ばむばんか惰隠洞

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2004-08-22 この日を編集

[Chinema] 「サンダーバード」ってどういうもの?

ええと、ityouさんのツッコミを受ける形で、「サンダーバード」ってどういうものなのか、を改めて考えてみた。

まず個人的に、自分が「サンダーバード」ってこういうものを強く意識した時期というのは3回あって、1回目は1966年のテレビ放映時。NHK、日曜夜6:00がこれぐらいワクワクした時期はなかったね。で、次が1990年のLDボックス発売時。このときには繰り返して見れることから、子供の時の「わーすげー」から一歩進んで、お話の構成とか世界観とか、そういうものをいろいろ考えさせてもらえた時期。で、3回目はこの前の映画を見た時、というかあの映画が製作されてる、というアナウンスを聞いたあたり、かな。ま、3回目はあれです、「いろいろあるけどオレは『サンダーバード』好きでたまらんのだなあ」を再認識した、って程度ではありますが。

さて。

「サンダーバードってどんなもの」てのにはそういうわけで2段階ありまして。1段階目はガキの頃に見た、問答無用の高揚感を味あわせてくれる映像、という部分。2段階目はその陰にしっかり息づいている英国の香り、と申せますか。問答無用の高揚感、てのは、先日映画の感想でも書きましたけど、メカデザインのセンス、メカニクス描写におけるプロセスの緻密さ、そして映像的なメリハリのうまさ、ということに尽きます。例えば「ウルトラマン」の興味が「次はどんな怪獣が出てくるのだろう」であるのと同様に、「サンダーバード」における興味の対象というのは、「次はどんなメカがピンチに陥るのだろう」という部分に尽きるわけです。当然、ピンチに陥るメカたちも、はるかに進んだ科学の産物じゃないといけない。オイルリグなら、すべての作業が完全自動化され、作業員は3人で充分、とかそういう感じ。「科学の進歩は、人類にとって予想もしない危険をもたらすこともある。でも、それを解決するのもやっぱり科学の力だ」というのが「サンダーバード」の基本的なメッセージだと思ってるわけで、見たこともない新技術とそのピンチ、てのが当時のおこちゃまを釘付けにした理由だと思っています。

特権意識をひけらかす訳じゃないですけど、1回目の本放送をリアルタイムで見てた人じゃないと、ここの高揚感はずいぶん違ったものになるのだろうな、という気はしています。30数年前の日本の田舎の風景と、テレビの中に展開する未来社会のギャップの大きさ、「こんな世界が造れるんだ」という憧れ、その憧れの対象が、些細なことでピンチに陥ってしまう驚き、そしてそこに颯爽と駆けつける謎のスーパーメカ。1966年当時、私は7歳でしたけど、今私が7歳で、1966年の「サンダーバード」を初めて見たとして、あのときの高揚感というのは間違いなく感じないだろう、と思います。現実と空想の差が狭まっているんですね。であれば、今同じ名前の映画を作ろうとしているスタッフは、1966年のガキんちょが食らった空想の力に匹敵する新しいビジュアルを作りだし、それを観客に「さあどうだ、こんなの見たことあるかい?」と叩きつけなくちゃいけない。驚きの映像のない「サンダーバード」なんて、「サンダーバード」じゃないです。

んで2段階目、世界観としての「サンダーバード」。

これはあれです、「サンダーバード」ってのは良くも悪くも、実に英国風なお話だと言うこと。私は英国人というのは、高慢で鼻持ちならなくて、歪んだユーモア感覚に富み、権威とか権力とか組織とかを徹底的に信用せず、逆境にならないとやる気を出さない国民、であると思ってるんですが、「サンダーバード」にもそういう香りがぷんぷんとしてて嬉しくなって来ちゃいます。これは子供の頃にはわからないけど、ちょっと大人になって見直してみてわかったこと。ityouさんはご自分のコンテンツで、ウェイン町山氏がトレーシー一家にケネディ一族のイメージが見て取れる、と書いておられたという話を紹介されてたけど、で、セールストーク的にそれはおいしいので、ITCの連中も対外的にはそういうふりをして見せたかも知れないけど、JFKのおとっつあんであるパトリック・ケネディはとんでもない右翼タカ派野郎なのは有名な話な訳で、それを少々揶揄する気持ちをこめてカリカチュアライズして出来上がったのがジェフとーさんだった、といえば言えるかも知れない。ちょっと脱線したか。脱線ついでに言うなら、トレーシー一家って、ケネディっちゅうよりロックフェラー一族のような気がしないでもない(w。

話を戻して。

ityouさんはTVシリーズをご覧になったことがないそうですが、実は「サンダーバード」、結構殺伐とした話が多かったりします。悪の秘密結社と見るやスコット兄さんは問答無用で発砲したりする(武装してるんだよ、国際救助隊は)し、最後まで悪党の正体が今ひとつ見えない話があったりするし、映画版「サンダーバード6号」では殺害された最新鋭飛行船の乗員たちが、洋上にぽろぽろと放り投げられてるシーンがしっかり映し出されたりしてるし。お話としても、たとえば親子の愛情とか、兄弟間の信頼とか、いくらでも書こうと思えば書ける設定ができているのに、そういう話は驚くほど少ないです、というか、無いんじゃないかな。家族の絆、とか言うこと以前に、「国際救助隊」という組織が前に来てしまっているんですね。そこにはひねたユーモアは散見されるけど、しみじみと涙腺が刺激されるような家族愛、なんてものは全然入り込みません。

「サンダーバード」に限らず、ITC作品ってのは基本的に、組織ってものを、血の通わない、胡散臭いものとして書く傾向が強いように思います。次の「キャプテンスカーレット」もそうだし、「ジョー90」もそういうとこあるし、極めつけの「プリズナーNo.6」なんてのもあるし。なのでityouさんのコンテンツから引くならば、ジェフとーさんが「結局俺には、お前達だけか」なんて言うわけ無いんですよ。子供たちが離れていったら、ジェフとーさんは眉一つ動かさずにFABあたりに電話して、「やあ、実は欠員ができてしまったんだが…」っていうに違いないんです。わはは。

このあたりの、妙に醒めたタッチ、というのがITCの一連のシリーズの大きな持ち味だと思うんですけどね。非人間的な部分に猛烈に情感を込める反面、人間そのものに対しては深入りしない、という部分。せっかく格好良い宇宙船を用意しながら、それをほとんど活躍させないアメリカの大人気TVシリーズとは対照的ですね(^^;)。その、対照的なシリーズの準主役がメガホンを取ってできたのが今回の映画、てのはなんだか皮肉な気がします。「サンダーバード」って、実はびっくりするぐらい乾いた世界なんです。浪花節は「サンダーバード」には似合いません。

