ばむばんか惰隠洞

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2004-10-01 [長年日記] この日を編集

[Day] トースターでお祝いだ

もはや最初に検索始めた時の目的と理由がなんだったのかも忘れてしまったのだけど、たどり着いたのがこんなとこ

1年目が紙、5年で木、25年で銀、50年で金、んで60年目でダイヤモンド婚式、ってのは知ってたけど、他にもいろいろあるんですな。11年目の鋼鉄婚式とか、なかなかパワフルな感じがして良いんだけど、やっぱり見逃せないのは結婚8年目だよな。電気器具婚式*1。すばらしい。結婚8年目のご夫婦、電気器具婚式おめでとうございます。

ちなみにウチは今年の12月で19年目。何婚式でもなくてよかった。

でもあと6年夫婦やったら銀婚式だ。すげー。

*1 正式(?)なのは青銅婚式、らしいですけどね、このサイトの別のとこではそうなってる

[web] 新手のSPAMだったか

数日前、黒川恭子さんと名乗る方からメールをいただきましてな。Subjectは「あのお・・・」で、内容は、

黒川ですけど、
何も書いてないメールくださいましたよね?
念のために返信しますが、どちらさまでしょうか?
知人のいたずらですか?

や、これはかなり危なかった。思わず「私は貴女にメールを差し上げた憶えはないが、私のメールアドレスを記録しているアドレス帳をお持ちのどなたかが、ワームに感染している可能性は考えられる」ぐらい書いて返信しそうになったもの。ただ何となく怪しいかもー、とも思ったのでしばらく放置してたら、倉田わたるさんのとこにも同じ内容のメールが送りつけられてきてるのハケーン。うむ、SPAM決定。こいつの匂いも憶えるんだ、POPFile。ちなみに倉田さんのところにはその後、別の名前で同じ内容のメールが届いたらしいが、ウチには来てないなあ。残念(何が)。

[Books] 象られた力

本書カバー 飛浩隆 著
カバーイラスト L.O.S.164+WONDER WORKZ
. カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030768-7 \740(税別)

 2002年、「グラン・ヴァカンス」で10年ぶりにSF界に復帰した飛浩隆の初期中短編集。表題作他「デュオ」、「呪界のほとり」、「夜と泥の」の全4編を収録。

私、基本的に文庫読み、かつSFマガジン読まないSFファンなので、飛浩隆さんの名前は「グラン・ヴァカンス」が刊行された時にwebで話題になっていたことぐらいしか記憶になく、もとより彼の作品、これまで一作も読んでいなかった訳なんですが、いやこれはすばらしい。個人的には(まだ「復活の地」のオチがどう付くのか、と言う興味はあるけど)今年の日本軍SF最大の収穫。ロマンティック・ホラーの趣もある音楽SF「デュオ」、狂騒の中に「内」と「外」が入り乱れる「呪界のほとり」、闇に映える色彩感覚に酔う環境SF「夜と泥の」、そして「形が力を規定する」というワイドスクリーン・バロック的なテーマを通奏低音に語られる一つの「種」の物語「象られる力」。どれもが時に異様さを秘めつつもその根底は常に美しく、読む物を引きつけてやまない魅力に満ちている。

その、時系列を自由に行き来して語られる物語のスタイルとか、鮮やかな色彩感覚、時に異様とも思える異物の描写、ちょっと切り口の変わったディティルの描き込みなどに触れていると、なんていうかこう、テイストは全然違うんだけどタランティーノの映画でも見てるような、軽いめまい(違和感、と言っても良い)を常に読んでいるこちらに提供してくれる作家さんだなあと思わされる。その違和感は決して気持ちの悪いものではないのだけども。なんといいましょうか、「上品なタランティーノ」とか呼んだら飛さんはムッとされるだろうか、されるだろうな(^^;)。

私のお気に入りはやはり音楽SF、「デュオ」って事になるだろうか。門外漢のこちらにも有無を言わせぬ説得力でたたみかける、超絶的な演奏者による音楽の描写のすばらしさに感服。時系列と語り手を自由に入れ替えて語り進められるお話の最後は、良質のミステリの読後感も併せ持っていて美しい。

逆に大幅に加筆修正されたというトリの「象られた力」は、うーんどうだろう。オリジナルとレプリカ、描かれたものと描かれていないものが持つ意味、みたいなところへの切り込みに、特殊な出自の移民惑星で独自に発達した「エンブレム」という象徴を用意して、いつしか新しい種の発生まで話を進め、そこに最後の最後で現実と物語の境界はあるのかないのか、どこから先が物語の分野になるのか、と言う問題まで突きつけてきた、まことにもってワイドスクリーン・バロック的魅力に満ちた作品ではあるのだけれど、大幅な加筆修正がもしかして、(それこそ)オリジナルが持っていた荒削りの説得力を殺いでしまったのではないだろうか、と思えてしまって。なんというかな、あまりに上手にまとまってしまった、と言うような感じを持ってしまったのでした。

もちろん私、もとのSFマガジン誌に掲載されたバージョンを読んでいないので、このへんはっきりそうだとは言えないんですけども、あれですよ、書きかけのCGがマシンのトラブルで吹っ飛んじゃった時って、同じものでも描き直しにはいると前より効率よく描き進められるし、途中でいろいろとグレードを上げる処理とかも入ったりするんだけど、最終的に出来上がった物を見てみると、悪かぁないけど、最初に(マシン落ちる前に)描いてた時にやろうと思ってたことがちょっと薄まっちゃったかなあ、なんて思うことあるじゃないですか。あんな感じ。そんな風に思うのは私だけですかそうですか。

まあなんだ、近々この時期のSFマガジン、古本屋に入荷する予定なんで、そちらも読んでみようと思いました、はい。

(★★★★)

[TV] お休み前に…

みんな、ビデオの予約だ。明日の朝からだぞ、新しいウルトラマン(少なくとも関西では)。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●乱土夫妻のところにいるぐらいだから、さぞかし「いさましい」「ちび」なんでしょうねぇ、そのトースター(笑)]

rover [いやさらに一歩先を行く「あさましい」トースターかも(^^;)]

TUX [●しまった!ジャスティライザーと鋼の錬金術師は押さえたのに!(笑)]

rover [あっ、ハガレン最終回かー]


2004-10-02 [長年日記] この日を編集

[TV] ウルトラマンネクサス

また朝もはよからヘヴィなものを(w………。

なんですな、未来は昏くなりましたな。ここまでの平成ウルトラが、初代「ウルトラマン」のテイストをどこかに残していた(とはつまり、どこかにすっぽ抜けた明るさをとどめていた、つーこってすな)のに対して、今回のはがちがちにマニアック度を追加した「ウルトラセブン」って感じだ。「セブン」第一話で最初に語られる言葉が「地球は狙われている」だったのをふと思い出したりもした。

全体的に完成度は高く、まだちょっとぎこちなく見えるお芝居もこれから良くなっていくのだろうと思うし、楽しみではあるのだけれども、どうだろ、この先どういう展開が待っているんだろうね。出だしからして胡散臭いTLTなる秘密組織こそが実は…とか言う展開だったりするのかな。それはそれで興味深いけど、ウルトラマンが明るい未来を代表するヒーローじゃなくなってしまったのは、時代の要請がそうだからなんだろうけど、ちょっと淋しい気もしますな。

なんにしても寝起きの頭で見る番組じゃあないね。録画しといてあとでゆっくり見る方が良さそうだわ。

それはそれとして。

まーた唄いにくそうな主題歌を用意してきたなあ。オフミの時困るやんか。

[PC] やっぱりMilleniumだよなー

旧お仕事マシンに挿さってたG450を引っ張り出して、ごそごそとキューブ機に挿しこんでテストテスト。うん、もう、全然違うね。エッジのシャープさが目に痛くて心地よい。やっぱりビデオカードはMGAに限るぜ。これで真面目に仕事しようって気にもなろうって物だ。ヤマちゃん、仕事くれ。

[TV] 鋼の錬金術師

は最終回。なんでも作者自身が、原作はそれとしてアニメの方のストーリーの展開に関してもある程度コミットしていたらしく、非常に密度の濃いストーリー展開のアニメではありましたな。濃すぎるのと、私がどうもこの絵のタッチが好きになれないので、飛ばし飛ばしの鑑賞だったんだけど、終盤の展開はテンション高く、大変よろしおした。「等価交換」では実は、望みの物を得るにはちょっと足りない、というあたりで少しぞわっと来たです。ちゃんと見とくんだったなあ。

[Baseball] イチロー

は、凄い。すばらしい。そこには文句ない。でも、オリンピックの時とかにも思うんだけど、「選手の出身地の役場で応援する人達」とか、「選手の実家に集まって応援する近所の人達」とか、「選手の母校に集まって応援する人達」とか、こっぱずかしいからやめてくれんかなあ。そういう応援をやるのは百歩譲って許しても良いけど、それ、テレビで映すなよ見苦しい。関係ないやん、あんたら。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●なんとも言えませんなあ、現時点では。  面白くはなりそうなんだけど、これをよしとしてしまうと、タイトルに「ウルトラ..]

rover [こう、劇場版ティガ「ファイナルオデッセイ」のリターンマッチか何か企んでるのかなあ、って感じで。間に挟まる靴やらソーセ..]

ks1234 [鋼の錬金術師、放送時間が30分くりあげで、気づかなかったら見逃すところでした。というか先週から録画しただけで見てない..]

noki [ うーん、、ビミョーにデッキの時計が遅れてたせいでOPがすっぽり抜けてしまってました。今のところはうーむ、、隊員のお..]


2004-10-03 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇傳ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。うーん、「シノブ伝」のけたたましさ、オジサンにはちょっと辛いかも。なんかこう、気が狂ってんじゃないかこのスタッフは、などと思ってしまうわけで。ま、おかげで続く「ヒヲウ」がすばらしく良作に見えてくるわけですが。いやまあもとから良作なんだけどさ。さて。

デカレンジャー(#33:「スワットモード・オン」)は新装備、SWATモードを獲得するお話の後編。なんかもう昨日のネクサスから二日続きで、やたらにミリタリー志向の強いお話を見せられてうーん、な気分。まあこっちは最後には戦隊のノリに戻ってきてくれただけマシだったけど。んでもあれですね、基本的にあの特訓、バンバン君にSWATモードを与えるかどうかの特訓だったように見えちゃったんだけど。他の4人はとっくに資格を満たしていたんでしょうかね。

ついでに、悪党達が狙い、宇宙警察が守ろうとしている物質の名前がギュウタニウム(と聞こえた)。これはやっぱ、牛角がスポンサーに付いてるから? 炭火で焼いてレモン汁で食するとおいしかったりするんだろうか。

ブレイド(#35:「危険な変身!?」)の方もまあまあ面白かった。また訳ありげなキャラが出てきたり、良くわからん流れのギャグ挟みとか、おいおいと思うところもあるんだけど、話をまとめる方向に向かってる分、多少はマシになってきてるかなあ、と。ここに来てダディヤナさんのホントの気持ちとかが明らかになってきてるんだけど、で、それはおおむね見てるこっちはハナッからわかっちゃいることなんだけど、んでもシリーズ的にはもうちょっと早いうちから、このダディヤナさんの気持ちは、ちょこちょこと仄めかしてくれれば良かったのにね。

ついでに。

ぼけっとテレビつけてると「火山高」なんてやってるんでこいつも見ちゃった。劇場で鑑賞した、Sぱらのお友達のは゜んさん曰く、「見た後になんにも残らない映画」(褒め言葉)てことだったのだけど、わはは、確かにその通りだ。イマイチお話が見えにくいところもあったんだけど、バカ臭くて面白かったっす。

[Books] 快速カッター発進 海の覇者トマス・キッド(3)

本書カバー ジュリアン・ストックウィン 著/大森洋子 訳
カバーイラスト ジェフ・ハント
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN4-15-041068-2 \940(税別)

屈指の難所、ホーン岬を無事回りきりながらその直後の座礁で喪われた殊勲のフリゲート、アルテミス号。キッドら生き残りの乗員達は、座礁の影に命令不服従の事件があったと見る海軍本部により、不名誉なその事実を隠す目的で老朽艦トラヤヌス号に移送され、新たな任務を帯びてカリブ海に派遣される。フランス革命の狂熱は当地にも及び、旧ブルボン王朝の殖民地もまた、革命派の粛正の狂熱を逃れることは出来なかった。迫り来る革命派の兵士達、熱帯特有の黄熱病の恐怖、そして洋上の巨大ハリケーン、さらには乗艦を失い地上勤務を余儀なくされてと、キッドの苦闘は続く…。

前作が、この手の海洋冒険小説としてはかなり掟破りっぽい手法を採用しながらそこそこの成功を収めていたのに対して、今回は(逆に)おや? と思うほどに正統的な海洋冒険小説のパターンを踏まえた展開になっていて、逆に読んでるこっちが驚いてしまった。基本ラインは非常に安心して読んでいける展開になっている。

ただ、そうは言っても2003年の刊行作品、旧来と同じ事をやっていてもしかたがないわけで、著者、ストックウィンの苦労ぶりも見えてきてそこは興味深い。前作などの紹介でも書いたけど、この作品がユニークなのは強制徴募で無理矢理水兵にさせられた男が、いつしか一人前の海の男となり、ゆくゆくは提督にまで登りつめるというサクセスストーリーを基本のテーマにしているわけで、第3作に当たるこの本では、ようやくキッドと親友のレンジが、正式な下士官への道が拓かれるまで、が描かれている。

これまでの海洋冒険小説では一行の間に死んでしまったり身体の一部を失ってしまったりする水兵達の生活がこちらでは(少なくともシリーズ序盤では)かなり深く描かれている、と言うところに本シリーズの魅力の一端があるわけで、この巻でもそこはなかなか念が入っている。ただのカツラ職人だったキッドは、水兵としての基本的な技術を憶えていく上で持ち前の器用さ(カツラ職人だから?)を発揮し、みるみる内に一隻の船の舵輪を任されるところまで成長するんだけど、ゆえあって地上勤務を余儀なくされる本巻では、さらに船匠の仕事を目の当たりにしてその技術を吸収し、さらにその後乗り込むカッターでは航海長について測量などの航海術の基本をマスターしていく、ってなわけでもうあれです、優れた(FFで言う)「ものまねし」がどんどん出世していくお話、って感じになっているわけですな。もちろんとんとん拍子というわけにはいかないけれど、それでもこの調子で行く先々で様々なスキルを身につけていったら、末は頼もしい提督になってくれそうだよなあ、と読んでるこっちを期待させてしまったところで著者の勝ち、といえるか。

