないので、乗り切れないところも結構あるんですが。
「テルマエ・ロマエ」は最終回。んまあFlashアニメだし、そうそうは引っ張れないだろうから、これはこれで良い終わり方だったんじゃないかしら。渋めの絵とは裏腹にお話は結構ヘンなんだよ、ってのを一見さんに知らせる効果はあったので、んじゃ実写版も案外楽しめるんじゃないだろか、なんて宣伝効果もあったんじゃないだろか。こう言うものなら、ローマ人のはずの登場人物を演じるのがみんな日本人、でも良いのかもしれない…けど「平たい顔」族との対比がちょっと弱くなったりするのかな。
「ギルティクラウン」、包囲された漂流教室に取り残された少年達がどう戦うか、って話になっていくのかな。そこは上手く作れば面白くなると思うけど、だったら葬儀社の戦いってなんだったの? って気もしないこともなく。いずれにしても大きな世界観とディティルにあたるヴォイドの説明が、上手く繋がっていない感じがするね。
「あの夏で待ってる」。なんでも公式で「あの夏」じゃなく「夏待ち」と略してね、と言うアナウンスが出てるようで。気持ちは分る。で、先週のイチカ先輩とのいちゃごちゃを引っ張ったコミカル・エピソードだったんだけどその終盤、「夏休みが始まろうとしていた」……
やめろッ! それはオレにとって最強のマジックワードだぁぁ
勘弁してくださいよ、正しいジュヴナイルは夏休みの始まりと共に開幕しなければいけないと思っている自分にとって、これは台詞が耳に飛び込んできた時点で涙腺バルブ大解放になっちゃうんだよ。おかげでどういう話だったのか、良く憶えとらんわ。あ、かろうじてTR4が走ってたとこだけは記憶に残ってるかも。
F1通信でお写真発表、フェラーリにフォース・インディア。うーん、ケータハムスタイルの方が有利、ってのがここまでの流れなのかしら。こうなるとニューウィーがどういう回答を出してくるのかってあたりが興味津々だ。レッドブルはあまり好きじゃない(主にカラーリングってところで)チームなんだけど、あそこがどっちのフィニッシュ持ってくるかで、今期の好き度ランキングには結構な入れ替えが発生するかも知れないね。
「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕」、「モーレツ宇宙海賊」、「むかしの吉田くん 秘密結社 鷹の爪」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スマイルプリキュア!」、「機動戦士ガンダムAGE」。
土曜深夜、ゆーじ君サイドの事情がちょっと掘り下げられた「シャナ」。まー向こうには向こうの都合があるよ、と。「偽物語」、相変わらず話が先に進まない。「ミルキィホームズ」、なんか慣れてくるといろいろ許せる、というか変質者ネタも関西ネタも結構面白かった。ただ、関西で暮らしてる人間としては、ソース二度浸け厳禁、ってのはそれほどネタ的に訴求力のある物なの? って気になってしまったりして。個人的にはソースの二度浸けよりキャベツをソースに浸けるヤツの方がムッとするけど。主に立ち呑みの美学として(w。
ひたすら理詰め、プロセスを説明していく形で宇宙戦を描写していく「モーパイ」、うん、なかなか面白い。オデットⅡ世を襲撃してきた勢力ってのが何だったのか、てのにはこの先何かの理由と説明が用意されてるのかしら。何となくこれも茉莉香の適性テストみたいなものかと思ったんだけど、そういうものでもないのかな。「吉田くん」はまあこういうもんだから。
日曜朝。いきなり概念の話になってちょっとびっくりした「ゴーカイジャー」。これが「まどマギ」以降のエンタティンメント作品が向き合わなくてはならないハードルなのか、などとは思いませんが。インサーン様も退場して、いよいよ最終決戦やね。
「フォーゼ」は園ちゃん先生が退場したあとを埋める形でハリケンブルー登場。ちゃんと身体が動く人のアクションを見るのは楽しいね。
新しい「プリキュア」。んー、割と原点回帰的な? ちなさんプリキュアおめでとー、ってことで。
「AGE」は、んー、なんて言うんだろ、全体的にぬるっとしたアニメ、って感じだなあ。お話の中のメリとハリがあまりにもナマクラなまま、アニメ作品になっちゃっている、と言う感じ。ちょっとした匙加減で、いくらでも面白くなる話になると思うんだけどなあ。現状はあんまり面白くないよね。
ウィリアムズFW34 発表(F1通信)。理屈はあるんだと思う。これがもしかしたら最良の解なのかも知れない。
でも、なんか変だぞこれ。
上手く言えないんだけど、これが「速さと強さ」を追求して到達したものだとは思えない、というか、思いたくないんだけどな。こう、さ、「デザインしてくれよ」っていいたくなっちゃうんだけどな。
