ばむばんか惰隠洞

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2006-05-01 [長年日記] この日を編集

[Day] 陽気に誘われて (22:59)

昼前にふらふらとノート持って外出。三宮市場の地下の「ことこと」でカツ丼食ってVoice出張所でちょこっと作業(つか今日のお昼ににアップしないといけない作業があったことをしっかり忘れてた。仕込みはしてたんで大事にはならなかったけど、ちょっと焦ったぜ)。Voiceの隣がカレー屋からメイド服屋さんに様変わりしてて、ちょっとうろたえた。1時間半ばかりごそごそ仕事して、あとは本屋さんなど回る。元町商店街でやってる古本市で、珍しくちょっと良い本を見つけて10冊ほど救助、高速神戸の850円床屋でばさばさと髪切ってもらってさらにメトロ神戸の古本屋さんでちょっとおいしそうな本を見つけてそいつも救助。あとは立ち呑みでぷはー。

なかなか黄金週間らしい一日であった(そうか?)

[Books] 地球の静止する日 SF映画原作傑作選 (24:19)

地球の静止する日 SF映画原作傑作選(ブラッドベリ、スタージョン他/著 中村融/編集) ブラッドベリ、スタージョン 他/中村融 編
カバーイラスト 松尾たいこ
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN4-488-71502-8 \1000(税別)

クラトゥー・バラダ・ニクト……って言ってないのかー

アンソロジーの名手、中村融氏による"隠れた秀作SF映画"の原作を集めたアンソロジー。7編中5編が本邦初訳。

取り上げられている作品を元にした(中には"と思われる"という注釈が必要な物もあるが)映画のタイトルは、順に「イット・ケイム・フロム・アウタースペース」、「性本能と原爆戦」、「殺人ブルドーザー」、「ミミック」、「地球の静止する日」、「月世界征服」。うむ、恥ずかしながらこの中で私が見たことあるのは「地球の静止する日」だけだ。「月世界征服」は見たつもりだったけど違いましたね、あっしが見たことあるのは「宇宙征服」の方でしたわ。

さて、惹句じゃ"隠れた秀作SF映画"なぁんて煽ってるけど、実際にはホントに"秀作"であればそれはそうそう滅多なことじゃあ隠れたり埋もれたりはしないわけで、ここに収録されている作品を元に作られた映画の大半が"隠れて"いるのは、映画の出来が少々とほほだからに他ならない。だからといってその元になった作品までもがダメダメだったワケじゃあない、ってあたりが実に興味深いわけで。以下さくっと各作品の感想。

趣味の問題(レイ・ブラッドベリ)

実にブラッドベリらしい、そして初期のSFが持っているワンアイデア(この場合はそのテーマは"価値観の逆転"、だろうな)で押し切るストレートな作品。この原作をそのまま映画にしようと思ったら、たぶんVFXチームは荒い重荷を背負ったことだろう。実際の映画の方は、SF映画史上初の3D映画であったのだそうだ。

ロト(ウォード・ムーア)

映画の方のタイトルは「性本能と原爆戦」。命名者は大蔵貢氏らしい。ネーミングのセンスと映画の内容については、マジソンズさんのコメントが参考になりましょう。ま、もっと良い放題をつけてもらったとしても、所詮はAIP作品。どこか腰砕け感の残る物になってたのは間違いないと思うけど。ただ、原作はかなり良い。怪獣のでない怪獣映画、に可能性がある(成功作は見たこと無いけど)ように、戦争のない最終戦争SFってヤツにもやり様はあるってことで。戦争というマクロな視点を一旦捨てて、ひたすらホロコースト(の予感)におびえる一般家庭、ってミクロな視点を外さないで描かれる、人間性の内側を容赦なく暴く鬱展開がなかなか。続編がSFマガジンの'67年10月号に載っているらしい。ふっふっふ、古本屋になって良かったぜ、たぶんまだ売れてないはずだ。

殺人ブルドーザー(シオドア・スタージョン)

読んでる最中、意味もなく「(スティーヴン)キングはこういうの書かせたらうまいよなあ」と思ってしまった。早とちりも良いところで、コイツを書いたのはスタージョン。小説としての面白さはたぶん本書中の白眉。前半でしつこいくらいに描かれる重機操縦法のディティールが、後半のアクションシーンの為の重要な、雰囲気の伏線の役割を果たす。しかしこれを面白い映画にしようと思ったら、相当なセンスが必要であっただろうな、とも思わせる。案の定映画の方はかなり腰砕けな出来らしいですが。

そういわれると見てみたくなるけどね(^^;)

擬態(ドナルド・A・ウォルハイム)

映画の原作、てのは短ければ短いほど良いんだよなあ、と思わせるショート・ショート。これだけで充分怖いけど、映画「ミミック」の出来の方はどうだったんでしょうか?

主人への告別(ハリイ・ベイツ)

この中で映画の方を見てるのはこれだけ。で、ここまで原作を大きくアレンジしていたのか、とかなり驚いた。原作は原作で悪くなく、映画の方も、こちらはこちらで悪くない。映画の方でかなり強烈な印象を残す"クラトゥー・バラダ・ニクト"の呪文やかなり大きな設定変更には、かの大物プロデューサー、ダリル・F・ザナックによるサジェスチョンが大きく影響していたらしい。15へぇ〜。原作は、これはこれで哀愁があってよろしいです。

月世界征服/「月世界征服」撮影始末記(ロバート・A・ハインライン)

第一期"スターログ"読者であればシェスリィ・ポーンステルの宇宙画とコミで連想される作品ですな。元々の原作はハインラインのジュヴナイル、「宇宙船ガリレオ号」。いかにもハインラインな、いけいけアメリカン・ウェイSFではある。今も昔も変わらない(であろう)特撮映画の舞台裏をつづる「始末記」がなかなか楽しい。

なんですな、小説の方は小品であっても映画としては傑作になれる可能性がある反面、小説の完成度が高いものほど、映画にするとスカタンになってしまう危険性は増す、ってことなんでしょうかね。「ロト」も「殺人ブルドーザー」も、小説としては最高級に面白いんだけどなあ…。

(★★★)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

加賀須野 旭 [「殺人ブルドーザー」は、クライマックス?で重機動メカが組み合うところでCMが入るテレビ放映のタイミングが最高でした。..]

rover [ウワァァァァァン(^^;) 重機(動メカ)を使ったあれこれ、小説の方ではかなり読ませるんですけどねえ…。]


2006-05-02 [長年日記] この日を編集

[web] 今日のspam (11:28)

Subjectは"*ペットお買い上げありがとうございます*"。なんちゅーか、妙に笑える。本来はこれ、女性向けspamなんだろうけど来ちまった物はしょうがない。マークアップは適宜処理。

*ペットお買い上げありがとうございます*

この生き物は家では使えません。飲む、喰う、寝るの3パターンのみです。
休日はフェアレディを3時間掛けて磨き上げますが放置して下さい。
その際、文句を言うと後が大変です。

ペットの機嫌が悪い時は「ドライブ行きたい」と呟けば夜中だろうが朝方だろうが嬉々としてフェアレディを走らせます。軽く時速120キロ出し、レース仕様?で亀甲縛りのような変なシートベルトが食い込み決して乗り心地は良くありませんが我慢して下さい。2時間も走れば後は大人しくなります。但し降車後お尻が痛みます。

まれに生意気にも昼に用も無いのに電話を掛けて来ます。お客様がまだ床に居るのを確認するためです。寝惚け声でシラ切るのも良し、ウザかったら怒鳴りつけても構いません。そうすると翌日昼間にお迎えに来て豪華なランチが食べられます。

ペットが外での愚痴を言い始めたり、お客様が車の買い替え、宝飾品等、高額なお買い物をされたい場合「男気があるわぁ」のひと言で大体問題は解決します。

その晩は背を向けようが、仰向けに寝ようが、うつ伏せになろうが、どっちにしろ突っ込まれてしまいます。あきらめて下さい。ウザかったら耳元で「もうダメ」と呟くと早く終了します。

その後うで枕をしたがりますが、ペット爆睡後は確実にエルボー喰らいます。
口元から異音がしだしたら速やかにご自分のベットに戻られる事をお勧めします。

本製品をご愛顧いただく上での注意事項

  • 本製品は一日3回バカ食いするので、食費等を考えて切り盛りして下さい。
  • 本製品に、いくら食わせどガリガリですが故障ではありません。
  • 本製品は枕を黄色に変色させる機能が搭載されておりますので、タオルをひくなどの対策が必要です。
  • 本製品は一日5回、排便をしますが体調が悪い訳ではありません。むしろ体調がいいので、トイレットペーパーの補充をお願いします。
  • 本製品に近づかれたくない夜は、ビールと焼酎を浴びるほど与えて下さい。すぐさま節電モードに入ります。
  • 本製品の特徴として突然機嫌が悪くなる時がありますがその場合、無視をするのが得策です。次の朝まで機嫌が悪い場合はその日の夜ご飯を作ってはいけません。一度すると2度と次の日まで機嫌が悪くなる事はありません。
  • 本製品は週に2〜3回、突然襲ってくる場合がありますがその場合は、蹴飛ばして下さい。すぐさま節電モードに入ります。月に1度くらい、相手をしてやると非常に機嫌が良くなります。
  • 本製品は入浴時間がいつもより長い場合がありますが、見に行ってはいけません。シユッシュツとやっていますので、放っておいて下さい。いつもより疲れた顔で上がって来ますが、そしらぬ顔をしていてください。
  • 製造元もつぶれかけておりますので返品は致しかねます。

ラスト一行でコーヒー噴きそうになった。"致しかねます"は文章としてどうかってのはともかく。

[F1] またあなた様ですかい (22:52)

イモラ・サーキット改修へ デザイナーはヘルマン・ティルケ(F1通信)。

世界グランプリの開催されるサーキットの3割近くが同じ人間によってデザインされてる、ってのはどーなのよ。

[TV] いろいろ出遅れてたらしい (24:36)

「名奉行 大岡越前」に「涼宮ハルヒの憂鬱」。どっちもとっくに始まっていたのだね。大岡様の方はずいぶんと雰囲気変わってて、それまでの少々奇をてらった絵造りをやめて、「剣客商売」風味の江戸風俗をはんなりと見せる方向性を模索しとるんじゃろかってな雰囲気。前のシリーズよりはかなり良くなってるんじゃないだろか。

「ハルヒ」のほうは、正直笑っちゃいました。押井アニメにかぶれた青二才が結集した様な感じで。いや、これはこれで面白いと思ったけど。深夜にやるならこれぐらい壊れててくれなくちゃ。

で、このお話の舞台ってのは西宮っちゅうか夙川周辺っちゅうか、あの辺りなの?


