ばむばんか惰隠洞

最新 追記

カテゴリ一覧

Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士


2004-11-01 [長年日記] この日を編集

[Day] 今日はお休み (23:28)

ちとこまごまとお忙しにて。


2004-11-02 [長年日記] この日を編集

[Day] もうちょい… (13:07)

で、ひと段落………

[web] 鶴亀メールに脆弱性? (13:48)

otuneさん経由。いけね、そういえばここしばらくサポートフォーラムも覗きに行ってなかった。で、久々に覗きに行ってみたんだけど斎藤さん、βフォーラムの方でRFC全然読んでないです。すみません。とか、他の人はどうしてるんでしょうかねぇ。なんか、自信が無くなってきました。とか、正直というかあられもないというか、読んでるこっちの方が心配になるような事をおっしゃってるんで逆におろおろしてしまう。もしかしてHidemarunet Explorerとかもヤバいところがあったりするんだろうか。死ぬほど便利なんだけど…。

いちよ、鶴亀はVer3.70以降でこのあたりの対策は取られている、らしいけど、これまで全幅の信頼を置き、かつ大変に快適に使わせてもらっているシリーズに、突然暗雲が立ちこめた感じがしてちょっぴり複雑。

ちなみにワシ、ずーっと3.67 β4、なんての使ってた…。

[Day] あうちちち (17:53)

凡ミス発覚。なんてバカなんだオレ。

[Books] 復活の地 Ⅲ (23:44)

本書カバー 小川一水 著
カバーイラスト 前嶋重機
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ.
ハヤカワ文庫JAISBN4-15-030770-9 \760(税別)

人間のSF、再び

一瞬にして55万の人々の命を奪い、帝都トレンカに壊滅的な被害を与えた巨大地震。今、人々はようやくその恐怖を乗り越え、復興への道を踏み出そうとしていた。だが、この機をなによりも自らの政治的キャリアの飛躍のチャンスと捉えるサイテン首相と、ただひたすら帝都とレンカ帝国の復興のみを考える復興院のセイオ、摂政として事に当たる事となったスミルたちとの間には、埋められぬ溝が拡がっていく。折しも突発した余震によって一時的にスミルとセイオが消息を絶ったとき、サイテンはついに自らの政治的野心をむき出しにした行動を開始する。

一方、星間国家の強国ダイノンと共同で地震の研究を続けていた人々は、驚くべき事実を知るに至っていた。この巨大地震は"人災"だったのだ。そしてさらに、それが再びレンカを襲う事は疑いのない事なのだ………。

オジサンのツボ直撃です、泣きました、ぼろぼろと(w。

基本的な感想はあれだ、「第六大陸 2」とほぼ同じ。気恥ずかしくなる程に甘いオプティミズム、真に憎むべき悪役は一人として登場しない、そして普通の人達の愛おしくなるばかりの頑張りぶり。これが小川一水という人が描き続けたいテーマであるのなら、オジサン一生この作家についていってもいいと思わせてもらった。「そんなに話がうまく行くわけないじゃんけ」とおっしゃるか? バカおっしゃい、お話というものは皆、うまく行くに決まっているのだ。そのうまく行くお話に、いかに読者を引きずり込むかが作家の手腕ではないか。余人は知らず、オジサンはどっぷり引きずり込まれてしまったのだ。文句なしだ。

アラはたくさんあるのだ。ストーリー展開の甘さは言うまでもなく、どうだろ、SFに必須のワンダーがこの作品に充満しているかと言われるとちょっと辛い。無いかもわからん。このお話は、自分を見いだしてくれた恩人の死を契機に、彼がやろうとしていた事を引き継ぎ、それがためにとてつもない重荷を背負った青年と、その青年に見いだされたが故に思いもよらぬ過酷な世界に投げ込まれる事になった少女を軸に綴られる、大災害を乗り越え、さらなる災害にたち向かう無名の、数多くの人々の物語だ。背景に少々カリカチュアライズされた(やっぱりツッコミ甘いと思うのよ)大国間の駆け引きがあったり、地震のメカニズムに関してSF的な説明付けが為されてはいるけれど、基本的にこれは人間の物語。そしてその物語は、人間と未来への、少々無邪気に過ぎないかそれは、とさえ言いたくなるような明るく希望に満ちたトーンで染め上げられている。この甘っちょろいオプティミズムを私は愛します。SFが明るい未来を描かないでどうするんだ。

それにしても中盤まではそこそこ冷静に読めたんだけどねえ(^^;)

「……科学者に愛国心は似合わないと思いますけれど」

「科学しているのは、この僕という人間だよ。科学に口があれば僕に逃げろと命じるだろうが、幸い僕には、それを無視できる愚かさがあるんでね。」

このあたりではまだ、ふふふんと余裕で笑みなど浮かべて読んでいられたんだけど終盤、

「わたしっ、来たからっ、追っぱらわれたけど、来たからっ!」

もうここで、セリフの主が"追っぱらわれた"時点でこの展開、完全に予測できていたにもかかわらずぼろぼろと滂沱の涙ですよ。なんということじゃ。歳食って涙腺の調節機構が甘くなってるのは自覚してはいるんだけど、今、確認のためにページを開いて活字の並びを見ただけでまた涙目になっちまったよ(ニガワラ)。

いやもうええもん読ませてもろた。満点つけてもいいけど、心を鬼にして(^^;)思い返してみるに、あまりに個人的なツボ直撃だったが故に、冷静な判断できなくなってるのかも知れない様な気もする、のであえて星半分、減点してみました。シビアな方ならもうちょっと引く数は大きくなるのかも知れない。私がものすごく半端ではあるけれど、一応神戸の震災経験しているので、震災後に頑張る人達に無条件に感情移入しちゃう部分もあるのかも知れない。でもいいのだ。この本の甘い部分、ツッコミの浅い部分もひっくるめて私は惚れたのだ。今年の一等賞あげてもいい。

(★★★★☆)


2004-11-03 [長年日記] この日を編集

[TV] こっ、これはまた… (11:54)

毎度おなじみ茄神さんのところで、来年の戦隊モノとライダー(まだやるんかい)のタイトルが、それぞれ「魔法戦隊マジレンジャー」と「仮面ライダー響鬼」である、つー情報を得る。マジレンジャー…。マジレッド! とか叫ぶんですかね、マジブルー! ってなんかさみしそうだな。ライダーの方は、「音撃ライダー・響鬼」って…もはや「ライダー」である必然性なんか、これっぽっちもない感じもしますなあ。ウルトラマンもそうなんだけど、変質は世の常とはいうものの、その名前が本来持っていた意味や思いがどこかに追いやられ、なにやらどんどん変な方向に向かって行ってる気がするな。

それでも元の名前の持つ集客力、は捨てられないのだろうけどね。

[Baseball] 楽天とか阪神とか (23:17)

まあおおむねの下馬評通り、新球団は楽天、てことになったわけだけど、その、「東北楽天ゴールデンイーグルス」、って名称、激しく成金臭いよなあ、「城之内ゴールデンビクトリーフィニッシュ」(『炎の転校生』参照)みたいでさあ。

ま、そんな事より問題は、アリアスの退団ですよ。ウッズを獲りに行くとかメジャーリーガーを獲得するとか言ってるけど、他所で実績のある外国人選手が阪神に来ても活躍する、なんて例は皆無に近いんだけど。アリアスなんか近年希に見る例外だと思うんだけどなあ。好不調の波が激しく、首脳陣の評価は高くなかったつーけど、その波が面白かったんじゃんか。きっと岡田とソリが合わねえんだろうな。もったいないと思うんだけどなあ。

さて退団と言えばちょっといい話、と言えるのかどうか。少し前のニュースになりますが、【虎ラム】モレルが心地よい風を吹かせていった(SANSPO.COM)。いや、いい話なんだがモレル、キミがもっといい成績残していたら、母国にばんばん新品の野球用具を送れたんと違うんかい、などとも。阪神でそれを達成するのはとんでもなく大変なんだけどね。

ちなみに阪神に在籍した外国人選手、いったいどういう人々がいたのかは私を野球に連れてって!というサイト内の忘れ得ぬ外国人選手たちと言うコンテンツが詳しく、かつ楽しく説明してくださってますので興味のある方はどうぞ。

[Books] 星を継ぐもの (23:58)

昨日の「復活の地Ⅲ」で妙に気分が高揚したのと、夕刻でここしばらくへろへろ続いてた仕事も一段落したので、久しぶりに「星を継ぐもの」を読んでみる。いやあ、やっぱりいいなあ。私が「SFはこうあってほしい」と思ってる事の非常に多くを、この本は満たしているよなあと改めて思ったです。人類は宇宙にでていく権利があるんだー、だったら出て行ってやろうやないかー、おー! これだよね。年に一つか二つでいいから、こういうSFを読みたいものであります。

それはそれとして。

かなり昔に読んだっきりだったので自分の中でイメージが勝手な方向に固まっちゃったんだけど、ダンチェッカー先生っておいくつぐらいの方なんでしょうな。私の中ではダンチェッカー先生って(『レンズマン』のカーディンジ教授みたいな)がみがみじいさん、のイメージが出来てたんだけど、読み返してみたら、40にもなってないヴィック・ハントは彼を「キミ」呼ばわりするし、ダンチェッカーの方もヴィックに敬語使うの忘れないし。してみると私がずーっと抱いてたイメージより、ダンチェッカーさんって案外お若い方なのかしらん。だとするとラストシーンの感動がちょっと薄れるんだけどな。あそこは気むずかし屋のじじいが最後に猛烈に感動的な演説かますから、ちょっとじわっと来ちゃうんだけどね。

本日のツッコミ(全12件) [ツッコミを入れる]

Before...

rover [いやでも「キョウキ」だと、変身前はキョウキニンゲン………あわわ(w。]

もんちぃ [さすがに龍騎も変身前をリュウキニンゲン呼ばんじゃろ〜。 (★☆) あの2人の呼び方の違いって、ハントは博士でダンチェ..]

rover [とはいえ目上の人にはそれなりの敬意を払うでしょうから、やっぱ年代的に近いのかなあ、と。そもそもなんでオレはダンチェッ..]

もんちぃ [単にハントが敬意を払ってないだけかも。f(^^; オレもガミガミじいさんを想像してたもんで考えたコトもなかったっす。]

hisamura75 [わたしもそんな感じですね。 ダンチェッカー教授の外見は、かなりモリアーティ教授とかぶっております。細身で、頬がこけて..]

もんちぃ [モリアーティ教授!そうそう、そんな感じ。声は大塚周夫さんで。 …だとしたらハントは広川太一郎さんで(ぉぃぉぃ)。]

rover [ハントは矢島正明さんがいいなあ…。]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]


2004-11-04 [長年日記] この日を編集

[Hobby] コンパクトなPS2 (19:33)

adramineさんの日記経由で、コンパクトになった新型PlayStation 2レポート(PC Watch)。うーん小さい。こりゃあいいなあ、ちょっと欲しいかも、と思いつつも問題が二つ。一つめは、確かに見た目は小さいけれど、がばっと大きめに開くディスクカバーのためのクリアランスが必要だという事。古本とパソコンと模型のストックのカオスになってる私の部屋、情けない事にこの程度の隙間も今は見いだせなかったりするのだった。もうひとつはもっと重要。やりたいゲームがない、いやほんとに。「エースコンバット」も4で挫折したままだし、もとから「グランツーリスモ」には惹かれないし、かと言うて「リッジ」もなあ、だし、スパロボは知らんユニットばっかりになっとるし、それでなくても長いゲームやる気しないし…。

部屋に4台もDVDプレイヤー置いてどうすんねん、てとこもあるしな。欲しいような気はするけど、買わないだろうなあ。

[Hobby] ちょっとだけ、やってみたいゲーム (20:02)

とはいえホントはちょっと遊んでみたいゲームもあるにはあって、それはGC版スパロボだったりするのでした。いや、私このシリーズで評価してるのってスーパーファミコン版の「第3次」と「第4次」、んでからNintendo64版な訳でしてな。ぎゅっと締まったシナリオが心地よい「第3次」と「第4次」はたぶんシリーズ中の最高傑作だと思うし、64版は適度にぬるくて楽しめた(大車輪ロケットパンチ気持ちいいし)ので、任天堂をプラットホームにするスパロボは面白い、という先入観が出来ちゃってるせいで、なんとなく今回のも面白いんじゃないかなあ、と思ってるだけなんですけどね。

でも、うちにゲームキューブはないのだった…

[Chinema] 今日もどこかでデビルマン (23:35)

もんちぃ師匠から教えていただいた、2ちゃんの「デビルマン」関連まとめサイト。以前にTUXさんが、一番の戦犯はコネ、みたいなツッコミ入れてくださった事があったけど、どうやらあの映画のスカタンぶりの根っ子はホントに、コネと、それが産み出す責任の所在のあやふやさ、みたいなところにあったような気がしてまいりますな。ま、言うまでもなく2ちゃんの書き込みなんで、個々のトピックの信憑性とかは、皆でそれぞれ判断するように。

ともあれ一番マズかったのは、東映と東映アニメーションのコラボで行こう、ってのが通っちゃった事なんだろうなあ。

それはともかく、さ

259 :名無シネマ@上映中 メェル:sage 投稿日:04/10/24 01:31:19 ID:/J8KWJGf

>>254 うーん、応援スタッフは基本的にカメラ周りには配置されないんで 細々と雑用をこなしていたものの、「現場の雰囲気」というものからは無縁だったのよ。
ただ、知り合いのレギュラー・スタッフ達の 「北京原人を越えるカルトを作ってるんだぜ!」という自棄気味の妙な明るさは憶えている(w

てのはあまりといえばあんまりな気もしますわなあ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

水上紫煙 [任天堂プラットホームのスパロボと言うよりも、じっぱひとからげ氏が作ったスパロボですね。最近は寺田氏のサポートに回って..]

rover [あー私、ウィンキーの坂田さん・じっぱさんラインのが好きなんだろうと思います。バンプレ寺田さんが前に出てくる、あるいは..]