前作の時にもダレ場についてちょっと書いたけど、まだこの著者、ダレ場がイマイチ上手くない、という感じはあって(ダレ場は必要なんだけど、完璧にだれちゃうんじゃマズいんでね)、そこがちょっと惜しいかなとも思うのだけど、そうだな、最近日本で刊行されてる海洋冒険ものって事で言うなら、「ジャック・オーブリー」ものよりはいろんな意味で新しい試みみたいなものがあって、そこは評価したいし、続きにも期待したいところ。この時代の小説であれば、一方でフランス革命、もう一方で大きいビジネスとして発展しようとしている奴隷貿易の問題も避けては通れない訳だけど、そこらをわれらがキッドはどう見るのか、と言うあたりもちょっと注目しておきたいところではあります。

「ボライソー」がちょっと失速気味で、「オーブリー」ものもイマイチのめり込めない今、楽しみにしたい海洋冒険小説の筆頭にして上げてもいいこのシリーズなんだけど、ほぼリアルタイムでの訳出だけに、次巻までの待ち時間が結構あるのが辛いところですな。とりあえず次のお話は今年の5月に刊行されているらしいので、まあ上手くすれば半年ぐらい待てば次の作品は読めるのかも知れないけど、少しばかり待ち遠しい感じもありますわな。一作ごとに面白くなってるだけに。

(★★★)


2004-10-04 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] ファウンデーションの危機

キャパオーバーです午前中に郵便局から荷物。先日連絡いただいた買取り依頼の品。約20年分の「SFマガジン」誌その他、計段ボール箱5つ。その前に別のお客さんから送っていただいた、航空関係の本の100冊オーバーの収めどころもままならないうちに、さらにどう見てもこれ、300冊はありますぜ。ううむ、こいつの買取り価格をはじき出して、お客さんに連絡差し上げなくてはいかんのだが、はてどこに展開したものか。どこに拡げても家庭争議のもとになりそうだなあ…。つかもはや私、自分の部屋から脱出するのも困難になりかかっているぞ。

んーどうしよう。少し部屋の中を整理しないと、ホントにマズいぞー。送っていただいた本がやけに面白そうなのが揃ってるあたりも、輪をかけてマズーな感じではあるなー。

[Day] 人ごとながら、よかったよかった

先日見てきたゴジラ絵画展、私らは開田裕治画伯のサイン会が始まる1時間ほど前に会場をあとにしたのだけれど、その時点では会場には我々を含めて数人しかお客がいなくって、大丈夫なのかなあとちょっと気になったりもしてはいたんだが、開田さんの日記を見ると、どうやらその後、お客は集まったようで良かった良かった。ちょっとしたトークショーなどもあったみたいで、ふむ、残ってても良かったかな、とかちょっぴり思ったりもした。

[TV] ガメラ繋がり…でもないけど

TVカテゴリで良いのかどうか、ちょっと微妙だけど。ここのところ、金子修介氏のblogで、彼が次に撮る(であろう)ドラマ、「ホーリーランド」のレポートがぽつぽつ上がってて、そこそこ興味深く読んでたりするんだが、私そもそも「ホーリーランド」って原作のマンガを全然知らないのでした。読んでないし。ただ、「ホーリーランド」ってタイトル自体はなんか聞いたことあるよなあと思ってたんだけど、やっと思い出した。ずいぶん前にちゆちゃんがネタにしてたんだわ。んで久しぶりにそっちを読んで笑ってしまった。つかこれを金子修介が映像化するんですか。いったいどんな代物が出来上がるのやら。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

すみけん [写真壮観。笑わせていただきました。]

TUX [●なんかワタシもどっさり送り付けたくなってきました(笑)]

rover [涼しくなってきたし、真剣に収納スペースを確保しなくてはあきませんなあ。 今数えたんですが、計328冊ありましたわ。あ..]

もんちぃ [スキャナー…大丈夫でしょうか?f(^^;]

は゜ん [いままでスキャナーにプリンター乗っけたぐらいでビビってた自分が恥ずかしいであります。]

rover [いや300冊全部スキャナの上にのせてる訳じゃないから(^^;)]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]


2004-10-05 [長年日記] この日を編集

[Day] お出かけ

ちと銀行の資金を右から左に移す用事があったのでついでに三宮に出かける。本屋やらワークさんやらに寄り道しながら、シネ・リーブル神戸で「フォッグ・オブ・ウォー」鑑賞して帰宅。映画の感想は後日。だってほら、今スキャナ使えないんで(^^;)。ただまあこれだけは言えるか。マクナマラと言う人物に興味がなくて、ここんとこ疲れてるなー、と思ってる方だったら、100分ばかり熟睡できるかも。30人ばかり入ってたんだけど、20分ぐらいしたらあちこちのお客の頭が斜めに傾いでましたよ。いやワシも実は一度、気を失ってしまったんだけど(w。 映画見てて気絶したのは久しぶりだなあ。「13デイズ」以来だろうか、ってあっちもマクナマラが一枚咬んでたなあ、そういえば。

[Hobby] 本とか食玩とか

さてワークさんでは「F1MODELING」誌査収。チーム・ロータス創設50周年記念イベントの小特集記事がラブリーすぎて、もう。決して豊かじゃあ無いけれど、熱意とアイデアで一時代を画したチーム・ロータスの魅力的なマシンがたっぷりこ。JPS MkⅠ(Type76)などというマシンが走行可能な状態で保管されてるんだもんなあ。いいなあ。ピーター・ウォーのコメントもステキだ。

チーム・ロータスがF1にいた当時、だいたい隣のピットにはフェラーリがいました。レースでは互いにまじめに激しく戦いましたが、レース以外では常にお互い楽しんでいました。つまりメリハリがついていたんです。やるときはやる。抜くときは抜くというように。もちろん抜いてばかりでは、レースで勝てません。かといって、常にまじめな態度でいようとすると、それはロン・デニスのチームのようになってしまうのです。あれは、とてもスマートで、とてもお金をかけている、だけど悲しい。ただ、悲しい…

ま、オールドF1ファンの昔語りの愚痴、と言われればまったくその通りなんだけど、でもここでピーターさんが嘆きたくなる気持ちもわかるよなあ、と言うことで。

MJ号とエキゾスカウトついでに、ワンケース未開封状態だったコナミのマイティジャックシリーズ、二つほど買ってみた。エキゾスカウトかビブリダーが出るといいなあ、あ、でも一応MJ号も欲しいかな、てな感じで軽く選んでみる。出てきたのはMJ号とエキゾスカウト。やったね。とりあえずこのシリーズ、持ってみて、ちょっと指で押さえてみるとMJ号だけは確実にわかりそうではありますな。

出来の方はもう、文句の付けようのないできばえで全くもってすばらしいんだけど、やっぱあれだな、しげしげと眺めてみると、やっぱり日本の特撮メカのデザインって「わかってない」ところがあるよなあと言うのを改めて感じたりもする。なんというか、もう一歩気配りが足りないよなあ、みたいなね。MJ号で言うと、それはせっかくの鋭いデザインを阻害している両主翼端の矩形の部分だったり、もうちょっと空気抵抗を考えてよ、と言いたくなる艦橋構造物の真っ平らな正面部分とかの処理。理由があるのかも知れないが、いきなり「デザインされてない」物体がとってつけられたように感じて、見てる方の興味を大きく削いでしまっていると思うのだけれど。

このあたりのデザインへの気の使いようが、ITCは優れているのだよね。なので幼少のみぎりの私、今ひとつ「マイティジャック」にのめり込めなかったんだろうなあと思いますわ。小型機の方はかなり面白みのあるデザインなのにねえ。惜しい。

[Comics] お買い物

細野不二彦「ギャラリーフェイク」(31)、手塚治虫+浦沢直樹「プルートゥ」(1)、あと、これは昨日のお買い物、川原泉「ブレーメンⅡ」(5)。今回の細野さん、もしかして持ち直し傾向? ただまあその独創性、作画と構成の妙において「プルートゥ」の凄さは圧倒的だな。私、似た絵を描く人を本能的に敬遠する傾向があって、これがためにあさりよしとお氏のマンガをほとんど読んでなかったりする訳なんだけど、浦沢直樹氏もそっち系の人。どうも、特に初期の絵に福山庸治テイストを感じてしまって、それが理由でこの方のマンガ、今までひとっつも読んでなかったりするわけですが(雑誌掲載時に読んだりはしてて、達者な人だなあとは思ってたんですけどね)、やあこれは凄いや、ここまで大胆に潤色してありながら、「原作を冒涜してるぞ」なんて微塵も感じないというのはたいした物だ。ノース2号のエピソードでここまで読ませてくれるとあっては、エプシロン編でも始まろうもんなら、オジサン泣いちゃうかも知れないぞ(^^;)。

や、これは楽しみなシリーズだ。続きを楽しみに待つだよ。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

TUX [●ノース2号編ですでに泣いちまいましたよ(笑)  手塚治虫版「史上最強のロボット」がオマケってんで、頑張って豪華版購..]


2004-10-06 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] たったひとつの冴えたやり方(冴えてへん冴えてへん)

20年分こ、これしか方法が…ぐふっ。

家庭争議のもとになりそうやなあこれ。あ、そもそもこの本の山、お客さんがこちらの買取り価格にうんって言ってくださらなかったら、また箱詰めにして返却せんといかんのだよなー。あは、あはははは。

[Chinema] フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白

劇場版パンフ表紙 スタッフ
監督:エロール・モリス
製作:エロール・モリス/マイケル・ウィリアムズ/ジュリー・アールバーグ
撮影:ピーター・ドナヒュー/ロバート・チャペル
編集:カレン・シュミーア/ダグ・エイブル/カイルド・キング
音楽:フィリップ・グラス
公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/fogofwar/index.html

IQ180の大天才、若くして初めて一族以外の人間としてフォード社の社長に迎え入れられた敏腕ビジネスマン、そしてケネディの「ベスト&ブライテスト」の一人として国防長官の要職にあった人物、ロバート・S・マクナマラ。ケネディ、ジョンソンの二人の大統領に彼が仕えていた時期とは、とりもなおさずアメリカが最悪の戦争であるベトナム戦争にどっぷりと浸かり、もがけばもがくほどその深みにはまっていた時期でもあった。あれから40年になろうとする今、マクナマラにとって戦争とは、政治とはなんであったのかが本人の口から語られる。

飛行機ファン、わけても現用米軍機ファンにとって、マクナマラという人は少々憎たらしい存在ではないかと思う。ミスター・スポックのごとく非論理的なこと、非能率的なことを嫌う論理と数字の人マクナマラは、国防長官に就任するや、それまでの海軍と空軍が独自に主力戦闘機をメーカーに発注し採用している状況をムダと決めつけ、全軍であらゆるミッションをこなせる一機種の万能戦闘機を配備するよう決定し、この決定の元に産まれたのがF-111。承知の通りF-111は、海軍と空軍からの要求仕様を満たすためにどんどん巨大化、かつ複雑化していき、あげく海軍はこのプロジェクトから手を引き(まあこの失敗のおかげでF-14が産まれたわけだけど)、空軍でもとても戦闘機としては使えないため、戦闘爆撃機として控えめな数が現役で使用されたわけでして(おかげでかなり長期にわたりF-4が世界中にのさばる事になった)、まあなんだ、頭のいい人が考えることは、案外現実に照らし合わせてみると迷惑なことにしかならないなあ、という良い見本になったわけで。

さてマクナマラ国防長官が現役だった頃、とは1960年〜1967年の7年間。この当時、テレビのニュースでは必ず毎日、ベトナム戦争関連の報道がなにがしかは伝えられ、1959年生まれの私も、彼が国防長官のキャリアを終える頃にはそこそこ人の名前も憶えられるようになってたこともあって、この戦争の関係者であるマクナマラとかレ・ドク・ト、と言った名前はなぜか今でも忘れない。「海の向こうで戦争が始まる」ってお話があったが、私がガキのときは実際海の向こうで戦争をやってたのです。それもかなり近場で。

そんなわけでマクナマラ、という名前は結構印象に残っていたし、ハルバースタムの本や何やかやを読んでみても、なんて言うんだろう、頭でっかちの人間が政策決定機関に参画すると、ろくな事は起きないんじゃないかという先入観を私に植え付けるに充分であったわけだが、では当の本人は何を考えて7年間の国防長官の職にあったのか、それは自身にとって満足のいくものだったのか、そうでなかったのか、を自分の口から語ってもらえるかも知れない、と思って劇場に足を運んでみたわけです。で、そっちの期待の方は、どうだろう、やはり満足のいく答えは聞かせてもらえなかったかな、と言う感じか。一言で言ってツッコミが足りない映画に見えた。マイケル・ムーア的えげつないツッコミもどうかとは思うんだけど、それでも突っ込まないよりは自爆覚悟でももうちょっと、突っ込んでみて欲しかったなあと言う恨みは残る。マクナマラのナマクラナ言い訳を聞かされてる感じが、ちょっとしてしまってね

そうは言っても観るべきところは結構ある。

当年とって85歳のおじいちゃんとなったマクナマラだがいまだに矍鑠としていて、その言葉の端々には、今もなお知力の高い人間なんだろうな、と思わせる雰囲気が漂う。この人をうろたえさせることが出来たらインタビューア、ひいては映画製作者の勝ちと言うことになるのだろうけれど、残念ながらそうはいかない。このじいさまの方が一枚も二枚も上手だ。このフィルムを見る限り、マクナマラは自分に置かれた立場の中で、精一杯論理と良心を貫いて行動してきたように見える。でも論理はたぶん間違いないと思うけれど、良心の方はどうだろう。知力に長け、全てを論理的に考慮して断を下す、というのは実は案外重たい責任を肩に背負うことになるのだけど、当時のマクナマラはその荷物の重さを考慮せずに、論理だけを前に出していたのではないかな、という印象はある。そのために自分の決定がどんどん間違った方向に進んでいってしまうと、自分ではどうしようもなくなってしまい、最終的には口をつぐんでそのことについては語らなくなってしまう、と言うあたりはなかなか見応えのあるシークエンスだ。いわゆる、特に日本の政治家に顕著な「あれをなにして」的腹芸が出来ない分、この人の示す方向性は常に峻烈で、それ故にうまく行かなかったときにはその傷口の深さもシャレにならんことになってしまう、と言うこと、で、そのことをこの人は、85歳になった今でも完全には理解できてないように見える、あたりがかなり興味深かった。

