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2004-11-12 [長年日記]

[CS] アイス・エイジ (23:56)

CS スターチャンネルで「アイス・エイジ」(吹替え版)、うへえ、クローズドキャプション付きバージョンだった。2002年米(20世紀フォックス)、監督クリス・ウエッジ、日本語版の声の出演、太田光(爆笑問題)、山寺宏一、竹中直人。今を去ること2万年、氷河期の地球では様々な動物たちが少しでも温暖な気候を求めて南へと向かう。ただ一頭、なぜか北を目指すマンモス、マンフレッドを除いては。同じ頃、ようやく地球においていっぱしの勢力を持つに至った人間たちを目の敵にするサーベルタイガーの一団は、人間グループのリーダー格の青年の、生まれたばかりの子供を掠い、人間たちを苦しめようと考えていた。たくらみを実行に移すサーベルタイガーの一団。だが偶然の重なりで、彼らが狙った赤ん坊はマンフレッドと、頼みもしないのに彼の連れ合いになったナマケモノ、シドの前にやってくる。面倒とは思いながらも赤ん坊を人間に買えそうとするマンフレッドとシド、さらに赤ん坊を狙うサーベルタイガーの一団から、チャンスを見て赤ん坊を奪い取るよう言い含められたディエゴも加わったおかしな旅が始まる事に…

と言うわけで実にオーソドックスなバディ・ムービーのスタイルを取った、ファミリー向け娯楽作。何せこれ以前に我々は、「シュレック」「モンスターズ・インク」というものすごい物を見ているわけで、予告編を見た時点で「ずいぶん安い感じね」ってイメージがあって結局劇場では観なかったもの。で、ようやく今になって観たわけだけれど、どうだろう、技術的な挑戦、と言う部分においては前述のに作に比べるとかなり保守的な作品、と言う感じがする。スーパーリアルなCGIを目指すと言うのでもなく、かといってトゥーンシェーディングで何か面白い事を、と狙ったわけでもない。この作品の勝算がどこにあったかと言えば、それは実にオーソドックスな、それ故万人受けする脚本であったのだろうな、と言う感じはする。実際その狙いはかなり成功しているとも思った。ただなんだね、CGI側の一歩引いた部分を、脚本の方が補えていたかと言えばそうでもなかった、と言うところ。決して悪くはない、でももう一歩、とんがったところもない、様な映画かな。

声優さんはほぼ及第だけど、竹中直人(ディエゴ)と山寺宏一(マンフレッド)が、共に思う存分アヤしさを発揮できないまま終っちゃった感じなのはちょっと惜しかったかな。シド(太田光、これはこれで悪くはなかった)こそ山寺アニイだったろうし、マンフレッドを竹中直人でも良かったような気はする。ただ、そんな中でまるで家弓家正ばりな渋い芝居をやってくれた山寺宏一、さすがだと思いましたよ。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
TUX (2004-11-13 01:59)

●「アイス・エイジ」は試写会(しかもタダ)で見たので「ええんちゃうん」ぐらいの印象ですねえ(無責任笑)<br><br>●そういえば、今日テレビで「シュレック」をやってたのを思わず見てしまいましたが、やっぱり「2」に比べて、はるかにお下劣で不潔だわ(笑)<br><br>●途中気になって、オリジナル音声にしてみたんですが、浜ちゃん山ちゃんコンビが、オリジナルの声質に凄く似てるのにビックリでした。

水上紫煙 (2004-11-13 02:06)

「アイス・エイジ」は他の2作のようなフェイクのライティングではなく、全編オリジナルのレイトレースレンダラーで作られています。これはある意味物凄いチャレンジです。<br>ちなみに私は「アイス・エイジ」が一番気に入っています。

rover (2004-11-13 20:49)

なんとそうだったのですか。知らなかったです。そりゃあ確かに凄いチャレンジだけど、テレビで見たのが悪かったかなあ、氷の質感とか、もしかして大スクリーンで見たらもっと凄いものだったりしたんでしょうかね。<br>この3作、結果的に全部吹替え版で鑑賞したわけですが、それも加味すると、私は「モンスターズ・インク」がお気に入りではあります。

水上紫煙 (2004-11-15 03:43)

凄いと思わせる表現ではなく、より自然だったということです。<br>また、私がこの手のお話しに弱いのも評価が高い一因です。<br>しかし、トータルな作品の完成度では、やはり「モンスターズ・インク」の方が上だと思います。<br>ところで、試写で「Mr.インクレディブル」を見たのですがこれまたもの凄い出来です。実写と見紛うシーンの連続で、水に濡れた髪や、髪を耳にかきあげるなど今までのCGの常識からすると信じられないシーンが満載です。また、シナリオも抜群で、かつ、今までのピクサー作品とは一線を画した感じで、さすが「アイアン・ジャイアント」の監督と言ったところです。<br>間違いなく私にとって今年見た全映画の中でNo.1です。

rover (2004-11-15 13:01)

なるほど。テレビ画面で見た(しかもCC付き)せいか、そこはもうひとつ感じ入る事ができなかったのがちょっともったいなかったかも知れません。<br>「Mr.インクレディブル」、ブラッド・バートが監督なんですよね。私もそれを知って見に行きたさがかなりアップしてしまいました。


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