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つことで珍しく寄り道もしないで岸和田から帰還。結局パーツの一部を入れ替えることになってしまって、結構時間を取られちゃった。朝10時出動、17:30戻りで実作業時間は2時間強、てのはなんか間違ってる気もするけど、これでもオレが現場に一番近いんだもんなー。
ワシは出かけるし、倅も学校なので、カミさんはるんるんで「ハウルの動く城」見てきたみたい。映画の日って事もあって小屋は結構な入りだったそうな。映画の方は、「まーあんなもんじゃないの?」だそうです。
「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」。ここまで平成ゴジラシリーズ、「屈指の娯楽作」、「屈指の問題作」ときてるんでそれに倣うなら、これはそうだな、「屈指の意欲作」といえますか。感想はまあ劇場で観たときと同様(ただ久しぶりに見直したら、ラストはまあ、これもあり、かとも思ったです)。これが手塚昌明初監督作品。それ故のもたつきもあるし、お話の繋がりが上手くないところもかなりあるんだけど、それと同じくらい「ほう」と思わせられるところもあってそこが好き。特にゴジラとメガギラスのラスタチはアイデア一杯で楽しめまする。ちゃんと怪獣同士がものを考えて戦ってる感じがしてよいのだよね。
その他、「×メカゴジラ」にも継承されている手塚昌明式演出スタイル、てのが意外とあちこちで見受けられるのも興味深いですな。主役の男女の造形とか、エンディングの持っていき方とか、それからあれだ、手塚監督の好みなのかどうかは知らないけど、人間側が決定的な超兵器(ディメンション・タイドとかアブソリュート・ゼロとか、単にメカゴジラ作ってみましたー、じゃなく、これこれの理屈で作った兵器なら、絶対ゴジラを倒せるはずだ、ってなブツね)を持ってゴジラに立ち向かう、って図式がはっきりしているのも「×」シリーズの特徴かも。
あーあと私、大島ミチル版のゴジラのテーマもかなり好きです、うん。
「ゴジラ2000ミレニアム」。ここまでずっと指折ってきたので無理矢理やるならば、(第二期)平成ゴジラ史上、「屈指の抜け作」、と申せますか。ノーテンション、メリハリレスな展開、意味不明な脚本、脱力のクライマックスとまあ、全てにおいて情けなくなってくる出来映え。序盤にちょっといい絵があるんだけどねえ。
それでもライブラリに加えてしまう私はもっと情けないかも判らんけど。
久村さんの日記で知った、千葉のあやしいアミューズメントスポット、大慶園。同じ久村さんの日記からリンクされてる潜入記、市川大野の密林の奥に、謎の巨大施設「ダイケーエン」は実在した!! 伝説のパラダイスに強行潜入!!見てびっくりこ。ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガオガイガー…じゃなくてガマゴート! なんでこんなところにガマゴートが転がっているんだよう。ちょっと見に行ってみたい気分。
ジョン・クリストファー 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト 西島大介
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011493-5 \620(税別)
サマーキャンプのオリエンテーリングで迷子になってしまった僕とアンディ。ようやく見つけた農場の納屋で一夜を明かす事にしたのだが、朝が来たら世界は少し変わっていた。目の前にそびえる巨大な三本脚の機械。それは不気味な触手を伸ばして農場を破壊し始める。ようやく到着した軍隊は、始めコミュニケーションを取ろうと試みるが、逆に頑丈な戦車までもが破壊されてしまう。意を決した軍は、戦闘機を出動させ謎の機械をミサイルで攻撃。あっけなく三本脚は木っ端微塵。出だしの割にお粗末な事件として終る事になってしまう…
はずだった。でも、その時から本当に、僕らの世界は少しづつ、取り返しのつかない方向に変わり始めていったのだ………
1960年代半ば以降、児童文学者として高い人気を得た著者による、人気SFシリーズ三部作。約20年後に新作が追加され、三部作の物語の前史が描かれる事になった。その前史が本書。もとの三部作は78〜79年にかけて日本でも訳出されたそうだけどそちらは未読。なんでもディズニー映画化決定、だそうな。
お話はそうだな、「宇宙戦争」の導入部に「人形つかい」のスパイスがふりかかり、気がついたら世界は「1984」か「バトルフィールド・アース」か。そんな中でけなげに頑張る少年少女の物語(が今始まる…)と言うような感じでしょうかね。あくまで本書は、大元から20年近く経ってから書かれたプロローグであるので、本筋の面白さを追いかけるのは次巻以降のお楽しみ、って事になるんだろうな。西島大介さんのかわいくてポップなイラストに油断するけど、実は結構重い話だったりする訳なんだが、さてこの続きはどうなるのか。まずは続きに期待。
(★★★)
「ゴジラvsデストロイア」。平成バーサスシリーズ最終作。1995年。確か倅と見に行ったような覚えがある。あとで焼き鳥食いながら感想聞いたらば、「なんか凄い迫力やった」で終わりだったような。まあそんなとこだろうな。見た目は派手だがスジはイマイチ見通しが悪い、といういかにも平成ゴジラらしい出来で、テレビ画面で垂れ流しとく分にはいいかー、てなところ。この中ではかつての「ゴジラ」に登場した新吉少年の息子、(山根家に引き取られて山根姓を名乗る)山根健吉を演じた林泰文がなかなかよろしい。でも「G-FAN」読んでみたら、海外のファンにはけちょんけちょんにけなされててちょっと意外だった。ま、そんなとこか。
医学都市伝説で紹介されていた、英国軍叙勲式典での写真。エリザベス女王の向かって左に座っている兵隊さんのキルトの具合が絶妙に微妙。こういうのにすぐ反応する英国の大衆紙の鵜の目鷹の目ぶりや、問題の写真の主の父親のコメント、全体としてこういうネタをユーモアの範疇で楽しむことができちゃう英国人って、やっぱりしたたかだよなあ、と妙なところで感心したり。
昨日書こうと思ってて忘れてた。映画化とのタイアップの意味もあるんだろう、「モーニング」誌で「亡国のイージス」のマンガ連載が始まったわけだが、どうなんでしょ、ここまでへったくそな絵で、この先大丈夫なんでしょか。先週号のプレ連載読切りでも感じたんだけど、メカ描写がヘタ(劇画系の多い講談社って、めったにメカ描写で感心するマンガに当たった事がないんだよねえ)なのはまだ我慢する(できんけど)としても、人物のデッサンとか、でたらめに狂いまくってるし、モブシーンもなんかヘタだし。せっかくの傑作(小説は傑作ですよ。読んでない人は是非御一読)がこんなヘタレな絵でコミカライズされてしまってはこの先、泣くところで泣けないんじゃないかという気もしてくるんだが。
ちなみに「今日のゴジラ」は「こんにちのごじら」と読むのですよ。
さて本日の鑑賞は「ゴジラ対スペースゴジラ」、1994年東宝。脱力の宇宙ステーション破壊、ジャガイモの中を疾駆するスペースゴジラ、脈略もなく出てくる「いい仕事しようぜ!」…わはは。何度見てもへなへなな気分になる映画だこと。
んでまあこれは、ゴジラを観るんじゃなく、小高恵美のプロモビデオとして鑑賞しないとあかん映画ですな。その割に、南の島までロケに行って(行ってない行ってない)水着映像が無い、っちゅーのは納得行かんけどな。
Build:7364b。なんだその"b"ってのは。いつものようにMy Opera Forumsから。劇的にどこかが変わった、てほどの事はないけど、なんだろ、妙にスクロールのカクカク感がアップしたような感じだな。しばらく様子見。
本日のお題は「ゴジラ ファイナルウォーズ」、「雲のむこう、約束の場所」。詳しくは後から書きますけど、そんなにボロカスに言わんでもええやん、ってな出来の「ゴジラ」と、それでええのんかなー? な「雲のむこう…」、てな感じであったか。今回はややミニオフ寄りの宴会だったけど、いつものように楽しかった。久々に「オモニ」のチヂミも食えたし。
スタッフ
監督:北村龍平
脚本:三村渉/桐山勲
製作:富山省吾
撮影:古谷巧
特撮監督:浅田英一
音楽:
出演
松岡昌宏
菊川怜
ドン・フライ/水野真紀/北村一輝/ケイン・コスギ
水野久美/佐原健二
泉谷しげる/伊武雅刀
宝田明
公式サイト:http://www.godzilla.co.jp/index.php
核エネルギーの開発は地球環境の激変をもたらし、各国は他国の脅威以上に、次々と出現する怪獣たちの脅威に直面する事となった。ここに人類はついに一致して、これらの怪獣たちの脅威に備える超国家規模の防衛組織が誕生する。地球防衛軍。超近代兵器と、近年その存在が認知された特殊能力者、ミュータントたちで構成された、通称M機関が怪獣たちとの戦いの最前線に立つ。だがある日、世界各地に怪獣たちが続々と出現、手に余る数の怪獣たちへの対処に防衛軍が窮地に陥ったその時、天空からの光が怪獣たちを一気に消し去ってしまう。そしてその光が消え去った空には………。
あーしんど。これほどアラスジを思い出すのが難しい映画も久しぶりだー(w。
全編を通じてどこかで見たようなネタ満載。「インデペンデンス・デイ」あり「スター・ウォーズ」あり「ミッション・インポッシブル」あり「マトリックス」あり、「ブレイド」(「キルビル」かも?)あり、東宝各種特撮タイトルあり、無いのは「ゴジラ」だけ、というような映画。んじゃダメなのか? いえいえ、私はこれは「あり」だと思う。2時間のあいだ頭を空っぽにして、スペクタキュラな映像の迫力を楽しむ事が出来る映画なんて、実はそうざらにはないのだよね。で、この映画はそこだけはかなりきっちりできあがっていると思う。人間ドラマだの怪獣王への敬意だのは端から考えてない。ひたすら派手な映像を繋いだだけの映画。これが壊れてなかったら奇跡な訳で、この映画も当然ぶっ壊れてる。にもかかわらず2時間、ほぼ退屈しない。これは凄いぞ(笑)。狙ってやったんなら北村龍平は天才だ。
これがなぜに退屈しないかと言えば、壊れたシークエンスの数々の、その「壊れ具合」が気になる直前の絶妙なタイミングで、新しい壊れたシークエンスが始まるからなんだろうな、と思う。こっちに「あかんやんそれ」って言わせるヒマを与えないのだわ、この映画は。なので退屈せずに2時間たっぷり派手な映像を楽しんで、終った時点で何も残っていない、という事になる。褒め言葉もけなし言葉も、等しく出てこないので会話が弾まんこと甚だしい。「まあ、悪くはなかったよね」ってのが観た直後の精一杯の感想だったりする。
全編にわたってクソやかましくがなり続ける音楽、意図してのことなのかそうでないのか判らない、カットごとの異なる色調、ずらりと揃ったダイコン役者、あざとい旧作へのリスペクトごっこ、等々…。これだけ揃ってて、それでもなお退屈しないのですよ。見終わった瞬間、言葉を失う気持ちもわかってもらえるんではないだろか。
「あずみ」のときはまだ、「もっと切れよ」って思ったんだけど、今回はその辺のハサミの入り具合が絶妙なように思えた。ゴジラ映画で2時間20分、なんてのは許せないんだろうな。たぶん監督の意向以上に会社側から「もっと短く」って指令が監督に飛んで、さらに余分に切らなくちゃいけなくなって、で、それが結果的にこの映画が飽きずに見られる作品に仕上がった、なんてのは穿ちすぎかしらん。
てことで。
どー見てもダメ映画なんだけどなぜか鑑賞に耐えるものになっている、という謎な作品。これに怒る人の気持ちもわかるけど、私は基本的に楽しめた。主催者側発表「最後の作品」、にしてこのあっけらかんとした突き放しぶり。なにか悟ったんだろうか、東宝の中の人達は(w。
(★★★☆)
スタッフ
原作・脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン:田澤潮
美術:丹治匠/新海誠
撮影:新海誠
音楽:天門
声の出演
吉岡秀隆
萩原聖人
南里侑香
石塚運昇/井上和彦/水野理紗
公式サイト:http://www.kumonomukou.com/
"南北分断"と呼ばれる政治的動乱を経て、アメリカの庇護下の許に政体を維持する本州以南の日本と、ユニオンと呼ばれる勢力下に、新たに蝦夷として存続している北海道とに国が分かれた日本。ヒロキとタクヤは、青森の中学校に通っている。とおく北を見れば、ユニオンによって建造された「塔」がはるかに雲をついて建っている。あの「塔」のそばまで行ってみたい。そんな想いから二人は、自分たちの手で飛行機を作り始める。やがてそこには、ヒロキがほのかに焦がれていたサユリも仲間に加わることになった。夕焼け空、雲のむこうにははるかな「塔」、そばにはいつもタクヤとサユリ。それはヒロキにとって忘れることのできない、甘い日々だった。それから三年。三人はそれぞれに全く異なる環境に身を置いていたのだが…。
「ほしのこえ」の新海誠、初の商業映画監督作品。いつもながらの美しい美術を堪能し、煮え切らない若者たちの心根の動きに苦笑まじりにやきもきし、で、最終的に今回は、残念ながら心から拍手を送ることはちょっと出来かねる、ような映画だったかな。
叙情とノスタルジーに溢れ、優しさと悲しさを併せ持ち、最後ちょっぴりほっとする、様な流れはまさしく新海スタイル。そういう部分の完成度は明らかに前作以上。すばらしく美しい映画だ。だけど、商業用映画としてみたら、やはりまだ幼い。これを作ったのが新海誠でなかったら、この映画の評はどういうものになったかな、ってなところをつい考えてしまう、と言うことですね。
お客さんからお金を取って、製作者の気持ちを伝え、さらにお客を満足させることが出来なくては商売としての映画としては失敗な訳で、そこへの気の遣いようが残念ながらまだちと甘いと思ってしまうのだな。映画が元からそうなのか、上映側の段取りが悪いのか判らないけど、フェードアウトから次のカットがスタートするまでに妙な間延び感がつきまとう(リズムを阻害している)し、しばしばキャラクターを誤認してしまうあたりの描き分けの甘さも気になるし、お話のバックボーンとして存在する"南北分断"後の日本がどうなっているのか、おなじくバックボーンとなる、並行宇宙の理論とそのキーになるものの存在、「塔」とはそもそもなんなのか(ワシらは全員、それを軌道エレベーターだと思ったのだが違ってた)、などなど。全てを判るように説明してくれ、とは言わないけれど、幾つかのものごとは、もう少し情報をこちらに明かして欲しかった。そのためにすばらしく美しい風景の幾つかがカットされる結果になってしまったとしても。「ほしのこえ」ではその甘さは許される。でも今回の、プロとして世に問う形を最初から取っている映画では、そこをお客に「察してね」と言ってお終いにしてはいけないのではないのかな?