また飛行機好きの話が出ますが、米軍機の好きな人、また戦記物の好きな人なら、カーティス・ルメイというアメリカ陸軍の将星の名前には心当たりがあると思う。戦略爆撃の生みの親、とはつまり、戦争なんだから女子供まで殺すことも辞さない攻撃を是とする、作戦を実行した人。彼によってB-29は高々度からの精密爆撃を捨て、低空で侵入してそこら中に焼夷弾をばらまく戦法に方針を大きく変えるわけだが、この作戦の大転換の裏には、実は当時ルメイの部下であったマクナマラの進言があったのだそうだ。純粋に、効率的に戦果を上げるにはどうすべきか、のみを考えての進言であった、というマクナマラの証言、戦争に勝つためなら非戦闘員に10万の余分な死者が出てもいいのか、という点に関して、自分は立案者であるから、そこに責任を持つのは指揮官であるべきだ、という立場を崩さないマクナマラの態度というのは、その後のキューバ危機を経てベトナム戦争に至る流れの中でも、実はそんなに揺らいではいないのだな、と改めて思わせられる。この人はもう、個人の本分を尽くすという点では精一杯のことをやっているんだけど、その本分が世界にどういう影響を与えるのか、と言う部分については、呆れるくらい無頓着なのだね。それは私が斟酌する問題ではない、と即座に答えが出てしまう人達だから。

映画を作った人が最終的にマクナマラという人物をどう捉えたのか、今ひとつわかりづらいいところはある。このあたり、敢えてわかりやすい図式までお話を落としてくるムーアのドキュメンタリーとはちょっとスタイルが違う。それが見る側に、「これで判断してくれ」と言っているのか、「ここまでしか突っ込めませんでした」と言っているのかもすぐには判断できないのだけれど、どうだろう、一種の怪物に、その本質を探ろうと体当たりをしたは良いが、やはり敵の方が巨大で、相手の指先に切り傷をこさえるのが精一杯だった、ようなドキュメンタリーだったと言えるだろうか。なんにしても頭の切れる人物というのは厄介だなあ、ということは改めて強く感じたぜ。

(★★★)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●今、グラっと来たら…そんなことを考えるワタシは人でなしですか、そうですか。  そうだよなあ(笑)]

rover [それより何より、酔っ払って帰ってきたオレが全部台無しにしてしまいそうで怖いずら。]


2004-10-07 [長年日記] この日を編集

[F1] 心配だなあ

asahi.com 台風情報少し速度を上げてるらしいけど、台風、近づいているんだよね。これ見ると(念のため控えめサイズでキャプチャしとこ)予選が暴風雨のまっただ中って事になりそうなんだけど、大丈夫なのかなあ。日曜日は晴れる、とか言う話も聞くけど、予選出来なかったりする可能性もあるわけで、んー、台風のエネルギー食べちゃう怪獣いなかったっけ? 今こそ出現して欲しいんだが。

[F1] ホントだったら偉いぞマンちゃん

1-800-F1Newsさんで見た記事。 マンセル、イギリスGPを救済。これがホントだったら、来年も我々は英国GPを楽しめることになるわけだが。ホントの話だったら良いんだけどなあ。

[web] ちょい新機軸

先日の黒川恭子さんメールの亜流としては、その後"ミムラ チヒロ"さんという実にソレゲでアレゲな名前を名乗る方からも似た傾向のメールをもらったんだけど、さすがにもうびっくりしないもんね、だいたい彼女さんへのメールなのかな??だなんて、オレが彼女さんにメール打つわけねーだろバーカバーカ(つoT)。

それはともかく、きょうのSPAMはなかなか新機軸。Subjectが"Mail Delivery (failure l-rover@kobe.email.ne.jp)"で、From:が"just@justsystem.co.jp"。そう、一見ジャストシステムからのメール不達通知を装っているのだった。なかなかやりますな。これでちゃんと日本語で文面したためてあったら、引っかかる慌て者もいるかも知れない。HTMLメールなのと、ヘンな添付ファイルくっつけてる時点でアウトなんだけどさ。それにしてもこういうのはやっぱ、ジャストシステムに通報しておいた方が良いのかなあ。


2004-10-08 [長年日記] この日を編集

[Day] んのガキャ…

夕方、倅の担任の先生から電話。「息子さん、一度受けないと言ってたセンター入試をやはり受けたい、と言ってきてまして」と。ええまあ、実は昨日も先生からは電話があって、倅に直接センター入試を受けるのかどうかの確認だったんだけど、倅がこっちに相談も無しに勝手に決めくさるので、そういうことは一度先生とも相談して、ちゃんと考えろと昨日しかりつけたわけなんですけどね。「いえそれが、相談してる時間もあまり無くて、今日が願書の提出日なんです」………ハァ? 「一応提出は待ってもらっているんですが、とりあえず受けるのでしたら、本日中になんとか受験料は振り込んでおいてもらわないといけないので、お電話したんです」 …えーと。

つまりこういう事ですか、センター入試の願書自体はずいぶん前から渡ってるのに、ウチの倅は締め切り直前までそいつを放ったらかしてたと? 「ええまあ、そうですね(たぶんニガワラ)」

あのクソガキが。

とにかく先生には平謝りで試験は受けられるようにしてもらって、父はあわてて郵便局に走り、センター入試の受験料16800円也を滑り込みで払い込むのだった。くそったれめが、親にはなにも言わんわ、学校には迷惑かけるわ、ロクな事しやがらねえな全く。帰ってきたら怒鳴りつけたろ。

[Books] グイン・サーガ(97)

タイトルは「ノスフェラスへの道」。いつものように生モノなのでたったかたー。グスレの早馬さん情報で噂には聞いていたが、アキレウス大帝おん自ら、「勝ち組」、「負け組」なんて言葉をお使いになるとは。ハゾス公のパロ行きは「出張」だし。へ、陛下、あなたいつの時代のどこの方なんですかーと呆れてしまう。まあ今さら驚くようなことでもないんだろうけど。記憶を失ってノスフェラスに現れたグイン救出に向かおうとするケイロニアの人々とそれに協力するパロの魔道士軍団、さらにはそれにくっついてケイロニアにやってきたマリウスをめぐるお話。相変わらずの長ゼリフ乱発でげんなりしてしまう。特に前半はバカばっかりになっちゃったケイロニア宮廷話でへなへな。ただ、後半に入ってマリウスとタヴィアのお話に入ってからは、少々持ち直したかな、と思わなくもない。なんといいますか、マリウスの、

「ぼくは一回でいいから、アキレウス陛下に、ぼくの歌を聴いて欲しかったんだ」

ってセリフで不覚にも、うっと思ってしまった私は、まだまだ解脱には遠いのかもわからんなあ。

とにもかくにもあと3冊。

[F1] 日本GPフリー走行

大雨だー。CSは台風のせいなのか、二回目のフリー走行の時は20分近く電波入ってこなくて、ようやく快復したと思ったらコースにクルマは一台もいなくてみんな雨宿り。国際映像担当のフジテレビは中継基地が水没の怖れがあるってんで、急遽基地の移動を行うため、明日のフリー走行は中継不可という大騒ぎ。

結局明日のセッションは中止で、予選は日曜の午前中、その後午後から決勝って流れになるらしい。あとは明後日が台風一過で好天に恵まれるのを祈るしかないか。

それにしても電波が途切れちゃって、津川サンの今年のマシン総括コメント、中位グループの話が聞けなくてちょっぴり残念でありました。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

すみ [出張なのか… 余談ですが、近所の書店にはグおいていません。解脱組。]

rover [お店も解脱するのかー。そりゃ凄いなあ。そこそこの儲けにはなるだろうに。]

すみ [信じる者と書いて儲けると読むのです…店が解脱すると、町の解脱率もあがるだろうな。あ、そだ。ブクオフチェックしてこよ。]

すみ [見てきてしまった。最新の数冊は300円ですが、状態の悪いのやほかのは105円で、かなりそろってました。 ところで外伝..]

rover [へい、困った話でございますよ>「初変」。今年の5月刊だったかな。]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]


2004-10-09 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「ウルトラマンネクサス」と「機動戦士ガンダムSEED Destiny」(あー長い、以後『種デス』と呼称する)。んでその種デス、17:30から放映だと思ってたものだから、最初、「ヤケに種みたいなアニメだなあ」などと思ってしまった。そりゃそうだ、再放送だもんね。

さて「ネクサス」。二回目もきっちり力の入った出来になっている。男の子だったらみんな大好きな秘密基地とそのギミックも上々。CGIと実写映像のマッチングもすばらしい。でもなあ、その、念入りな「人死に」の描写は、果たして必要不可欠のものなんだろうか? 怪獣が街に現れれば、そりゃ人死には発生するけど、なにも生身の人間を触手で捕らえ、もがき苦しむ人間を次々と口の中に放り込む、なんて描写までやる必要があるのかなあということで。一応これ、お子様向けの番組だよね? それはちょっとやり過ぎちゃうやろか、と思ってしまった。

「種デス」のほうはまあ、相変わらず荒んどるなあ、と。

[Day] 頭痛い…

日付も変わってるってのに頭痛が消えないってのは、これはいくらなんでも二日酔いじゃないよなあ。風邪でもひいたかな。

[Day] 台風

今回の台風は首都圏を直撃だったようで、東京の人達は大変だったのじゃないだろうか。逆に神戸の方は、一昨日ちょいと風が強いな、と思ったぐらいで済んで一安心だったのだけど。台風の後始末に追われる皆さんには申し訳ないですが、少なくとも明日の鈴鹿は滞りなくレースが実施されそうで、そこはホッとしてるんだけど。


2004-10-10 [長年日記] この日を編集

[F1] 日本GP予選

事情により見れず。琢磨は4番グリッドからのスタートかあ。上手く決めればウェバーの前には出れるかのう。がんばれ。

[F1] 日本GP決勝(結果あり、注意)

ふうむ、スタートからしばらくして、タクがやたらと首のあたりに手をやるのが気になった。またHANS絡みなんだろうか*1。ドリキン土屋(なんでこんなヤツ解説に呼ぶんだよー)はそう決めつけてたけど。

レースは呆れるほど速いミハエルとここに来て驚くほどスムーズな走りを見せたラルフのワンツー。2ストップが功を奏したジェンソン、3ストップが裏目に出たか? のタク4位。中位から下で、そこそこ派手なバトルも見られたけど、おおむね波乱のないレースだったと言えるかなあ。遅すぎたとはいえ、ちゃんと戦闘力を取り戻してきているウィリアムズとマクラーレンがさすがだなあという感じで、来年はBARも苦戦しそうだなあ。

今年も残り1戦になってしまいました。今年中に一回勝っておかないと、これでまたBARは勝てない時期が続くんじゃないかと思ってしまう私は悲観的すぎるかしら…。

地上波も見たんだけど、なんか別のレースみたいだな(w。CSじゃあジェンソンが前に出て、その状態が数周続いた時点でダメかも感が漂ってて、割と冷静にレースを見れたんだけど、地上波の方だとかなり後までタク表彰台だー! で引っ張ってたもんね。どっちが良い悪いって話でもないんだけど、テレビってのは同じソースでも、見せ方でどうとでも盛り上げ/盛り下げが出来ちゃうメディアだなあってのはしみじみと感じましたわ。

*1 タクは肩の痛みに悩まされてたようですな。HANSのせいなのか寝違えたりしたのかはわかんないけど。ドリンクボトルの機能不全もあったようで。確かにレース終了後、ラジオでピットにドリンクを頼んでいた、てのは川井ちゃんレポートでもあったけど。

[TV] 定期視聴番組

「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇傳ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。相変わらず「ヒヲウ」がたいそう面白い。

さてデカレンジャー(#34:「セレブ・ゲーム」)はセンちゃん編。突如現れた怪重機。なんの関係もない一人のエイリアンの死者を出し、彼らは出てきたときと同様にフイにその姿を消してしまう。この謎に挑むセンちゃんだったが…、てことであの、宇宙漢方のおばあちゃんもゲスト出演の、楽しくも感動的なエピソード、になり損ねだな、残念ながら。

センちゃんをメインに持ってくるなら、やっぱり彼の推理の冴えを見せて欲しいところなんだけど、その辺がうまく描けてなかったなあと言う感じですな。「許せないー!」なんて無駄にアツくなるのは、そりゃバンバン君の仕事だろうし、逆立ちするなり「わかったー!」はないやろー。こういうシチュエーションなら、特権で守られてる悪いセレブたちが、センちゃんの機転で、自分からのっぴきならない状態に自分を追い込む、ような展開にすべきでしょうに。だれだよ脚本家は………ああ、なるほどそれで(w。

ここのところ快調な「ブレイド」(#36:「最強フォーム」)。今週もテンション高くなかなか面白い。突然出てきて「ヒーローなんかいない」と喚く変な小娘を無視して見れば。あまりに唐突に、ヒーローがどうのこうのと言われても困るのだよね。とりあえず始さんと睦月くんのずたぼろ、うじうじぶりが面白いので、そっち方面を重点的に楽しむ方向で。

んでも今週は「プリキュア」が一番面白かったなあ。オジサンこういう「おとめちっくろまこめ」、結構好きさ。

[web] くすくす

加野瀬未友さんの ARTIFACT@ハテナ系 経由で激闘! 富樫合戦。うぷぷ、ちょいウケ。


2004-10-11 [長年日記] この日を編集

[Anime] ブラックジャック

手塚治虫のマンガを手塚眞が監督するちゅうからどんなもんかと思ったんだけど、こりゃまたなんというか、普通に古くさくて面白くないアニメですこと。「ポワロとマープル」程ではないけど。

作画やらなにやら、どうも中国のスタッフが大半らしいけど、つまらん理由はそれだけじゃあないよなあ。なんかこう、誰かが決定的に勘違いしてるような気がするぞ。

[Hobby] 想いを形にする情念

時々眺めに行っては、ええなあとしみじみ見入ってしまうYAMATO MECHANICSさんのリンクを経由して知ったサイト、道楽おやぢの宇宙戦艦ヤマト製作記。全長1メートルのフルスクラッチ・ヤマトを作っちゃおうというサイト。いやすごい。PS版のいろいろと後付けの解釈の入ったヤマトってのは、立体化した時に見映えしまくるのは確かだなあ。見応えがありますわ。ついでに、同じくフルスクラッチの森雪のプロポーションの取り方とかに、確かにサイトオーナーの方がご自分を「おやぢ」と称される根拠も見えてくるあたりもなんだか楽しい。

それにしても「ヤマト」好きな人達って、どうしてこう揃いも揃って「濃い」人達が多いんでしょうな。今ちょっと更新が止まっててさみしいけど、3D-CGでヤマト建造しておられる方もいらっしゃるし。なんかこう、やらずにはおれないオーラ、みたいなのが漂っているのかしら、あの作品からは。まあかくいうオレもメカコレ買い込んでは狂ったようにディティールアップしてたもんなー。インテイクを空けて、そこに松本風フィンをずらっと並べたりとかね。そう考えるとなんかこう、メカフェチを引きつけてやまない魅力が(大マケにマケて、『さらば…』までには)、確かにあったような気はするな、うん。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

匿名 [少年チャンピオン誌上他で色々な人がBJをリドローするという企画があって、狂っていると思いました。す。http://i..]

rover [す、すげえ………。これぐらい「らしくない」BJも珍しいな>青池保子版、ある意味見てみたいっす。たがみ版ってのもなんか..]