2006-05-03 [長年日記] この日を編集

[Books] ロトの娘(SFマガジン 1967年10月号) (23:50)

SFマガジン 1967年10月号おっとっと、ふっふっふなどと余裕ブッコいてたら、いきなり肝心のSFマガジン、1967年10月号にご注文頂いちゃったぜ。やはり「地球が静止する日」をお読みになって、続編が気になったお客様なんであろうか。この号にはもう一本、石川喬司氏の「『宇宙の戦士』をどう評価するか」というなかなか刺激的なコラムもあるので、そちらに興味を持たれた可能性もあるのだけれど。

さて、それはともかく買手が付いた(どうもありがとうございます)からには梱包して発送準備をせねばならぬ。その前にちょっと読ませてくださいね(^^;)。

てことで。

まず、「性本能と原爆戦」の元になった「ロト」(雑誌掲載時は『新ロト記』)の説明をせねばなるまい。ネタバレになってしまうが、こういう話だ。

最終戦争の勃発をいち早く察知した保険セールスマンのジモン氏は、周到に準備を進め、ホロコースト後の地球でのサバイバルの準備を整え、準備万端で家族をステーションワゴンに乗せ、脱出行へと乗り出す。だが、世界規模のカタストロフよりも近所づきあいや、平穏な日常の感覚から脱却できない妻、反抗期に入って親のやることならなんにでも文句をつける長男、ことの重大さが飲み込めない幼少の次男をかかえた脱出行はジモン氏の思ったほどにはスムーズに進まない。ことあるごとにジモン氏の判断に異議を唱え続ける家族たちにあって、ただ一人彼の理解者となってくれているように見えるのは長女のエリカだけ。機先を制して有効な脱出行に出られたと思ったジモン氏だが、家族の不平不満は絶えることはない。そしてようやく立ち寄った一軒のガソリンスタンドで、ジモン氏はついに決断した。自らの行動にまったく無理解な家族は捨て、ただ一人の理解者である娘、エリカだけを伴って逃避行を続けることを…

そして6年。ジモン氏とエリカは色々あって4歳の息子をもうけ、3人でなんとかサバイバル生活を続けている。だが、先に「考慮」が来る壮年のジモン氏と、まずは「行動」を、と考える若いエリカの間の見えない溝は徐々に広がっていた……。

前作も大概だったが、続編はそれを上回る鬱展開。一度「計画」を立てたらそこから外れられない男という生き物と、何があってもその時々で前向きな決断と行動を取れる女という生き物、の対比が鮮やかでかつ、残酷だ。私もたぶんジモン氏と同年代だと思うんでね。周到に立てた自分の計画に、ある意味酔ってしまって、そこで思考が硬直してしまう可能性ってのは分かりすぎるぐらい分かりますわ。

お話はそんなわけで、前作でジモン氏がやらかしたことの見事なしっぺ返しを彼が食らうところで終わるわけだが、で、鬱展開であるのは確かなんだが、それでも暗さはそれほど強烈ではない、ってのはなんだな、やはり女が元気な限り世界ってのはそう簡単にポシャったりはしない、ってのが実感としてオレらにあるからなのかも知れない。ジモン氏には気の毒だが、人類にとってはそれなりに結構な結末と言えるのだよね、これ。

いやあそれにしてもこの鬱っぷりはなかなかどうして、すげえやね。

さて、お目当てのお話は読んだので、さくっとクリーニングして梱包するよ。

[PC] んがー (23:53)

DGET、でタイタニックを沈めた級の氷山にぶち当たった気分。Excel使いの人にしたらどってことのない関数のひとつなんだろうけど、普段そんなもの触らんオレにはちんぷんかんぷんだわ。泣きそう。つか半泣き。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

その注文した人ですがw [と言う訳で、送金用紙使って820円送って置きました。 ご確認下さいませ♪]

rover [毎度ありがとうございましたー、確かに確認いたしました。 機会がありましたらまたどうぞよろしくお願いいたしますです。]


2006-05-04 [長年日記] この日を編集

[PC] うはは、そうかぁ (17:23)

エクセルこれだけ関数事典(日経BP社/著 日経PC21編集部/著 日経PC21/著)DGETってのは基本的に計算するモノなんだ。データ引っ張ってくるだけならVLOOKUP。ふむふむ。一日半泣きだったあと、TSUTAYAに出かけてやっすいExcelの関数の解説本(日経PC21編「エクセルこれだけ関数辞典」 ¥650)買ってきたら、なんとなく解決してしまった。ワシはOpenOffice.orgなんだけど、関数とかは共通なんでこれでおっけー。や、表計算ソフトっておもしれえな(キャッシュな私)。

[F1] そりゃ、やむを得ないことなのかも知れんけど (23:58)

井出有治 交代!スーパーアグリのセカンドはフランク・モンタニー(F1通信)。

うーん……。

そりゃ確かに今の所井手は少々力不足に見えるし、実際そうなのかも知れないけど、クルマの問題ってのもあると思うしな。

んまあそこで結果を出せた若いのが、後のマークやフェルナンド、って事にもなるんだろうし、実際タクはそれなりに頑張ってるわけだけど、それでもちょっと井手君、かわいそうな気もするよな。本人直訴で手に入れたシートを守れなかったんだから、自業自得なのかも知れんけど。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

noki [ええ、、もう資料つくりにexcel使いまくりですよ(泣 VLOOKUPやら条件付書式やら、、挙句にはワープロ代わり。..]

rover [乙華麗〜 それはともかく何でもかんでもExcelで作って送りつけてくる人が結構いるのは困りものです。それプレーンテキ..]


2006-05-05 [長年日記] この日を編集

[Anime] ガラスの艦隊 (22:26)

第4回「疵痕のごとく…」だそうだ。宿命のライバル同士がズゴゴゴゴでガキーンでバリバリでピキーン(何ッ!)な様な話。なんつーかキャラ設定が恥ずかしい。作画が恥ずかしい。ストーリー展開が恥ずかしい。全体に漂うこっぱずかしさがどうにもこうにも。今はこう言うのが受けるんですか? わからぬ…。

[Baseball][F1] ダブルでライブ (23:08)

ニッカンとLiveTimingごそごそと作業しながらニッカンスポーツのプロ野球リアルタイム速報とLiveTimingのヨーロッパGPフリープラクティス2の様子を眺めてみたり。ふむふむ、モンタニーはタクからコンマ4秒落ちで走れるのか。てことは井手に回ってたクルマは、タクのそれと比べてデタラメにボロだったわけでもなさそうだなあ。やっぱり運転手の差が大きかったのか。事情はあるとはいえ、換えて正解だったのかも。ま、セッションを重ねてもあんまり速くならないマシンに今乗ることが、モンタニーにとって良いことなのかどうかもちょっと分からんけど。

などと思いつつ野球の方に目を向けると、あらあら、塁が埋まってるわ。序盤にテルがぼっこんぼっこん打ってくださったので、その上相手は横浜なので、なんぼなんでも今日は楽勝じゃろと思ったら、井川、桟原、金沢とそろいも揃ってサービス精神旺盛すぎじゃ。井川の次に投げたガラパゴスダーウィンと〆の久保田のおかげでなんとか勝たせてもらった感じ。阪神じゃのう、相変わらず。

ほう、このレースからタクに新車で、フランクは今までタクが使ってたクルマに乗ることになった(NIfty F1)のか。んー、その条件で井手のタイムも見てみたかったな。


2006-05-06 翌日更新 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。

ヒーローモノの主人公ってえのは基本的にスポーツマン属性が強い(鍛えてますから)ワケなんだが、だからといってスポーツそのものをテーマにお話を作るとたいがいコケる、ってのが今週の「メビウス」(#5:「逆転のシュート」岩石怪獣サドラ、宇宙斬鉄怪獣ディノゾール、ハンターナイト ツルギ登場)。理由ははっきりしてて、本気でスポーツやらすと実は鍛えてないこと丸わかりになっちゃうからだねぇ(カイちんのサッカーとか、チィ兄のボクシングとか)。見てて恥ずかしくなっちゃうのな。今回はジョージさんもさることながらミライ君のいでたちがどう見ても寝起きの一人暮らしの学生にしか見えなくて、それじゃー止められねえだろ感満点でございました。特撮パートはちょっと面白かったんだけどね、バトル中の画面に執拗に構造物の一部(クレーンとか)を入れて来るあたり。でも少々間延び感あり。残り二つはまあ普通。知世たんはどこにいても知世たんなのが笑かしよる。

[F1] ヨーロッパGP予選

今日はお日様が出てるうちに阪神はすっきり負けたので、LiveTimingだけ眺めればオッケー。ウィリアムズの二台がエンジン交換。燃料に異物混入の畏れとか

P1の終盤でタイミングモニタがおかしくなるわ間違って赤旗出るわでやや混乱したけど、最初にノックアウトされたのはモンタニー、タク、モンテイロ、スピード、アルバース、クリエンとまあ、だいたいいつもの顔ぶれ。ミッドランドは赤旗騒動のワリを食った感じ、クリエンはあとでかなり激しくタク批判してたけど、まあ後の祭りと言うもんだ。ジャックのタイムが計測されてなかったらセーフだったんだけど、そうはいかんわな。とてもいい人になった(^^;)アルバースも結構いい感じに見えたけど、残念でした。

P2ではリウッツィ、ハイドフェルド、クルサード、フィジケラ、ロズベルグ、ラルフがノックアウト。ジャンカルロが大層ご立腹の模様で、BMWのピットに怒鳴り込んでたがこれもまあ後の祭り。

P3はまあ順調にいつものように最初の10分はだらだら、残り10分を切った辺りから動きが。最初にピットに入ってタイムを出したのはバトンだったけど、ちょっと早くね? と思ったら案の定、終盤になっていつもの人たちががんがんタイム削ってるのにジェンソンはイマイチ伸びない感じ。やはりアロンソ速い。フェラーリの二台がそれに続きそのあとにバリチェッロ。お、はじめてバトンに勝った? 以下キミ、ジェンソン、ヤルノで、お、こんなところにジャックが。

最終的なグリッド、ケツの方がタク、ウェバー、モンタニー、ロズベルグという、なにやらデンジャラスな香りが漂っとるのが楽しみ心配ではありますな。


2006-05-07 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:26)

「ああっ女神さま それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「xxxHOLIC」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。深夜の分は完全に流してる感じ。「HOLIC」はまあそこそこ面白いと思うけど。

さて「ボウケンジャー」(Task.12 ハーメルンの笛)は、昨日の「メビウス」とおんなじ欠点を抱えちゃったお話だったなあと。わたしゃさくら姐さんのファンになりつつあるんだけど、それでもリアルなウエポンの扱いについてはちょっとうーん。中途半端な武装スタイル、全然反動が返ってこない銃の乱射シーン、展開そのものは結構燃える(さすがは小林靖子ですな)んだけど、演出側でミソつけちゃったかな? やっぱ闘う女はタンクトップに着替えて欲しいと強く思た(こらっ)。

カブト(#15)は敏樹テイスト全開のありえねー話。どんな凄腕でも勤務中に酒飲む医者がいるか? 着てるモノまで一緒なそっくりさんがやってきてびくともしないのか屋台のオヤジ? とかなんとか。あと、天道の性格の描き方も微妙に違和感あり。孤高を貫くと見せかけて、実は自分がおもちゃにすると決めたキャラを他人にいじられると腹を立てるタイプ(それは孤高のヒーローじゃないよね)ってこと? うーん、どうなのそれは。

「プリキュア」は面白かったです。

[F1] ヨーロッパGP決勝 (24:49)

見せ場はアロンソの2回目のピットストップ。フェルナンドがピットに向かった次の瞬間に、ファステストをたたき出すミハエルってやっぱりすげえと思った。これで勝たれては文句の付けようもございません。フェラーリ復活は本物かも分からんね。

それはともかく、最初Live Timingで見てて、タクが暫定とはいえ12位に上がった反面リウッツィとクルサードが沈んじゃったのを見て、「わー今度は何やらかしたんじゃタクぅ」と思った人間はワタシだけじゃなかっただろうと思いたい。実際にはタクはこのアクシデントには無関係だったようで何より。んでもアグリのマシンはまだまだいろいろいじらんとあかん感じやね。


2006-05-08 [長年日記] この日を編集

[News] 訃報 (21:18)

「オバQ」初代声優、女優の曽我町子さん死去(asahi.com)。うむ、ワタシにとってもオバQとは少年サンデーで連載されてたそれであり、曽我さんが声を当てられていたあれである。近頃は特撮方面でも活躍されてたけど、って「マジレンジャー」のラストでお姿を拝見したのはついこの間のことではないか。合掌。


2006-05-09 [長年日記] この日を編集

[PC] んがー (13:08)

CSSで正規表現使えねえかなあ。

あと、white-space: なるべくnowrap; なぁんて指定できたら嬉しいんだけどなあ。

文句言わずに仕事しなさい。はーい(つoT)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

すみ [>CSSで正規表現 それは昔わたしも思いました。 いろんな意味でCSSは貧弱。だからこそ誰でも学べるんですけども。 ..]

rover [正規表現と変数が使えたらすんげー強力ですよね。私のようなタコ介がそう思うんだから、バリバリ使ってる人はもっとイライラ..]