「ほしのこえ」は、なによりもたった一人のクリエイターが作り上げた、オリジナリティに溢れた自主製作映画だった。多少の欠点はあっても、そこで新海誠という才能を褒め称えることに何の問題もない。でも、お客さんに劇場まで足を運んでもらい、お金をいただいて見てもらうことが前提の映画を作る、という立場に彼が立ったのなら、彼に向けられるべき批評もまた、それまでの仲間内での、大きく褒めて遠慮がちにけなす、様なものとは段違いに厳しくならざるを得ないだろうな、と。
もちろん新海誠さんには、そういう厳しい批評も乗り越えて、日本を代表するアニメ作家になっていって欲しいと思っておりますですよ、私も。
(★★★)
□ でした [ さっき帰ってきました。ミニオフになったのはJRのせいです。(w 「ゴジラ」は、残念ながら、めっちゃ面白かったです。..]
□ rover [乙華麗〜。こっちは感想文が書けないまま、もうこんな時間だぁ。いっぺん寝るです。]
□ TUX [●なんかカントクの中の人、ホザいてますよ http://www.nikkansports.com/ns/enter..]
□ rover [ぬぁはははははははは(力無笑)。 これでゴジラの新作が未来永劫作られない、なんて思うヤツぁいないでしょうけど、2年は..]
□ でした [ まあ、惜しまれてる内にやめるのが美しいんですけどね。 幸いにして、今回のはそんなに悪くなかっただけに。]
□ は゜ん [お疲れでしたー。 ゴジラFW、あの作風で過去作品や他作のパロディを抜いたゴジラも 作ってみて欲しい気もちょっとしま..]
□ bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]
土日にかけての鑑賞。「ウルトラマンネクサス」、「種デス」、「ジパング」、「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇傳ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。「シノブ」、いきなり赤いジムニー飛び出して、「なぜか燃える赤が好きだ」………ってのでひっくり返った。いやオレその本持ってたけど。
さてさて、土日は酒が入って(土曜日は倅とトリスケで宴会、日曜はオフミ)の鑑賞だったもんで、実は上記の「シノブ」の気の狂ったギャグしか憶えてなかったりします。ははは。特に「ネクサス」は全然記憶に残ってないなあ。「デス様」はカガリがどんどんただのバカになっていく感じで、なんか某長編良くわからん大河小説のキャラを見るようで、ちょっと痛い。日曜の朝の三本は、まあそれぞれいつも通り。「プリキュア」、今週も妙に作画スタッフが違うッぽいですぜ、とはTUXさんから聞いてたんだけど、ほんとだ、少女マンガ風味がアップしてる。渚がやけにかわいいじゃん。
んま、そんなとこ。
んでもって本日は、昨日のオフの時にTUXさんから貸していただいた、「おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ」、#1〜#5を鑑賞。「もーっと!」の頃、5年生の頃のどれみたちの夏休みから、えーとどの辺まで行くのかな? やっぱりクライマックスはバレンタイン・デイ? …あたりまでの、ちょっとだけ秘密のエピソードたち。んもう、すんばらしい。テレビシリーズ以上に、なんつーかシリアル感がちゃんと出来てたりするあたりがただもんではない。2作目のエピソードの伏線は1話目で語られ、3話目のエピソードに関連するネタは、しっかり2話目でもちらりと触れられているのだ。やるではないか。作品そのもののクオリティもステキ。飛び抜けて高い、とか言うんじゃなく、テレビシリーズのあの味から、微塵も踏み外してない絵づくり、お話作りになってる。なので時に大笑いし、時にちょっと涙腺ヤバい方に持ってかれたり、毎週一度のあのお楽しみを、久しぶりに思い出させていただいたのであった。その上でどれみの高校生バージョンだったり、眼鏡オフ、水着姿のはづきちゃんがたっぷり堪能できたり、大きいお友達対策にも抜かりはないぞ(w。
いやあええもん見させてもらいました。やっぱりももちゃんの笑い声には癒されるわあ(^^;)。あと、エンディングも秀逸っす。
「ゴジラvsモスラ」。1992年。第一期平成ゴジラシリーズで一番お客が入った映画が実はこれだったりする。「vsビオランテ」で「おや?」と思わせ、「vsキングギドラ」で「もしかしてイケる?」と思わせた結果なだけで、これが単体で一番面白い作品、って訳でもないんだけどな(身も蓋もねえな)。
んで、このパターンが逆になっちゃって損しているのが手塚昌明監督だったりするわけで。「×メガギラス」の前にミレゴジ、「×メカゴジラ」の前がゴモキ。前の年の映画でお客に引かれちゃって、せっかくの面白い映画にお客が集まってくれない、てのはかわいそうだよなあと思ってしまう。それも人の持ってる星、みたいなものなのかも知れないんだけど。
土曜日の「vsメカゴジラ」の方は電波状態悪くて録画失敗。こっちは復活した伊丹の特撮映画大会の大変豪華な前座として、川北特技監督を招いた上演会で鑑賞した憶えがある。「最後」といっておきながら次が作られることがこの時点ではすでに明らかになっていただけに、上映後のトークショーで少々苦しい言い訳が聞けたのがちょっとした収穫だったかも知れないな。
ってまた本編とあんまり関係ない話に流れてしまった。
ジャストシステムからのメールによると、「一太郎2005」「ATOK 2005」「花子2005」を来年2月10日(木)より発売だそうで。ATOK18、じゃないんだな、次のんは。電子辞書なしならアップグレードで5000円か。ふむ、今回はどんな芸人さんの名前が登録されておるのかのう。
さてこれは、「ゴジラ ファイナルウォーズ」を見に行くと劇場でもらえる、おまけの地球乗りゴジラ。目が真っ赤だよ。で、何で二つあるかというと、今日カミさんが観てきたから。い、いやね、止めたんですよオレは(w。オバサンが一人で観に行くようなもんじゃないよ、って。でもレディースデイだし、他に面白そうな物もやってないから、松岡くんのファンのフリして観てくる、って。
さっき帰ってきたんですけど「ゴジラなのにゴジラあんまり出てけえへんやんかー」と言うておりました。そりゃオマエ、多少なりと東宝特撮映画の歴史を押さえてないと、面白がるところが激減するってば、あれは。まあオレと付き合い長いから、普通のオバサンよりは詳しいだろうけどさ。
とりあえず「最強は泉谷しげるだったな」てとこでは夫婦の意見は一致しましたが、そんなことより。
彼女はシネモザイク(ハーバーランド)で観てきたんだけど、客の入り、3割にも満たない感じだったらしいですよ。平日ってこともあるけど、大丈夫なのかねそんな滑り出しで。冬休みに入ったら少しはお客が来てくれるのかな。
タイトルは「蜃気楼の旅人」。蜃気楼は三回目ぐらいじゃないのか、タイトルになんの。とりあえずナマモノだからすたこらさっさ。記憶を失い、ノスフェラスに現れたグイン、セムとラゴンのかいがいしい世話で身体は元通りになったが相変わらず記憶は戻らない。狂おしい思いの中、自分を求めてノスフェラスの外に出ようとするグインを、しかしラゴンの勇者ドードーは力ずくでも止めようとする。ふたたび戦うことになる二人、だが、その戦いの中で、グインは確かに、なにかを思い出しかけていた…。
うん、今回は案外まとも。細かいところは、よーく見るとやっぱり「ちょっとちょっと」と言いたくなっちゃうんだけど。記憶を無くしていて、今まさにちょっとずつそれが戻ってきている最中だってのに、「機械」の「ボタン」だのはすんなりと口をついて出ちゃうんですな豹の大将、とかなんとか。
んでもまあ周りが人間じゃなく、化け物ばっかりだと温帯小説も案外安心して読んでいけるよな。なんでや(w。
とはいえ終盤、普通の人間が出てきたし、次の巻ではやっぱりしっちゃかめっちゃかになるのかも。あと温帯、まさか記憶を失ったのをいいことに、シルヴィアのことはいったんリセットして、知らん顔でグインとリンダをくっつけちゃえ、とかは、いくらなんでも思ってないですよね?
とにもかくにもあと2冊。
池上司 著
装画 梶田達二
角川文庫
ISBN4-04-375702-6 \819(税別)
昭和12年、病を得て海軍を去り、故郷松山で実家の手伝いをしていた降川猛夫に届く突然の復隊の要請。ほぼ強要の形を取ったその要請のもと、降川は嘱託のかたちで海軍軍令部の対米諜報収拾・分析セクションへと送り込まれる。そのうらには、海軍内部における条約派と艦隊派の暗闘の中、少しでも条約派にとって重要な情報をいち早く掴んでおきたいとする一派の思惑があった。日米の戦力を考えたとき、開戦は何としても避けなければならないと考える条約派にとって、外交、軍事における米国の情勢を素早く、そして確実に入手し、それを正しく解釈できる人物が必要だったのだ。彼ら条約派の軍人たちの中心人物こそ海軍次官、のちの連合艦隊司令長官、山本五十六その人であった…
著者、池上司氏は池上彰一郎氏のご子息。「雷撃深度一九・五」はかなり面白かった憶えがあるので期待して読んだのだが今回はちょっと、いやかなりダメ。
物語はほぼ史実にそって展開する。山本ら条約派の努力もむなしく、日本は米国との戦争に向かって歯止めが止まらない状態で進んでいく。ならばと山本は、開戦劈頭、最大級の損害を米太平洋艦隊に与え、極力有利な条件下での早期講和以外に道はないと信じ、そのために一人の諜報員(降川)をハワイに派遣する。以下、山本を中心にした連合艦隊の実在の軍人たちの物語と、ハワイに降りた降川の、現地でのさまざまな人々との関わりと諜報活動がカットバックされて進んでいく、という構造。何となく面白そうに見えるンだけど、まず降川(この人物には実在のモデルが存在している)サイドで見ていくと、軍令部での情報分析を行うあたりはそれなりに読ませるんだけど、ハワイに行ってからが急に話が薄っぺらくなってしまう。変質的なまでに職務熱心なFBI捜査官、アメリカによるハワイ併合の結果、マイノリティとなってしまった原ハワイ人の女性アマンダ、日系人としてハワイにクラス料亭の女将、など、それなりに魅力的なキャラクタが用意されているんだけど、どのキャラも等しく掘り下げが浅い。ステレオタイプで、エピソードにも読んでいて気持ちが動かされるような物語としての振幅が乏しいように感じられる。ラストのアクションシーンもとってつけた感ありありだし、なにより「その後」が放ったらかしなのも気に入らない。
山本五十六と海軍軍人サイドも同様、というかこっちはもっと酷い。史実を丹念に調べていけば、たどり着く事実は一つしかないのかも知れないけれど、でも、読んでいる読者に、「ああ、これは『トラ・トラ・トラ』で見たよなあ」なんて思わせちゃっては拙いんじゃないかな。連合艦隊司令長官として「長門」に赴任する山本。長官公室で任務の引き継ぎを行う山本と前任の吉田。保有戦力の目録を開き、内容を読み上げようとする吉田を、「いいよ、そこに書いてあるんだろう」と遮る山本…。そりゃいくら何でもやりすぎなんでないかい? そのほかにも、真珠湾攻撃の作戦立案のために自室にこもりっきりで呻吟する黒島参謀とか、これ以降、作戦実行に対する進言は聞かない、と草鹿に言い放つ山本、とか、攻撃当日の駆逐艦「ウォード」による甲標的撃沈の報告を重大視しなかった当直上官のエピソード、とか、妙に既視感たっぷりなシーンが連続してしまってどうにも興醒め感たっぷりなんだわね。
もちろん史実を追っていけば、現実にあったエピソードはやはりそうそう勝手に手を加えるようなことは出来ないと思うけど、だからといって読者に、「それ映画と一緒や」などと思われてしまっては著者の負けだと思うんだけどな。どうにも薄っぺらい読後感しか残らない一冊。
(★★)
「ゴジラvsビオランテ」。1989年。おおっと、こいつは劇場で観ていない。ノーカットのバージョンを見るのももしかしたら初めてかも知れない。ふむ、で、これはやはり(第一期)平成ゴジラ史上もっとも意欲に溢れた一作と言えますでしょうな。アラはある。特に大森一樹の脚本のスカポンタンぶりには、「ヒポクラテスたち」のあのじょじょーはどこに行ったのよ、などと繰り言の一つも言いたくなるが、でもそういえば「すかんぴんウォーク」の退屈な展開も大森一樹だったなあ、とか、改めて納得したりして。若く溌剌とした小高恵美、映画出演2作目ですでにいい女の鈴木京香を配してるのになあ、惜しいな。
なんてなところを割引いても、こいつは平成ゴジラの中では良くできた部類に属する映画なので、未見の人はあまり大きな期待を持たずに鑑賞してみてくださいな、そこそこ楽しめますよ。いろんなところで恥ずかしいけど。
個人的には高嶋弟に、割とハードな役柄でもう一度、特撮映画に復帰して欲しいなあと思ってるんですけどね。この作品での黒木特佐、すばらしいです。東宝特撮映画史上最も有能な(あるいは、そのように見える)軍人は彼でしょう。このクールさは藤田進も田崎潤も、ついぞ表現できなかったもの。
□ 寸゛ [ああ、高嶋さんちは親子兄弟皆ゴジラ映画に出演してたのですね。今気付きました。 パパと弟の出た作品は高く評価されてるの..]