ついでに、私、かなり確信してるんですが、トレーシー家の人々は、世界の平和なんかにはこれっぽっちも興味を持っていない連中だと思ってます。彼らにとって重要なのは、自分らにしかできない救助活動をやること。悪辣な独裁国家で起きた半ば以上人災の災害なんて、サンダーバードのスーパーメカの出番が無いじゃないですか。そもそも世界の平和なんてものは、原色の全身タイツにマントでも羽織ったような連中に任せておけばいいんです(w。基本的にサンダーバードが対抗しなくちゃいけないのは、自分たちと同等か、それ以上の科学技術が引き起こした災害なわけで、そのために5号は宇宙から「何かいい事件起きてないかなー」と各国の通信をモニターしてるわけで。サンダーバードは自分で事件を選ぶんですよ。大統領から電話もらって、へこへこと仕事に行くような連中じゃあないんです。なんて高慢で鼻持ちならない連中なんでしょうねえ。そこが好きさ(歪んどるなあ)。

と、いうことで。

一大国際組織となった国際救助隊という存在、その中で高らかに歌い上げられる家族愛、の二点に於いて、私は「『サンダーバード』ってそういうもんじゃないんだけどなー」と思っちゃうわけです。組織というものを胡散臭いと見る国民性から産み出されたヒーローが、政治的に中立な国際組織という思想なんてものに縛られてしまった瞬間に、それは私の中では「サンダーバード」じゃ無くなってしまっている、ということで。ついでに、救助隊が立ち向かうべき、「科学文明が産み出した脅威」がないってあたりも併せて。これは今回の映画版でもそうでしたけどね。

なので、例えば………

20XX年、アメリカはかつての9・11自爆テロで更地となったWTC跡に、一大モニュメントを完成させようとしていた。だがそれは単なる記念碑ではなく、全米の産軍共同体の総力を結集した一大早期警戒システムの根幹をなす設備であった。最新兵器で厳重に防御され、全世界のあらゆるニュース報道、ネットワークを流れる情報などをすべて取り込み、誰よりも速くアメリカに害をなそうとするものを予測し、同時に全世界の米軍に大統領命令級の指令を送る権限を持つ超コンピュータ。だがそれは稼働と同時に、あろう事かアメリカ最大の敵をアメリカであると判断、米軍の約半数をその勢力下に置いてアメリカへの攻撃命令を発してしまう。必死でモニュメントを破壊しようとするアメリカとその友好国、だが自らが建造したそのモニュメントの防備と戦力は完璧。あらゆる攻撃を跳ね返しつつモニュメントはニューヨークを焦土に変えていく。アメリカ全土に破滅の予感が漂うそのころ、NORADの早期警戒網を易々と突破してマンハッタンに向かう一つの銀色の機体があった………。

なんてなお話だったら私、それなりに燃えたかも知れません。つかあれだ、かろうじてコンピュータの支配を逃れ、人間側で戦うアメリカ軍艦に「センチネル号」がいたら、真っ赤に燃えそうです、私(笑)。

文中の引用は、ityouさんのはてなダイアリー/指輪世界の第二日記・サンダーバード/シークエンスの密度の埋め方より引かせていただきました。

[Chinema] 「サンダーバード」ってどういうもの? 2

まあなんだな、ワシがへらへらと垂れ流した文章よりも、たおさんが書いておられる内容にじっくり目を通していただいた方がよっぽどためになるような気がしないでもない。たおさんのmemo、8/218/22を乞御一読。モノが「サンダーバード」になると、私しばしば怒りで我を忘れる傾向があるので、たおさんみたいにきっちり時系列に沿って、なんであの映画がスカなのかを追っていく文章はありがたい。読み応え、あります。

[TV] 定期視聴番組

高校野球やらオリンピックやらの影響で、今週は「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」の三本。一週遅れの番組が多いかな。「デカレンジャー」はテツ君視点で見直すジャスミンの魅力編(#27 「ファンキー・プリズナー」)。残念ながらウメコ編やホージー君編ほどには、テツ君からみてジャスミンの魅力再確認、とまでは行かなかった感じかな。ジャスミンの魅力は感じるけど、それを見るテツ君のほうのリアクションがちょっと不足だったかな、なんて。

「ブレイド」(#29「2人のカリス」)は井上脚本、以上終わり(^^;)。いやまあそろそろ夏のコメディ編、が来るのは、それはそれで良いんだけど、外すなら思い切り外す方が良かったんではないのか。外しつつ本編にも重要な影響を与えるシークエンスをここで盛り込む、というある意味野心的な展開を持ってくるには、脚本家の力量に不安が残るじゃろう、と思ってしまうわけなんだが、まあ予想通りの展開ではあるわいな。とりあえずあれです、井上敏樹が脚本を書く時には、食い物の話は前もって禁止しておくべきだと思います、いやマジで。

さて日曜日のNHKも割と真面目に見てはいるんですが、とうとう山南さんも亡くなってしまいましたなあ、NHK的には芹沢暗殺以上に気合入ってましたなあ、次は平助君ですなあ。そんなことより「名探偵ポワロとマープル」のポワロさんが日に日に黄門様にしか見えてこなくて私、少し困ってるんですけど。いまにもポワロさんが「よろしかったらこの年寄りに、お話を聞かせてくださりませんかな」とか言い出しそうでさあ。

本日のツッコミ(全10件) [ツッコミを入れる]

Before...

taoy [あー、そうそう。サンダーバードってジェフの道楽なんですよね。使命感とかじゃなくて。]

noki [あー。今日の話って井上脚本か。。なるほど。  しかし、、ITCものってほんとに組織っってものに対して胡散臭い ものだ..]

rover [今ふと思ったんだけど、ジェフとーさんの仕事は土建屋なんで、各地で災害が起きるたびにトレーシー建設はウハウハなんじゃな..]

ityou [面白い! 乾ききった人情紙吹雪独善野郎供、ですか…… ありがとうございました。]

rover [ま、矛盾すんだけど、たとえウェットな話であったとしても、どっかーん!もりもりもり!があったらそれはそれで許してたかも..]

りつこ(旧ねね子) [今更こんなネタでスミマセン(^^;) V6が声を充てると発表された段階ではジョンが長男でスコットが次男になっていまし..]

りつこ(旧ねね子) [投稿して読み返してみると凄く読みにくい文章なのが分かります。 ごめんなさい(--;) つまり大元の原因は米国側の手違..]

rover [ぬう、つまりハリウッドにもV6のスタッフの皆さんの中にも、サンダーバードヲタは一人もいなかったという事なのねー。普通..]