2006-05-10 [長年日記] この日を編集

[Day][Comics] お出かけ&お買い物 (16:59)

4805004525今日は朝からよー動いた。朝イチで郵便局に行ってゆうパック用の箱を購入、とって返してコイツで本日発送分の商品を梱包してもう一度郵便局へ。それからVoice出張所で仕事しようと思って三宮出撃、したらば水曜日は定休日でやんの。

てことでジュンク堂に出向いて星野之宣「PILOTS 初期画集成」購入、ってレジで値段見て思わず「えっ?」とか声上げてしまった。A5版コミックスで2500円ってあなた……。

ただ、星野さんファンであれば、充分にそれだけの価値はあるかも分からない。今まで誰も見たことが無かったであろう、高校時代の作品「月夢」、ジャンプに掲載されたあとこれまで単行本に収録されていなかった「夜の女神」、「ホライゾン・パトロール」、海外向けに描かれた「The Mask of The Red Dwarf Star」(もしかして『宇宙船レッド・ドワーフ号』関連?)などはかなり資料価値が高いと思える。「月夢」はなかなかのもんですわ。川崎のぼるが石森章太郎のコマ割りでSFマンガを描いてる、って感じで。けなしてるワケじゃないですよ、何たってこれだけの物を高校生で描いちゃうんだからやっぱり星野さんはすげえと思ったもの。

この本、チクマ秀版社の「Legend Archives」ってシリーズの一冊で、このあと同じ星野さんの「妖女伝説」(あーこっちも買っちゃいそうだ)、とり・みきの「トマソンの罠」なんかも出るようです。

そのあと映画。やっと「小さき勇者たち GAMERA」を見たです。だって今週で打ち切りっぽいんだもん(つoT)。

詳しくは別に書きますけど、なんだ、あちこちで言われてるほどにはダメな映画じゃないじゃん、と思っちゃった。まあ冒頭で、こっちの涙腺バルブを緩め、評価に20点ばかり上乗せしちまうマジックワードが炸裂しちまったんで、ちょっと点数甘くなっちゃったってのは否定しませんですが。

あ、そうそう、ペーターゼンの新作、「ポセイドン」の予告やってたけど、これ、どこを切っても完璧に「ポセイドン・アドベンチャー」やねえ。あれはすばらしく面白い映画だったけど、わざわざリメイクする意味ってあるのかしら。とりあえず新しく津波に呑まれるポセイドン号は、今風なやたらデッキがデカくて船体いっぱいに伸びた、最近のクルーズ客船ぽくて激しく興ざめ。引退間近の、かつての豪華客船という設定が「ポセイドン・アドベンチャー」の魅力のひとつだったと思うんだけどね。

あと、前作ではキーになったのはなんと言ってもアーネスト・ボーグナインとシェリー・ウィンタース(ともに故人なんですなあ)だったと思うんだけど、彼らに匹敵する個性をちゃんと見つけてきてるのかな? ついでに、私としては当然、前作におけるパメラ・スー・マーティン級の美少女も必須条件な訳なんだが。

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パニック映画の先駆けにしてプロデューサー、アーウィン・アレン、最後から二番目のヒット作。これは面白いよ。パート2はスカだけど。

[Chinema] 小さき勇者たち GAMERA (23:22)

劇場版パンフ スタッフ
監督:田竜太
脚本:龍居由佳里
音楽:上野洋子
特撮演出:金子功
製作:黒井和男
プロデューサー:有重陽一/椋木弘尚
出演
富岡涼
夏帆
津田寛治
寺島進/奥貫薫/石川眞吾/成田翔吾
石丸謙二郎/田口トモロヲ
公式サイト:http://www.gamera.jp/

1973年、伊勢、志摩地方を襲った怪獣ギャオスは、理由は分からないが人類を守って闘うガメラの命がけの戦いによって撃退された。襲い来るギャオスとともに自爆したガメラ。そのあとには不思議な緋色の真珠だけが残されていた。

2006年、かつてガメラの活躍を見届けた少年は今、当時の自分と同じ年頃の息子を持ち、同じ街で暮らしている。そしてその息子、透が不思議な緋色の光に導かれて泳ぎ着いた孤島で出会った小さな卵が孵るとき……

こうして、母さんのいない最初の夏休みが始まった……私にとっては最強レベルの呪文です(w。そう、正しいジュヴナイルは夏休みとともに始まらなければならない。分かっとるじゃないかコンチクショウ、ぐすっ(すでに涙目)。

というわけで、少年たち、それから周りの大人たちもあわせて、登場人物の日常の描写の細やかさに星一個、つくりものにしか見えない怪獣を、平然とつくりものとして扱った、やけくそとも取れる大胆な画造りに星もう一個、で、呪文効果で星一個オマケ、と(w。つまりは平成ガメラがやってのけたリアル志向にはとても太刀打ちできない、ならば今度は子供だましを徹底的に推し進めつつ、少なくとも子供たちには共感してもらえるファンタジーを作ってみようじゃないの、てのが基本のコンセプトだったのかなあ、とは思った。で、惜しいね、いろんなところで失敗している。

日常の丁寧な描写は、カットごとに見ると悪くないんだけど、それがつながるとどうしようもなく長く感じる。それぞれのカットが、微妙に、必要以上の尺を持たされている感じがする。結果としてこいつ、実際には96分なんだけど2時間の映画を見たような気になってしまう。間延びしてるのだな。

お話をぴりっとさせる為にはそれなりの悪役(ホントの悪じゃなくても、たとえば主人公たちを邪魔する存在、みたいなのでも良いんだけど)も必要になってくると思うけどそっちもちょっと弱い。ガメラはともかく、敵怪獣ジーダス(「『G』だす」ってか。んでデザインはモロにエメゴジ)が出てくる理由がまったく描かれてないんで何がなんだか。

クライマックスはタイトルからして「小さき勇者たち」なんであるから、まあそういう展開(逃げまどうオトナをよそにガメラに必須アイテムのリレーを行う)はありかな、とも思うが、心の汚れたオトナな私は、「君ら、親は?」とか思っちゃったのは内緒だ(^^;)。あと、ラスタチのガメラの決め技も、別にウルティメイト・プラズマぶっ放したらええやん、とか思ってしまった。全体に人間側のお話に尺を取られ過ぎちゃって、肝心の怪獣が暴れるシーン(個々のカットはなかなか見せるものがあるんだけど)が少々物足りなかったのも残念。

とかなんとか、いろいろあっちこっちにケチつけたくなるところ満載の映画なんだけど、ほれ、アレですよ、わたしゃ「鉄人28号」でも「ええやないの」と思った人間なんでね。で、こちらはあれよりさらに一段か二段、上等の映画になってると思うのだよね。比較対象があんまりなのは分かりますけど(^^;)。

そういうわけであっちこっちダメダメなのにもかかわらず、それなりにええもん見た感は味あわせていただいたので良しとする。特定のごく少数以外には到底お薦めできませんが。

最後に、角川ってのは科学技術抜きの力業やらせたら凄いねえ。避難所や名古屋市街のモブシーン、真剣に感心した。感心したのはそこだけか、といわれると困ってしまうけど(w。

(★★★)← 一個はオマケな。

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ダメと言われりゃそれまでよ、でも結構好きなんだよなあ、な映画たち。

[Day] それにしても (23:28)

朝日新聞朝刊の「ひと」欄で、吾妻さんのお顔を拝見する日が来るとは思わなかったなあ。

ってこれ、ホントに吾妻さん? 凄い変わりようだ。

[F1] ホントだったか (23:43)

井出有治のスーパーライセンス取り消しに関する経緯について(SAF1公式)。少し前から話題にはなってたけど、チームが認めたんじゃ間違いないよな。

この先日本国内だけでいくら活躍したって、スーパーライセンスは取りにくくなったりするんですかね。それはそれで正しい方向かも知れんけど、ラルフとかはFポンのリザルトが有効な材料になったんじゃなかったかなあ。

ま、最後は本人の問題なんだし、モンタニーが弁解できない結果を残してるのも確かではあるんだけど、それだけが問題じゃないような気もするしなあ。

参考記事→井出、シート喪失。"純日本"の危機(ocn Esporte)

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

TUX [●「ポセイドン」ですが「飛べ!フェニックス」を見に行った組としては、こいつも押さえておくべきかと(笑)]

もんちぃ [カート・ラッセルが出てるのが気になる所ですが、やっぱ監督はジョン・カーペンターじゃないと彼を活かしきれんしなあ(ぼそ..]

rover [う、ううむ、やはり行かなあきませんか(^^;)……。 公式サイトちょっと見たんですが、カート・ラッセルは前作で言う..]

島国大和 [ガメラ、モブシーンで走るエキストラの走りがかなりマジなので、いいもの見た気分になりました。東京のエキストラは見習え!]

rover [ワタシもある意味感動しました。マジに走ってる上にちゃんと逆走する子供たちにも目がいってる。避難所のシーンもそうなんで..]