□ TUX [●もっともハズカシイのが終盤、田中好子の台詞「バッ○マンみたい」 準備稿では「インディ○ョーンズみたい」だったのが..]
□ asano [先日、NHK-BS で放映されていたのを観ました。 前野[いろもの物理学者]昌弘さんも書かれているとおり、ヘナヘナな..]
□ rover [個人的にあの映画で一番恥ずかしいと思うのは、サラジアのエージェントです。着こなしが恥ずかしい。身のこなしが恥ずかしい..]
□ サラジアのエージェントの妻 [うちの亭主の悪口言わないでちょうだい!!!まったく、失礼しちゃうわ!!!着こなしが恥ずかしいのは正直同感だけど・・・]
□ rover [奥さんねぇ、あなたも旦那さんの着こなしとか恥ずかしいネックレスとか、もうちょっと普段から気にしてねぇ、悪いとこはちゃ..]
「ゴジラ」。1984年。いわゆる「84ゴジラ」。んーと確か、徹夜のバイト明けの状態で、バイト仲間とみんなでナビオに行ったらお正月で満員で、500円余分にかかる指定席でなら見れる、ってことだったんで、頭もうろうとしてたしまあいいかー、で鑑賞して、「500円返せー」と思ったような記憶があった。あとはあれだ、映画が始まっていきなり聞かされる沢口靖子の腰砕けな唄と、エンディングの「グッバィマァガッジラー♪」なテーマソングばかりが思い出される。
んだけど、なんだい、久々に見たらこれ、ちゃんと作ってるじゃん。いや、全体に漂う雰囲気は紛れもなく昭和の東宝特撮のテイスト(そりゃそうだよ、昭和の東宝特撮映画だもの)だし、相変わらず"昭和の火薬馬鹿(©こたつさん)"、昭ちゃんの特撮は加減ちゅーものを知らんのだけど、全体としては大変に真面目に作っているなあ、と。小林桂樹をはじめとする内閣の面々の豪華キャストぶりなんかはちょっと感動的だ。田島義文に環境庁を任せて大丈夫か、とも思うけど。ゴジラを攻撃するのがF1だ、ってあたりもポイント高いよな。うんうん、地べたにいてる怪獣なんだから、当然支援戦闘機の出番になるよね。わかってやってるのか偶然なのかはわからんけど、なによりそういう、あちこちで見える丁寧さに好意を持ちますわ。昭和の東宝特撮のテイスト、も、決して悪いものじゃあないぞ、と思えてくる。
というわけで川北紘一登場以前の東宝特撮ってこうだったよな、この味を樋口真嗣とかは愛したんだよな、ってのが見えてくるあたり、うん、なかなかどうして貴重な作品ですよ。
これで映画が面白かったら、完璧だったんだけどな。
あ、そうそう、映画公開に併せて、1億円だかかけて作られたという「サイボット・ゴジラ」、JR吹田駅前で展示してあったのも見た覚えがあるぞ、そういえば。まあなんちゅうか、映画で使う物は、映画を通して見なくちゃいささか興醒めなものなんだな、なんて思った様な記憶がかすかに。
仕事の内容自体は別にどって事無いんだけど、やや連絡不行き届き発生につき昨日今日とちょっとだけ迷走気味。ま、おかげで間に古本屋業務を挟むことが出来たし、よくよく聞いてみればなんてことない作業だったのもわかって結果オーライだったんだけど。
ただ最近、クライアントさんが微妙にスタイルシートを理解しつつあるのが却って困りものだったりして。こっちが作った外部スタイルシートを特定のコンテンツにあわせてほいほいいじくられると、思いもよらぬところで不幸が起きたりするんだが。触るときは声かけてね、とは言ってるんだけど、なかなか徹底しないなあ。
つかオレも少々ここらの段取りが悪かった、とちょい反省。もう少し汎用性のあるクラスの設定とか、考えておくべきやったね。HTML書いてるときにほいほいクラス名を新造するんじゃなく、「継承」ちうスタイルシートの立派な考え方をちゃんと理解して、クラス名の嵐になるようなことは極力避けるべきであった。とはいえいまさら3年前には戻れんしな。金くれるんなら頑張ってサイト全体の構造を見直………すのも今となってはちょっとやだな。ファイル増えすぎだ。
てことで、またも湊川のパルシネマしんこうえん、「小津安二郎の芸術」。本日のお題は「麦秋」(1951年)と「秋刀魚の味」(1962年)。ええ、例によって娘が嫁に行く話(© 唐沢俊一)ですともさ。「麦秋」で嫁に行くのは原節子。友人役の淡島千景共々、大変にチャーミング。昭和26年ってことを考えると、ここでの原節子はかなりなんつーか、跳んでる、つーのか不思議系の若い女性。別にキャリアウーマン、みたいな感じな訳でもなく、日々淡々とやっているのに周りばかりがやきもきしてしまう、あたりの描写が小津的世界と言えるのか。ローアングル度はそれほどでもない。
「秋刀魚の味」のほうは岩下志麻姐さんで、こっちはなんつーか、「芝居硬いですよ、ねーさん」といいたくなるような感じで、おかげで娘属性というよりも、年老いてさみしいな感の方が強く出ている。これが小津の最後の作品なんだけど、なんというか、なにかを捨てないと待っているのは老醜(こっちサイドを担当する東野英治郎と杉村春子の親子が絶品)だけど、なにかを捨てるのもこれはこれで辛いよね、みたいな、少しばかりしんみりとした仕上がりになっている。例の、ローアングル撮影に毎回おなじみな飲み屋やバーのセットも健在ではあるけれど、たとえば「秋日和」や「彼岸花」のしみじみしてはいるけど、どこかあっけらかんとした感じとは、ちょっと違うものがあるかも知れない。
小津がそれを意図していたのかどうかは知らないけれど、当時の日本人の男のボキャブラリーって悲しくなるくらい少なくて、いろんなことを伝えたいんだけど、それを豊かに表現するすべを持たないもんだから、例えば娘を嫁に行かせようと思っても、なんかこう、説得力のあるセリフを口に出来なくて、わずかばかりの手持ちのセリフを連発しちゃう、てなあたりを少しばかりコミカルに描いてみせることで、女性のオトナっぷりと男性のいつまで経っても抜けない子供っぷり、みたいなものが際だって、そこに飽きない面白さが生まれているのかな、なんてね。
次は2月に「早春」と「長屋紳士録」が控えているので、また見に行くのさ。
「メカゴジラの逆襲」(1975年)。さすがにこの歳で怪獣映画もないだろう、なんてのは中学生ぐらいになった青二才ならみな思うことだろう。なので私もこの時期は、特撮映画なんてなものは見ていなかった。'79年の「スター・ウォーズ」まではそんな時期だったな。なのでたぶんこれはリバイバル上映で見たのだと思う。'83年の復活祭あたりだったろうか。
私と二分のひとむかしぐらい歳が違う、MASHさんやTUXさん、SOILさんといったお友達の皆様には、この昭和のメカゴジラを愛でる人々が結構いらっしゃる(そんなMASHさんがデザインされた機龍も、大変格好良いのだけどね)のだけれど、オレはあれ、ダメ。地球人をはるかに超える科学力を持った宇宙人の作るメカに、リベットはねーだろリベットはー、と思ってしまったりするわけで。
「サンダーバード」でメカフェチに目ざめると、こういうところでなにかと弊害が出てくるもんなんですな。これがダメなのにメカニコングはオーケー、という自分の好みも、それはそれで勝手なもんだと思うけどさ。
さて映画。
久々の本多猪四郎監督作のこいつは、ややもすれば貧乏な反面、かつての昭和のゴジラ映画の持ち味だった、並行して語られる怪獣と人間のお話が最後に一本にまとまって、というあの味がそれなりに復活しているのと、小さい怪獣ファンのためになんとか興味を惹いて欲しいと思うあまりの「イイモノ」寄りなゴジラの造形とか、昭和の火薬馬鹿の空気読まないパイロ大会の、それなりな迫力とかが相まって、久しぶりに鑑賞するとそれなりに見所もある作品だよな、と思えてしまうというのは、観てるこっちがそれなりに、丸くなったってことだったりするのかね。
きょうは「ゴジラ対メカゴジラ」を見ました。えいががはじまったとたん、ゴジラがしゃていのアンギラスをいじめるのでびっくりしました。口からはくこうせんも黄いろで、へんだなあとおもっていたら、それはゴジラのにせもので、中にはメカゴジラがはいっていたのです。ぼくはすっかりだまされてしまいました。
メカゴジラをつくった、わるいうちゅう人は、すごくかがく力がはったつしているはずなのに、ひみつき地のとけいが、ふつうのかけどけいなのはへんだと思いました。メカゴジラにいっぱい「びょう」があるのもちょっとがっかりしました。空もとぶんだから、せめて「ちんとうびょう」ぐらいつかってほしいです。
キングシーサーというかいじゅうも出てきます。モスラみたいに歌で目をさますのですが、モスラの歌にくらべるとりゅうこう歌みたいで、あんまりききめがなさそうだなあと思いました。キングシーサーは、たたかいかたがミクラスみたいでちょっとかわいいです。でもおきなわの人にはわるいと思うけど、頭はわるそうです。
かいじゅうどうしのたたかいは、すごいはく力だったけど、ゴジラがやられて赤い血がぴゅーっとでるのは、つぶらやえいじ先生にしつれいなんじゃないかと思いました。あと、やっぱりしょうちゃんは火やくのりょうをもっとかげんしないといけないと思います。だから「火やくばか」、とかいわれるんだと思います。
平田あきひこさんと小いずみひろしさんがかがくしゃのやくで出ていますが、平田さんはとしをとったのか、なんでもかんでもずばずばだんていしなくなっててさみしかった。あと、さ原けんじさんがせんちょうのやくで、ちょっとしか出ないのはもったいないなあ、と思いました。でもきし田しんさんがかっこよかったから、いいです。
ぼくはゴジラがこうせんをはいて、メカゴジラによけられたときに「ちっ」みたいなポーズをとるところがすきです。おわり。
ゴジラ映画の中で実はこれだけが、今までに一度も見た覚えのなかった作品だったりするのでした。というわけでそこそこ楽しみましたよ。
「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。もうあれだ、どっちも死体放題なことやってるわ。
「ネクサス」は、コモン君の彼女、リコたんは実はすでに死んでいて、今のリコたんはファウストによって生かされている(ファウストの器、みたいな用途なのかな?)存在だったんだー、というものすごいお話。しかもたぶん、リコたんの死の原因になっているのが、ふくたいちょーのトラウマの主のカッコつけ兄ちゃん、みたいな展開なんだろう。生きた人間を適合者として利用するウルトラマンに対して、死者を持ってその器とする影のウルトラマン、みたいな設定なのか。当然影の側は、コモン君にもまた、適合者の匂いを感じているが故に、前もってリコたんを接触させていた、というような感じなのかな。ふむ、展開は凝っているし力作であるとも思う。
でもな、
そういうことは夜中にやれ
と思わなくもないよなあ。ここまで徹底的に小さいお友達を置いてきぼりにすることで、別な世界が開けたりする可能性も無いとはいわないけど、でも、早起きしてテレビのスイッチ入れるお友達に、何となく申し訳ないような気持ちにもなっちゃうんだけど。オレが申し訳ないと思ってもしょうがないけど。
んでもってデス様のほうは、えーと………
ガンダムをみていたら、プラントにいったアスランの前に、ちきゅうにいるはずのラクスが出てきたのでぼくはびっくりしました。ぼくは、このラクスはにせもので、ビームをあてると中からメカラクスが出てくるとおもしろいと思います。でも、ガンダムシードデスティニーのかんとくさんはそういうのはきらいで、もっとむずかしい話を作ろうとしているようなので、たぶん「いでんしそうさ」とかいうのでつくられた、べつのラクスなんだろうと思います。
せんとうシーンはとってもはでだったです。ザフトぐんをみたとき、「きどうせんしガンダム」の1わ目のさいしょのほうみたいだと思いました。こういうのを「オマージュ」とかいうそうです。ぼくは、大かつやくしていた赤いザクにのっているのがだれなのか、とてもしりたいです。
なんてな。これ、クセになるなあ(^^;)
□ TUX [労馬くんは、えいがを楽しくみられたようで、とてもよかったですね。 「ちんとうびょう」や「つぶらやえいじ」など、おとな..]