2005-08-22 この日を編集

[Misc] 場所が広島だけに (23:17)

「仁義なき戦い 広島死闘編」になるのか、ああむしろ「実録・広島やくざ戦争」の方がふさわしいか。ゲヒンな亀井、ゲスなホリエモンと来たもんだから、民主党の佐藤候補がヤケにさわやかに見えちまうじゃないか。トライク(あれは普通自動車扱いになるのでヘルメット要らないんだな、よかったなあデューク、って何が良かったのやら)なんかにまたがっちゃって、結構良い感じに見えちゃうからテレビの報道ってのは面白い。

それはそうと夕方の関西ローカルの「ムーブ!」で、二宮清純(仲が良いらしいですな)がホリエモンの秘策として、もう一度球団経営にのりだそうとしてんじゃないか、つまりは広島で、「私が当選したら○ー○のためにぶいぶいお金を使います、球場もキレイにします」とやらかしたらば、広島の人達のウケはぐぐっと良くなるんじゃないの? なんて話をしていて、あーなるほどなーと思ったです。どーせホリエモンは新しい政治家としてのレベルで何かマシなことができるとはとても思えないんだし、昔ながらの利益誘導型の政治家として、それはアリなんじゃないかと思た。つか堀江、それ、やれ。広島市民球場リニューアルだ。できたらあまり名前で出しゃばって欲しくないけど、「広島市民ライブスタジアム」ぐらいならオジサンはホリエモンを支持してあげてもいいと思うぞ。どっちにしろオレは投票できないけど。

広島の人はどう思ってらっしゃるんだろう。やっぱホリエモンはいやですか?


2006-08-22 この日を編集

[Day] ぎゃっ (14:10)

雷鳴り始めたなあ、と思った次の瞬間、停電だ……

ううううう(つoT)。

数分で復旧したけど、外はまだ盛大に鳴ってるし、ちょっと休憩しとこ。

[web] 今日のspam (15:46)

Subjectは「ジョンベネちゃん事件について思う!」。大変な力作と言えよう。

容疑者逮捕ニュースを聞いて、
ジョンベネちゃん事件について考えてみた。

事の発端は、10年前にコロラド州で 美少女コンテストを総なめにしていた 当時6歳のラムジーちゃんがほぼ全裸で絞殺され 身内が疑われたことから、注目を集めた事件。

つい先日までは、9割以上の人が、 父親もしくは家族の犯行だと思っていたのに、 容疑者逮捕のニュース後、今度は 9割以上の人が、マスコミや警察を非難し 犯人扱いされた家族に同情している。
つくづくマスコミの影響が大きいことを痛感する。
簡単に検証してみよう。
父親が疑われた理由: ロリコン癖があり、娘を性的に扱った文章があったらしい。 現実に性交渉があったのか、ファンタジー(妄想)だけだったのかは わからない。しかしこれが事実だとしても、殺害の証拠にはならないし、 私など、27歳にもなって、志田未来ちゃん(12歳?)とセックスしたいと妄想を 抱くことはあれど、実際には未成年を制の対象にはしない。 恥ずかしい性癖は多かれ少なかれ、殆どの人が持っているであろうし、 ロリコン癖者の重犯罪率が平均の3倍といっても、0.01%が0.03%に 上がったに過ぎない。おまけにラムジーちゃんの体内から検出された体液は 父親のDNAと一致しなかった。
カー容疑者逮捕の理由 当時父親犯人説を唱えた大学教授へのE-MAILが発端らしい。 そのやり取りを警察が入手し、泳がせていたとの事。 内容には、犯人しか知りえない事が含まれているらしい。
気になる点: 1)メールの内容は、大学教授に自身を犯人として"ジョンベネちゃん殺害の真相"を 映画化する版権を売りつける提案だったらしい。 2)元妻の発言 A)当時夫婦はアラバマにいた。(コロラドへはひょいっと行ける距離ではない) B)カー容疑者は、当時からジョンベネちゃん事件を調べまくっていた。 3)6月からカー容疑者を泳がせていながら、DNA鑑定できるものを取得できていない。
これだけ有名な事件で、全裸絞殺死体写真までもネットに流出しているのに、 犯人しか知らない情報があるのか? カー容疑者は、ジョンベネちゃんフリークになった、只の変質者の可能性も あるのではないか? 父親を疑っっていた教授が関わっているのも胡散臭い。 もちろん、初動捜査等でミスを犯しまくった警察が、見込みで逮捕する可能性は 低いというのも一理ある。
然るに、世論がこれだけ真逆に動く案件を、DNA鑑定が出る前に 発言する人の多さに危機感を覚える。

まあ堅い話を書いてきたが、 論理的思考と洞察力は、女性を振り向かせる上で 最大の武器になると言う事!
考えてみてくれ、 "犯人捕まったんだって、父親犯人扱いされてかわいそうだね"とだけ 殊更な意見しかいえない男と、限られた情報を鵜呑みにせず、 話を膨らませられる男、女性がどちらに魅力を感じるか?
見た目はパッとしないのに、お笑い芸人がもてるのは、 話を膨らますことができるからだ!
論理的思考と洞察力を鍛えて、気に入った女性に羨望の目で 見られるようになろう!
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注意) ジョンベネちゃんのような未成年には決して手を出さない事

spamで件の事件の問題点を洗い出してもらえるとは。良い時代になったものだ。ただなんだ、本来の目的を考えるとこれ、力作であるのは認めるが、なんぼなんでも長すぎだよね。

[web] オタク vs サブカル (23:20)

おれカネ先生経由で知った、POP2*0(ポップにーてんぜろ)。今や音楽関連なんて門外漢でしかない私にはツラいネタも多いんだけど、すんげーおもしろい話もあってついつい読みふけってしまう。最高に面白かったのは暴論!「サブカルチャーはサブカルチャーへの憎悪から生まれた」。(サブカルとオタクってのは)「社会につまはじきにされたものという意味で二つは同族であり、サブカルから教養コンプレックスを抜き取ったのがおたく」ってのに大笑いしつつ激しく同意。私が東浩紀とかの書くもんをうさんくさいなあ、と反射的に思ってしまうのは、たぶん私がオタク側にいる人間で、彼はサブカルの人だからなんだろうな。ぶっちゃけた話、オタクは異性に良いとこ見せようなんて思わない連中なのだよね(^^;)。

筆者は「ニュータイプ」誌の編集などにも関わった人らしくて、その辺の話にもいろいろ、香ばしいのがあって油断できないです。長文が多いので恐ろしい勢いで時間が経ってしまうのが欠点ですが。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

すみ [売れっ子SPAM作家 とかいるのだろうか。]

rover [求人あったら応募してみたい気もするなぁ。]

taoy@笹塚 [うーむ。 POP2*0、私とかとは逆側にいらっしゃる方ですなぁ。 往年の雑誌「宝島」こそが、サブカルを喰い物にした張..]

rover [んでもって21世紀になって、サブカルはwebを味方に付けて逆襲に転じようとしてるって事なんですかね。今の所案外上手く..]