今期の激戦区、月曜深夜の分。「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」、「LASTEXILE 銀翼のファム」。「BRAVE10」は切っても良いんだけど、これ切ったからって別に見れるアニメが増えるってわけでもないので見ている、みたいな。んまあ深夜アニメ標準ではあると思うが、そこから突き抜けた物もないってあたりが少々弱いか。なにせこれに続くのが、
ブッ飛んじゃってるのが二本立ての「アクエリオン」に「シンフォギア」だもんね(^^;)。
今週に限るなら何か吹っ切れたぜ感満点だったのは「シンフォギア」かしら。みゆきち黒いですよー、感満点でしたな。「キルミーベイベー」も面白いと思うんだけど、前に猛烈にクセの強いのが2連発、ってところで損してるかも知れないな。
「銀翼のファム」はそれなりに大きな話が動いている。アウグスタさんは伊藤かな恵だったのか。立場逆転してたんだ。次回はまた総集編なのねー。
仁木稔 著
カバーイラスト 佐伯経多&新間大悟
カバーデザイン 岩郷重力
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208588-7 \1900(税別)
22世紀に発生したキルケー・ウイルスに端を発する大戦争を経て、ほとんどの科学技術が伝説となってしまい、20世紀初頭の文明レベルまで後退した27世紀の世界。ラテンアメリカは科学技術を継承する独立都市、かつてのアングロサクソン世界からの移民達、細菌戦争の影響で変異体となってしまった人々によって混沌としていた。そんな世界を平定すべく、独立都市エスペランサの統治者、アンヘルはレコンキスタ軍総統を名乗り、かつて世界を守護していた12の知性機械の一つ、サンティアゴの助けを借りて南米方面に侵攻を開始する。かたわらに不老長生のメトセラの少年、ホアキンを守護者(グアルディア)として従えて…
著者、仁木稔氏のこれが最初の小説作品、にしてこのボリューム。デビュー作には作家の全てが込められている、とは良く言われるけれど、その伝で行くと本作から伝わってくるのは異形とならざるを得ない存在となってしまったものたちへの限りない共感、といえるだろうか。著者による「あとがき」で本作が完成するに至るまでの過程が語られていて、そちらもなかなか楽しかった。それでこのお話が作れちゃう、ってのはすげえことだよなあ、と思ったことです。とはいえ…
ラテンアメリカ世界を舞台にした血と硝煙、さらにはSF的なフリークス的な者どもの匂いに満ちあふれた、言ってみれば「山猫の夏」とか「神の最後の土地」的な、むせかえるような暴力の世界を予想して読みはじめたんだけど、そう言うものとはちょっと違っていた。んまあ舞台は中南米なのだけれど、ここにはSF的に一度大きな力がふるわれている、と言う事情もあるせいか、汗ばむような世界観はあまり伝わって来ず、スペイン語が醸し出す語感や同じ意味合いを英語で発音したときのニュアンスの違い、みたいな物を武器にして語られるのは、なんだろなー、やってるのはすんげーアグレッシブで暴力的な「メトセラの子ら」、みたいな?
非常に魅力的な世界観、その中で登場するキャラクタたちの「立ち」具合、共に文句はないんだけど、どういう訳だか読後感にもう一つ残るものがない、と言う感じ。なんというか、「世界」を描きたかったのか、「人々」を描きたかったのか、どっちなの? と言う思いが最後まで拭えないまま、この長大なお話はラストまで行ってしまった感じがある。で、最終的に落ち着いたのは「愛」だ、ではちょっと納得できないんだよな、そう言うのは「ヤマト」で散々イヤな思いをしたのでね(^^;。
それなりのボリュームのある作品だけど、引っ張る力はあると思う。ただ自分の好みからしたらセンチメンタル要素の描写がしばしばややくどくて、そこで瞬間的に(読み進める)引っぱり力が切れかかっちゃう時があったように感じた。読み終えるまでに3日かかったんですけど、それはつまり読み始まったら離さない、までの力は無かった、って事なのかも知れないな。力作だとは思うのですが…。
★★★
昼過ぎに仕事してたら、いきなりDropboxのメッセージウィンドウがぽこぽこ開いてどうしたことかと。見てみたら、おなじみTRちゃんが自分の会社の事務方資料やら何やらをどんどん共有フォルダにアップしていた模様で。タイトルだけ見ても、なにやら各所向けの請求書やら、どこに出すのかわからんけど財務計画書やら、ここ数年分の確定申告提出データやら、いろんなモノが丸見えなんですけど。
「大丈夫なの?」ってメールしたらば程なく電話があって、「フォルダの整理してたら間違えてアップしちゃって」だそうで、まあこっちが見てないうちにさっさと削除しちゃってよねって事で落ち着いたんだけど、webを利用したデータのストレージって、便利だけどちょっとしたうっかりがえらいことを引き起こすきっかけにもなっちゃうよなあとは思った事でした。
