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ちと買物の必要があって三宮出撃。値札剥がしすら鈴蘭台の田舎では手に入らないのですよ、とほほ。ってことでハンズで目的のブツを無事確保。せっかくだから三つぐらい買っておこう。VISAのギフトカードあるし(なんかもったいないな)。
あとは三宮から高架下の古本屋さん巡り。んまあ今は家の在庫がやや過多なので、よほどの物がなければ買いませんけど。で、そうそうよほどの物も出ちゃおりませんな。
ところで高架下と言えば何でもありの世界。多くは古着屋さん(若い人向けからジジ臭いヤツ、ミリタリーマニア向け、いろいろ揃ってます)だったり靴屋さんだったりするんだけど、最近はガシャなんかのオマケやらミニカーのショップやらも出来てる。ペットショップもあったな。んで先日見かけて気になってたのがこのお店。中古パチスロ専門店。基本的にいろんな古い物を扱うお店が集まる高架下だけど、これはちょっと驚いたなあ。結構お客さんは入ってて、じゃらじゃらと景気のいい音も聞こえてくるんだけど、これ、実際に買うお客っているのかしらね。買ってどうするんだろう。そもそも家で遊んで面白い物なのかな。
とはいえちゃんとサイトもあるし、店舗もいくつか出してるみたいだなあ。してみると儲かる商売なのかしら、ううむ。
マイクル・スワンウィック 著/小川隆・金子浩・幹遥子 訳
カバーイラスト 瀬戸羽方
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011558-3 \900(税別)
日本版オリジナル短篇集。表題作他全10編の中短篇を収録。
解説にある著作リストを見ると、スワンウィックって人は長編よりも中短篇が多い作家、と言う印象を受ける。にしてもここまで日本で読める長編が「大潮の道」しかないってのは何だかなあと思ってしまうな。少なめとはいえ長編も数作は発表している人なんだが。
そんなスワンウィックの日本版オリジナル短篇集がこちら。本書が話題になってくれたら、未訳の長編もポチポチと翻訳されてくれたりするのだろうか、いや是非そうなって欲しいもんだ、と思わせてくれる魅力にあふれていてなかなか良い。飛び抜けて新しいとか、ショッキングとか言うわけではないのだが、何というのか、SFの王道をずしんずしんと踏みしめながら進んでいく感じ。非常にあんばいの良い作品が並んでいて、しかも今となっては少しばかりの懐かしさまで感じちゃって大変オトク。ロートルSFファンにはとてもありがたい本のような気がするな。
と言うことでそれぞれのお話の簡単な感想を。
ワシらが青二才の頃は"ギンヌンガ・ギャップ"ち言われとったヤツじゃのう…というのはともかく。
エイリアンとのコンタクトで得られた物質転送技術、果たしてその技術は人類にとって有効なのか、そもそもエイリアンたちにはいかなる目的があるのか、って設定の元で語られる新しい人類への可能性のお話。初期の作品と言うことで少々冗長に感じる部分もあり、テーマがはっきり語られたかというとそのあたりはちょっと辛い。オジサンこういうお話読むとつい、"宇宙大作戦"の良いカークと悪いカークのエピソード思い出しちゃうってあたりもマイナス要素か。ただ、お話の本筋とは関係ないけど、ここで描かれている未来の風俗とかは結構興味深かったりした。
ちょっぴりダークな時空ロードムービー風味、とでもいいますか。時空を超えていろいろやらかす訳なんだけど、その超え方が実に魅力的。
無茶無茶バカバカしいグローリアーナ、つーのはいくら何でもあまりに乱暴な例えかしら。名前繋がりでしかないんだけど。凸凹詐欺師コンビが主人公のシリーズ物の一作。充分に発達した科学は魔法になっちゃったよーん、ってお話(そうか?)。このエピソードで発達しまくる小道具の正体が爆笑モノだ。
紛争の絶えない地球と、その武器庫として機能する月のコロニー。微妙なバランスは一瞬にして崩れ、月のコロニーには危機的状況が訪れることになるのだが……。宇宙SFの面白さにミリタリー風味とサバイバル物の面白さを加え、さらに"人間性"って何だろう、ってところへの考察までしてしまうノヴェラ。この、人間性への考察みたいなものは、本書の他の作品でもしばしば登場する。
とってもダークでちょっぴりセンチな"スタンド・バイ・ミー"、かな。ラストが切ない。
本書中でもかなりのお気に入り。ファースト・コンタクト物なのだが、そのコンタクトの相手のアイデアにちょっと唸らされる。アイデアとディティールのバランスが実に、良い塩梅なんですわ。
かつて一種の狂人によって致命的なダメージを負ったスペースコロニー。二度とあのような惨事を起こさないためには何が必要なのか…。これも"人間性"って何だっけ、をテーマに据えた作品。こいつも好きなお話。背筋が凍る笑い、ってヤツを存分に味わえる。
そういえば"サウンド・オブ・サンダー"(原作はブラッドベリ)なんて映画がありましたな。あれと似たテーマの時間SF。これが筋立て、描写、ともに何とも懐かしいオーソドックスさに満ちていて嬉しくなってしまう。
「スロー・ライフ」と対をなすファースト・コンタクト物の佳品で、これもかなり好き。このシチュエーション(地球外の衛星上でアクシデントにあって、何とかして生き延びられる場所までサバイバルしながら進まなければいけない)は、それこそ古今東西、活字、映像、漫画などで表現されてきたテーマなのだけれど(「プラネテス」や「MOONLIGHT MOLE」でもありましたね)、ここにファースト・コンタクトを絡めるあたりはちょっと新しい。これも「スロー・ライフ」同様、ファースト・コンタクトの相手に関してのアイデアが光る。
オーソドックスなSFスタイルに満ちた本書の中でも極めつけにオーソドックス、と言うか、なつかしSFとでも言ったらいいんじゃないかと思えるテイストの作品。60年代SF傑作選に入ってても違和感なさそう、ってのは良いことなのか悪いことなのか。いや、好きですけど。
全体に漂う何ともいえぬ"あんばいの良さ"が心地よい短篇集。その中で実は、前にも書いたとおり人間性への考察やどうにも微妙にダークな風味も加味されてたりして油断できない一冊でもあるのだけれど。やあ、堪能しました。
(★★★★)
の作業を一日ごそごそやってたので、こっちに書くことがありませぬ。また明日。
や、ほんとは倉田わたるさんのblogで書くと言うことに関する考察とか、ちょいと考えてみたいネタもあるにはあるのですけれども。
トシなんでね、バテるのも早いのよ。
「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。
ツルギの過去(ボタン付きってコトは、元は彼もゾフィーとかと同格のウルトラマンなんですかね。管理職?)がわかるわ、グドン対ツインテールの戦いはあるわミクラスは元気良いわと盛りだくさんだったのが「メビウス」(#9:復讐の鎧)。サービス満点な割にとっ散らかったところもなく、ちゃんとまとまってて結構ではないですか。青二才がそろいも揃って"叫ぶ"演技がへたっぴいな以外は上々。良くみると最初にボガールを吹き飛ばすシーンでも、それとなく実体は脱出してるような、そうでもないような絵になってたりしてそこも感心したです。
「BLOOD+」の方もやっと面白くなってきたかなあってところで。ベトナム編だのロシア編だのをそないに長いこと引っ張る必要があったのか、つーあたりはさておいて。
そんなコトよりファミ通のCFで吹いたよ。内閣ゲーム大臣の隣に座ってるのは浜村さんなんですかね。
いかんいかん、これを忘れてた。番組とは直接関係ないけどウルトラ繋がりってコトで、エ、エリー……。
ブライアン・W・オールディス 著/藤井かよ 訳
装幀 佐藤弘之
早川書房 海外SFノヴェルズ
2020年、世界は三つの勢力に分かれ、地球と月の軌道上で激しい戦闘が繰り返されている。絶え間のない核攻撃の応酬は、宇宙空間の下部構造に深刻な影響を与え、いつしか地球の時空はしばしば連続性を失い、特定の場所が別の世界にタイム・スリップしてしまうと言う不可解な現象が起こり始めていた。引退したアメリカの大統領補佐官、ボーデンランドもまた、その現象を体験する。タイムスリップした先は19世紀のヨーロッパ。あたりを調べてみようと踏み出したその地で、彼は信じられない人物に遭遇する。メアリ・シェリーの創造物であると思われていたフランケンシュタイン氏は、実在の人物だったのだ。しかも……。
商売物に手をつけるシリーズ。こいつはいったん棚に出して、気が向いたときに読んでみよう、なぁんて悠長に構えてると痛い目を見そうなんでお先に失礼。「十億年の宴」と並ぶオールディスの代表作。その「十億年の宴」で自らSFの開祖と位置づけた「フランケンシュタイン」をテーマに描く、なんともうしましょうか、オールディス風味の魔術的リアリズムSF、とでも言ったらいいのか。原初SFを題材に据え、最初のSFが発した"警鐘"を著者なりに咀嚼し直し、新しい(未来へのヴィジョンとともに提示される)警告として提出されるのは、科学(そこにはもちろんSFも含まれる)が宗教(とか、SFが戦うべき諸々の相手)に取って代る世界が本当に人類にとって幸福な物なのか、ということなのではないかと思う。
というのはこの瞬間、進歩を信じるわたしの、昔のすべての信念は、流砂の上に築かれたものであることが分かったように思えたからだ。これまでの人生で、十九世紀が西欧に与えた偉大な恩恵のひとつは、組織化された宗教から思想や感情を科学が解放してくれたことだと、折に触れて主張してきたものだ。組織化された宗教、か! で、その代わりに何を手に入れた? 組織化された科学だ! ところが組織化された宗教は決してそれ程うまく組織されてはいないで、しばしば商業的利害に反したものになったのにもかかわらず、われわれの中のごく少数の者のために選ばれた場所があるという思想に、ほどほどの口先だけの信仰を唱えざるをえなかったのだ。だが組織化された科学は大産業や政府と同盟を結んだのだ。個人は興味の対象ではない− そのお気に入りは統計だ。魂にとっての死だ!
