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ちょっと早めに出たつもりだったんだけどそうでもなかったか。ヨドバシでICレコーダーを買う、って用事があることを忘れてた、けどインデアンカレーの行列にはちゃんと並ぶバカが一人(w。
人様のお話を聞く仕事で、まあメモだけでも何とかなりそうな気もするんだけどやっぱり念を入れておきたいので、メシ食ったあとヨドバシ徘徊。3800円ちょいの安物があったんでこれでいいかとレジに回ったら「ポイントは加算でよろしいですか?」と来た。あーそういえばポイントなんつーものがあったか。で、試しに「いくらたまってますの?」って聞いたら「6900円分ありますね」だって。「あ、あ、あ、ンじゃそれの一つ上の機種、ポイントでいけますよね?」ってことでオリンパス Voice Trek VN-240をロハでゲットだぜ。そんなにポイントたまってたとは思わなかった。妙に得した気分。ちゃんと役に立ってくれましたよ。ありがとうヨドバシのポイント。
写真は扇町公園から見た関テレ。お台場もたいがいだけど、こっちももうちょっとどうにかならんのか、って気がしてしまうなあ。
WBAライトフライ級王座決定戦。あんまり格闘技に興味のないあたしもついつい最後まで見ちゃったんだから、試合そのものはそれなりに見応えのあるものだったと言えるんじゃないでしょか。最終ラウンドまできっちり打ち合ってたし。
ま、この試合のいろんな事については、小田嶋さんあたりがちゃんとした文章を上げて下さると思うんでわたしゃそっちを楽しみにしときます。
でもこれ、小田嶋さんも呆れてしまってノーコメント、だったりするかもなあ。
おおう、小田嶋さん、もう書いてはった
こっちも。切込隊長blog
アレステア・レナルズ 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ.
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-0115710-0 \1440(税別)
人間的に問題もあるかも知れないが、おおむね公正な雇い主だった。だが彼とその愛妻は、自業自得と言えなくもない理由で一人の敵対者によって殺害されてしまう。彼の信頼を得て身辺警護の職に就き、自らも重傷を負いながら生き延びたおれ、タナーは殺害者、レイビッチへの復讐を誓って行動を開始する。だが敵もさるもの、こちらの行動はすでに見透かされ、対抗手段によって再びタナーは重傷を負い、コールドスリープ状態のまま母星を離れた宇宙船に隔離される羽目に。再び目覚めたタナーが知ったこと、それはめざす相手が惑星イエローストーンの悪名も高いカズムシティに逃げ込んだらしいと言うこと。かつては全宇宙を通じても屈指の楽園と言われたカズムシティ、だが今、そこは7年前の謎の"融合疫"の影響で、想像を絶する怪異な世界へと変貌していたのだ…。
前作「啓示空間」を上回るクソ分厚さ。ここまで来ると何よりもまず、読み始めるまでに多大な決意が必要となるような本。だって厚さ5センチですもの。Ⅲ号戦車なら主砲だぞ(w。
というわけで「しかたない、んじゃあ読んでみるか」って気になるまでにちょっと時間が必要だったわけなんだけど、読み始まったらおいおいおいおいなんてこったい、面白いじゃないか。1120ページ、ほぼ最初から最後まで退屈しないで読んでいける。前作はその自らの重厚長大さに自分自身が耐えきれずに、まるで本書の序盤の見せ場である軌道エレベーターの事故のようにあちこちでラインがプチプチ綻び、切れてはね回ってしまってるようなまとまりのなさを感じてしまったのだが、二作目の本書で著者レナルズさん、なにか小説を書く上でのキモみたいなものをがっつり掴んじゃったんじゃないかって気がする。様々な小ネタ、大ネタ、いろんなヒキが錯綜し、 その全てにちゃんと説明と落ちが付く。ほぼ満点(ラストにちょっと不満あり、なんです)、と言っていい構成なんではないか、小説としては。
SFとしてはどうかって事になると、こっちはやや手薄かも知れない。いろんな小物アイデアががんがんぶち込まれててああもったいない、って気もするし、終盤にぶち込まれる"銀河最終ほにゃらら"ってアイデアに至っては、よーく考えると5秒ぐらい口開きっぱなしになりそうなものなんだけど、そこら辺のSF的な「ここ、凄いんですよ、ちゃんと読んでくださいね」な描き込みは案外控えめで、むしろミステリ的に「ああ、あれはそういう風に繋がるのか」的な、いろんなピースがぱちぱちハマっていく気持ちよさ、みたいなものを重視した造りになっているように思う。なのでこのクソ分厚さにも関わらす、ページをめくるのが楽しい本になっている。実際私、最初の方はちょこちょこ読んではまた明日、って感じで進んでたんですけど、真ん中あたりからもう面白くなっちゃって、一気に後ろ半分は読み切っちゃいました。上手い具合にSFとミステリのおいしいところをくっつけた本、って感じかな。
なんでも訳者、中原さんのあとがきによるとこの作品、最初に著者が書き上げたのはこの半分ぐらいの分量で、それではセールス的に弱いという編集側の意向で、追加の要素が加わってこのクソ分厚い本になったものらしい。中原さんも書いておられるけど、どこら辺が追加パートなのかは何となく分かる。で、実はこの追加されたパートがこの本をでたらめに面白くしている最重要要素であり、同時にラストに妙に、これじゃあ全部はちゃんと収まってないんじゃないの? って不満を残してしまう原因にもなってしまっているような気がするな。追加パートが無ければこのラスト、そんなに悪くないものであったような気がするんだが、追加パート側のお話との関係性(これがどうして、軽視できない)を考えるともう一声、つっこんで欲しかったような気はする。正直最終章とエピローグでちょっとだけ、背中にお水を2.3滴、ぽとりと落とされたような気はしてしまった。ここまでやってくれてるんだから、って気分とここまでやってくれたんならもう一声、が錯綜しちゃうわけですな。そこはちょっと惜しい。