□ まなたけ [実は僕はこのゴジラ対メカゴジラがゴジラ映画で一番好きです。 謎の古文書から始まるミステリー(雲の上の山とか)コンビナ..]
□ rover [せんせー、「かどがたつ」と、どうなるんですかー? 「はらがたつ」のまちがい、とかかなあ…]
□ でした [ めかごじらは、うちうじんのてくのろじーでできているので、 あれは「びょう」のようにみえますが、きっとちがいます。 ..]
□ noki [むかしむかし、「すぱぁくするやくしゃばか」とかいうCMをみたおぼえがありますが、「すぱぁくするかやくばか」だとしゃれ..]
□ ASA [ゴジラ関係の歌ものって伝統的にロクなものないですよね。 そのロクでもなさが好きです(笑) イメージソング「メカゴジラ..]
□ rover [アニメーションのガッジラですよね。ちょろっと見てみたい気もするんですが、とてもじゃないけど撮っても見るヒマ作れなそう..]
□ ASA [ウルトラマンのいない、ビンボーな科特隊がえっちらおっちら怪獣退治する話がお嫌いでなければ、ぜひ。 古今東西の怪獣映画..]
朝起きてPCの電源入れて、最初にやるのがOpera立ち上げ(45秒かかるからね)なんだけど、今日はOpera、立ち上がるなりアプリケーションエラーで落っこちちゃう。うーんこりゃなんとしたことか。FireFoxが動くからまあいいけど、改めて使ってみると、なんか気に入らんなFireFox。原因究明したいんだけど、明日発送する本が65冊もあって、いつまでたっても梱包がオワラナーイ(つoT)。
あー荷造りおわんねー、Opera直らねー、Firefox使いにくいー(Operaに染まった弊害)。
などとブー垂れながら、「ジパング」、「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇傳ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。「新選組」も最終回でしたなあ。序盤はちょっともたついたけど、結構面白かったですな、今年は。ひたすら忠犬なオダジョーの斎藤一がなかなかかわいかった。「シノブ伝」も最終回。こっちはまあ、好いたようにやんなはれ、って感じで。さて、
「デカレンジャー」(#43:「メテオ・カタストロフ」)は、刑事物ならあれはやるよなー、な殉職もの(そうか?)。天然で天才なバンバン君を実は一番頼りに思ってるのはホージーさんだった、てな感じの燃えるお話で楽しめた。ついに牛角(だよね?)で肉食ってるし。肉を食べ始めたときに奥の席に一人座っていたグレーの服の人は、なにかのネタなのかと思って期待したんだけど、カットが変わったらいなくなっちゃっててちょっとがっかり(一体どこをみているのかオレは)。
「ブレイド」(#44:「フォーカード」)。脚本家が彼なので、なんか変なことするかな、と思ってたら案の定。まあ悪ふざけ度は控えめだったのでいいけどさ。でもケータイメールで裏をかかれるアンデッド、というのは、なんかちょっと情けない気もする。ティターンを倒すと、ちゃんと二枚のカードがそれぞれダディヤナさんと睦月くんのところに飛んでいって事なきを得て、これで残るカードはあとギラファ(ダイヤのキング?)と、天王路さんが曰くありげに取り出した「CHANGE」って書いてあるカード。ケロちゃん? 一応話はまとまる方向に向かってるようなので、こっちもそこそこ楽しめますな。
んでも今週は「プリキュア」が一番おじさんの好みだったりしてねー。もうあれだよ、場合によってはドツクゾーンの人達が全然出てこない回、があってもいいんじゃないの? などと思ったです。
「ゴジラ対メガロ」(1973年)。亡くなった方を悪く言うのもなんなんだけど、んむー、監督・脚本 福田純。それはあまりに戦う前から敗け確定な感じで…。もちろん福田さんが全部悪い訳じゃなく、使えるお金の少なさは目を覆わんばかりで、思わず元ネタ当てクイズが出来るぐらいのバンクの山(『世界大戦争』まで使っていたとはなあ)だったり、昭ちゃんの見せ場が珍しくもダム崩壊シーンぐらいしかないぐらい、貧乏ぶりはこっちに伝わっては来るんだけど、んでもやっぱりこの映画のホンの、出来の悪さは致命的ではないかいな。
一般人のロボットマニアの家に押し入り、彼のつくったロボットを利用して自分たちの怪獣に目的地を教える海底王国シートピアの部隊、というのは少々回りくどいけど許すとしても、そんだけ秘密に準備して、いざ作戦開始となったとき、そのことを全然地上の連中に通達してないってのはどうよ。テレビニュースで「新怪獣が現れました」で済まされて、満足なのかシートピアの人達。ってあっ、なんでこんな海の底で神官まがいのことやってるんだよダイヤGメン。
スリルのかけらもないカーチェイス、どこをどう移動しているのかさっぱり判らないメガロ(まあこれはバンクを繋いで破壊シーンを演出してるから仕方ないんだけど)、わざわざ模型屋に押し入って模型飛行機を拝借したのはそんなことに使うためだったのかー、なオチ、そして勝敗条件が良くわからないまま延々と繰り広げられる怪獣バトル。いくらなんでもこれではなあ。
以上、敢えてジェットジャガーには触れない方向でコメントさせていただきました。
で、最後になりますが、この映画で一番致命的なのは、映画を観る限り、地上に攻撃をかけるシートピアの人々には一点の非もない、ってことだったりするんだよなあ(w。
というわけで週末にいただいた軽石庵への注文、3口64冊、さっき郵便局に持っていった。今回はお一方で「世界の傑作機」(新版)を39冊ご注文してくださったお客様がいらっしゃって、こいつがどかんと12Kg。あと3Kgちょいの荷物が一つと、あともうひとつ小物。というわけでまとめて16Kgばかりの荷物。おっ、重かったぁぁ。郵便局で送り状書こうとしたら腕が笑っちゃってて書き損じまくっちゃったぜ。
12月に入って大口の注文がちょっぴりだけど増えてきたのは、やっぱ世間じゃボーナスとか言うものが出たからかしらん。私、ボーナスってどういうものなのか、一度も見たことないんだけど(つoT)。
牧野修 著
カバーイラスト 山本ヤマト
カバーデザイン 松倉真由美(バナナグローブスタジオ)
ソノラマ文庫
ISBN4-257-77046-5 \571(税別)
街の各地で連続する自殺。死ぬものが常に教育関係者であるという奇妙な共通点ともうひとつ、彼ら自殺者が、常に最大級の爆発や火災を起こして自らの命を絶っているという事実が、火災原因調査官、野田の心には引っかかっていた。自らも放火によって肉親を失った彼にとって、どんな理由があれ放火同然に、罪のない人間までも巻き込んでの自殺などは許し難い行いだったのだ。調査を進める内に野田は、人間の想像を超えた、何者かわからぬものたちの抗争が、この世の中では続いているらしい、という事実に接近する。そしてその戦いの場の最前線が、そんなものとは一見無関係に見える、少女たちが集まる全寮制の女学院であるらしいことも。時はまさに新学期、希望に満ちて新しい学年をスタートさせようと学校に向かう少女の姿があった。溌剌としたその少女の名前は木戸美弥。新しいルームメイトとなったのは校内一の美少女といわれる白鳥すこやか、クールな武闘派、小林燐、小柄でおっとりした古府薫。彼女たちこそが、この世界の切り札だったのだ…
というわけであらすじで行数を稼いでみる(苦笑)。木戸君に白鳥君にこぶーさんですよ。これはあれです、全寮制のプリキュアで合体超人大活躍、なお話な訳で。ええ、ブレイドの脚本やってる彼のおとっつあんも脚本書いてた、アレが元ネタなんですな。
で、面白くないこたないけど、ごめんなさい、私のストライクゾーンからは球20個分ぐらい外れてるわ。ピンとこなかった。
つか牧野修がこんな物を書くご時世なのか。「MOUSE」を私はすごくいい、とは思わなかったけど少なくともなんかある、とは感じたもんだったのだが………。
(★★)
調べ物してて偶然見つけたサイト、CTV テレビる毎日。ここの芸能家族大集合!が妙に面白い。特にいとこ、はとこみたいな、やや遠縁関係がなかなか。小林幸子と小林まことって遠縁だったのかー、とかゆでたまごの片割れと川崎ゆきおがいとこって、それ凄くないかー、とかタモリと伊佐山ひろ子がいとこって妙に深いなー、なんて。
あと、マンガ家と声優さんの夫婦が異様に同業率高いのが、妙に示唆に富んでおるよなあ。ここには出てこないけど、「ゲーム屋」も多分同業率高いぜ(つoT)。
んでもってその「夫婦」のところで、普通は(俳優)とか(作家)とかって肩書きがついてるのに、森次晃嗣さんだけ(ウルトラセブン)ってのはあんまりだと思いました。
せめて(モロボシ・ダン)で。
「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」(1972年)。「おいアンギラス」「なんだい?」「ちょっとていさつにいってこい」、ですな。これはちゃんと公開時に見に行ったぞ。印象はそんなに悪くなかった。かなりマンガなストーリーだったけど、こましゃくれた子供が登場しない分、お話はそれなりに出来ていたと思う。とはいえ貧乏な時期であることに変わりはなく、見ていて「飛んでくるときはMiGなのに、通り過ぎたらセイバーなのは変だよなあ」とか、「今時M-41とか、自衛隊も使ってないよなー」とか、そんなところに不満を持ちまくっていたような憶えはある。やなガキだね(w。
ただ当時のガキんちょであったところの私は、ゴジラがイイモノ・サイドで戦うことにはそんなに不満は持っていなかったように記憶している。フキダシつきの会話とかも、別に問題なし。ただ、「キンゴジ」とかを(何回目かのチャンピオンまつりで)すでに見ていたガキんちょとしては、キンゴジの、あの精悍なゴジラがなんでこうもヘチャムクレのカエル面になっちまったのか、そこが悲しかった。ただまあ、当時はこれでも充分に楽しい時間が過ごせたし、その記憶があるから今見てもやっぱり楽しい。
そんでもって今見直すと、音楽もやたらにバンク使ってるんで逆に燃えるね、この映画(w。
□ へどら1971 [おひさしぶりです。 牧野さんソノラマでは妙に猫かぶってる作品多いですね。(^^) わたしゃちょっとこわかったので光文..]
□ でした [未確認ですが、シャリバンとセーラージュピターが夫婦になってたと いう話もありましたな。]
□ rover [わあ、へどらさんご無沙汰しています。 そういえば異形コレクションも私、止まっちゃってるわ。ヨコジュンの押川春浪ものが..]
□ rover [シャリバン………、渡洋史さん、でしたっけか。あう、まだまだマイナーなのかなあ。鳥山明と新田たつおと柴田昌弘も職場内結..]
□ hisamura75 [『MOUSE』とか『傀儡后』とかソレ系のが多いですが、牧野さんは意外と広いみたいです。『王の眠る丘』だったかな、ラノ..]
□ rover [ああごめんなさい、「王の眠る丘」も私、アウトです。まだしも「MOUSE」のノリを押し通してくれた方が嬉しかった、かも..]
「ゴジラ対ヘドラ」(1971年)。んーこれは確か夏休み、親父の実家の秋田に遊びに行ったときに向うの従兄弟衆と見に行ったような気が。「ガメラ対ジグラ」とどっちにするか、検討に検討を重ねた結果こちらにしたのだが、まあどっちでも大して変わらんかったか。オープニングでヘドロの海を漂う裸のマネキン人形が出た瞬間に、劇場のあちこちからちょいとした悲鳴が上がったのを憶えてる。ワシもちょっとビビった。素直ないい子たちだったのよ、昔はみんな。
非常に凝った絵づくりで、今みても時々「ほう」と思わせるシーンがある。アニメで処理された人間の顔が、硫酸ミストで変質し、それが重なり合い、シルエットになるとその形が地図上でヘドラの被害を受けた地域のかたちに重なり合う、なんてのはうまい。ただやっぱり、公害の恐ろしさがマジで叫ばれてたご時世に、この映画はシャレにならんわ。監督の坂野義光氏はなにかのインタビューで、「この映画を撮ったあと、田中友幸さんには嫌われてしまったようで、二度とゴジラ映画は撮らせてもらえなかった」みたいなことをおっしゃっていたが、あたりまえです(w。そんでもってこの次のお仕事が「ノストラダムスの大予言」…なんか業背負ってますか?
さてしかしこの映画の見所は別にあって、それは何かと言えば、東宝特撮史上最も無能な自衛隊の姿を楽しめる、事に尽きよう。ヘドラが近づいてるのに電極板の工事は終らない、指揮官の命令を理解せずヘリコプターは勝手に飛ぶ、ようやく準備ができたと思ったらヒューズが飛んで使い物にならなくなる電極板。「あの…馬鹿者が!」、「なぁにをやっとるんだ、全く!」…。わりとその他大勢系の役が多かった鈴木治夫氏がようやく登り詰めた自衛隊指揮官のポストだっちゅうのに、これほど無能な部隊を指揮させられる羽目になるとは。同情しますよ、ほんとに。
□ へどら1971 [この映画がなければ、この名前もつかってないわけで・・・(^^;) 重金属の沼でのた打ち回るゴジラは確かにトラウマでし..]