2008-08-22 この日を編集

[Books] 還らざる日々 

還らざる日々 上 (講談社文庫)還らざる日々 下(Goddard,Robert/著 越前敏弥/翻訳 ゴダードロバート/著) ロバート・ゴダード 著/越前敏弥 訳
カバーデザイン 斎藤充弘
カバー写真 David Sanger/Getty Images
講談社文庫
ISBN978-4-06-276116-1 \876(税別)
ISBN978-4-06-276117-8 \876(税別)

天寿を全うした母の葬儀や諸々の事務的な処理などのため、久しぶりに英国を訪れたハリー。妻を先にカナダに帰し、荷物の始末のために母の家に戻ったハリーが目にしたのは、母の家の玄関前にたたずむ、自分と同じくらいの年格好の男二人。彼らが誰であるのかに気づくのに、少しだけ時間が必要だった。50年前、まだ空軍の兵士だったハリーがとある作戦に従事したときの同僚だった彼ら。二人はその作戦の関係者のために企画された同窓会にハリーを招待するために、母の家を訪ねてきていたのだ。50年ぶりの集まりの招待に、軽い気持ちで応じたハリーだったが、その選択がとんでもなく間違った方向だったことを知るのにそれほどの時間は必要としなかった…。

「蒼穹のかなたへ」、「日輪の果て」で主役を張ったダメ中年、ハリー・バーネット三度目のご奉公。「蒼穹のかなたへ」は正真正銘の傑作。「日輪の果て」はまあなんだ、まあまあ良作。で、本作は、あまりに普通、ってのが印象ということになるだろうか。特に読み始めのヒキの弱さは致命的で、オレはゴダードの本が読みたくて買ったのに、これじゃ駅の売店で売ってる新書版ミステリでしかないじゃないの、ってな気分になってしまった。さすがにゴダードなんで、そのままずるずるとがっかりな方向に流れてしまうことだけはかろうじて回避できてて、ぶっちゃけた話、上巻の3分の2ぐらいを我慢できたら、あとはまあまあ楽しめるかな、と言うところではある。最終的にはつまらなくはない本、だったと思うけれど、ゴダードでそれではあまりに不満たらたらになってしまうわけで。

ゴダードといえば底意地の悪さ。作家が繰り出すシークエンスやシチュエーションに対して、読者側が「それはこういうことか」的予想を次から次へと裏切って、つねに読者の予想の上をいくどんでん返しを用意してくれてるところが魅力の一つであると思うんだが、どうも最近のゴダード作品には、そのあたりの底意地の悪さが少々稀薄なのではないかと思ってしまう。

もう一点、気になるのは文体の軽さ。ゴダード初期の名作、「千尋の闇」や「蒼穹のかなたへ」、「リオノーラの肖像」、それからわたくしがゴダードの最高傑作だと思う「一瞬の光のなかで」なんかでの、ねっとり来るような、なかなか次のページを繰るところまで行けない重厚な感じの文体が最近の作品からは感じられないような気がしてそこも少々不満。ページを繰るのももどかしい、ってのも良い小説の魅力としてあると思うけど、何かが気になって、安直に次のページに進めないような緊張感を読み手に強要するような文章の力ってのも、良い小説の魅力としてアリだと思うわけで、で、ゴダード作品に期待するのは間違いなく後者。ゴダードを読むってのは、ヘビー級の打ち合い的な読書体験を期待してると思うのだけれど、そこが全然満たされなかったような気がしてかなり残念。

ゴダードには打ちのめされたいと思ってるのだよね。「ははん、面白いね」で済むような本をゴダード名義で出されてもうれしくも何ともない。

蒼穹のかなたへ 上(Goddard,Robert/著 加地美知子/翻訳 GoddardRobert./著 ほか)蒼穹のかなたへ 下(Goddard,Robert/著 加地美知子/翻訳 GoddardRobert./著 ほか)

ハリー・バーネット初登場の「蒼穹のかなたへ」。これは良いですよ。

★★☆


2009-08-22 この日を編集

[Day] 暑いからか、トシだからか

しばらくヒッキー気味な生活を送ってたら、日常のいろんな常識的行動を忘れてしまったのか。

少し買物があったので三宮に出かけようと思い、駅で改札機にスルKAN入れて、そいつを取らずに電車に乗り、三宮で使い切った方のスルKANを改札機に入れて、キカイから「通しません」と言われて非常に戸惑ったんだった。

自動改札の作法すら忘れてるってどんなだよ。これが老化現象というヤツなのかなぁ。

[Books] 葡萄山司令部、陥落!? 銀河乞食軍団 黎明編 2

9784150309640 鷹見一幸 著/野田昌宏 原案
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030964-0 \680(税別)

<紅天>と<蒼橋>の緊張状態は、<紅天>の宇宙艦隊と<蒼橋>義勇防衛軍との武力衝突に発展。そのさなか、変幻自在の行動に翻弄される<紅天>側が放ったミサイルによって破壊された岩塊が引き金となって、"天邪鬼"と呼ばれる大岩塊群を発生させることになってしまった。数十年に一度の確率で発生する"天邪鬼"。実は本来<蒼橋>義勇防衛軍自体も、"天邪鬼"の災厄から<蒼橋>を防衛することがその本来の目的だったのだ。<紅天>艦隊をあしらいつつ、"天邪鬼"の排除に狂奔する義勇軍。だが、予期しないアクシデントによって事態はさらに複雑な方向に…。

新案「乞食軍団」、第2弾。お話は快調に展開、今のところのちに「乞食軍団」の幹部になるムックホッファさんやロケ松さんよりも、<蒼橋>星系の個性あふれる連中がメインになっている。何せこれは「乞食軍団」が結成される前のお話なのでね、物語世界の基本的な「味」みたいな物をうまく引っぱりつつ、原作とは違うお話が進んでいってもそれはそれで問題ないわけで、なかなかうまいやり口だ。一種のシェアード・ワールド物みたいなノリ、と考えると良い感じか。そんな中でも重厚長大、沈思黙考なムックホッファおじさまが、野田さんの原作と同様に少ない出番でいい具合に存在感を醸し出してるあたり、最初のキャラ造形がうまかったのか、鷹見氏の筆が冴えているのか、さてどっちだろうね。

お話の方は、ハードSF的側面をやや前に押し出しつつ、いい具合にべらんめえ成分も加味された、楽しい一作になっている。全体としてはノリノリで押しまくってきた第一作に対して、常に危機的状況が前に立ち、それに対する本シリーズのメイン・キャストである播磨屋一家や<蒼橋>の人々、さらにはムックホッファやロケ松たちの頑張りぶりが楽しく、そして痛快に綴られる。このあたりのお話の組み立て方がかなり上手で、楽しく読める一作。ページ数的にもうちょっと、分量がほしかったような気がするな。