ラス前数ページまでは文句なしに楽しめた。オーラスでもう一声、大きい手を期待したのに三位確定の下家が場を見ねえでタンヤオのみで上がって半荘終了、みたいなもったいなさは感じちゃったかも。んでもこれはかなり面白いです。SFファンの夏休み課題図書の一冊の資格はあるんじゃないかな。
(★★★★)
「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。さて、タイトルで"重圧"とか言ってる割に、そないに一人で苦しんどるようにも見えなかったのが「メビウス」(#18:ウルトラマンの重圧)。
まあね、ウルトラブレスレットのお披露目だからベムスター呼んだわけね、ってところで。コノミっちー(つかサコミズさんもコノミは『コノミちゃん』呼ばわりなんだな。あの子だけ正規の隊員とちょっと違う扱いなのかしら。服装も違うし)の教育論は妙に説得力あって良かったんだけど、それがミライ君にいかなる教訓を与えたのか、頭の悪い私にはさっぱり分からなかったなあ。早急に結果ばかり求めちゃダメだよ、とな? うんまあそれは確かにそうだけどね。
あとはあれですね、人間側がせっかく頑張ってやったことなんだから、ベムスターのお口糊付け作戦は、もうちょっと良い方向に作用させてあげても良かったんじゃないかなあ、ってのと、メビウスブレイブってのが、どこがどう変わったのか良く分からんかったのがちょっと気になりましたです。
あとはえーと、「ツバサ」の黒鋼さんがなかなかキッツい過去の持ち主で、その過去に向き合うために「黒鋼」って名前を自分から選んだ(んだよな?)、って言うエピソードと、そんな黒鋼を気遣うモコナのけなげさにちょっとだけきゅん。
なんだか最近、しょっちゅうきゅんきゅん言っとるなーオレは。
昨日のフリー走行で前を走るドーンポスの遅さにイラついたアロンソが、ドーンポスの前でブレーキテスト(^^;)を実行してドライチ、さらにイエローフラッグ中の追い越しでウラドラも乗って予選タイムに2秒加算というとても重いペナルティ。わあ、こりゃミハエル鉄板ちゃうのん、などと思っていたら土曜の朝のフリーでジェンソンがエンジン壊して止って出た赤旗の間にクルマを二台追い越しちゃってこっちもドラドラ、2秒加算のペナルティ。あんたがやってどないするんじゃってとこなんだが、こういうモンなんだろうなあ、人間のやる事ってのは。
おかげで今年一番アツいQ1になりましたなあ。16位以内に入るためにこの二人が死力を尽くす。Q1開始前には1分20秒中盤ぐらいが必要って話だったのが、意外にみんな燃えたのか(w、20秒を切るくらいじゃないと残れないことに。ラストギリギリのミハエルとフェルナンドの走りは凄かった。あと、タクがしっかり22秒台で走ってたのも拍手っすね。
とはいえ2秒はデカい。二人ともさすがにQ2には残れなかったね。Q3ではマッサの頑張りがなかなか涙を誘う。一瞬ポールは押さえたかと思ったんだけど、終了間際にキミが飛び込んできてみんなびっくり。Live Timingのコメンタリ担当者も「こんなん予想してなかった」みたいなコメント入れてたもんなー。
決勝グリッドはキミ、フェリペ、ルーベンス、ジェンソン…はエンジン交換だから10番降格か…。何やら明日の決勝、いろんな事が起こるのかもなあ。
ライアンですが、場車内の空気が最悪です(イミフwwwうはwwwwおkwwww)。酒吹いちまったジャマイカ。
だったっけ、タチコマが歌ってたのは。さて、新作「攻殻機動隊」に日産のコンセプトカーが登場するってニュースがありましたがそいつはいったん措いといて、このニュースの中でも紹介されてた、小型タチコマロボの紹介ムービー(http://robot.watch.impress.co.jp/static/2006/08/04/tachikoma.wmv)がすんばらしい。これ、ちょっと欲しいよなあ。TUXさん、紹介サンクス。
早起きしちゃったんで朝から録画してたCS版で観戦。昨晩も作業しながらLive Timingでは観戦してたんだけど、タクのタイムにばかり注目してる(いや、セイフティカー出るまでの走りは100点満点だったんでは無いかいな)間に、上位で大変なことがおこってたことに気づいてなかったですよ(w。
今年初、ついでにハンガリーGPの歴史の中でも初めてだというウェットコンディションのおかげで、予選タイム2秒加算も決勝グリッド10番降格もたいした意味をなさないモノになってしまったようで、まっとうに予選でポジションを決めたキミとフェリペが貧乏くじ引いちゃったのが、ちょっとかわいそうな気がしてしまった。そのコンディションのおかげももちろんあるんだろうけど、終始フェルナンドと互角以上のタイムを叩き出してたジェンソンの優勝は、これはこれでやっぱり実力で勝ち取ったものだと思う。レースが終わってから「君が代」を聴くってのはなかなか良いもんですな。
以下ペドロ、ニックが表彰台。ニック良くがんばった。ジャックに換ってチームメイトになったロバート(『クビサ』と呼んで欲しい、ってリリース出したんですって)も入賞でBMWも頑張ったなあ…と思ったらクビサは重量規定違反でポイント剥奪…。
ミハエルは、んー、鱈レバー定食なんだけども、やっぱりフェルナンドがリタイアした時点でピットに入れてドライに履き替えるべきだったんじゃないかなあ。今日になって映像見て、タイヤの様子が分かってかなり驚きましたです。
クビサのおかげでミハエル、ポイントを1点は縮められたけど残りはあと5つ。どうなるかなーこの先。
アニマックスでやってた「機動戦士Ζガンダム 星を継ぐもの」、録画して鑑賞。Ζは再放送も含めて多分2、3回は見てるはずなんだけど、何故かいつも一回目を見逃してたんで、おおむねどういう話だったのか、やっと分かった。お話はアムロがカラバに合流するあたりまで。