□ rover [今の技術で、ぼたぼたと有害物質を飛び散らせながら街をのし歩くヘドラがつくられたら、ゴジラとは違った怖さが演出できたか..]
□ でした [ 「ヘドラ」録画ミスったぁ・・。年末にリトライ。 「剣客商売」は、古いですが、加藤剛氏のが一番イメージに近かったで..]
□ rover [録画ミスご愁傷様ですー。こっちは今のところ、「vsメカゴジラ」と「'85ゴジラ(US版)」がリトライ対象ですわ。 加..]
□ でした [中村又五郎さんが演じられた方です。 小柄で飄々とした感じがぴったり、ていうか、原作のモデルと なった方ですので、い..]
午前中かかってきた電話。品の良さげなおねいさんの声で「○○(横文字な会社の名前)と申しますが、このたびドルやユーロの運用についてのご提案をさせていただきたく…」こういう電話はたいがい無言で切るんだけど、今回は思わず返事してしまったです。「そんなものより円をくれ」って。
速攻で電話の向うから「あらまあ、ほほほ」って返事が返ってきたですよ。くっそう、冗談で言ってるんじゃないんだよう(つoT)
「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」(1969年)。これはリアルタイムかリバイバルか、ちと憶えがない。10歳だから、そろそろ友達と映画を観に行ったりはしてた頃だとは思うけど。
で、生まれてからこれまでに、観て真剣に腹の立った映画が二本だけあって、それが「伝説巨人イデオン・発動編」とこれなんだなあ(w。「イデオン」は'84ゴジラと同様、徹夜のバイト明けで観に行ったんで必要以上に沸点低かったのかもわからんが、こっちは観る前のあまりの期待の高さ(だってキミ、『オール怪獣』なんだぜ)と観たものの、あまりの落差に愕然とした経験がある。ここまでだまされた気分を味わったのは、ウルトラマンの「小さな英雄」以来だー、なんてな。
今観れば事情はいろいろわかっているわけで、限られた予算の中、なるべくアリモノの映像を利用した上で、弱虫なカギっ子(あーこれも死語だなあ)が、空想の世界のミニラに励まされ、元気を取り返していく、という子供に向けての暖かいメッセージが込められた作品である、てのはわかるんだけど、残念ながら当時の子供は、怪獣からなにかを教えてもらおうなんて事は思ってなくて、ただひたすら、大破壊シーンが観たかっただけな訳で。ついでにメカフェチ小僧的には、スーパーメカが全然出てこないところも不満だったなあ。
さて、「ゴジラの息子」なんかはあとになって見直してみると、意外なくらい見所がある作品だったことに気付いて、どんどん好きになるんだけど、こいつはどうでしょうな。初見のおりに腹立ったものだから、この作品はその後、リバイバルも観てないし、テレビでやったときとかにも全く観てないんだけど。とりあえずひさびさに見終わった現時点では、これはやっぱりちょっと、わたしにゃダメかもわからんなあ、てとこではありますが。
12月15日(水)午前2時「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」放送時に発生した放送事故について(日本映画専門チャンネル)。あー、そういえばオープニングでしばらく映像が止まっちゃってたね。映画が映画なんで、大して気にしてなかったんだけど、クレームでも行ったかな?
「怪獣総進撃」(1968)。ライブラリもあるので録画はなし。コメントするならSY-3号かっけー! な映画。でも乗員のコスチュームはちょっと感心せんけどね。
さて、ものの本によると東宝は、本作品を持って一度怪獣映画路線をやめにして、メカニクス主体の新しいSF映画シリーズを開始しようとしておったのだが、その第一作目が子供たちの支持を得られずに終ったため、やむを得ずふたたび怪獣映画路線に戻り、つくられたのが昨日の映画というわけ。こけた映画ってのは「緯度0大作戦」なんでしょうなあ。もしかして、支持した子供はオレだけだったのかな、あの映画(^^;)。
「緯度0大作戦」に「日本海大海戦」。水モノ特撮大好き小僧には1968年は、夢のような年だったのだけどねえ。
□ rover [あの歌は憶えがなかったのでかなり驚きました、ワシも(^^;)。「ゴジラとジャガーでパンチパンチパンチ」よりすごい歌が..]
□ まなたけ [実は来週ちょいと用事で大阪に行くんですが、もしも都合と場所が問題無ければ、ウルトラマン映画、ご一緒しませんか。 20..]
□ rover [おお、こちらは多分時間取れると思いますですよ。大阪だとシネ・リーブル梅田っすね。空中庭園ビルでしたっけか…。 詳細決..]
□ ASA [怪獣マーチ、「ゴジラソングブック」には収録されてないのですねえ。 「ゴジラさん」「うちのアンギラス」もないしやっぱり..]
□ まなたけ [メール、送っときました^^;]
□ rover [なんかそれ、拷問アイテムに思えるんですけど(^^;)>「ゴジラソングブック」………]
□ ASA [ウルトラやライダーやガンダムにだってロクでもない歌はあるんだけど、ゴジラにはまともな歌がないですからね(笑) 真のゴ..]
□ へどら1971 [年取ってから「ゆけ!ゆけ!ゴジラ」や「ゴジラマーチ」聴いて 泣いてしまうようになりました。(^^;)]
今週は計80冊。久しぶりに大量に出したなあ。毎日発送が出たってのも久しぶりかも。売り上げとしては3万ぐらいなんですが、うちのお店的には充分な数字。これが毎週続いてくれるとこの稼業も楽しいわけですが、なかなかそうも行きませんでな。ま、頑張って新しい商品を追加していかなくては。
「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967)。これもライブラリはあるのでパス。子供心に不満で一杯だったのだけど、歳食ってから見直してみると、実にいろんな魅力を持った作品であることがわかってくる、塩昆布的逸品。東宝特撮に登場する様々な役者さんたちの「味」がわかってくると、とてつもなく面白い映画のような気がしてくるわけですな。
ついでに、フィルムの質なのか現像の具合なのか知らないけれど、1960年代中盤をちょっと過ぎるあたりまでの東宝特撮映画の持つ、ややどぎついけれども鮮やかな色彩、も私は大好きで、この明るさが、時代が今に近づくにつれて、喪われて来ているのもちょっと淋しいところではある。私が「ウルトラセブン」あんまり好きじゃないのも同じ理由だったりするんですが。「ファイナルウォーズ」では、シークエンスごとに微妙に色味を違えるようなことをやってたけど、むしろ全体を、ムカシくさーい、きつめな色彩に統一してくれたりしても、面白かったんじゃなかったのかな。
夜。酒呑んでてちょいと小腹がすいたので、調理済みの鶏の唐揚げでもつまむべえとオヴントォスタ(菊池光風表現)のダイヤル回して、アルミホイルを適量引っ張り出し………たつもりで手を見たら、持ってるのはペーパーフィルター(コーヒーの)だった。こういうのもアル中の症状だろうか、とちょっと心配になった。
もちろん心配事は酒を呑んで忘れるに限る。
ダン・シモンズ 著/嶋田洋一・渡辺庸子 訳
カバーイラスト 西口司郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN4-15-041073-9 \980(税別)
国家輸送安全委員会の調査官から、民間の事故復元調査員に転身したダーウィン・マイナー。彼の仕事は、一見不可解に見える様々な事故を、その発生前にまで遡り、緻密な調査と科学的推論によって復元していくこと。今日もパートナーの保険調査員、ローレンスと共に一仕事を終え、愛車NSXのステアリングを握り自宅へと向かっていたその時…、後方に付けていたメルセデスが突然速度を上げてダーウィンのNSXの隣につけたと見るや、突然彼のマシンにむけ、サブマシンガンを乱射してきたのだ。なにかわからぬまま、ダーウィンは巨大な陰謀の直中に巻き込まれていたことを知る…
召喚状送達業者のお話に続いてこんどは事故復元調査員。いやあ、ほんとにいろんな仕事があるものだ、アメリカには。
さてこれは、シモンズ的には「諜報指揮官ヘミングウェイ」に続いて発表された、ミステリサイドの作品。リンカーン・ライムばりの科学捜査、セイルプレーン(軽量小型のグライダー)を使った空中戦の新しさ、さらにはボブ・スワガーもかくやという念入りなまでの「狙撃」の描写。冒頭には日本人ならちょっと嬉しい、NSXがメインのカーアクションまでくっついてて、実にまあサービス満点だ。ここに映画だのテレビシリーズだのの小ネタがちりばめられ、クソ分厚い本だけど楽しく読んでいくことが出来る。うん、面白い。
でもね、
親本は2000年。すでにクランシーやらデイル・ブラウンやら、あと銃器については、これはもう徹底的なレベルでスティーヴン・ハンターが前もってさんざんやっちゃった、スペック羅列のハイテク系サスペンス・アクションから、さほど突き抜けたとは思えないハイテクネタを持ってこられても、も一つうれしさはないよなあ、と。それからもう一点、この主人公はどうよ、ってところで引っかかってしまって、100%文句なしに大拍手、てとこまでは残念ながら行かなかったかなあ、と。こっちの方が重要だろうな。ネタバレになっちゃうんですがご勘弁。
主人公、ダーウィン・マイナーは一種の神童で、若くして学業を修め、物理学を専攻して博士号も持っている人物。ここはオーケー。そんなダーウィンは、その高い科学的思考能力を活かし、もとは国家機関で事故調査を行う部署で働いていた。だがNASAが絡むある大事故の調査で、一般に信じられていたのとは違う真実を突き止めてしまったために、その職を追われる羽目になってしまった。ここもオーケー。もうひとつ、事故調査の仕事の中でダーウィンは、大きなトラウマを抱える事になっている、ここもオーケー。しかし、そんなダーウィンは若い頃ベトナム戦争に海兵隊員として参加しており、ベトナム戦終結直前のある時期、極めて重要な作戦に参加していた優秀な狙撃兵だった、というのはどうか。従軍経験が悪いというのじゃなく、極めて(そう、極めて優秀だったのだ)優秀な狙撃兵、という部分。これはつまり、この作品の主人公は、リンカーン・ライムの頭脳にボブ・スワガーの狙撃テクニックを持ち、グライダー操縦の名手で、ついでにデイヴィッド・クルサード程度(うーん、ここはもうちょっと下げた方がいいかな、ピッツォニアぐらい、とか?)には運転の上手い人物、って事になるわけでして、そういう人物を前にすると、私なんかはつい、「ありえなーい」と言いたくなっちゃうわけでね。
ここがちょっと惜しかったかなあ、ってところではある。狙撃のノウハウを熟知しているが故にラスタチが面白い、てのはもちろんあるんだけど、それでもここまでなんでも知ってる主人公では、「勝つよな、ふつう」って思われちゃうんじゃないかいな、なんて思ったりもして。
サービス精神たっぷりで、楽しめる本なんだけど、いくらなんでもそれは出来過ぎなんではないかいな、と思ったのも確かなところで。サービス精神の方は万全でハードボイルド系には不可欠な、なんかわからんけどカッコいい言い回し、も随所で見られて嬉しいんだけどね。
サイコロに切り分けて学校教師に量り売りできるほどの沈黙が法定内に広がった
なんて、思わず「おお、かっこええ」といいたくなるような言い回しなのだけどね。大満足には惜しいところで今一歩、の作品でした。
(★★★)
「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。先週あそこまでやらかしてくれたので、今週は却って心落ち着けて鑑賞することが出来た「ネクサス」、先週のお話を受けたかたちで語られる今週のエピソードも力作だと思う。ファウスト自体が意志を持った存在なのではなく、それもまた、別の何者かの意志によって作り出された存在だった、ということなのかな? そちらのキイ・パースンが溝呂木だと? で、コモン君を狙う理由は? ってあたりが来週のテーマなんですかね。わたしゃリコたん=ファウストが光になって消えていくところで、その光が収束していってコモン君の手に変身アイテムが握られる、様な展開なのかと思ったんですが予想は見事に外れますた。
予想を裏切ると言えばデス様はもっとすごかったですな。ただのそっくりさんかよ。やや老けたシャアデュランダル議長もあやしさ爆裂だし、主人公が誰なのか全くわからなくなってきたし、作画スタイルの豊かなバリエーションには目を見張るし、いやあ、ある意味毎週目が離せんわ。
こんな時になんだが、目が離せんと言えば、実はNTT西日本のCFが本編以上に面白いのが困りものだと思うのだが。
「どうして議長までチェックしているんだーーーっ!」
ほんとにな。
「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」(1966)。これはもうあれです、「すぐ本部に連絡しろ! 革命的怪物現る!」ですわさ。謎の秘密結社、「赤イ竹」のレッチ島司令官、田崎潤のスカタンなセリフですな。そもそもこの組織、田崎潤の下に、科学者で伊藤久哉(と岡部正。彼は『ゴジラ』の時村上冬樹演じる田辺博士の助手だった人だ。道を誤ったんだな)、軍人で平田昭彦、という布陣ですでにスカタンであろう。「逆やろそれは」と、正しい東宝特撮ファンはツッコミ入れるはずだ。その上連絡船の船長に天本英世だし。もったいないぞそのキャスティング。
ただ、全体に貧乏感が漂い始めてる時期の作品ではあるけど決して楽しめない訳じゃあない。ちゃんと怪獣の話とは別のところで人間のドラマが進行してて、そこに上手い具合に怪獣のお話が絡んでくる、という構成は出来てるわけだし、なんて思うのはまあ、ひいき目ですね(^^;)。
「ジパング」(今週は豪華二本立て)、「機巧奇傳ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。デカレンはあれだ、年末恒例の「みんなの変身シーンや決め台詞、忘れてないよね? おさらいだよ」編。まあなんだ、「宇宙漢方」がある世界なんだから、「銀河一刀流」があっても全然おかしくないよな。デカ長の剣、あれって自前なんですな。十手持ちは自分の十手は自費で購入してたって話だし、そういう伝統は宇宙規模なんだろうな(微妙に話がずれている)。注射されるボスの悲鳴はかわいかったけど、ホージーさんのプレゼントはどうなったのか、ちと気になる。