2004-11-05 [長年日記] この日を編集

[web] ある「トンデモ」とのニアミス (23:01)

2年ほど前、webでときどきメールのやりとりなどしているお友達(仮に某氏、としとく)からとあるライターさんをご紹介いただいた。なんでも科学からSF、特撮ネタなどまでも網羅した、オモシロ、かつニッチで売れるかもわからんアイデア商品提案本、みたいな本を企画してて、少しそっち(特撮とか、SFとか)方面かじってる私に、スタッフになってやってくれないか、と言う事だったわけである。あ、オレもとうとうライターデビュー? とか思ってちょっとワクワクしたんですけどね。

で、しばらくしてそのご本人からご挨拶のメールをいただき、その後も何度かやりとりもしたんだが、どうもおかしい。例えばいきなり、「よく時代劇でキセルで刺客の一撃を受けとめるシーンがありますが、私の知識ではキセルは喫煙の道具であると同時に、十手としての役目を持っていたと思うんです。仕込み杖と同じようなモンですよねー。この十手について、なにかご存知じゃないですか?」なんてことを聞いてくる。知らんがな。つか、いったいどこからそんな話を聞いてきたんだあんたは

某氏ともメールでやりとりしてたんだけど、件のライター氏、某氏とつきあい始めた頃はもっとまともだったけど、なんだか最近はヤケに自分マンセーなデムパ人間に変質しつつあるようで、紹介しといてなんだけど、つきあわない方がいいかもしれない、なんてアドバイスももらうようになっていた。

そうこうするうち、最初の企画はどうも流れそうな按配となり、「電脳系」から「空想系」に重きを置いた様な本に方針変更する、今某社に売り込みかけてる、脅し半分で売り込んでるから、たぶん99%大丈夫などというメールをもらった後、ぷっつりとこっちには連絡が来なくなったのでした。

さてそれから二年たった今年の夏、一冊の本が出版されました。七瀬隆 著、「トンデモサイエンス読本」。

………彼だぁ(^^;)。氏のサイトはこちら。http://www1.ttcn.ne.jp/~officetimo/とにかく掲示板あたり読んでみてください。もうあれです、くらくらします。案の定あちこちで叩かれてるみたいで、山本弘氏もご自分のところの掲示板に七瀬氏専用スレッドを立ててるようですな。ついでに、七瀬氏の掲示板でちょっと話題になってたでんごんでんでんもあわせてお読みになると香ばしさも増すであろう。2ちゃんでも人気者らしい。

いやもうホントに凄いのよ。オレ、肝心の七瀬氏の本をまだ読んでないんだけど、零戦は木製だったとか機銃同調装置なんて出来るわけ無い、なんて堂々と言える人、初めて見た(ついでに、七瀬氏も、それにツッコミ入れてる皆さんもなぜかここに触れてないんだけど、機銃同調装置というのは、プロペラが機銃を横切る寸前に引き金を止める、のではなく、プロペラブレードが機首の二丁の機銃の間に入ったときに引き金を止める仕掛けではなかったか? いやもうどうでもいいけど)。写真に写った地球と月の写真のサイズを直接定規で測ってその質量比を論じる人を初めて見た。どんなに突っ込まれても、一向に動じないその心の強さには感動すらおぼえる。

まあそれよりなにより私が戦慄したのは、もしかしたらこの本の奥付に、「執筆協力者」として私の名前が載ってたかも知れないという事だったりするわけだが(^^;)。

いやちょっとこの方の凄さは筆舌に尽くしがたいです。是非秋の夜長、氏のサイト、氏にツッコミ入れてるサイトを巡って腹抱えてくださいませ。

しかしこんな本でも名前が載ったら、オレとしてはそれはそれで良かったかも知れんなあ、とちょっとだけオモタ(んな訳あるかい、と某氏に叱られますたよ)。

[Chinema] おづおづと二本立て (11/6 00:29)

恥ずかしながら私、45年生きてて小津と名の付いた映像作品って伊丹で見た「小津安二郎版ゴジラ」しか無かった(よりによってそれかい)んですよ。で、いろいろと話には聞いているので一度は見てみたいなあと思ってたんですが、湊川のパルシネマしんこうえんで、小津の二本立てやってるらしいってんで、神戸古書会館の古書即売会を覗いた後、湊川までてくてく歩いて観に行ってきました。「小津安二郎の芸術」二本立て。

お題は「彼岸花」(1958)と「秋日和」(1960)。共に原作は里見の雑誌掲載小説。

で、おどろいたねえ。118分に125分と長めの尺の中でやってる事といえば、年頃の娘の結婚話にやきもきする親の話。これだけ。なのに飽きない。そんなに芝居が上手いとも思えない佐分利信や笠智衆がぼそぼそと喋るあたりで最初は不安になるんだけど、いつかそれが慣れてしまう。慣れるとそこに妙なおかしさが漂ってくる。そして見終わってみると、妙にホッとしたような、なんだかさみしいような気分に浸っている自分がいる。不思議だ。

「彼岸花」は、笠智衆、中村伸朗(『ドゴラ』の宗像博士ですよー)ら中学時代の同窓生の娘たちも次々と結婚し、そろそろうちの娘も、と気を揉む佐分利信。なかなか本心を明かさない娘の有馬稲子だが、それはそれとして妻の田中絹代(すばらしくチャーミング!! )、下の娘の桑野みゆきと4人、穏やかに毎日を過ごしている。同窓生の一人、笠智衆の娘、久賀美子が家を出てスナックで働いているらしい、と言うちょっとした心配事もあるにはあったが、まああとは娘に、自分がこれと見込んだ男と結婚してもらえば、と思ってた矢先に、娘と結婚したいという青年が突然佐分利の元を訪れたからさあ大変、と言うようなお話。

「秋日和」の方はと言うと、佐分利信、中村伸朗、北竜二が久々に集まり、親友だった三輪の7回忌に顔を出す。三輪の未亡人、原節子と娘の司葉子は共に美しい。佐分利たちは司にいい縁談を持ってこようと骨を折るが、自分が結婚すれば原が一人になってしまうことを気にする司はなかなか結婚話には乗り気にならない。ならばと今度は、まず原の方を再婚させてしまえと策を練るのだが、その話が変な風に伝わって、原と司の間に変な誤解が生じてさあ大変、てなお話。

もうあれですよ、どっちも佐分利信と中村伸朗が、若い女に「まだ結婚しないのか、早く結婚しろー、しろー、しろー」とうるさくつきまとったばっかりに、話がややこしくなっちゃう、ってお話なんですな。ちなみにどっちの映画でも、ヒロインの婿さんになるのは中井貴一のおとっつぁん、佐田啓二。これがまたダイコン(^^;)。そんなに結婚結婚言うなよ、とも思うけど、昭和30年代ってのは、まだそういう時代だったんだろうな。

これが小津ワールドというものなのか、両作品には筋立ての似通った部分以外にも、ディティルでかなり共用パーツ(^^;)があったりして妙に面白い。佐分利たちが飲みに行く料亭は同じ名前で女将も同じ(高橋とよ)だし、「彼岸花」で笠智衆の娘が働いてたスナック「ルナ」は「秋日和」にも登場する、という具合。なんだろう、例えば東宝特撮では沢村いき雄はタクシーの運転手であり、池谷三郎はアナウンサー、みたいな暗黙の了解(^^;)があるワケなんだけど、そういうのが小津ワールドにもあったりするのかしら。

小津ワールドと言えばあれです、伝説のローアングルからの映像も堪能致しました。特に「彼岸花」の方は低いね。あと、徹底的にフィックスで撮ってるカメラも印象的。「彼岸花」は彼の初のカラー作品という事もあってか、色彩設計が大変にすばらしい。全体に落ち着いた色調で統一してるんだけど、その中に一カ所だけ、鮮やかな赤いもの(ヤカンだったり、ラジオだったり、消化器だったり)を必ず配置してみせるあたりのうまさに唸る。「秋日和」の方も上手い。ヒロイン、司葉子は比較的地味なカラーコーディネイト、その親友で気っぷのいい下町娘を演じて大変に印象深い岡田茉莉子の方は逆に、大変に鮮やかな色彩に身をまとい、そのキャラクターも実にキュートで、行動的。ここらもうまいなあ。

お話は前にも書いたとおり、まことに他愛もないものなんだけど、随所で見せる細かいコメディ、なんだかんだ言ってもそこは大スターたち、時折見せる怖いほどの表情の変化、そして、あたりまえな事をあたりまえに、淡々と綴っていく作家の目に、本当に飽きることなく、他愛もない、ささやかな家庭争議ドラマを堪能し、なんだかちょっと切ないような気分で小屋を出た事でした。

私の一番のお気に入りのシーンは、「彼岸花」のラスト近く。ようやく有馬稲子も無事に新生活を送る事になり、ホッとした田中絹代が自宅の籐椅子に腰掛けるシーン。この籐椅子、しばしば登場するのだけれど常にだれも座らない。それが最後の最後で、大きな荷物をひとつ下ろしてホッとした表情でここに田中が腰を下ろす。私ここでほろりと来てしまいました。

いかん、猛烈に長くなっとる(^^;)。まとめよう。

ホントに他愛もない話なんだけど、それを丹念に描くだけで、映画とはこんなにも愛おしいものになるのかね。内外で小津が改めて評価されてるって理由がちょっとだけわかったよ。私も今、にわか小津ファン状態。来月も二本立て(『麦秋』と『秋刀魚の味』)、あるそうなのでまた観に行かなくては。

あ、最後になりましたが、見に来てたお客さん、「デビルマン」より人数多かったです(w。

[Chinema] どうでもいい追加事項 (11/6 00:44)

上の項で書ききれなかった、というか、どう挿入したらいいかわからんかった小ネタ。「彼岸花」には一ノ谷博士こと江川宇礼雄が、佐分利らの同窓生として登場してます。男前。高橋とよは、来月上映予定の「秋刀魚の味」でも、やっぱり料亭「若松」の女将なんですなあ。両作品とも、桑野みゆきは佐分利信の娘。あと岩下志麻姐さん、「秋日和」では佐分利信の会社の受付嬢をやってはります。これが銀幕デビュー、かな。

以上。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

すみ [「また娘が嫁入りする話である」ってやつですな(c)唐沢俊一日記]

rover [そういうこってす。ちなみに来月の2本も、また娘がikr…]


2004-11-06 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:53)

「ウルトラマンネクサス」、「種デス」。「ネクサス」は、ようやくウルトラマン=姫矢准なる人物の過去について触れていく、ってぺーぺーの新米がネットで調べられるような事もチェックしないのか副隊長。隊長に向かって嘘ついてるし。その上バレてるし。どうやら氷川きよしイラストレーター、なる人物の方は情報掴んでいるようですが、彼は「2番目」だと。んで来週「1番目」が出てくるっちゅう事で、この1番目が悪さしたんでウルトラマンの評判は悪い、つー事なんですかね。「サンダ対ガイラ」か。遺跡のシーンでの戦闘シーンとか、なかなか美しくて結構。なにかと問題の多い副隊長も、見る角度によってはなかなかかわいい(ぉぃ)。

でもなあ、これ、あえて「ウルトラマン」を名乗らない、新しいヒーローものとして挑戦してみても良かったんじゃないだろか。商売の都合もあるだろうけど、毎週これだけしっかり作り込んでこれるんなら、「ウルトラマン」を名乗らなくても充分ファンはつきそうな感じがすんだけどな、東南アジアに出自があるっぽいし、ここは仮に「ハヌマーン」とか名乗ってみても(いやそれはちょっと)。

デス様の方は相変わらずめまぐるしく。どういうファン層に向けてのサービスなのかわからんけど、ザフトの新世代モビルスーツのデザイン及び名称が「ザク」ってのはやっぱり違和感あるよなあ。ガンダム世界におけるザクは確かに名機なんだけど、同時にあれは「ガンダムには勝てない役」なワケでねえ。

[Comics] おかいもの (23:01)

ホントは昨日買ったの。忘れてた。いしいひさいち「眼前の敵」。いしいさんには幾つかのシリーズ物があるんだけど、そのうちの戦争ギャグを集めたもの。「鏡の国の戦場」以来か、まとまって出たのは。相変わらず面白い。

[Baseball] もうなにがなんだか (23:12)

西武「身売り話」で再編に再び火 混迷深まるプロ野球(asahi.com)。さすがのホリエモンもキャッシュ一発で西部を買う根性はなかったか。

なんかこの、いわゆる「球団再編」騒ぎ見てて思うんだけど、これって選手会のストとかその後のファンからのブーイングを喰らった、球団オーナー連からのしっぺ返し、なんて側面はないんですかね。「せっかく何とかしてプロ野球残そうと思てるのに、そんなに手前勝手に文句言うんやったら、もうええもんね、ワシらもう知らん、あんたら勝手にやりなはれ」みたいな。

オーナー連にも同情してあげようとか、別にそういうつもりはないんだけど、それなりに実績あげてきたつもりだったのに、いきなり総スカン食らった、しかもじいさま連中がヘソ曲げちゃう、ってな事もありそうだよなあ、とか思って。

[Books] ストリート・ボーイズ (11/7 00:04)

本書カバー ロレンゾ・カルカテラ 著/田口俊樹 訳
カバー装画 影山徹
新潮文庫
ISBN4-10-200913-2 \895(税別)

どっちつかずで傑作になり損ね

1943年9月。連合軍の猛反攻の舞台となったイタリアは、ムッソリーニの失脚、それに続くドイツからの報復攻撃も加わってその全土は荒廃の一途を辿っていた。中でも良港を持つナポリは連合軍からは格好の目標となり、ドイツ側からはなんとしても完全な形で敵手に落としてはならぬ目標となる。ドイツからの強制立ち退き命令の下、ほとんどの大人と少女たちは街から退去する。だがナポリには、まだ300人を超す少年たちが残されていた。退去させられた者たちとていつ処刑されてしまうかわからない情勢、大人たちは少しでも活力がある少年たちには、自ら生き延びる道を見つけて欲しいと思い、敢えて退去する側に彼らを含めなかったのだ。ひたひたと迫るドイツの精鋭機甲師団、だが荒廃した街に残され、家族を、仲間を次々と殺された子供たちは、易々とは自分たちの街をドイツに渡すつもりなどはなかった…。

"ナポリの四日間"として知られる第二次大戦時の実話を元に、「スリーパーズ」などで知られるロレンゾ・カルカデラが描く戦争秘話。とはいうものの私、評判の「スリーパーズ」を読んでも観てもいなくって、カルカデラの本を読むのは本書が初めて。史実では老若男女のナポリ市民が立ち上がり、すさまじいゲリラ戦を展開してドイツ軍を撤退させるわけだが、本書では(『パリは燃えているか』よろしく)ナポリ破壊の任を帯びてやってくるドイツ機甲師団対、ほぼゴーストタウンと化した街に残る少年たち(少女もごく少数あり)、さらに偶然、特殊任務を帯びて偵察行動中だった一人のアメリカ兵、街に残っていた酔いどれのオヤジが彼らに協力し、知略をつくして強大なドイツ軍に立ち向かう物語となっている。面白そうでしょ? 実際かなりいい。かなりいいんだが、感動のあまり読み終わった後思わず閉じた本をばんばんと叩くような、そこまでの感動は味わえない。非常に惜しい。

史実があるものをお話にするとしたら、方法は二とおりで、徹底的にリサーチを重ねたルポルタージュとするか、あるいはあった事をヒントに、完全に作者の裁量によるフィクションとして再構成するか、って事になるのだと思う。前者の傑作が「攻防900日」、後者だと例えば、「鷲は舞い降りた」あたりがそうだろうか。で、この本はそこらあたりがちょいとどっちつかずな感じがする。基本はフィクションな訳だけど、ノンフィクションにありがちな時系列で章を区切り、広い街で起こる様々な出来事を綴っていく訳なんだが、これがためにお話の、主要な登場人物たちの焦点が絞り込まれないままに話が進んでいく。魅力的な登場人物は多いのだが、そのだれにも感情移入するヒマを与えないうちに話は次の舞台に移ってしまう。ここが大変に不満。

私がいわゆるジュヴナイルであったり、ボーイ・ミーツ・ガールものをとても愛する傾向があるせいか、大変にいいキャスティングがされているのに、その役者さんたちを上手く動かせなかった、様な印象を受けるのだな。どういうんだろう、強力なドイツ軍に地の利と知恵で立ち向かう少年たちの話を描きたい、でも少年たちだけじゃやはり話には無理がでる。では少し協力してくれる大人も出そう(ここまでは悪くない)、大人がでるんならやはりロマンスも入れたいし、戦争のむごさも描きたいし…、みたいにやりたい要素が増えていって、結果、どこに対しても焦点がちょっぴりぼけたドラマが出来てしまったような気がする。大人が少年たちを助けるのはいい、でもお話の中で少年たち以上に目立っちゃいけない。子供たちは弱い、だからドイツ軍と戦えばどんどん死者が出る、でもそれを悼むのもまた、子供たちでなくちゃいけない。恋愛があってもいい、でもこのシチュエーションで読む側の気持ちを動かすのは、やっぱり子供たちの中に生まれる恋愛でしょう、などと私は思うんだけど、そういうところを全部外してくれているのよね、このお話。なのでもう一歩、感情移入できないまま、それなりに感動的なラストシーンを迎え、「困ったなあ」などと思ってしまうわけなんでした。

ついでに、フィクションにするならするで、もうちょっと史実なりなんなりにちゃんと当たって欲しかったような気がする。事実ってのはときとしてヘタなフィクションよりはるかに波瀾万丈なものである可能性があるのだけれど、どうもこの本では、本当のナポリの攻防戦であったいろんな出来事を、ちゃんとリサーチしていないような印象も受ける。なので子供たちの戦いぶりにも、妙に「そううまく行くかな?」感がつきまとってしまうのだね。ちゃんとリサーチしてたんならごめんなさい(いやしかしちゃんとリサーチしてこれかい、と言いたくもなるが)だけど、全体にあれだ、ルークやハンの弾は百発百中だが、ストゥーム・トゥルーパーズの弾は3作かけてレイアにかすり傷一発、のあの感じをちょっと思ってしまうのだよね。それなりに感動的なラストが用意されているだけに、そこに至る流れがどうにも惜しいなあ、と。

と、いいますか、一ヶ所のリサーチ不足が口うるさいファンの失望を招き、お話全体の株を下げてしまういい見本だなあ、と思ったりもするわけで。こういうのが一ヶ所あると、全てがウソくさく思えてくるのだよね。

コナーズはズボンのポケットからジープのキーを取り出すと、ダンテに放った。

ばかめ、軍用ジープにキーなど無いわ。

(★★☆)

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

TUX [●ネクサスにイマイチのれないのは、カタルシスのなさかなぁというのに気が付きました。せっかく不思議時空(違)とかに入る..]

