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新 キャプテンスカーレット(【はと】のホームページ)。前に話題になったフルCGI「キャプテンスカーレット」。どうやら日本語版が製作されてるようで。前作でスカーレット役だった中田浩二氏が、今回はホワイト大佐役を担当されるそうな。FIAWOL-blogで知ったです。
地上波で見れると良いですなあ。
エドモンド・ハミルトン 著/中村融 編
カバーイラスト 森流一郎
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN4-488-63704-3 \980(税別)
乗船の突然の沈没、ただ一人かろうじて生き残った男は、長い漂流の果てにとある孤島にたどり着く。そこは水も食料も信じられないほど豊富な、南海の楽園のような島。そこで男は一人の少女と出会うのだが…
表題作を含む5編で構成された、ハミルトンの怪奇幻想中短篇集。収録作のうち2編は本邦初訳、残り3編も本書のための新訳。
「反対進化」が、懐かしき佳きSFの香りに充ち満ちていた短篇集であったとするならば、こちらは懐かしきB級映画テイストに充ち満ちた作品たち、って感じだろうか。悪い意味のB級じゃなく、職人芸がきっちり光り、どこかに印象的な部分をしっかり盛り込み、そしてSF者としての気概もさりげなく入ってる、そんな作品たち。いわゆるノヴェラ、という形式の作品に印象的なモノが多かったせいでそう思うのかも知れないけど、実にこの、拾いモノのB級映画をたてつづけに鑑賞できた時のうれしさ、みたいなものが満喫できた。
私、スペースオペラに目覚めたのが「レンズマン」だった関係で、「キャプテン・フューチャー」とかにあまり心惹かれなかった過去があって、ハミルトン作品をそんなに読んでないせいもあると思うんですが、近年のハミルトンの短篇集の刊行ラッシュ(ってほどでもないか)を見て初めて、「やっぱり偉大な人だったんだなあ」などと今頃になって思っているていたらく。特にトシ取ったせいか、最近はSF的アイデアもさることながら、本読むときに「物語性」を割と強く望む傾向があるんだけど、そんな私にぴったりの読み応えアリなアンソロジー。中村さんが編むアンソロジーはどれも良いよなあ。
ってことで収録作品ごとの簡単な感想。「反対進化」同様、初出の年度を追記しておきますね。
解説でも述べられているとおり、実にエイブラム・メリット風味にあふれたおどろおどろ美しい一作。ヴァージル・フィンレイに挿絵描いて欲しい。ようわからんホラーに押しまくられる最近のSF者の悲哀を予言した問題作…ではないよな(あたりまえじゃ)。
短いお話になるほど、ミステリ的なお話の仕立て方のうまさが問われる、と私は思ってるんだけど、そこらをしっかりと押さえて作られた短篇。しょーもない話で終わるのかと思わせて、最後の最後の一ひねりで、ややさみしいファンタシィが成立する。起承転結の「転」の部分に、個人的にやや不満無しとはしませんが。
北欧神話を下敷きにした「栄光の道」というか、ああ、メリットにも「イシュタルの船」があったか、んまあそういう話。いわゆる正統的なヒロイック・ファンタシィのスタイルを押さえつつ、そのバックボーンに案外SFっぽい部分があるのがなかなか楽しい。
これは本書の中では一番SF要素の出番が少ない、というかまあ皆無。ホラー属性薄い私としては、正直よくわからん。
ボリューム最長の本邦初訳作品は、ハミルトン的「ロスト・ワールド」、今風に言うならコングを捕獲するまでの「キング・コング」とでも言うべきものか。言ってみればやたら俗っぽく、いかにもなB級風味に満ちあふれた娯楽巨編。でもどこかにSF風味を仕込むのを忘れないのはさすがだな。ヘンな映画好きな私は、メンバーの死ぬペース配分(なんつー外道な)がちょっとおかしいんじゃないかって気もしたが、それはそれとして楽しめた。長編でもきっと楽しめたんじゃないかな。
てな感じで。個人的好みで順番つけるなら、「神々の黄昏」、「生命の湖」、「眠れる人の島」、「蛇の女神」、「邪眼の家」、ですかね。や、総じて楽しめましたです。
(★★★☆)
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【はと】氏(?)の「できれば、(地上波ではなく)BSハイビジョン放送で見てみたいものである」ってのを読んで、悲しくなった貧乏人なオレ(つoT)。
実はオレもそこでちょっと悲しくなったっすー(つд⊂)