TRちゃんとは別系統で、やっぱりDropboxとSkypeチャットをベースにしてやっている仕事があるんだけど、そちらでもちょいちょい、チャット側で本来こっちが聞く必要のないメッセージが割り込んできたりすることもあるのでね。
webを利用した大容量(やや裏技風味だけど、Dropboxも5Gb使えるもんね)のデータストレージサービス、うっかりしてると割とヤバいモノを人目に晒す事になっちゃってるのかも知れないな。人のフリ見て我が身を直す、ようにしよう。
木曜深夜の分、「ペルソナ4」、「妖狐×SS」、「パパの言うことを聞きなさい!」。
奈々子ちゃんメイン回だった「P4」。おかあさんのひき逃げ事件ってのは、現在ただいま起きている事件と何か関係があるモノなんだろうか。おっかさん轢き殺したのがベルベット・ルーム号だったら面白いんだけど。「妖狐」は杉田智和ワルノリ回。「パパ聞き」はまあ、普通にいい回、かな。
そんなことより、噂には聞いておりましたが「パパ聞き」で主人公君のところに転がり込んでくる三姉妹の長女、空役の上坂すみれ嬢、すげえですな。ロシア・ソビエト文化大好きってのは聞いてたけど、二十歳そこそこの女の子がBT-5戦車について熱く語る様子を(動画配信で)みる事になろうとは。しかもちゃんと原型であるクリスティー戦車にも触れたりするのな。芸としてやっているのか自然に出てくるのかはわからんけど、結構かわいらしい顔してるのにトークの端々には「粛正」だの「強制労働」だの「密告」だの、キナ臭い単語が普通に混じってたりするし。なんなんだ、この娘は(w。
「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ第2章」、「モーレツ宇宙海賊」、「昔の吉田君 秘密組織鷹の爪」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スマイルプリキュア」、「機動戦士ガンダムAGE」、バンダイチャンネルで「輪廻のラグランジェ」。古本発掘しながらだったのであんまり記憶に残ってないんだけど、「偽物語」が案外その凝った絵的な処理をオミットしても(つまりセリフのやりとりだけ耳でチェックしてても)楽しめるモノになってると思えたのはなんだかすげえな。声優さんが良い仕事をしてる、って事なんでしょうかね。
「モーパイ」、「ラグランジェ」はウェルメイドだけどその惹き方はいささか古くさかろう。日曜朝は問答無用で熱いところは楽しいです。「ガンダム」はどーでもいいや。
週前半。「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」、「未来日記」、「ブラックロックシューター」、「ギルティクラウン」。
月曜日。「BRAVE10」はまあこういうもんだということで、新キャラ登場の「アクエリオン」。そういえばアンディ君がビリビリ輪っか付きで仮想デートにいったときのお相手がこのぬいぐるみさんだったんだっけ? ぬいぐるみを着込んでいる訳じゃなく、恥ずかしさが一定以上だと自分の姿を消してしまえる能力なのね。
「シンフォギア」は、「プリキュア」だと思ってたら実は「なのはStrikers」だったでござる、みたいな。いきなりベルカ式の魔法が発動しておりましたな。「キルミー」はたぶん、新井里美とチョーさんの控えめな悪のりを楽しむアニメなんだと思う。
火曜日。「未来日記」はゆのっちの過去に何があったのか(んまあ情状酌量の余地なしとはしないけど、でもやっぱ怖い子だよねえ)と、ゆっきーがようやくやる気出す話。次回のタイトルは「全件削除」。何が来るんでしょうね、おお怖。
「ブラックロックシューター」はこれ、つまりブラックロックシューター(と言うキャラなんですよね?)達のバトルというのは、リアル世界でのマトやヨミ、カガリ達の内面的な葛藤のメタファーとして描かれているということで良いのかな? ちょっと面白いと思った。「ギルティクラウン」の方は集くんがどんどん困った方向に驀進中、と言うかそれ以上にいのりが怖いわ。
週の頭にゴタゴタとやってた作業と各種業務連絡、こっちが思ってたほどにはちゃんと浸透してなかったようで、こちらで容れ物を作り、サンプルになるようなコードを書いておく→これでよろしくね→新規のメンバーさんたちはちゃんとルールを守ってくれるんだけど、クライアント側は勝手な更新かけるので、あっという間に訳の分からんことになる→オレ、参上(したくねえよ)→一応辻褄合う→二日経ったら元の木阿弥→オレ、また参上(だからしたくねえって)。
これなんのワイルド・ウィーズル・ミッション?