でした [ ブラックジャックのアニメだと、出崎統・杉野昭夫コンビの OVA版がベストでしょう。その手塚版とは、同じ題材、同じキ..]


2004-10-12 [長年日記] この日を編集

[Comics] 買う方も買う方か…

て事で昨日匿名さんからいただいたツッコミを受けて、思わず「ヤングチャンピオン」買いに出てしまう私であった。いや、青池版「ブラックジャック」読みたさに。

鈴蘭台の駅前の本屋にも駅の売店にもコンビニにも売ってないもんだから、そこから西鈴まで歩く羽目になってしまったではないか。ようやくTSUTAYAで確保、家に帰ってどれどれと読んでみる、ってこれ………「『エロイカ』やんけー」(w。

ズルいぞ青池保子。いやまあブラックジャックとジェイムズ君がセコさで争うあたりは面白かったけど、何となくそれは反則のような気がすんだけどな。

それにしてもさすがはNATO情報部のコンピュータ。「つぎはぎ 日本人 黒マント」でブラックジャックにヒットするのかー。

[Chinema] オレ、Mだべか

久村さん@はてなで、劇場版映画「デビルマン」の各紙の評がまとめられている(グッジョブ)わけなんだけど、いやあ、エラい言われようだ。特に毎日新聞。画面に漂うそこはかとない安っぽさに驚く。この映画を見た後では、「キャシャーン」のうっとうしいほどの青臭さが好もしく思えた。と来たもんだ。そこまで言うんか。そこまで言うんなら、オレ、観に行ってやらんといかんのではないだろうか、という妙な義務感がわき上がってしまって少々困ってるんですが。それでなくても今年は結構、困った 映画を いろいろ 見てるんで、その集大成にこいつも見といて損はないかな(いやそれ損やろ)、なんて。ふうむ、明日あたり一人で観に行ってみようかしらん。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

りつこ(旧ねね子) [是非見てきてくださいませ。見た人間に楽しく悲しく語る権利あり(^O^) 配役の発表を見て、「何を目指したいのだろう?..]

ROVER by au [見て来たよ。ゴールデンラズベリー賞モノだなこれ。]

hisamura75 [おー、もう見に行ったんですか、はやっ。 ま、なんてか、「比較してみると『サンダーバード』は名画だなぁ」みたいな、そう..]

rover [それは、ない(w。>久村さん ていうか「サンダーバード」は悪い映画じゃないのよ、「サンダーバード」と名乗ってさえいな..]

TUX [●「サンダーバードは悪い映画なのじゃよ」と読み違えてしまいました、ぼはは(笑)すげー、断言しちゃってるよー、とか思い..]


2004-10-13 [長年日記] この日を編集

[Day] 読書中

やっと「コフィン・ダンサー」が文庫に落ちてくれたんで読書中。面白すぎて「デビルマン」の感想なんかどうでもいいやって勢いで。しばらく他の事に手を付けられません。あしからず。

[Chinema] デビルマン

劇場版パンフ表紙 スタッフ
監督:那須博之
脚本:那須真知子
製作:泊懋
撮影:佐野哲郎
特撮監督:佛田 洋
音楽:安川午朗
出演
伊崎央登
伊崎右典
酒井彩名/渋谷飛鳥
宇崎竜童/阿木燿子
冨永愛
公式サイト:http://www.devilmanthemovie.jp/

説明不要の永井豪の傑作の実写映画化。コミックス全5巻のエピソードの流れは一応フォロー。

うーん、どんな映画にも一カ所や二カ所、褒めるところがあるもんなんだけど弱ったなあ、褒めるところが見あたらないぞ。敢えて褒めるなら永井の豪ちゃんのお芝居が意外にナチュラルで良かった、ぐらい? どうせだれも観に行かないだろうから、以下ネタバレモード全開で行きますよ。

私、原作は大好きだけど思い入れがあるというほどのものではないので、「やれやれ」と呆れながら見る事が出来たけど、原作を深く愛する人にとっては許し難い、描写及び描写されずに放ったらかされたシーンが大量にあるような気がする。明と了の性格付けはそれで良いのか(ついでに、双子に演じさせる意味があったのか? オレ、家に帰ってパンフ読むまで、明と了を演じたお兄ちゃんたちが双子だと気付かなかったぞ)? デーモンと合体した明がちっとも豹変したように見えないがそれは良いのか? シレーヌとの決着が付いてないけど良いのか? 原作では人間対デーモンの戦いとは黙示録の戦いである事を示唆する重要なシーン(艦載機パイロットが塩になる)があったがその辺放ったらかしで良いのか? その後真の黙示録としてデーモンとデビルマン軍団の闘争があったはずだがそこは無視して良いのか? 了=サタンはデーモンの王であると共に神でもあるはずだが、そこら辺は放ったらかしで良いのか? エトセトラ、エトセトラ…。基本的に、原作ちゃんと読んでますか脚本家の人、といいたくなる映画になっちゃってるな。

ケチつけ始めたらきりがないんだけど、実は毎日新聞の評が、かなりこの映画のスカタンぶりをついてる感じはある、と思った。全文引用したいぐらいだが特に、まずは冒頭から、画面に漂うそこはかとない安っぽさに驚くという部分に深く同意。あまりに貧乏くさい幕開けから、その貧乏くささをついに払拭できないまま、映画はラストまで進んでいく。いろいろ趣向はそれなりにこらしていて、クライマックスでもしかしたら「魔王ダンテ」(実は私、『デビルマン』より『魔王ダンテ』の方が好きなのです)を意識したのかも知れない、と取れるような絵造りを見せたりとか、少々あざとい、アニメ版と同様の明のコスチュームとか、おそらく狙ってるんだろう、明のバイクの無国籍っぽい改造とか、原作の本質に踏み込む事をせず、いくつかの「記号」を嬉しそうに再現して見せてそれで良いでしょ? と言わんばかりの隙だらけの映画作りにがっかりしてしまう。それ以前にやるべき事はたくさんあるでしょうに。お金の使い方間違えてないだろうか。

良い映画の条件とは"1スジ2ヌケ3ドウサ"である、なんてことを申しますが、たいていのスカ映画はスジ(脚本な)で破綻して取り返しがつかなくなってはいるものの、ヌケ(絵のきれいさね)やドウサ(役者さんのお芝居)ではそれなりに見るべきところもある、はずなんだけど、ここまで3つの要素が高いレベル(いや、低いレベルか)でブチ壊れてる映画も珍しいんではないか。スジのぶっ壊れぶりに加えて、今時そのクオリティはないやろなCGI、ひたすらご近所の描写に終始して「世界」の見えてこない映像、そんでもって出てくる役者が揃いも揃って学芸会レベルの演技しかできてない。もう、全体に漂うビンボ臭さが致命的だわ。

「貧乏はしかたがないが、貧乏くさいのはイヤだ」(©神林長平)

(☆)

なんでも主役の男の子は、学芸会に出た経験もないそうですな。山本弘氏の「デビルマン」評あたり乞御参照。
本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

TUX [●なんかもう、これは絶対見に行かねば!という気になりますな。DNAとかバトルフィールド・アースを封切館で見た(見てし..]

rover [お二方とも実にうちのお客さんらしい反応で嬉しくなってしまいます(^^;)が、真剣にお奨めしませんよ、私も、これだけは..]

TUX [●行ってきたッ!でも、劇場入口で挫折して「アイ・ロボット」を見てきてしまいマシたっ!あれ〜?(笑)]

rover [弱虫ッ!! (^^;)]

TUX [●だってぇ、劇場に張ってあるポスターとか見てマジで萎えちゃったんですもの…]

rover [い、いや、人間ならそれが当然だ(^^;)… んで「アイ・ロボット」はいかがでしたか?]

TUX [●マトモな人間じゃない自信はあったんですが…(違笑) ●「アイ・ロボット」は、まぁ、何も期待せずに見たら、フツーに..]

bongo [weight loss phentermine http://www.network.axe.cc Phenterm..]


2004-10-14 [長年日記] この日を編集

[Day] 訃報

矢野徹さん(asahi.com)。81歳は天寿を全うされたと言えるのだろうな。氏の残されたたくさんの翻訳とたくさんの著作で、若造はいっぱしのSFファンになる事が出来ました。いくら感謝してもしきれない。どうもありがとうございました。合掌。

[Chinema] もしかしたらまだ下があるかも知れない…

鉄人28号 インターナショナル・ヴァージョン / TETSUJIN 28(東京ファンタスティック映画祭2004 公式ページ)。ストーリーを読んでへなへなな気分。それでなくても今年は年末に超大物が控えてるってのによー。2004年は困ったちゃん映画のヴィンテージイヤーですか、もしかして。

[Books] コフィン・ダンサー

本書カバー ジェフリー・ディーヴァー 著/池田真紀子 訳
カバーイラスト Anita Kunz
カバー装幀 木村祐治・斉藤広介(木村デザイン事務所)
文春文庫
ISBN4-16-766177-2 \657(税別)
ISBN4-16-766178-0 \657(税別)

夫婦とその親友。三人で立ち上げた小さな航空会社の経営は一向に好転せず、彼らは状況の打開のため、新たなビジネスパートナーを獲得しようと必死に活動する。地道な営業活動、深夜に及ぶミーティング…。その熱心さが彼らを抜き差しならない状況に追い込んでしまった。その日も深夜まで、打ち合わせに余念の無かった彼らは、飛ぶはずのない時間に飛び立つ飛行機を目撃する。その機の持ち主は悪名高い武器密輸業者。証拠隠滅の動かぬ証拠を目撃した三人は、まさにこの瞬間、トップクラスの殺し屋、"コフィン・ダンサー"の標的となってしまったのだった。最初の標的は夫。なにもわからぬうちに彼は愛機と共に爆散し、残る二人にも"ダンサー"の魔の手が忍び寄る。事態を察知したニューヨーク市警は、科学捜査の専門家、リンカーン・ライムの助力の元に"ダンサー"の追跡を開始したが…。

「ボーン・コレクター」に続くリンカーン・ライムものの第二作。前作で不満だった部分がおおむね解消された結果、すばらしく面白い作品に仕上がっている。ページターナーの面目躍如、読み始めたら途中で止められない。

前作で不満だった部分というのは、一つにはライムの博学ぶり。とりあえずライムの元に情報が集まれば、そこから何か、必ず糸口が見えて来てしまう、という構造(に見えてしまう)、ということ。今回もライムの元に様々な情報は集まるのだが、前回と違って今回は、犯人側もまた、ライムに匹敵する知能を備えた人物であり、しかも比較的早い時期にライムの存在を感知するために、敵と味方の知力の絞りあい、という構造が上手く出来上がっていて飽きさせない。冒頭から我々読者がスティーヴン・ケイルの名前を持つ事を知らされている暗殺者のキャラクター造形も上手く、ライム対ケイルの騙しあいの描写が実にスリリング。ここに、ライム側には前作からコンビを組む美人警官アメリア、殺し屋に命をつけねらわれる中年女性、パーシーとの微妙な三角関係とライムの過去のトラウマ、ケイル側にはそれまでだれにも心を許した事がなかったのに、なぜか少しだけ、心を開けるホームレスとの語らいが加わって話に厚みを加えている。

そしてなんと言ってもディーヴァー名物の底意地の悪さ(褒め言葉)。こちらにうまうまとミスリードを誘い、土壇場で「でえっ」と思わせるディーヴァーの手腕、今回は冴えまくってます。この辺はもう、実際に読んでいただいて、「でえっ」っと思って頂くしか。前作ではこの部分のサービスが、彼の傑作群(私の中では、ここまでのディーヴァー作品の中での最高峰は「静寂の叫び」「悪魔の涙」です)に比べるといまいちかなー、ってところもあったのだけど、今回は文句なしでございます。見事に裏切られました。裏切られる事がこんなに気持ちいい小説も珍しい。

という事で待った甲斐のあった一作。一気読みの快感を是非。ただし面倒でもその前に、未読の方は「ボーン・コレクター」も読んでおくこと。やや劣るとはいえ、こちらもすばらしく面白いですから。

(★★★★☆)

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

寸゛ [超大物‥‥いやいくらなんでも‥‥と思いたい。思いたいのですがー。]

りつこ(旧ねね子) [実写版鉄人28号というと、どしても白黒等身大の鉄人を思い出しちゃいます。 あれって全長(身長)2m設定だそうで?NB..]

rover [あの映画が………最後のスカ映画とは思えない…(志村喬の声で)、なんてねえ(w。 んでもってねね女王様、私、実写版「ハ..]