本書はその作劇法的な部分で、特に序盤から中盤にかけて構成的に凝った作りがなされていて、そこは読んでいただいたら分るんだけれど、ちょっと面白いことをやっているな、でもこれを最後までやり通すのは大変だろうな、と思ってたら案の定、その構成的な凝りっぷりは消えてしまうことになるんだけれど、その凝った構成の引っぱり具合に、若干「それで良かったのかな」という疑義を挟みたい気はしないでもない。なかなか面白い試みで、さらに言うならかなりいい具合に効果を上げていたものだから、ここまでやるなら最後まで引っぱるか、あんまり深く染み込む前に、あっさり目なところで引っ込めるか、どっちかで思い切ってほしかったかも。お話本来の面白さを大きく損なうようなもんではないんだけど、そこだけちょっと、惜しかったかな。

何はともあれ「乞食軍団」世界のテイストを上手い具合に折込みつつ、ちょっと違った"星涯"世界の物語が語られるこのシリーズ、なかなか楽しいのでこれはこれで続いてくれると嬉しいな。又八君の若い頃の話とかも読みたいですな。

★★★★


2010-08-22 この日を編集

[TV] 定期視聴番組

土日にかけてぽちぽちと、「黒執事Ⅱ」、「アマガミSS」、「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」、「あそびにいくヨ!」、「けいおん!!」、「会長はメイド様!」、「みつどもえ」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーダブル」、「ハートキャッチプリキュア!」、「戦国BASARA弐」。あとお前らのコメント付きで「セキレイ Pure Engagement」、「祝福のカンパネラ」、「ストライクウィッチーズ2」。ヒロインがサトリナになってちょっとはまともな展開になったかと思ったら、それほど甘くはなかった「アマガミ」、ヒザ裏キスのつぎは脇腹キスですか、ううむ…。

「クローン・ウォーズ」惑星ライロスを解放する戦いのエピソードで、ストームトゥルーパーズ(あ、この頃はクローントゥルーパー、なのか)がやたら有能でめっぽう格好良い(w。これがどうなったらああも無能な集団になってしまうのだろうねえ(^^;)。

土曜深夜、「メイド様」がやたら幸村・叶ペア押しで来ててなんか笑えた。「けいおん」はなかなか良い話。ガチレンジャー役で柿原徹也に甲斐田ゆきって、なんつー声優の無駄遣いしてるんだって感じの「みつどもえ」、ネタの捉え方の微妙なズレが笑いを呼ぶという、オーソドックスなギャグの作り方がなかなか上手だったと思う。「あそびに…」もそこそこ面白かったです。

日曜日、ブレドランが姑息に暗躍する「ゴセイジャー」。ゴセイナイトは人間じゃないから、心の声のネガティブ面も聞きようがないってことなのね。そこから突破口が開けるってのは上手い造りだと思った、が、気合ではねのけるよりはゴセイナイトがもう一手間、手助けしてくれた方が良かったんじゃないかなって気はしたな。

「ダブル」はいよいよラスタチ。こっちは甲子園の影響で一週遅れなんで、どこで追いつくのかと思ったら明日なのね。忘れずに録画する。

「プリキュア」、無くしちゃったオルゴールに残った思念が絶望先生謎のイケメンなのかと思ったらそういうものでもなく、一回限りのエピソード用の小道具でございましたな。

ニコ動鑑賞分、「カンパネラ」がちょっと早いタイミングで見たものだから、お前らのコメントが少なくって全然楽しめなかったぜ。


2011-08-22 この日を編集

[Day] おひさしぶぅりぃねぇー♪

古いな。

半月ぶりくらいにTRちゃんから電話が来ておやおやと。今年の頭ぐらいはかなり喧嘩腰の電話対応だったのに、最近はかなりオレも丸くなっちゃって、TRちゃんのいうことにジョークで返しちゃったりなんかして。んまあ対応法がわかってきたってのもあるし、それ以上に大きかったのは、

下には下がいる

ってのを実感できちゃったもんだから、一応下の下の相手もしなくちゃいけないTRちゃんに、ちょっと同情心が湧いちゃったってのもあるのかも知れないな。

だからってTRちゃんの株が上がった訳じゃないんだけど、それでも彼も彼なりに苦労はしてるんだろうなあ、ってとこだけは実感できちゃったので、前ほどにはTRちゃんだけディスってたら良い、って決めつけて終りにするわけにも行かねえなあ、って程度には歩み寄ってると言えるのかも知れん。

だからといって、そのみんなが困ってる、下の下のスタッフの悩み相談担当に俺を据えようとしてるって話は、どう対応したもんだか。そこに費用が発生する以上前向きに検討はしますけど、なんか厄介な物をひとつ余分に抱えることになってしまいそうな気もするんだよなあ。


2012-08-22 この日を編集

[Baseball] マケタデー!!

T2-5D。真弓の解説でラジオ観戦、という時点でなんかこう、ものすごく自虐的な感じがしてくるんだけど。

試合はほぼいいとこ無しのまま負け。たぶん今年の阪神は野球が下手なんだと思う。強い弱いじゃなく、上手い下手の問題なんじゃないのかなー。代打の出し方、継投の手順、なんというか、先を考えてない感じがするんだよなー。


2013-08-22 この日を編集

[Oldbooks][Books] キャメロンの海戦

画像の説明画像の説明商売ものに手を付けるシリーズ、フィリップ・マカッチャン「キャメロンの海戦」、1. 炎の駆逐艦2. クレタ島潜入(リンクはamazon)。

トロール船団の長を父に持ち、第二次大戦の勃発と共に、英国海軍志願予備隊に入隊したドナルド・キャメロン、三等水兵の軍籍を得た彼の最初の任地は、北大西洋を後攻する輸送船団の護衛任務に就く駆逐艦カマーゼン。輸送船団はどうにか英国本土に近づきつつあったが、ついにドイツ軍の攻撃を受ける。次々と沈められていく輸送船、そしてついにカマーゼンも敵の攻撃を受けて…、と言うのが「炎の駆逐艦」。

海洋冒険小説は数々あれど、お話の幕が開いてそれほど経たないうちに、主人公の乗る艦がダメージを受け、最終的に完全に行き足を失った状態になってからお話が進んでいく、と言う展開はかなり斬新なんじゃないだろうか。「ボライソー」で乗艦が沈んで救命艇で漂流する、って話が大部分だった、って本があったような覚えはあるけど、それともちょっとニュアンスは違っているかな。そこの所のシチュエーションの新しさ、ってあたりには高めの点数付けてあげたいけど、なにせ海軍のヒエラルキーの最下層であろうと思われる三等水兵、って所にいる主人公だけに、お話を通じて活躍し続ける、って事は少々難しく、結果的に本作では主人公よりも何人かのサブキャラの方に、読んでる方は感情移入してしまう結果になってしまったような気はする。主人公が大活躍しない、って所を気にしなければ、これはこれで面白い、とも言えるんだけど。