この手のモグラ叩き的お仕事、特に新規のものだとどうしても出だしで発生せざるを得ないものではあるんだけど、やっぱり無いに超したことはないですわなあ。なんか上手い解決策はないものかしら。
深堀骨 著
カバーイラスト 土橋とし子
カバーデザイン 岩郷重力
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208508-5 \1700(税別)
何かが普通とはちょっと違うおかしな人が集まり、おかしなことが起きる街、柴刈天神前。この街では「バフ熱」なる奇病が流行り、コインロッカーは溜息をつき、マンホールの蓋が人間に秋波を送ってくる。そんなおかしな世界で起きる、ちょっと変わった連作短編集。8編収録。
軽石庵さんからJコレ借りて読んでみようシリーズ第5弾。んまあ「不思議」で落ち着く系統の作品、といえるのかな。不思議なのは言語の感覚というか言葉の使い方。自由闊達というか無責任というか、そんな感じで言葉がくり出されてくる。そこを楽しいと思うか、何が起きているんだろうかと思うかで、本書の読後感はかなり変わってくるんじゃないだろうか。自分にとって、この言葉遊びはかなり辛い方。ちょいちょい面白いことが起こっている。おかしな方向にお話を持って行き、おかしな展開がおかしなまま、何もわからんままにお話が終わる、と言う短編を連続して読まされるってのは、それはそれでなんだか楽しいけど取っかかりが掴めないままそれを強いられるのは正直かなり堪らん。津田文夫さん(続・サンタロガ・バリア)はこの作家を攻撃性のない筒井康隆
と表現されていたけれど、自分的にはむしろ三池崇史版の「ヤッターマン」を観たときの感想に近いものを感じたかも知れない。出来の悪い創作落語をいきなり目前に出された感じ、だな。
時々とても面白い。でも全体としては申し訳ないけど乗れない(読み切るのに4日かかったんだぜ)。自分の中の活字を目から受けとって、それを脳内で音に変換する力、ってあたりで決定的に足りないところが発生してしまったのかも知れないな。なのでこれ、上手な人の朗読で耳から入ったら、かなり楽しめるモノになっていたんじゃないかな、と言う気はする。チョーさんあたりが朗読してくださったら、大喜びで聴けたんじゃないかって気はするのだね。本として読むのはちょっと辛い一冊でございました。
★★★
別れた、ってよりは振られた、と言った方が正確なんだけど。前にかなりブチ切れて、「あんたとはやっとれんわ」とメールしたとたんに、向こうからは連絡が途切れてしまった会社(厄介な相手No.2、DG君とこなんですけどね)からいきなり電話がかかってきて、前に受けてた仕事の修正が入っているので対応しちゃくれまいか、と。こちらはDG君とは同じ会社なれど別の部署の人から請けた仕事で、ちょうどDG君の仕事の方の雲行きが怪しくなってた頃に並行して請けてた仕事だったので、DG君に「やっとれんわ」メールした時点でこちらも(回状でも回ったんだろうなあ、と思ったんだよね)ぶった切られたんだろうなあと思っていたので、こちらとしてはあきらめていたんだけどね。まさか切れていなかったとは。
とりあえずお仕事ですからお請けしますが、そろそろお支払いの条件等も出しちゃくれませんかね。最初にこの仕事のお話頂いたの、去年の10月ですぜ(^^;
週中盤。「あの夏で待ってる」、「ハイスクールD×D」、「ペルソナ4」、「妖狐×SS」、「パパの言うことを聞きなさい!」。「あの夏」はややとっちらかった方向に行っちゃった感じ。いきなりの沖縄、いきなりの幼なじみとかいう展開、ちょっと雑になっちゃったなあという感じがする。「D×D」はまあ、どうでもいい(と言うのは失礼ですが)方向性での深夜アニメスタンダード、かな。
木曜深夜。出だしでベルベット・ルームに誰もいないから何があったのかと思ったらそういうことだったのね、だった「P4」。トロンボーン少女への扱いはそれで良かったのかなあ、と言う気はちょっとある(ご褒美がちょっとしょぼいんじゃないかな、って気はするんだ)が、まあ基本おふざけ回、って事なんだろうな。「妖狐」、「パパ聞き」の二本は、始まる前の予断的なものから来る危惧をかなり払拭してくれているような。なかなか面白いと思って見てます。
「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕」、「モーレツ宇宙海賊」、「昔の吉田くん」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スマイルプリキュア」、「機動戦士ガンダムAGE」。
土曜深夜は良い感じに安定銘柄。「シャナ」は毎回面白いし、「偽」と「ミルキィ」も良い感じ(『偽』に関してはお話のつじつま的にそれで良いのかな? と思うところもあったけど)。「モーパイ」はまあ、お話動かさないといけないからね。そう言うお話。
日曜日、「ゴーカイジャー」は最終回。個人的には「これがあるから勝てるんだ」ってところの説明が全くなく、ただ気合と勢いのみで突っ走っちゃった回といえるかな。そこはちょっと物足りなかったけど、そこを差し引いても良い感じに「上がる」最終回だったと思う。良いシリーズでした。
