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7時前起き。昨日の残りの一口カツ、ベーコン炒めを溶き卵でくるんだ卵焼き、冷凍食品のひじきの煮付け、ごはんに振りかけふって倅の弁当完了。なんか緑色が足らんような気がするが、まあいいか。新聞読んで二度寝。目が醒めたら昼前だった。うう。冷蔵庫にあった白ごま担々麺、とやらで昼食。
カミさんはまだ咳止まんない感じ。「医者行ったら?」「行っても治らんから、いい」だと。まあ元看護婦がそう言ってるんだし。
それより晩のおかずは何にしようかしら、困ったわね。
自分でスライス作って送ってくれるのは殊勝だが、「あちこち白い隙間がでてしまうのです、直してください」とか言われても知らんがな、んなもん。あとな、「なんとか今日の夕方アップしたい」コンテンツの内容、を今日の夕方送ってくるのはヤメレ。
ぶつぶつ、ぶつぶつ。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 著/浅倉久志 訳
カバーイラスト 松尾たいこ
カバーデザイン 守先正+桐畑恭子
ハヤカワ文庫FT
ISBN4-15-020373-3 \560(税別)
中米、ユカタン半島を含むキンタナ・ローと呼ばれる地帯。ここはかつてマヤ族が住み、今は米資本が進出し、アメリカ人たちのための一大リゾートエリアに変貌を遂げようとしている。年老いて隠居同然の身でここに暮らすアメリカ人の「わたし」。だが蹂躙され、住処を奪われてはいても、一度も"征服されて"はいないマヤの末裔たちの中で、アメリカ人の蔑称である"グリンゴ"で呼ばれ、けして一定以上にうち解けられる事もなく日々を暮らすのはやはりどこか侘びしさがつきまとう。そんなわたしの毎日だが、それでも時として、にわかには信じられない不思議な出来事を見たり聞いたりする事もあるのだった…。
原題は"Tales of the Quintata Roo"。「キンタナ・ローの物語」ぐらいの意味か。これに、いかにもティプトリ風味だな、と取れる邦題をつけた人(たぶん訳者の浅倉さんだと思うのだけれど)の並々ならぬこだわりを感じてしまう。確かに、この邦題の方が、ここで語られる三つの、小さな物語を大変に上手く言い表しているとは思うけど。
収録された三編は、どれも愛らしく、そして少しばかりおどろおどろしい。中南米が舞台、と言う事で、例の"魔術的リアリズム"なんて言葉もふと思い浮かんだりもするけれど、それ以上に感じられるのは、なんて言うか、悲しさとあきらめ、みたいなもの。
本書の解説でも引かれているSFマガジン誌の'87年10月号のティプトリーのインタビューをわたしも読みましたが、その中で彼女が、しばしば人間の行く末に対して、かなり悲観的な見方をしている事、彼女が元はCIAの分析官という仕事に就いており、またある程度は実際的な諜報活動のような事も経験したらしいこと、そしてアメリカが常に政治的に注目し、隙あらば謀略をしかけていた地域の一つが、キンタナ・ローを含む中南米諸国であった事、さらにはその同じ地域が、今度は政治ではなく資本によって、古来からここに住む人々の思いを顧みることなく荒らされ続ける(余談ですが2006年から開催予定の、F1メキシコGPの開催地、カンクーンもまた、キンタナ・ローの一部だったりしますな)世界である事、を考えると、で、そのことにかつてCIAに在籍していた彼女が、積極的にではないにせよ関わらざるを得なかった自分の過去があったこと、を考え併せたときに、かつて自らが関与し(てしまっ)たかも知れない世界をまぼろしとして海に戻し、近代とか現代とか、政治とか謀略とか開発とか利権とかが幅をきかせる以前の時代の物語を、主人公の"わたし"にかいま見させる事で、作者自身もまた、その同じものを実は見たかったのかも知れないな、と思った事でした。
予備知識なしに読めば、ややホラーがかった美しいファンタジイとして読めるだろうし、ティプトリーという人、そしてこの思い入れたっぷりな邦題を目にして、思わずいらん事を考えてしまった人間にとっては、それなりにいろいろと深読みの楽しめる本、といえるかも。
個人的にはティプトリーの作品の中ではこれ、かなり好きな部類に入ると思います。
(★★★☆)
カミさんはだいぶ調子戻ったようだが、とりあえず晩飯もワシ。ワシと倅はチキンカレー、カミさんには湯豆腐。カレーはジャガイモの投入タイミングがちょっと速すぎたかも判らん。
メシ食って、少し本読んでから仕事の続き、というか本格的には明日やるつもりなのでどういう仕事が必要なのかチェック。問題の「あちこち白い隙間」ってやつ、ソース見る限りは、別に変な事もやってないようなのでなんだかな。で、試しにスライスされた画像をPhotoshopで一枚絵に復元してみたら、なあんだ、最初っから白い隙間ができるような絵を作ってるンじゃん。あっはっはっは………ヌッコロス。
まあええわ、おっちゃんこっそり直しといたるさかいな。次から気ぃつけや。
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【白い隙間】ご苦労お察しします‥‥
まるで捏造写真疑惑の足の白い線、みたいな話ですわん(泣)