映画化に際してはずいぶんといろいろ凝った処理もされたらしいが、なに、家庭用テレビで見る限りそのありがたみはイマイチ伝わってこない。昔の絵は昔っぽいし、新作のパートはやっぱり新作パートにしか見えない。新作となったアッシマーやギャプラン、それから(私の大好きな)マラサイあたりが動くところは確かに見応えあるけれど、んでもお金払って劇場で観るべき映画だったのかというと、かつてのファーストガンダム劇場版、ちゃんと小屋に足運んだ経験も踏まえていうなら、それ程のモンでもない、とも思ったりする。
お話のスジは知っているし、そもそもテレビシリーズはそれなりに完成度の高いストーリーだったのだからわざわざそれを弄る必要もないだろうと思う。ほぼ同じモノに1800円プラスパンフ代払うのはちょっともったいないよな、と。ただ、安価に手許にソフトを置いておけるのならそうしたい、ってことで今回みたいにCSで放映してくれるならそれは大歓迎。オレ、特典映像もコメンタリもどーせ見ないから、これで充分。
て事でわたくしにとっては大変にコストパフォーマンスの高い一本であった。でもこれ、テレビシリーズ見てない人がついて行くのは大変だろうねえ。
「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「RAY the Animation」、「xxxHOLIC」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。そして黄門様見るの忘れてしまった、不覚(つoT)。
元腕利きスパイ(今時スパイってのもなあ、は言わない約束ね、言っちゃったけど)のブルー、かつての先輩にして相棒がネガティブ側と結託して彼を捉えてプレシャスの横取りをもくろむ…ってのが「ボウケンジャー」(Task.23 あぶない相棒)なんだけど実は蒼太君のエピソードはあくまでツカミで、脚本家(今回は小林さんですね)がホントに描きたかった事ってのは、ボウケンジャーの一員にはなったけれど、いまだにどこかでアシュの封印者としての自分を引きずってる"高丘の"が、そんな自分に一区切り付けるお話、だったんじゃないですかね。そこを描き込もうと思えばいくらでも出来たとは思うけど、あえてそこは軽く押さえて、蒼太君の話の方にもちゃんとオチをつけて見せるあたりはなかなかなんじゃないですか。「ボウケンジャー」は蒼太君とサクラ姐さんフィーチャリングのエピソードが、結構わたくし好みの展開になる傾向があるようで。
「カブト」(#27)は、かつてカリスマ弁護士の忠犬だった吾郎ちゃんがいっぱしの腹黒キャラになり、最初矢車さんにキャンキャン言ってた影山クンにきゅいーんきゅいーんとなつかれるあたりの図が結構面白くて、そこだけ楽しみに見てたりして。吾郎ちゃん三島さんも結構ツンデレで面白いし。本筋の方もまあまあつまらないと言うところまでは行かない、レベルではあるんだが、やっぱりエセ貴族とカリスマ美容師のパートはもうちょっと何とかして欲しい気分ではある。ここをどうにかしてくれたら敏鬼脚本でも、もう少し楽しめそうな気がするんだけどなあ。
ま、今週は本編とは関係なく、間に挟まったCFでいきなり「マタンキ!」とか言う叫びが聞こえたんで何が起きたのかと思いました。んあ?、"マタンキ"じゃなく"魔弾キー"でしたか。ああびっくりした、オレは「トイレット博士」、リアルタイム世代なんだよ(w。
映画サキ駆け…あやや「スケバン刑事」戦闘服初披露(ZAKZAK)。うーむ、このコスチューム自体は大変格好良いと思うけど、"スケバン刑事"つー文脈に、これは無事に乗っかっているモノなの? これもアリ? そこらが良く分からん。
いずれにせよワタシの守備範囲からはちょいブローな感じなので、今の所積極的に観に行こうとかは思ってはいないですけど。いや、あまりにもヒドいってんならそれはそれで考えなくもないけどね(^^;)
もし今日の作業のキモが、抜けかけてたタッチパネル付き液晶ディスプレイのACアダプタ周りの接続をちゃんとし直すだけ、ちゅーんやったらおっちゃん怒るでほんま(^^;)。
んまあそういうところを試そうと思わない人が増えてるおかげで、オレらが小遣い稼ぎ出来ちゃうんだろうけどね。
今日は岸和田の作業のあとにもう一件打ち合わせがあったので、帰り道は肥後橋経由。おお、なんか忙しそうなビジネスマンぽいじゃないか(どこが)。小一時間打ち合わせしたあと、クライアントさんからビールふるまっていただいちゃってちょっとハッピー。がぶがぶ飲んじゃってすいませんでした。今日は飲んだのであれですが、明日から頑張ってお仕事しますです、はい。
ウェン・スペンサー 著/赤尾秀子 訳
カバーイラスト エナミカツミ
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011572-9 \940(税別)
並行宇宙的に存在していた人間界とエルフたちの世界。21世紀後半、中国によって実用化された超空間ジャンプ装置は、二つの世界に定期的に開閉するゲートを産み出してしまった。この影響でピッツバーグ周辺は、一月おきに人間界とエルフ界を行き来する特異点になってしまう。科学と魔法が共に存在するピッツバーグでジャンク屋を営むのが18歳の天才少女、ティンカー。ピッツバーグが地球側に戻る"シャットダウン"現象が発動する直前、彼女の前には魔法で制御される獰猛な戦闘犬たちの姿が…。だが彼らの目的は厳密にはティンカーではなく……
まーたハヤカワはこげな表紙使ってからにー、と憮然とした気分で読み始めたんだけど、あはははは、このカバーイラストのチョイスは、本作に限ってはまったく正しい選択だ。だってこれ、どこを切ってもアメリカンライトノベル、としか思えない小説だもの(あれっ、なぜか今頭の中に『あるみかんばいおりんす』って単語が浮かんじゃったぞ、なぜだろう。久美子映画見るのだもの。全然関係ない話です、無視してください)。
と、ライトノベルを読まないワタシは思ってしまったのだけど、実際のところライトノベルと呼ばれるジャンルの作品を読み慣れている人が本作を読んだらどういう感想を持つのか、ってのはちょっと興味がある。ライトノベル読みでない私はこれを正しいライトノベルであると(つまり巷間云われるライトノベルってヤツは、こういうモノなのかな、と、勝手に)感じたんだが、実際にそのジャンルの作品をたくさん読んでる人たちにとって、こいつはライトノベルと判定できるモノなのか、ってあたりにちょっと興味があるわけですね。良かったらどなたかツッコミ入れてください。