さてびっくりしたのは今週の「ブレイド」。ううむ、一年かけてやってきたブレイドのストーリーってのは、カードキャプターてんのうじだったわけかー。なるほどー。
ここに来て睦月くん、おいしいとこもってってますな。
「怪獣大戦争」(1965)。「おーけい、グレン! 」よりも個人的にはX星の統制官ご一行が地球にやってきて、円盤から降りてきたときの野次馬たちのセリフが好き。「X星人だX星人だ!」「お、おい歩いてくるぞ歩いて! 」…。この「歩いてくるぞ」ってセリフが、実にこう味があっていいではないですか。
怪獣がいる以上、それなりの武装を持たなくちゃいけない日本を描く、てのは結構面倒なんだろうな。この映画では議会が、「医学代表」「自治代表」「防衛代表」、といった各分野の代表者たちによって運営されている。さてその体制、理想的な政治形態なのか破綻前の共産主義社会みたいなものなのかはわからんが、「主婦代表」とか「宗教代表」ってのはなかなかデンジャーな匂いがしますな。「宗教代表」なんてどうやって決めるんだろうね。しかも代表者の正体*1は去年まで宇宙円盤クラブの会長やってた御尽だし(w。
ま、そんな固いことは置いといて、明るく楽しい昭和の怪獣エンタティンメント映画として楽しむのが吉な映画。久美様のお尻はカッコいいし土屋さんは怪しいし大戦争マーチは燃えるし。
さてこれで一応、最新の2作を除くゴジラ映画、初代、「逆襲」、「キンゴジ」、「モスゴジ」はLDで持ってることもあるので全てライブラリに収まった事になる…ああ、「vsメカゴジラ」と「'84ゴジラ・海外版」がまだか。てことで一ヶ月近くやってた「今日のゴジラ」は今日で打ち止めって事にしようかな。
*1 演じるのは松本染升(せんしょう)さん。れっきとした七世松本幸四郎(ええと、松たか子のひいおじいちゃんになるのか)の門弟だ。
茄神さんとこを経由して、■ポピニカ 海底軍艦轟天号2005 & 超合金 ガイガン2005■(玩具とか模型とか…)。ははーん、轟天ってこういうフォルムしてたんだ。映画ではあんまり全容が見えなかったんだけど、なんだ、案外格好いいじゃないのこれ。もうちょっと良く見せて欲しかったような、見せなかったから今になってそう思うのか、さて。
でもこれで4200円はぼったくりだよなあ。
さて上記、"玩具とか模型とか…"さんの別のコンテンツ、■トランスフォーマーバイナルテック グリムロック feat.フォード マスタングGT■。いや、私は特にトランスフォーマーファンというわけではなくて、問題はトランスフォームする前の、このマスタング。これって2005年登場予定の新型マスタング(実車の記事 by All About)らしいんだけどね、いやもうかかか、カッコいいっ!!!。初代マスタング大好きな私のツボを直撃だ。これでハッチバックじゃなくて完璧初代スタイルなノッチバック・クーペだったら、ワシきっとのたうち回ってこのクルマ、欲しがると思うなー。いいなあこれ、久々にクルマを見て「かっこいい」って思ったぞ。
実車は無理だし、トランスフォーマー買おうかしら(w。
My Opera Forumsから入手可能。少し前に話題になった、Operaの脆弱性(Ver.7.54以前)への対策版と思われる。で、入れてみたけどやっぱりウチでは立ちあがんねー。前に野嵜さんがOpera 7.60 pr4が、廣告の讀込みに失敗して落ちる。と言ふか、そのせゐで起動しない。
(闇黒日記 2004/12/15)と書いてはったけど、うん、確かに広告を表示しようとした直後にアプリケーションエラーで落ちてる感じだな。同じ理由で落ちているのかな、我が家も。
まなたけさんと一緒に「ULTRAMAN」、「エイリアンvsプレデター」を鑑賞。まなたけさんには特殊なスキルがあるので、ちょいとお得な価格で映画を鑑賞できて大変にたすかりました、ありがとうございます。
後はメシ食ったりお茶飲んだり酒呑んだり。ここでは書けないネタが結構あるので謝っておこう、ごめんなさい。Sぱらの皆様にはリークの機会があるかも知れないけど、んーむ、リークする頃には少々古いネタになっちゃってるかも。
さて映画の方ですが、「ULTRAMAN」、これはもうあれです、お子様のいらっしゃる(私と同年輩かそれより若い)お父様、是非子供さんと一緒に劇場に足を運んでください。子供さんの手を握って一緒に鑑賞してください。映画が終ったあと、子供さんから疑問がでたら、一つずつ答えてあげてください。出来るはずです。ダメなところもかなりあるけど、これはとても良い映画です。おすすめします。ぜひお子様と一緒に。詳しくは後日、まとめて。
スタッフ
監督:小中和哉
脚本:長谷川圭一
特技監督:菊池雄一
フライングシーケンスディレクター:板野一郎
監修:円谷一夫
出演
別所哲也
遠山景織子/大澄賢也
裕木奈江/広田亮平
隆大介/永澤俊矢/草刈正雄
公式サイト:http://www.ultraman-movie.com/
子供の頃の憧れをついに実現させ、空自のイーグルドライバーとなった真木。だが今、彼は難病を患った息子、継夢(つぐむ)の残り少ない命のため、少しでも彼との時間を作ろうと、空自パイロットの職を辞しようとしていた。だが、退官を目前に控えたある夜のスクランブルで、真木の乗るイーグルは謎の赤い発光体と衝突、機体は完全に破壊されながら墜落していく。それでもなぜか、真木はほとんど無傷の状態で奇跡の生還を果たしていた。不可解な事件に疑問を抱きつつも自衛隊を退官し、民間航空会社のパイロットとして第二の人生を歩み始める真木。そんな彼を監視する謎の美女の存在も知らずに…。
真木には知るよしもなかった。彼の遭遇した赤い発光体と極めてよく似た、青い発光体がかつて、自衛隊の深海作業艇と遭遇し、その艇体を破壊していたことを。そして、真木と同じように奇跡的に生還した操縦者、有働は、その後驚くべき変貌を遂げていたこともまた。謎の宇宙生命体と融合した有働は、地球の生物を次々と取り込みつつ、奇怪な変貌を遂げていたのだ。防衛庁内の極秘組織、BCSTによって「ザ・ワン」と名付けられた怪物へと………。
懐かしの「ウルトラ作戦第一号」をツカミにして語られる、新しいウルトラマンの物語。基本的にファミリー層がターゲットなのでシンプルな作りになっているのだけれど、この丁寧なシンプルさは大変結構。お話の軸はぶれず、おかしな思わせぶりもなく、ぐいぐいとクライマックスに向かってストーリーは展開し、最後は当然スペシウム光線で決着がつく。ウルトラマンはこうでなくっちゃね、な展開。ただしもちろん、今風な味付けはいろいろ追加されてはいるのだけれど、その追加の匙加減なんかも控えめで好印象。ヒッキーでハッカーな氷川きよしもW(Mじゃなくね).I.Bな謎のオバサンもとりあえず出番なし。人死にの場面もあるけれど、決してどぎついところまではやらない。ええ、実に良心的で、抑制の効いた佳品になっておりますです。役者さんたちのお芝居も無理がなくてとても良い。もちっと男を見る目を磨けよ遠山景織子ー、と思わなくもないけどな(w。
絵的には、うおう、こりゃすごい、ってな絵はさほどないけれど、とほほと頭を抱えるような絵もなく、水準は高い方じゃないかな。CGIワークショップによってスキルのばらつきがあるように感じられてそこはちょっと気になったけど。ザ・ワンやウルトラマン(劇中では『ネクスト』と呼ばれるんですが)絡みのCGIはかなりいい感じ。ウルトラマンの板野サーカスも、案外いい感じだった。逆にスーツの方のネクストは、どうだろ、デザインとしてやや「怖い」感じがしてしまうのだけれど。小さいお友達的に、これは受け入れられるものなんだろうか、とちょっと心配になったりして。あと、もう一方の主役であるF-15絡みはちょっとしょぼいかもなあ。ついでにこれも重要なシーン、少年時代の真木が初めて憧れを込めて見守るF-104の飛翔シーンもちょい、いやかなりしょぼ。そう思うのは飛行機好きだからかしらね。逆にオープニングの数分間は、F-15ファンにとってはたまらんかもわかりません。細かいとこなんだけど、ちゃんと別所哲也のフライトジャケットに204空のイーグルドライバー・ワッペンがくっついててオジサン大喜び。
ウルトラマンがなぜ3分間しか闘えないのか、への新解釈とか、ウルトラシリーズのファン向けのサービスとか、「ネクサス」へのヒキなんかも上手に取り込まれていて大変に楽しめた。ネックはやっぱりネクストの造形と、別所哲也の顔が妙に膨らんで見えるのと、あとちょっぴり物足りなかった風呂敷のたたみ方、かなあ。んでも充分に高い点数を付けてあげて良い映画だと思う。なんというかね、個人的には平成「ウルトラ」がしばしばスローガンに持ってくる「光」ってヤツの説明として、一番納得できて、共感できる話になってるよなあと言う気がして。おまけにザ・ワンがサタンよりよっぽど強そうに見えたし、お母さんを演じる裕木奈江がとてもキュートだったし。
ネクサスとの絡みとして気になることが二つばかり。一つはビースト=ザ・ワンなのか? もう一個は、ちょっと見てきた人に確認したい(私の記憶力がぷーなもので。すいません)のですが、ネクストが崩れるビルを支えて助けた女の子、お母さんはなんて名前叫んでましたっけ?
(★★★★)
スタッフ
監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
製作:ジョン・デイビス
製作総指揮:ウィック・ゴッドフリー/トーマス・M・ハンメル/マイク・リチャードソン
撮影監督:デイヴィッド・ジョンソン
VFXスーパーパイザー:ジョン・ブルーノ
音楽:ハロルド・クローサー
出演
サナ・レイサン
ラウル・ボヴァ/ユエン・ブレムナー
ランス・ヘンリクセン
公式サイト:http://www.avp-movie.com/
地球探査ネットワークを持つウェイランド社の資源探査衛星が捉えた画像。それは南極海の孤島に突如として出現した不可解な熱源だった。探査が進むにつれて、それは島の地下600メートルに作られた、太古の遺跡のアウトラインであることがわかってくる。しかもその遺跡には、古代アステカ、エジプト、そしてクメールの遺跡の特徴を備え、かつそれらよりもさらに昔に建造されたものであるらしいことがわかってくる。ウェイランド社の総帥ビショップは、世界各地の専門家たちからなる探索チームを編成し、遺跡への一番乗りをめざす。首尾良く孤島に到着した一行だったが、到着の翌日には、速くも不可解な事実に直面する。一夜のうちに、地下600メートルの遺跡に向けて一本の通路が穿たれていたのだ。直径3メートルの完全な円形に穿たれたその穴は、とても現代の技術で開けられるようなものではなく、そしてさらに、どう見ても何物かが、上空高い位置から一気に開鑿したと思われる証拠も残っていたのだった………。
10年ほど前になるかな、「スパコミ」というアメリカンコミックを日本語訳した雑誌がありましてな。「ゴジラ対バークレー」とかいうスカしたマンガが載ってたりした本なんですが。私が初めて読んだ「エイリアンvsプレデター」はこれに掲載されていたもの。確かスジは、とある未踏惑星にやってきた開拓者たちの一団が、その惑星で繁殖しようとしていたエイリアンに遭遇し、次々と惨殺されていく。そこに偶然やってきたプレデター。おお、やりがいのある獲物がおるではないかと俄然やる気になる、がエイリアンも結構強い。たまたま一人のプレデターが倒されるところに、生き残っていた人間(女性)が出くわして、その死を看取る。このプレデターの連れ合い(同僚だったか、夫婦だったか)もそこに居合わせて、それまで殺しまくっていた(もちろんプレデターにとってはエイリアンも人間も獲物に変わりはないのだ)人間だったけど、この女だけは認める。あとは対エイリアンで人間とプレデターの共同戦線。最後には女の方も精神的にプレデター化しちゃって、いっぱしのエイリアンハンターになってた、みたいな話だったように記憶してる。手元に本がないのでかなりあやふやな記憶なんですけどね。
さて映画の方は、はたしてこのコミックスを下敷きにしたのかどうかはわからないんだけど、とりあえず主役が女性、ってところは共通かな。コミックスでは東洋系の人間だったような気がするけど、映画は黒人女性。パンフ見るまで気がつかなかったけど、この人「ブレイド」で血ぃ吸われてた女医さんだ。襲われっぱなしの人生だな。ウェイランド社の社長さんも、どこかで見たような顔だと思ってたら、「エイリアン2」のアンドロイド、ビショップをやってた人。ああそれで名前が(w。なんてなくすぐりもあるにはあるが、基本的にはもう、ストーリーからキャスティング、ディティールにいたるまで、ご都合主義の何が悪いか、と開き直ったとしか思えない強引さ。で、それを気にし始めたらこの映画は多分楽しめないと思う。
この映画の見所は、「強いエイリアン」。これに尽きると思うわけで。
「エイリアン2」は良くできた映画だが、個人的に大好きと言うところまではいってなくって、それは、「完全生物」であるところのエイリアンたちが、人間ごときの武器で、わらわらと手もなく虐殺されてしまうところに最大の理由がある。いや、エイリアンそんなに弱くないだろ、ってとこが不満だったのね。ついでに、さらにシリーズが進んでいくと、案外弱かった上に、実は頭もそないに良くないように描かれちゃってて、最初のエイリアンの怖さ、強さに惚れ込んだわたくしは、その後の展開が少々悲しかったわけです。そこでこの映画ですよ。
いやあ、エイリアン強いじゃないか。身体一つで、なにやら暗器満載のプレデター相手に互角以上の勝負を繰り広げてくれる。これが見れたからまあいいや、って感じだ。エイリアンもプレデターも、フォルムが複雑すぎる上に似たような色味なもんだから、乱闘になると何やってるのかわからないって恨みもあるけど、正々堂々と姑息に(なんだそりゃ)戦って、宇宙一強い戦士と自称しているであろうプレデターをばしばし痛めつけるところは痛快。あとは全部おまけだな。続編へのヒキも作ってあるけど、どうだろね、続編作れるほどには客は入らねえんじゃねえの?