2006-05-11 [長年日記] この日を編集

[Books] コラプシウム (23:19)

4150115540
ウィル・マッカーシィ 著/嶋田洋一 訳
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011554-0 \1000(税別)

全民衆の重荷や責任をまとめて背負ってくれる存在として、世界の総意の元に選出された"人類の王"。その初代の玉座に就いたのは、わずか15歳のトンガ王国の王女タムラ。その後に起こった科学技術における三つの大躍進は、彼女を不死の世界の永遠の処女王という希有な存在にまで押し上げてしまうことになる。その三つの躍進とは、あらゆる物に可塑可能なナノテク素材"ウェルストーン"、あらゆる物を転送、複製、修復可能な"ファクシミリ"、そしてマイクロ・ブラックホールを格子状に配置させることで誕生する超光速伝導物質"コラプシウム"。不死の世界が実現したその世界で、コラプシウムの生みの親であり、ソル女王国最高の頭脳といわれる科学者、ブルーノの元にタムラ女王からの使節が到着するところから、ソル女王国を揺るがしかねない事件の幕が上がるのだった…。

そりゃ確かにわたしゃ木嶋俊さんのカバーは個人的にちょっとなあなどと失礼千万なことを申し上げましたよ。だからってこのカバーは…… オレに対する嫌がらせなんですかね(思い上がるな)。

まあそれはそれ、ってことで読んでいったわけだけど、途中までは「おっかしいなあ、どんなに拡大解釈してもカバーのおにゃにょこがタムラ女王には思えないよなあ」って気分が募るばかり。大きく三部構成になっている本書の二部に入ったところでようやく「ああ、そういうことかぁ」というのが分かり、ついでにそれまで意味不明だったカバー裏の惹句も理解できたわけですが、その売り方はどーなんだ早川書房(^^;)。

その辺を気にしなければ、「ハードSF」を謳っている割には脳味噌腐りかけの私にも充分楽しめるし、そこここに「ああ、そういうアイデアがあるのか」ってなちょっとした驚きも用意されてて悪くない。科学が超絶的に発達した世界では、飲み過ぎて気分悪くなってゲロをグラスに戻したら、たちまちナノテクが働いて今戻したゲロがおいしそうなビールに変わってしまう、というのはすんげーお得なような、でも絶対それ飲みたくないよな(ゲロ話好きやなあ、あんた)、などと要らんところで歪んだワンダーも感じましたよ。

全体にハードSFにありがちな、頭の悪いヤツをどんどん置き去りにしていく感じってのは控えめで、あくまでスペック的なお話での嬉しそうな解説が続くので、オレのレベルでも分からんなりに凄いんだろうなあ、と思うぐらいでそれほどつっかえることもなく読み進んでいける。これにお話そのものの展開ぶりとかが、妙に既視感のあるそれだから余計に快調。なんなんだろうなあと思いながら終盤まで読んでいって、ようやく正体に気がついた。

これ、ハードSFの皮をかぶった「スカイラーク・デュケーヌ」なんだね。売れっ子科学者(©いしかわじゅん)の地位を争う二人の科学者が時に敵対、時に協力して難事件にあたる、つー構図、どんなピンチにも主人公は「ああもうだめだ……待てよ(ぴきーん)……そうかッ!」で片っ端から難問解決、ってな展開。いやあ懐かしい、今時こんな展開、恥ずかしくってやれねーだろ普通と思えることを平気でやってくれるもんだから、読んでるこっちも途中から妙にニヤニヤしながらページをめくってた。

コラプシウムをはじめとする技術なり理論なり、著者のウィル君(タメ口かよ)はそれなりに真面目に考えている(からこそお話に面白さを加えているわけだが)らしいけど、そんなコトより、とんがってるようで実は妙に懐かしくって笑っちゃうミスマッチ感覚がこの本の魅力のような気がするね。

(★★★)


2006-05-12 [長年日記] この日を編集

[web] おーたくじゃないっ (15:19)

ほんとのこっと、さぁー♪

てことでアキヤマニア経由でヲタ漫画経験値(200人版)。はてなとTypekeyのアカウントが必要、ってオレ、いつの間に、何用あってTypekeyのアカウントなんか取ってたんだろう。試しにいつものIDとパスワード放り込んだらあっさり入れちゃった。んで調査内容はというと、ずらりと並んだ200名のマンガ家さんのお名前、知ってるか、本持ってるか、全然知らんのかをチェックしていくと言うもの。仕事からの逃避がてらやってみたよ。

× : 思い出せない(-1点)
△ : 代表作と絵柄がパッと浮かぶが未読(0点)
○ : 読んだことがある(1点)
◎ : 購入したことがある(2点)

× ( 60 ) ***************** △ ( 4 ) * ○ ( 83 ) ************************ ◎ ( 53 ) ***************
129点 偏差値 47.47

あはは、聞いたこともないお名前のオンパレードにあえなく轟沈。

[Baseball] 神話対伝説 (21:21)

えーとたしか、初回に赤星が走った試合では阪神17連勝なんでしたっけか。今日もしっかり走ってましたな。そのあと金本がヒット打って、しっかり先取点あげとりましたなー。

でも先発井川。

いやもう4回に先頭打者にヒット打たれた時点でまずいと思って(自分がテレビで観戦してると阪神が負ける、と思ってる阪神ファンって結構いると思う。弱い時期が長すぎたんだよなあ)テレビのスイッチ切ったんだけど、手遅れだったなあ。

まあガラパゴスと球児と久保田を休ませるためにあえて火だるまになった、ということにしといたる。ワケの分からん伝説の数が"神話"とやらを凌いじゃったんだな。

予想が付かないのが井川の面白いところなんだけど、予想を超えるいいピッチングをする井川、ってのをしばらく見てないのは少々、いやかなり不安ではあるんだが。

[Anime] 定期視聴番組 (24:21)

「涼宮ハルヒの憂鬱」と「ガラスの艦隊」。今週分をやっとチェック、って「ガラ艦」、また微妙に放映時間ずれてたのね。前半でテープ切れてた。別に惜しくもなんともないんだけど、つかあからさまにつまらんなこのアニメ。銀英伝でベルばらでキャプテンハーロック、にややショタ風味もまぶしてみましたって感じで、「お」と思わせてくれるところがひとつもねえや。別に定期視聴しなくてもいいや。気が向いたら見るかも知れんけど。

「ハルヒ」の方は、原作になじみのある人が見たらそれなりに(オレよりは)楽しいんだろうなって感じ。私、そっちを知らないので出来の悪い押井アニメにしか見えませんわ。全然面白くないとは思わんので、こっちはまあ続けて見てもいいかな、って思うけど。

次回予告の「解決編は無しかよ」はちょっとワラタ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●どっちもアカウント無いのでチェックしてないんですが、「購入したことがある」というのが「掲載されている雑誌の購入」も..]

rover [んー、一応わたしゃ雑誌掲載とかは「読んだことがある」方でカウントしましたが、どんなもんなんでしょうね。 つかオレ、「..]


2006-05-13 [長年日記] この日を編集

[Stage] 美しの水 White (25:22)

新神戸オリエンタル劇場で劇団AND ENDRESS 「美しの水 White」を観劇。途中に一度休憩を挟んだ3時間オーバーの大作。「美しの水」は義経伝説をテーマに、White、Blue、Red、それから短篇四つをまとめたオムニバス、Purpleの4編からなる、全部見たら15時間になろうかというシロモノ。今回神戸ではWhite、Blue、Redの3編が公開される。で今日が初日。明日BlueとRedの二本が上演されるわけ。本日上演されたWhiteは義経伝説の前哨編。主人公は源義朝、常盤御前、平清盛がキイ・パースン。なんでもガンダムにたとえたらわかりやすい法則に倣うならば、義朝=ドモン、常盤=レイン、清盛=ウラベで、重要なのはレインなんだけど、ウラベさんたらレインも欲しいけどドモンも気になっちゃってしょうがないんでさあ大変、ってのがまあストーリーのキモだろうか。「その他」に分類されるタイプの役者さんたちの質と量がかなりハイレベルで感心した。主要な役どころを演じる役者さんたちの演技も、もちろんその他の人々に負けていないし、アドリブのうまさなんかはさすがと思わせるのだけど、どうだろ、力作であることを認めつつもその3時間の上演時間、もうちょっと切れんかったかという気はする。あと、SEはかなりレベル高かったけど、BGMのボリュームのコントロールは劣悪のレベルではなかったかと思う。

なによりご愁傷様だったのは、どうもチケットの売れ行きあんまり良くなかったみたいで(ここからは私の想像ですよ、確証ゼロですんでそこはよろしく)、たまたま神戸に来てた関東の中学だか高校の修学旅行の生徒たちに大量にチケットが流れた雰囲気があって。

何が起こったかというと、終劇あとのカーテンコール、アンコールがなかったのね。普通お義理でもアンコールってのは一回はあるものだと思うし、そこそこ文句はあるけどアンコールする価値は充分ある力作ではなかろうかと思ったのに、この仕打ちはちょっと気の毒だったなあ。かなりしつこく拍手したんだけど、付き合ってくれる人が案外少なかったってのは私もショックでございました。

てことでオレは明日、続きのBlueとRedを見るんでもう寝るよ。とにかくWhiteの3時間オーバーでケツが痛いよ。思わずたちきやで飲んじまうぐらい。電車で帰ってこられて良かった。

[Day] オマケ写真

昨日のたちきや昨日飲んだお酒は、ちょいと控えめに「純米吟醸 春鹿」、「勝駒」、「明鏡止水 垂氷(たるひ)」。「春鹿」というとがつんと辛いお酒ってイメージがあるが、コイツはそんなコトはなく、意外にもほんのり甘みも感じるすっきり系。タカシ君いわく、「本来の春鹿はこちらが持ち味」なのだそう。「勝駒」は富山のお酒であたしも実家に帰ったときには飲む。こちらも辛めのすっきり系。写真がないのは、他のお客さんとお芝居の話してる間に瓶下げられちゃったから(w。

夜霧よぉーんでもってもういっちょオマケ写真。私の住んでる鈴蘭台と言うところは、近くに水源地があるのでちょっと湿気が上がって少し気温が下がったりすると盛大に霧が発生する。この日も一日降ってた雨が上がったあたりで濃霧状態。手で掴んだら握れそうなくらいの霧で、歩いてると口の中に霧が入ってくるのが分かるぐらい。写真は0時過ぎの北区役所(左)と私の住んでるマンション(右)。


2006-05-14 [長年日記] この日を編集

[Day] んじゃ今日も… (11:08)

お芝居見に出かけるですよ。F1やらなんやら、見てない物が山積みだ。明日はどっちだ。堺か。はふう(つoT)。

[Stage] 美しの水 Blue/Red

劇団AND ENDRESS、「美しの水 Blue」、「美しの水 Red」。13:00開演、間に40分ほどの開き時間を挟んで終了21:30。疲れました。ケツ痛い。平治の乱がら16年、義朝と瓜二つの若武者に成長した(あたりまえだよ、同じ役者さんだもの)牛若=遮那王は各地で巻き起こる源氏の残党の平家討伐の動きのなか、めざましい働きをあげていく。そんな彼の元に現れたのは頼朝の白拍子、静だった…。頼朝、義経、木曾義仲を中心にした源氏の反攻から平氏の滅亡までを描くのが「Blue」、生涯の目標を達成し、その後の自分の生き様を模索する義経、彼の思惑とは裏腹に、彼をめぐってうごめく策謀がやがて平泉の悲劇へと向かっていくまで、を描くのが「Red」。どっちも3時間オーバー。激しいダンスあり、そこまでやらんでもと思えるほど強烈なギャグあり、で最後は(みんな知ってる)悲しい結末までを一気に見せてくれる。