ASA [同感!「街を守る」というお題目から解き放たれたウルトラマンの超絶戦法、見たいです。 でないと、メタフィールドが低予算..]

rover [今のところメタフィールドに引きずり込むメリットって、副隊長から攻撃されない、ぐらいしかないもんなあ(^^;)。メタフ..]

ろばQ [>ガンダムには勝てない役 バーニィなら勝てないまでも何とか。]

rover [双方共倒れ、ですかー(^^;)]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]


2004-11-07 [長年日記] この日を編集

[Day] すくらんぶるだー、ごごっごー (13:38)

ま た 岸 和 田 か (つoT)

[TV] 定期視聴番組 (23:13)

ってTUXさんが書いちゃってるし(^^;)。本日は「ジパング」、「ニニンがシノブ伝」、「特捜戦隊デカレンジャー」。野球と駅伝で今日は少なめでしたな。さて「デカレンジャー」(#38:「サイクリング・ボム」)。二点、惜しかったね。ひとつはTUXさんのツッコミのとおり。ここはやっぱり知恵で一発逆転して欲しい。しかもバンバン君はあれだけ「仲間を信じる」って言っているのだもの。そっちにもうちょい配慮して欲しいぞ脚本家。あと一点は子豚ちゃん。ある条件でオトナになる。その条件はわからない。ここまではよろしい。ただもう少しだけ、オトナになりそうな予兆、を見せてくれても良かったんじゃないのかな? あと、ファルファ星人の幼体はどんなカギでも開けちゃう能力を持ってる、って前提だったような気がするんだけど気のせいでした?

[Day] ばてばて (23:36)

なんだかしらんが岸和田はお祭りだ。この街にこんなに人間がいるとは思わなかったぜ、ってな中でゴソゴソと作業して帰還。仕事より(ホントはやりたくないんだけど)なんだかんだと聞いてくるお客さんへの対応で疲れた。

どうして皆さん、キカイに「調整中」って張り紙してるのに無理矢理使おうとなさいますか。画面見えないように、モニタの上に張り紙してるのに。そういうのが岸和田気質ですか(やや問題発言)。ホントに疲れるわ、この街に来ると。

[tDiary] 10万カウント (23:47)

んーむ、旧「Sぱら」でカウンタ10万まで回すのには6年かかったものじゃが。tDiaryにして「酔狂」→「ばむばんか」では1年と1ヶ月か。覗きに来てくださる皆様、いつもどうもありがとうございます。もはや手遅れですが100000踏んだ方、お教えいただけましたらスポンサーの軽石庵さんから、何かお礼などご用意できるかとも思いますので、よければ御一報くださいませ。

てことで今日は寝る。足ダルい。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●店主が岸和田愚連隊ってる(違)スキに…  本日のデカレンジャー、惜しいッ!  そこは、知恵と工夫で解決するとこ..]

rover [バンバン君はいい感じっすね。宇宙警察のコスチュームが似合わないのが問題なんだけど、てか男性軍、全員似合ってないんだよ..]


2004-11-08 [長年日記] この日を編集

[CS] サイレント・ランニング (23:23)

CS スターチャンネル・クラシックで「サイレント・ランニング」。1972年アメリカ(ユニバーサル)。監督ダグラス・トランブル、出演ブルース・ダーン他。完全に環境制御が可能になった地球。かつての自然は、宇宙空間を航行する船団に保存されているのみとなった今、ほとんどの人間にとってユートピアとなった地球に、もはやそのままの自然などは不要なものでしかなかった。ただ一人、"ヴァリィ・フォージ"のクルー、ローウェルを除いては…。だがついに、宇宙船団の許にも保存している自然環境を爆破、廃棄して、船団には地球への帰還を促す命令が伝えられるのだが………。

機械文明から自然への回帰を、と言うメッセージ、主題歌を歌うのはフォークの女王、ジョーン・バエズ、と言うわけで実にこの、'70年代の匂いがぷんぷんしてくるSF映画。でも映画としては、まあなんだな、何かとビンボ臭いわな(^^;)。「2001」のSFX担当のトランブルではあるけれど、やはり件の映画ほどには金はかけられないんで、でたらめな長時間露光なんて荒技は使えないし、「2001」でやりたくてやれなかった土星接近シーンも、まあ大成功とは言い難い。主人公に感情移入できないのも辛いか。

ただまあ、やっぱ'70年代の気分ってこうだったよなあ感覚、みたいなのも同時に感じられて、私なんかは'70年代が思春期だったせいもあって、こういう映画は妙にこそばゆくはあるけど、それなりに好意的に見てしまいますな、ヒューイ、デューイ、ルーイのドローンたちもすばらしくチャーミングだし。

さてさて、この映画、学生時代に見たきりで、20何年かぶりに見たんだけど、さすがにあっちこっち忘れてるもんですな。オレ、ラストは自然環境保存ドームにはドローン3体が残って生き物の世話をする、って思いこんでいたんだけど、残るのはデューイだけだったんだなあ。いやはや。

いや、いろいろ言ってますが私、この映画はかなり好きな部類なんですよ、うん。

ちなみに一体残ったデューイはその後長い時間かけて"ヴァリィ・フォージ"を修復し、はるかな未来、伝説の惑星、地球を探すコンボイの一隻になっている、てのはみんな知ってるよな? (大嘘)

[CS] 地球爆破作戦 (23:54)

さてもう一本。同じくCS スターチャンネル・クラシックで「地球爆破作戦」。1970年アメリカ(ユニバーサル)。監督ジョセフ・サージャント、出演エリック・ブレーデン、スーザン・クラーク、ゴードン・ビンセント。アメリカ大統領はあやふやな人間の判断を廃し、国防の根幹をフォービン博士が作り上げた最新のコンピュータ、"コロサス"に全てを託す決断を下す。だが全く時期を同じくして、ソ連もまた同じようなコンピュータ、"ガーディアン"を開発していた。人知を超える演算能力を持たされた二つのスーパーコンピュータは、開発者たちの予想を超え、独自にコミュニケーションをとり、やがて人間たちが持たせたテーマ、「平和」のための究極の結論に達するのだった。それは………。

ということで、「自然に還れ」メッセージ同様に'70年代に蔓延していた、やがて来るディストピアに恐れおののく世情を容赦なく切り取って見せた、実に救いのない映画。1969年の「2001」は例外で、実はこの時期のSF映画は、徹底的に暗い方を向いてたんだよなあっ、てのを再認識させられる一作。いやもうホントに救いがないのよね、これ。それだけに最近のハリウッド製の、SFX技術偏重のスペクタクルの連続とは全く異種な(なにせお金かけられないからね。アイデアの比重は大きくなりますわ)恐怖が感じられる佳作にはなっている。なってはいるが三日を空けずにまた見たくなる、様な映画ではありませんわな。こちらも久々に見た(ずいぶん昔にテレビで見たような憶えしかないものな)ので、その意味では見応えは充分であったけれど、この砂を噛むような救いのなさは、やっぱり辛い。そうは言ってもオレが消防だった頃って、今のまま、公害などになんの対策も取られなければ人類の余命はあと30年、なんて論調があちこちの書物で見られた時期でもあったわけで、そういう意味じゃあこういう、科学文明偏重、自然を顧みない世の中の流れに警鐘を鳴らそうとする映画が作られたって事にも、それなりの意義はあったのだろうな、という気はする。

何せあれです、小学生の頃読んだ本の「人類はあと30年」って、おおむね今なんですよ。人間、それ程バカじゃなかったなあと、オジサンとりあえず一安心してはいるんですけどね。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

hisamura75 [スジは聞いたことあるんですが、「地球爆破作戦」ていう題名だったのか…… 「サイレント・ランニング」大好きー。音楽と、..]

rover [「大予言」はオレが消防の頃だったか。最初に読んだときは心底ビビったよなあ(^^;) それはそうとまなさん、またコメン..]

rover [確かに「コロサス」の名前の方が有名になりすぎた感はありますね>久村さん んで、ベトナム戦争(とそれが発端のひとつにな..]

たかはし@梅丘 [いまだ見たことないんですが、あすなさんが大好きだったらしいです。]

たかはし@梅丘 [あ、サイレントランニングの方です。 それと、昨日編集会議しました。こそこそとご報告(笑)。]

rover [うーむ確かに主人公は「哀しい人」ではあるのだが(^^;)…。]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]

紗羅パパ [地球爆破作戦の原作は早川のSFシリーズから出てました。映画の方は公開時にトータルスコープで大伴さんがかなり褒めてまし..]


2004-11-09 [長年日記] この日を編集

[Books] どくしゅどくしょちう (22:29)

だらだらだらだらだらだらだらだらと、うんざりするくらい長いんだけど、なぜか途中で止められない本、にぶつかってしまってまして。とりあえず本日は事情の説明のみにて失礼。

「万物理論」、つーんですけどね(w。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

TUX [・「どくしゅ」というと、やはり毒草、毒薬、毒虫等をぶち込んだツボに手を突っ込んで、長い年月をかけて自らの手を猛毒の凶..]

rover [く…くそっ、そんなところでミスしていたとわ(^^;)]

taoy [そうそう。だらだらだらだらだらだらだらだらとうんざりするぐらい長いんですわ。途中でやめられんし。結局私は徹夜で読んじ..]


2004-11-10 [長年日記] この日を編集

[tDiary] これがコメントスパムか (14:44)

もんちぃ師匠からのメールで気がついた。先月の日記の何ヶ所かに、豪快なツッコミが入ってるなあ、アルバートさんやらエスターさんやらの名義で。これがコメントスパムってヤツか。初めて見た。

とりあえずたださん作のフィルターをコピペさせてもらって様子見。ちょっとこの辺の情報も仕入れておかないといけないかな。

[Books] 万物理論 (21:02)

本書カバー グレッグ・イーガン 著/山岸真 訳
カバー写真 L.O.S.164
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ.
創元SF文庫
ISBN4-488-71102-2 \1200(税別)

空前の奇想、絶後の冗長

宇宙の全ての法則を包括し、説明してのける「万物理論」。今、太平洋上に人工的に作られ、いかなる国家の影響からも自由な人口島嶼、"ステートレス"において、その万物理論に関する最終結論が発表されようとしていた。発表者は三人、だが、真の万物理論はひとつしかあり得ない。果たしてだれの唱える万物理論が真のそれなのか。科学ジャーナリストのぼく、アンドルーは、毎日続く人間性からかけ離れたところに到達しようとしているバイオテクノロジー関連の取材に嫌気がさし、畑違いのこの催しの取材を思い立つ。だが、アンドルーがステートレスに降りたったときから、彼の想像を絶する体験が始まる事になった…

ここまでのイーガン作品中、最長の作品であるのだそうだ。いやほんとに長い。この辟易するほど長い小説の中で、イーガンは2050年代の地球で暮らす主人公と、彼が携わる新しいジャーナリズム・ビジネスをまず徹底的に丹念に描写し、続いて彼が赴く人口島嶼のメカニズムに関するこれまた丹念な描写と、そこに暮らす人々の一種のユートピア思想っぽい生活感について一くさり、さらに原題であり、本当ならばアンドルーが次の取材の対象とするはずのものだった奇病、"ディストレス"へのさわり程度の紹介、それからいよいよ万物理論のとっかかり、が出てくる。ここまででようやく半分。すさまじい密度。おびただしいSF的アイデアとガジェットの数々にくらくら。徹底的に、細部を描写する事で生まれる退屈さなんか知った事か、と言わんばかりのお話作りに、思わず著者の名前を再確認したほどだ。ま、何度見直してもキム・スタンリー・ロビンスンとは書いてなかったけど。冗談です。

「ロビンスンみたいだな」と思ったのは、その念入りな細部描写が産み出す退屈さ、って部分のみにおいてであって、読んでる間は間違いなくこれはイーガンの世界だよな、と思いながら読んでたんですけどね。ロビンスンは「世界を説明する」ために描写を掘り下げるんだけど、イーガンは「世界の理解を共有しよう」としての微細な描写、なのかな、と思う。それでもまあ前半は退屈だ。面白いけど退屈だ。

ところがこれが後半戦、第2部の中盤以降に入って俄然展開が急になる。特に目玉である万物理論へのアンドルーの理解が深まって行き、「これは何か大変な事を、イーガンはほざいているみたいだぞ」というのがだんだん判ってくるのに連れて、ワクワクドキドキ感が徐々にヒートアップ。お話の方もそれまでのまったりめの展開から、息もつかせぬ展開が続き、雪崩を打って続く第3部に突入し………、と言うこのあたりの展開で、「ああ、あの退屈な部分は、やはり必要だったのだな、あそこで退屈したネタの数々が最後に一気に収束するのだな、やるなイーガン」などと思いながら読み進めると、ちょっとまてーいと言いたくなる展開でひっくり返るのだった。いい意味でも悪い意味でも。

いい意味とはつまり、読者をさらに裏切り、驚きを提供するという部分、悪い意味の方は、何というかな、策を弄しすぎたのではないか、この展開は、と言う部分。特にストーリーの流れの方で、全く不要なパートが、かなりの分量に渡ってインサートされてしまったのではないか、これがためにSFが本来持つべき、読者をアイデアで圧倒する、と言う部分のインパクトが、ちょっと削がれちゃったんじゃないかなあという事。もとよりSFに過大に文学性を要求する気なんかないけれど、中途半端な物語の挿入のおかげで、溜めに溜め込んだラストの大ボラが、どうだろ、センター前ヒットぐらいの破壊力に見えてしまった、ぐらいな。上手くやれば場外ホームランだったかも知れないものが。