というボーデンランドの独白はそのまま、ぬぐいがたい閉塞感を感じていた'70年代SFシーンに向けたオールディスのメッセージのようにも見える。実際にはそれはあくまで"西欧基準"でしかないものであったり、そもそもSF作家たちは、宗教の持っている懐の底知れない深さみたいなものをちゃんと認識し切れていないのではないかとも思ったりはするのだが、宗教の頑迷を打ち壊すべく登場した(SFの文脈で言うところの)科学もまた、それ自体根っこはやはり頑迷である、という認識は個人的には腑に落ちるところが多い。屋上屋を重ねる感じで伸びてきた西欧文明って、この先も実は救いようがあんまり残ってないんじゃないのかね、みたいなメッセージが仕込まれているような気もするな。
ストーリーはそんな、なかなかに抜き差しならないテーマを含みつつ、いわゆる"マッド・サイエンティスト"ってキイ・ワードの縛りが効いた展開を見せて油断できない。全体に劇的な要素、みたいなものは比較的控えめであるのだけれどその分、あとからじわじわ効いてくる怖さ、みたいなものもあってなかなか。個人的に私、映画の「フランケンシュタインの花嫁」が結構好きなもので、そこここであの映画とかぶるように思えるシーンがあって、そのあたりも含めて興味深く読ませていただいた。もっと広く読まれていいSFだと思うんだけど、古本屋的にはおいしい商材でもあるわけで、これはなかなか、悩ましいところではありますな(苦笑)。
(★★★★)
「ああっ女神さま それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「xxxHOLIC」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。んー、わざわざ土曜の深夜にやるものなのに、何でそんなに暗黒成分がないんだと不思議に思ってしまう女神さまがある意味気になる。出来そのものは全然悪くないと思うんだけど、ここまで純粋培養なおとめちっくろまこめに、ニーズってあるんでしょうか?
で、「ボウケンジャー」(Task.16 水のクリスタル)は前後編の解決編。わあ、ジェットスクランダー。もうそれが全てって感じで。いや、見応えたっぷりで楽しみましたよ。せっかくだからゴーゴージェットと合体するときのダイボウケンには、もっとカッコ悪い走り方してもらえたら完璧だったんだけどなあ(何が)。
カブト(#19)は、もう敏樹クオリティ全開でなんともはや。あのよぉ、英国貴族が本家筋だという超名家の執事が、主人にフォークの先端向けて話するか? どんな時間であれ主人の許に出るときに寝間着姿の執事なんてありか?(あーでもそれは演出の責任であって脚本のせいじゃない、とも言えるか。でもなあ) もちろんそれもまたディフォルメの範囲内での話なんだけど、超名家の執事ってのはそういうもんじゃないでしょー。こうしてありえねえ感ばかりが増幅されるのだと思うのだがなあ。あまりに唐突な怪盗ほにゃららについては、もうちっと様子見ますけど、なんだかなあ。アクションの切れとか、結構カッコいいことやってるのに、どうにもチグハグだいなあ。
で、「プリキュア」が毎週安定して楽しいので助かってるな、と。今週はみのりタンがたいそうかわいらしかったですな。
OpenOffice.org 2.0.3 rc5。最近のExcelが吐き出すファイルの、特にグラフ周りの対応が旧版の2.0では今ひとつだったので、そこら辺改善されていないかな、と期待したんだけど残念ながらそこまでは行ってなかった感じ。近い将来、まさにそういう(何やら賑やかしいグラフを作ってpdfに落とす)仕事が入るかも知れないんだが、さてどうしたもんだか。OOoで最初からひな形用意してやるしかないかのう。あーマンドクセ。
もう一件。ちょっと必要が生じたんでほったらかしてたLightWave(世間じゃ9とか言うてますな。ウチはいまだに6.5ですが)もインストール。倅のマシンに退避させてた(だってデカいんだもん。オレのマシン、HDD60GBなんだもん。倅は80もってるのさ)データもあわせて回収。
これがあなた、一年使わんとあらゆることを忘れとるね。データディレクトリの指定するのに15分ぐらいあっちこっちのメニューをポチポチさまよったりして。上達の第一歩は継続だよなあ、などと当たり前のことを再認識してしまいましたわ。
朝からディスプレイの調子が悪い。微妙に色味が黄色くなったり赤くなったり緑になったりを繰り返す。非常に気色悪いので、あきらめてビニール袋かぶってたFlexScan190eWに繋ぎ直し。T962君には例によって少し下がって首振ってもらって待機状態。
明るくて良いディスプレイであるのはモニタテストした時から分かってるんだけど、やっぱり1280×1024は狭いよなあ。19インチなんだから根性で1600まで対応してくれたらいいのに……なんちゃって、実は老眼も進行してるんで、今となってはこの大きな画面、結構嬉しかったりして。新聞の文字が大きくなって喜ぶヒトもいる、ってのが実感できるわ。机が狭いのは、なんとかやりくりしていくしかないだろな。
これでいよいよT962は粗大ゴミと変わらん状態になっちゃったわけだけど、どうしようかなあ。ベランダに出すにも障害物(本の大群)が多すぎるぞ。
□ すみ [>新聞の文字が大きくなって喜ぶヒトも ハヤカワの文庫文字サイズが大きくなって…]
□ rover [新聞は小さくても読めるんですが、文庫はあの程度の拡大ではどっちにしろメガネがいるんで、なーも効果ありませんな。だった..]
□ りつこ [そうか。飯島愛の「プラトニック●ックス」の文字サイズが最初から大きかったのはページ数水増しの為ではなかつたのか…?]
□ rover [そりゃまあ濡れ場読むためだけに、あたふたとメガネ引っ張り出すって図はちょっと情けないかもなあ(^^;)]
□ まなたけ [イーバンク、僕も作ってみたんですが。タンゴ支店。 最初見たとき、京都市に住んでるのになんで丹後の支店なんだ!とマジ..]
□ rover [支店の数が増えたら「パンク支店」なんてのも出来るんですかね。イヤすぎ(w。]
□ TUX [●エンカ支店、ドウヨウ支店、アニソン支店なんてのなないんですかね?(笑)]
□ すみけん [支店番号101の「ホンテン」がどういう音楽ジャンルなのか真剣に考えました。]
先日カミさんがヤケに念入りにトイレ掃除してたのに触発されて(なんだそりゃ)、昼飯食ったあとにカビキラーまるまる一本ぶち込んで、大お風呂掃除大会。あー目がシブシブする。カビキラーの匂いしか感じねえ。ビール飲んでもうまくねえ。
一時間ぐらいかがんでごそごそやってたせいか、腰も痛いや。ビール追加な(誰に向かって)。
というわけで無事、「解放されたフランケンシュタイン」もお買い上げ頂きました(ありがとうございます)ので、また未読の新刊の方に移ろう……、ってことでニーヴン「リングワールドの玉座」を読み始めた訳なんだが、……キミら、だれ? ハミイー? あああのヘンなロボットの、ってそれはジャガーさん。
ああ、<話し手>の彼がそういう名前になったの……、ん? 何でオレは覚えてないんだ? ルイス・ウーとティーラ・ブラウンの名前は覚えてるのに他はさっぱりだぞ。
もしかしてオレ、「リングワールドふたたび」読んでなかったりする?
うーむ、そういえばオレ、「リングワールド」の続編といえば「リングワールド・エンジニア」だよなってずーっと思ってた(いや、そうなんだけど)もんなあ。読んだつもりでまだ読んでなかったりするのじゃろか。幸い古本屋に「…ふたたび」の在庫はあるけど。念のためにそっちをおさらいした方が良いのかな。
とはいえそうまでして読みたい作家でもないしなあ、ニーヴンって。コイツはしばらく放っといて、先に別のんに手をつけちゃおうかしらん。
はふう。
って、たかだか8冊の本を引っ張り出して梱包して発送するのに、ほとんど二日かかってしまったというのはいかがなものか。いやまあちょうど次の本の追加と重なっちゃったってところもあるんだけど。もちっと効率よくしてやらんといかんなあ。
F1キンダーガーテン 佐藤琢磨スペシャルインタビュー。なかなかいい話。特に終盤の、去年ミハエルにメットごっつんされたあとのエピソードが興味深い。やっぱりトイレってのは、オトコが一番わだかまりなく話のできる場所なのかも。
ただ、なんだな、"ジャンプの前にはちぢこまなければならない"のは確かだし、今年のタクは良い具合に力を抜いた走りをしているとも思うけど、彼の場合年齢を考えたら、いつまでも縮まってちゃいかんのだよなあ。ホントだったらとっくに一回目のジャンプに成功してなきゃいけない年齢。残り時間が少なくなってきてると思うんだが、タクの大ブレイク、はあるのかなあ。
昨日古本屋に追加した本の中に、そこそこまとまった数の航空事故を扱った本が含まれてて。ちょっと興味を引かれたので何冊か読んでみた。
日航123便の事故って私が社会人になって初めて経験した、全然知らない人のお葬式の手伝いをすることになった、その原因だったりする。当時勤めてた会社の大口クライアントさんの一社であった、日本最大の広告代理店につとめてらっしゃった方がこの便に乗っておられまして。たしか宝塚のご自宅でのお通夜、告別式、お葬式の間、わたしゃ喪章を巻いて交通整理のようなことをしていた憶えがある。そんな縁もあるしもともと飛行機には興味があるので、こういう切り口でいくつかの本が並んでると、読んでみようかって気にもなろうってもので。
速読気味なので大事なところを読み飛ばしちゃってるかも知れないし、それ以前に正直マジメに読むのがアホらしくなっちゃう本もあったのだけど、とりあえず読んだのは4タイトル。
藤田日出男「隠された証言 日航123便墜落事故」(2003年)。著者は元日航の乗務員で、同時に社内の事故調査員の役職に就いていた人。かなり早い時点で事故現場に乗り込み、すさまじいその現場を目の当たりにしている。本書序盤で語られるこのあたりの描写は非常に強烈。ただ、その酸鼻を極めた事故現場に到着するまでに、二転、三転する墜落現場の情報や、実は早い時点で自衛隊や米軍が123便の墜落場所をかなり正確に特定できていたにもかかわらず、救助活動への着手に致命的なタイムラグがあったことなど、徐々にこの事故に関する不可解な事柄が浮き上がってくる。独自の調査を続ける内に浮かび上がってきたものとは…。
4人の生存者がおり、しかもその人達の証言から、墜落からしばらくの間、他にも生存者がいたらしいことが分かっているだけに、なぜ自衛隊も警察も、積極的に救助活動を行えなかったのか? という疑問から導き出されるのは、日本政府にはこの事故で、生存者がいて欲しくはなかったのではないのか? という仮説。ではそれは何のために? ってあたりを追っていく。取材をはじめ、いくつかの事実を明らかにしていく前半はそこそこ読ませるが、後半やや失速気味な印象。