りつこ(旧ねね子) [私もリアルタイムじゃ観てません(^^;) もう●年前の、懐かしの番組特集のような番組で観たのですわ。 こちらも参考に..]

rover [むはは、正太郎君のためにドアを開けてあげてる鉄人にちょい萌え(w。]


2004-10-15 [長年日記] この日を編集

[Books] フェイダーリンクの鯨 クレギオン(2)

本書カバー 野尻抱介 著
カバーイラスト 撫荒武吉
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030746-6 \640(税別)

零細運送屋、ミリガン商会の酔いどれのオーナー、ロイド、腕は立つし美人だが、運悪くいまだにロイドの下で働く宇宙船パイロットのマージ、そしてヴェイス・コロニーの騒動の後、ついてきた新米航宙誌のメイを乗せたおんぼろ輸送船、アルフェッカは今、惑星フェイダーリンクを取り巻くガス状のリングの中にその身を潜めていた。前の仕事で麻薬組織の裏をかくような真似をしたために追われる身となりここに隠れる羽目になったのだ。目論見はうまく行くかに見えたが、ちょっとしたミスからアルフェッカの船内は電子装置がダウン。あわやと言うところで三人を救ってくれたのは、このガスのリング内にコロニーを建設して暮らす"ハイドラー"と呼ばれる人々だった。九死に一生を得たアルフェッカのクルー。だがコロニーの人々にも今、大きな存亡の危機がやってこようとしていたのだった…。

同名のゲーム、「クレギオン」の設定をもとにした宇宙SFシリーズの第二弾。実は前作、「ヴェイスの盲点」も読んだのだけど、特に感想書く気も起きなくて放置してたもの。第二巻のこれも、買うだけかって放ったらかしてたんだけど、病院での待合い時間の暇つぶしにと思って読み始めたら、これが意外に面白かったのだった。

特に目を引く新機軸、みたいなものは別にない。惑星を取り巻くガス状のリング、同じくガス惑星の描写、ガス惑星をミニ太陽化しようというアイデア、どれもハードSFとしては比較的オーソドックスなもの。ただ、それらが非常に収まりよく配置されていて、気軽に楽しめるSF作品になっている。そこがかなりいい。私、野尻抱介さんの本って「ピニェルの振り子」と「ヴェイスの盲点」、んでこの本しか現時点では読んでいないのだけど、その中では本書はかなり良い。ハードSFなんだけどとても取っつきやすく、ビジュアルな面白さに満ち、さらに微妙な人間ドラマ、しかもそれが私の大好きなボーイ・ミーツ・ガールものになっているというあたりで、かなり点数甘くなっちゃうのであった。すばらしく良い、というのではないけれども、なんだかちょっといいな、と思わせてくれる佳品、という感じで。放ったらかしにしてたけど、続きも読んだ方が楽しいのかな、などとちょっと思ってしまったです。

以下余談。ちょっと前、adramineさんがはてなで、とあるSFの新人賞の選考委員に推された野尻氏のコメントを話題にされていたけれど、その野尻氏本人が、少なくともこの作品では、結構人情の機微みたいなものをお話の重要なポイントに据えてたりするんですよね。言うまでもなく、ボーイ・ミーツ・ガールな部分のそれ。そこはSFでしか描けないものでは全然無いのだけれども、「お話」を考えた時にはやはり無視できない部分であるわけで。なんというか、野尻ボードでの氏の発言というのは、今、新人賞に応募してくる人々に対して、それぐらいの矜持は持ってくれよ、というメッセージに過ぎなかったのではないかいな、と言う気はしました。仮にも「作家」となった人間ならともかく、これから「作家」それも「SF作家」を目指そうというのなら、それぐらいとんがった方向性を見せてくれなきゃ、選者の目には留まらないよ、って事が言いたかったのじゃないのかな、などと。いや、もとよりご本心はワシらにはわかりゃしませんが。

(★★★)


2004-10-16 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。「ネクサス」はこれ、完全に大きいお友達向けに作っていこうって事なのだろうな。それならそれでまあいいけど、その割には攻めが甘いというかなんというか。完全にその存在を秘匿しなくちゃいけない組織なのに、人に見られるかも知れないような場所に堂々と戦闘部隊のコスチュームで出かけるのはどうなのよ、とか、基地内からケータイ使い放題ってのはどうよ、とか。たいへんに力入ってるのは認めるけれど、微妙においおいと言いたくなるところもあったりして。「種デス」のほうはあれだ、めまぐるしいけど何が起きてるのか良くわからん状態。連邦の仮面の人が子安武人だったりするあたりで、もしかしてフラガ少佐死んでなかったんすか? などと思ったりして。

まあそんなことよりも

木村郁美が「チューボーですよ」を下りた事の方が大きな問題であろうと思う。

[Day] 宴会

久々トリスケ。ササミの刺身とキモ刺しが復活している。うれしい。が、酒呑むようになった倅がついにキモ刺しの旨さに目ざめてしまった模様。私の唯一の聖域だったのに(つoT)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [・木村郁美さんの件に星三つですッ!(笑)]

rover [星三つ、いただきましたーっ (^o^)]


2004-10-17 [長年日記] この日を編集

[Day] スクランブルだー

なんか良くわからんけど岸和田方面でトラブルの模様。出撃だー、とほほ。

[Day] とっほっほ

なにやら W32.Sasser ワームにご感染の模様。明日も岸和田いきだぁ(つoT)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

すみ [高くてもワクチンソフトを買わせるですな…素人さんですし。]

rover [何を入れても入れっぱなしで、アップデートなんて気にしない人達なのですよ(つoT)。]


2004-10-18 [長年日記] この日を編集

[Day] んだば出かけるか

片道2時間の岸和田行きですわん。やでやで。

[Day] へなへな

とりあえず修復セットアップでは埒があかないのでマシンごと交換して再設定。ルータの設定まわりで少々手間取ったこともあり、岸和田脱出は18:30。そこからなんばだの梅田だのの人混みに揉まれるのはとてもじゃないけど耐えられん気分だったので必殺技、千里迂回モード発動。顔出したらマスターとママさん還暦という事で常連さんのお祝い大会。手ぶらで顔出して、なんかちょっと申し訳なかったなーってな感じで。本日は純米酒大会で五杯ほどいただいてご機嫌で帰宅。うー、帰ったらまたお仕事メールが来ておるな。まあいいや、これは明日。足ダルい(だって立ちっぱなしだったんだもの)ので今日は寝る。

[Books] 審判の日

本書カバー ジャック・ヒギンズ 著/黒原敏行 訳
© Jason Hetherington/getty images
© Getty Images
角川文庫
ISBN4-04-279504-8 \667(税別)

早朝のニューヨーク、イースト・リバーに女性の遺体が浮かんでいた。キャサリン・ジョンスン、ジャーナリスト。国際マフィア組織の若き後継者の取材に当たっていた彼女の死。事故死に見せかけられてはいるが、それが組織の秘密に深く入り込みすぎたがゆえの口封じである事はうすうす判る事ではあった。だがマフィアたちが見落としていた事が一つあった。彼女の別れた夫、ブレイクは大統領の私的調査機関の責任者、そして彼の盟友にはかつてのIRA最強のテロリストにして現在は英国の対テロリスト専門機関のエージェント、ショーン・ディロンがいたのだ。復讐に燃えるブレイクは、ショーンと彼の組織のバックアップのもと、マフィアたちの壊滅をキャサリンに誓う…

最初に言っときますけど、急に岸和田に行く用事が出来て、なおかつ読もうと思ってた本が上下分冊で、上は読み終えてたんだけど間違えてそっちの方をカバンに放り込んだりしなければ、絶対買ってなかった本。ヒギンズのショーン・ディロンものについては、「悪魔と手を組め」で心底あきれ果て、もう読まない事にしてたのである。でもまあ腐ってもヒギンズなんだし、もしかしたら復活してるかも知れない、と言う淡い期待もあるにはあったわけだけど………。

だめぽ(つoT)。

何一つ良くなっていない。薄っぺらなサスペンス、ひねりも何もない展開、スカスカなキャラクター。しかも何を思ったか今回は、これまでのシリーズに登場した人間たちが大量出演、して底の浅いお芝居を展開する。離婚したとはいえまだ愛し合っている元妻を殺されたからと言って、アメリカ大統領(この人もシリーズ中の一作「大統領の娘」に出演している)が直々に「休暇やるからそいつら全員ぬっころしてこいーっ、オレが許可するー、欲しいものあったらなんででも使えー!」なんて言うか普通? 冒険小説の必要条件、「挫折する主人公」が毎回でてこないっちゅーのはどういうこっちゃ? 鍛え上げられた秘密工作員であり、実際にそれを存分に披露してるブレイクが、タクシーから降りたとたんに手もなく悪党に拉致られちゃうってのはどうよ?

こんな下らん、二流のスパイアクションを乱造する作家にヒギンズも落ちぶれてしまったのか。悲しい話じゃ。

(★)


2004-10-19 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇伝ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。

デカレンジャー(#35:「アンソルブド・ケース」)は刑事物の定番、未解決事件を追う定年間近の老刑事物。エイリアンな老刑事も、やはりよれよれのコート姿で、名前もしっかりチョウ・サン。ジャスミンたんのお話としてみれば(ジャスミンたんに感情移入して見れば)まあそれなりに。でもチョウ・サン側で見てみると惜しいところでいい話になり損ねてたかな。犯罪には必ず動機あり。そこらの描き込み、ちょいと甘いんではないかいな、って感じで。

そんな事より来週がエラい事になりそうだな(w。

ブレイド(#37:「新たな運命へ」)の方もまあまあ面白い。ちょっと睦月くんの将来が心配ではありますが。

[TV] 月曜時代劇

テレビ朝日開局45周年記念、だそうな。「忠臣蔵」。初回は2時間スペシャルで内匠頭が切腹するまで。とにかくもう、豪華なメンツでございまして。テレ朝で一回はドラマで主役張った人間はみんな出てるんじゃないか、ってな勢いですわ。

ストーリーはもう王道も王道、吉良はひたすら憎々しく、内匠頭はひたすら清廉の熱血漢、という感じで。今後もたぶんワシらが「忠臣蔵」と聞いてイメージする、一番なじみの深い展開でお話は進むんでしょうな。それはそれで良い。んでも、キャストを見渡して色部又四郎の名前がないのがちょっと不思議。大石最大の敵は、今回のドラマでは千坂兵部って事になるのかな? 烈堂さんに続いて、仇役二連投?

[Books] 緋色の時代

本書カバー 船戸与一 著
カバーデザイン 清水良洋(Push-up)
小学館文庫
ISBN4-09-404322-5 \819(税別)
ISBN4-09-404323-3 \819(税別)

1986年アフガニスタン。精鋭ソ連空挺部隊"スペツナズ"に所属する4人の兵士の姿があった。熾烈な戦闘の続くアフガンで、人間性、などという言葉が冗談にしか思えないような光景を幾度も目にしてきた4人。彼らはとある目的のため、血の誓いを立てあった同士となる。その目的とは、彼らの戦友を強引に射殺した基地司令官の暗殺。敵襲の混乱に乗じて首尾良くその目的を果たした4人。そしてアフガンでの任務も終了し、彼らは故国へと帰る。だが、一度戦場で見たもの、体験したことどもは、彼らに計り知れない影響を与えていた。

そして2000年ロシア。かつてのソ連に置いて軍需産業が集中しているがゆえに閉鎖都市となっていたかつてのスベルドロフスク、現エカテリンブルク。二つの巨大な闇組織の下部組織として構想を続ける二つのマフィア・グループに、かつての血の誓いで結ばれた4人が集結しようとしていた。敵と味方に分かれる形で………

むせかえるように暑く、熱い冒険小説を書かせたら天下一品の船戸与一、文庫版最新刊。今回の物語の舞台はロシア。かつてアフガンに従軍し、それが元でどこか"壊れた"人間となってしまった、アフガンツィと呼ばれるアフガン帰還兵たち。彼らは過酷な戦闘のすえ帰国したは良いが、ソ連崩壊後の国内の混乱の影響をもろに受け、もはやまともな一般人としては生きていけないところにまで追い込まれていく。そんな彼らが行き着くのは闇社会以外にあり得ない。マフィアの一員として濡れ仕事に明け暮れる毎日を送るうち、彼らの精神はさらに病んでいく。行き着く先は破滅しかないと知りながら…

という、実に救いのない展開があらかじめ予想されているにもかかわらず、やはりフナドは上手いのだった。上下あわせて1200ページの大部を、ほとんどだれる事もなく一気に読み切らせてくれる。4人のアフガン帰還兵、彼らと浅からぬ因縁を持つかつてのKGB、GRUの上官たち、ロシアン・マフィアの暗躍のために欠かせない資金源、麻薬ビジネスの第一のターゲットとなる日本から派遣された捜査官とロシア人のその相棒、そして4人が血の誓いを立てる発端となった、殺害された兵士の弟、困窮を極める妻子に良い暮らしをさせたいだけの理由でマフィアの世界に身を投じる若い元兵士。これらのキャラクタが非常にバランス良く配置され、それぞれの物語が微妙に関連しつつカットバックしながら挿入されていく、このあたりの匙加減はお見事。

かつて「国家と犯罪」で、虐げられ、そこから這い上がろうとする人々に熱い共感とどこか哀しみを併せ持った視線を向けた船戸与一は、本書では国家の都合で過酷な戦場に送り込まれ、その後全く顧みられぬ立場に追い込まれてしまったアフガン帰還兵たちの、裏社会でもがき続ける姿を描写する。しかも彼らアフガンツィにとって戦時に置いては倒すべき相手であった、アメリカの援助を受けて活動するアフガーニと呼ばれるもとゲリラたちが、今の彼らには重要な資金源となるヘロインの供給源となっている、という歴史の皮肉もさりげなく込められている。ちなみにこのアフガーニと呼ばれる人々こそが、今はアル・カイーダの名で知られるテロリストたちに他ならない。我々はどうしても、アメリカを中心軸に据えて国際情勢を見てしまうけれども、例えば 9・11 テロに至る流れに関しても、アフガン戦争に端を発するアフガニスタンの人々、元ソ連兵士から見ると、また別な物語が見えてくるのだな、と思わせられた。本作に登場するかつてのアフガーニ、今は麻薬ビジネスの領袖となっているアラブ人はこんなセリフを吐く。

「そのとおりだ、あんたの言うとおり、これは歴史の必然だ。オレたちアフガーニはその必然に則り、唯一神アッラーのために行動を起こす。一、二年後には世界を震撼させるような事をやってみせる」

本書は1999年〜2001年にわたって雑誌に連載されたもの。この時点ですでに"9・11"はあらかじめ定められていたという事なのだね。このあたりの見通しの確かさもさすが船戸、と言う感じだ。

