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前間孝則 著
カバー写真 青木勝
ブックデザイン 鈴木成一デザイン室
だいわ文庫
ISBN4-479-30050-3 \743(税別)
2006年9月30日、国内民間エアラインに在籍するYS-11はそのラストフライトを迎える。初飛行から四十有余年、未だ矍鑠たる初の国産民間機はいかにして誕生し、運営されてきたのかを追う。
前間孝則の本である。がっつりした読み応えを期待するなという方が無理だろう。でも期待するな。こいつは悲しいくらいスカスカな本だ。前間孝則ともあろう人が、何でこんなスカスカな本を世に出して平気でいられるんだろう。「富嶽」の前間孝則だぞ。「戦艦大和誕生」の前間孝則だぞ。日本の技術系ノンフィクションの最高傑作(と私は思ってる)「マン・マシンの昭和伝説」の前間孝則だぞ。そもそも前間さん、このネタに関しても「YS-11」という立派な本をすでに上梓しているではないか。その前間さんが何で…。あたしゃ情けないよ。
全然ダメな本ではないのだ。確かに前半は「それはもう知ってるよ」のオンパレードで、前間さんの前作に当たらなくても、Wikipediaあたりで調べれば分かるようなことが並んでいるのだけど、後半に入り、YS-11の開発の経緯、直面した問題、それらをどうやって解決していったのか、という、「マン・マシン」の「マン」側に重きを置いたパートはそれなりに読みごたえが無いとはいわない。でもやっぱり全体に薄い。ページ数だけは生意気に300ページを超えてるけど、晩飯食ったあとお風呂の準備が出来るまでに読み切れるような本を前間さんに書いてもらってもこっちは嬉しくないのだ。しかも読むところは後半だけとあっては…。
装幀が妙に講談社文庫っぽいのに油断して買った自分もたいがい迂闊だったが、しかし前間孝則ってブランドはこんな、「知的生き方文庫」みたいな本を書くべきそれじゃないだろう。ええい、買うんじゃなかった、こんな本。
(★★)
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yahooで辞書(大辞林)をひいたら、「ふうちょう」は載ってなかった! かざしお が出てきてしまった。びっくりしましたわ。<br>手元の辞書によると、風潮は「時勢のなりゆき」だそうで。なりゆきはなりゆきなので、パワーが強くなったら風潮じゃなかったりして。
国語事典で引いてみても、「風潮がどうこう」みたいな文例は載ってないですよね。潮だけに上下したりするのはありかな、とも思ったりもしましたが、そう言うものでもなさそうで。基本は「風潮」で止めるような使い方をすべきなんでしょうね。
私も前間氏は技術系ノンフィクション最高作家と思っているのですが、YS−11は知っていることばかりで、前間氏にしては読み応えがなかったですね。