お話はつまり、まあ血筋のおかげもあるんだけど電子工学やら量子コンピュータやら理系にでたらめに強い反面政治だの歴史だのには全然興味がなく、自分の才覚でちょっと不思議な世界でたくましく生きている自分はちっともそうは思わないんだけど周りのみんなは"キレイだキレイだ"と言ってくれてる女の子が、ひょんな事で知り合ったエルフの王子様に見初められ、でも私そんなキレイでもないし育ちだって良くないしがさつだし野蛮だし人間よりはるかに綺麗なエルフなんかと釣り合うわけないじゃないでもちょっとエルフとのセックスには興味あるかもーとか思ってたら、当のエルフの王子様の方はばかだなあキミみたいに綺麗でステキな女の子はエルフにだって存在しないよキミを初めて見たときからその虜になっちゃったんだよだからキミはエルフにしちゃうもんね僕の○○○○できゃーなんてことするの、ってなんで私の耳とんがってるのとかいってたら私たちをつけ狙ってる連中も出てきて一体どうなっちゃうのこれから。
ぜえぜえ(^^;)。田中哲弥さん風にまとめてみましたがどうだったでしょうか。だいたいこういう話だったと思うんですが(w。
なんというか、マキャフリィが今20代で、編集者が徳間とか角川のヒトだったら、こういう話描いたかもなあ、って感じ。ま、日本だったらこの本1冊、4つぐらいに分けていただろうとも思うけどね。軽く楽しめる本であることは確かで、それなりに伏線への始末の付け方なんかも抜かりはない。良くも悪くもイノセントなアメリカ人的思想のパターンはちょっと「おいおい」と思う(日本はまだしも、中国へのこの扱い、大丈夫か? と余計なお世話的に心配になっちゃったですよ)けど、読んでる間はそれなりに楽しい時間を過ごせる作品であるのは確か。ただこれ、SFとしてどうなんだ? ここに何か新しいワンダーはあったか? ってあたりでうーんと考え込んじゃう。読み終えて素直に「面白かった」と思える反面、「これを面白がるのはオレにとってええことなんじゃろか?」と言う気分も同時に湧いてきたりしてるわけで、そこらへん何やら微妙。
(★★★)
wtbw経由で、期間限定 東京大学地震科学研究所「日本沈没」と地球科学に関するQ&Aコーナー。いいなあこれ。私のツボ直撃だったのはこれかな。
Q15.玲子の駐屯地へ小野寺が来た時のラブシーンで、野外でじぶんの過去の辛さを語る玲子とそれを静かに聴いている小野寺の後ろの虫の声・・・・・アレだけの火山灰がぼたぼた降っていても虫って生きているものなのでしょうか??? すごく素敵なシーンなだけにあの音が邪魔に聞こえて.....
A15. 鋭い指摘です。思いもよりませんでした。さっそく火山灰が昆虫にもたらす影響について調べてみたところ、いくつかの研究や観測例があるようです。(以下略)
さっそく調べるところが実になんというか、ステキ。ここでは略させていただいた、調査結果がまた何ともいえず、読んで行くにつれて笑いがこみ上げて来ちゃうものになっておる。他にもいろいろ、ええ感じの質疑が揃っとります。ちゃんと学問をやってる人っていうのは、一見くだらないと思えるようなことであっても、簡単にくだらん、と決めつけてしまわない人たちなのだよね。ステキな学者さんがたくさんおられるんでしょうなあ、こちらには。
それはともかく、わざわざ"Q9."が用意されているってあたりに、映画に対する研究者の皆さんからのそれなりの見解みたいなものが含まれている、と考えちゃうってのは少々穿ちすぎですかね(^^;)。
古本のデータ作ってるときに気がついた。はるき悦巳って「マンガ少年」に描いてたんだな。1978年6月号。「伝説」というシルクロード系ファンタジー(どういう世界だそりゃ)。全体にシリアスな雰囲気の作品なんだが、子供の顔とか書き文字とかに、「チエ」的雰囲気はあるかも知れない。ちなみに「じゃりン子チエ」も同年連載スタート。なるほどなあ。
「マンガ少年」が(ほぼ)出発点の人って、ますむらひろし、竜巻竜次、石坂啓、神谷みのる、木村直巳、あや秀男、速星七生あたりはぱっと思い出せるんだけども、はるき悦巳もそうだったんだろうか。
手塚治虫、石森章太郎、松本零士、ジョージ秋山、石川賢、みなもとセンセに吾妻さん、そうそうたるメンツでスタートした「マンガ少年」なんだけど、実はスタートしたときからたっぷり古さをまとった本だったような記憶がある。手堅くはあるが覇気がない、ってところですか。起用される新人たちも、勝率としては5割以下だったんじゃないだろうか。呆れるくらい古いセンスの新人さんのマンガにしばしばげんなりしたもんです。みなもとセンセと吾妻さんの連載と、不定期登場の藤子さんのSF読み切りだけが楽しみだったような憶えが。
そんな中、実は一人だけ気になってしかたがない作家さんがいらっしゃいまして、って話は以下次号、おっとっと、次エントリ。
その方のお名前は南聖二さん。初登場は'77年1月号の「青いウサギ」(サムネールクリックでトビラ絵表示します。JPEG480×705)。真先守をもう少し若向きかつ端正にしたような、大変達者な絵で、こう、いかにも"青い"若者たちの苛立ちみたいなものをとても上手に描いてらっしゃってて、当時その"青い"時期まっただ中だったわたしゃ、一発でファンになってしまったワケなんですが、その後どこでも見かけることがないんだよなあ。amazonで調べてみると「ザ・コンバット
」、なる南聖二名義の単行本があるけど、これ、この南さんなんだろうか。オレの記憶の中にある南さんが、そんなタイトルのマンガ出すかなあって気も微妙にあるんだけど。
この人の作品が読めないってのは、マンガファンにとってかなりもったいない話だと思うんだけどなあ。「青いウサギ」に始まる恭介君シリーズ、コミックスで(つまり、キレイな状態で)もう一度読みたいな。コミックスになってないとしたら、復刊リクエストも出来ないんですかね?