(★★★)
何度目かの再起動でようやく修復セットアップが完了したけど、あう、ドライブレターがでたらめだわ。まあいい、とにかくデータ退避させてお遊びマシンの方で仕事片づけちゃおう。待ってろ、貴様の相手はそれからだ。
ダグラス・ケネディ 著/中川聖 訳
カバー写真 ©Silvia Otte/amana images
新潮文庫
ISBN4-10-213815-3 \933(税別)
「かなり粋で気が利いて、ブラックユーモアにあふれ」た脚本を書き続けている。10年ほど。だが売れたホンはない。お互いの才能と、それから魅力を認め合い、一緒になったはずの妻との間にも、売れない10年という期間はいささか長いものになってきた。娘のことは愛している。でも妻も私も、これから娘のために稼ぎ出さなければならない金の額を思うと、ついお互いに必要以上に辛い態度を取り合ってしまう。そんな毎日がある日突然一変した。一本の作品が比較的信頼のおけるケーブルテレビ局の目に留まったのだ。ささやかな成功に見えたそれは私、デヴィッド・アーミテージのその後の人生を劇的に変えるきっかけとなったのだった。私の脚本のもとに製作されたテレビドラマは評判を呼び、第2シーズンの放映もはやばやと決定される。次々と舞い込む執筆依頼、評論家たちの絶賛、ついにはエミー賞までもがこの手に。同時にそれは莫大な富とそれに伴う地位、華やかなスキャンダルをも私にもたらすことになった。ついに状況は好転した。これからはずっと、この生活が続くだろうと私は信じていた。
もちろん、そんなわけはなかったのだ…。
人生がもし、二者択一のコマンド選択式アドベンチャーゲームだったとしたら、ただひたすらにスカの方ばかりを引き続け、どんどんドツボに落ち込んでいく主人公、を描かせたら天下一品のダグラス・ケネディ。そのドツボ一直線ぶりの怖さ、おかしさ(傍目に見れば、それはスカだろ、というのは明らかな場合でも、彼の主人公たちはなんだかんだと理由を付けて自分を騙し、スカの方を引いていくのである)は、「仕事くれ。」や、「どんづまり」(しかし邦題が毎回すごいよな)を読まれた方なら先刻ご承知でありましょう。一応恋愛小説の体裁を採ってはいるけれど、「幸福と報復」もやっぱり主人公のドツボっぷりは強烈だし。
今回のお話では、最初ドツボな主人公だが、彼なりに才能もあり、勤勉であることが報われて、一度は望外の幸福を手に入れることに成功するだけにその後の落差の痛さも大きい。今回は次々とドツボに向かって驀進していくんじゃなく、ゲームにたとえるなら、第一部の幾つかのイベントでの受け答えで立ったフラグの総合で、第二部スタートのときにとんでもなく悲惨なイベントから始まる羽目になった主人公、という感じですか。少しずつ不幸になっていくのではなく、いったん不幸になったとたん、打つ手の全てが裏目になって帰ってくる、様な展開。いったん外れくじを引いた人間がもう一度当たりくじを引くのに必要な運は、以前のそれに比べてはるかに強力なものでなければならない、というのがアメリカのビジネス業界と言うことなのかも知れない。
ところが面白いことに、一度富と栄光をその手にし、それから逆境に突き落とされたデヴィッドなのだけど、その貧乏暮らしが案外清澄なものに見えてくる、ように作者は描いている。今回の主人公は、それまでの作品の登場人物たちに比べると、少々物わかりがよい、というか一度は枯れた自分に納得しているのだね。富のもたらす幸福とは別の、精神的な充足、みたいなものを何となく見つけかけたかな、と読者も主人公も思ってみたりするわけである。
でもケネディだからそこで終わりにはしないんだけどね。
お話はさらに急転直下、なんと言っても主人公なのだ。落ちたままで終っていいものか。だからデヴィッドは最終的には形勢逆転に成功する。でも、それと引き替えに喪うことになるものもまた大きい。何も持たないけれど心は穏やかなドツボと、富と名声を手にはしていても、かつて感じていた穏やかさを敢えて押しやり、ただひたすら仕事をし続けることでしか、その場所にいられない自分と。さあどちらが人間にとってマシな世界なのかな? というところか。それはもちろん、簡単に答えの出る問題じゃあないよね。ただ、いずれにしても、どのような状況になるにしても、それを作り出す最後の決め手は自分自身なのだ、とデヴィッドにとっての最大の仇役は終盤に彼に向かって言い放つ。スカとわかってスカを引くのは、スカをスカじゃないと信じたい自分がいるからなんだよ、と。ここら辺に潜むなにかが、ケネディ小説に通底するテーマ、なのかも知れませんな。
さてダグラス・ケネディ、実は海外では「幸福と報復」路線のメロドラマの方が人気が高いのだけれど、なぜか日本では「どんづまり」、「仕事くれ。」が評判が良いものだから、本作品は世界に先駆けて日本先行発売となったそうで。良いことなのか悪いことなのかはわからんし、「悪夢路線全復活」などと帯ではしゃぐ出版社もどうかと思ったりもするけど、まあ面白いから良しとするか。そうそう、日本でのデビュー作、「ビッグ・ピクチャー」もたいへんに面白いのでお奨めです。軽石庵にも在庫一冊あります(こらっ)。
(★★★★)
晩飯がスパゲティだった。おまけでワインが付いてきた(イブだし)→少しスパゲティが少なめだった→追加で焼豚を切った→日本酒にちぇーんじ→歯止めがきかなくなった→さらにウイスキーにちぇーんじ→晩の9時には一家三人揃って酩酊。
困った一家じゃ。
酔っ払ってて気がつかなかった。昨日ナナオからメール来てたんだ。
日頃よりご愛顧ありがとうございます。 (株)ナナオ E-CLUB Webmasterです。
このたびは、E-CLUB企画「ユーザーズレポート」に ご応募いただきまして、誠にありがとうございました。
大勢のご応募をいただきましたので、抽選させていただきました結果、 モニタにご当選されましたので、ご連絡いたします。
うひょ、どどどどうしよう。当たるワケねえよなあと思って応募したんだけど。ちなみに製品はこいつ(Flexscan 190eW)。19インチ液晶ディスプレイ。モニタとして一定期間試用したあと、50000円で買い取れる、というもの。うむう、おいしい話ではあるんだが、どうしたもんだかのう。そもそもモニタするには、今使ってるT962をどこかに移動させないといけないんだけど。35Kgのディスプレイを…。
などとな。Operaのサイトからのリンクが死んでるみたいだな。ここからどうぞ。ftp://ftp.opera.com/pub/opera/win/800b1/。ふむ、立ち上がらない7.60よりちゃんと立ち上がる8の方がよろしいな。というわけでちょっとこっちを使ってみよう。
昨日酔っ払って寝ちゃったので、「ネクサス」は録り損ね。「種デス」二本立てを鑑賞するわけだが、んーこれはなんなんだろうね。公式サイトで福田監督は、主人公とキラたちを通じて、「戦争はなぜ起こるのか」を描いていくことになります
と言っているけど、実際にはあっという間に戦争は起こり、今の展開は、ひたすら「非戦」を唱えるカガリのヒステリックな頭悪さ(まあ元から良くは見えなかったけど)ばかりが強調されてるように見えて、ほれ、イラクの人質三人組への過剰反応に似た薄気味悪さを感じてしまうのだな。
単純に非戦を唱えたところで戦争は無くなりゃしないし、時として高度な政治的判断と自国の利益、安全のためには汚い選択も必要である、のは当然なんだけども、それに反対する側の描き方として、これはいいやり方なのかな? 起こっちゃった戦争にそれでも闇雲に反対するのはバカだよ、と言うメッセージを込めたいと? それもまあ考え方の一つではあるけど。
ま、どっちにしろこの番組見て、真剣に戦争について考えるような人間は一人もいないだろうから、何やってくれても大したこっちゃないのかも知れないけど。
□ もんちぃ [デュアルディスプレイ環境にしたら広いっすよ。1280×1024は推奨解像度だからもっと上げられそうだし、アームだから..]
□ rover [デュアルディスプレイを設置するための広さがないっすよー(つoT)]
□ TUX [●ネクサスは、とてもクリスマスとは思えない暗黒さ加減です(笑) 「いつも心に太陽」なんて持てません(爆) 早く日..]
□ rover [うわあ(^^;)……… 前野先生の日記見ても、なんかすごそうな展開らしいなあとは思いましたけど、そうですか、暗黒です..]
□ noki [まるで一時のエヴァンゲリオンのような「ネクサス」・・・ コモン君はさてどうなるのやら、姫矢サンは未だにストーンフリュ..]
今日は少なめ。「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。デカレンジャー(#45「アクシデンタル・プレゼント」)は年末恒例、これまでのおさらいにさらにベタなギャグを振りかけた、様な作品。テーマは愛か? 愛は最強なのか? (そうでもない) デカレンのみんなが謎のプレゼントの送り主を巡って大騒ぎしている横で、黙々と書類にハンコ押してるボスに萌え(^^;)。
ブレイド(#46:「支配者の封印」)は、あーらら、天王寺さんあっさり死んじゃった。で、歪みモノリスの中にいると思われる神様ってのは、この先出番あるのかしら。あ、あと剣崎君たちのこの先の給料は誰が……。
「新選組!」の総集編も見てたんだけど、九州の方で地震があった(スマトラ沖の大地震となにか関連あるのかしら)ようで、速報入っちゃったねえ。抗議とか殺到したりしたんじゃないかしら、とどうでもいいところが気になったりして。
ケン・フォレット 著/戸田裕之 訳
イラストレーション ケスイダ
ヴィレッジブックス
ISBN4-7897-2434-4 \800(税別)
ISBN4-7897-2435-2 \800(税別)
1941年、英国は突然急増した爆撃機隊の損害の大きさに憂慮していた。ドイツの迎撃戦闘機は、まるでいつ、どこに英国空軍が現れるかを予知しているかのごとくその進路を塞ぎ、爆撃隊に多大な損害を与え続けているのだ。内部にスパイがいるのか、それとも前年、"英国の闘い"で決定的な役割を果たしたレーダーのような装備が、ドイツにも登場したという事なのか。もしそうなら、なんとしてもその秘密を手に入れ、対策を講じなければならない。
同じ頃ドイツ占領下のデンマークの学生、ハラルドは、大好きなジャズの生演奏を聴きにバーまでやってきたのは良いけれど、その演奏がナチによって差し止められてしまったことを知らされて、少しばかり腐っていた。自分で改造した蒸気バイクは水が切れてそれ以上走れない。仕方なくとぼとぼと家に向かって歩き始めたら、今度は雨。目の前にはドイツ軍の基地。ここを突っ切れば家までの距離はかなり短縮できる。ここの工事には自分もかり出されたこともあり、基地内のつくりならだいたいわかっている。ささくれだった気分に後押しされ、ハラルドはドイツ軍の基地を突っ切ることにした。そして彼は、その基地にこれまで見たこともない機械が設置されていることを知るのだった……。
偶然ドイツ軍の早期警戒網の秘密を知った少年が、数奇な成り行きからデンマークのレジスタンスの一員として最初は情報収集、次には壊滅的な打撃を受けたレジスタンス・グループに代わって、自らドイツ軍の最高機密を英国に送り届けようと奮闘する物語。ホーネット、とは勇ましいけれど、これは第二次大戦以前から英国で製造されているベストセラー軽飛行機、デ・ハヴィランド "モス"シリーズの一つで、密閉型の並列キャビンを備えたD.H.87B"ホーネット・モス"。どうでもいいけど付け足すならば、サンダーバード6号ってのはこいつの親戚の"タイガーモス"。まともな手段ではとても国外脱出は無理と見たハラルドは、親友の父でユダヤ系の大銀行家である人物の屋敷の倉庫で、半壊の姿で発見されたこの飛行機を、その天才的な機械いじりの腕で修復し、直接英国に向かおうと計画する。操縦の出来ないハラルドに代わって操縦桿を握るのは、親友の妹(もちろん美少女)のカレン。ここにハラルドの兄、デンマーク軍人アーネと彼の婚約者で、今は英国諜報部でデンマーク方面を担当する女性、ハーミア、何かにつけてハラルドの家と対立している一家の若者で、現在はナチに協力する警察官のペーター、その部下で夫を亡くしたティルデ、といった人物たちが絡み合い、さあドイツ軍の機密は盗めるのか、機密は無事に英国に送り届けることが出来るのか、と言うお話。面白そうでしょ?