キックアスならぬキッグナスなる新キャラ登場の「フォーゼ」、デザインが結構良い按配だな、白鳥のツラをそうアレンジしてきたか。「プリキュア」はまあこう言うもんだから。「ガンダム」はたぶんコレが単体(フリット編とか無しにして、って事ね)として放映されてたら、それほど悪い印象はなかったものであったのかも知れない。でもそうじゃないんだから、やっぱり面白くはないよね。
石黒達昌 著
カバーイラスト 鈴木康士
カバーデザイン 岩郷重力 + Y.S
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208735-5 \1600(税別)
現役のお医者様にして作家である著者の短編集。表題作、芥川賞の候補作となった「目をとじるまでの短かい間」など6編を収録。
軽石庵さんからJコレ借りて読んでみようシリーズ第6弾。表題作、「冬至草」がなんか読んだ憶えがあるなあと思ったら、ゼロ年代SFベスト集成<F>に収録されていた。しかも自分、この作品を本書の一等賞に挙げておるな。なかなかやるなオレ(^^;)。ってことで「アマチャ・ズルチャ」ではあきらめた(とても個別に感想を書く自信がなかった)んだけど、こっちはきっと書けるはずだ。がんばるぞ。
不治の病に冒された娘を助けるために、医学の専門知識など何もない父親が苦闘する物語。専門家故の視野狭窄、素人故の発想の柔軟さがぶつかった末に選択を迫られるのは専門家によるより広義な救済なのか、素人の頑張りによる「個」の救済なのか、そこでたどり着いた結末とは…。苦みの残る結末なのだが、苦くて何が悪い、とも言えるような気はするんだよな。
前述したとおりこちらは既読。改めて読んだけどやはり良いね。舞台が北海道と言うとこもあり、荒涼とした静謐感がたいそう魅力的。
天体望遠鏡で星空を眺めていたら、突然自分の身体に溢れんばかりの月光が流れ込んできたような気がして、その後…というファンタシィ。イシグロ作品の特徴の一つではないかと思うのだが、比較的こじんまりとまとまったお話の中に、結構曰くありげな登場人物が以外に多数登場してくるってところがあると思うのだけれど、本作もそのあたりの巧さが光る。「冬至草」級に気に入りました。
著者の専門分野の知識が遺憾なく発揮されたような、ちょっとブラック・ユーモア風味の医学SFといえるだろうか。専門職であること、ってところへの「それで良かったんだっけ?」感の想起がテーマ、みたいな?
芥川賞候補作品、ということで非SFなんだけど、SF短編集に入ったからにはこれもSF(w。そう言う意味ではまあ、ものすごく白い田中啓文、といえないこともないかな(^^;。
「デ・ムーア事件」と対をなすようなお話で、こちらは黒い方がやや増幅されているかな。これも「専門家って」系のお話っすね。
と言うような感じで。おそらく医学の分野でもかなり最前線に近いところで活動されている著者が、医学という特殊技能における「専門家」という一種のノーメンクラツーラに対しての「そのスタンスで良いのかい?」という控えめな異議申し立てと、「医学」が取り扱うヒトの心と身体に関する、「こうだろうと思うけど実はそれはちょっと違うのかも知れない」的な斬り込みの按配が、この人のお話の魅力になっているのかな、と言う気はする。だから劇的にはならない。でもしみじみと不安になってしまう、ような感じだね。
もう一つ、これは著者が意図していることなのかどうか分らないのだけど、一種の石黒ワールドのお約束、みたいなものもあるような気がしてそこもちょっと興味深くって。それはちょっと緩めのスター・システムなんだけど、お話をまたいで「おや、あなたは」と言いたくなるキャラクタがちょいちょい登場していて、そこもちょっと面白い。お話のテーマ的にそう言うキャラが必要だからそんなキャラを配置した、ってだけのことなのかも知れないんだけど、医療関係に強い弁護士さんだったり、天体望遠鏡持ち出す若造だったりするんだけど、特に共通性はないにも関わらず、あちらで出ていたあの人がこっちにも顔出してるなあ感は結構あって、そこもなんだか面白かった。意図していないのかも知れないけれど、それはそれで小説の世界を繋いでいる感じだなあ、と言う気がしてね。
★★★★
Amazon.co.jp:宇宙戦艦ヤマト。まあねえ、癪ではあるがやっぱ「上がる」わな(w。土方さんらしき人が登場してたり、沖田艦隊の会戦には単純な防衛目的とは別の意味があったようなことが匂わされてたり、単純なオリジナルのリブートってものでもなさそうね。
最初の短いトレイラーの時にちょっと気になってたこと。ヤマトが発進するときに「抜錨!」つってるけど、ロケットアンカーくっついたままやんけ、なぁんて思った訳なんだが、今回のトレイラーでは「抜錨!」でおそらく艦体下部にいくつかくっついていたと思われる係留索っぽいものをぶばばばばっと切り離してるっぽい描写がありますな。「『抜錨』言いたいだけちゃうんかい」とか思ってた自分の考えが浅かったです。すいません(謝らんでも)。
別にマングースが何かやった訳じゃないけど。先週ぐらいからプリンタやカードリーダが反応しないことが多くなって、こりゃどうしたことかと思ったら、どうもUSBハブが死んじゃったみたい。確かにここのところ、USB1.1とUSB2.0の接続状況をお知らせするLED(外部電源タイプなんでね)の光り具合がちょっと弱々しいなあとは思ってたんだけど、今日はもはや点灯すらしなくなっちゃったものだから、ああ、こりゃ死んだか、と。