私は前半の退屈さを我慢できる。中盤の奇想博覧会は大歓迎だ。でも終盤の、めまぐるしい割にどこか視点が定まらない展開はちょっと辛い。ここが惜しい、と思う。もうぶっちゃけ、(以下自粛(^^;)ぐらいしてくれて、一度始まった万物理論に関する、ゾクゾクするような、あるいはオロオロするような展開に、もうしばらく浸らせて欲しかったなあ、と。ここでこちらは少し失速してしまった。

これはどういうんだろう、描きたいものを全て詰め込んでしまった、と言う事なんだろうか? SF的な奇想以外の、例えばイーガンの世界観であったり宗教観であったり人間観であったり、そんなものが、書かずにはいられなくなって出来上がった作品、って事なんだろうか? その「熱さ」を好ましいとは思うけれど、SF作品としては、どうかな? もう少し、ラストに向けての収束感を気にすべきではなかったかな? と言う気もしないではないな。

(★★★☆)

[Chinema] 生頼ポスター第二弾 (23:03)

久しぶりにゴジラの公式サイト覗いたら、"ファイナルウォーズ"用ポスター第二弾、なんてものを生頼画伯、描いておられるのだな。「作品情報」→「プロダクションノート」で。あるいはキャストのところで、ほら、松岡君の写真使えないから(イラストならいいんだろうか)。やあ、賑やかでいいですね。生頼画伯、今回はちゃんと映画の情報仕入れてから、絵描きはったんですね(w。

それにしても公開まであと一ヶ月を切って、ちょろちょろと情報が出てきてるのを見るにつけても、楽しみちゅうか心配っちゅうか。久美サマは波川女史で佐原健二は神宮司さんなんですな(婿養子?)。だったら松岡君の役名は緒方で菊川怜は山根にしとけば良かったのに、とかちょとオモタ。あと、ストーリー紹介の中で、ちょいと聞き捨てならん部分があったんだが、大丈夫かな? 大丈夫じゃなさそうな気もするなあ(^^;)。

ま、すべては見てのお楽しみ。楽しい年の暮れでありますように。


2004-11-11 [長年日記] この日を編集

[Books] ホーガン・イーガン (21:28)

ふむう。たおさんの星を継ぐものを読んで。

んーと、まず私はミステリ者じゃないです。むしろ、誰だったか忘れましたが昔、推理小説について「25年前の殺人事件に、今を生きる人間の人生が左右されてたまるかー!」(大意)などと書いてたのを読んで「まったくだー!」と思った方でして(^^;)。

ただまあ、新しいタイプの娯楽小説、というSFの出自からして、そこにある程度のミステリにおける方法論が残ることは、これはまあ「あり」なんだろうと思う。ロボット工学三原則だって、それが生まれた直接的な要請とは、ミステリにおけるアリバイや内からカギのかかった密室、みたいなものだと思うし。もちろんだから悪いなんて言う気はないし、それどころか、そのおかげでSFには拓くべき世界がまた一つできあっがたわけで、まことに結構な事であったと思っているわけで。良質のSFの何割かが、ミステリとしても優れていて、少なくともそれがSFである限り、私はそこにミステリ風味がある事を喜んでいるのだと思う。でも別にミステリ風味が無くたって平気。

つまるところ私の好きなSFは、たぶん、"読んでて気持ちのいいSF"、って事になるんだろうと思う。ああなんて曖昧な。でもそうとしか表現できないなあ。「星を継ぐもの」にはそれがある。「ガニメデの優しい巨人」には、たぶん、ない。これは続編故の弱み。「それじゃあ『星を継ぐもの』と一緒じゃんよ」と思われたら敗けでしょー、と(余談ですが私、『巨人』シリーズ読んでるとどうしても『スター・ウォーズ』を連想しちゃいます)。

んで、"気持ちのいい"の守備範囲は、結構広い。神を殺しに行く主人公の行動に気持ちよさを感じるときもあるし、惑星を引っぱってきて地球にぶつけようという宇宙海賊の行動にそれを感じるときもあるし、俳句をひねりながら宇宙船を操縦するイルカにそれを見る事もある。ただ一点、条件を付けるならば、「それがお話として成立しているか」は気にするかも知れない。別に上手なお話である必要はない。だって「星を継ぐもの」がお話として上質なもののはずがないもの。でも、それなりに小説の作法なんかを身につけた同じ作者による「プロテウス・オペレーション」や「ミラー・メイズ」なんぞでは及びもつかない気持ちのよさ、読まずにはいられない気分にさせてくれる何かがそこにはある、と思う。

まあそれをSF者は「センス・オヴ・ワンダー」と呼ぶのだと思うのですけどね。

「万物理論」が私にとって完全には楽しめなかった理由は、たぶん、「まだ300ページぐらい残ってるのにオレ、気持ちよくなっちゃったよー」、ってとこにあるんだろうなあ。それ以降に、一度感じた気持ちよさを超えるものを味あわせてもらえなかったからなんだろうな。むしろ泣きそうな気分で退屈に耐え、600ページ読んだところで「わ、気持ちええー」って事になったら、星もう一個追加してたかも知れんと思うです。うん。

[web] つーかさ、たおさん(ほぼ私信)。(21:33)

やっぱ Taoy.org、昔みたいにコメントつけられる方がいいと思うんだけどなあ、こういう話題の時はいつも思うんですが。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

ks [なつかしき日記コミュニティだな(苦笑)。あの活動は、偶然双方の読者だと話がわるけど、でも時系列乱れるし、あんまし好き..]

rover [ふうむ、そこでWikiですよ、って事になるのかなあ…。あのシステムだと、それこそ瞬時に掲示板、の芸当も可能だし…。]

ASA [そのためにWikiを導入するってのも本末転倒ぽい気が。 あれはあれで日記の管理に向いてるわけじゃないですし。 ワタ..]

rover [あーそれもそうだなあ。最初に何か目的があって、そこにいろいろ意見を集める、てのはWikiは向いていそうですけど、日記..]

taoy [私も乱土さんの日記の全てが話し見えてるわけじゃないし、リンクされてるところを全て見に行ったりもしないし、それぞれが好..]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]


2004-11-12 [長年日記] この日を編集

[CS] アイス・エイジ (23:56)

CS スターチャンネルで「アイス・エイジ」(吹替え版)、うへえ、クローズドキャプション付きバージョンだった。2002年米(20世紀フォックス)、監督クリス・ウエッジ、日本語版の声の出演、太田光(爆笑問題)、山寺宏一、竹中直人。今を去ること2万年、氷河期の地球では様々な動物たちが少しでも温暖な気候を求めて南へと向かう。ただ一頭、なぜか北を目指すマンモス、マンフレッドを除いては。同じ頃、ようやく地球においていっぱしの勢力を持つに至った人間たちを目の敵にするサーベルタイガーの一団は、人間グループのリーダー格の青年の、生まれたばかりの子供を掠い、人間たちを苦しめようと考えていた。たくらみを実行に移すサーベルタイガーの一団。だが偶然の重なりで、彼らが狙った赤ん坊はマンフレッドと、頼みもしないのに彼の連れ合いになったナマケモノ、シドの前にやってくる。面倒とは思いながらも赤ん坊を人間に買えそうとするマンフレッドとシド、さらに赤ん坊を狙うサーベルタイガーの一団から、チャンスを見て赤ん坊を奪い取るよう言い含められたディエゴも加わったおかしな旅が始まる事に…

と言うわけで実にオーソドックスなバディ・ムービーのスタイルを取った、ファミリー向け娯楽作。何せこれ以前に我々は、「シュレック」「モンスターズ・インク」というものすごい物を見ているわけで、予告編を見た時点で「ずいぶん安い感じね」ってイメージがあって結局劇場では観なかったもの。で、ようやく今になって観たわけだけれど、どうだろう、技術的な挑戦、と言う部分においては前述のに作に比べるとかなり保守的な作品、と言う感じがする。スーパーリアルなCGIを目指すと言うのでもなく、かといってトゥーンシェーディングで何か面白い事を、と狙ったわけでもない。この作品の勝算がどこにあったかと言えば、それは実にオーソドックスな、それ故万人受けする脚本であったのだろうな、と言う感じはする。実際その狙いはかなり成功しているとも思った。ただなんだね、CGI側の一歩引いた部分を、脚本の方が補えていたかと言えばそうでもなかった、と言うところ。決して悪くはない、でももう一歩、とんがったところもない、様な映画かな。

声優さんはほぼ及第だけど、竹中直人(ディエゴ)と山寺宏一(マンフレッド)が、共に思う存分アヤしさを発揮できないまま終っちゃった感じなのはちょっと惜しかったかな。シド(太田光、これはこれで悪くはなかった)こそ山寺アニイだったろうし、マンフレッドを竹中直人でも良かったような気はする。ただ、そんな中でまるで家弓家正ばりな渋い芝居をやってくれた山寺宏一、さすがだと思いましたよ。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

TUX [●「アイス・エイジ」は試写会(しかもタダ)で見たので「ええんちゃうん」ぐらいの印象ですねえ(無責任笑) ●そういえ..]

水上紫煙 [「アイス・エイジ」は他の2作のようなフェイクのライティングではなく、全編オリジナルのレイトレースレンダラーで作られて..]

rover [なんとそうだったのですか。知らなかったです。そりゃあ確かに凄いチャレンジだけど、テレビで見たのが悪かったかなあ、氷の..]

水上紫煙 [凄いと思わせる表現ではなく、より自然だったということです。 また、私がこの手のお話しに弱いのも評価が高い一因です。 ..]

rover [なるほど。テレビ画面で見た(しかもCC付き)せいか、そこはもうひとつ感じ入る事ができなかったのがちょっともったいなか..]


2004-11-13 [長年日記] この日を編集

[CS] 1984 (22:50)

今日も今日とてCS スターチャンネルで「1984」。1985年イギリス(ヴァージン)、監督マイケル・ラドフォード、出演ジョン・ハート、リチャード・バートン、スザンナ・ハミルトン。ジョージ・オーウェルの名作を、念の入った事にタイトルと同じ年に製作に入った英国映画。原作がそうなんだから当然なのだけど、暗く、重く、救いがない。こういうの作らせると、ホントに英国人ってのは容赦がないな。肋の浮いたスザンナ・ハミルトンの貧相なヌードを見るにつけても、全体主義は怖いなあとしみじみ思うわけでありました(そこかい)。

ちなみに名優リチャード・バートンにとって、この映画が最後の出演作品。枯れたハンニバル・レクター風味がなんだか不気味。こういうのを死相が出てるって言うのかなあ。

[TV] 定期視聴番組 (23:36)

「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。「ネクサス」は速くも二体目のウルトラマン(悪役)登場。いっぽうでウルトラマン同士の戦いがあり、もう一方でふくたいちょーとコモン君のドタバタも並行して語られる、と。二つの話が並行した分、少しまとまりが無くなっちゃったかな?

デス様の方はいきなりの大技、コロニー落としにヤオイスキーな人々用のサービスカット。ふうむ、シャア少佐とキシリア閣下はデキていたのかー(イミフメ)。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●野ッ原に立つ、パチもん臭いウルトラマンに、そこはかとない既視感を感じると思ったら、アレですわ「トリプルファイター」..]

rover [えー、今日のんはウメコの方がー(^^;)。]

TUX [●でへへ、ツインカムエンジェル、どっちもかっちょ良かったです(笑) ●ブレイドの方は、エンディング後に久々のオンド..]

rover [どんどん影が薄くなってるダディヤナさん…よよよ(つoT)]


2004-11-14 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:16)

「ジパング」、「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇伝ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。あと前座込みで「新選組」、「NHKスペシャル」も。前座に声優で中山忍が起用されてたけど、よよよのよ。ナガミネのりりしさは微塵もなかったわ(つoT)。

んでデカレンジャー(#39:「レクイエム・ワールド」)。大胆な構成の倒置、凝ったカメラワーク(ウメコの殉職シーン、カメラマンを吊ってたのかー)、そしておそろしくしっかりコントロールされたエキストラ(これ、感心しました。道の真ん中で変なのが戦ってるのに、通行人が全員無関心で歩いてるんだもんなあ)。実に凝ったお話をきっちりまとめたところには大拍手。一点ケチつけるなら、センちゃん閃き速すぎ。あそこはデカベースのシーンに変わった時点で、すでにセンちゃんは逆立ちモードだったらば、オジサン大拍手だったんですが。んでも大変に良くできたエピソードでした。荒川さんお見事。

先週お休みだったブレイド(#40:「過去との訣別」)。「今ここにいる私は本当に私なのか」っつーディック的テーマを子供番組レベルまで噛み砕くとこうなる、って感じか(大袈裟)。頑張ったのではないですか。このテーマ、突き詰めるならば、「お父さん!」とよよよと泣き崩れる栞に向かって広瀬とーちゃん(実は実験体)は、「いやオレとーちゃんじゃないから」つってぷしゅうと消えていってくれたりすると実にオレ好みではあるんだが(^^;)。

んでもまあ限られた時間内でサービスたっぷりで悪くはなかったと思う。ようやく小さいお友達が期待していたであろう、4人ライダー勢揃いまでやってくれたしね。ほとんど必要もないのに駆けつけてくれた始さんのおかげで、ジャックフォームにチェンジできなかったダディヤナさんだけがかわいそうでしたわあ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●せっかく4人揃ったのに、気持ちバラバラ(苦笑)  これでは昭和の「ダブルライダーキィーーーーーィック!!!!」の足..]

rover [虎アンデッドの人のおかげで、睦月くんは正義の味方系に気持ちを切り替えるのかな、なんてかすかに期待してるんですけどねえ..]