今日は古本屋ネタばっかりだ。さて次は、先日お店に出して、すぐにお買い上げ頂いた同人誌、「宇宙の傑作機」の執筆者の一人である水城徹さんのサイト、「航天機構」から、宇宙の傑作機 No,10。よく言われる、アポロ計画時代に使われてたコンピュータのスペック、今風に考えたらどのあたりに相当するの? って話題に関するお話。大変興味深い。
もとより理系なお話にはまったく弱い私であるが、それでもなんだな、"アーキテクチャ"ってのは本来こういう文脈で語られるべき単語であるのだろうな、と、ものすごく漠然とではあるが納得しちゃったりして。勉強になります。
高校野球もあって「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」の二本だけ。さて太田愛脚本ってことで期待して見た「メビウス」(#19:孤高のスタンドプレイヤー)。
まあなんですな、宇宙人一人(もしかしたら二人)、準超能力者二人、天才一人、怪獣使い一人というきわめて異能な人間たちの集まりであるクルーガイズにあって、単に多血質なだけのリュウ君が毎回イラついて大声上げるのもむべなるかな、と。そこには同情するがあんたのキンキン声は耳障りでイライラするんでヘンに伝法な喋り方するのはやはり控えて欲しい。
太田愛脚本に関しては、それなりに手堅くまとめたかな、ってとこですか。量子論的にゆって3体が3分の1ずつ本物である怪獣、と言う設定に妙にSFを感じたが、角の灯りが点いてるときがより本物っぽい状態であるってんならば、別に3体同時に攻撃する必要もないんじゃないかとは思ったり。
あとはなんだ、ビン入り牛乳とパンを飲み食いしながら語るサコミズさんとリュウ君の絵に、この番組のスタッフの'70年代ウルトラ嗜好を感じてしまいました。
で、わたしゃダメなのよね「帰りマン」以降(正直言うと『セブン』も入っちゃうんだけど)のウルトラって。
割と読んでてムカついたネタが二つ。サイト画面が読みズラい(夏目房之介の「で?」)、真夏の可愛いクソガキさま(世界一小さい新聞)。
読みづらいことを自分でも認識されてるなら、何か手を打とうとは考えないのでしょうか夏目先生。ITメディアのblogはユーザーにカスタマイズの余地がないものなので? だったらさらにお引っ越しされるって選択肢もあると思うんですが。
後者の方は、一見ええ話に見えるけど、この文章の書き手の品性はかなり下劣なものだと思う。
私はさりげなく、連れの編集者に言ってみた。
「フーリガンでやってみるか?」と私。
つまり自分は出来ればゴタゴタに巻き込まれるのはイヤだけどこの状況はどうにかなったら良いなー、と思ってるだけの人間の話ではないかね、これは。とって付けたように客が一斉に編集者に感謝し、小さく拍手をした人もいたのだ。
なぁんてオチをつけるあたりにもげんなり。自分でやれよ自分で。そしてとりあえず他人様の反応引っ張って(自分がやったことでもないのに)、自分の(そもそもあんまり積極的に前に出さなかった)主張を補強するような真似は、するもんじゃないだろう。
映画、小説版「ローレライ」に関して、その評を一番読みたいと思っていた人が根岸泉さん。やっと書いてくださった。Script Seet 2006年版。
うむうむ、小説版についてはおおむね同意。私はロタール=ギュンター・ブーフハイムの「Uボート」(ウォルフガング・ペーターゼンの「Uボート」と言ってもよいが)のラストに「サブマリン707」がくっついたかような読後感の悪い小説
というよりは、「サブマリン707」読んでると、間にしょっちゅう「攻防900日」が挟まってしまってかなわんなぁ、な小説と感じましたが、まあ些細なこって。
映画の方は、根岸さんのおっしゃることも分かるけど、それも飲み込んだ上でやっぱりあれは良い映画だったんじゃないかとわたしゃ思う。良い、とは言えないか。好きになれる映画、だな。いろんなところが足りてないんだけど、少なくとも「次は頼むぜ」って気にはなれた。それで次がアレだったってのは、えーとちょっとあのその、なんと申しますか…(^^;)。
この前の仕事が産廃処理業者さんのサイトで、今やってるのはビル清掃業者さんのサイト作成。なんだかクリーンな仕事が集まってきてるな。人徳だな(オレの、ではないけど)。
んで業務内容のページなんぞをいじってて気になったのが、「清拭」なる言葉。恥ずかしながら読み方が分からなかった。goo辞書で調べたら、「きよぶき」と読んだ場合は、ぬれた布で拭いたあと、さらに乾いた布で拭いて仕上げること。からぶき。
という意味だが、「せいしき」なる読みもあり、これはちゃんとATOKも変換してくれるんだけど、こっちだと主に医療の現場で使われる言葉で、患者さんの身体を濡れた布で拭く作業であるらしい。カミさん(リタイヤ中の元正看護婦)に確認したら確かにそういうことであった。ふうむ、もちろんビル掃除(学生時代、あたしもバイトでやりました。高槻だったか茨城だったかの青少年の家の掃除はマジで死ぬと思った。掃除しても掃除してもおんなじ部屋があるのだもの)業界的には違う意味で使われる単語であったとしてもなんの問題もないのだが。
まあなんだな、「払拭」の「拭」だから「せいしょく」かな? などと思った私はかなりバカであったが、同じ言葉でも業種で微妙に意味合いが違ってくる事ってのはあるものなのだな。勉強になりました。それにしても「せいしき」でぐぐってみると、結構重い話題が並んでて、仕事と直接関係ないところで妙に考え込んでしまいますな。
アニマックスでやってたヤツ。1995年、監督片山一良(第1話)・福田己津央(第2話)。
一応2話で完結してはいるんだが、どうなんだろうこれ、実は全6話とかの構想だったのが、1話目のセールスが思わしくないんで急遽2話完結になっちゃった、とか言う事情でもあったんだろうか。なんというか、ドタバタした作品になってしまっている。いろんなところがどうにもこうにも舌っ足らずなまま、お話が進んでいく感じ。
キャラデザイン安彦良和、メカデザイン小林誠ってのは豪華な名前だが、少なくとも安彦キャラが動いてるって感じはしない。潜水艦モノって事もあるのか、安彦キャラってよりはかわぐちかいじキャラみたいだし、小林メカもこれ、"ラ號"だけだよねえ。"ラ號"はまあ、それなりに気合い入ってるけどライバル艦の"リバティ"のデザインは力入ってないこと夥しいし、うーむ。