そういうわけで現代情勢における暗部を鮮やかに切り取って見せた、という点に置いては文句なしなんだけど、その分どうだろ、冒険小説のピュアな快感、みたいなものがストレートに味あわせてもらえたか? という点では少々不満も残る。多彩なキャラクター、多彩なエピソード、"現在"を強烈に意識せざるを得ない世界の描写。どれも大事なのだけれど、それが船戸与一が本来持っている、個人としての男の戦いの暑苦しいまでの魅力、と言うのを少々阻害してしまっている恨みはなしとしない、とも思えるわけで。終盤、やや急いでまとめに入っちゃったかなー、というあたりに、ほんのちょっぴりだけど物足りなさも残ったかな、という感想になる訳なのでした。

(★★★☆)


2004-10-20 [長年日記] この日を編集

[Day] トカゲが暴れてら

家の中からだとそうひどいようにも見えなかったので、元気に本日の発送分もって玄関開けたとたんに、傘持ってかれそうになったですよ。外はエラい風だったのだなー。

とりあえずびしょ濡れになりつつ本の発送と買い物すませて帰ってきたけど、こらたまらん。ただいま15:25。神戸電鉄も15:30で全線運休だとか。

[Day] オレも暴れたいわ

だーかーらー、ワシが作ったHTMLを、いったんIEで表示して内容をセーブして、それをビルダーに食わせていじくって、「追加が出来たのでこれこれこのように変更してください」とか言ってファイルを送りつけるのはやめてくれ、って言ってるだろうがよ。あ、面と向かっては言ってなかったか。

スクリーンショットでも撮って、こことここ、って書き込みでも入れた画像ファイル一枚送ってくれた方がよっぽど仕事しやすいんすけどー。要らんところでやたらと時間がかかってしまうなあ。「それは、よせ」って毎回言いたくなるんだけど、それで変に拗ねられても困るしなぁ。難儀な話じゃ。


2004-10-21 [長年日記] この日を編集

[Chinema] 脚本は監督の奥さんに書かせたらあかん

山本弘氏の「デビルマン」評、『デビルマン』は映画ファン必見だ!。わはは、全くもってそのとおりなものだから始末が悪い。山本氏が引いてる「映画秘宝」誌のコメントに曰く、

(前略)こうした責任者不在のまま世に生み出された珍作を「ダメなら観に行かない。まったく今の日本映画はこれだからダメなんだ!」と思うなら、それは間違いだ。この惨劇のような映画を身銭切って観にいって、初めて激怒する権利を得ることができるのだから。がんばって観てくれ。

惨劇のような映画て(^^;)………。いやまあそうなんだけど。

とりあえずオレは2500円(映画1800円、パンフ700円)払ったんだから、正々堂々と文句が言えるはずだ、えっへん(こんなところで自慢して何になると言うのか)。

関連ネタ:あぁ、サタンだからな のガイドライン(2ch)。ワラタ。

[F1] CRBの裁定はBAR

バトン契約問題 B・A・Rに軍配(F1-Live.com)。ふーむ、まあ裁定はBARに有利だろうとは言われていたけれど、これって単に「こっちの方が正しい事言ってるね」を裁定しただけで、何かの拘束力を持った決定ではないはずだよね? ジェンソンには「BARには乗らない」って選択肢も依然残ってるとは思うんだけど、どうするのかな。まあ1年浪人したら何かとマズーなのは元チームメイトが証明してる事でもあるし、本人もBARに残るようなコメントしているけど、かというてこれだけ揉めて残るってのもどうなんだろうと思ってしまうんだが。

かつての誰かさんみたいに、文句の多いエースドライバーになったりしないと良いんだけど………。

[web] ジェダイ・ナイツ養成ゲームか?

海外ボツ! ニュースで取り上げられてるスウェーデンはインタラクティブ・プロダクトライン社製ゲーム、「マインドボール」。なんと脳波でボールをコントロールして、相手のゴールを狙うゲームなんだそうで。で、こいつのキモは、なるべく平静な心を保つことがより上手くボールを扱う事が出来るような構造になっておる、と言う事らしい。ふうむ、ピンチになったときにいかに落ち着いていられるか、が勝利のカギになるのね。ちょっと面白そう。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

水上紫煙 [雑誌「サイゾー」の今月号に「デビルマン」の呆れた製作事情の記事が載っています。 あと、余談ですが、「鉄人28号」はさ..]

rover [あは、あははははは(力ない笑い)]

taoy@笹塚 [「サイゾー」の記事、嘘か誤解もあるようで。 http://www.okabe.tv/zakki/index.htm ..]

rover [はい、これ(ビルドアップ・岡部氏の雑記)私も読みました。いろいろ興味深いですね。]


2004-10-22 [長年日記] この日を編集

[Hobby] 買った本

「モデルアート」12月号、「32ダイコン作品集」(モデルアート11月号臨時増刊)。MAの特集はヤマト、もとい大和。今時大和かよーとも思ったんだけど、最近登場のフジミの1/700大和(竣工時)を使って、知ってる人は知っている、建造中の大和を後方から捉えた有名な写真(これ、著作権的にいいのかなあ)をそっくりそのまま再現してしまうと言う力作ディオラマや、現在呉市海事歴史科学館(通称、大和ミュージアムだそうだ)で製作中の1/10(!)大和の写真など、これが意外にお腹一杯になる内容。お船好きなら、書店でぱらぱらと覗いて見られるのもよろしかろう。

32ダイコン表紙さてもう一冊の方。32ダイコンとは32回目の大阪SF大会とはなんの関係もなく、"1/32スケールのダイオラマ・コンペ"の略であるのだそうだ。これ、webで開催されていたものらしいが私、迂闊にもこの本見るまで知りませんでした。会場はこちら、http://www.miyatyan.com/。イヤもう皆さんすばらしい。本書には間に合わなかった作品の中にも、実は特オタ的に思わずニヤリとしちゃう作品なんかもあったりして楽しめまする。

ただね。

実はこの本の発売がMA誌でアナウンスされたときから、私とても楽しみで、思わずワークさんに1冊取っておいてくれるようにお願いしちゃったほどなんだけど、実際に手にとって眺めて行くにつれて、「なんか違うなあ」感も募って来ちゃったりして。どの作品もすばらしく上手い。アイデアもある。オレにはとても真似できん。でも。

でも見たかったのはこれじゃないンだなあ。

んじゃあ何かと言えば、それはもうあれです、荻窪東宝さんの世界。判っていただけるでしょうか、どこが違うか。室内撮影と自然光による撮影、という差ももちろんあるのだけれど、荻窪東宝さんのディオラマからはこう、いてもたってもいられなくなるようなノスタルジアが漂っているのですよ。で、それを私、この本にも期待していたの。でも残念ながらそれは得られなかった。皆さんすばらしく上手い。でも、私が見たかったものとは微妙に違う、ってあたりがちょっと残念だったなあと言うところで。もちろん、こっちの勝手な思いこみが外れたってだけで、本書で作例を発表されている皆さんにはなんの落ち度もない事なんですけど。

[Hobby] 大和と言えば

タカラがまたなんか凄い食玩を準備してますな。連斬模型シリーズ・戦艦大和だって。1/700スケールの大和を7つのブロックで輪切りにし、内部構造も見せちゃおうと言うもの。なんか凄いなこれ。でも見た瞬間わたくしが思ったのは、「あ、スーパー99」だった、ってのはみんなには内緒だ。

[Hobby] 増えてる

そんな事よりあれだよ、知らないうちに荻窪東宝さんとこの、あの、「生きてる」に作品が追加されてるよ。相変わらずお上手だなあ。でもなぜヤックン?(^^;)

[Day] すみさんと立ち呑み

台風とすれ違いざまに奈良について、ゆっくりと奈良観光を楽しみ、帰りがけに神戸に寄られた(なぜ奈良から愛知に帰る途中に、神戸があるのかは考えてはいけない)すみけんたろうさんといつものように新開地の立ち呑みで串カツ食って馬鹿話。なぜか話題は、昔のグインはあんなにも面白かったのに、いったい何でこうなっちゃったんだろう、ってとこに飛んで、「黒曜宮の陰謀」は面白かったよね、「アルセイスの秘密」の冒頭なんかすばらしかったよね、なんてな話で盛り上がればいいのかシュンとなったらいいのか。その他、酔い覚ましのために河岸を変えて"Voice"でコーヒー飲みながらわが青春の音楽はなんだったか、とか最初にハマったマンガはなんだったっけとか、他愛もない話で3時間ばかりだらだらと。いや、楽しゅうございました。無事実家に戻られたという連絡もいただいて一安心。機会があったらまた遊んでください。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

キャプテン・シライ [残念ながら私は見逃してしまったのですが、作者が先日NHK−BSの「熱中時間」という番組に出演されまして... その司..]

rover [おおう、そういう事だったのですか。うーん大人の事情(^^;)。 シライさん情報ありがとうございます。]

まなたけ [わーい、合体巨艦ヤマトだー!あれ〜?艦橋ロボムサシが乗ってないぞー!と思う世代です^^;;]

rover [おー、「ロボダッチ」世代(^o^)]


2004-10-23 [長年日記] この日を編集

[Day] 新潟を中心に大きな地震

震度6強って言ったら相当な大きさ。富山の実家にも電話入れてみたけど、そちらはまあ、さほど心配する事はなさそうで少し安心。

ただあれだ。神戸のときは明け方(少なくともだんだん明るくなっていく、というのはありがたかった)で、でかいのは一発だけだったんだけど、今度の地震は強めのが何度も繰り返され、しかもどんどん暗くなっていく、というのは、現地の方にとっては不安が募ることだろうなあと思う。実際の被害は、一夜明けない事にははっきりしないだろうし。何はともあれ、酷いことにならないことを祈るしか。

それにしても。

「種デス」ぶった切ってただちに特番に切り替えたTBS、そこまでは良かったんだけど、報道のしかたのへたくそさ(地名で何度もつっかかる、時制が統一出来てない、まああたりまえだけど同じ事しか繰り返さない)でミソつけた感じだな。私、すぐにNHKに切り替えちゃったものな。

[TV] 定期視聴番組

「ウルトラマンネクサス」と「種デス」、ってデス様(^^;)の方は開始早々ぶった切られちゃったわけだけど、まあこれもしかたあるまい。で、「ネクサス」の方は、当面は公式サイトでいろいろ小出しにされてる、メタ・フィールドとかデュナミストとか、そういったキイ・ワードを毎回少しずつ説明していこうという方針なんでしょうな。相変わらず力入った出来だと思う。物足りない部分もあるけど、年長さんを引きつける魅力はそこそこありそうな感じではあるんだけど、この先どうなっていくかな?

それはともかく、ネクサスが怪獣を自分のバトルフィールドである"メタフィールド"に連れ込むシークエンスで、思わず私、「でぃばいでぃんぐ・どらいばぁぁ」とそっとつぶやいてしまったのはみんなには内緒だ。さらにその後、ネクサスが必殺技を発動したときにも思わず、「ふぁいやぁぁぁ、ぶりざぁぁぁど」とつぶやいてしまった、てのも、みんなには内緒だよ。

[web] 素直じゃない私

あちこちで話題のARTIFACT: 娘のためにサイトの閉鎖をお願いする母親のメール。「電車男」もそうなんだけど、こういうの見るとつい、「釣りちゃうのん」って思ってしまう私は心が荒んでいるのかな。ちなみにこのトピックで私が釣りくさー、と思ってしまうのは、このお母さんのメールの文面の、どうかこちらのインターネットを閉店するのくだり。さすがに「サイト」とか言う言葉は使わないだろうけど、今時「ホームページ」を「インターネット」って言うかなあ、と。ちゃんねら的に例の、「ここはひどいインターネットですね」のあのフレーズにちょっと影響もらい過ぎちゃったんじゃないのかな、って気もして。

まあネタとして面白いからいいんだけどさ、どっちでも。

[Baseball] 栄養費とかの話は置いといて

いやまあそっちの方も、巨人200万、横浜50万、阪神25万と来てるんで、これでヤクルトあたりが一場君に5万ぐらい「タクシー代」かなんかの名目で渡してたのがバレてオーナー退陣、なんてことになったら面白いなー、なんて思わない事もないんですけどね。それとは別にこれですよ。

和田コーチ"おかえり"1軍昇格 つながるV奪回打線つくる!(スポニチアネックス)。今年の阪神がスカポンタンだったのは、和田を二軍コーチに回しちゃったからだ、と私思ってるんですが、どうやら誰かがその間違いに気がついたようでそこはめでたい。これで来年はAクラスの最下位ぐらいは期待できるだろうか…。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

TUX [●ワタシは件のシークエンスで「ふしぎじくうにひきづりこめー」とつぶやいてしまいました(笑)もちろんナイショなのさ。 ..]

TUX [●あ、もういっちょ。  必殺技のいっこ手前の技で「ちょーでんじたーつーまきー」と呟いたのもナイショよナイショ(笑)]

rover [あのドイツ軍ヘルメットちうかオカッパ頭が気になるんだよなあ。あれ、カッコいいのか?>ネクサス(^^;)]


2004-10-24 [長年日記] この日を編集

[F1] ブラジルGP予選

ラテンアメリカ勢大奮起でルーベンス、ファンパブロ、キミ、フェリペ、と言うグリッド。その後3列目にジェンソンとタク。マシンも良くなってきたんだろうし、軽いのだと思うけれども、フェリペの走りは見事。ついでに10番手止まりだったけどヤルノも頑張ってるなあと思った。エンジン載せ替えで10番手降格のミハエルは8番手のタイム。こっちもなんか企んでくるんだろうな。

んでも今回一番印象的だったのは予選後のインタビュー。ちょっと作業してて画面を見てないときにいきなり、テレビから「君ぃ」なんて声がするからびっくりしたよ。いやまあキミはキミなんだけどさ。

さて今晩は起きてられるかな。2時スタートか…。

[TV] 定期視聴番組

地震情報テロップ付きで「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。先週の予告である程度心の準備はできてたとは言え………

スワンさん強っ(w、なデカレンジャー(#36:「マザー・ユニバース」)。いや普通に楽しいんだけど、このシリーズは毎回ちょっと宇宙が狭い、というかエピソードごとに距離感まちまちなのが気になると言えば気になるなあ。SWATモードの訓練に行くときには結構な時間がかかるのに、今週スワンさんが地球に帰ってくるときなんか、地球から見える位置に式場の惑星が見えてたりするもんね。この辺、もうちょっと考慮してくれると、実はお話の方にもいい「縛り」が加わって面白さが増すと思うんだけどね。

ブレイド(#38:「運命を掴む者」)の方も実に密度の濃い話を、なんとか破綻なくまとめたかな、と言う感じでなかなかよござんした。それにしても森次晃司も、すっかり悪役顔になってしまいましたなあ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

HashiM [多分,野球中継延長のからみでずれたりする可能性も有るかもしれませんが,確かブラジルGPって衛星生中継だったと思ったの..]

rover [今夜のフジは野球やってサッカーやって、それからF1なんですね。盛りだくさんだこと。どこかで時間調整してきそうな気もし..]