2004-11-15 [長年日記] この日を編集

[Books] 読め、すぐに。(12:35)

寸゛さんの日記で知った、高校生が選ぶ 大学に入ったら読みたい本100選(佐賀大学付属図書館)。寸゛さんも書いておられるけど、高校生諸君、こんなもん今のうちに読んどかなあかんで。幾つかの古典を除けば、キミらが大学に入った頃にはこれらの本、とっくに賞味期限切れとるよ。

それにしても。

漱石とか太宰とかは中学生のうちに一つや二つは旺文社文庫あたりで読んでおくものじゃないのか? 高校生になったら、カッコツケでバイロンだのヴェルレーヌだのを手にする(読まずとも、よい)もんじゃないのか? んで大学生になったらばSFしか読まなくなり、朝の電車でカッパ・ブックスのミステリ読んでるサラリーマンを、ふふふんと鼻で笑うんじゃないのか? 人間ってそんなもんじゃないのか? (ぉぃぉぃ)

なんて言ってっけど、ワシももうとっくに大学生諸君から鼻で笑われる側に回っとるわけだ、これが(つoT)。

[web] Opera 7.60 Preview3 (14:27)

Opera 7.6 p3 Build 7321 だそうですよ。いつものようにMyOpera Forumsから。うあ、アドレスウインドウをクリックするとなんだか愉快なものが出てくるなあ。この"Top10"てのはHistoryから引っぱってきてたりするのかな? その他は特に大きく変わってるような事もなさそうな。個人的にはPreview2から、右クリックで開くメニューの中に、Rewindが無くなっちゃったのが残念で、復活して欲しかったんだけど、今回もそれは無し。Shift+Zって面倒なんだけどなあ。マウス持ってるときは全部マウスでどうにかしたいんだけど。

おっと、Opera Monaスキンがアップデートされとるじゃないか。ゲトズサー

[TV] 月曜時代劇とかなんとか (23:03)

「忠臣蔵」は、これ、やっぱり12月の第二週あたりに討ち入りを持ってきたいんだろうなあ。やや駆け足気味な展開かな。今週は橋本平左衛門とお初の心中話。お初を演じるのは循真由子。おおう、やや汚れ役は初めてかな。出るなり死んじゃう、んじゃあ悲しいじゃないか。オジサンこの子好きなのに(^^;)。んで、安藤希が出るというので「こちら本池上署」も見ちゃったよ。アバレブラックが新米刑事やってるとは知らなかったぜ。さて希ちゃん。やあ、こんなに足長い娘だったとは知らなかったぜ。相変わらずキュート。

案外面白かったんだけど、いっこだけ。このお話での安藤希は、絶対音感の持ち主であることを世間が信じてくれず、冷たい処遇を受けてきたため(無理のある設定、というのはまあ否定しませんが、まあええがな)にややグレちゃってる。そんな彼女に恋心を抱く、同じバイト先の青年なんだが彼は聾唖者。安藤に恋心を伝えると、彼女はなんとその申し出を断るために手話を憶えてきた。そのことでますます彼女が好きになる青年。でも彼女は頻発する空巣事件の容疑者だった。彼は彼女のアリバイを証明するために本池上署にやってくるのだが…てなお話。

でね、お話の流れの中で、この若い男女が雨の中、手話で会話するシーンがあるんですよ。傘は一本。どうなるか。まず相手に傘を持ってもらう→それから手話で想いを伝える→今度は相手がもう一方に傘を渡し、それから手話で返事をする…、この繰り返しになるわけだ。私は思ったんですけどね、ここでしょう、今回の見せ場はと。そこがちょっと甘いんだよなあ、そこをもうちょっと見たかったのになあ。ンもうやだよぅ、これだからナショナル劇場はイマイチ甘い印象から先にでられやしないのさ。

[Hobby] エロポン、て……… (23:26)

まなたけさんとこで知った、エロポン18禁だからな。よい子は見にいっちゃいけないぞ。約束だかんな。音でるから気をつけろよ。さて。

まああれだ、その外道ぶりにおいて、"わたおに"やらなんやらとたいした差はないわけだし、裾野が拡がったって事なんだろうなあと思う。アレがありならこれもありだ。

それにしても。

次から次のこの新製品ラッシュ。中国人民に同情するよ(いや、どこで塗ってんのか、ホントの事は知らないけどさ)。

ついでに。

二つほど「欲しいな」と思っちゃったアイテムがあった事は、みんなには内緒だ。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

asano [旺文社文庫って、もうないんですよね……  http://www.tomita.net/column/obun.htm..]

rover [がぁーん、もうなくなってるのか、旺文社文庫って…。 調査の趣旨も良くわかりませんけど、回答者の意識も良くわからんわ。..]

でした [ 食玩やらガチャポンは、それだけで、いい大人が買うには抵抗が あるんですが、なんかもー、違う意味で恥ずかしいです。 ..]

まなたけ [まぁ宣伝もかねての記事かもしれませんが、けっこう売れたみたいですよ。 http://www.zakzak.co.jp..]

rover [「SMマガジン」誌とか「SMセレクト」誌って、青春の直中の一時期(うぷぷ)で微妙にドキドキした時期があったりしません..]


2004-11-16 [長年日記] この日を編集

[PC] 調子悪いぞ (22:33)

急に冷えるようになったせいか、お遊びマシンが一発で立ち上がらない日が続く。プライマリIDEのデバイスを見つけられずに悩んではる模様。いったん電源落として、ちょっとしてからもういっぺん電源入れてやると我に返ってHDDを見つけてくれるんだけど。HDDが死にかかってるのかマザーなのか、さてどっちだろ。とりあえず意味はないけどデフラグなぞかけてみる。しばらくぶりなのでかなり時間がかかっちまったぜ。

新しいマシンも欲しいけど、先立つものがなあ。牛丼パソコン程度のスペックで充分なんだけども。

[F1] 一安心して…いいのかな? (23:41)

ここのところのニュースをまとめてみるに…

  1. ミナルディはコスワース・エンジンを獲得、序盤の3戦は2004年マシンで戦う。
  2. 買い手が取りざたされてたジャガーはレッドブルが買収。チーム名は"レッドブルF1"。10年はやる、とコメントしてるらしい。
  3. ジョーダンにはトヨタがエンジンを安価で供給。

三つめなんだけど、トヨタモータースポーツとジョーダングランプリの契約は、ジョーダンチームの名称を変更させるようなものではなく、トヨタの名前が来シーズンにおいてジョーダングランプリとの関連で使用されることはない(F1Racing.jp)てのはどういう事なのかな? 来年のジョーダンは、"ジョーダン・トヨタ"は名乗らないという事? それにどういう意味があるんだろう。よくわからんな。

ま、何はともあれ来年もミナルディが見られるってのはめでたい話じゃ。


2004-11-17 [長年日記] この日を編集

[Day] カミさんダウン (22:03)

ふっふっふ、レディースデイでるんるんで映画見にいって、街で風邪もらって帰って来てやんの。んでもこういうときに限ってのんびりやればいいやと思ってた仕事が一日前倒しになったり、訳の判らんリフォーム業者の訪問があったりしてドタバタしまくるのであった。はふう。

[Books] 日露戦争を演出した男 モリソン (11/18 00:15)

本書カバー ウッドハウス暎子 著
カバー写真提供 Alastair Morrison
カバーデザイン 新潮社装幀室
新潮文庫
ISBN4-10-120731-3 \552(税別)
ISBN4-10-120732-1 \552(税別)

百年経った今の日本外交がちょっとばかり心配になる本

風雲急の19世紀末から20世紀初頭のアジア。ロンドン・タイムズ特派員、G・E・モリソンはこの時期北京にいた。オーストラリア人である彼にとって、最重要の課題は祖国の安全。そのためには英連邦の安全が必須。だが北清事変以降の中国は清朝から得られる利権を巡り英国、ロシア、そして新興国家日本が水面下で激しいつばぜり合いを繰り返している。ボーア戦争で疲弊している英国には、今中国大陸でロシアが既得権益のために行動を起こせば、それを押しとどめるだけの余力は残っていない。ならばと考えたモリソンは、積極的にロシア・清朝間の密約をすっぱ抜き、ロシアの中国への野望を明らかにしようと奔走する。その目的は、同じくロシアの極東進出によって、自らの植民地政策に大きな齟齬をきたす事になる日本に、対ロシア開戦の動きを加速させる事。バイタリティーに溢れ、培った人脈も豊富なモリソンによって、日本、そして世界の世論は大きく動いていく…

日露戦争の「陰の仕掛け人」と言われた一人のジャーナリストの動きを中心に、20世紀初頭の各国の外交戦略、そこに飛び込んだ若い新興国日本の苦闘を織り交ぜて描かれる日露戦争。日清戦争から三国干渉の屈辱を経て、一等国にのし上がろうとする近代日本がが初めて経験する本格的な外交戦、その陰で日本にとって多大な恩恵を与えた一人のオーストラリア人ジャーナリストの物語。

不偏不党、完全に中立こそがジャーナリストの立ち位置、なんてのがお題目でしかない事は判りきった事なわけで、人がなにかを書くって事には、多かれ少なかれ、その個人の意志が入り込むものだろうと思う。モリソンにとって最重要なテーマとは自国の安全。それは国益と言い換えてもいい。それを突き詰めて考えていくと、20世紀初頭の世界において、祖国オーストラリアの安全は盟主国である英国の安定以外になく、それに対する最重要の脅威が東進を画策するロシアであり、盟主国に適切な対応が取れない事情があったとき、代りになる手段があるとすれば、それは同じく国益を損なわれようとしている日本に、英国の代りにロシアと戦ってもらう事しかない、という大変に明晰な理屈から、モリソンはロシアの動きを追跡し、その情報を自らの新聞で、また、直接日本の政治家、軍人に流していく。ここには厳正中立、なんてお題目は存在しない。モリソンは日本に戦争して欲しいのだし、それは最終的にはオーストラリアの国益にかなう事だからそうしているわけで。

などと書くとなにやら策謀家に見えてきてしまうこの男なんだが、そういう面も確かにあるんだが、北清事変の折(映画『北京の55日』の世界ですな)には日本の軍人たちと行動を共にして、彼らの人品にいたく感銘を受け、自らも日本贔屓になっているあたりで、この人間を単なる策謀家、とも決めつけにくくなってしまっているあたりが人間の面白いところだろうか。一面では冷徹なマキャベリストの雰囲気を持ちながら、もう一方で、そのマキャベリズムの力学が向けられる先の国、国民に感情移入してしまうあたり、ついでにエネルギッシュなジャーナリストである一方で、わりかし女運には恵まれていないように見えるあたりも併せて、憎めない人間だな、とも思ってしまう。彼の活躍のおかげで、膨大な数の日本の若者たちが死んでしまう事になるのだけれども。

さらにいうなら、確かにモリソンは「陰の仕掛け人」であるかも知れないけれど、表舞台の、百戦錬磨の諸外国の外交官、さらにはその指導者たちの外交感覚の切れ味は、モリソンの頑張りのそのまた上を行っているのかも知れない。んで、帝国主義の最後の時代に参入してきた若い国家たちの意識と体力の差が、その後、20世紀を過ぎて今に至るまでいろんなところに現れているような気がする。ここで言う若い国家とは、日本、アメリカ、ドイツ。古株である英国は、幾度も亡国の危機に陥り、また、一時的に国際間での発言力を大きく落としてしまうけれども、決して完全には没落しない。フランスも(かなりボロボロではあるけど)同様。だけど若い国家は、些細な瑕疵で壊滅的な打撃を受けてしまう。カイザーの外交感覚の欠如でこてんぱんに潰され、その後念の入った事にもう一度、新しい帝王をいただいてまたこてんぱんにされたドイツ、日露戦争の成功のおかげで、それまでの念入りな外交感覚を忘れ、同じくこてんぱんな目に会う日本。結構マズい手を打ってるんだが、有り余る体力のおかげでなんとかこてんぱんな目に遭うところまでは行っていないアメリカ、と言う感じだろうか。いろんな意味で大英帝国の懐の深さの怖さ、を感じてしまいますな。

今やアメリカが世界の情勢の中で一番大きな影響力を持った国家である事は間違いないのだけれど、でもやっぱりあの国は若造の国なんだよな。この先どんなスカをやらかすか判ったもんじゃない、という気はする。日露の時にはルーズベルトの外交はそれなりの成果を上げる事ができたけど、それはまだ、あの国が正式に世界一の国家、などとは言えない時代だったから。どこかに奥ゆかしさがあったのだよね。その辺も無くしちゃった今のアメリカが、なにかの弾みでずどーんと値打ちを下げちゃうような事があるんじゃないかなあ、なんて、ふと思ったりもしますな。

で、そうなったときでも英国ってたぶん、「困ったもんだねえ」とか言いながら飄々と生き延びてるんだろうな。

でも日本はどうなるだろうねえ。

などと要らん事を余分に考えながら楽しませていただきました。櫻井よしこの頭悪そうな"解説"が邪魔だが、それ以外は、なかなか。

(★★★)

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

もんちぃ [そりゃ大変ですな。カゼの連鎖反応にお気をつけあそばせ。]

rover [昼間さんざん寝たので、「寝付けん」とか言って今酒呑んでますよ(w。]

TUX [●なんかインフルエンザも流行ってるらしいですから、気ぃつけて下さいね。 ●梅田界隈で、アルコール消毒大会とかやると..]


2004-11-18 [長年日記] この日を編集

[Day] もうそんな季節か… (17:26)

買い物すませて帰ってきたら、メールボックスに大きな封筒。青色申告決算書、でございますか。もうそんな季節なんだなー。

軽石庵、夏以降ちょっと低空飛行気味なので、数字つけるのがちょっと怖いなー。お作法自体は去年一回経験したから、別にどって事無いんだけれども。

[Day] 久々主婦 (22:52)

カミさん相変わらずダウン中につき、久々におさんどん。本日のメニュー、ヘレ肉の一口カツ、キャベツの千切り、ポテトサラダ(スーパー売りのを買ってきてタマネギのスライスを増量、胡椒とマヨネーズで味付け直し)、大根の味噌汁。晩飯はいいけど、この調子だと明日の弁当当番もワシかしら。ここんとこ9時前に目が醒めた事がないんだが、起きれるだろか。500円玉一個、食卓においておく(学食で喰ってくれ、の意思表示)のが安心かな。


2004-11-19 [長年日記] この日を編集

[Day] 今日も主婦 (12:59)

7時前起き。昨日の残りの一口カツ、ベーコン炒めを溶き卵でくるんだ卵焼き、冷凍食品のひじきの煮付け、ごはんに振りかけふって倅の弁当完了。なんか緑色が足らんような気がするが、まあいいか。新聞読んで二度寝。目が醒めたら昼前だった。うう。冷蔵庫にあった白ごま担々麺、とやらで昼食。

カミさんはまだ咳止まんない感じ。「医者行ったら?」「行っても治らんから、いい」だと。まあ元看護婦がそう言ってるんだし。

それより晩のおかずは何にしようかしら、困ったわね。

[Day] うーむなお仕事 (17:46)

自分でスライス作って送ってくれるのは殊勝だが、「あちこち白い隙間がでてしまうのです、直してください」とか言われても知らんがな、んなもん。あとな、「なんとか今日の夕方アップしたい」コンテンツの内容、を今日の夕方送ってくるのはヤメレ

ぶつぶつ、ぶつぶつ。

[Books] すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた (23:22)

本書カバー ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 著/浅倉久志 訳
カバーイラスト 松尾たいこ
カバーデザイン 守先正+桐畑恭子
ハヤカワ文庫FT
ISBN4-15-020373-3 \560(税別)

すべての感傷は時の海に還った

中米、ユカタン半島を含むキンタナ・ローと呼ばれる地帯。ここはかつてマヤ族が住み、今は米資本が進出し、アメリカ人たちのための一大リゾートエリアに変貌を遂げようとしている。年老いて隠居同然の身でここに暮らすアメリカ人の「わたし」。だが蹂躙され、住処を奪われてはいても、一度も"征服されて"はいないマヤの末裔たちの中で、アメリカ人の蔑称である"グリンゴ"で呼ばれ、けして一定以上にうち解けられる事もなく日々を暮らすのはやはりどこか侘びしさがつきまとう。そんなわたしの毎日だが、それでも時として、にわかには信じられない不思議な出来事を見たり聞いたりする事もあるのだった…。

原題は"Tales of the Quintata Roo"。「キンタナ・ローの物語」ぐらいの意味か。これに、いかにもティプトリ風味だな、と取れる邦題をつけた人(たぶん訳者の浅倉さんだと思うのだけれど)の並々ならぬこだわりを感じてしまう。確かに、この邦題の方が、ここで語られる三つの、小さな物語を大変に上手く言い表しているとは思うけど。

収録された三編は、どれも愛らしく、そして少しばかりおどろおどろしい。中南米が舞台、と言う事で、例の"魔術的リアリズム"なんて言葉もふと思い浮かんだりもするけれど、それ以上に感じられるのは、なんて言うか、悲しさとあきらめ、みたいなもの。