それでも第1話は、現用のヘリコや艦船の作画に結構力入っててそこを見るのは結構楽しかったけど、2話になるとバンクの戦闘シーンが増えてるしなあ。あ、監督さんが(ま、まさかな)……。
総じて「海底軍艦」のどの辺りを押してやるとお客が喜ぶか、ってところを完全に見誤ったか、そもそも最初っからそんなの考えてないまま造っちゃったアニメって感じですな。
学習障害性ナショナリスト(内田樹の研究室)。
わたしゃいわゆる"ブサヨ"系思考パターンの人間であるわけだが、靖国参拝って話については、なかなかまとまった考えが出来ないでいる。
たとえば凄く乱暴な話だが、別にA級戦犯に限らなくても、あそこに祀られてる人の中には外道の限りを尽くした上に死んだ人間だっているのだろうし、それでもお国の一大イベントに参加して命を落としたのだから、そういう人物には一定の敬意は払うべきだ、というのが靖国神社の存在理由であるのならそれはそれでありかもな、とも思うわけだ。それが良い、と思う人のためにそういう施設が存在してもよろしかろうと思う。
とはいえ、それをやれば反発を招くことがあらかじめわかりきっている行動を、なんの前後策も取らずに行動してしまう公人ってのはどうなんだ、とも思うわけで。文句言ってるのは中韓だけだ、他の国はそんなこと問題にしていない、なるほど。で、日本の一番のご近所はどこなんだ? 一人の人間が信念を貫くのは結構なことだが、その人間が、公人として自らの信念を貫くことで日本を拙い方向に持って行くようなものであったとしたら、それはやっぱりお国のためにヤバかろう、とも思ってたわけで、そこらをすっぱりと"国益"で切り取った内田先生のエントリには、私はかなり納得して、感心して、同意できましたです。
一方的に納得しちゃうのもマズいと思うので、カウンターパートとして、切込隊長blogあたりも併せて読んでおきましょう。
昨日の「新 海底軍艦」のお話に水上紫煙さんからツッコミをいただいた(ありがとうございます)。ふむう、一つのネタの同時多方向展開で二度三度おいしい目にありつく、と言うのがメディアミックスってヤツの旨味なんだろうけど、実はそうそう上手くいくもんでもないって事なんだろうな。世の中に成功したメディアミックス戦略ってのは幾つかあるようには思うけど、じつは最初っから、「これはメディアミックスで行くぜ」で始めて、それがまんまと図に当たったのって案外少ないんじゃないかとは思う。「パトレイバー」ぐらいじゃないです?
なんですな、メディアミックスで大儲けしようと思ったら、まずどれか一つのジャンルですでに大当たりを取ってるブツを持ってこないと(かつ、賞味期間を見誤らないうちにそれをやらないと)難しいよって事なんであろうか。
「キャラクターは誰それさん、これをあの人が立体化して、なんとあの人のマンガも同時展開。OVAの音楽にはあの○○を予定しているんですよ」などと甘言を弄して近づいてくる手合いには注意しましょう、って事なんだろうなあ。関わりを持つ羽目になった水上さん、お疲れさまでした。
そういえばこの手のメディアミックス系プロジェクトに「ヤマト」もあったよなあ。例の、シド・ミードがデザインしたバージョンの。あれも(『ラ號』の立体模型は小林誠氏本人が"モデルカーレーサーズ"誌で作例を紹介していたと思う)小林さんがスクラッチビルドのヤマトこさえてたなあ。小林誠製立体モデルとメディアミックスプロジェクトの行く末には、なんか良くないジンクスがあったりするのかしら。
こちらも昨日のお話の続き。寸゛さんのエントリなど読ませていただいた上で「国益」についてちょっと補足。
つまるところ「国益」というのは「勝利条件」に他ならないと思う。それをクリアすることが国家にとっての中間目標であり、幾つかの中間目標の集合体であるところの最終的な目標。スパンとしてはおそらく最短でも10年とか20年ぐらいのモノになるのではないか。そこを見てないか、あるいは見ていてもこれこれこういう理由があるから、私が靖国参拝することで10年後にこんな良いことが日本におこるのですよ、と説明しない総理大臣というのはやはり困ったものだと思う。
十五年戦争まで戻るならば、戦争をすることが国益に繋がるのではなく、戦争に勝つことが国益に繋がったはずだ。「こんぼう」ひとつで「りゅうおう」に挑戦するような行為をして国益にかなっていた、とは言えないのじゃないだろうか。戦争をするしかない状況はありえる。だけどやるならまず勝利条件を設定しなくちゃいけない。それから、その条件が満たされないことが明らかになったときに、次善の策が用意されちゃいけないと思う。国益を考えるというのはそういうことではないだろうか。勝利条件とそれが満たされなかったときに何をすべきなのか、をまったく考えずにそれしかないから戦争しましょう、で命を賭けざるをえなくなった多くの人に、お国の為に命を捧げた人だから、と単純に敬意を示して済むものなのか? もしかしたらなくさずにすんだ命だったかも知れないのに。
私は内田さんの書いたモノの全てには賛意は示さない。でも大筋ではやっぱり賛同できる。つまるところ「やむにやまれぬやまとだましひ」(は吉田松陰でしたか)で突っ走る事のヤバさをどうして誰も問題にしないのか、ってところなんじゃないのかな、と。それで何回痛い目を見たら気が済むのかと。そこで意味を持ってくるのはやっぱり最終的に「国益」と言う言葉だと思う。小泉さんがマズいのは、何かの言葉を発する、その瞬間の国益しか見てないところにあると思うわけで。
他国なんかどうでも良い。へこへこして相手が油断するんならいくらでも卑屈になればいい。問題なのは今この国にとって、10年先、20年先の勝利条件が何なのか、をだれも提示し得ていないことだと思う。
おや? ついこの間着手したばかりのはずのお仕事、残り作業がほとんど無い状態になっているぞ。これはどうしたことだ。8月いっぱいかかると見積もっていた、というか、そもそもいつものように夏休みの小学生モードで、だらだらと仕事してたはずなんだが、なんでこんなにはかどってるんだ? もしかして暑さで脳味噌溶かして耳から出した方がオレ、効率的に仕事できたりするんだろうか。不思議なこともあるものだ。
ま、このあとにやってくるであろう修正要望への対応の方こそが、お仕事のキモなんだろうけど。翌日改めて見わたしてみたんだけど、うーん、確かにほとんどできてる。あと、Illustrator引っ張り出してアクセスマップこさえて、ちょっとだけ素材の差し替えをやれば一通り完成しちゃうよ。おっかしいなあ、誰がこんなにてきぱき作業したんだ?