もんちぃ [セリエAが放送中止になって、26:10から放送されるようです。]


2004-10-25 [長年日記] この日を編集

[web] 座布団5枚だ!

海外ボツ! ニュースさんで見かけた、最新ブッシュ・ジョーク。コーヒー吹きそうになったがな。

[F1] ブラジルGP決勝

ちゃんとリアルタイムで見たですよ。ああ眠い。さて映像がやってくるなり雨模様のインテルラゴスでびっくりこ。去年の大騒動の記憶が蘇る。テレビ画面からも降っているのが悪のだから、これは結構な雨脚なのかな、とも思ったんだがここでルノーはギャンブル。ドライタイヤでスタート。こっちが正解だったようで数周もするとコースは乾き始める。あわててピットに駆け込むレインタイヤ勢を尻目にフェルナンドがトップを走る事に。これでジャックが二番手か三番手につけてたら面白い展開になったんだけど残念ながら事はそう甘くなくて、ピットワークが絡んだところで残念ながらルノー勢も後退、代わって前を走るのは今年の辛酸なめまくりコンビ、ウィリアムズとマクラーレン。結局そのままファンパブロがレースを制し、キミも二位。ルーベンスも速かったけど届かず、タクとジェンソンは今ひとついいとこなしのままレース終了。全18戦、チームの皆さんにはお疲れ様でございました。

さて今回トップの二人が来年同じチームで走る事になる。この両チーム、ポテンシャルも終盤に来て上向いている事を考えると、やはり来年、フェラーリに挑戦するための整理券があるとしたら、番号1はマクラーレンに渡るって事なんだろうか。んで2番がウィリアムズ(ドライバーが気になるけど)? 終盤今ひとつぱっとしなかったBARとルノーは、来年が心配だな。予選ルールやレギュレーションの変更、チーム存続問題なんかも絡んできて、いろいろごたごたしそうではありますな。

さて通常、最終戦が終ると速攻でフジテレビ721を解約しちゃうわたくしなんであるが、今年はもう一ヶ月、続けて見れるようにしておこうかな、などと。来月、一週遅れではあるけどマカオGPを放映してくれるらしいんだよね。アラン・ジョーンズ、ネルソン・ピケ、ケケ・ロズベルグの息子たちが走るっちゅーんでは、こりゃちょっと見てみたいなあと思うわけですよ。

それにしてもリンク先(F1Racing.jp)のこの写真、ええ感じやなあ。いや、きっとパパ同士の間にはものすごい火花が散ってるんだろうけど。

マカオGPの件確認しました。11/20予選、11/21決勝、共に生中継ですね。楽しみ。

[Books] 本屋もバカだがオレもバカだった

古本の発送のついでにTSUTAYAに足を伸ばす。「復活の地 Ⅲ」、置いてない。ちっ、きっと前のときと同じ理由なんだろうな。カードの「シャドウ・パペッツ」の方は無事確保。これも入荷は一冊のみか? うーん、とりあえずこの近辺に、洋物SFは読まないがJAはきっちり読む、という読者が一人いるのだろうな。つかせめて2冊入荷するようにしてくださいな、TSUTAYAさん。

さてせっかくなので、先日水上さんからのツッコミで知った、雑誌における「デビルマン」酷評記事ってのを読んでみようと思って雑誌コーナーへ。うわ、こんなこっぱずかしい表紙の本なのかい、どれどれ………ってゲームの記事とかはあるけど、デビルマンの話はないなあ、前の号なのかなあ、と思いながら家に帰ってきました。で、家に帰ってよくよく見たら、記事が載ってるのは「サイゾー」。アタシが読んでたのは「サブラ」でしたわ。

「サ」しか合うてへんがな。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

すみけん [なはは、ブッシュジョーク受けますた。]

寸゛ [マカオGP、「生中継」ってテロップが出てた様な気がしましたが、私も眠い頭でしたので定かではありません。はて?]

rover [おわっ、録画は2000年、2001年のマカオGPの模様っすね。今朝はゴールシーンまで見て寝ちゃったので、確認し直さな..]


2004-10-26 [長年日記] この日を編集

[Day] 雨の日のお散歩

イザック雨の中、発送を済ませてから、今日はいつもと違うコースを通ってブクオフさ行ってみるべや、と。ちょいと細い小路に入ると案外良さげな居酒屋があったりするもんだなあと思うんだが、中にはこんなのも。「イザック」。

………天上鬼ですか? (ちゃうちゃう)

んーむ、居酒屋+スナックでイザック、てことなんだろうけど、こういう造語って一般的なのかな? 居酒屋風なスナック、つーのも妙に想像できないし。

したらあれか? 炉端風なスナックはロバックなのか? スポーツジム風なスナックはスポック? ………いや、設定に無理があるのは承知してますが。

あ、でもそういえば昔、もんちぃ師匠が当時の会社の社長に引っぱって行かれたお店は、女の子がみんなテニス部風とか、バレー部風とか、そんなコスチュームだった(剣道部風、もあったらしい)って話を聞いたような覚えがあるぞ。してみるとありかも知れんなあ、スポックも。

[Books] 消えた人妻

本書カバー スチュアート・カミンスキー著/中津悠 訳
カバー写真 ©Mark Vassallo / amana images
カバーデザイン 藤田知子
講談社文庫
ISBN4-06-274883-5 \819(税別)

おれはルー・フォネスカ。もとはシカゴでそれなりに腕のいい検事だった。妻を交通事故で失ってからはフロリダで、召喚状送達業者をやっている。時折正規の仕事とは別に、おれの人捜しの腕を見込んだ人間からの依頼を受ける事もある。今、おれの前に座っている夫人もそんな一人。家出した14歳の娘を捜し出して欲しいという。同じ日におれは、もう一件の人捜しの依頼も抱えていた。こちらは自分の娘ほども年の離れた美人妻の捜索依頼。そろそろ蓄えも怪しくなってきたおれは、二つの依頼を受けることにした。問題がなければ2、3日で片づく仕事だろう。だが………。

実にあられもないタイトルにあられもないカバーで危うく見落とすところだった。原題は"Vengeance"。確かに直訳したらちょっとマズいかも知れんけど、もうちょっとマシな邦題はつけられなかったのかなあ。

さてこの本の著者は、私の大好きなじいさま刑事、エイブ・リーバーマンシリーズのスチュアート・カミンスキー。召喚状送達業者、と言う耳慣れない仕事(行方知れずになった人物を探しだし、裁判所からの召喚状を届ける事で報酬を得る、ような仕事だそうだ)をしているちびでハゲの中年男を主人公にした新シリーズの第一作目ということだそうだ。エイブ・リーバーマンものが警察小説の体裁を取りながらその実、枯れた人々が淡々と人生を見つめるところに味わいがあるシリーズであるのに対して、こちらは一見、私立探偵ではないけれども実にそちら系の、オーソドックスなハードボイルドのスタイルを取っている。ただまあ、主人公が変にキザだったり、凄くタフだったり、ましてやグルメで口数が多かったりする今までのハードボイルドの主人公たちに比べると、冴えない風采にちょっと精神的に問題を抱えた人物、というキャラクタライズが為されていてそこら辺に新味はある。おそらくレギュラーとなる登場人物を介して、ルーの過去やそれが現在の彼に与えている影の部分の正体やそれからの解放、みたいなものもおいおいと描かれていくのだろう。そういう意味じゃあちょっぴり続きは楽しみ。

ただ、単体のミステリとしてはどうかな、と思わなくもない。わたしゃミステリは門外漢なんですが、それでもちょっとばかり、本書での起こった事件についての動機の解明や真犯人が浮き上がるまでの話の流れ、唐突な展開に過ぎやしないか? と思った。なんというかな、終盤になって無理矢理な展開が目につきすぎるように思えるのだね。カミンスキー作品ではしばしば、犯罪者であれそうでない人であれ、現在ただいま、そのキャラクターが抱えている問題、と言うのがその人物の行動に影を落としていて、それを本人が気に病んだり、まわりの登場人物があれこれと気を使うあたりの描写の面白さってのが登場するし、そこが魅力なんだけど、それにしてもこれはちょっと、無理矢理過ぎやしないかな、と言う恨みは残った。

そうは言ってもリーバーマンのシリーズで、カミンスキーはなんかツボを一つ掴んだのか、件のシリーズと同じようなノリで、このシリーズの今後にも期待を持たせてくれそうな、幾つかのフィーチュアが用意されててそこを楽しみに続きを待ちたい気分もしている。おなじみの食い物屋に集まる常連さんたちの描写とか、じじいの描写とか。そう、この作品でも実に魅力的なじいさまが登場するのですよ。かつてルーから受けた恩義をいまだに返さなくてはならないものと信じて彼と行動を共にする、70過ぎのじいさま、エームズ。このじいさま、歳は取ってるが暴力担当までこなし、なおかつ実に渋いセリフを吐いてくれる。

「試す価値はあるな」エームズは言った。「知ってるかね、試すってことにどんな効果があるか? 」

「どんな効果だろう? 」

「人間を生かしつづけるのさ」

渋いな、ジジイ。

(★★★)

[Chinema] そろそろレイトも終ったかな

と言うわけでTUXさんがツッコミ入れやすいようにエントリ一個追加。結局最後まで、貸し切りだったんですか? あっしのときはそれでも10人ぐらいは入っていたけど…。

本日のツッコミ(全8件) [ツッコミを入れる]

もんちぃ [ん?記憶にないぞ…いや、マジで。女の子のいる店には行ったけど、そんな店だったらハッキリ憶えてそうなんだが。orz]

rover [うーむ、オレなんか夢でも見てたんだろうか。剣道の胴衣の女の子と酒を飲む、ってビジュアルが頭にこびりついてるんだけど(..]

TUX [●いやー、どエラいモノを見てしまったような気がします「デビルマン」という名の何か(笑) ●思いのほか激昂したりしな..]

まなたけ [ちょっと思い出した又聞き話。 末期の奈良ドリームランド、平日のウルトラマンショー。 舞台の上で苦しむウルトラ兄弟!流..]

でした [ デビルマン、ネットのあちこちで盛り上がってますね。 そっちを読んでるだけで楽しいです。]

rover [怒りがわいてこない、てのは同意ですわ>TUXさん なんかもう、怒るのももったいない映画って感じでね。 ともあれこれ(..]

taoy@笹塚 [あぁそうか。「怒ってしまった」んじゃなくて「あきれちゃった」んだ>自分。なんかもぅアレを製作・公開するって感覚自体が..]

TUX [●ある意味、奇跡のようなアレが出来てしまった(笑)理由は何なのか?というのを考えてたんですが、「縁故」これしか思い浮..]


2004-10-27 [長年日記] この日を編集

[Day] あたらしいほけんしょう (22:12)

新しい保険証が届いたんだけどちょっとびっくり。家族一人に一枚ずつ、というのはまあいいとして、そのブツがカードサイズのぺらっぺらの紙になっちゃっている。写真の青い部分が保険証本体な訳ですな。いったいどういう理屈でこんな風にしたものやら。保管するにしても持ち運ぶにしても、妙におさまりが悪いぞこれ。すぐ無くしちゃいそうだし、かと言うて財布に入れてたらたちまちボロボロになっちゃうだろうし。

レンタルビデオの会員証作るときは便利かも判らんけど、おかしなことするもんだな、保健所も。

[Day] お仕事ぶりばり (22:14)

………と言うほどの事もないか。単純にサイトから引っぱってくるpdfファイル作るのに、WORD文書をOpenOfficeで読み込んだら辻褄が合わねえところが出来るから、そこをごまかすのにさんざん手間がかかっただけ、という…。サイトのデザインそのものは半日かからず出来たのに、pdfでっち上げるのに、とんでもねえ時間がかかっちゃったという。しかも出来上がり、ちょい自信ないし。

エリカ姫、あっしにMS Officeを恵んでくだせえ。

[Books] シャドウ・パペッツ(10/28 00:37)

本書カバー オースン・スコット・カード 著/田中一江 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011491-9 \1000(税別)

バガー戦争終結後、各国に分かれて様々な特殊任務に就いているもとバトル・スクール出身の少年たち。なかでもエンダーに匹敵する知力を持った少年、ビーンは、エンダーの兄にしてヘゲモンであるピーターの影として、常に困難な任務にあたっている。そんなビーンが今、実行しようとしているのは中国に囚われた要人の救出作戦。だが作戦開始直前になって当のピーター本人から、ビーンに作戦から外れるよう指令が下る。救出作戦のターゲット、それはビーンがもっとも救出したくない人物に他ならなかったのだ…

前作「シャドウ・オブ・ヘゲモン」から直接続く、ビーンのシリーズ第3弾。前作でビーンたちを苦しめたアシルが再び強敵としてビーンたちの前に立ちはだかる。お話の内容としてはあらかじめ寿命の残りが短い事が定められているビーンが、前作ではシスター・カーロッタ(故人)との関わりの中で手がかりを見つけた魂の救済を、もとスクールの同僚であるペトラとの愛の中でさらに少しだけ先に進め、また並行する形で、若くしてヘゲモンという世界レベルの指導者となったピーターの挫折と成長ぶりなども交えながら、バガー戦争後の混乱する世界情勢で、いったい世界はどうなるべきなのか、までを視野に入れて書き上げられたものになっている。お話のまとまり、キャラの描き込み、共に文句のない出来。ただ、んじゃあこれはいいSFか? と言われると、「もちろん!」とは言えない気もしてそこは複雑。