この手の大規模事故ではいつも言われることではあるけれど、運輸省の事故調査委員会が出した結論があまりに雑なものであったことも含め、その裏に事故の原因をボーイング社の整備ミス、とすることで747自体の欠陥の可能性を包み隠すことが日米の"国益"に繋がる、という高度に政治的な判断があったのではないか、という説自体は説得力があると思うが、その説を展開していく上で重要な役割を果たす内通者の登場あたりから、展開に少々嘘くささというか、嘘じゃないにしてもその表現方法にどうも上手くないなあと思わせるところが目立ってしまって、却って説得力が失速していく感じ。中盤以降が、ノビー落合の出来の悪いレプリカみたいな展開になっちゃうのが惜しいね。てことで次。
池田昌昭「JAL123便 空白の14時間 -御巣鷹山ファイル 3-」(1999年)。どこに出しても恥ずかしくないトンデモ本。著者によればあの事故は、自衛隊による、ファイヤビー改造型のミサイルの実験台になったものであって、救助作業の初動の遅れも意図されたものであり、123便は最初のミサイルでコントロールを失ったあと、御巣鷹山付近に配置された特殊部隊が放った"撃墜ミサイル"(だってそう書いてあるんだもん)でとどめを刺されたものであるんだそうな。
著者がどういう人間なのか良くわからんけど、とにかくこの人は自分で何も取材してない。何かにつけて妙に宗教的方向に走ったセンテンスを盛り込みたがる。そもそも文章があまりにヘタ。途中でマジメに読む気が失せちゃった。
ただ、ラストに著者が勝手に妄想して書き上げた、真のボイスレコーダー、みたいなものの内容はあんまり。これは亡くなった人たちに失礼であろう。気分悪くなる。次ッ。
山本善明「墜落の背景―日航機はなぜ落ちたか」(1999年)。こちらは長く日航の事故処理担当者にあった人の本。主に語られるのは1982年の逆噴射機長の事故……といって分かる人の数はもしかして今や少ないですか。「逆噴射」も「機長、やめてください」も当時の流行語だったんだが。
123便の事故についてはご本人は直接関わっておられないので、事故調の、やや拙速に過ぎ、矛盾の多い結論に疑問を投げかけるに留まってるが、メインになる逆噴射機長による事故関連の記事はなかなか興味深かった。センセーションよりも記録を重視した、押さえた筆致も好感が持てる。じっくり読む価値があるかも知れない。が、今回はすっ飛ばし気味に読んで次いこう。
米田憲司「御巣鷹の謎を追う -日航123便事故20年-」(2005年)。著者は「赤旗」の記者。事故現場近くの民家を取材基地として使わせていただく際に、そのおうちの方と、
喜三郎さんやみよいさんは「生まれて初めて共産党の人を見た」といった。同僚記者が「別に変わってないでしょう」というと、二人は大笑いしていた。
なぁんて会話があった様子がインサートされるのは狙ってるのかそうでもないのか(^^;)。
ま、それはともかくこれはかなりの労作。もともとは前述の藤田日出男氏との共著の形を予定していたのが、藤田氏の健康が優れないために単独での出版と言うことになったらしい。そのせいか、随所で藤田氏の著作から引いたとおぼしき部分がある。ただ、それ以外にも丹念な取材がされていて大変結構。付録のDVDには著者が独自に入手したボイスレコーダーの音声と、123便の飛行経路を再現したCGが収録されている。いままで新聞やネットなどで公表されていたボイスレコーダーの内容を改めて検証するって意味でも貴重な資料になってると言えるだろう。著者の米田氏も、やはり初動の遅れと事故調のあまりに性急な結論づけにはかなり批判的な立場を取っている。反面でミサイル撃墜説などについても、可能性はゼロではないにしてもやはり数字としてはずいぶん低いものになるのではないか、ということをちゃんと述べていたりする。そのうえで展開される事故の本当の原因、の説のいくつかにはかなり頷けるものがあるような気がする。一冊押さえておくならこれかな、というところ。
それにしても(昔から言われていることだが)、日本における事故調査ってのが、いつまでたっても"誰が悪いのか"を決める(探しているとすら言えないことが多いように思う)ことに終始して、"なぜ事故が起きたのか"、"同じことが起きない"ようにするためにはどうしたらいいのか、への突っ込んだ考察が見られないのは困ったものだと思う。
古本稼業の先輩、珊瑚海さんから、事故直後の救助作業の遅れについて、1986年のジャンボ機事故と放射性物質というサイトを教えていただいた(いつもありがとうございます)。ううむ、実に興味深いねえこれは。
谷甲州 著
カバーイラスト・デザイン 森山由海
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030847-0 \760(税別)
80年代後半に"SFアドベンチャー"誌に掲載されたものの内、宇宙SF以外の短篇を集めた谷甲州の初期短篇集。表題作他全14編を収録。
ご本人は"あとがき"で"下手糞"だなんだと書かれているが、で、確かに技巧って部分ではそうも言えるのかも知れないが、その分シンプルでピュアなSFを楽しませてくれる短篇集になっているのではないかな。最初タイトルをみたときに"エ"で始まる女性の名前なものだから、つい「エリコ」みたいなんだったらオジサン嬉しくなっちゃ…もとい、困っちゃうよなあなどと思いながら読み始めたのが、幸い(残念)なことにそれは杞憂であった。まあ"エ"で始まる女性の名前の短篇は、やっぱりちょっとえちぃお話ではありましたがそれはそれ。
ということで、巻末の著者の解説を読むのが一番良いと思うけれど、自分なりの感想も。
戦死した戦友の妻の元を訪れる兵士。彼が語る戦友の死の真相とは…。見方を変えることでひとつの出来事の見え方が何度も変わってくる、というお話。なぜ見方を変えなければいけないのか、って部分に仕掛けがある。
死を覚悟した兵士の前に現れる"もの"、それは兵士の救いとなるのか、それとも…。誰かの命を絶つ存在、と言うモノが存在するのか、存在するとしたらそれは何のために、どのようにして生まれたものなのか、がテーマと言えそうだけど、ううん、ちょっと語り切れてない印象はあるな。
かつて人類が植民した惑星での泥沼の戦争。圧倒的に有利と見えた侵攻軍だが、巧妙な敵のゲリラ戦に損害は増えるばかり。その信じがたい強さの秘密は何なのか…。切り口はワタシ好み。戦争を背景にした最初の三編は、敵と味方ってなんなんだ、みたいなものがお話の根っこに潜んでいるような気がする。
続く二編はクライム・ノベル風味。こちらのテーマは超能力。クライマックスが起きる理由が不明瞭な感じかな。
警察小説にサイバーパンク風味を加味した近未来SF、といえるか。超リアルなシミュレータが引き起こす想定外のアクシデント。起承転結の"転"、にこちらの予想をちょいとひっくり返す仕掛けが用意されてるあたりは上手い。
「過去を殺した男」同様、一種の電脳世界でのシミュレータがお話のキモをなす。が、こちらは前の作品の鬱展開から一転、大変にハートウォーミングな佳品になっている。とても好きな一作。
なんたってのちに「エリコ」を書く人ですから(w。近未来のセックスライフがテーマながら、「エリコ」とちがってこちらはなかなか上品に落ちております。
「異形コレクション」向きなお話だなあ、と何となく思った。ジャンル的には時間SF。これもハートウォームで、ちょっと良い。
最後の最後に明かされるのが、"無垢の怖さ"ってことであろうというのは理解できるのだけど、読んでてそれが直接的に実感できない恨みがあるかなあ。
ちょいとしょっぱい後味の時間SFが二編。ちょうど「L」と対をなすような感じか。「一〇年の負債」は良い感じにまとまってると思う。
一種の不条理SFってことになるんだろうか。ブラックユーモアに満ちておるんだけれども作品中、"神の存在を否定する"女の力説ぶりは、実は結構そうだそうだと頷けるものがあったりする。で、宗教を躍起になって否定する、というのも実は…、ってあたりが本作のキモ。わりと好き。
人の心を読むことができる探偵さんが主人公のサイコサスペンス二編。これ、展開するのが難しそうだけど、上手くやったら結構いい感じのSFハードボイルド・シリーズになったんじゃないだろうか。作者にはその気はなさそうですけど。
ま、あくまで初期作品なのだし、それなりに"縛り"みたいなものを自らに課して書かれた作品集なので、飛び抜けてすごい、ってなものではないのだけれど、中間小説寄りのSF作品集としてそこそこ楽しめる作品が揃ったと言えるのじゃないだろうか。普段あんまりSFを読まない人に勧めると良いかもしれない。最初の三つは後回しにした方が良いかも、ってアドバイスはした方が良さそうだけど。
(★★★)
以前から比較的堅気方面の(大阪だと本町とか、扇町とかにオフィスのある)お仕事相手に電話して、「○○(私の本名)ですが」とやるとまず99%、「どちらの○○さんでしょう?」と返ってくるのにムカついてたんで、なんだか良くわからんけど個人事務所みたいなものをでっち上げることにした。古本屋もあるのでそっちにも関連づけるような名前、ってことで最初は「パミス・ファーム」(pumice=軽石)なんてのも考えたんだけど、なんか「アニス・ファーム」みたいでねえ。
とりあえずドメインも取れて、かつ無難っぽい名前をさがしてゲットだぜ。仕事の看板としても使うんだけど、オマケで使える様になるwebスペースでいろいろ実験できそうかな。一応XOOPSとか、一通りいじれるようになっておきたいもんね。
せっかくだから名刺も作ろうかのう。いったいオレの本職は何なのか、自分でもさっぱり分からんのだが。webデザイナー兼よろずライター兼web古書店主、になるのであろうか。何者だオレ(w。
「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。
「メビウス」(#10:GUYSの誇り)は、マンネリでワンパターンな展開こそ、しっかり作るとがっつり燃える展開になるってぇ見本みたいな作品。よござんしたね。
んでも個人的に「おお」と思ったのは、展開より何より、倒れたツルギさんが光の力で持ち上げられるシーンだったりして。
普通こういうときって、いままでだと死後硬直みたいにぴーんと身体伸ばした状態で空中に浮いてたもんだけど、今回はちゃんと胸のあたりから浮き上がって、足や頭はがくんと垂れ下がった状態になって上がって行くのな。どうでも良いっちゃどうでも良いところなんだけど、妙に感動しちゃったなあ。
「BLOOD+」も面白かったですけど、顔が変わったディーバ、わたしゃてっきり小夜の顔になっちゃったんだと思ってました。あれってばリクくんの顔だったんすかぁ…。
「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「xxxHOLIC」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。土曜深夜は特に言うことはなし。で、「ボウケンジャー」(Task.17 アシュの鏡)。