と言うモノがあることを草の日々、藁の日々で知りました。どういうものかはリンク先からさらにリンクをたどってもらえば一目瞭然。いさましいチビのイラストレイター・水玉蛍之丞氏による造語であるらしく、元ネタはSFマガジン1999年5月号なんだと。さっそく引っ張り出して確認。うんうんなるほどそういうことか。最近のオレの話だとこのあたりだな。映画の筋に関係なく、「わあいスピップ号だ」なんてやってる自分もまた、間違いなく罹患者であるわね。
そもそも"ケッテンクラート"で既にピクピクしてるんだからどこに出しても恥ずかしくない症候群患者だわ。
それはともかくここにケッテンクラートを持ってきた水玉蛍之丞のセンスはさすがだなあ。語呂のセンス、選ばれたアイテムの微妙な立ち位置(ちょっと首つっこんでるヤツならみんな知ってるけど、半歩ずれたらたちまち誰にも分からないネタになってしまう、ってあたり)とか、見事ですね。これが兄上の手にかかったらきっと「ブラックバーン・ブラックバーン症候群」とかになって、模型フェチでも手に負えないネタと化すんだぜ(^^;)。
ニスモおよび井出に対し失格、罰金の裁定。事の顛末はこういうこと(ともにAUTOSPORT WEB)のようで。
どういう事情があったのかは知らないが、こりゃちょっと酷いなあ。競り合ってのクラッシュでもなんでもなく、周回遅れを吹っ飛ばしちゃったワケでしょ? しかもそれに続いてサインも見なけりゃ黒旗も無視(無線が故障してたとか言う話だが、サイン見ないでレースするレーサーがおるんかい?)。やっと戻ってきたと思ったら井出だけはこの時点でもまだドライブスルーだと思ってたのかまた発進、って…。
単なる憶測だけど、井出は最初のドライブスルーは分かってて無視してたんじゃないかな。で、運の悪いことに黒旗の方を見落とした。ピットが必死でサイン出してるんで、そろそろかと思ってピットに入ったときにも、ペナルティはドライブスルーだけで、自分に黒旗が出てたなんて知らなかった、なんて可能性はあるものなんでしょうか。無理とうっかりでエラいことになっちゃった、みたいな。
なんにしても同僚の本山と松田が、一番気の毒だよなあ。
おかしいおかしいと思いつつ、作業はなぜか仮納品の方向に一直線。こんなにスムーズに話が進んで良いのだろうか。何か不安だ。
せっかく連絡頂いたのに、その時間トイレで気張ってて電話取れませんでした。ごめんなさい>担当者様。
一日遅れ、かつ週遅れも二本。周回遅れになったのはあたしのせいじゃなく、高校生諸君が炎天下に野球しまくってるから。その影響もあって今週は「RAY the Animation」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」の4本のみ。で、「ボウケンジャー」(Task.25 禁断の果実)は、高丘のがアルジャーノンを森に帰してやるお話。
んーと、条件付きで良いお話、というところか。大きいお友達にはまあいい話、小さいお友達には「ねえ、アクタガミはどうなるのー?」と思わせちゃっただろうから、ここに後日譚が挟まるなら結構。挟む気ないんならこの回でケリをつけても良かったのじゃないかな、と。割とこういう終わり方って、子供心に引っかかりを残すんじゃないかなあと思ったりもするんですがそんなことありませんか? わたしゃ子供の時に見たセブン第6話(『ダーク・ゾーン』な)で、なんかセブンに関しては熱が冷めましたけど。
ま、あれほどダークな話じゃなかったので良いんだけど、でもどうでしょ、小さいお子様の中には、森に消えていったアクタガミの行く末が気になって仕方のないお友達もいるんじゃないかなあ。ヤツデンワニみたいに時々出してやったらどうっすかね。知恵の実の影響も時々戻るんで、それでボウケンジャー(主にシルバー)を助けてくれる、みたいな設定で。
一週遅れのカブト(#28)は、えーと…。
ゼクトにとって大事なのはライダーシステムそのものであって、それを使ってワームを倒すって仕事は実は二番目にしても良い、と言うこと? ライダーシステムを使って、別にもっと重要な、やりたいことがある、と? (なんとなくだが)ワームとゼクトってのは目的は結構似通ってるんだけど、手段が違うんでそこで利害が動くときがある、ということ、なんですかね。いろいろ複雑になってきたけど、これらは全部、このお話を最後まで通してみたら解る仕掛けになっている、とな?