本書の解説でも引かれているSFマガジン誌の'87年10月号のティプトリーのインタビューをわたしも読みましたが、その中で彼女が、しばしば人間の行く末に対して、かなり悲観的な見方をしている事、彼女が元はCIAの分析官という仕事に就いており、またある程度は実際的な諜報活動のような事も経験したらしいこと、そしてアメリカが常に政治的に注目し、隙あらば謀略をしかけていた地域の一つが、キンタナ・ローを含む中南米諸国であった事、さらにはその同じ地域が、今度は政治ではなく資本によって、古来からここに住む人々の思いを顧みることなく荒らされ続ける(余談ですが2006年から開催予定の、F1メキシコGPの開催地、カンクーンもまた、キンタナ・ローの一部だったりしますな)世界である事、を考えると、で、そのことにかつてCIAに在籍していた彼女が、積極的にではないにせよ関わらざるを得なかった自分の過去があったこと、を考え併せたときに、かつて自らが関与し(てしまっ)たかも知れない世界をまぼろしとして海に戻し、近代とか現代とか、政治とか謀略とか開発とか利権とかが幅をきかせる以前の時代の物語を、主人公の"わたし"にかいま見させる事で、作者自身もまた、その同じものを実は見たかったのかも知れないな、と思った事でした。

予備知識なしに読めば、ややホラーがかった美しいファンタジイとして読めるだろうし、ティプトリーという人、そしてこの思い入れたっぷりな邦題を目にして、思わずいらん事を考えてしまった人間にとっては、それなりにいろいろと深読みの楽しめる本、といえるかも。

個人的にはティプトリーの作品の中ではこれ、かなり好きな部類に入ると思います。

(★★★☆)

[Day] 主婦しつつお仕事 (23:33)

カミさんはだいぶ調子戻ったようだが、とりあえず晩飯もワシ。ワシと倅はチキンカレー、カミさんには湯豆腐。カレーはジャガイモの投入タイミングがちょっと速すぎたかも判らん。

メシ食って、少し本読んでから仕事の続き、というか本格的には明日やるつもりなのでどういう仕事が必要なのかチェック。問題の「あちこち白い隙間」ってやつ、ソース見る限りは、別に変な事もやってないようなのでなんだかな。で、試しにスライスされた画像をPhotoshopで一枚絵に復元してみたら、なあんだ、最初っから白い隙間ができるような絵を作ってるンじゃん。あっはっはっは………ヌッコロス

まあええわ、おっちゃんこっそり直しといたるさかいな。次から気ぃつけや。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

寸゛ [【白い隙間】ご苦労お察しします‥‥]

rover [まるで捏造写真疑惑の足の白い線、みたいな話ですわん(泣)]


2004-11-20 [長年日記] この日を編集

[Day] お仕事お仕事 (12:01)

昨日の続き。へたれなスライスは昨日のうちに作っておいたのであとは作業作業。むー、なんか変なところにリンク飛ばしとるなあ、マヌケな事やっとるなあ。

結局向こうが善意でHTML仕立ててくれても、最終的には半分以上書き直さなくちゃいけないという罠。

ま、そんな事より昨日の晩に来たむこうの担当者ちゃんからのメール。

「明日はわたし休みなので、連絡はOまでお願いします」………ほう、お休みですか、それは結構ですね。だったらOちゃんの連絡先ぐらい教えろやこのボケカス。

まったくもう。

[Day] お仕事終わり (15:27)

んではカミさんが「風邪薬が切れた」とうるさいことだし、買い物にでも行くか。マカオGP予選は夜中に酒飲みながら鑑賞だな。

[TV] 定期視聴番組 (21:12)

「ウルトラマンネクサス」、「種デス」。むむむむむ。そろそろアラが目立ち始めたかなーネクサスは。"一般人が見たビーストの記憶を消す"メモリーポリス、は結構なんだが、そんな重要な組織の存在を実戦部隊の新入りに教えてないわ、事件後に関係者が民間人に接触するのは放ったらかしだわ、その組織、あまりにザルなんでないかい? ファウスト(ネクサスの人は名前知ってたけど、先週名乗ってたっけ? 昔からの知り合い?)は何用あってネクサスにちょっかい出してきたのかも判らないし、急に強くなるネクサスも意味わからんし、うーむ、うーむ。

デス様の方は種勢続々登場。キラ君は「Z」の時のアムロみたいな感じなのかなーと思ってたんだけど、むしろ「ZZ」の時のカミーユみたいな扱いのようですな。まあそのうちぱちきーんと種が爆ぜるんだろうけどさ。

[F1] 澳門三級方程式 予選 (23:10)

F3マカオGPの予選。金曜日の予選第一日の録画と、土曜日の予選二日目の中継をCSで。今年からマカオGPは2レグ制ではなく、土曜日は日曜日のグリッドを決めるために10周のレースを行う、というスタイルに変更されたんだそうだ。んで金曜、土曜の予選なんだけど、いやまあ実にがっつんがっつんぶつけるもんだなあ。しかも市街地コースだから、どこかでアクシデントがあったらたちまち大渋滞。その上一日目の予選は、昔ながらの、みんなが勝手にコースインしてクリアラップを狙って走るスタイルなものだからあちらこちらで大混乱。えらいこっちゃ。

初日はクビカ、ハミルトンのメルセデスエンジンがフロントロー。チーバーの甥っ子が3位、ケケの息子ニコが4位、ネルソンの息子が5位、サトルの息子が9位でアラン(ジョーンズ)の息子はかなり遅れて28位。

ほんで土曜日の予選レース。スタートでサトルの息子がエンスト、中盤大混乱でたちまちペースカー。同じスタートで、ネルソンの息子もサトルの同僚アンティヌッツィ(チーバーの甥っ子ですよ)に追突してフロントをぐんにゃり曲げてスロー走行。またまたえらいこっちゃ。

結局ペースカーは4周走行。マカオGPはペースカーの走行分もレース周回に数えられるので、残り6周で順位を決めなきゃいけない。ますますえらいこっちゃ…、なんだけどさすがここからはそれほど大きな時間も起きず。ペースカーが引っ込んだ直後にニコが上手にクビカの前に立って2位を奪ったぐらいかな。決勝レースのグリッドはハミルトン、ニコ、プレマ、クビカ、の順。2世軍団には厳しい予選だったけど、なに、去年だったらこれで終わりだったんだけど、今年は明日も走れるわけだから。気持ち切り替えていいレースしてね。

いやーそれにしても久しぶりに佐藤里佳の顔が見れて、なんだか嬉しかったぞ(w。

[Chinema] なまぬるーくですが、期待してますよ (23:38)

いつものように茄神さんのところ経由で、失笑罵声浴びたシベ超第6弾でついに"終着駅"(ZAKZAK)。いやあなんですよ、映画への愛情、つう一点において、このシリーズは今年のアレなんぞよりはるかにマシな部類でさあね。

でもまあオレも金払って劇場で観たい、とまでは思わないけどなー(^^;)。


2004-11-21 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (17:45)

「ジパング」、「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇伝ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。んーと「ジパング」、707世代なわたくしとしては、やっぱり魚雷は「ファイア!」じゃなく「シュート!」でしょう撃つときは、などと思ってしまう訳なんだが。さて、

「デカレンジャー」は特凶のテツ君の女上司登場編(#40:「ゴールドバッヂ・エデュケーション」)。うむ、ええケツや(殴/蹴)。派手な火のアクション、テツ君同様、無茶なデカレン5人組に「なんか、いい…」と言っちゃうオチのあたりとかは、なかなかよろしいんじゃないですか。女上司さんは「クウガ」のバラのタトゥの女、の人だそうですが、芝居上手くなってねえのがちょっとな。

「ブレイド」(#41:「強くなりたい」)もいろいろ展開があってそれなりに。ただ、判らん事もいろいろ出てきてますな。テレ朝公式みてて思ったんだけど、今週から登場のギラファアンデッドや虎のお姉さんとかって、カテゴリーキングなんだろうけど、封印されるまではどのマークにも属さないって事なんだろか。仮に睦月くんが虎の人を封印したら、タイガーアンデッドはクラブのキングになるの? インドの山奥で修行してた(違)クモアンデッドさんはその時どうなるんだろう…というかそういえば、結局あの人は(嶋さん、でしたっけ)睦月くんを更生させる事はできなかったわけ? んーむ良くわからぬ。

[F1] 澳門三級方程式 決勝 (23:44)

2番グリッドから実に上手いスタートでトップに立ったニコ。はぁ、やっぱり血統書付きは違うのかな、なんて思ったんだけど2周目でブレーキをミスったのかタイヤバリアに一直線。後ろを走ってた、ポールからスタートのハミルトンもよけきれずにストップ(のちに再スタート)。3番手のプレマがトップに立ち、クビカらの追走を押さえて独走。途中二回のセイフティカー、最後は2周残した状態で数台のマシンが多重クラッシュで赤旗中断、でそのままプレマの優勝。なんつーか、消化不良な感じ一杯のレースではありましたな。

さて2世ドライバー続々登場、の方はと言うと、ニコはそういう事で一瞬期待を持たせたんだけどリタイア、ネルシーニョは予選がたたって10位、ナカジマは13位、クリスチャン・ジョーンズは後方から淡々と走って17位、と言うわけでまあ、世の中そんなに話は甘くはないよね。ここまでクラッシュ連発じゃなければ、また違う展開もあったのかも知れないけれど。

あーそういえば、前座のアジア・フォーミュラルノーでは、エイトンの甥っ子君が2位に入ったそうですよ。

[CS] それはそうとして(F3ネタ続き) (23:55)

先日の寸゛さんの日記での話題、エンコデコード再エンコ、今回のマカオGPでは顕著に影響が出てた感じ。テレビ画面ではまだなにも起きてないのに、川井ちゃん「あーーーっとぉ!」って叫んでるもんね。なるほど、こういう事か。

[Comics] お買い物 (23:55)

一条ゆかり「プライド」(3)、ってまだ2巻も読んでない…。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

rover [ええ、アランの息子さんだそうです。昨日の予選前のインタビューでは、「ボクは英国や日本みたいな激しいレースに出た経験は..]

まなたけ [まばら見ですけど、ブレイド、たしかカリスちゃんがダイヤちゃんに「これがおめぇのハートだ!」とか渡して、んでジャックフ..]

rover [だよねえ。ネパールで修行した人も基本的にはレンゲルのラインナップのキングフォーム、である事を自覚してたみたいですもの..]

まなたけ [これがおめぇのクイーンだ!だった^^; ダディヤナさんって言うんですか?^^;ダイヤちゃん]

rover [オンドゥル語的には(^^;)。ほんとはたしか橘さんだったような気が…。]

まなたけ [ぶら下がり過ぎてすいません^^; 虎ねーちゃんは女だから、クィーンで、だもんでクィーンをまだ持ってないからジャックフ..]

noki [ギラファアンデッドがダディヤナさーんのカテゴリキングってことですよね?なんかカテゴリAとキングの関係ってほとんど同種..]

rover [そうかー、ギラファってクワガタだから、ダディヤナさんさん担当なのか。エースとキングは共通ぽいけど、他はあんまり共通点..]


2004-11-22 [長年日記] この日を編集

[Books] 悪党スペンサー・シリーズ(24) (23:44)

本書カバー ロバート・B・パーカー 著/菊池光 訳
カバーフォーマット 辰巳四郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
カバー写真 ©KOICHIRO SHIMAUCHI/amana images
ハヤカワ・ミステリ文庫
ISBN4-15-075683-X \800(税別)

ある意味画期的かも

それは、あってはならないけれども残念ながらありふれた、といえる出来事だった。黒人のチンピラによる白人の女子大生のレイプ殺人事件。前科のある容疑者、目撃者の証言も揃っていたこの事件は、大した波乱もなく容疑者が有罪、収監され一応の終結を見たかに思えたのだが、容疑者を弁護した若手弁護士には今ひとつ納得がいかないままだった。そして、その納得のいかなさはなぜか、検察側に立ったやり手弁護士の目にも留まる事になる。真実は別なところにあるのではないか…。疑問を収める事のできないかつての被告側弁護人からの依頼を受けて、スペンサーは2年近く前の事件の再調査を行う事になった。だが、さほど重大とも見えなかったこの事件について、スペンサーの前に立ちはだかる障害は少々予想を超えているものだった。そしてさらに、スペンサーやホークに匹敵すると思われる、極めて危険な暗殺者によって、スペンサーは瀕死の重傷を負わされる事になる………。

「スペンサー」シリーズ、文庫版最新刊。粗筋は上記の通りで、これだけ読むとなんだか緊迫したノリかも、と思うかも知れませんけどそこはスペンサー、基本はやっぱりまったり無駄口系。今回はなぜかシリーズで顔を出した様々なキャラも続々登場し、クランシーの小説が最近、ライアン一家総出演、の様相を呈しているのと同じようなノリになっちゃってるのと同じような印象も持ってしまった。まあスペンサーだから、やっぱり事件そっちのけで恋人、スーザンとの恋愛談義が延々展開したり、今回はこれまた事件をそっちのけに、重傷を負ったスペンサーの、約1年にわたるリハビリの描写が延々続いたりするわけだけど。だいたい普通、1年経ったら前の事件なんてとっくにうやむやになってしまいそうなもんだが、そうはならないあたりも実にスペンサー。

今回のキモは、事件とはそっちのけで語られる(まあそのこと自体はいつも通りのことなんだけど)、スーザンの子供を持ちたい、という願望に対するディスカッション。ここにおなじみ、ポールとの会話なんかも加わって、(それまで子宝に恵まれなかった)中高年者が育児に触れる事ってどうなのよ、ってあたりで語られる部分と、あとは重傷を負ったスペンサーのリハビリ。ええもう、メインであるべき事件は、いつものようにそれほど重要ではないエレメントなのだよね。「解説」でミステリ書評家の杉江松恋氏(すいません、どういう人か存じません)がこのシリーズを、「喜劇小説」と位置づけておられたけど、いやまことにもってその通り。つか今まで誰もそういうふうに取らなかったんだろうね、って感じもある。ミステリでありながらミステリに重きを置かず、ひたすらハードボイルドの様式美をなぞってるようで、実は真剣に古典のスタイルをなぞる事にも妙な気恥ずかしさがつきまっとっちゃう、ってあたりのテレ隠し感覚、をうへへと笑いながら読むのが、このシリーズの楽しい楽しみ方なのかも知れないな。

それはそうとこれ、少なくとも日本語訳された本書に限りますが、シリーズ中屈指の問題作になるかも知れない一作でありますよ。

なんとあなた、スペンサーとホークが登場していながらですね、一度も「アン、ハ」が出てこないんですよこの作品。これがどのくらい大変な事かというと、神林長平作品に、一度も「フムン」が登場しないぐらい画期的な事だったりする訳なんですが。もしかして前作であまりに「アン、ハ」を連発して顰蹙買ったりしたんだろうか菊池さん、などといらん心配までしてしまった訳なんだけど。

(★★★)


2004-11-23 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] タラレバの鬼は笑うけど (23:56)