で、そこそこ面白いのであります。「フレイヤ」(本作品中では『フリーヤ』)だの「ヒンメルベット」だの、「第二次世界大戦ブックス」世代な私なんぞは思わずニヤリとしちゃう単語が出てくるし、敵味方、特にそのややワキに回った方面のキャラクターたちの造形がかなり魅力的。厳格すぎてハラルドとは衝突ばかりしてしまう、牧師である彼の父との葛藤なんてあたりはちょいとほろりとさせられる。スパイ活動の描写はそれなりにはらはらしながら読んでいけるし、飛翔した"ホーネット"の冒険行もなかなかのもの。総じて水準作の冒険小説に仕上がっているとは思うのだな。
ただそれだけに、もっと面白くなったのに、と思えるところが何ヶ所もあってそこが大変惜しい、とも思う。この物語で一番のキイ・パーソンになりうるのは、悪役であるペーターなんだと思うのだけど、彼の描き方が上手くないんだなあ。彼はまあ悪役側に位置する人間なんだけど、決して悪党な訳ではない。占領下の警察官、として彼は彼なりに正義の遂行者であるわけだし、ついでに言うならそのプライベートな部分には、それなりに悲しいものを背負っている人物でもある。ここに、彼を理解しようとする女性刑事が絡み、彼女は、例えば一方的なユダヤ人の取り締まりなどには疑問を抱いてしまうタイプの人物。このキャスティングで私はかなり先の展開が楽しみになったんだけど、残念ながら彼に大きなどんでん返しが用意されていない。深みのありそうに見えた人物が、どんどん薄っぺらくなっていくような感じがして。
デビュー作(これは力作)「針の眼」は良かったんだけどその後の「レベッカへの鍵」や「トリプル」が力はいってる割には思う存分堪能した、って気にまではなれなかったこともあって、ケン・フォレットって前からそうだったんだよなあ、と思ってしまうのであった。シチュエーションはかなり面白いんんだけど、どうもキャラクタのツッコミが甘かったり、物語の構成が肝心なところでご都合主義になっちゃったり。さくっと楽しめるんだけどもう一歩、どこかに「深み」が欲しいよなあといつも思ってしまうわけなんでありました。もうちょっとで、ものすごい傑作になってたような気がすんだけどなあ、これも。
(★★★)
ナナオのモニタ募集の方は、メールに返信打ったらすぐに、「モニタ契約書」なるものを送るので、そいつに記入の上郵送してくれって事で。あとはなんとか設置場所を考えないといけないなあ。
ジョン・ダニング 著/宮脇孝雄 訳
カバーデザイン スタジオ・ギブ
ハヤカワ文庫HM
ISBN4-15-170408-6 \900(税別)
警察官を辞めた私が選んだ仕事は古本屋だった。少しばかり尋常でない事件にも遭遇したけれど、なんとかこの稼業にも慣れてきたある日。その"尋常でない"事件で手にした報酬で、2万9千ドルの古書をオークションで入手し、それが元でウォーホールの言う「15分間の名声」を得ることになってしまったとき、私の前にはまた、新たな、そして不可解な謎が立ちはだかることになったのだった。リチャード・バートンの稀覯本。そこに記された著者のサイン。サインが捧げられた人物とバートンとはどんな関係だったのか。それを知ると言う人物が突然私の前にあらわれたのだ……。
ラスト一行にしびれた大傑作、「死の蔵書」、ポーの「大鴉」をモチーフに、まったりと語られる特装本の世界が楽しい「幻の特装本」に続くデンヴァーの古本屋、クリフォード(クリフ)・ジェーンウェイのシリーズ、第三弾。今回は英国の作家、リチャード・バートンがテーマ。もちろんリズ・テーラーの旦那様ではない。私も良く知らないが、解説によれば日本では「千夜一夜物語」などの翻訳で知られる作家だが、それは晩年の仕事で、その壮年期には世界各地を渡り歩き、膨大な旅行記をものした、作家兼冒険家のような人物だったのだとか。そんなバートンのキャリアの中で、南北戦争勃発前のアメリカ南部を旅行した時の記録に、なぜか空白の期間がある、と言うところまでは史実の通り。ではその空白の期間、博識の冒険家リチャード・バートンは何をしていたのか、を通奏低音に、稀覯本を巡るコレクター、それが産み出す富に群がる連中が織りなす人間模様。明かされなかった過去の真実に迫っていく、と言うあたりはゴダードの一連の作品に感じる趣があるし、そこに(今回はやや控えめではあるが)主人公、クリフによる古書の解説が加わっていつもながらのこのシリーズらしさが醸し出される仕掛けになっている、と言う感じ。いやもう、読み始まったら止められんね。
元はタフガイでならした警官。スペンサーよろしく裏の世界にもそれなりに顔が利く人物、がいきなり古本屋はじめて、しかもそれがそこそこ何とかやって行けてる、という設定に無理を感じるかどうかで、この本を楽しめるかどうかが分かれるのかも知れない。ここをあまりに都合良すぎるだろう、と思ってしまうと、この580ページばかりある物語、とっかかりで調子に乗れないかも知れないね。いやまあほんとに、根っからの古本屋だったら多分、こういうお話のような陰謀に巻き込まれたら真っ先に殺されちゃうに違いないわけで、まあここは大目に見てくださいな。そこを乗り越えられれば、実に楽しい時間が過ごせると思うから。
さて今回は、古書の世界、と言うよりはミステリアスな一人の過去の人物、がテーマになっている分、古書の蘊蓄などをあちこちで楽しめるようなつくりとは言えないあたりはちょっと辛い。リチャード・バートン、と言う作家がなかなかイメージできないあたりも浅学な日本人である私にはちょっと辛い。私は この人物を、間宮林蔵+松尾芭蕉、みたいな人物なのかな、と思って読んでいったんですけど、実際のところはどうなんだろうね。そこらにストレートに感情移入しづらいものがあったし、日本人にとって南北戦争というのが、もうひとつこう、皮膚感覚で共感できるものではないだけに読んでいて、「そういうものなのかな?」としばしば思わざるを得なかった、ことは白状しておく。なんつーかこう、アメリカ人に白虎隊のメンタリティはわからんだろうなあ、てな感じの裏返し。
本作品では南北戦争勃発前のアメリカ、がかなり大きな意味を持っているんだけど、そこのところを、たとえば新選組なり彰義隊なり白虎隊の物語に我々が持つシンパシィみたいなものを共有できないで読んでいると、今ひとつのめり込めないのかも知れないな、とは思った。少なくとも私はそうで、そりゃあアメリカ人にとっては、南北戦争こそが実は一番多くのアメリカ人の命が奪われた戦争だったかも知れんけど、海の向うの無責任な読者には、なかなかそういうのは伝わりにくいのだよね。そこが惜しかったかなあ。それ以外は(主人公の前提を良しとすれば)存分に楽しめるのだけど。
ただまああれです、随所で挟まれる古書へのお話、古本屋という職業に関するお話を読んでると、時にうんうんと頷き、時に自分を振り返って激しく恥じ入ってしまい、そしてまた時には、そういうものなのかなあとまだ見ぬ深い世界の一端をかいま見たような気分にさせてもらえる希有な本。何せ本書では、どちらかと言えば悪党サイドの登場人物さえ、こんなセリフを口にするのだよ。
「(前略)ジェーンウェイ、あんたも本屋だ。それにまだ若い。今の商売がうまくいかなかったら何をする」
彼はまた大きく煙を吸い、二本の筋にして鼻から出した。その煙に顔が隠れた。「その沈黙が答えだな。そうだよ、本屋になった者は、ほかの商売なんか考えられないんだよ」
わたしゃこの一節で、かなりこう、打ちのめされた気分になりましたよ(^^;)
(★★★★)
んでも普段からとろーりとろーりと仕事している弊社の場合、こんな日でもやっぱりいつものように、へなへなと仕事が舞い込んでくるわけで、これが結構めんどくさくって。ぶつぶつ言いながら作業中。明日は神戸最凶メンツの忘年会なので、今日中にやっちゃおう、と思いつつ、私の仕事ぶりもとろーりとろーり。
「GODZILLA 1985」(1985)、とは84ゴジラのアメリカ公開バージョン。音楽に手を入れ、USA版ゴジラってんでずいぶん貫禄のついたレイモンド・バーが、前作同様スティーヴ・マーチンとして登場している。これは初見。
で、これがあなた、なかなか良い出来だったりするのだった。英語で喋ってるからエモヤンもいっぱしの役者に見えるし、54年版ゴジラの英語版と違って、アメリカで追加したパートがそないに悪くないんだよね。
今回は、アメリカ側はひたすら日本が提供していると思われる映像を見て、本国からなにか支援できないか、といろいろ考える米軍スタッフ、って部分に芝居が限定されているので、前作みたいに芹沢博士(ただし顔見えない)とマーチンの電話での白々しい会話、とかいうヘンな絵が出てこない(いや私はあのヘンさも大好きなんですけど)。軍人たちに混じって、かつてゴジラに遭遇したと言うことでアドヴァイザーとして招かれたマーチンが自信満々の米軍の高官の横で、かつての平田昭彦のように「それはどうかな?」しかいわない(ええ、彼は何もアドヴァイスしないのですよ)のもステキ。ついでに、「ゴモキ」における蔦山君のような、妙にオタッキーな若手軍人がいて、こいつがかなり良い味出してたりする。東京に上陸したゴジラを見て、「都市改造計画みたいですね」などと抜かすあたり、個人的には大ウケでありました。
ラストにとってつけたような説教クサいナレーションが入るのも、昔風なアメリカン・モンスター映画っぽくってなかなか。腰の抜ける歌もカットされてるし、意外に良いじゃんこれ、と素直に思ってしまった。他の事しながら、横でだらだら流しておくにはもってこいの佳品かと(褒めてるのかそれ)。
なによりあれだわ、84ゴジラを劇場で観たときに、私が最高に怒り狂ったムッシュかまやつのシークエンスを、アメリカの連中はばっさりカットしているのでありました。ここでかなりポイント上がったぞ。アメリカ人えらいっ(w。
というわけで。昨日はSOIL師匠交通事故で負傷入院、のニュースで大盛り上がり(なんて不謹慎な)の忘年会だったわけだが。
一夜明けたら岸和田行きなのだ。うう、一次会で帰るつもりだったのに気がついたらさんざん呑んでたので頭痛い。
えーと、岸和田に行く前にソフマップでなにか買って行かないといけなかったような気がしたんだが、なんだったっけかな。
ああ、書いてるうちに思い出した。USB-シリアルの変換ケーブルだ。おうげぇ、んじゃ出かけるか。
□ TUX [>SOIL師匠交通事故で負傷入院 ●ええッ!そうなんですかッ! あ、いや「大盛り上がり」ということは、すでに退院..]
□ rover [いえいえ、まだ入院中でございます。事故にあったのが25日あたりらしいので(^^;)。 命には別状ないらしいので、一安..]
□ でした [ ワタシも明日あたり帰省します。SOIL師匠負傷は知りませんでした。 お大事になさってください。 今年は最後まで各方..]
□ noki [こちらも、年甲斐もなくというか、、、、バイクを買ってしまいました(w しかも、かっとび2スト400ガンマ。今日納車で..]
□ TUX [●えええええっ!やっぱり現在入院中なんですか、SOIL師匠。 あらためてビックリです。 ●命に別状無し、というの..]
□ は゜ん [えええええええっ!久しぶりにアクセスしたらえらい話題が(^-^;) でも大丈夫そうですね?(^-^;) SOILさん..]
とうとう大晦日ですな。ウチはこれからサンダーバードに乗って帰省するです。戻りは1/2の夕方。今年はノート使えないので、三日ばかりwebから切り離された生活になるかと思いますんでよろしゅうに。さてそういうことで、恒例極私的今年のいろいろベストテンなど。まずは身の回りのいろいろ。
こんな感じですか。ややヒッキー気味の生活を送っているので、割と波風は立たない一年だったかも。続いて読んだ本。まずはSF。
続いて非SF。
最後は映画。
てな感じでしょうか。今年はまあまあ映画は見たかも。超話題作を慎重に避けて通るあたりがオレらしい(^^;)。
と言うことで今年はここまで。これから帰省します。ノート死んでるので実家ではwebに繋がりませんので、来年1月2日ぐらいまで、行方不明って事にしといてくださいませ。
それでは、今年一年お付き合いくださいましてどうもありがとうございました。皆さん、良いお年を。来年もよろしくお願いします。
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□ 匿名希望 [SF業界では既に話題かもしれませんが、「アシュワンの乙女たち」牧野修著が特撮ヒーローものにインスパイアされた作品です..]
□ rover [牧野修さんと言えば、「MOUSE」しか知らなかったりする私(^^;)。ご紹介いただいた本、たしかはてな方面でどなたか..]