続く第2巻、カマーゼンでの活躍もあり、めでたく中尉に任官されたキャメロンは地中海戦線に転属、駆逐艦ファーフデールの乗員となるのだが、そんな彼に課せられた任務とは…、と言うお話。分量厚めの帆船モノであれば中盤の山場的なシチュエーション、ってパートのみで一冊保たせた、ってのは意地が悪すぎるか。主人公に課せられたミッションの冒険小説的な読み手に対するヒキ、って所に不足はないんだけど、ヒキの前の前振り、って所に少々ご都合主義的な匂いがしないこともなく、そこで少々違和感を感じてしまうかも。ミッションの重さと、そんなに重いミッションに、海のものとも山のものともつかんペーペーの海軍士官を指揮官に据える、って流れはアリなのか、って所が終始引っかかりになってしまうんだった。ネタバレになっちゃうかもだけど、チャーチルの名前まで持ち出す作戦の最前線に、主人公だから、って補正はあるにせよ一番の新米を立てる展開はアリなのかな、ってことですな。

ま、出だしとしてはなかなか快調、ってとこですか。


2014-08-22 この日を編集

[Books][Oldbooks] 当方8・15シリーズ(その2)

B00I7PO1R8B00I7PO1OGB00I7PO1LYというわけで「八八艦隊物語」の続きをどどっと読了。

ノリとしては先にも書いた通り、八八艦隊構想が通った結果、日本には16隻の戦艦が揃い、そのしわ寄せが航空戦力に来た世界。真珠湾攻撃がないから世界は航空戦力がモノになる、ってことに気づかないまま戦争がはじまり、戦艦同士の撃ちあいが海戦のメインとなる世界。ここにいろんな戦史研究やらでいろいろ出てくる「こうなってた方が良かったんじゃね?」的なネタを詰め込んで、戦況自体は最終的に劇的な大逆転などは起きず、最終的に収まるところに収まりまっせ(時間線の自己修復能力)、という展開になっている。

その上で一応、大鑑巨砲主義の申し子たちにそれなりの見せ場を用意しておくあたりが温情、ってことになるのかな。

陸軍側があまり強い力を持っていない分、このシリーズでは厄介な首魁ポジションに付くのは嶋田繁太郎。なんだけどやっぱり出てくるだけでなんだか不穏な空気が流れてくる、ってあたりは牟田口廉也、ある意味さすがです(w。

自分はそこまでスペックが実際の戦いに反映されることってあるのかな、と思う方で、18インチ(46センチ)砲によるアウトレンジ攻撃が、そこまで思ったような威力を発揮するものなのか疑問なんだけど、そこをナシにしたら仮想戦記の存在価値自体が無くなっちゃうよなあとも思うわけで、そこはファンタジーとして受け入れなくちゃいけないところなんだろうね。

いろいろ言うてますけどかなり面白かったです、ちゃんとした方の仮想戦記として。


2016-08-22 この日を編集

[Games] ポケモンGOで1か月

図鑑のスクリーンショットレベル15、捕まえたポケモンの数は60。のんびりやっておりますが、先週末に巡回中、やせいのピジョットと遭遇したときに、手持ちのモンスターボール7個、スーパーボール31個を全部投げて、一度もヒットしない(一度捕まえて、逃げられるとかでもなく、こっちが見る分には当たる軌道を描いてるように見えたんだけど、あたってない)という状況でボール全部持って行かれて、割と心が折れてたんだった。

あとで情報集めてみたら、ポケモンが登場し、狙いをつけようとボールに指を置いたときに表示されるリングの色で、捕まえやすさは変わってくるんだそうで、今思い出すにこのときのピジョットくん、表示されるリングの色は赤。このときの捕獲確率は0~25%ってことで、限りなく捕まえやすさ0に近い確率のポケモンにボールを投げ続けていたんだね(^^;。

とりあえずポケストップ巡りとかレベルアップボーナスとかである程度まとまった数のボールは確保したんですが、ここのところずっと、深刻なモンスターボール不足に悩まされています(w。


2017-08-22 この日を編集

[Day] お出かけ

画像の説明人の昼飯作らなくて良い日だと言うことがわかったので何となく外出。映画見てビール飲んで帰ってきました。いろいろ感想、行きますど。

[Books] フロスト始末

フロスト始末<上>(R・D・ウィングフィールド/著 芹澤恵/翻訳)フロスト始末<下>(R・D・ウィングフィールド/著 芹澤恵/翻訳) R・D・ウィングフィールド 著/芹澤恵 訳
カバーイラスト 村上かつみ
カバーデザイン 矢島高光
創元推理文庫
ISBN978-4488291082 \(税別)
ISBN978-4488291099 \(税別)

さらば、勤勉なる怠け者

雷雨の中、駄犬の散歩につきあっていた男。何とかさっさと切り上げて家に帰りたいと思っているのに突如駄犬は吠え立て始める。やれやれと思いながら犬に寄っていった男は仰天した。駄犬の口には人間の足が咥えられていたのだ。さっそく警察に連絡した男だったが折も折、所轄であるデントン署はティーンエイジャーの少女の連続失踪、大手スーパーへの脅迫と事件が山積み。しかもマレット署長のいつものご機嫌取りの影響で、他の署の捜査にデントン署からも大量の署員が派遣されてしまっていた。そんな中、いつものようにてんてこ舞いのフロスト警部だったが…。

おなじみシリーズの第6弾にしてこれが最後。お話はいつものように次々と起きる事件を前に、フロスト警部があまり冴えているとは言えないカンと、なんだかんだと文句は言っても捜査に関しては手を抜かない姿勢で事件にあたる。そんなフロストの姿勢は経営者からしたら頭痛の種。経費はかさむし、時に強引すぎるフロストの捜査はしばしば市民からの苦情の元になってしまう。前作から登場したダメ刑事、モーガンを引き連れてがんばるフロストだが、そんなフロストが煙たくてしかたないマレット所長は一計を案じ、フロストの上司として他署からスキナー主任警部を迎え入れ、フロスト追い出し作戦を開始する、というのが本作のメインのスジ。

ここにいつものように次々と発生してはいっかな進展しない諸事件が彩り(と言っていいのか?)を添える。本書の解説でも軽く触れられているけれど、本シリーズは毎回、少年少女が被害者となる事件が相当多いのだけれど、本書のメインになる事件もそちらの方向。故に犯罪とその被害者の描写はかなり読んでて辛くなる。今回はそれ以外にも、心の病が作りだした犯罪者、なんてのも登場してさらに切ない。そしてそんなとき、いつもは雑でずぼらで無神経で汚らしい対応しかしないフロストが、こういう時には実に真摯で人情味あふれる態度を見せるあたりもこのシリーズの魅力。