今日の話題 1961年10月号ちょっと前に買取り依頼の連絡をくださったお客様から、本日書籍が到着。やや新しめの戦記物、模型関連書物に混じって入っていたのが「今(こんにち)日の話題」と言う雑誌。土曜通信社刊。昭和30年代の雑誌なんだけど、読んでみるといろいろおもしろい。RATOテイクオフするF-100と、VTOL実験機のX-13の写真を並べ、将来性を持つのは後者であるなんて断定してるのを見ると、40年って言うのは技術にとって、それほど長い時間でもなかったのだなあ、なんて思ったり。いまだに垂直離着陸機能とスーパークルーズ能力を併せ持った軍用機は、SFドラマの中でしか見る事ができていないものね。全体にICBMなどの誘導弾の発達に重点を置いた未来戦のヴィジョンが語られるのも、この時代の特徴なんだろうな。

[Baseball] 未来を語っても鬼は笑わなかった(23:59)

さてそんなこんなで楽しく読ませてもらった「今日の話題」誌なんだけど、本書のおそらく連載記事であろうと思われる、浜崎真二氏(初代・『球界のご意見番』といえる人ですな)の「プロ野球月曜車中談」が面白い。私が読んだのは昭和36年の「今日の話題」誌、10月増大号の記事だったんだけどこの時点で、すでに初代球界のご意見番は阪神球団に対して、こんなことを言っている。

もしも今年、Bクラスに落ちたままだったら、あきられてしまう恐れがある。ただ伝統があるっていばっていただけでは、ファンはついて来んよ。くどいようだが、強くならなければ、お客さんは来ないね。

ボクは阪神の社長さんに、いっぺん聞いてみたいと思う。一体、球団経営についてどういう考えをもっておるのか………。

わははのは。阪神って昔からそういう球団だったんだなあ。なんかあれだな、世の中がどんなに変化しても、阪神のフロントだけは未来永劫、そのヘタレぶりを改善することなく、人のいいファンたちの声援の上にだらーっとあぐらかいて、無為無策のままでいてるような気がしてきた。

ま、それでこそ阪神、って気もしないではないんですけどね(^^;)。


2004-11-24 [長年日記] この日を編集

[web] うーんなんだろこれ (22:08)

adramineさんのとこ、寸゛さんのとこで話題になってる妙にカッコいいお船。なんなんだろうこれ。海上保安庁カラーでも海自のお船の色でもない感じ。強いて言うなら旧海軍の軍艦色? 妙にそそり立った艦橋が格好良い。舷側になんか曰くありげなものがくっついてる。うーんどういう用途に使われるんだろう。艦橋構造物にタッパがあるのは「押船」と呼ばれる船に多いらしいけど、そちら系なのかな。教えてお船の偉い人。

[Hobby] やっと来るか… (22:48)

昨日の晩、ワークのムラさんからメールで教えていただいた(いつもありがとうございます)んだけど、ようやく、ついに、HG/UCマラサイが発売になりそうなんですな。今月号のHJにニュースが載っているんだとか。発売は来年1月って事らしいけど、うふふ、うれしいなあ、マラサイ好きなんだよ。今日は都合により本屋に行けなかったんだけど、明日あたり、ちょいと偵察に行ってみるべ。カトキ臭が控えめだといいんだけどなあ。

[PC] アーカイバのお話 (23:48)

そんなにこだわりがある方じゃないのだけど、お仕事マシンの方はDiskX_zip(フリー)、お遊びマシンではZELDA(シェアウェア)を使ってる。いや、使ってた。ZELDAがどうも、金払った割に使いやすくないのでなんかなー、と思ってた事もあって、連邦さんで紹介されていた、Lhaplus、(ラプラス、と読むそうな)ってのに換えてみた。バージョン1.50、β6。ZELDAが気に入らんのは、複数ファイルを選択して圧縮、と言うのができない事。適当なディレクトリをこさえて、それごと圧縮、って方法しか採れないってのはたまらん。右クリックのコンテキストメニューに「ここに圧縮」と「ここに解凍」が追加されないのもしゃくに障る。この辺、Lhaplusはちゃんと対応している。常用する圧縮フォーマットを選んでおけば、「ここに圧縮」を実行すると、あらかじめ選択した圧縮フォーマットのどれで圧縮するかを聞いてくるところも大変結構。

でも不満もある。圧縮ファイルをダブルクリックしたら、ただちに解凍に行ってしまうのは面白くない。DiskX_zipはここが良くできていて、圧縮ファイルをダブルクリックすると、tmpディレクトリに解凍し、アーカイブの中身の一覧を表示する。で、tmpディレクトリ自体はシステムを再起動するとその内容を消去してくれる。

つまり、圧縮ファイルの中にどういうファイルがあるか、を閲覧できるわけですよ。当然アーカイブファイルの中から、必要なファイルだけ指定して解凍、なんてこともできる。これがたいへん便利なんだわ。で、かなり気に入ったLhaplusなんだけど、それができないんだなあ、惜しい。

んじゃDiskX_zip使えばいいじゃんって話になるんだけど、ンで確かにそうなんだけど、こっちはこっちで、特定の .tar.gz の解凍ができないんですな。これで何が困るかというと、tDiaryの新しいパッケージがでたときに、DiskX_zipではこいつを上手い事解凍できないわけで。

.tar.gzなんてものをたぶん扱わないお仕事マシンでは、そういうわけでDiskX_zipがばりばり働いてくれるんだけど、お遊びマシンの方はそうも行かんので、ここのところアーカイバをいろいろ試してみる毎日なんでした。おかしなランタイム不要でぶいぶい動いてくれるLhaplus、かなり気に入ったんだけどなあ。圧縮ファイルのファイルの内容が閲覧できたら完璧なんだけど。

ちなみにDiskX_zip、てのはエーアイ・ソフトのフリーウェアで、今は配布されてないんでした。これ、いいツールだと思うんだけどなあ。「ファイルコンパクト」とかどうでもいいから、こっちを末永く面倒見て欲しかったんだけど。金にならんのじゃあ、しょうがないけどね。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

まなたけ [僕はやっぱり連邦でよく紹介されるExplzhつーのを使ってます。これダブルクリックすると中身見れますし、複数ファイル..]

rover [ほほう、なかなか良さげですね。しかし要別途DLL、ってところで微妙にもにょったりして。でも中身見えるのはいいなあ。]


2004-11-25 [長年日記] この日を編集

[Hobby] すげえやビル (11:50)

久しぶりにビルのきっちん見にいったらば、うおう、また凄いもん作ってるなあビル。Johnson-Sea-Linkだって。ちなみに実物はこちら(HARBOR BRANCH OCEANOGRAPHIC)。かっちょいいムービーが見れます。

んでビル。相変わらず上手いなあ。ワシ、プラをちょこちょこいじるぐらいのスキルしか持ってないもんで、ビルみたいに図面引いたり、金属加工から電装からさくさくやっちゃう人は無条件に尊敬するわけですが。いやホントに上手い。加工も上手いし塗装も上手いんだよなあこの人。

ジャンクパーツも使われてるようだけど、こりゃなにかな、タミヤのクロムウェルかなんかの車体後部? SWネタからもなにか流用されてたりする?

なんにしてもあれだ、宇宙と深海は人間にとって未知の領域なんだけど、そこに分け入っていこうとするメカには、なんかこうデザイン的な共通性が見て取れてオジサン嬉しくなっちゃうよ。かっこええなあ。この、HARABOR BRANCHって団体もなんか面白そうだ。こういうの、日本ではできないのかなあと思ったり。いや結構なものを見せていただきました。

それにしてもビル、あんた自分の猫にイリスって名前つけてんのかー(w。

[Hobby] 見てきたよ (23:30)

買い物のついでにTSUTAYAで「ホビージャパン」誌をこそっと立ち読み。テストショットのマラサイの写真があった。はあなるほど、顔つきは割といい感じかな。各所のディティールは、これはまあ当節のニーズからしてこれぐらいはしたらんとあかんのかな、と言うところか。個人的にはマラサイには、もっとこう、「ふんぬらば!」な感じが欲しい気がすんだけどな。ちょっとスマートすぎる気がしないでもないなあ。全体にHGUCは、私の好みよりもややスマートすぎる感じがありますな。こういうのが今風なのかね。

[Comics] お買い物 (23:39)

安彦良和「機動戦士ガンダム The Origin」(8)。私の好みは、安彦さんがこっちで描いてるような、ややファットな印象のモビルスーツだよなあと思う。特にジオン側はね。

[Oldbooks] 耽る (23:50)

『作画汗まみれ』カバー今月はずっとSFマガジン誌の80年代、90年代の刊行分をデータ化していたんだけど、それに付随して気になった本なんかをぽろぽろ引っ張り出して読んじゃうものだから、仕事のペースが上がらないったらありゃしない。今日は(どういう経緯だったか忘れちゃったけど)大塚康生さんの「作画汗まみれ」を久々に引っ張り出して読んでみる。うーんステキ。もしかしたら宮崎駿以上に労働者の権利意識とかに敏感な方かも知れない大塚さんなんだけど、仕事に関しては徹底的に、自分を職人として位置づけ、その本分を超えない範囲で良質な作品を産み出すべく頑張る、こういう人は尊敬しちゃうなあ。

大塚さんなかりせば、私はソフトスキン好きになんて無かっただろうことも考え合わせても、やはりこの方は、私にとっては特別な人物の一人であったりするわけなんでした。

返す刀で富野由悠季、「だから、僕は…」も久々に読んだんだけど、ふーむ、こっちは昔ほどには共感できなかった、という事はつまり私の中の青臭い部分が、20年経って立ち枯れちゃったって事なのかなあ、なんて思ったり。まあそれでも、今のトミノ御大よりは、20年前のトミノさんの方に、共感できる部分は多いとも言えるのだけれども、そんな事本人に向かって言ったら、きっとブッ飛ばされるんだろうなあ(^^;)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

まなたけ [そのトミノ御大、本日、行ってきましたよ。開口一番「集まってる君たちが期待してる話、しないよー」 んで15分後には大学..]

rover [うはは、そういえば子供を上手に叱れるオトナって、少なくなってますよね。トミノ御大みたいなヒトは、実は貴重なのかも知れ..]


2004-11-26 [長年日記] この日を編集

[Chinema] やっぱりなあ。 (11:44)

島国大和さんとこを経由して、鷺巣義明のゴースト・オブ・マーズな日々から、ひどい…最悪…『ゴジラ FINAL WARS』に怒り心頭!!。なんというか、驚くには当たらんな、と冷静な私がいる、ちゅーのも実に情けない話ではある。めったに予想を裏切らないもんな、平成のゴジラは(w。

あと、併せて開田裕治さんの日記も参照されたい。開田さんが書いている、「兄貴が整然と壁に並べて大切にコレクションしていたアクションフィギュアを、腕白な弟が全部ブリスターパックから出して部屋中に並べて戦争ごっこして遊び倒した」、その"腕白な弟"たちってのがつまり、平成のゴジラに関わった人々なんだろうな、と思う。遊んでるキミらは面白いだろうが、キミらが遊んでるところを金払って見に来てるワシらはたまらんよ、と。うん、平成ゴジラがぱっとしないわけ、これでかなり納得できたぞ。

もちろん私は今年も腕白な弟の遊びッぷり、観に行くんですけどね、金払って(^^;)。

[tDiary] むむむ… (15:46)

なんか様子がおかしいぞ。disp_referrer.rb なのかな? ちょっと情報収集。

[tDiary] たぶん直った (17:11)

いけね、また設定ファイルの書き方間違えてた。

[Books] ゴジラ (23:52)

本書カバー 香山滋 著
カバーデザイン 神崎夢現
カバー写真 石本馨
ちくま文庫
ISBN4-480-42034-7 \900(税別)

かもめ丸の謎

1954年の「ゴジラ」、それに続く「ゴジラの逆襲」をそれぞれ「東京編」、「大阪編」として、原作者自らが少年誌向けにノヴェライズした作品。その他、「ゴジラ」や東宝特撮作品に関するエッセイ、「ゴジラ」の検討用台本、「獣人雪男」のノヴェライズを併録。

この小説版「ゴジラ」は、10年ほど前に小学館のスーパークエスト文庫から刊行されていたこともある(軽石庵にも在庫がございますよ)ので、そちらをお読みになった方もおられよう。「ゴジラ・東京編」は年少さん向けのノヴェライズという事もあり、尾形と恵美子のラヴ・ストーリィは削られ、代りに新吉少年が、尾形のパートの多くを受け持って活躍するようなかたちに変更が加えられている。「大阪編」の方はおおむね原作通り(アンギラスもなにやらあやしい光線を吐く、ぐらいが異なるか)。ということでまあ、メインになるお話は私にとっては一点を除いては「ああ、そうだったね」で済むもの。エッセイと「獣人雪男」はそれなり。んで、「G作品検討用台本」が初めて読むもので、これはなかなか興味深かった。これが一番最初に書かれた、もしかしたら「ゴジラ」はこういうお話になっていたかも知れない、もの。

こちらは現在我々が知っている「ゴジラ」とはかなり様子が違っていて、どちらかというと洋風な怪物、あるいは呪い系のパニック映画bの体裁を取っている。それ故にもしかしたら部分的には、映画となった「ゴジラ」よりも、この検討用台本の方が効果的であったのではないか、と思わせる箇所が結構ある。ゴジラが初めて大戸島の人々の前に姿を現わすシーンとかは、明らかにこちらの方が怖い。山根博士をややマッド・サイエンティスト風味に描いているあたりも、映画にしてみたら面白かったかも知れない。ただ逆に、ゴジラを単なる怪物でしかない、言ってみればハープーン2発で死んじゃうような、大きな生き物でしかない、様な話におさめてしまう事にもなりかねないわけで、そこを嫌って映画はああなったのかな、などと想像してみるのも楽しいかも。

あくまでこの本は、そういうことで一種の副読本的な位置づけになってしまうものではあるんだけど、かつてスーパークエスト文庫で読んだときには気がつかなかった事を改めて気付かせてくれたって点で、私にとっては少々興味深さアップな本かも知れない。

凄くどうでもいい事なんですけどね。ノヴェライズでも検討用台本でも、尾形たちが大戸島に向かう船、「かもめ丸」(台本では『かもめ号』)なんですよ。映画では巡視船「しきね」だったけど。んでね、実はレイモンド・バー主演のアメリカ版「ゴジラ」では、大戸島に向かうレイモンド・バーの後ろに、「かもめ丸」って、へったくそな字で書かれた浮き輪が見えるシーンがあるんですわ。これはなんなんだろうねえ。偶然の一致なのかねえ。

んまあそれを言いだしたら、"ルシイルアンダーソン"って誰やねん、てとこまで話はいっちゃいそうだけどさー。

(★★★)

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

asano [その他の反応をクリップ。 http://harinezmi.ameblo.jp/day-20041125.html ..]

rover [まあゴジラについては程度の差こそあれ、おおむね似たような事は毎回言われてるわけで(^^;)、見てみるしかないんでしょ..]