アシュ、ってのはつまり亜種なのだろうね。人間の歴史の中で、妖怪だの怪物だとといわれていた存在、というのは実は人間の亜種である彼らのことだ、と。で、それを封印する陰陽師的ポジションにいるのが高丘の一族、ということか。で、このアシュ達は宝探しにどう関わってくるんだろうね。ネガティブシンジケートとゆるやかに共闘する、みたいな感じなのかな? ややトッチラカリかけではあるが、テンションは高くてそれなりに楽しめる。まさかナツキまでもが"選ばれし者"であったとは「ちょっとびっくり」だったけどな。
んでその「ちょっとびっくり」がなかなかチャーミングだったのが「カブト」(#20)。そこのところの本田博太郎のお芝居とかはまあ結構だったのだけど、怪盗シャドウとやらの秘密があまりにもスカタンだったり(って、少なくともZECT内部には話通しとけば良かっただけちゃうのん)、相変わらず名門の執事がそれはないやろーってとこがあったりしていろいろ微妙。今週はそれでも、それ程トホホ演出は炸裂してなくてマシな方ではあったと思いますが。
んでこれ、サソードもドレイク同様、比較的短期で退場しちゃうキャラなのかしらね。キャストオフしたサソードは結構格好良いと思うんだけどな。
ふうむ、序盤にちょっぴり波乱があった以外は、完璧にアロンソの横綱相撲なレースであったな。"ジャパンパワー"とやらが目も当てられん惨状を呈した以外は特に見るべきところもあんまり無く。終盤近くのジャンカルロ対キミでちょっと盛り上がった以外はイマイチの印象か。ニックとジャックのがんばりがなかなかめざましかった、ンだけど決勝でもジャックは"Just Married"ウィングで走っていたのかな? そこが確認できなかったのがちょっぴり心残りじゃ。
アグリはここに来て、いよいよ開発スピードの差が明らかになってきた感じやね。タイミングモニタで見てると、なんというか、痛々しいと言えるレベルだものなあ。
あとあれだ。相変わらずのつぶやき実況はええ加減にせーよと言いたくもなるけど、長谷川君の実況スキルが今年はやや向上の兆しがあるのは、少しだけめでたいかも知れないな。
それにしてもルノーは強いねえ。北米ラウンドもこのままいっちゃうんだろうか。
古川 享 ブログ 放送・通信の在り方に関する、私見その5。ワタクシに"通信・放送の在り方"について何か意見がある、とかいうわけではなくて、お話のマクラでedlinなんて懐かしい単語が出てくるもんだから、ついコマンドプロンプト開いて打ってみたら…… おおうホントだ、W2Kでもedlin使えるんだ、すげえ(何が)。
コイツでしこしこconfig.sysとかautoexec.batとか弄ってた時代があったんだよなあ、気が狂うほど面倒だったけど。
やあ、ちょっと懐かしい気分になったぞ。ちなみにedlinをマクラに語られるのは、その不具合のせいで人生を狂わされた、ある人物のお話。こちらも興味深かったです。otsuneさんとこで知ったお話でした。
ロマのフさんの日記で知ったコミックアンソロジー、日本ふるさと沈没(ライブドアブックス)(→amazon)。
えーとどういうんでしょうこれは。とりあえずもうちょっと気の利いたタイトルは思いつかんかったのかとオモタ。あと、いしいさんは岡山出身だったと思ったんだけどなあ。
田中哲弥 著
カバーイラスト 橋本晋
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030850-0 \660(税別)
聖メヒラス学園。一見普通のお上品な名門私立ミッションスクールに見えるこの高校こそ、世界各国の諜報戦の最前線の舞台だった。校内には学生、教師を装った各国の諜報員が入り乱れ、日々熾烈な影の戦いが繰り広げられている。国連直属の諜報員、雄作の許にも新たな指令(ミッション)が伝えられる。英国、MI6の潜入諜報員と協力してイラクの大規模テロ行動を阻止せよ。そしてその接触相手の諜報員とは……。表題作を含む5編収録。内一編は書き下ろし。
"あとがき"がのっけから飛ばしてる。
(ちょい前略)ここの読者には第一話「ミッションスクール」からいきなり嫌われ名指しで糾弾され第二話「ポルターガイスト」もアンケート葉書によって二話連続堂堂ダントツ「一番嫌いな作品」に選ばれ死ねとまでいわれついに第三話「ステイショナリー・クエスト」にいたっては田中哲弥に関わるとろくなことがないとばかり挿絵を描いてくれるイラストレーターが誰もいなくなり……(略)
何がいかんのでしょうねとそのときの担当編集者に相談したら本当にそんなこともわからず書いていたのかと怯えたような呆れ顔で、ライトノベルというのは純真な夢見る少年少女が読むジャンルであってこのようなものが受け入れられるはずがないではないかなにを考えとるのじゃと諭され
たのだそうだ。ホントかね。で、それがホントなら、
あたりまえだよ
といえるわなあ。どうして関西在住の田中姓のSF作家と来たらこういう方向に暴走しちゃうんだろ。いやまあ面白いけど。
ということで電撃hpの読者を激怒させたらしい最初の三編(特に「ステイショナリー・クエスト」はなかなかイイ)もいいんだが、ちょいとネタを熟成させでSFマガジン誌に発表した「フォクシー・ガール」と書き下ろしの「スクーリング・インフェルノ」がなんというか、無茶な中にもちゃんと小説のお作法としてしっかりスキルアップしつつやっぱりバカやってるあたりが楽しい。特にラストの「スクーリング・インフェルノ」は、なんだか分からんのに一抹のペーソスをたたえた佳品になっている……ようなそうでもないような。
気楽にへらへら笑って読める本。悪くない。メヒラス学園だのペガツサ学園だの、同時代的近親憎悪(というほど大袈裟なものでもないけど)を感じて引いちゃうところもあるのだけれどもね。
どうでも良いけどこの方の読点を極力廃するスタイル、芸風なんだろうけどIME泣かせだよなあ。
(★★★)
マイクル・コニイ 著/千葉薫 訳
カバー 小松原英
サンリオSF文庫
どこかで戦争は続いている。庶民の暮らしにはそれなりの影響が出ているようだ。そのせいか、父が政府の役人である僕の家に対する世間の目は、最近どことなく冷たく、よそよそしい。だがまあそれはいい。僕だって両親は好きじゃないのだから。そんなことより今はこれから始まる夏の休暇のことを考えよう。父がコテージを持つ海辺の街、パラークシ。そこで去年、僕は彼女にあったのだ…
商売モノに手をつけるシリーズ。以前入荷したときには瞬殺モードでお買い上げ頂いたもので読めなかったもの、つか前はオレの値段の付け方も、ちょっと安過ぎたかもわからぬ。いやしかし、やっぱりあれぐらいが適正価格のような気も、ごにょごにょ。
まあそれはともかく。お話の出だしは前に書いたような感じなんだけど、実はここは地球とは違う世界で、彼らも人類と直接関係がある種族なのかは良くわからない(美人の条件はポン、キュッ、ポンらしいんで安心だけどね)。で、彼らが住む世界も地球とはかなり様子が違う。そこに住まう動物たちもまた、地球のそれとは異なる生態系の許に生きている。まずはこのあたりのエコSFみたいな部分の過不足のない描写がかなり良い。生態系を含む惑星環境全体の問題が、実はお話の展開の中でじわじわと重要な意味を持ってくるってあたりの、お話の持って行き方も上手い。
が、それ以上に、圧倒的に、超絶的に、天下無敵にすばらしいのは、この作品が、人間がひとりも出てこない異世界SFであるにも関わらず、人間である我々が読んで限りなく感動できるジュヴナイルとして完璧に成立している、ということ。
しょっちゅう言うんでミミタコの人もいらっしゃるかも知れませんけどまた言いますよ。いいジュヴナイルの成立条件、それは、
がしっかり描かれていることであって、さらにこれにもう一つ、"夏休み"が加わったら向かうところ敵無し。で、本作はそいつを完璧に満たしている。しかもその上にいかにも英国らしいシビアさも併せ持ち、単純にハッピーエンドで喜ぶこともできない構造も含んでいる(『トリポッド』なんかもそうだったんだけど、英国ジュヴナイルSFってのは特に恋愛の部分に、一筋縄ではいかない要素を入れてくるのを忘れないですねえ)。タイトルに秘められた深い意味もまた、読み進めていく内にたいへん深い意味合いを持ったものであったことがじわじわとわかってくるわけで、もうここまでやられてはオジサン、最後の一行を読み終えたところで滂沱の涙を止める術を知りませんですよ。
別に年少さんに向けて書かれたものでなくたって、その本質が良質のジュヴナイルとして成立している小説というのは間違いなく存在していると思う。本書はまさにそれ。若い人にこそ読んで欲しい、が正直コイツはお店に出したくなくなっちゃったなあ(w。
(★★★★★)
ウィリアム・S・バロウズ 著/諏訪優 訳
カバー 久里洋二
サンリオSF文庫
ノヴァ=超新星爆発。それは世界に多量のウィルスを巻き散らす。まき散らされたのは"言葉"、産み出されたものはありとあらゆるフリークス、ヒロシマとナガサキの大爆発、書き換えられる細切れの情報たち。ビートニクを代表する作家のひとり、バロウズの代表作のひとつ。
商売モノに手をつけるシリーズ。「裸のランチ」、「爆発した切符」、それから本書。タイトルからして挑発的な"ビート・ジェネレーション"を代表する(というかこの人はその産みの親とも言えるわな)作品は、少なくとも最初から"小説"の体裁を取ることを拒否している。有名なカットアップ・フォールドイン(すでにある様々な文章の一部を切り取って並べていく、後にはそれもめんどくさいので、アリ物の本のこのへん、ってあたりを折り曲げて並べてみるという、言ってみれば非常にズボラなサンプリングの手法だわな)を駆使して作り上げられる世界は、誤解を恐れずに言うなら、何かに追いまくられてひたすら逃げまくる人間の言い訳。
逃げてる最中の人間は、とてもじゃないけど筋道立った"自分がなぜ逃げているのか"に対する説明なんかできやしない(そんな暇があったら一歩でも遠くに逃げたい)わけで、当然その言い訳は支離滅裂になる。その支離滅裂ぶりってのは端から見てるとなんか良くわからんけど妙に面白い。この本が持ってる、良くわからんけどとりあえず次のページもめくってみようか、って気にさせる力の根源ってのはそのあたりに潜んでるんじゃないだろか、って気はした。正直"本"としてはつまらん。だがだからと言って適当にページを飛ばして読むことを、読者に「ま、それもいいか」などと簡単に納得させてしまうほどにつまらん本ではない。なかなか微妙だ。
作家の人となりなど調べてみると、この人はこの人なりに悲惨な人生送ってて、アメリカを代表するようなタイプライター会社(ってとこがすでに皮肉かも)の御曹司に生まれながら家業を継ぐことを良しとせず、私立探偵やらヤクの売人やらを転々とし、自らも一時はヤク中になり、ラリって自分の嫁さんの頭を拳銃で吹っ飛ばし、南米に逃げ出したりしたような人間であるらしい。物語のキャラとしてはおいしいが、間違っても自分の半径1メートル以内に入って欲しいタイプの人じゃあない。筋金入りの"追いまくられキャラ"なんである。その追いまくられっぷりは尋常ではなく、そこに読む側にとっての面白さ、みたいなモノがうまれておるなあという気はする。そこをこの作家はちゃんとわかってて、そのキモの部分をしっかりと作品の中で増幅させてきている感じはあるね。