雑でずぼらで薄汚く、かつ人使いも荒いフロストなんだけど、事件に対しては一切手を抜かず、納得いくまで捜査を続けるその姿勢が、上司からは疎まれるのだけど、こき使われてる部下や同僚たちからはそれなりに信頼されてる、ってあたりの描写も楽しく、このオッサンの下につくのは勘弁して欲しいけど、このオッサンたちが四苦八苦しているさまを見る分には、心から応援したくなってしまうのだね(^^;。

本書では新たな憎まれ役として、マレットと組んでフロストを追い出そうとするスキナー主任警部(スキナーさん、つーからおりゃまた署長かと思ったけどそんな事はなかったぜ)と、そのスキナーとの因縁もあるらしい新米婦警、ケイトという新キャラも登場し、こちらのキャラとのやりとりもなかなか楽しい。特にスキナーの嫌なヤツっぷりの描写はさすがで、読んでて真剣にムカついてくるキャラを作ってくる作者の手腕はさすがのものと思う。

それ故、そのスキナーとのお話上の決着の付け方には少々不満なしとしない。これでその後のいくつかの懸案事項も自動的に解決する、最良の解決ではあるのだけれども、個人的には前述したように憎たらしくてたまらんキャラがいたならば、そのキャラには読んでるこちらが痛快になる罰の与え方があってしかるべきだと思うんだけど、そこのところがちょっと、痛快と言うよりはビター風味のオチの付き方になってしまってて、そこはどうかなあ、とは思った。

とはいえこのステキなシリーズ、これで正真正銘、一巻の終わりというのはとても残念。本書の解説で、フロストのシリーズが完全に完了するわけではないらしい情報はあって、そこはちょっと嬉しいのだけど、でもなあ、それはフロスト「おじさん」の話とはちょっと違うんだよなあ(^^;

★★★★

[Chinema] 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

スタッフ
原作:岩井俊二
総監督:新房昭之
監督・絵コンテ・キーレイアウト・美術設定:武内宣之
脚本:大根仁
製作:市川南、大田圭二、岩上敦宏、久保田光俊
企画・プロデュース:川村元気
キャラクターデザイン:渡辺明夫
音楽:神前暁
総作画監督・サブキャラクターデザイン:山村洋貴
音響監督:鶴岡陽太
声の出演
広瀬すず
菅田将暉
宮野真守・浅沼晋太郎・花澤香菜
豊永利行・梶裕貴
三木眞一郎・櫻井孝宏・根谷美智子
飛田展男・宮本充・立木文彦
松たか子
公式サイト:http://www.uchiagehanabi.jp/index.html

川村元気レーベルだと思っただろ? 残念、シャフトなんだぜ

中学1年の夏休み、プール掃除当番の典道と祐介は、プールに佇むクラスメートのなずなの姿を目にする。何の気なしに始まった50メートルの賭けレース、勝者となったなずなの希望は典道、祐介のどちらかの勝者とその日の花火大会に行く、というものだった。ターンでしくじって祐介に遅れを取った典道だったが……。

岩井俊二の実写作品をアニメに翻案して、制作シャフトというかなりクセの強い劇場版。これのプロデュースが「君の名は。」の川村元気さんで、作っているのは「まどマギ」を始めとするある意味「クセの強い」作風のシャフトであるってところで局所的に話題になり、一般的には出来たものが結構「うーん……」といいたい作品に仕上がったものだから、結構ネガティヴな方向で話題になっている作品。オレはオタクなのでこの作品、そこそこ擁護したい。

まず「シャフトが作ってる」って情報を「んふ♪」ととるか「??」になるかでこの映画、感想はかなり違ってくるのでは。なんかこの物言いは、「シャフトのアニメ知らないでこれ見てもわからんだろう」的な、ちょっと上から目線的な物言いが発生してしまうのは良くないな、と思いつつもやっぱりそこは押さえておかないとこの映画は楽しめないんじゃないかと思う。全編これシャフト演出、ってのが炸裂するのでね。で、それはストーリーを無視していてもビジュアル的に見どころがあれば文句はなかろ? ってのはシャフトのやり口(^^;でもあるわけで、そこで「ああ、シャフトやってるわ」と思えるかどうかでこの映画を楽しめるかどうか、ってところにやっぱり差はできてしまうのかもなあ、という気はする。「だって作ってるのシャフトだもんな」で我慢できるシークエンス、って結構あるような気がするんだ。特に序盤。

そんなわけで映画としての序盤は多分、何かをしくじったんだろうな、って気はした。ヒキが薄いんだよね。なのでこの映画、何の話が始まったのかが掴みづらいという恨みはあると思う。基本的にこれは「愛のために世界を造りかえる話」なのだと思うんだけど、なんで世界を造りかえなくちゃいけないか、が映画の序盤で提示されていないのはかなり痛いんじゃないかな。

ただ、そこ(序盤の掴みづらさ)を我慢して先に進むと、そこからはかなり楽しめました。なんというかね、もはや甘酢な体験なんぞ、よほどのことがなければ体験不可能な歳になってしまったオッサンに、これでもかとばかりに甘酢要素をたたみかけ、しかもそのたたみかけ方がどこかで一歩引いている、という、いうたら「大人」な感じがあるのですな。そこはかなり良いな、と思った。映画としての造りはもしかしたら失敗かも知れない。んでも好き嫌いで言うならこれ、自分は結構好きです。クライマックスの強引な美しさ(^^;とか、見るべきところは結構ある映画だと思う、「シャフトが造ってるぜ」で覚悟できる人限定かも知れませんけどね。プロデュースが同じ人、ってことで比較するなら自分は「君の名は。」よりはこちらの方が好きですね

★★★


2018-08-22 この日を編集

[Day] お出かけだー。

画像の説明シネマ神戸はエンタティンメント作品の二本立てを1500円で鑑賞できる、という大変有難い小屋なんだけど、この二本立て、って言うのが案外曲者で、なかなか二本揃って「っしゃー!」な組み合わせってのは無いもので一本はかなり惹かれるんだけどもう一本はちょっとなあ、なんて事が多くてね(これはパルシネマしんこうえんもご同様なんだよなあ)。てことで久々に良い感じの組み合わせが来たんで出かけてみました。「パシフィック・リム アップライジング」と「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」のセット。感想は改めて書きます(とはいえそんなみっちりでも無いと思うよ)が、んまあそこそこ楽しめた二本立てだったのではないですかね。

二本立てだと映画が終わるとおやつ時。朝から何も飲み食いしてない(そういや映画館でビール飲まなくなったの、いつ頃からだろう…)んで、空きっ腹で立ち飲み飛び込んで、自分にしては肉多めの串カツパクつきながらビールと安酒。しやわせ(^^;。

湊川公園から見る兵庫区役所建造工事、下の方の鉄骨は組み上がってきたみたいっすね。

[Chinema] 「パシフィック・リム アップライジング」/「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」