まなたけ [映画「ウルトラマン」は、いろいろあるけど、子どもを持った父親には、かなりピンポイントで「来る」って試写を見た方に聞き..]

rover [いやあそれで充分、って気もするんですけどね。で、父親に連れられた子供にとってはどうなんでしょう…。]


2004-11-27 [長年日記] この日を編集

[Anime] 御大、吼える (15:04)

先日、京都精華大で富野氏の講演会があったんですな。んで、まなたけさんとこでその大筋を読ませてもらったんだけど、やはは、この人は変わらんなー。いろいろと良い事言ってる反面、どこかでアウトローでいる自分マンセーが抜け切れてないというか。自分の言葉で自分が酔っていくように見えるあたり、ヒトラーみたいなおっちゃんだな、とか思ったり。至極正論を述べてるんだけど、彼のエキセントリックさが先に立っちゃって、これじゃあ聞きに来た人達に、ちゃんと主旨が伝わったのかなあ、などといらぬ心配までしちゃったりして。いやいや、結構なものをありがとさんです>まなたけさん

でももったいないっすよまなさん、このサイト閉鎖系にしとくのはー、とも思ったですよ、うん。以前のお仕事ネタは無くなってるんだから、さくっと公開しちゃってもいいんじゃないんですか?

おおう、さっそくみんなが読めるようにしていただいちゃったぞ。ありがとうまなたけさん。と言う事で御大講演その1その2だあ。助かりまっす。

[TV] 定期視聴番組 (23:21)

「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。ふうむ、実にダークな方向に一直線だが大丈夫なのかね「ネクサス」は。そんな中、戦うと見せかけて姿を消し、ネクサスがメタ・フィールドを形成したらどこかの穴からむにょーっと顔を出すファウストを見てゲラゲラ笑ってしまった私は、どこか歪んでるのだろうか(^^;)。あ、笑うと言えば前野先生の日記でも笑かしてもろた。「そんじゃ今からしましょかtransformation!」マジですかその歌詞は。

デス様も笑っちゃいましたよ。どれくらい未来の話なのか知らんけど、モビルスーツの高度計はいまだにアナログなんだ。針がぐるぐる回ってら。こういうところにエセエフ者の油断が出ますわいなあ。

[Hobby] お買い物 (23:52)

「モデルアート」は2005年1月号。うわ、ロゴが変わったのか。危うく見逃すところだった。新しいロゴのステッカーまで付いて嬉しいじゃないか。「ホビージャパン」みたいにサイズ拡大(なんでもあれは『電撃ホビーマガジン』に対する露骨な対抗措置だとか聞いた事があるが)したりしてなくて良かったよ。ンで今月号は、いよいよ見えてきたタミヤの1/48 ミリタリーモデルズのラインナップに注目かしらね。今月末発売がティーガーⅠ初期型とシュビムワーゲン、来月がM4シャーマン初期生産型とⅢ突B型。以下、ヘッツアーなんかも予定されてるようで。

1/48ミリタリーと言えば、ロートルなオジサンなんかはつい、バンダイの内部構造つき、出来はピンキリなアレを思い出しちゃうんだけど、今回のタミヤのシリーズは車体がダイキャスト、履帯は部分嵌め込み式と、精密感と高級感を前面に出したシリーズ、かつ航空機モデルとのマッチングも良いスケールなのでディオラマ党にも楽しいシリーズ、って方向を目指しているみたい。ワシも最近、模型は小さい方が良いな、と思ってるのでこのシリーズは少し楽しみかも。ドイツ戦車はさほど趣味じゃないんだけど、ティーガー、作ってみようかな、と思わせる魅力はあるよな、と思いますな。一つ買ってみようかしらん。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

まなたけ [どもですー ああ、僕って信者だから、そのエキセントリックな部分に魅了されるのかもしれないです^^;…ともあれ熱かった..]

rover [おおっ、ありがとうございます!]

noki [うーん、、ネクサスの主題歌ってそんな歌詞でしたか・・・・ 実は次のデュナミストがそんなぼちぼちいきまひょか的な関西人..]

rover [2番の歌詞がそうらしくって。一番はそれほど無茶でもないんですけどね。]

TUX [●うわぁ、惨い歌詞だなあ(苦笑)なんか「ぼちぼちいこか」という絵本を思い出してしまいました(爆)]

rover [オフミで唄えるように練習しとかなくっちゃ(w。]


2004-11-28 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (21:22)

「ジパング」、「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇伝ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。プリキュアの作画がなんか変だなーと思いつつ。

「デカレンジャー」(#41:「トリック・ルーム」)はセンちゃん編。少年時代のトラウマのおかげですぐに逆立ちモードに入らないセンちゃん、トラウマがぶり返して弱気になったところにバンバン君からエールをもらって、と言う流れは大変結構。敵の技の正体を明かすところにもう一工夫欲しかったかなあ(あの弁髪は、前もってもうちょっとはっきり見せておくべきだったのではないかな?)と言うところはあるけど、んまあよろしいんじゃないでしょうか。

んで「ブレイド」(#42:「レンゲル復活」)。うわあい、嶋さんの事憶えててくれたんだね脚本家の人ー(ぉぃ)。自らを犠牲にしてカテゴリーエースの呪縛を解こうとする光、封印されたのちも睦月に力を貸す嶋の協力で、ようやく自分を取り戻した睦月…、というわけでなかなかどうして結構な出来ではないですか。このシリーズ、あとから出てきたライダーさんのネタの方が、お話が面白くなる傾向がありますな。そうそう、テレビ朝日公式のアンデッド一覧を見ると、虎姐さんはクラブのクイーン。やっぱり倒した人間優先、てことになるのかな。となるとギラファはダディヤさんの担当って事になるんだろか。あーでもハートのクイーンもまだなのか…

iyenさんのツッコミにもあるとおり、ハートのクイーンは封印済みでした。失礼こきました。

[web] カッコいいけど… (21:52)

画像の説明えむもじら経由で、Mozilla用エクステンション、RadialContext。その名の通り、右クリックするといつものコンテクストメニューの代りに、こんなダイヤル形のメニューが現れ、メニューの内容によってはさらに新しいダイヤルが表示され、様々なナビゲーションのアシストをしてくれる、というもの。ぱっと見で判るので、例えばマウスジェスチャーみたいに動作を前もって憶えておく必要もなく、見た目もなかなかに格好良い、と言う優れもの。

ただ、私のCeleron900、メモリ512Mbごときの環境では、右クリックしてからこのメニューが表示されるまでにどうしても一拍待たされちゃって少しばかりイラついてしまう。あと、私マウスジェスチャー(Operaと同じで)憶えちゃってるんで、そっちの方が速いんだわなこれがまた惜しい事に。と言うわけで、いれたは良いけど早々にお引き取り願ってしまった。でも人によってはこちらの方が使いやすい、と感じる方もいらっしゃるかも知れないな。

[Books] 烈風(競馬シリーズ 38) (22:41)

本書カバー ディック・フランシス 著/菊池光 訳
カバーフォーマット 辰巳四郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
カバー写真 ©amana images
ハヤカワ文庫HM
ISBN4-15-070739-1 \740(税別)

老いたなどとは思いたくないが…

しばしば「走ってくる列車に魅せられる」事を除けば、クリスは良い友達であり、同僚だった。気象予報士をしている私、ペリイがクリスの熱心な誘いを受け、休暇を利用して彼の操縦する飛行機でハリケーンの中を飛行するという冒険に出かける事にしたのも、それがクリスの気晴らしになるのなら、と考えた上での事であった。もちろんハリケーンをその直中で観察する、と言う事自体への興味もあったのだが。だがその冒険飛行には、いざ実行となってみると幾つか不可解な点が見えてきていた。つとめて「なんでもない」事を協調するクリスの態度もどこか気にかかる。それでも、何はともあれ飛行機は無事に離陸し、私とクリスは超大型のハリケーンに近づいていく。なんの危険もないはずだった。あくまでも、予定では…

「競馬シリーズ」文庫版最新刊。親本は1999年刊。このシリーズはこのあと、2000年の「勝利」を持って(奥様が亡くなった、と言う事情もあるらしい)いったん休止状態に入っている訳で、うーん、現状で読む事のできる「競馬シリーズ」はあと一作、と言う事になってしまった。さみしい事だ。

さて本作は、友人の誘いに乗って冒険飛行に出かけた主人公が、その冒険の途中で不可解なものを目撃し、その後肝心の冒険飛行にもトラブルが発生し、命からがらの経験の末にようやく生還してみると、知らぬ間に自分が身に覚えのない陰謀の一部を目撃した事になり、そのことで大変な危地に陥っている事を知ってさあどうする、と言う物語。「競馬シリーズ」では積極的に競馬の世界に関わる人物と、たまたま自分の生活の一部に競馬界がある(あるいはお話の中でそういう関係ができる)ような人物、という二通りの主人公があるわけだけど、今回は後者。もちろん、だからといってそれだけで、お話の展開が不安になるような事はない。これまでにも「証拠」とか「告解」とか「不屈」とか、いくらも名作はあったわけで。

ただ、どうだろう本作は。なんというか、いつものフランシス作品らしい、1ページ目をめくったところで、すでに口の中に上質の酒(やっぱシングルモルトっすかね)の味が膨らんでいくようなあの感覚にちょっと欠けるかなあ、と言う気がしないでもない。「ちょっとおかしいかな?」という違和感はその後も続き、結局読み終わったあとにも缶チューハイかなんかを飲んだだけだったなあ、的な読後感しか残らない、様な作品ではあった。フランシス得意の不屈で、孤高で、やや鼻持ちならないがそのやせ我慢にはやはり拍手したくなるような主人公像はどこに行った? しみじみと味わい深い、主人公を取り巻く人々の造形はどこに行った? 事が終えたあとの、晴れ晴れとしていながらどこかに翳りのような、憂いのような、そんなものもまたあわせて感じさせてもらえたラストはどこだ? 全体に、どうだろう、いつものフランシス作品らしからぬパサパサ感が漂っているのだが。

ま、いくらフランシスでも毎回傑作は書けないと思うけど、なんだな、これはフランシスにしては外れ、と言うより、一般的な冒険小説としても少々褒められた出来にはなってないような気がするんだけどな。次回作に期待、って(いまのところ)あと一作しか読めないのかぁ(つoT)。

(★★☆)

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

iyen [いつも見させてもらっています。余計な事ですが……。 カリスのQは虎太郎をだました蘭のアンデッドです。ちなみにまだ未封..]

rover [ツッコミサンクスです。そですね、間違えてました。クイーンはすでにでてましたね。テレ朝公式のWJ、ってなんだかわかんな..]

noki [えーっと、ちなみにハートのキングは封印から開放されてなくってダディヤナさーんがトライアルB兼広瀬の研究室?にあったの..]

noki [と、おもっていたらTV朝日公式ページのアンデッドのところに封印ずみのアンデッドがカードの種類とかといっしょにでてまし..]

rover [ああなるほど、お話の中で封印作業してないから、あそこのページには掲載されてないって事なんですか。 んー、それはそれと..]


2004-11-29 [長年日記] この日を編集

[CS] ゴジラ×メカゴジラ (16:30)

CS 日本映画専門チャンネルで「ゴジラ×メカゴジラ」。2002年東宝、監督手塚昌明、出演釈由美子、宅麻伸、中尾彬、水野久美。久美様の息子さんとギルスの彼が釈ちゃんの同僚、宅麻伸の教え子にOREジャーナルの玲子さんがいたりする。で、感想は劇場で観たときと同様。うんうん、やはり平成ゴジラのなかではこいつは出色の出来だ。釈由美子はいい乳だし。

日本映画専門チャンネル、来月にかけてゴジラ映画をどばーっとやってくれるようなので、ゴジラ映画補完月間とさせていただこうかな。最初の頃のんはLDで(^^;)持ってるけど、「総進撃」の前後から手薄になっちゃってるしなー。

[TV] 月曜時代劇 (22:26)

「忠臣蔵」、10月にスタートしてもう討ち入り準備なのね。ペース速ッ。まあ12月15日の週には討ち入りしたいだろうからなあ。だったらもうちょっと前から始めたらいいのにね。せっかくの豪華キャストの大作が、なんだか駆け足過ぎてちょっと楽しめない感じ。まあ今週は江守徹の過剰に過ぎるお芝居が見れたのでまあええか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

でした [ ゴジラといえば、NECOでも放送するっす。 これ。 http://www.necoweb.com/neco/htm..]

rover [うわあい、そっちかあ(^^;)。]


2004-11-30 [長年日記] この日を編集

[CS] 今日のゴジラ (18:51)

ゴモキ。「×メカゴジラ」が平成ゴジラ屈指の娯楽作なら、こっちは平成ゴジラ屈指の問題作だわな。映像はパワフルだし、ゴジラは清原そっくりで、見てて楽しくなっちゃうのは確かなんだけど、なんせ金子修介なんで、冒頭いきなり壊れちゃう潜水艇が「さつま」で、最後まで頑張る護衛艦が「あいづ」なんて些細なところまで、あんたなんか企んでないかー、などと妙に勘ぐっちゃったりして。とりあえずこれはすでにDVDに落としてるので問題なし(だったら別に録画し直さなくても)。

[Day] 郵便局で呼び止められた (19:44)

いつものように商品を発送して、郵便局を出ようとしたら、職員のお兄ちゃんに呼び止められて。なにかな? って思ったら、「実はね、オークションで商品落札したんですけど、出品者から連絡がなくって」だって。なんでも落札してそろそろ二日になるのに、出品者から連絡がないんだそうな。どうもMSNオークションらしいけど。

オレに聞かれてもなあ。

普通(ヤフオクなどだと)出品者は、遅くとも48時間以内には落札者に連絡しましょうね、って(あくまで心がけとしての)ルールがあるんで、もうちょっと待ってみたら? 個人的には1週間ぐらい様子を見るけど、まだお金も払ってないんだし、のんびり構えたらいいんじゃないの? などと伝えておいたけど。

「初めてだったので妙に不安になっちゃって。ありがとうございます」とか感謝してもらっちゃったけど。

なんか街の"インターネット物知りおじさん"への道を着々と歩んでるのかしら、私。とりあえず感謝はかたちで欲しかったかもな。ゆうパックカードにシール一枚余分に貼ってくれるとか(^^;)。

[Comics] お買い物2冊 (20:09)

細野不二彦「ダブル・フェイス」(5)。ううう………(あんまり面白くなかったらしい)、太田垣康男「MOONLIGHT MILE」(9)うおお………(こちらはかなり面白かったらしい)。

[Day] お仕事お仕事 (23:07)

月末恒例、某商用サイトの更新作業。おお、今月は割と量が少ないじゃないか、楽勝楽勝。

とか思ってたら、明日は朝から岸和田行きですか。とほほ。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

TUX [●テレビ大阪では「東京SOS」やってますよー。  ガオレッド金子、結構カッコイイじゃん。 ●でも機龍はやっぱり釈ち..]

rover [電 波 届 か ね え ん だ よ (つoT)]

ks [へっへー見ましたよ東京SOS。なかなかよかったですよー。 final warsの予告も見ましたよー。ヘタヘタでしたよ..]

asano [ファイナル・ウォーズのオフィシャルサイトで予告編が公開されて久しいんですが、いつまでたってもゴジラがひと吼えするだけ..]

rover [公式サイトのキャスト紹介もポスターで代用だし、そういえば「新選組!」のサイトでも慎吾ちあんの顔は注意深く表示されない..]

はる [太一かっこいーよー。トラジ・ハイジも]

ROVER [へっ? 国分くんの話? したっけ、そんなの?]


Google search
www.bumbunker.com
Web
2004年
11月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

バナーが必要ならこちらを
バナー素材

古本屋やってます
特殊古本屋 軽石庵

2003年9月までのサイト

巡回先
ROVER's HATENA

あすなひろし追悼サイト
あすなひろし追悼サイト

twitter / karuishian
最新 追記
©1996-2020 乱土 労馬:l-rover@kobe.email.ne.jp