ワタシとしては総じてつまらないのだ、この本。でも、つまらないのだけれど読むからにはとばし読みなんかするんじゃなく、ちゃんと各ページに目を通しなさいよ、と行間からキツく言われているような気がして、手を抜きづらくなってしまう妙な本。面白いか? といわれたら面白くない、と答える。つまらんか? と聞かれたらいやそういうわけでも、と答える、そんな本ですなあ。
山形浩生さんの解説、コメントも興味深く、示唆に富んでいる(ワタシは山形さんほどにはすぱっと読み切れないけど)ので、是非参考に読んでみてくださるとよろしいかも、です。
(★★★)
5月に行われたGP2 ヨーロッパGP(下位カテゴリーでも"グランプリ"と言って良いのだろうか?)、フジテレビ739でやってたのを録画して観戦。レギュレーションを理解するのに手間がかかってしまったけど(ここが良くまとまってる。All for WIN!)、結構面白いねこれ。エンジンはルノー、シャーシはダラーラ、タイヤはBS、ギアボックスはメカクロームのワンメイクなんだけど、完全にイコール・コンディションにはならないで、やっぱりチーム力のあるところがちょっぴり速い。チーム力は、たとえばセッティングだったりピットワークだったりタイヤの使い方だったりに現れてくる。
で、チーム力があってしかも速いドライバーが乗ったクルマは、ホントにワンメイク? と言いたくなるような走りを見せる。来年マクラーレンに来るんじゃないかと言われてるルイス・ハミルトンがまさにそれ。別格の速さだわこのお兄ちゃんは。
ニコに先を越されたネルソンの息子もなかなか速いんだが、マシンのコントロールが荒いのか、a派手な走りと引き替えに第1レースはタイヤバースト。第2レースは頑張って20位から8位まで上がってたんだけど、第2レースは6位までしかポイントもらえないんですって。
ニュルブルのレースを見る限り、ハミルトンを別にしたら一番目立ってたのはアダム・キャロルだろうか。実に元気がいい。第1レースでのキャロル対ピケのバトルは見応えがあった。というか全体にF1に比べてはるかにバトルの回数が多いのは見てて楽しいかも知れない。走ってるクルマの数も多いしね。
日本から参戦している吉本選手は、んーどうなんでしょ、遅くはない感じだが、さりとてデタラメに速い、とも見えないな。チーム力でかなり劣っている、と言う事情もあるらしいけど。
これ、F1の前座なんだよね。どうかすると前座の方が面白いって事になっちゃうかも知れんなあ。
上のエントリで紹介した All for WIN! さん、なかなか豊富なコンテンツでとても楽しいのだけど、そんな中のひとつがF3 マカオGP歴代優勝者一覧。これは興味深いね。
後にF1で活躍するレーサーって、特に名の通った人はほとんどがマカオ出走は2回なんですな。マカオを1回走っただけでF1に上がって大成したのってセナとハッキネンぐらい。JJとかヨハンソンとかカペリとか、片鱗は見せても開花しなかった(いろんな理由で、開花できなかったんだろうね)人が多い感じ。
3回走った組になるともっと様子ははっきりしてきて、ここからスターになれたのはジャックぐらいしかいない(というか、ワタシはジャックはどっちかというと無能なドライバーなんじゃないかと思ってるんだけど)。個人的にはグージェルミンはちょっと好きだったけど、大成したとは言えんしね(^^;)。
と、いうことで。
マカオを3回走った時点で、井出のキャリアは決まったなぁ、ってことなんでしょうかね(つoT)。ナカジマ・ジュニアが今年マカオで走ったら、彼のキャリアはそこで頭打ちかも知れぬ(おいおい)。
マカオ1回組のジェンソン、マーク、クリスチャンあたりも、この先も大化けする可能性はかなり低いかも知れない、ってことになりそうなんだけどどうなんだろう。妙に説得力ありそうに思えるのはなんでやろ(w。
逆に出走2回のタクには、まだチャンスがあるかもですよ(うわあ)。
ま、かなりおおざっぱな推論で話を進めてることは認めますけど、それでもいきなり分不相応な高評価を受けたドライバーと、同じところにあまりに長く留まってるドライバーというのは、それなりに何か問題があるかも知れない、と言う指針ぐらいにはなるかもね、ってお話でした。
そもそも昨今は、マカオGPの重要性自体がかなり薄れてきているらしいですけどね。
村元 寅次のひとりごと。村元さんとはそも何者? かの464.jpの大将ですなあ。
で、村元氏におかれましては多くの熱心な支持者からの声援もあり、雄々しくも464.jp復活に向けての第一歩を踏み出しますぜ、と宣言なさってるようで。再開を決めた理由、として挙げてる、氏の元に届いたメールの内容がたいそう香ばしい。
や、頑張ってください。いろんな意味で。
「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。みんな揃ってトレーニング中、「怪獣出現!」の報告がミライ君にだけ届くってのはどーなんだ、リュウはサブリーダーじゃなかったのかー、とか無粋なことを思っちゃった(そもそもいつ事件が起きるかわからんのに隊員全員、基地引き払ってどうすんだよ、というのはさらに野暮だから言いません。言っとるやん)のが「メビウス」(#11:母の奇跡)。
メビウスの次なんだから、誰か「オートモ」とか提案したらいいのに、とか思た。「ヒカリ」ってのはちょっとなあ。だったら他のウルトラマンは白と黒に……おーい起きてるかー?
ウルトラの母の声が池田昌子なもんだから、あたしゃセリザワさんが機械の身体になったりするんじゃないかと期待心配になったですよ。だから起きなさいオレ。
いやいや、なかなか面白かったんじゃないですか。リュウの言動が少々支離滅裂なのと、久しぶりにあたしの大嫌いな、怪獣が暴れてる横をのろのろクルマが走っていく、って絵を見ちゃったとこでちょっぴり減点だったけど。
あーあと、総監代行とか言うおねいさんの芝居を何とかして欲しいと思うなあ。彼女の台詞聞いてるとケツ痒くなってくる。
「BLOOD」と「ツバサ」はまあ、いつも通りってことで。
豊田有恒 著
カバーイラスト とり・みき
カバーデザイン 池田雄一
徳間文庫
ISBN4-19-578139-6 \500
第二期「奇想天外」に連載された豊田有恒のエッセイ。SF作家をめざす人なら読んで損のない入門書……などではないので注意、って心配しなくても誰もそんなこと思わないか。「SF作家になる」、ことがどういうことなのか、を豊田有恒に限って言えばこうでした、と言う切り口で多少時系列をあっちこっちに飛びながら語る半分自分史、半分SF業界史、ごくちょっぴりだけど、作家をめざす人へのアドバイスもある、ような本。
商売モノに手をつけるシリーズ。これは月曜発送の本を探してるときに偶然目にして、そういえばちゃんと読んでなかったかもな、てんで手に取ってみたら結構面白くて、つい最後まで読んじゃった。内容は上で紹介してるとおり。で、本書の一番の読みどころは、一人のSF作家がどうやって一人前になっていくか、と言うところにあるのではなくて、そのキャリアを積んでいく、折々で見るSF界の内幕ネタとか、異業種の内幕(豊田さんは一時期虫プロに勤務されてた)、さらにはそれらに対する彼なりの義憤(?)から来る罵倒の面白さにある。白眉はなんと言っても福島正美氏との関係が一時的にたいへん険悪になるあたり。
本書で言う「SF雑誌」とはもちろん「SFマガジン」。この、1969年2月号に載った「覆面座談会」の内容が、星新一を除く当時のSF作家たちほぼ全員を、かなり無遠慮にこき下ろした内容になっていて、これにかちんと来た豊田氏が福島氏に直接抗議して、そこから両者の間がぎくしゃくと…というのが「あなたも…」で書かれている内容。ちなみにこの前の章で、とある座談会で豊田有恒は他人が書いたことをすぐ真似して書く、平井和正が書くモノは"安手のスーパーマンもの"とくさされた、なんて書いてて、で、前者は確かにこの覆面座談会でなんだが、平井和正氏に関する批判は、別の号に乗った山野浩一氏の評論だと思う。それはともかく。
この騒ぎ、当時のSF界ではかなり大きなものだったらしく、これを憂慮した矢野徹氏が同じSFマガジンの1969年5月号で、例の覆面座談会のパロディ仕立ての掌品でお互いにむけて「まあまあ」と取りなしてみたり、豊田氏のところにも高斎正氏などの取りなしもあったのだが、ちゃんと関係を修復するまでには結構な時間がかかったと言うことらしい。で、だ。
この覆面座談会、問題のSFマガジンを引っ張り出して読んでみたんだけど、あれですわ、webでさんざっぱら悪口雑言が飛び交ってる平成の御代になって読んでみると、覆面して放談しているはずのメンバーたちの発言というのが、実になんというのか、ナイーヴである意味ほほえましい。今、この程度の論評食らって激高する作家はいないんじゃないだろうか、と思えるぐらいで。
SFってのは若いジャンルで、そこに最初に足を踏み入れた人々の矜持とか意気込みとか一種の陶酔感って言うのは、今からはきっと想像もつかないものだったのだろうな、と言う気がする。作家に注文をつける側も、その注文を受けて立つ側も、ほとんど毎日が"ネタにマジレス"の状態だったのだね。で、このマジレスを今笑うのは簡単だけど、それはたぶんフェアじゃないんだろうな。
私は豊田氏や平井和正氏が第一線で活躍してる時代にSFを知った世代であって、逆にこのあたりの(日本のSF史で言うなら第二世代作家、つーんですか?)作家さんたちは苦手な方だったりするんだけど、この、日本SFの黎明期からそこに首を突っ込んできた人たちの"熱さ"だけは、なにがあっても尊敬しなくちゃいかんよなぁ、などと思ったことでした。
しかし確かに、これ読んだだけでは、あなたも私もSF作家になれるとは思えんわね(^^;)
(★★★)
珊瑚海さんのblogで知ったネタ、「鉄人28号」を復興の象徴に 新長田の地元有志ら(神戸新聞)。「KOBE鉄人プロジェクト」とな。ふうむ、興味深い。こりゃちょっと見に行ってみようかね。
なので特に書くこともなく。朝から月曜発送分の古本(おお、21冊も出ていくのか)の梱包第一段階、昼飯食ったあと定期視聴番組、「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「xxxHOLIC」。特にどうと言うこともなく、日曜日の分はゴルフ中継で全部お休み。しょぼーん。
野球は負けとるし、ってオリックス相手は5勝1敗か、そら上々だわな。楽天と分けたのが痛かったか、とか思ったら楽天、巨人相手にも負け越し回避しとるじゃん。もしかして今やオリックスより楽天の方が強い?
