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ウィリアム・C・ディーツ 著/斉藤伯好 訳
カバーイラスト 佐伯経多&新間大悟
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011542-7 \740(税別)
かつての腕利きバウンティ・ハンター、今は惑星アリスのただ一人の警察官として妻や仲間とともに暮らすサム・マッケイド。巡回のオマケで飛び込むことになったちょっとした、しかし命がけの冒険も何とかこなし、家に帰ってゆっくり休もうと思った矢先、サムにとっては一番会いたくない"旧友"からの面会要請がとどく。帝国航宙軍の情報将校、スワンソン=ピアス。前回の大冒険も、元はといえばこの男が発端だったのだ。面会を渋るサムだが、惑星アリスの評議会主席にして最愛の妻、セーラの頼みとあっては無碍に断ることも出来ない。ピアスが座乗する航宙軍軍艦に赴いたマッケイドたち。だが話を始める暇もあらばこそ。何者かが放ったミサイルが、こちらに向かってくるのが探知され…
というわけで「帝国の秘宝」からさほど間をおかずに語られる、サム・マッケイド第二の冒険。前作同様、今回もあちこち読んでて恥ずかしい。なんちゅーか、キャラの造りがマンガなんだ、このシリーズは。
マッケイドはおとなしく従った。ホワイティは胸をなでおろした。だが、心の中で、自分の負けだと思った。
わははのは。貸本劇画で「ガン使い」などという商売が当然のように存在してた時代ならいざ知らず、今時こんな表現、講談社系のマンガでもやらねーだろー(やや偏見)。あ、でも初出は1988年だから、そのころなら有り得……ないよな、やっぱり。
とはいえお話の方は、「帝国の逆襲」に始まって闘技場での大バトル、宇宙カジノ潜入作戦、監獄惑星で砂虫と対決しつつ囚人たちの解放作戦、強風の惑星での死闘とまあ、サービス満点、魅力的なキャラクタも続々登場しては続々退場。スピーディーな展開で退屈しない。SFとしてどうなのよ的部分や、それ以前に酸素マスクを付けてどうやって葉巻を吸うんじゃサムー、とか、あっちゃこっちゃにツッコミどころもあるんだけど、まあなんだ、マンガなんだから細かいところを気にしちゃいかんのだろうな。次から次へと繰り出されるアクションを楽しんで読むのが良いんだろう。そういうのも決して嫌いじゃないですよ。
それはそれとして。
「宇宙一の賞金稼ぎ」とか「凄腕バウンティ・ハンター」とか言うのはちょくちょく登場するキャッチフレーズだけど、そういわれてる連中って大概が看板倒れなのと、「銀河帝国」の兵士ってのは何人かかっても絶対に主要キャラには致命傷を与えられない、ってのは、この手のスペースオペラではやっぱり暗黙の了解なんでしょうなあ。
あ、あとあれです。堺三保氏の解説で、(初期の)ハヤカワSFの青背と白背の棲み分けルールについて解説されてまして。「エンタメの白」に「本格の青」、って事だったんですか。初めて知ったですよ【今頃知るとはおれikry】。
(★★★)
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