ばむばんか惰隠洞

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2005-12-17 [長年日記]

[TV] 定期視聴番組 (23:22)

「ウルトラマンマックス」、「BLOOD+」。マックス(#25:「遥かなる友人」友好異星人ネリル星人キーフ 巨大異星人ゴドレイ星人登場)は太田愛脚本。あれですな、大傑作「少年宇宙人」(なーんだおまえ、宇宙人だったのか、まあいいや仲良くやろうぜー)とちょうど対をなすようなお話。これはこれで良いお話だとは思うけど、オチの付け方が、ちょっととっちらかってたかなあ。DASHのにーちゃんが「なんでこんな時に」ってぼやいてた二体目の宇宙人登場、確かにそうだよね。続けて宇宙人が登場するからには、それなりの必然性は欲しいよなあ、などと。

あと、よってたかってモルモットにされてるキーフ君に憤慨してるヒマがあったら、カイトはマックスに変身して、「いやこいつツレやから」ってひとこと言えば良かっただけちゃうのん、つーのはまあ言わない約束だな。

「BLOOD+」は、話云々よりもいまだにシリアス系アニメに、タカビー上流階級お嬢様、が生き残ってて、なおかつお約束のあしらいを受けてることに、ある意味感動しましたです。

[Books] 復讐への航路 若き女船長カイの挑戦(2) (24:52)

4150115370 エリザベス・ムーン 著/斉藤伯好 訳
カバーイラスト 照世
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ.
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011537-0 \1000(税別)

士農工商(ここまで全部女性限定)犬男

士官学校を退校処分になったあと、父の計らいで就いた民間船の船長の仕事。思わぬトラブルに見舞われて信頼するクルーを失ったりもしながらも、予想外にシビアになってしまったそのミッションを何とかやり遂げたカイ。だがそのころ、彼女の故郷ではさらに予想もしていなかったことが起きていた。カイのホーム、ヴァッタ家の中枢が何者かの攻撃を受けていたのだ。カイの父も、その右腕である伯父も、愛する母までもがテロリストの凶弾に倒れる。時を同じくして、宇宙各地のヴァッタ航宙の商船たちにもつぎつぎと何者かの妨害工作が。そしてその魔手はカイにも…。 情報入手もままならない最果ての地でカイが、そしてヴァッタ家中枢でも難を逃れたグレイシー伯母さんたちを中心にした女たちが、窮地に陥ったヴァッタ家再興のために立ち上がる…。

前作から間をおかずに続くお話。前作と違って今回は、芯になるものが一本だけなので、お話がぶれることなく一気に読み読んでいける。総じて楽しめますわん。二作目になってキャラがかなり良い具合に立ってきてる感じだし。

ただ、魅力的なのは女性キャラオンリーなのが、いかにも女流作家の書くSFって感じかなあ。前作ではクソ不味いフルーツケーキを焼く(んまあただ焼くワケじゃあないのだけどね)人でしかなかったグレイシー伯母さん、カイの従姉妹で、なまじ美人なモンだから道を踏み外しちゃったステラが大変良い味出してる。前作からのキャラ、おばあさんクルーのクインシーもなかなか良い味。一方男性軍はというと、この先もしかしたらカイの恋のお相手になるかも知れないラフェは、なんか庵野版「キューティーハニー」の早見星児っぽい(^^;)し、新登場のガチガチ軍人マーティンはただの忠犬だし、ヴァッタ家の若造トビーと密航してきた若造ジムはまあ少女マンガ的に言うならお稚児さんキャラだし、あとはまあ、いかにも悪人な下品キャラ。もう、女と男で完璧に扱いが違うのだよねこのシリーズは。

まあこれはこれで楽しく読めるし、そないに文句を付ける気はないんだけど、それでもやっぱり、野郎であるところのワタシから見るとこの男性キャラへの扱いは、なんだかなーと思ってしまう。って、今まで女性の読者の多くがずいぶん長いこと、この本を読んでワタシが感じてしまうなんだかなー感を味わってたのかも知れないなあ、なんて思うとそれなりに、忸怩たるものを感じないでもないわけで。そこはまあ、ワシらの今まで、ちょっとは反省しなくちゃいかんのじゃないだろうか、などと思わなくもないですな。

前作でも感じた、SFとしてそれはどうなのよ感は本作でもあちこちで感じられて、そこはやっぱり気になるんだけど、あんまり難しいこと考えずに、読んでて楽しい本ではあると思う。それなりにヴォリュームもあるので、言い方は悪いが暇つぶしグッズとしてもなかなかの上物かも。

4150115281

前作はこちら。こっちを読んどかないと、ちょっとお話が見えてこないかもわかりませんですね。

(★★★)


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