前作でも思ったんだけど、たぶん根が真面目な人なんだろう。カードは現在ただいまの、世界情勢が心配で心配でしかたがないんだろうな、と思う。それを解決するには世界はどうあるべきなのか、をあまりにも生真面目に考察したのが前作だったとしたら、今回は世界じゃなく、人間はどうあるべきなのか、をあまりにもナマな形で出してしまって出来上がったのが本作、と言う気がする。非常に(カードにも、ハインラインにも)失礼なのですが、ええい言ってしまえ、本作読んでて私が最初に感じたのは、まるでボケたハインラインの小説を読んでるようだ、と言う事だったりするのでした。ボケたハインライン、とはつまり、ハインライン晩年のラザルス・ロングものとか「フライディ」とか、あのあたり。これらの辺の作品の一番の特徴って、実は「おいおい」と言いたくなるような、饒舌な退屈さだと思うんだけど、それにとても近いものをこの作品からも感じてしまうワケなんでした。

お話としては悪くない、でもどうだろ、これを無条件に「SFだ」とは言いたくない気がする。たおさんの言を待つまでもなく、これでは"意識が拡がらない"のだよ。現在ただいまの世界をSFに託して警鐘を鳴らしたいとカードは考えてるのかも知れないけれど、SFが本来持っているべき魅力の大半を捨ててまで表現したものがこれではちょっとなあ、と言う感じがするのですわ。

(★★☆)


2004-10-28 [長年日記] この日を編集

[Day] 終ったー (15:21)

とりあえずお仕事終了、と思ったらもう一件の方も修正依頼が来てる。あーそういえば月末だいなあ。まあいいや、まずOpenOffice.org1.1.3 などというものを導入してから考えよ。

げ、68Mbもある…。

[Day] 終ってなかった (20:24)

うわーい、修正の嵐だ(つoT)

[web] まとまった (23:54)

ギガバイズソリューション・被害まとめサイト。2ちゃんねる、レンタル鯖板でのリクエストで有志が立ち上げたサイト。なかなか判りやすい。グッジョブ。

脱出経験者としては、とにかく引っ越す事が最優先であるならば敢えて2800円ドブに捨てる覚悟で、無料ドメインを同じギガが運営するG-Domainサービスに移し、そこからさらに本命のドメインへのネームサーバ書き換えをやる、のが確実なような気がする。この流れだとおそらくはかなりの手順が自動化されているので、確実に無料ドメインを自分でコントロールできるようになる。ここまで来たらこっちのもの。移管ロック外して、あとはヴァリュドメなりどこなりからドメイン移管申請すればたぶん一日以内でドメインは移管できる。もちろんそれ以前にコンテンツは引っ越しておく事。

それにしても去年の4月頃にギガを使い始めた頃は快適だし、安いし、それなりに機能豊富でこりゃいいとこ見つけたわいとほくそ笑んだものだが、ものの半年でここまで使えない鯖になっちまうとは。世の中分からんものだ。

[web] 広いようで意外に狭い世界 (10/29 00:04)

例のイラクの人質事件。報道を見る限りでは人質になっちゃった若者には情状酌量の余地なんざ無いようにも見えるけど、ほんとのところは判らないからコメントは控えておく。それとは別にちょっと何とも言えん気分になったのは、私が定期的に読んでいる福岡のお医者様、西村有史さんのサイトの「今日の一言」コーナーの10/28分を見るに、人質となった青年のお父さんと西村さんが古くからの知己である、と言う事を知ったから。

もとより私、西村氏とは知り合いでもなんでもないのだけれど、自分が読んでるサイトの書き手が、今それなりに世間で騒がれている事件の当事者と、浅からぬ因縁を持っているってあたりに、少々不思議なものを感じてしまったわけなんでした。

[Day] 終らない (10/29 01:05)

あかんわこれ。スクリーンキャプチャー見ながらIllustratorで元ファイル作ってpdf変換したほうが速そうだ。今日は寝よ。


2004-10-29 [長年日記] この日を編集

[Chinema] さあこいつはどっちだ (12:45)

これで年末に大物が控えていて、来年に「鉄人」も控えているって状況で、これもあったのを忘れていたよなあ。「ULTRAMAN The Movie」。脚本長谷川圭一、監督小中和哉、てのは充分信頼できるスタッフなんだけど、トレイラーを見てわき起る一抹の不安は、いったい何なんだろう(苦笑)。

[Day] 一段落 (22:47)

やっぱりIllustratorでpdfの下地作ったほうが速かった。出来上がりもWORDからコンバートするよりなんぼかきれいだし。若干修正はあるけどおおむねチェックOKだったので、まあよかろ。

仕事してる最中に、笹塚にいてはるはずの誰かさんから「今京都に来てるんだようひゃひゃひゃひゃー」とか言う営業妨害電話があったような気がするが、たぶん夢でも見てたんだろうと思う。

[Books] 12モンキーズ (23:32)

本書カバー エリザベス・ハンド 著/野田昌宏 訳
写真提供 松竹富士
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011145-6 \560

21世紀、世界はウイルスによって瀕死の状態にあった。この世界を救うには、ウイルスが蔓延する直前の時代に遡り、ウイルスの正体を突き止め、対抗ワクチンを開発するしかない。地下社会の闇の中、収監された囚人たちが特赦と引き替えの条件で次々と過去の世界に送られる。コールもそんな一人だった。彼が送られるはずだった世界は、初めてこのウイルスが出現する事になる1996年。だが、コールが送り込まれた世界は………

ブルース・ウィリス、ブラッド・ピット出演、テリー・ギリアム監督作品のノヴェライズ。元々は1962年制作の実験的短編SF、「ラ・ジュテ」(クリス・マルケル監督)よりインスパイアされたものなのだそうだ

で、このノヴェライズを担当しているのが「冬長のまつり」のエリザベス・ハンド(すいません、軽石庵的には売り切れてます)、訳が野田大元帥。思わず商売ものに手をつけちゃいました(^^;)。んでもって感想なんだけど、うん、ノヴェライズにしては随所でキャラクターが微妙にディック的に悩み倒すあたりが意外に面白かったりして。映画が先にあるわけだから、引いた伏線にはちゃんと説明がされているし、写真が多く掲載されている事もあって、それでなくてもそんなに厚くはない本、あっという間に読み終えちゃう。お話としては過去と未来(というか主人公にとっては現在なんだけど)を行き来する間に、自分の寄って経つところを見失いがちになる主人公と、行きがかりから彼をサポートする事になる過去(とはつまりこのお話を見ている我々にとっては現在)の女性とのふれあいを交えて、不条理感と、そこはかとない悲劇の味わいを味あわせてくれて悪くはない。悪くはないけどやはりこれは、映画を観た人じゃないとちゃんとした感想をつける事は出来ないかもな、とも思う。それなりに読ませるけど、夢中になって読むようなものでもない、と言う感じ。

というわけで映画の方も見てみたいな、と思うんだけど、で、webをうろついて見るとギリアムファンで若い人、なんかは比較的高い評価している反面、淀川長治さんなんかはボロカスな評をつけてたりするんだよな。ギリアム作品は好きなはずの、さらにはどんな映画でも、なんとか褒めるところを見つけようとする淀長さんにしてこの評、うーん、どうしたもんだか。

(★★)

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

rover [でも「ビースト」なんて言葉も出てきてるし(^^;)…。無理矢理「ネクサス」に繋げようとかしてないといいんだけど。 な..]

でした [ ウルトラマンの神秘性みたいなのが、あまり感じられないんですよねえ。 アクションは派手だけど、「フリーザ第2形態V..]

寸゛ [子供向けでないウルトラマン映画ってのは斬新な気もしますが、うーん。]

もんちぃ [平成ガメラにゴジラ×メガギラスをトッピングしたような雰囲気で。両方とも好きな作品だけどベクトルが違うだけに不安な感じ..]

asano [「鉄人」や「ULTRAMAN」のトレーラーを観ると、なぜか不安感や違和感の方が先立ちますなあ。比較するのが間違いかも..]

でした [ もしかしたら、あの「肉襦袢」 本当にそうかも。 あれは、いわばサナギマンの状態で、さらに洗練された進化形態が・・!..]

taoy@笹塚 [12モンキーズ…。えーと、「バンデットQ」「未来世紀ブラジル」「バロン」「フィッシャーキング」は好きですが、「12モ..]

匿名 [12モンキーズですが、悪くないと思いますけど…まあ私は何でも平気なんですが。]


2004-10-30 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (10/31 00:20)

「ウルトラマンネクサス」と「種デス」。「ネクサス」にはいわくありげなブン屋さん登場。ネクサスの人は元カメラマンかなんかだったんでしたか。その時の同僚なんでしょうな。基本的にオトナ路線にシフトしたドラマづくりで行きたい、と言うならそれもいい。んならもう一声、大きいお友達にツッコミ入れられないように気を配りましょうね。徹底的にその存在を秘匿しなくちゃ行けない組織が、近くに民間人がタクシーに乗っているって言うのに、身分証を出したりするかね? 細かいとこですけど、ちょっと突っ込み甘いですよ。

デス様の方は、先週地震でぶった切られたエピソードの再放映。このシリーズはなんつーか、非常にシステマチックな軍人同士の丁々発止、みたいなのをメインに持ってきたいのかな? それにしてはキャラ萌え要素が邪魔すぎるような気がしないでもないけど。ま、関係各位のお話ではこの先、ぶっ壊れたはずのフリーダムが出てきて大活躍したりするらしいから、まあ旧「種」ファンが喜んで、模型好きがそこそこ新しいキット買ってくれて、ついでにCDも売れればバンダイもAVEXも大助かりってわけだな。

つ事でここからは昨日いろいろツッコミいただいた、ウルトラマン話。

私、寸゛さんがおっしゃっておられた、"子供向きじゃないウルトラマン"てのはありだと思うんですよね。ようやく特撮モノを、変な先入観なしで鑑賞できる世代が育ってきているわけで、そういう世代向けの特撮多めのエンタティンメント作品が出てきてもおかしくなくなってきている、と思うわけ。ただ、そうであればそういう目論見で作られるシリーズを、いまだに子供番組のフォーマットにのっけてしまってはいかんでしょう、と言う事ですな。有り体に言うならあれです、オトナ向きにやるなら1時間番組で勝負して欲しい、と思ったりもするわけで。

戦隊モノなんかでは、30分(実際には20分程度)のなかで究極に近いお話作りのうまさ、シリーズ構成の妙にはしばしば感心させられるのだけれど、それとは別に、正々堂々の大人向け特撮シリーズの登場も待ちたい気はいたしますな。「ネクサス」はその辺狙っているのだろうけれど、やっぱり小さいお友達向け、30分番組の縛りに囚われてしまっているような気はする。そこを突破する作品がこの先出てくるのか来ないのか、わたしゃどちらかというと悲観的な見通ししかできないんだけど、ここで一発、私の予想を裏切る展開が欲しい気はするです。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

TUX [●すでにキチンと説明がされるのか心配な要素が多いですねえ(笑)「ネクサス」 ●MIB部門(笑)の身分証もそうなんだ..]

キャプテン・シライ [うーん、大人向きで1時間枠、てーと、マイティージャックを思い出しちゃうわけですが (^^; 今なら見る側も作る側も育..]

まなたけ [あのカメラマンシーン、僕も、おやおや!と思いました。 けど、来週で、 現像してみると、なにも写ってない。ナンバープレ..]

rover [うむうむ、夜にやって欲しいですよね、やっぱり。 ブン屋さんの方はまあ、黒服のおねいさんがちらっと見てはったので、彼も..]

TUX [●とゆーコトで、今週のデカレンジャー。  30分でもやりゃあ出来るじゃん(笑) ●戦隊でも怪奇大作戦が出来るという..]

ASA [ネクサスは「ウルトラの縛り」を破るのに必死で30分の縛りどころではないでしょう。 志は買ってるんだけど詰め、甘いんで..]

でした [ いや、30分番組でも、ドラマをちゃんと作る方法はあります。 4話で1エピソードとかやればいいんです。昔の番組は ..]


2004-10-31 [長年日記] この日を編集

[Day] 不謹慎発言 (12:04)

火山が噴火すると「ボルケーノ」の放映を延期し、地震が起きるとそういうシーンのあるアニメなどは別エピソードに差し替えられるこの国で………。

何が言いたいかおわかりですね? ニュースを聞いて何となく打ち切りのいい口実ができたなあなんて事をふと思ったわけで。

[TV] 定期視聴番組 (21:02)

一週遅れのスタートになるのかな? 「ジパング」、「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇伝ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。んで「ジパング」なんですけど、んーむ、原作ではとにかくいきなりタイムスリップしちゃうところを、その前に洋介たちのキャラ紹介を入れちゃったもんだから、なんと言ったらいいのか、こう、収まりが悪いというかケツのあたりがむずむずするっちゅーか。戦争なり国を守るなりについてメッセージを込めるのはいいんだけど、どうかな、ちょっと出だしからバイアスかけすぎなんじゃないかな、とも思えて。「シノブ」は相変わらず気が狂ってて、「ヒヲウ」は相変わらず面白い。さてさて。

「デカレンジャー」(#37:「ハードボイルド・ライセンス」)。こっ、これはまたなんと古くさぁぁぁぁぁぁいドラマを作ってきたもんだか。狙ってやってるんだろうけど、ジャッジメントのサインを信号機に置き換えてみたり、作り手側の意気込みと念の入れ様はそれなりに評価しないでもない。これで悲劇の姉弟のお芝居がもちっとマシだったら良かったのにね。あと、まあ個人的に、子供番組で、ぼろぼろと人が死んでいく描写をやっちゃうのはちょっとマズいんじゃないですかねえ。特撮番組のお約束、怪人が死んだら被害者は助かる、で良かったんじゃないですか。

「ブレイド」(#39:「再会…父と娘」)の方も快調。ここのところ脚本があんまり変な策を弄してない分、勢いがあっていいんじゃないですか。広瀬とーさん=トライアルB、なのかどうかはまだちょっと引きずるようですな。

とりあえずなんだな、ボードには通信手段がケータイしかないのであろうか? そんなことで非常時に対応できるんだろうか? などとちょっとだけオモタ。

[Day] さてそろそろ (21:14)

仕事するかー(つoT)。

[Day] お仕事完了 (11/1 01:59)

あらら、結構時間かかってしまった。「西部警察」やってる間に終る予定だったんだけどな。すんません、ばてばてなんでメールのお返事とか、また遅れ気味になっちゃいますm(_ _;)m。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

R.I.B [うわあ、考えてもみなかったです。 っつーとあの映画ってまだ後悔、いや、公開されてるんですか。]

rover [三宮だと、12日までは引っぱるようですよー(w。]


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ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

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