3部作を通じてすばらしかったのは、後白河法皇を演じる塚本千代さん。おどおどと気弱で何もできないお公家さん体質の小娘が義朝に出会い、自立する覚悟を決め、自ら謀略をめぐらしていくのだが、実は出会った瞬間に義朝を愛してしまっていて、彼の面影を伝える義経にも惹かれてしまい、彼のためと思ってしたことが後に悲劇を呼ぶことになってしまって…というなかなか波乱の多い役どころを、芝居は最小限ながら声の演技でこちらを魅了する。ってこの方、どちらかというと声優さんが本業と言えるんであろうか。ゲームの出演、「シェンムー」? 何ィッ(^^;)。

ま、それはともかくなかなか魅せる舞台だったと思いますよ。まあ、みんなが知ってる話であるが故に詳しい事情を説明しなくても何とかなる、ってあたりは有利だったと思うけど。

しかしお客の入りはちょっと寂しめであった。「Red」でようやくアンコールがかかったので、わたしゃホッとしちまったよ(^^;)。

芝居の帰り道、前を歩いてた、これまた芝居をやってると思われる若い衆が「やっぱり東京の劇団の笑いは関西では通用せえへんな」とか話してた。そうか? オレには通用したぞ(w。

[Day] そしてお芝居のあとは当然…

本日のたちきやさて最近ちょこちょことお芝居観に行ってるのは、コイツの観劇レポートを書いてちょっとした小遣い銭を稼がせていただいておるわけなんでございますが、なんですな、正味たちきやで一回飲むための酒代を稼いでるって感じで、芝居見たあとたちきやに直行してたら、アンタお金貯まらんで、ってなもんで。

まあいいのだ。楽しくお芝居観てそのあとおいしいお酒を飲んで、そんなに懐痛んでないのだから上々ではないか。

てことで本日も。ビールのあと(新神戸から歩いてくるからね)に「奇天烈外伝」、「一ノ蔵」、「天明」、「露」。ついでに昨日飲んだ「勝駒」の証拠写真もオマケに。「露」がおいしかった。「奇天烈外伝」は、いわゆる辛口のお酒が好きな人はお気に召すかも。

何やら近日結婚予定、という女性の方に結婚生活について聞かれてしまったわけですが、わたくし(というか我々)のような夫婦生活のお話が何かの参考になったのであろうか、心配だ。「なるべくお互い相手にかまわないのが、長続きの秘訣ではないでしょうか」、というのはあんまりなアドバイスだったような気がする。


2006-05-15 [長年日記] この日を編集

[Day] んで今日は… (10:10)

さかいでございます。

…某社が今の名前になる前にあそこに居てた人限定のギャグで申し訳ない。てことでこれから堺まで出張なのよ。F1やらアニメやら特撮やらは帰ってから、まとめて。

[Day] 大丈夫なのか「アメリカン」 (23:25)

梅田に出てコーヒーを飲もうと思ったらたいがいウメチカ(あー、今はホワイティうめだ、か)か三番街の「アメリカン」なんだが、いや、前は泉の広場の「蘭館」だったんだが、移転してからドトールみたいなつまらんカフェテリア形式の店になっちゃった(しかも禁煙だぜ禁煙、タバコが吸えねえ喫茶店なんてオレは認めねーぞグルァ)上に、必殺のフレンチコーヒーがメニューから外れちゃったんで行く意味がなくなっちゃった。

で、「アメリカン」の方なんだが、こっちもなんか気になるんだよなあ。まず店員の数が減ってる。当然オーダー取りに来るまでの時間とか、前より待たされる感じ。オレは茶店でモノ食わんからかまわんけど、どうもケーキや軽食のメニューも今はほとんど出さない状態らしい。でもメニューには残ってるからお客さんの不満爆発、ちうのをちょくちょく見かける。

その上に肝心のコーヒー、なんか味落ちてね? 店の名前はアメリカンだが、昔はこんな水っぽいコーヒーじゃなかったような気がするんだが。もしかして断末魔? そういえばいつも席空いてるもんなー。

うーむ、梅田でうまい(濃くて苦いの)コーヒーが飲める、かつタバコ吸える店、を探しとかんといかんかもなあ。友達とわいわいしゃべるときはどんな店でもへっちゃらなんだけど、一人でぼけーっとするときは、やっぱりうまいコーヒー飲みたいじゃん。

[TV] 定期視聴番組 (23:40)

などとコーヒーに思いを馳せつつおうちに戻って「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」、「ああっ女神さま それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「xxxHOLIC」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。

今週は、プリキュア>>メビウス・HOLIC>>ボウケンジャー・BLOOD>>>その他有象無象。トリにちょっといい話が見れた(咲のお母さん、いいですな)ので、総じて良かったと言うことにしておく。

[F1] スペインGP決勝 (23:57)

とりあえず決勝だけ、録画してた分を。土曜から3日連続で歩き回った上にレースがあれだったので、途中で椅子に座ったまま寝てしまった。いやまあフェルナンドの責任じゃないですけど、やはりあの横綱相撲では、見ている方は少々油断してしまいますわな。

これでフェルナンドとミハエルのポイント差は15。ここまでポイントを上げているドライバーの中で、一人フェルナンドだけがノーポイントのレースがないのだね(つか表彰台に立たなかったことがないってのが凄いよなあ)。ルノーの信頼性を考えると、15ポイントをひっくり返すにはずいぶんな時間が必要になりそうだなあ。てことは終盤に山場がくる? 久しぶりに鈴鹿が天王山になったりするのかな? それはそれで楽しみではあるね。

次戦はモナコ。予選が面白そうでございますな。ジャンカルロが来るんじゃないかなー、ヤルノも良いとこ来るんじゃないかなー、なんて無責任に予想しておこう。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

TUX [●泉の広場まで行くと「茜屋珈琲店」がありますよ。]

rover [あれって神戸の茜屋さんの親戚なんですの? 今度行ってみるです。]

もんちぃ [まだあるんですか、梅田の茜屋。 ホワイティのサイトにある地図にないみたいなので なくなったのかと思ってました。f(^..]

rover [2005年6月の時点では存在している模様(^^;) http://blog.livedoor.jp/applebon..]

もんちぃ [なるほど。ホワイティの管理下にないみたいっすね。 梅田は良い茶店が少ないから助かるわあ。]


2006-05-16 [長年日記] この日を編集

[Chinema] 二本見たら全部沈没 (16:44)

小橋賢児主演で「日本以外全部沈没」映画化(ZAKZAK)。わはは、今年の末までに地球からは陸地がなくなっちゃうみたいだぜ。原作は言うまでもなく筒井康隆のアレ。監督が河崎実氏ってことでまあ出来は想像できるんだけど、それでももしかしたら何かの間違いで本家より面白くならないとも言えない感じなのがえーと、うーと。

頑張れ樋口真嗣。最近テレビでトレイラー見るたびにおっちゃんは心配が募るばっかりだ。今から頑張っても手遅れか(^^;)。

[Books] 火星航路SOS (23:43)

4150115559
E・E・スミス 著/井上一夫 訳
カバーイラスト Fred Gambino
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011555-9 \800(税別)

小数点以下19位までぴったりですッ!

遙か火星を目指し地球を発進する大型宇宙船、アルクトゥールス号。だがこの太陽系には、まだ人類に知られていない様々な知的生物が存在していた。その中には、到底人類とは共存しえない生物たちの姿もあったのだ。そんな謎の敵によって船体を分断されるアルクトゥールス号。たまたま同乗していた地球最高の頭脳の一人スティヴンスは、かろうじて脱出には成功するのだが、たまたま彼がエスコートしていた女性ナディアとともにガニメデへの漂着を余儀なくされる……。

The Space Hounds of IPC painted by CHRIS FOSS私にとっては厨房の時に読んだ「スカイラーク」シリーズのどれかの解説にあった、「IPCの宇宙犬」のタイトルが印象深い作品、なぁんてカッコいいタイトルなんだろうと思ったものだが、「IPCの宇宙犬」はついぞ本屋では入手できなかった。私の手元にある「IPCの宇宙犬」は、クリス・フォス(イアン・ギラン・バンドの「鋼のロック魂」のジャケットイラスト描いた人ですな)の画集に収録されたパンサーブックスから出た同書のために描かかれたイラストだけだったのです、長いこと。で、当たり前だったんだよね、日本では「IPCの宇宙犬」なんて本は出版されてない。出てる(出てた)のは創元SFの「惑星連合の戦士」であり、ハヤカワの「火星航路SOS」であった、というオチなのでした。で、このたびめでたく復刊、と。ちゃんちゃん。

さて本書は"ドク"スミスの初期の傑作、「スカイラーク3号」と、「レンズマン」のプロローグとなる「三惑星連合軍」(旧タイトルでごめんな、こっちの方がしっくり来るんだよ)の間に書かれた作品。「スカイラーク」で人気SF作家の仲間入りしたスミスが満を持して放った宇宙冒険SF、のはずが、「スカイラーク」がすでに太陽系なんぞ軽々と飛び越してしまっているのに、また太陽系内でもそもそやるってのはどーなんだ、みたいな不評もそれなりにあり、少々不本意な終わり方をせざるをえなかった作品であると聞く。実際まあ、25話かけてコスモクリーナー取りに行ってるのに、その次の回には地球が見えるんかい的な展開の不自然さはあると思う。

ただ、その辺の事情を汲みながら読んでいくと、これはこれで、どうしてなかなか悪くない。「スカイラーク」の、自分ちの裏庭で超光速宇宙船造っちゃったよなハイパー手作り感(なんだそりゃ)と、広い宇宙の平和を守るには、やっぱり強力な警察組織がいるよね、っていう「レンズマン」のバックボーン的コンセプトとの、ええ具合のブリッジの役割を果たしている感じがする。この時点ではスミスもそこまで構想していたわけではないだろうけど、実際に本書ではそういう(ちゃんとした宇宙警察機構がいるよなあ、と登場人物が思う)描写があったりするし、「レンズマン」宇宙の必需品であるエーテルはここにも充満しているし、やっぱり精密さの基準は小数点以下19位だし(^o^)。

「レンズマン」世界の「QX」がこっちでは「トリプル・エックス」であったりと、いろいろ「レンズマン」につながりそうなネタがつまっててそこもなんだかうれしいのだけれど、お話そのものの面白さはむしろ、初期の「スカイラーク」が持ってる手作り感みたいなものにあふれてるあたりがまた楽しい。古き良きスペースオペラの"味"をしみじみと楽しむ作品であって、太陽系の各惑星に知的生命が住んでるだの、宇宙船を飛ばすのに一番大事なパーツが真空管であるなんてことにいちいち目くじらを立てないように。何たって初出は1931年。日本じゃやっと羽田に飛行場が出来た年なんだからね。

(★★★)

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

TUX [●んじゃ、今度の映画ハシゴは「もっかい沈没」特集ってカンジですかね(爆笑)]

rover [じょっ、じょうと……う、う、ううう(^^;)]

加賀須野 旭 [「復活の日」の後に「遊星からの物体X」を見るのと同じようなもんでしょうか(笑)。]


2006-05-17 [長年日記] この日を編集

[Day] ぬあーぬあー (23:54)

軽く錯乱中。


2006-05-18 [長年日記] この日を編集

[Day] ぬがー、ぬがー (19:05)