夕方から庭の草むしり。半袖でやったんで腕に盛大に虫刺されとミミズ腫れをこさえてしまった。
今日最大の事件は、お風呂で顔洗ってる最中に、石鹸で手が滑って小指が鼻の穴を直撃して、そこそこ盛大に流血しちまったことだな。まだちょっと鼻が痒い感じだ。とほほ。
ま、そんな一日。ああ、ル・マンは下馬評通りアウディ対ペスカロロの模様ですな。コーヴェットが健闘してるのか。童夢のリタイヤは残念でしたなあ
古本を発送した足で、そのまま電車に乗って新長田へ。お目当ては例の鉄人28号特別展(神戸新聞)。なんと申しますか、新長田の駅前には「アスタなんちゃら」つービルばっかり建っとるんですな。ちょっと迷った。
さて肝心の特別展、ですけど、んーやや微妙。狭いスペースなりにいろいろと陳列物はあるんだが、なんというか、単に並べてるだけって感じだな。鉄人を長田の復興のシンボルとして全国にアピールしていく(そのこと自体についてはノーコメント、としときます)、その第一弾イベントってことで、ちょっとこう、恐る恐るやっている感じはあるかもしれない。ご近所の皆様がお買い物のついでにふらりと立ち寄って、「あら懐かしいわねー」とプチ盛り上がりをして立ち去る、分にはそこそこ結構だけど、わざわざ電車乗り継いでまで見に行くもんでもないかなあと言うところやね。
一応ウリの185Cmの鉄人は写真撮ってもいいってことだったのでぱちっとな。お顔クリックで大きい画像(JPEG 550×720)もございます。
それはともかく、三宮から新開地まで歩くのはたいして疲れないのに、新長田から新開地、てのは異様にしんどいな。距離はそんなに変わらない(3Kmないと思う)はずなんだが。
一番暑い時間帯にとぼとぼ歩いたのが悪かったかな。途中で気が遠くなりかけた。年だの。
さすがにそうまでして飲む立ち呑みのビールは、異様にうまいわけだが(最後はそこかい)。
先週の後半辺りから、YouTubeで「新世紀エヴァンゲリオン」を見てまして。ADSL24M(実際には6M程度)では時々絵が引きつったりするけど、気にしない気にしない。じつは「エヴァ」見るの、生まれて初めてだったりして。で、本日めでたく26話まで見終わったですよ。
感想?
うん、良くできとるね。特に前半の13話は文字通り「サービスサービス」で楽しめる。よく言われてた、"アニメで特撮やってる"って部分も楽しいし、単品の絵のクオリティは極力落とさないけど、その使用枚数はなるべく少なくいこうぜ、みたいなTVアニメならではのセコさも結構好き。セカンド・インパクトで年中夏の世界、ってのも、その方が背景の使い回しが効くからだったりして(ただしそれを逆手に取った、暑苦しいセミの鳴き声の効果的な使い方なんかはなかなか上手い)。
14話以降は誰かの気が狂ったようで、少々常軌を逸しがちになるけど、それでも噂に聞いてたほどにデタラメではなく(どんな噂聞いとったんだ)、いちおうギリギリ、お話の芯の部分はずらさずに最後の25、26話に突入したような気はする。
で、ラスト2話はまあ、すでにいろんな話を聞いちゃってるから、私は「ああ、なるほどね」で済んだ(多少頭痛はしたけどな)けど、確かにこれをリアルタイムで見せられたら、二階の窓からテレビを投げ捨てて、誰かに泣きながら電話をかけるような御尽が出てもおかしくはないな、とは思た。こればっかりはライブ感ゼロの状態での鑑賞なんで、わたしゃなにも言えません。今見たらややデンジャーな方向に向かっとるなあ、で済む後半の展開も、本放送で熱狂してた若人諸君にはすさまじい脳味噌攪乱の連続であったろうな、とは思った。
個人的にはこれ、サービス満点のエンターティンメント作ろうと思って始めたものが、なんか違う受け取られ方したんでクリエイターの方が先にぶち切れてことさら挑発的なことやったら、それを見る側がまた勝手に持ち上げるもんだから、最後の最後に「もうアンタらとはやってられまへんわ、ほな」ってやっちゃった作品、のような気がする。ホントは最終的に、もうちょっと違った形でのゲンドウとシンジの和解があってちゃんちゃん、の予定だったのではないのかね。
10年遅れで何言っても手遅れですが(w。
ちなみに私が見たのは、海外でセルorレンタル向きにリリースされたバージョン(音声日本語、英語字幕入り。26話で頻繁に入るテロップに、途中でうんざりしたのかスーパーが入らなくなっちゃってるのが笑える)で、地上波のバージョンとは違うものなのかも知れないことはいちおう申し添えておきます。
あーあと、個人的に一番受けたのは、国連軍のヘリコのコールサインが「エクタ64」と「ネオパンX」だったとこです(^^;)。
□ 珊瑚海 [行動が迅速ですね!…(自分がダラダラしているだけ?)私もその内に行くつもりです。]
□ rover [や、覚えてるうちに行っとかないと、絶対見逃しちゃいますから(^^;)]
□ asano [公式サイトが出来ております。ジャーンジャーン! 「KOBE鉄人PROJECT」 http://www.kobe-t..]
□ すみ [>「エクタ64」と「ネオパンX」 あ、しらんかった。プロビアベルビアもいるのかな。 Evaはマンガ版が後連載で現在継..]
□ rover [うーむ、やっぱりこれからお金をばんばん集めようって流れの第一弾って位置づけなんだなあ。>鉄人 Tシャツぐらい買ってあ..]
「タイムレンジャー」ピンクと「仮面ライダー」ギルスが結婚(sanspo.com)。へえ。
勝村美香は「ネズラ」のメガネっ娘がなかなか良かったなあ。友井雄亮くんは、「×メカゴジラ」見たときに、実写で「雪風」撮るなら零は彼がいいかもなあ、なんて思ったような憶えがある。何はともあれ、おめでたいことで。
朝10時までに仕事は片づける―モーニング・マネジメントのすすめ(amazon)なんて本があるようですが。
えーと、今日は9時頃から作業初めて、まだ終わってない。あと4時間ぐらいで何とかなると仮定して、これを10時に片付けようと思ったら、途中で2時間ぐらいさぼってるとして作業時間は10時間? 昨日の晩はハルヒなんか見てる場合じゃなかったのか。0時から作業始めないといけなかったのか。
そんな無茶な(つoT)。
なんとか日付が変わる前に収められたか。はふう。ちなみに今日やってたのは、某クライアントさんの加盟店用サイトのひな形デザイン。コンペ形式で、良さげなデザインした人に御褒美が出る。「やる?」って聞かれたので「やる」って答えて作業作業。
しかしまあなんだな、あたしゃ"コンペ"なんてもので優秀な成績を収めたことは一度もないので、こいつもちょっとなあ。ホントは一日寝かして、改めてあちこち触るようにしてやると、直すべきところとかもより良く見えてくるんだろうけどね。
でも明日は河内長野と堺回らなくちゃいけないの。オレにとっては東征レベルの旅路じゃ(つoT)。
つことで目をつぶって仮納品。金曜日にチャンスがあったら、直しを入れたいところではありますが。
てことで今日はメールの返事とか全然出せてなくて申し訳なかったっす>関係者各位。
ジェフ・ウィリス、ホンダ離脱(F1通信)。ガスコインに比べれば小粒ではあるけれど、んで、BAR、じゃなかったホンダ的には中本修平さんがテクニカル・ディレクターの元締めになったりそれ以外にもいろいろ編成をいじってたところではあるので、これもまあ無い話じゃあないのかも、とは思ったけど。
結局ジェフってウィリアムズがアノマロカリス号(Response) 作る前のノウハウを持ってBARにやってきて、少なくともそいつに鮮度があった時期はそれなりのマシンを作れたけれど、他の(トップクラス)チームのインプルーヴ・スピードにはついていけなかった人、ってイメージがなくもない。
だからといって中本さんになって飛躍的に状況が改善されるとも思えないのだけれども、少なくとも日本人がアタマに立って頑張ってる、ってイメージがはっきりするなら、ちっとは応援してもいいかな、って気にはなりますな。
そりゃ成績がいいのに超したことはないんだけど、それ以上に、あんたたちが参加してるそのチームはいったいどこのなんて言うチームなの? ってのが見えなかった今年のここまでのホンダが、良い方に向いてくれたらうれしいんだけど、どうなるかなあ、まだ何か、決定打が足りないような気もするんだよなあ。
adramineさんの日記で知った、一般常識診断。行ってみよー。
総合判定の結果がでました
あなたの一般常識の総合正解率は74.0 %です
これだけ常識があれば恥ずかしくないと思います。就職試験などで課せられる一般常識テストは安心して受けて良いでしょう。ただし、極端に弱いジャンルがあれば補強することも大切だと思います。
これまでテストを受けた人の平均正解率(あなたの成績を含む)
53.6%
あなたのジャンル別の成績 ジャンル 正解率 政治 90.0% 経済 80.0% 法律 40.0% 歴史 80.0% 国語 80.0%
うむ、法律バカすぎ。ていうか政治ジャンルの問題がかなりヌルかったので助かったってとこかなあ。
ちょっと仕事でどーしてもOffice2003が必要になって、と言うか要るのはExcelだけなんだけど。OOoでは対応できないグラフがあったりするのね。あと、元データをぶいぶいVBで加工しているらしくて。
しゃーねーなーと思いつつ、昨晩ちょいとヤフオク見てたら、Office2003 Professional 2000円即決、なんてのがあるもんだから思わずぽちっとな。めでたく一発落札でYahoo!から落札通知メールをもらう。夜中だったので明日朝イチで送金しようと思って一眠り。
で、今朝になって送金すべえと、相手の連絡先を確認しようと思ったら、オレが落としたオークションに接続できねえんでやんの。マイ・オークションで見ても、オレはなにも落札してないことになってる。でも幻のオークションなのにオレの評価は1ポイントアップしてる。
