ばむばんか惰隠洞

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2006-01-22 [長年日記]

[Day] 一難去って… (23:34)

古本の注文をいただく。「パリ燃ゆ」。これ、良い本ですよねぇー、などと國明みたいな事つぶやきながら、確か本棚2号の3段目だったよなー、などと椅子に座ったまんま腰ひねった瞬間にそれは来た。グキっとな。

ううう、痛いよう痛いよう。でも湿布貼ると皮膚ぼろぼろになっちゃうんだよなあ。参ったなあ、痛いなあ。

大佛先生、お恨みいたします(いいがかり)。

[TV] 定期視聴番組 (24:31)

「地獄少女」、「BLACK CAT」、「ローゼンメイデン・トロイメント」、「灼眼のシャナ」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」。んーと、ヴォダラクのおっちゃんのすすめでいきなりサッカーを始める月光号のクルー、その真意は? てのが「エウレカ」(#39:ジョイン・ザ・フューチャー)。「そこから何かを掴めればいいし、掴めなかったとしてもまあいい。そんなことより、面白かったろ?」とウホッな高僧はのたまうわけだが、ゲッコーステイトの面々は知らず、見てるこっちはちっとも面白くなかったぞ、おい。どーもこの、3クール目に入ってテンション低いお話が続く訳なんだけど、これはあれですか、「ナディア」でいう「南の島編」みたいなもの? このあとにいよいよ、見たこともないド迫力展開が用意されてたりする?(無いと思うけどなー)

「マジレンジャー」(#46:湖へ向かえ〜ゴール・ゴル・ゴル・ゴルディーロ〜)は、今週も見どころ多く、特にケチをつけたくなるような所はナシ。だからといって抜群に面白いってわけでもないんだけど。

んで、響鬼の最終回ですよ(最終之巻 明日なる夢)。

えーなんと申しますか、理論的には正しい最終回であった、と思た。別に最終回に最大級のお金をかけなきゃいけないわけでもないし、響鬼のトーンからして、ラストをまったり目にまとめるってのもアリだと思う。多くの人を救うために医者を目指すことにした、と言うアスムの決断もそれはそれ単体では別に問題ないし、ヒビキさんとキョウスケ君のでこぼこ師弟コンビもまあ楽しい。イブキ君からは気負いが取れ、トドロキ君はなんだか精悍になってるし、あきらはカワイイ(まだいうか)。最終回に見る絵としては、個別のパーツは皆とても良いものなのだよね、これ単体なら。

問題なのはこの絵に至った過程が全く見えてこないって事なんだよなあ。なによりアスムが、自分の気持ちを定めるに至った過程が、見てる側にとって全く納得のいかない展開のまま終わってしまったのが大きい。アスムとは対になるはずのキョウスケの方も、特に何かが変わったというわけでもなく。そもそもアスムは、あれで結構背負ってるものがたくさんあるはずなんだけど、背負ったもの、これから背負うものへの覚悟、みたいなものが完全にオミットされちゃってた感じだな。アスムがそうなんだから、当て馬のキョウスケはもっといい加減な扱いになるのもまあ、仕方のない話か。

とにかく何一つ積み上がるもののない(そもそもそんなものを積み上げるヒマもなかったわけだけど)まま、単体としてはまあその展開も有り得るだろうね、と言うシークエンスが並んだだけの最終回、でしかなかった。ラストの「少年よ」が流れ始めるタイミングとかも、おめーら全然考えてないだろ、残りの尺から逆算して、この辺で流しとかんと拙いと思っただけだろ? てな勢いで。つかここに来てヒビキさん、それはあまりに勝手な言いぐさじゃないですか、とも思ったりするし。

少年というのは迷うものだ。そんなとき少年は、身近なところの尊敬できる大人を模倣しようとする。(できる)大人は、そんな少年を頭からは否定しないけれど、でも模倣は何も生み出しはしない。真似からはいるのは良いが、真似しているだけじゃダメなんだ、と少年が自分で考える方に持って行く、結果、少年は自分で考え(もちろん)挫折を味わい、その末に自分のいくべき道を見いだす……。「響鬼」ってのはたぶん、そういう企画意図で作られた番組だったんじゃあないかと思うんだけど、肝心の少年の機微を、シリーズを通じてちゃんと描ける人に恵まれなかった作品、という感じがする。猛士な人々のまったりした余裕と裏腹に、本来もう一方の主役であるべきアスムが、ついぞ存在感を発揮できなかったってあたりが、「響鬼」の最大の弱点だったのじゃないかな。

なんともはや。もったいないシリーズでありましたなあ。


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