激しく錯乱中(つoT)

[Day] むふう… (22:04)

ちょっと落ち着いた。一息つくべ。

[CS] 電車男 (00:00)

錯乱しつつCS 日本映画専門チャンネルで「電車男」を鑑賞。例のアレですね。

ちゃんと劇中で「アパム、弾持ってこーい!」が流れたあたりでかなり受けた、といいますかこれ、基本的に良い映画じゃん。オレ、純愛映画なんてたぶん厨房の頃に見た「ロミオとジュリエット」(オリビア・ハッセーのヤツな)以来なんじゃないかと思うんだけど、うん、こいつは今風な恋愛映画として決して悪い出来じゃない。何よりセカイがどーしたとかいうクソうっとーしーことは一言も言わず、ひたすらあの娘が好きなんだけどどうしたらいいのか分からないの、うじうじ、って主人公を周りが一生懸命押してやる、んで、なんとか頑張ってみる主人公だけどやっぱり紆余曲折の末に「こんなボク、とてもあなたにはふさわしくないわ…」、「バカね、私は初めて会ったときからあなたが好きだったのよ」つー展開な訳で、これってあなた、少女漫画の王道パターンではないですか。男女の役どころが逆になってるだけで。見せ方さえ間違わなければ面白くならないわけがない。男の子向けの少女漫画として、まずは一級品ではないかと思った。

電車男を応援する巨大掲示板の住人たちの、それぞれの"成長"ぶりにも抜かりが無くて大変結構。お互いそれと知らないままに電車男を応援していた、やや冷めつつある夫婦、ひさしとみちこの描写が、実はこの映画の最大の見どころだったりするんじゃないかしら。あと、中谷美紀ってこんなに不思議系の人だったのかーとも思ったです。や、予想のかなり上を行く映画でございましたよ。

どんな予想してたんや。

[web] 生きるんだ、トトっ! (24:43)

もんちぃ師匠から教えていただいたコンテンツ、小さき勇者たち〜ガメラ〜の撮影について(リクガメを考える会)。

難しい話やね。

映画人なんてのは基本的に外道の集まり(ヤコペッティの人となりとその作品を見よ)な訳であって、名画と呼ばれる作品が一本できる裏で、いったいどんだけの外道な行為が行われていたのか、なんてのは余人のあずかり知らぬコトであって、外道なクリエイターが奇跡のように美しい映画を造ってしまう可能性ってのもまた、常人の想像力の埒外にあるわけで。

リクガメを愛する方の義憤は十分理解できるんだけど、その方面の"配慮"があまりにシビアになってしまっても、それはそれでなにかこう、本来見られるはずだったモノが強引にお蔵入りになってしまうような理不尽さみたいなモノも同時に感じてしまうわけで、んーやっぱり難しい。

まああの映画に関しては、そこまでやってアレかい、な出来であった、つーかコスト面を考えたら、畜生の皆さんには泣いてもらいましょう、って勢いがありありであったことは否定のしようもないのだけれどね。

ってそれが一番の問題だわなー。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

すみ [あああ。なんかお伝えしたことがあったのに、錯乱を見ているうちに忘れてしまった^-^]

すみ [校正「お伝えした」→「したい」]

rover [錯乱してしまって申し訳ない。「じーばーそだち」に喜んでいただけた、ってお話だったらしてやったり、なんですが(^^;)]


2006-05-19 [長年日記] この日を編集

[Day] また錯乱中 (15:23)

えーんえーん。

[Day] 人間たまには立ち止まってみるのも大切だ (15:49)

ふむ、「オレは今錯乱している」とどこかに明示してやることで、人間ってのは案外落ち着きを取り戻すモノなのかも知れん。錯乱しつつ上のエントリ書き込んだあと、突然解法が見つかっちゃったよ、あーこりゃこりゃ(w。

これで何とかなったかな。あちこち足りてないところはあるんだけど、直接軽石庵覗いてもらえるようにしても大丈夫かしら。

いや、さらに落ち着くんだオレ(^^;)

[Oldbooks] やってしまいました (16:43)

考えるの面倒なので、軽石庵・XREA・koshoten.net2バージョン、オープンしちゃいました。同時にWADAXは解約。とりあえず検索の速度は大きく上がってると思いますので、かなり快適になったんじゃないかと思います。一度おためし下さい。

あー疲れた。でもまだまだ直すところ、たくさんありそうですわ。

[Anime] そういえば最近名前を聞いてなかったね (23:47)

茄神さんとこで知った、宮村優子が「USJ」のターミネーターアトラクションでキャストとして働いているとの噂。いやこの綾小路麗華さんというキャラ、日本特撮映画を代表する繰演技師にして、同時に有数の遊園地評論家でもある根岸泉さんが以前に高く評価してらっしゃってて(ホントはフレーム内のコンテンツ)、少々興味を惹かれた(のだが、人の多いところには極力行きたくない私には一生お近づきにはなれないであろうな)ものだが、えー? 中の人、みやむーなんですか? そりゃまた興味深い。誰か確認してきておくれ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

すみ [おお、こんなことをなさっていたんですね。検索はやい! おつかれさまです。]

rover [ぬほほー、見切り発車的に公開しちゃいました。本もかなりたまってるんで、これからもりもり追加していかなくてはですわー。]

でした [Wikiの情報によると、結婚してからは関西を拠点にしてるみたい ですね。> みやむー]


2006-05-20 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:26)

「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。う、うわああ、リク死んじゃうのかよ、これは予想してなかったなあ。さて「メビウス」(#7「ファントンの落し物」)。

健啖宇宙人、とはまたすごいネーミングですこと。コメディ仕立てながらそれなりに謎の部分の伏線の展開も忘れず、なかなか良い感じじゃないですか。この地球は今までになんたら星人が続々とやってきては悪さしまくるんで、人類には根強い宇宙人不信が根付いてる、やら(同時に正義の味方の宇宙人も最低一人はいてるんだけど、そっちには気が回ってないらしい)、パンスペース・インタープリターって、イデ隊員が発明したアレだったっけ、「宇宙語」ってのもアナクロでいいなあ、とか、スカイドン放出作戦を彷彿とさせるシチュエーションがあったりとか、いろいろと旧作のイメージをイヤミにならん程度に持ち込んで来てるあたりもなかなか結構。特技スタッフのお気に入りらしい、戦闘シーンに必ず近景のオブジェを挟む手法も悪くないと思うし。総じて手堅く楽しめる作りになっとるね。各隊員のキャラもちゃんと立ってるし、楽しみなシリーズであると思う。

[Day] 一日ぼけー (23:48)

古本屋のリニューアルやらでしゃかりきになってたのも一段落した(ホントは全然してない)んで、一日ボケーっとな。せっかくだからもうちょっとぼけーっとしとこ。


2006-05-21 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (翌日更新)

「ああっ女神さま それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。今期の「アニメシャワー」は面白くないなあ。

さて、さくら姐さん、「シュミレーション」→×、「シミュレーション」→○ですよー、ってのが「ボウケンジャー」(Task.14 甦る過去)。結局過去は甦ったような、そうでもないような。最近の戦隊ものは、早めに職場恋愛モードを入れていくのが流行りだったりするんでしょか。それにしても黒の人の「オマエが可愛かったからだー」はあんまりだと思ったが。ちとあちこち綻びまくってる感じはあるんだが、カワイイおにゃにょこがいっぱい(って4人じゃん)出てきたから、まあいいか。

カブト(#17)はまああれだ、ひよりエロッ!てことで。あ? お話? どんなんだったっけ。


2006-05-22 [長年日記] この日を編集

[web] 切込隊長もハマっている… (13:30)

B000BSJKEIなんか「浩宮様も読んでいる」*1みたいなタイトルですが(w。よくもまあ36時間もやれるなあ、ってのがこのゲーム、「ハーツ・オブ・アイアンⅡ」。隊長も紹介している徳岡正肇氏のゲームレポート(4Gamer.net「世界 ふしぎ大戦!」)見るだけでもお腹が一杯になりますわ。

なんかこれ、敷居は高そうだけど同時に面白そうだよな。時々濃いめのシミュレーションやりたくなるんだけど、これはまた強烈に濃いわ。世界の175の国、どれでプレイしても良いんですってさ。聞くところによりますと、中国から設定か何かにクレーム付いてるんだって? わはは、そういわれるとチベットを担当して、何とか中国の侵攻を食い止めたくなっちゃうよな(ヤバっ)。

お仕事用にもう一台マシンが調達できたら、遊んでみてもいいかな、なんて思ってたりして。

*1 昔々、秋田書店から出た大友昌司氏の「怪獣図鑑」のキャッチがこれだったのさ。もちろんおかげでオレも買ってもらえたよ。ありがとう皇太子様。


2006-05-23 [長年日記] この日を編集

[Day] 雨だなあ (13:04)

いやまあ昨日たおさんから、「明日神戸に行くぞオルァ」ってメールもらった時点で、湿った風が吹き始めてはいたんだが。さすが雨男 ご本人より「雨男なのではなく、翌日晴男なのである」との抗議が来ましたので、お詫びして訂正します

ってコトで迎撃準備。

[Day] 翌日晴男、襲来

ということで夕刻、たおさん到着。到着時刻を勘違いしたおかげで1時間ほど時間があいたので青山出張所で一仕事してから合流。Voice出張所に場所を移す。HHK P 無刻印タイプ

で、メールで前もって「渡したいものがある」っておっしゃってたんで何かいなと思ったらあなた、これですよ。HappyHackingKeyboard Professional! いやあ、確かにこれは使ってみたかったんだけど、良いんでしょうかこんな高いものもらっちゃって、もらっちゃいましたけど。一見無刻印モデルに見えるけど、実はごくごくかすかに、刻印はされている。実用にギリギリ耐えないレベルで(w。今使ってますが、打ちミス連発でございます(^^;)。叩き心地そのものは、キーを押下した直後のかたんとした感じと、そのあと何となく指にキーの感触が残るあたりが面白い。結構なものをどうもでございますm(_ _;)m

今日のお酒あとはいつもの通り、「のんちゃん」→「たちきや」コース。PSPで「ラスト・スターファイター」を流しながら日本酒を飲む、と言うなかなか不思議な夜。飲んだお酒は「白岳仙」、「五橋」、「西山居」、「月の桂 祝」、「あづまみね」。本日はすっきり系オンパレード。

家に帰ったら「ハルヒ」終わっててショボンヌ。

[Comics] 特装版ってどこにあるんだ?