で、評価者のID見たら「停止中」って。
オレがで寝てる間にこの方、なんか食らいました? 実はヤバい出品者でした? あ、もしかしてホントはもっと高い値段で出したかったのに、まちがえてスカな値段で出しちゃったんでパニクった? うーん、真実はどの辺なんだろう…。とにかくワケ分からんのでYahoo!さんに問い合わせ中。
2000円のOffice2003 Professional、欲しかったなあ。夜のうちに速攻で送金したったらよかったかしら(^^;)。
あらららら、完結しちゃったよ。
もう一回ぐらいアインとロックさんの顔が見たかったんだが、それはかなわなかったか。ラス前でタイ編に戻るあたりはなかなかやるな、とは思ったけど。
んーでもやっぱりもう一回、アインに会いたかったぞ。オマケ4コマだけでは、少々物足りぬわい。
ラリイ・ニーヴン 著/小隅黎 訳
カバーイラスト 倉本裕之
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011559-1 \1000(税別)
ルイス・ウーらの想像を絶する冒険の末、一旦は崩壊の危機を脱したリングワールド。だがその内部ではもう一つの危機的状況が発生していた。ヒト型生物の一種<吸血鬼>族の異常繁殖。他のヒト型生物を特殊な能力で殺し、その血を吸って生きる彼らの繁殖は、いかに巨大なリングワールドといえど、生態バランスに大きな影響を与えないわけにはいかないだろう。<機械人種>のヴァラをはじめとする各種族の人々は、この状況の打開のため、<吸血鬼>族と同じく「夜の人々」に属する<屍肉喰い>とのコンタクトを試みる。
一方、かつての冒険のあともリングワールドに残っていたルイス・ウーたちもまた、別の形でここに危険が迫っているらしいことを察知する……。
ううむ……。
やっぱりオレ、「リングワールドふたたび」読んでないわ。いくら振るとカラコロ音のするオレの脳味噌であったって、あの、自分史上もっとも唖然としたオチのSFであるところの「リングワールド」の最重要人物だったティーラ・ブラウンが死んでいた、なんてことを忘れるはずがない。そもそもここまでオレ、「リングワールド」の続編は「リングワールド・エンジニア」であると信じていたのだもの。これは商売モノをお買い上げ頂く前に、続編の方も読んでおかなくちゃいかんかなあ。
さて、その辺の少しばかりの訳のわからなさに眼をつぶって読み進んでいくと、これはこれで結構面白い。少なくともリングワールド、ってものがどういうところであるか、ぐらいは知っていたおかげで、この、巨大で奇怪で驚異に満ちた世界に次々と起こる事件を追っかけて読んでいくだけでも退屈はしない(いや、時々はちょっと退屈したかも知れんけど)。本書は大まかに2部構成になっていて、前半が<吸血鬼>たちの勢力を削ごうと奮闘する混成原住民(原住民ってNGワードでした?)のアドベンチャー・ロードムービー風味、後半はこのシリーズを通じての主人公、ルイス・ウーと、ノウンスペースものを通じての重要キャラクタであるプロテクターとの丁々発止が描かれる。ハードSF属性低めの私としては、第一部がかなり面白い。ちょっと「悪魔のハンマー」の、隕石落下後の世界を彷彿とさせるものがある。いきなり登場人物が、エネルギーとは、管理された稲妻だ…
なんてモノローグかましたりするもんで、ちょっとニヤリとしてしまった。
お話としてはむしろ第二部の方が重要なんだろうけど、こっちはちょっと、話が見えてこない恨みがあってしんどいな。相変わらずクジン人はカワイイ(^^;)し、パペッティアは慇懃だけど鼻持ちならんし、みたいなお約束は楽しいのだけど、私の頭が悪いんでスジの上での勝利条件がわからないのと、最終的にそれがクリアできたのかどうかがさっぱり見えてこないうちにお話が終わっちゃった感じ。参ったね。
想像を絶する秘境冒険アドベンチャーとして、第一作の面白さみたいなものを再び味あわせてもらったところは嬉しいんだが、オチはちょっと落ち着かないな。前作読んでるかどうかって話じゃなく、読み手のニーヴンSF属性がどれくらいか、が影響しそうな気がする。オレはそのあたりの数値、低めなんでこのラストはどっちかというと「ハァ?」って感じでした。
(★★☆)
昨日書いたヤフオクの件、Yahoo!から返事もらった。
ご連絡いただきました商品は、Yahoo!オークション・ガイドラインに照らし合わせ、削除いたしました。
のだそうで。
ふむ。
で、さらにヤフオクをうろついてると、IDは違うんだが妙に文体が似てる出品者が、やはり同じ商品を同じ値段で出品しているのを発見。試しに落札してみると、送られてきた通知メールに記載された送金先は前にID停止喰らった人物のそれと同一。
ほほう。
非常に面白くなってきたので、今回は念を入れてチェックしておいた(前は速攻削除だったのでメールアドレス控えられなかった)アドレス宛に、「実は前に削除されたオークションに入札してたものだが、前のはなかったことにして、今回分だけ購入させてくれないか」とバカ丁寧な質問メールをしたためてみたんだが、さて結果はどうなるか。
とかやってないでそいつのIDさっさと晒せ、とか言われそうな話ではあるが、なんか別の事情があるのかも知れんので、当面はまったりヲチしてみる方向で。
とりあえず今の所、寝ている間に出品者IDが停止になったりはしてないようだけどね。
ふむ、いきなりヤフオクの評価が一個上がったと思ったら、出品者氏から「それでよい」って返事が来たぞ。少なくとも出品者自身は、自分には後ろ暗いところはないと言う認識なのかな?
さてさてどうしたものか。試しにお金振り込んでみようかね。
深夜2時じゃ身体が保ちません。録画しといて翌日観戦、とはいうものの今日はちょっと、終日作業してたんで流し見状態。走りとは直接関係ない話だけど、ここに来てのホンダのゴタゴタぶりが少々ゆーうつであるな。
話がよく見えてこないんだけどこれはつまり、うち続く成績不振→業を煮やした日本の偉い人たちからの指令でジェフ降格→なんでオレなんだよ、やってられっかよ、もう辞めたらー、でジェフ出社拒否&辞表提出→あわてた現場が必死でジェフ慰留(←今ここ)、ってこと?
よーわからんのだが、ホンダは本気で勝ちたいのかね? スタッフの選択、ドライバーの選択、どっちもそうなんだけど、ワシらはこういう勝ち方したい、そのために必要なのは誰と誰だ、だから今ウチのチームはこうなっとるんだ、みたいなものがさっぱり見えてこなくて、とりあえずこれだけ集められたんだけど、これで勝てたらいいなあ、と思ってるチーム、にしか見えないんだけどね。それではたぶん永遠に勝てないでしょうよ。
つことでジェンソンとルーベンスは8番手と9番手。これを誰も悔しがってないってあたりがまた、歯がゆいのう。
「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「xxxHOLIC」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。先週お休みだったんでちょっと乾いてたか、日曜日の三本、どれもそれなりに楽しめた。
「ボウケンジャー」(Task.18 生きていた男)は、ちらりと新しいスーツの図面らしきものが見えちゃったりして、そういえばそろそろ6人目の出る季節だなあ、と。好きで冒険やってるんだ、文句あるかッ、ってのはなかなかいいなあ。でもオレが気に入る戦隊モノは小さなお友達にはいまいちウケが悪い法則があるんで、これも苦戦してたりするのかしら。サージェスの皆さんもテコ入れ考えてる(公式参照)みたいだけど。
「カブト」(#21)も脚本が米村氏なんでそこそこ楽しめましたな。相変わらず"上流階級"と"常識"のつながり方がぐちゃぐちゃなのは気に入らんけど、これはまあ"笑うところ"用のディフォルメである、と好意的に解釈して。ヘタレなりに頑張る加賀美君、は結構好きさ。しかし先週敏鬼がバラ撒いた、神代=ワーム、つー図式のフォローをまったくやらないってのはどうかと思ったぞ。
「プリキュア」は安定して面白く。オジサンすっかりみのりのファンになっちゃいました。ああ、やっぱり女の子が欲しかったなあ(今さら何を)。
翌日、しかも地上波の録画版で観戦なので少々ブツ切れ感あり。レースは11周だか12周目だったかにキミがフェルナンドを差せなかったのがすべてかな。あとはもう、マクラーレンは自滅方向に一直線だわフェラーリには決め手が足らんわホンダはだらしねーわ、なレース。塩原アナは必死で盛り上げようとするが、実はレースそのものはそれ程面白いってモノでもなかったような。
下位グループがゴタゴタしてたのはちょっと面白かったんだけど、それ以外はちょっと、ルノーの強さばかりが目立ったね。ブリアトーレなんか、モニタに映ったロンをバカにするジェスチャーかます余裕っぷりだったし、ジャンカルロも、スタートのけっつまずいて前のめり、が無かったら表彰台に立ってたかも知れんもんな。
タクは上手くいけば、初めて後ろに他のチームのクルマを従えてゴールできたかも知れなかったのに、残念だったな。実現してたら快挙だったんだが。
今週末はアメリカか。今年は大丈夫でしょうね、ミシュランさん。
倅から回ってきたマンガ。高津カリノ「WORKING!!」(2)。ふむふむ、1巻はそこそこ面白い、と感じた程度だったんだが、2巻はかなり面白いじゃないの。小鳥遊(と書いて"たかなし"、と読む。ただし作中ではどうかすると"カタナシ")くんの家庭の事情(強烈な姉妹4人の中に男一人、という、ある意味少年マンガではありがちなシチュエーションなんだけど)が明らかになって、これがなかなか。
……兄弟姉妹ってのはですね
知られたくない過去知ってる上に親より長生き!!