B07CMSLJBN前作が世のボンクラどもを熱狂させた「パシフィック・リム」の続編。前作での司令官、ペントコストの息子、ジェイクはパイロットとして優秀な素質を持ちながら、組織に馴染めず盗品の売買で生計を立てている。そんな彼が孤児でありながら自前で小型のイェーガーを作り上げてしまう少女、アマーラと出会ったことでふたたび前線に赴くことに…。

まあなんだ、序盤は「バトルシップ」、中盤は「エヴァンゲリオン」の量産機がたくさん出てくる話、んで終盤ようやく「パシフィック・リム」が帰ってきてくれる、みたいな構成。「カイジュウ」成分はやや乏しいんだけどそれなりにサービスはある。ジェイク役は「スター・ウォーズ」第3部の主人公の一人、フィンを演じているジョン・ボイエガなのであのドタ走りがまた見れて楽しいとか、その相棒を務める青年がなんと、クリント・イーストウッドの息子だ、とか、前作からの続投組のヲタク科学者、ニュートンとハーマンのその後についてのお話なんかも味わい深い。「キングコング 髑髏島の巨神」では何も仕事しなかった中国系の美人さんが、今作では不自然なくらいの大活躍をするあたりもまあ、レジェンダリーの現状を考えたら仕方ないかな、と思いつつも受け入れますよ。キレイなお姉さんが活躍するのを見るのは楽しいですもん(^^;。

そんな感じで、大きな瑕疵は無く、それなりにテンポよく進んでいくお話ではある、けれども「カイジュウ」見に来た層、なかんずく昭和の東宝特撮の「怪獣」に何かを期待している層からしたら肝心なところで足引っかけられた感じ、はあるんだよな。

「なんかエヴァっぽいなー」って気分を我慢しながら観ていって、いよいよ決戦だ、接戦の地は富士山だ、と来たらオジサンそれだけでテンション上がるし、そこまでずっと我慢してた前作のテーマ曲、「じゃじゃじゃーじゃじゃじゃー、じゃっ、じゃっじゃっ」が来たらそりゃもう燃えるんだけど、その後に来る東京(設定的にはメガ東京、なので別物らしいですが)から富士山の戦いは、これは日本人だけが思うところかも知れんけど、「それ、富士山ちゃうで」などと急に冷静になっちゃってしまうきらいはあるかも知れないな。あと、最終的な決着の付け方もちょっとうーんだし、スクラッパー(アマーラがこさえた小型ロボね)の扱いはそれで良いのか、とか、いろいろ引っかかってしまったな。あと、続編も作れそうな終わらせ方にはなってたけど、まあ無理だよね(w。

B07DGGHNBFもう一本、「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」、原作はコミックスで、ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」の原型にしたかったとかなんとか。フランスのコミックスらしいですけど。

お話は地球軌道上に建造された宇宙ステーション、それは徐々に世界の各国が人員と資材を持ち寄って巨大化していき、果ては様々な異星人たちの来訪でさらに大きくなっていき…という流れがデイヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」をバックに語られて、というのがオープニング。で、ここは結構良いと思うんだ。でそんなこんなであまりに大きくなりすぎて、このままではロシュの限界を超えてしまう。それじゃあ大変だってことで、この巨大宇宙ステーションは地球を離れ、宇宙をさすらう旅に出ることにした(ちなみにこの出航宣言をするだけの役でルトガー・ハウアーが主演してる)。それから数百年、アルファと名付けられた巨大宇宙ステーションには千を超える異星人たちのコロニーが出来上がっている、そして今、そのアルファの中心部に不可解な異常が発見されて…

でまあそのアルファの危機を救うべく指名されたのが宇宙連邦の捜査官、ヴァレリアン少佐とその相棒、ローレリーヌ軍曹だった、と。そう、サブタイトルの「千の惑星の救世主」ってのは看板に偽りありで、正確には「千の支店の救世主」ってスケールなんですな(w。

んまあ、キモは押さえてるとは思った。思ったけど必要条件と十分条件は違うよね、って話。厳密な分類とは違うと思いますけど、「必要」なことは全部やってる、でも観客にとって「十分」と言える満足感を与えるにはちょっと足りなかったかなあ、という感じ。例えば序盤、とある平和な惑星に悲劇が訪れるんだけど、この世界の描写、「アバター」的な、人間に似てるけどちょっと様子が違うエイリアン、ってことで当然CGIの出番になるんだけど、このCG役者への芝居の付け方が、妙に「余計」だったりするの。全体に勿体付けた動きで、観てるこっちがなんだか恥ずかしくなってくる(^^;とか、CGIパートはそれなりにクオリティ高いと思う(WETAにILMですもん)けど、セットは妙に安っぽく見えちゃう、とかね。

観る人の気持ちを微妙に乗せきれないままラストまで行っちゃった映画、って感じかな。安いところはたくさんあるし、好きになれない展開もあるんで無条件で褒められはしないけど、一定の水準の娯楽作にはなっているとは思いましたけどねぇ…。

あと、凄くどうでも良い話だけどEDクレジット眺めてたら「ハービー・ハンコック」なんて名前を見つけて「すげえ同姓同名もあったもんだなあ」なんて思ったんだけど、後で資料見たらあのジャズの巨人ご本人でした(^^;。


2019-08-22 この日を編集

[Photo] パナ42.5mm F1.7

昨日も出かけたんだけど、やっぱり髪刈りたいと思ってもう一度神戸にお出かけ。ほんとは昨日刈るつもりだったんだけど、結構な混み具合な上にでかい荷物持ってたもんでスルーしちゃったの。んでもやっぱ気になるんで、カミさんを透析に送り出した足でそのままお出かけ。今日も結構な混み具合だったんだけど、延ばすのも嫌だったんでおとなしく待って刈ってもらいました。脳味噌にふさわしい軽さになったので満足満足。

画像の説明今日はなんとなく気分でいつものオリの25mmじゃなく、パナの42.5mm付けて出たんで、何枚か摂ってみたんですが、

画像の説明前にも思ったけどつかいどころが結構限られるレンズなのかも。フルサイズ換算で85mmだから、まあ中望遠。いわゆるポートレイト・レンズなんだけど、こちとら人の写真なんてめったに撮りゃしないのでいきおい使い途が良くわからん事に。で、自分的に使い途があるとしたらこういう所かな。

画像の説明

画像の説明25mmよりも寄れるし、F1.7 と明るいし、なので小さめな被写体をセンターに入れて、それ以外にはボケてもらう、ような使い方。お花とかが狙い目って事になるんでしょうかね。幾つか他の写真も撮ってみたけど、そっちはやっぱりおもしろみがやや希薄。ここはもうちょっと広いレンズがあった方が良いだろう、とか、もうちょっと寄りたいなあ、とか思ってしまうのね。なかなか、難しいもんですな(^^;。


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