もやしもん(3)(石川雅之/著)さんちかの福家書店には通常版しか置いてない感じだなあ、ってことで石川雅之「もやしもん」(3) 通常版の方を購入。まだ読んでませんが、4巻の予告がとりあえず、なにやらどシリアスな展開風味にみえるんですけど…。

回想編? いったい何が始まるんでしょ(^^;)。ううむ、西鈴のTSUTAYAにも特装版は入っておらぬようじゃのう…。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

taoy@秋葉原 [御世話になりましたー。 書泉で特装版、買いましたー。]

rover [くっそう(w。 それはともかくお疲れさまでしたー。]


2006-05-24 [長年日記] この日を編集

[web] しゅうえいしゃぁぁの、ざっしですっ♪ (11:17)

赤尾晃一の知的排泄物処理場経由で、出版社占い。いってみよー。

1959年09月06日生まれのあなたは

集英社タイプ

「あなたは集英社タイプです!集英社は、小学館のエンタテインメント部門が独立して発足した会社です。「ジャンプ」「マーガレット」などの漫画雑誌を始めとして各種雑誌に強く、歴史は浅いですが、今や大手出版社の一角を占めています。集英社の代表的雑誌である週刊少年ジャンプのテーマである「努力、友情、勝利」の通り、情熱的で竹を割ったような、さっぱりした性格が身上のあなた。親分肌的で太っ腹な性格を慕ってくる人はきっと多いことでしょう。しかし、やや性格には不安定さが見られ、喜怒哀楽の激しい面があります。そうした面からか、強力な味方に恵まれる反面、人と敵対することも多くなりがちです。あふれ出る感情をうまくコントロールして、物事をもっと理性的に考えることが重要です。また、体育系なノリが前に出すぎて、やや押し付けがましいところもありますので、注意してください。代表的な刊行物:週刊少年ジャンプ、別冊マーガレット、non-no、週刊プレイボーイ、すばる」

うーん、"体育会系なノリ"なんてのは、オレには一番縁遠いもののような気もするんだけどなあ。主観と客観が正反対、なんてのは、まあよくあることではあるんだけれども。

[web] おー (23:06)

やわらか戦車 5だー。今度はお唄バージョンだー。

[web][SpFX] いい時代なんだかそうでもないんだか (23:20)

もひとつ赤尾先生のところで知ったネタ。今やセブン12話すら、Youtubeで鑑賞できちゃう時代なんですなー、はあ(複雑なため息)。

私も「セブン」の12話ってのは、別に必死こいて隠さなくちゃいけないようなものでもないとは思ってる。思ってるけど作った方が、どんなスカタンな事情であれ隠した方が良いと思ってる間は、そりゃ一応酌んであげた方が良いとも思うわけで。作品について語るのも良いし、「見せてくれ」と要(求|望)するのも一向にかまわんと思うが、そのプロセスすっ飛ばしていきなり出ちゃいかん事になっとるものがwebでほいほい見れちゃうってのはどーなんでしょうな。

汚い隠し立てってものがwebの世界では案外通用しないっ、てのはある意味結構なことだと思う反面、なんつーかこう、世界から「奥ゆかしさ」のようなものがどんどん失われていくような気がして、そこは少々、忸怩たるものを感じざるを得なかったりする。

オマエは見たからそんなコトが言えるんだ、見てないオレらの気持ちになってみろ、と言われるとまあ、返す言葉もないんだが。

そこは分かるんだけど、「伝説」とやらのままにしておいて、見ないで済ますのが一番幸せだよ、ともまあ、思うんだけどね(^^;)

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

まなたけ [「12わは、なんてかねぇ〜せっくすみたいなもんだよぉ〜やるまえは。すげぇそーぞーしてワクワクドキドキ、どんなだろうと..]

rover [や、セクースは良いものだぞ(^^;)。]

もんちぃ [んじゃ、ばすえのふうぞくぐらいでどや。]

つっちぃ [つか、12話、全然面白くなかった覚えが…。 フィジカル・コンタクトほどのインパクトなんか無いと思われ。(^^;]

rover [むは、そういう意味でも"ばすえのふうぞく"ってのはありかも知れんなあと思ったです。や、もちろん経験した人の話を総合的..]


2006-05-25 [長年日記] この日を編集

[Day] あ、仕事降ってきた (22:13)

やっすい上に短納期と来たかぁ……。とか思ったらしばらく寝かしてた例の(どれの)話の方にも何やら動きがありそうな感じ。ああ、無理矢理古本屋のリニューアルしておいて良かったぁ。

で、明日の夕方にサンプルが欲しいというのに、何をやって欲しいのか、この時間になってもなーも連絡がないってのは、こりゃ何かの嫌がらせですかい(つoT)。

でえい、こんな時間に何を言われても対応できるもんか。寝るっ。

[Books] ダイヤモンド・エイジ (24:21)

ダイヤモンド・エイジ 上(Stephenson,Neal/著 日暮雅通/翻訳 スティーヴンスンニール/著)4150115532 ニール・スティーヴンスン 著/日暮雅通 訳
カバーイラスト 瀬戸羽方
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011552-4 \840(税別)
ISBN4-15-011553-2 \840(税別)

大きな社会変化のすえ、いわゆる「国家」の形態は消え、人々は宗教、信条、経済などで共生できる人々が寄り集まる「種族」や「部族」ごとにグループを形成していた。驚異的なナノテクの進歩は人類の衣食住すべてに革新的な進歩をもたらし、今や第一次、第二次産業で巨万の富を得るチャンスは皆無となり、ビジネスチャンスが残されているのはエンターティンメントに代表される各種のサービス業のみとなってしまった未来。世界の三大種族のひとつである「新(ネオ)アトランティス」はかつてのヴィクトリア朝の英国の社会体制を現代向きにアレンジした世界。その体制に少しばかりの疑問を抱いた貴族、フィンクル-マグロウ卿は、たまたま目にとまった一人のナノテク技術者、ハックワースを引き込んでひとつの革新的な教育玩具の製造をもくろむ。種痘なAIとインタラクティブ・エンタティンメントが連動した知育用書籍、「プリマー」。だがマグロウ卿が孫娘専用にと考えていたその書籍が、その革新性に感銘を受けたハックワースによって複製がひとつ作られたとき、世界を大きく変える大きなうねりの最初の一波めが起きていたのだった…。

んーと、「スノウ・クラッシュ」「クリプトノミコン」な「ディファレンス・エンジン」、かな。同じディティールへのこだわりで語られるレトロフューチャーと超先端技術のつるべ打ち。お話の根幹をなすのは、ユーザーのレベルや反応にあわせて最適なリアクションを返すナノテク本、「プリマー」。オンラインでオペレータに常時接続された飛び出す絵本をデタラメに高級にした様な物なのだが、この本を作ろうと思った人(マグロウ卿)、実際に作った人(ハックワース)、その本のオペレータになった人(インタラクティブ・アクターをつづめたラクター、と言う職に就く女性、ミランダ)、そして実際にその本を使うことになった少女ネル、彼、彼女たちが、ナノテクの錬金術で支配された未来社会で何を見、どんな風に変わっていくのか、を追いかけていく話。言っちゃいますが、微妙につまらん(^^;)。

なんて言うのかなあ、この人の前の作品、「スノウ・クラッシュ」にあった疾走感も、あとの作品である「クリプトノミコン」にあった、くどいまでの細部へのこだわりも、等しく希薄であると感じてしまう。ついでに言えばその世界観も、イマイチ説得力に欠ける気もするし。いろんなところがそこそこ面白いのだけれど、のめり込むほど面白いかと言われれば残念ながらそこまでは行っていないような気もして。

たぶんこれがなければ「クリプトノミコン」は生まれなかっただろうし、SFにとどまらず、メインストリームの文学作品としても高い評価を得た、ってあたりにまあ異議を挟む気もないんだけど、どうだろ、すっ飛ばしまくった「スノウ・クラッシュ」と突っ込みまくった「クリプトノミコン」の間にあって、そのどっちつかず感がヘンに高く評価され過ぎちゃった作品、なんじゃないかしら。あちこちで面白いんだが、全体を通すと「うわあ、なんて面白いんだっ!」って事にはならんのだよなあ。

序盤から中盤にかけてのまったりぶりは結構好きなんだけど、お話が動くと見せてどうにも動いてない感じが残るままエンディングに行っちゃう展開はどうしたもんなんでありましょうか。私、根本的に読み方まちがえているんだろうか。

(★★★)

[PC] 修行が足りん (24:38)

↑上のエントリ書いてる最中にHHK ProffesionalからHHK Liteに戻しちゃいました(^^;)。限りなく無刻印に近いHHK Proffesionalの黒、普段はともかくたて込んだ仕事やばりばり文章叩きたくなる局面が舞い込んでくると、猛烈なストレスの元になってしまう。わたしゃブラインドタッチ(タッチタイピングだ? 知るか)できねえんだよ。キートップ確認しながら打ってるんだよ。それでなくても少々キーアサインが変態なHHKでキートップが確認できないのは、達人はともかく常人にはちょっと辛いんじゃないかと思う。

とはいうものの…

約二日、Professional叩いただけで、Liteに戻したらなんてひでえ叩き心地なんだと思ってしまう私がいるのも事実な訳だが(^^;)。

やっぱりインレタ買ってきた方がいいかしら。たて込んできた仕事が一段落したら、またProfessionalに戻そう……

まてよ、LiteはPS2、ProfessionalはUSBなんだから、両方繋いどいて場合に応じて使い分けたらええんとちゃうの。

(30秒経過)

おお、いけるいける。やっぱり叩き心地は圧倒的にProfessionalだなあ(^^;)


2006-05-26 [長年日記] この日を編集

[Day] まだ1時前じゃんか (12:44)

なんで本日の労働時間、早くも5時間に達しようとしてるんだ?

メシ食お。

[Day] できた (16:33)

たぶん、おそらく。

で、さて寝ようかって時間に修正要望がぽろぽろと舞い込むんだろうなあ(つoT)。今ごろ気がついた。寝てる間にぽろぽろ舞い込んどったわ。うは。

[Books] やみなべの陰謀 (24:50)

やみなべの陰謀(田中哲弥/著) 田中哲弥 著
カバーイラスト 笹井一個
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030845-4 \620(税別)

よく考えたら宅配便ドライバーなんかじゃないのは一目稜線のはずだった。2メートルを超える筋骨隆々の大男、しかも着ているのはアロハシャツ。だが、おかしいと思う暇もなく男は守にひとつの荷物を渡し、「後は頼んだ」と言い残して忽然と姿を消してしまう。あとに残ったのはどこから見ても千両箱にしか見えない箱がひとつ。中に入っていたのは当然小判。ただ、どうやらこの千両箱には999枚の小判しか入っていないようだった……。

'90年代にごくわずかの作品を発表したあと、長く休眠状態にある著者の最後の著作の復刊。

前に北野勇作さんの一連の作品を読んだときに、「気持ちはすごく分かるんだけど、分かるが故にどうにも落ち着かない」、なんてな感想を上げた様な憶えがある。それは自分に近い世代の人が自分に近い趣味の分野について語るときに起きる、「やっぱりそうしちゃうよね」的「分かる」感じが良い方にも悪い方にも働いてしまって困ったな、ってコトだと思うんだけれど、この本も読み始めはそんな感じがある。こちらは趣味的な部分よりも地域的な「あーはいはい」的感覚、って違いはあるのだけれど。