まあどう見ても5年以上電源入れっぱなしでご奉公してくれたものだから、寿命も来ますわなあということで。ハブを経由してそれなりに使用頻度が高いのはプリンタとカードリーダぐらい、で、プリンタ使えないのは大変困るんで、お出かけしてバスパワータイプのハブ買ってきた。ちゃんとプリンタが使えるから問題なし。
紺野あきちか 著
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208503-0 \1500(税別)
亡くなった叔父の手に握りしめられていた紙片。そこに書かれていた内容はわたしにだけ判るものだった。叔父の残したヨットのキャビンにおかれたデジタル時計、その下に長年敷かれていたと思われるメモ。そこにはこう書かれていた「フィニィ128のひみつ」。いったい何を意味する言葉なのかを探り始めたわたしは、その言葉が多人数参加型のリアルRPGに関係があるらしいことが判るのだが…。
軽石庵さんからJコレ借りて読もうシリーズ第7弾。テーブルトークRPGをさらに進めたようなフィールドプレイRPG、とでも名付けたらいいのか、そんな、プレイヤーが本気でその「ロール」を演じていくようなゲーム世界が、もしかしたら現実世界と微妙にシンクロしているのかも知れない、一種のままごと的世界感の(傍から見たら)ちょっと幼稚でのんきな冒険譚が、実はリアル世界を浸食しているのかも知れないぜ、というお話の持って行き方は、もしかしたら押井守の実写映画あたりにシンクロするものがあるのかも知れない。ただ、向こうはかなり陰々滅々を前面に押し出してきているんだけど、こちらはそういう細部へのこだわりを(たぶん)意識的に廃して、ただひたすら起きていることを最小限の表現で語っていく。やってることはごっこ遊びなんだけど、それを伝えているのがかなりぶっきらぼうなTRPGのゲームマスター、と言うような構造、と言えますか。
そんな、ある意味読む側がどうとでも取れる世界をぽんと放り込みつつ、時々構成的に「あれ?」と思わせる仕掛けがあることに気がついたり(章立てが16進数で128になってたりね。元ゲーム屋的には$00から始めて$7fで締めてくれた方が安心できるんだけど)、時々「何か考えた方が良いのかな」と思わせる表現があったりするのは確かだし、ちょいちょい挟まれるリアル世界での報道パートから、主人公達がゲーム世界でやっていることがもしかしたらリアル世界に何らかの介入行為を行っているのではないか、と思わせる表現などもあったりはするのだけれど、全体としては一番先に来るのは「どうでもいい」って感想だったりするのも確かなところで。
基本的に「何に対して語りたいのか」ってのが徹頭徹尾伝わって来ない物語、と言うのが自分的にはかなり痛い。リアル世界ってものが案外あやふやなものを元に立脚してるんだよ、とか、リアルから切り離されたときに、人間はバーチャルからリアルに干渉する力を得られるんだよ、とか、そういう世界観に対する前置きみたいなものが何も伝わってこないのね。だから最終的には「どうでもいい」としか思えないんだな。
非常に平易な、読みやすいお話なんだけど、何か引っかかるものがあるんでもう一回読んだ方が良いのかな? なんて気にもならないちょっと困った作品。
そもそも「128のひみつ」ってのが拙かったんじゃないのかね。これが「256のひみつ」だったらオレはもうちょっと頑張って読もうって気になったかも知れない。$7fよりは$ffのほうが安定度が上じゃん、ねえ(^^;。
★★☆
井上泰幸さんの訃報についてコミットしていなかったことに今ごろ気がつくうっかりもの。α号と、師弟対決になる豊島睦さんの黒鮫号の潜水艦勝負、燃えるにも程があろうってものでした。自分の根っこの、特に日本側代表として外せない方でした。どうもありがとうございました、安らかに。
「未来日記」、「ブラック★ロックシューター」、「ギルティクラウン」、「あの夏で待ってる」、「ハイスクールD×D」、「LASTEXILE 銀翼のファム」。ゆっきーがようやくキリッとなったかと思ったら、それはAパートの間だけでした、だった「未来日記」。とにかく主人公をいたぶらずにはいられないアニメなのね、これ(苦笑)。
ノイタミナ枠。カガリちゃん編は一応決着付いたのね。と思ったら今度はヨミの方にも黒いものが、ってな展開の「ブラック★ロックシューター」。相談室の先生が割に黒幕的なキイ・パースンになりそうなのね。「ギルティクラウン」は調子こいた厨二がまた叩きのめされるようなお話。こっちもゆっきー並に不憫だ。
裸族押しのお話だった「夏待ち」。中の人的な図式でちょっと笑った。イチカ先輩もカイトくんに惹かれちゃってる、ってのは意外でした。「D×D」はこう言うもんだからこれで良いです。
ルスキニア様陣営も一枚岩じゃなかったよ、ってお話だった「ファム」、んまあラスボスの動きが今回は不明だったので、今後の展開がどうなるか、つーところで。