あんな厄介なモノ無いです
めちゃめちゃウケました。
そういうことでかなり気に入ったので、続きもよろしくな>倅(ぉ)
安物のhpオールインワンプリンタは「そろそろインクが無くなりますよ」とか、親切に警告してくれたりしませんかそうですか。
この肝心なときに……(つoT)
と言うわけで三宮に出てカートリッジ購入。黒が2880円、三色カラーが4590円。hpは高いのう。まあオレの使い方なら余裕で一年くらい保つから良いんだけど。
さすがのこの状態で、立ち呑みでぷはー、とかやってられんわな。ううう、てことで泣きながらご帰宅。
ささ、梱包して発送だー。
今回はいろいろ気分的に複雑。なのでこっちに書く。
病を得ていた知人が亡くなったので、ご両親からの依頼で(おそらく)彼の所有品の始末を頼まれていて、って方からのメールを頂く。で、その故人の所有物というのが600冊になろうかというアニメ関連雑誌。
うーむ。
わたしゃローディストでもアウシタンでもないんだが、80年代前半の「アニメック」は結構好きであった。そこらにもう一度触れられて、しかもOUTやらファンロードやらのバックナンバーを送っていただけるのであれば、それはそれでたいへん嬉しいのであるけれど、この手の雑誌、おそらく特定のイシューを除けばウチに来た時点で不良在庫の仲間入りすることは間違いないわけで。もはや飽和状態の軽石庵にこいつらを貯め込むスペースは用意できるのか、ってのが問題その一(まだなんとか、やれば出来るとは思うけど)。
それより問題なのは、亡くなった方の「遺品」なんだよなこれ。それを事情はどうあれ買い叩かざるを得ないことになる、ってのはどうなんだろう。いちおうこちらの事情は説明した上で予想される買い取り価格はお伝えしたんだが、亡き(おそらく)息子が一生懸命収集した本たちの値段がこんなもの(良くわかんないけど、私には精一杯だけど、人によっては安い、と見えるだろうなあ)であったと知ったら、残された親御さんのお気持ちってのはいかばかりな物になるんであろうか、なんて事まで考えてしまったりして。
それでもやっぱり、「今は、これが精一杯」なのですけどね。
もう一つ考え込んじゃったのは、今オレがくたばったら、オレの遺品を処分しようと思う人(誰だろう)は、今のオレ以上に頭抱えるだろうなあって事だったりするんですが、ま、それは当面あんまり深く考えない方向で。
飛んどるなー、うるせえなあと思ったら、こういうことだったのか。阪神高速から乗用車が転落、2人死亡 神戸(asahi.com)。4機ぐらいのヘリコがガンシップの作戦行動よろしく輪を描いて飛んでおった。薬もらいに行った病院で偶然義兄上と会ったんで、二人で「(クルマなら15分ぐらいの距離だし)見に行ってみようか」なんて相談したりして。
それにしても何をどうやったら高速から飛び出したりできるものやら。運転してたのは50代の男性(同乗者共々お亡くなり)って事で、分別もある年代だろうに。
とりあえず今回は自分とこがどうにかなってたわけじゃなかったので一安心。
フジテレビ739で深夜にやってたヤツ。録画して観戦。今回は前回ほどにハミルトンのすごさやGP2のガチンコぶりが際だつようなこともなく、どっちかというとおとなしめなレースであったか。そうは言っても同一チームでトップを走ってたプレマとハミルトンが第1レースで終盤に絡んであわや、ってなシーンがあり、それでもどちらもけろりと(別に相手を非難するようなこともなく)翌日のレースに臨んだりしている(らしい、ような報道であった)あたりがGP2らしいと言えるのかな。
吉本くんは残念ながら良いとこ無し、ネルソンの息子も決して遅くはないんだけど、オレら結果だけはすでに知ってるわけで、このあとに来るのがハミルトンの鉄板のごとき勝ちっぷりな訳で、このあたりフジテレビさんには放送スケジュールをもうちょっと考えてもらえたら嬉しいんだけど、とは思った。「F速」の船田編集長のボイス、なかなかレディキラーな渋い美声なんで、もうちょっと彼をプッシュしつつタイムテーブルを考慮してくれると良いんじゃないですかね。吉本くんってアイドルの顔も持ってはるんでしょ?
んと、左サイドのamazonのリンク、ベータテスト(なのかな?)中の「おまかせリンク」とやらに変更してみた。あまぞんに任せるとどうなるのか、ちょっと様子見てみる。
ジェフリー・A・ランディス 著/小野田和子 訳
カバーイラスト 田中光
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ.
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011562-1 \940(税別)
人類史上三番目の有人火星観測隊を乗せた探査船、<ドン・キホーテ>は、今まさに火星へと着陸しようとしていた。だが、乗員たちはみな知っていた。彼らの最重要ミッションは火星着陸でも現地での調査行動でもないことを。彼らにはまだひとつ"人類初"の栄誉を受けてしかるべきミッションが残っていたのだ。それは火星からの無事帰還。そう、彼らに先立つ2度の調査隊は、共に火星に到達していながらついにそこから地球への帰還を果たせていなかったのだ。
あっけないほどすんなりと成功した着陸シークエンス、あとは第2次調査隊が使うことなく火星に残していった帰還船<ダルシネア>を使い、地球に向けての帰還ミッションをこなせばいい。だが、一見なんの問題もなく火星で彼らを待っていたかに見えた<ダルシネア>をチェックしていた隊員の一人、ライアンには<ダルシネア>が返すデータは微妙な違和感しか感じられないものだった…
NASAで"マーズ・パスファインダー"などのプロジェクトにも参画していた現役の研究者であり科学者でもある著者が、自らの"仕事場"とも言うべき火星を舞台に描くハードSFアドベンチャー。火星探査の最前線にいる人物が描く宇宙開発の"現場"は、些細な見落としも許されない、そしてそこまでシビアに徹してもなお、それ以上の些細さをついてくる宇宙の怖さ、予想のつかなさを思い知らされる世界。主人公たちの前に火星に挑戦し、壮途半ばで倒れてしまったチームの、根本的な敗因が実はほにゃらら(ここは読んでのお楽しみ)だったり、地球上でのシミュレーションでは予想できなかった火星環境の微妙な差異が物語の中では想像を絶する困難となって登場人物の前に立ちふさがってくるあたりの厳しさと、そのシビアさゆえの面白さはかなりの物。とにかく"わかる限り、説明のつく理由を用意する"ってスタンスは私の大好きなハードSFのパターンであるので、本作もかなり楽しく読んでいけた。
ドラマ部分もかなり頑張っていて、<ドン・キホーテ>の乗員たちそれぞれにそれなりの分量が割かれ、その人間ドラマの部分にも充分考慮がされているのだけれど、こちらの方はやや力足らずだったか、と思えなくもない。キャラクタのそれぞれの独自性とか、そこから来るモチベーションのありかとか、そのとっかかりはそれなりに納得できる物ではあるのだが、変わった物ばかりが集まると、それは案外ありきたりに見えてしまう、みたいな、少々あからさまな"作った"感が、人間ドラマの部分からは感じられてしまうのがちょっと惜しいかな、と言うところ。やや早急なカットバックの手法も、こと本作に関してはうまく機能していないのじゃないかな、とは感じた。もう少しそこの話をしてくれよ、ってところで唐突にシチュエーションが変わってしまう、ような気がしてしまって。長ければいいと言うものでもないけどちっとは長めに書かなくちゃいけない部分もあると思うわけで、そのあたりの分量の塩梅にもう一声、練り込みが欲しかったような気はする。そこに注力するのか、そんな暇があったらSFとしての完成度に力を注ぐべきだったのか、それは作品によって違って来るものではあるのだろうけど。
わたしゃこの作品、ハードSFであってなおかつプロパーSFであると思うので、SFになじみのない人にも読んでもらうためにも、もうちょっと"物語"側も考慮してくれたらよかったかな、とは思っている。つまらんことが宇宙では実はとてつもなく致命的なのよ、ってあたりの語りのうまさはさすが現役、って思うだけにあえてSFとしての完成度を捨てても、"物語"としての面白さに、もうちょっと気を遣ってくれてもよかったんじゃないかな、なんて。
(★★★☆)
CS 日本映画専門チャンネルで「今日もわれ大空にあり」1964年東宝、監督・古沢憲吾、出演・三橋達也、佐藤允、夏木陽介、当銀長太郎、稲垣隆、新珠三千代、酒井和歌子、星由里子。空自浜松基地の荒くれパイロットチーム、三上(佐藤)をリーダーとする"タイガー編隊"。自らの腕前に絶対的な自信を持つ彼らの前に現れた新教官、山崎(三橋)は彼らの未熟を指摘し、さらなる猛訓練へと彼らを駆り立てる。折しも空自はF-86に変わる新鋭機、F-104の本格的導入を前に千歳で結成される教育飛行隊のメンバー選出の話題で持ちきり。彼らは果たして、マルヨンのスティックを握ることが出来るのか……。
これが酒井和歌子のデビュウ作であるそうだが、もちろんこの映画の主役は彼女でも星由利子(キュート!)でもなく、ぶいぶいと空を飛ぶF-86、T-33、T-6、それからF-104。実機だけが持つ、魅力たっぷりなヒコーキの飛びっぷりを見てるだけでなんだか幸せな気分になってしまう。言ってみれば日本版の「戦略空軍命令」(ひでえ邦題だね)なんだけど、向こうはピカピカででっかいB-47が着陸する、その周りの風景もどこか文明的なんだけど、こっちのそれは空から下りたとたん、周りに広がるのは昭和30年代的日本の田舎だったりするあたりのギャップが、今見てみるとなんとも興味深かったりする。
映画はなにせ航空自衛隊全面協力で、ということは何があっても飛行機の墜落シーンなんてのはあり得ないわけで、そこは少々物足りないと思えるけど、なんですな、こっちはこっちでそれなりに東宝特撮映画のパターンにはなじんでいるわけで、自分で勝手に楽しみどころを見つけて勝手にウケられる、ってメリットはあるか。本作ならとりあえず、佐藤、夏木ときてなんで加山がいないんだー、とモニタにツッコミ入れてみたり、平田昭彦がマルヨン飛ばしてる時点で「うわヤバっ」と一人で思っちゃったり、藤田進と田崎潤が揃って自衛隊の基地司令やってるあたりで妙に安心したり、この健康な映画には土屋さんの出番はないんだろうなあ、とか独り合点したり、そんな楽しみ方ね(^^;)。
それ程大きな起伏もない映画であるが、やはり実機の持つ魅力はステキだわ。いろんなところで戦技研究班(ブルーね)の華麗なテクニック(交差する状態でカリプソ決めるってのは初めて見たなあ、すげえ)を堪能できるだけでも見る価値ありますわ。
あ、あと個人的には、三橋達也のデスクの後ろの棚にスピップ号のミニチュアが飾ってあったのにかなりウケましたです。
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□ TUX [●ご子息のご成人を心よりお祝い申し上げるであります!おめでとうございます。]
□ つっちぃ [お!ステップバックが気になった彼ももうオトナですかっ!(^^; おめでとうございますっ! その節は本当にお世話になり..]
□ もんちぃ [そんなトシになってたかー。おめでとさんです。 こりゃ酒呑ませて…って、区切りがつかないのが残念ですな。]
□ すみけん [おめでとう>せがれさん ヒゲソリはジレットM3Powerがオススメであります。]
□ でした [おめでとございます。 もうそんな年なんですね。 月日の経つのは早いです。]
□ まなたけ [うわ〜おめでとうございます〜! しかし、入試だ!どうだ!とこちらで読ませて頂いてたのに、それが星人と聞くと、なんかや..]
□ rover [皆様どうもです。プレゼントはカミさんが夏物の服を何着かプレゼントしてたのでまあいいや(w。 んでまなさん、最初に来る..]
□ まなたけ [ありゃ!ホントだ!*^^; (打ってみる)星人…げ!ほんとだ! うーみゅ…ぢゃあ…成人指定 お!さすがatok^^..]