頭に"不思議"をくっつけた、それぞれタウン・ストーリー、学園もの、時代劇、近未来ハードボイルド、そしてむりやり分類するならもう一度タウン・ストーリーに戻ってくる五つの短篇で構成された本書に色濃く漂ってるのは"関西ノリ"。わたしゃネイティヴ関西人じゃないんだけどそれなりにこちらでの暮らしは長いので、やはりこの"関西系"シチュエーションの連発には「あるある」と思いつつも「そないに無茶な展開にせんでも」とも思いながら読み進んでいくことになったんだった。で、途中までは、というかラストの「千両は続くよどこまでも」(またベタなタイトルですな)まで読み進んでいく間は、んまあそれなりに会話やシチュエーションの面白さでふふふんと楽しみつつも正直「案外大したことねえなあ」なんて思っちゃったんだけど、んむ、最終話はかなり驚かせてくれる。

そこまで適当に、というか考え無しに(としか思えない)ばらまかれてきたネタの数々が、次々に収まるべきところに嵌っていき、最終的に一冊を通して見直してみてみると、ちゃんとした時間SFとして成立しちゃっているってあたりは驚くべき物がある。このショックのためには、「なんだかなー」テイストに満ちたそれまでの4編は決して外せない下準備であった訳なのだよね、いやお見事。ごくわずかですがじわっと来ました(^^;)。

田中哲弥さんって方を全然知らなかったので、コイツはなかなかの儲け物であった。最終話につながる4編の展開とかに、やっぱり少々収まりの悪さは感じるのだけれど、最終話のたたみ方がすばらしい。なかなか、ええもん読ませていただきました。

あ、あと本書に直接関係があるわけではないのだけれど、大森パパの解説は本文読む前に見ちゃいかんタイプの文章だとは思った。ノリノリで楽しいんだけど、いろいろ本書の楽しみを削いじゃう部分もあるので、本体読んでから目を通しましょうね。

(★★★☆)


2006-05-27 [長年日記] この日を編集

[web] はてな死んでる? (10:33)

アンテナも日記もブックマークもRSSもつながらないな。でっかいトラブルでもあったのかな?メンテだったのか。どうやら復旧したみたいですね(12:52)

[web] Opera9.0 Beta2 (12:58)

5/22にリリースされてた模様(ftp://ftp.opera.com/pub/opera/win/900b2/)。お、こりゃかなり良い感じかな、そろそろ8.54から乗り換えてもいいかもしんない。

[F1] モナコGPフリー2 (20:25)

タイミングモニターでぼんやり鑑賞。ニコが良いとこにつけてるのと、トヨタがどよーんと下の方にいてるのがちょっと目新しい感じだろうか。予選はどうなるかな?

[TV] 定期視聴番組 (23:11)

「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。

ペットにされたり怪獣のパワーアップパーツに利用されたり、ぬいぐるみにされたり、大変だなエレキング、ってのが「メビウス」(#8:戦慄の捕食者)。その、ぬいぐるみ怪獣が登場してどういうコトが起きちゃったか、ってあたりのたたみ方に少々不満無しとしないけれども、それ以外はギャグとシリアスのバランスも悪くなく、なかなか楽しめたのではないかいな。真の意味でキーになったんが実はネロンガだったってあたりもまあ、ご愛敬ってコトで。

「BLOOD+」は、漸く話が大きめに動き始めたこともあってなかなか面白かった。んだけど、渡辺篤史がCFで悪魔の棲む家を訪問しちゃって、そっちのインパクトの方がでかかった感じだな。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

奈々 [1時半までメンテの由。]

奈々 [と思ったらもう直ってたかな?]

rover [そういうことのようで。ちょっと焦ったです(^^;)]

asano [はてなアンテナですが、登録サイトの更新をちゃんと補足できなくなることが時々ありますな。現在、乱土さんのアンテナだと、..]

rover [たしかに更新を拾うまでに時間がかかるところがいくつかありますね。倉田さんは基本的に木曜更新、と分かってるからまだいい..]

TUX [●メビウス、過去の怪獣データを組み合わせるという発想は面白いんですが、GUYSの皆さん、タイラントとかジャンボキング..]


2006-05-28 [長年日記] この日を編集

[F1] 一夜明けたら… (10:22)

エラいことになっとりますな。ミハエル、ポール剥奪とな? んむう、予選は見てたけど、ミスのような何か魔が差したような、微妙なとことではあったけどねえ。

これで序盤の見どころは、タク対ミハエルってコトになりますか。

[Day] 久々サポセン

午後から従姉妹殿んとこ出張。フレッツ光プレミアムにしたってんで、またまたセッティング作業。前が30Mぐらいだったのが、50M出るようになってた。へえ。

IP電話のセッティングとかはちゃんとやっていってくれてるのに、なぜかPCのセッティングはやってくんないんだって。古い機種とかMacOS X以前のやつとかはダメなんだと。さらにへえ。

ちょっと手こずったけど夕方には作業完了。夕食は久々に「角」で宴会。作業したのはオレだけだが、宴会にはカミさんも倅も参加するのだった。パラサイトファミリーだな。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

りつこ [どうせ純正林檎は…(‥、)]

rover [南無ー。 ちなみに従姉妹殿のマシンは、いったん撤退する前の牛さんでした。NTTさん的には、PenⅢマシン..]


2006-05-29 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:37)

昨日は酒飲んでばたんきゅーだったので翌日鑑賞。「ああっ女神さま それぞれの翼」、「魔界戦記ディスガイア」、「xxxHOLIC」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。「HOLIC」はちょっと面白いと思うけど、それ以外はちょっと辛いな、土曜の深夜分は。

さて「ボウケンジャー」(Task.15 水の都)、救急戦隊のおとっつあんやら百獣戦隊のサーフィン小僧やら、何やらゲストが見たようなキャラでいっぱいだ。お話はあれやね、過疎に悩むムラが街おこしのために雇ったイベントプロデューサーがスジモンだったんでさあ大変、と(おーい)。"水の都"の秘密なんかは、いくつかは後編に回しても良かったんじゃないの?なんて思わなくもないけど、まあこれはこれで。面白いと思ったっすよ。

「カブト」(#18)は、えーと、水に飛び込むドレイクさんがかっこいいとおもいました。おわり。

良くわからんかったんだけど、風間と一緒に酒飲んでた女性記者さんがこれまで一度もゴン(実は自分の娘)に会ってなかったってのは、ありえる話なのかね? 風間の仕事はゴンがマネージングしてたんでしょ? ていうか仕事しとる場合じゃないだろアンタは、なんてあたりも含めて、そういうのは言わない約束っすか。

「プリキュア」が毎回質が高いのが今期の救いかなあ。咲がキュートだわ。

[F1] モナコGP決勝 (23:04)

しっかり積んで速くなければ、モナコでは勝負にならない(HONDA 中本修平)。まことにもって、その通りの結果でございましたな。残念ながら、ホンダはまったく勝負できていなかったね。ジェンソンもルーベンスもレーシングスクールの講師状態だったもの。レースは割と淡々とした展開。キミとマークがすごく速かったのだけど、終盤になって次々とリタイヤ。完走率の高いレースになるのかな、と思ってた矢先にいろいろ起きた。タクも沈んじゃったし、ヤルノも表彰台上がり損ねてるし。「いや、これからですよ」とコメントつけた川井ちゃんエラい(w。

ミハエルはやっぱりすごいレーサーだよね。最後尾からスタートして、しっかりポイントゲットしているのだもの。それだけに、時折やらかす、不可解とも思える「そこまでするの?」的行動は、結構気になる。「勝ちたい」気持ちが強すぎるあまり、しばしば空気が読めなくなっちゃうタイプなのかな。セナに似てる?

ま、わざとやったとしての話ではあるんですけど。

参考:スチュワードのミハエルへの処分は「F1にとって画期的な決定」(F1通信)

[News] 訃報 (23:36)

俳優の岡田眞澄さんが死去(yomiuri online)。があん、なんてこった、オレがいつまでも「緯度0」のDVDを買わないでいる事への神の怒りであろうか(んなわきゃない、と思いたい)。かなり大きな食道ガンの手術を成功させた、と言うニュースは去年であったか。「マグマ大使」のお父さんもステキであった。合掌。

もうお一方、米原万里氏(asahi.com)。本業はロシア語通訳なのだが、この方の書かれるエッセイはどれも大変に面白かった。こちらも、合掌。

魔女の1ダース : 正義と常識に冷や水を浴びせる13章(米原万里/著)ガセネッタ&シモネッタ(米原万里/著)

米原さんの著作を軽くご紹介。マイ感想はこちら。魔女の1ダースガセネッタ&シモネッタ


2006-05-30 [長年日記] この日を編集

[Day] ちょっとグチる (23:56)

お仕事メールにグチっても、たいがい改善されやしないので無駄な努力なんだけど、作業要望メールに、他人様からの、添付ファイル付きメールを添付して、詳しくはこれ(添付メールに添付されたファイル。これがまたプレーンテキストで充分な物をご丁寧にExcelに貼り付けてくれてるわけだが)見て仕事してくれ、つーのはやめてくれんかなあ。見通し悪くてかなわんわ。


2006-05-31 [長年日記] この日を編集

[web] 今日のspam (15:55)

長谷川さん、とおっしゃる方から。Subjectは"わからないよ…"。

どうしてなの?長谷川は変な勧誘団体と見間違われてるんですか?
そういう団体だったら全部無料の紹介なんてしないと思うんです。私は個人的なつながりで友達の輪を広げ
てみんなでキャンプに行ったりしたいだけなの!!キャンプじゃなくてバーベキューでも良いんです!!
私のページだってそのために作ったんです!作るために勉強だって一生懸命したんです!

http://dondoko.net/ko2これが私の努力の結晶なんですよ!! 遥香さん宛てのメールアドレスは見てもらえましたか?そこにメールしてあげてください!会うって選べ ばすぐわかります!!

わからないのはオレの方だよ。キャンプやバーベキューができないからって、そんなに怒らなくたっていいジャマイカー。

"努力の結晶"とやらも興味深く拝見させていただきましたよ。そりゃ、キャンプはきっと楽しいよね。

[Day] オレも"わからないよ…"(22:42)

どうしてなの?乱土は変な超能力者と見間違われてるんですか?
そういう人間だったら最初から確認メールなんてしないと思うんです。私は納期内に仕事を上げて翌日は立ち呑みに行ったりしたいだけなの!!立ち呑みじゃなくて缶ビールでも良いんです!!

他のページだってそのために作ったんです!作るために勉強だって一生懸命したんです!……してないけど。

(守秘義務に付き自粛)これが私の努力の結晶なんですよ!!
仕事用メーリングリストのアドレスは見てもらえましたか?さっさと残りの資料ください!早くしてくれないと寝てしまいます!!

[Baseball] ボーナスステージを落とすとは… (22:56)

落とすなら井川先発の昨日の方がヤバいかなあと思ってたんだけど。打てませんなあ阪神は。

そうそう、野球と言えばダルビッシュ。やなガキだね。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

すみけん [ああああ乱土さんの仕事相手の窓口の女性の名前が思い出せない。ネタの1つくらいぶちかまそうと思ったのに。]

rover [あ、今回のお相手は野郎なのですよ。ほれ、あっしが仕事してるときに「@北海道」とか言うライブ感満点のメール送ってきた(..]

TUX [●超は付かないかもしれませんが「変な能力者」であることは間違いな…へぶっ!(殴) ●ワタシの場合も、人にライブ系の..]

rover [オレはダメダメの実の能力者だったのかー。]


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懐かしさ満点

妖精を観るには…

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