晩飯食いながら夕刊読んでた(行儀悪いですよ)ら、おくやみのページ(土曜の夕刊にちょっとした特集が載るの)で内藤陳氏の記事があって。なんでも陳さん、入院先の病院でコロッケを食べ、トイレを済ませて椅子でくつろいでいるときに、「息、どうするんだっけ」といって、それから程なく息をしなくなったんだってさ。
くそう、ちょっとカッコいいなあ。
「ペルソナ4」、「妖狐×SS」、「パパの言うことを聞きなさい!」。相変わらずの悪ふざけ方向だった「P4」、ラストでようやくシリアス方向へカジを切り直そうとしてそうな感じが出てきたかな。どーでもいいけど旅館を取材しようとしてた放送局のスタッフの1人が、妙に(『紅い眼鏡』のころの)千葉繁さんっぽかったのは、何か理由があるのかしら。偶然? 「妖狐」もまあギャグ回。「妖狐」っちゅーよりは「けいおん」成分の方が多めだったかしらね。「パパ聞き」は意外とちゃんと作られている、と言ったら失礼かしら。ハートウォーム要素もそこそこ、リアルに考えたらこうだろ、的な要素も良い按配に盛り込まれていたと思う。なかなか。
ちょっと順番がおかしいですが、「機動戦士ガンダムAGE」、「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕」、「モーレツ宇宙海賊」、「昔の吉田くん 秘密結社 鷹の爪」、「特命戦隊ゴーバスターズ」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スマイルプリキュア!」。
赤いモビルスーツに乗って三倍のスピードで、ご丁寧に仮面も付けちゃった「AGE」。まあ仮面を着用するのに理由付けしてきたところはそれなりに評価できる、のかな。戦闘シーンはそれなりにスピーディーで迫力もあると思うんだけど、何故だか乗れないままお話が続いている感じ。一つにはこの世界がどういうものなのか、ってのが最初にちゃんと説明されていないからなんだとは思うけど、そこを差し引いても各話ごとのディティルの部分ってところの説明も、やっぱり足りてないよなあと言う気はする。なので、誰一人、ちゃんとしたモチベーションを持ってこの世界にいる人、てのがいないように見えるのね。そう言う意味じゃあ、めでたく生き残ってたこまっしゃくれたガキの成れの果てがこの先、お話を引っかき回してくれたら面白いんだけど。
土曜深夜。「シャナ」は安定。ただしキャラ多すぎて、もはや誰が敵で誰が味方なのかも良く判らんことになってきた。
冒頭部分の無駄が多い、ってのが「偽」の特徴なんだろか。月火編スタート、のはずなんだけどやってたことは火燐相手の変態兄弟プレイ、という(^^;。OPはちょっと音頭っぽくて良いかな、とは思いましたが。
「ミルキィ」はもう好きにしてくれとしか。これはこれですごくとんがった、アナーキーなアニメではあるんだろうと思う。ピンで流すんじゃなく、何本か連続上映するときに一本挟まるヘンな映画、と言うポジションとしては上々なんじゃないだろうか。
「モーパイ」は丁寧。自分がアイドル的なものの文脈とかの解釈に疎いせいもあるんだろうけど、OP/EDは単にうるさくがなり立ててるだけにしか思えないし、小山力也さんのナレーションも合ってないと思うけど、お話自体は楽しんでます。セレニティの宇宙艦はコーバック級にタルボット級なんだ。パイロンとかマラコットとかもいるのかしらね。
日曜朝、新番組の「ゴーバスターズ」は、1回目のテンションが続くのなら、かなり楽しい事になりそう。バイク(声がけーじ君ですな)でかっ飛ばすヒロムの後ろでビル陰から巨体をスライドさせて同じ画面に入ってくるバスターマシン(え?)の絵とか、ちょいちょい樋口真嗣っぽいカットがあって嬉しいやね。同じくメカ絡みだと、発進シーンなどに積極的に人間のお芝居を重ねてくるあたりも好印象。
自分がメカの描写で一番大事にして欲しいのはシークエンスなんだけど、そこをかなり攻めてきてる感じがあって結構嬉しい。あとは本来のターゲットにどう見られたか、ってとこでしょうかね。メカ戦は良い感じ、ヒーロー本体のアクションは(頑張ってると思うけど)バイク吊ったアクションは格好良かったけどそれ以外はどうだろ、「ゴーカイジャー」がこちらでいろいろ面白いことやってたせいもあるんで、やや地味だったかな。今後に期待(えらそうに)。
「フォーゼ」、キッグナスさんの正体は、ってところに一工夫ありましたな。んまあそんなことよりキングやクイーンが卒業しちゃうのかい? って展開の方に少々興味津々なわけだけど。
「プリキュア」は4人目、緑の人の誕生回。中の人はまりーな。家庭環境的に、「あ、こう言うの『アイマス』で見た覚えある」みたいな(^^;。
林譲治 著
カバーイラスト 長谷川正治
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208848-2 \1700 (税別)
日本が総力を挙げて作り上げた世界最高速のスーパーコンピュータ、MMISはその台風の危険性をあまりにも低く見積もっていた。異常気象が頻発する2036年の日本、台風7号は北海道に甚大な被害を与えて消滅する。だが、これによってMMISの有効性に対する出資者達の疑問は消滅しない。同じ頃、阪神北市ではカルト団体を追っていたジャーナリストが行方不明になり、遠くスマトラ沖に日本主導で建築中の巨大メガフロートでは、一人の古生物学者が突然消息を絶つ。一件何の関係もない三つの事件。だがそれぞれの真相を追っていく人々の前には、一種の優生人類による世界の再構築を標榜するカルト集団、"ユーレカ"の姿が徐々に明らかになってくる…
バタフライ効果、ユビキタス社会、進化論の新たな解釈と「種」の可能性への考察、と言ったSF的アイデアをちりばめつつ、基本的なお話は割とガテン系というか、そこにいる者がベストを尽くす系の比較的シンプルなアクションSF。アクションというか人間ドラマの側がややシンプルすぎるんじゃないだろうか、と思わせる反面、随所随所に挟まれるSF側の思考が要求されるパートは、意外に深いところまで考えることを要求してくる、みたいな。そこを放ったらかしてエンタティンメントSFとして読んでいってももちろん面白いんだけど、そこになんて言うのかな、ネットという制限を超えて拡散するクラウド、みたいな概念とか、そのクラウドに絡んでくる「種」と言うものの思想的な側面、なんてあたりまであわせて考えてみると、意外に深いところまで考えることもできる作品になっている、と言えるだろうか。
お話の基本ラインは三つあって、それぞれが独自に展開し、やがてそれらが一つに収束する(一本だけ、混じり具合がやや浅いんだけど)構成は、それが小説だろ、って話ではあるんだけどやっぱり上手いと思う。キャラクタの描き分けはやや甘いか。読者をミスリードに導きにくい展開は親切設計なのか軽く書いてしまったのか、どっちなのかは良く判らない。キャラの描き分け、は判るけど「そう言うキャラなのね」ってところまでは納得できるけど、そこを超えてもう一声感情移入できるキャラクタがいない、ってあたりはちょっと残念かも。それぞれの立場で頑張っているんだろうな、と言うのは分るんだけど、「これ以外の道はないんだ」的な追い詰められ感、ってあたりの持って行き方は少々浅いかも知れない。オチの付け方にももう一声か二声、大ネタが欲しかったと思う。と、ここまで「物語」側パートのお話。
ただ、そういう「ちょっと惜しいなあ」的物語パートに絡めて語られるSF的アイデア側の繰り出し具合の、出し惜しみのなさはかなり魅力的で、エンタティンメント作品であるながらその裏にある思索の可能性、みたいな部分は結構深くって、そこで「これは何を示唆しているんだろう」と考えてみる楽しさ、みたいなものも同時に備えた作品ではあると思う。やや軽い、とは言えるんだろうけれど、それでもその気になったらいろいろ考えてみることも可能なお話、と言えるんじゃないかな。いろいろ考えなくてもそれなりに面白かった、とも言える程度には楽しめましたよ。
んでもこれ、最終的(?)に実はその根っこにあるのは「猫SF」、だったりするんだよねえ(^^;
★★★☆
「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」、webで「LASTEXILE 銀翼のファム」、「輪廻のラグランジェ」。「アクエリオン」はひたすら「穴」にこだわる回。穴を掘る者がいれば埋める者もいる。そりゃそうだ、これはこれでなんか哲学なのかも知れない。
「シンフォギア」は銀髪さんとりあえず生き延びたようでそこは良かった。単なる見守りキャラなのかと思ったら割に積極的にお話に絡んでくる人だった未来さん、ある意味キイ・パースンなんでしょうかね。「キルミー」はじわじわ来る系、なのかも。
バンダイチャンネルの「ファム」と「ラグランジェ」、何か一週見逃しちゃった感がある、で、そのことを「しまった」と思うくらいには面白いと思う。「ラグランジェ」が妙に良い感じでお話が進んでいるな、って気がして。
というか、去年の末からやっていて、こっちはてっきり干されたと思ってた仕事が相変わらず続いていて、さらに追加が降ってきた、って話ですが、今度はスマホ対応。弱ったね、どうやってチェックしたもんだか。とりあえずOpera Mobile Emulatorで様子を見てみようと思ったんだけど、サイト側でUserAgentを認識してリダイレクトするタイプのサイトでは、上手く行きたいところに遷移してくれないみたい。動作的には良い感じで軽いし、これが使えたら便利なんだけど、そこまで持っていくのは結構厄介か。FirefoxのアドオンのFireMobileSimulatorはなんとか動いてる感じなので、こっちをリファレンスに使えば何とかなるのかしらね(時々動作が怪しい気もするけど)。
にしても、スマホ的にはCSS3ってばりばり使って当たり前なんだろか。border-radiusとか、当たり前みたいに使ってる感じ…、あ、moz-付きなのか。条件付きでバリバリやってもいいよ、って事なの? とは言えgradientとかも使ってるな。linear-gradientとか、スマホじゃ普通に反映されてしまうものなんですか? スマホってすげーな、と今さらながらに思った古手のコード書きのオジサンであったことでした(苦笑)。
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□ TUX [●ハヤブサとかガッタイガーとか飛竜とかルーベンカイザーの方が断然まっとうに見えますよね(笑)>ウィリアムズFW34]