最後まで見てもワケ分からんまま、に500ラ・メーン。
Subjectは「ジョンベネちゃん事件について思う!」。大変な力作と言えよう。
容疑者逮捕ニュースを聞いて、 ジョンベネちゃん事件について考えてみた。
事の発端は、10年前にコロラド州で 美少女コンテストを総なめにしていた 当時6歳のラムジーちゃんがほぼ全裸で絞殺され 身内が疑われたことから、注目を集めた事件。
つい先日までは、9割以上の人が、 父親もしくは家族の犯行だと思っていたのに、 容疑者逮捕のニュース後、今度は 9割以上の人が、マスコミや警察を非難し 犯人扱いされた家族に同情している。
つくづくマスコミの影響が大きいことを痛感する。
簡単に検証してみよう。
父親が疑われた理由: ロリコン癖があり、娘を性的に扱った文章があったらしい。 現実に性交渉があったのか、ファンタジー(妄想)だけだったのかは わからない。しかしこれが事実だとしても、殺害の証拠にはならないし、 私など、27歳にもなって、志田未来ちゃん(12歳?)とセックスしたいと妄想を 抱くことはあれど、実際には未成年を制の対象にはしない。 恥ずかしい性癖は多かれ少なかれ、殆どの人が持っているであろうし、 ロリコン癖者の重犯罪率が平均の3倍といっても、0.01%が0.03%に 上がったに過ぎない。おまけにラムジーちゃんの体内から検出された体液は 父親のDNAと一致しなかった。
カー容疑者逮捕の理由 当時父親犯人説を唱えた大学教授へのE-MAILが発端らしい。 そのやり取りを警察が入手し、泳がせていたとの事。 内容には、犯人しか知りえない事が含まれているらしい。
気になる点: 1)メールの内容は、大学教授に自身を犯人として"ジョンベネちゃん殺害の真相"を 映画化する版権を売りつける提案だったらしい。 2)元妻の発言 A)当時夫婦はアラバマにいた。(コロラドへはひょいっと行ける距離ではない) B)カー容疑者は、当時からジョンベネちゃん事件を調べまくっていた。 3)6月からカー容疑者を泳がせていながら、DNA鑑定できるものを取得できていない。
これだけ有名な事件で、全裸絞殺死体写真までもネットに流出しているのに、 犯人しか知らない情報があるのか? カー容疑者は、ジョンベネちゃんフリークになった、只の変質者の可能性も あるのではないか? 父親を疑っっていた教授が関わっているのも胡散臭い。 もちろん、初動捜査等でミスを犯しまくった警察が、見込みで逮捕する可能性は 低いというのも一理ある。
然るに、世論がこれだけ真逆に動く案件を、DNA鑑定が出る前に 発言する人の多さに危機感を覚える。
まあ堅い話を書いてきたが、 論理的思考と洞察力は、女性を振り向かせる上で 最大の武器になると言う事!
考えてみてくれ、 "犯人捕まったんだって、父親犯人扱いされてかわいそうだね"とだけ 殊更な意見しかいえない男と、限られた情報を鵜呑みにせず、 話を膨らませられる男、女性がどちらに魅力を感じるか?
見た目はパッとしないのに、お笑い芸人がもてるのは、 話を膨らますことができるからだ!
論理的思考と洞察力を鍛えて、気に入った女性に羨望の目で 見られるようになろう!
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注意) ジョンベネちゃんのような未成年には決して手を出さない事
spamで件の事件の問題点を洗い出してもらえるとは。良い時代になったものだ。ただなんだ、本来の目的を考えるとこれ、力作であるのは認めるが、なんぼなんでも長すぎだよね。
おれカネ先生経由で知った、POP2*0(ポップにーてんぜろ)。今や音楽関連なんて門外漢でしかない私にはツラいネタも多いんだけど、すんげーおもしろい話もあってついつい読みふけってしまう。最高に面白かったのは暴論!「サブカルチャーはサブカルチャーへの憎悪から生まれた」。(サブカルとオタクってのは)「社会につまはじきにされたものという意味で二つは同族であり、サブカルから教養コンプレックスを抜き取ったのがおたく」
ってのに大笑いしつつ激しく同意。私が東浩紀とかの書くもんをうさんくさいなあ、と反射的に思ってしまうのは、たぶん私がオタク側にいる人間で、彼はサブカルの人だからなんだろうな。ぶっちゃけた話、オタクは異性に良いとこ見せようなんて思わない連中なのだよね(^^;)。
筆者は「ニュータイプ」誌の編集などにも関わった人らしくて、その辺の話にもいろいろ、香ばしいのがあって油断できないです。長文が多いので恐ろしい勢いで時間が経ってしまうのが欠点ですが。
明日中に2700字埋めたものを作らなくちゃいけないのだが、さすがにノン冷房、おもちゃいっぱいのわが家での作業は無理っぽいので三宮出撃…って水曜じゃん、Voice休みじゃん(つoT)。
しゃーねえので今日は神戸亭(焼肉屋ではありません)で2時間ばかり作業。冷房効き過ぎで寒かったっす。
昨日もらったメール。POPFileはちゃんと弾いてくれたけど、振り分け設定上の問題で楽天のフォルダに紛れ込んでた。送り主は"news-master@mail49.rakuten.co.jp"、Subjectが"Mail Delivery (failure ○○←隠すほどのものでもないがオレのメールアドレス)"。本文は、
If the message will not displayed automatically, follow the link to read the delivered message.
Received message is available at: [a:message.zlq]以下ちょっと伏せときます。
で、"message.zlq"なる添付ファイルがくっついてる(拡張子はZoneAlarmが書き換えた可能性アリ)。
さらに5分後、もう一通。こんどは"news-master@rakuten.co.jp"さんから"Notice again"ってことで本文は
You have downloaded these illegal cracks?.
というヤツに"massege.doc"なる添付ファイル付きのメールが。なんじゃこりゃ。2通目の添付ファイルは、ZoneAlarmがさらにzl9の拡張子を付けてくれたっぽい。なかなか微妙な感じがした(こちらからの誤操作に、向こうから何か自動反応があったのかも、と思って。いや、普通そんなコトしないけど、人間酔っぱらってるときは何やらかすかわからないからね)んで念のため、昨日の夜に楽天にタレ込んだら、今日の午後になって返事が来た(やや対応遅い気もする)。
該当のメールにつきまして、こちらでも確認させていただきましたが、 まず、楽天市場からは「Mail Delivery」という題名でのメールの配信は 行っておりません。
該当のメールにつきましては、ウィルスのメールである可能性が 高いかと思われますので、そのまま破棄していただくことを おすすめいたします。
だそうで。特に楽天側で(自動応答メール系とかで)こういうのが出てくる可能性もなさそうなので、めでたくワーム決定。
周回遅れ解消分。「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。「カブト」(#29)はなんかもう、完全に熱血料理マンガの様相を呈しておる。呆れたらいいのか笑えばいいのか。なんつーか、妙に高いテンションの毒気に当てられちゃった感じだな。とりあえず誰かが、坊ちゃまはワームであると思いだしてくれたのはまあ良かったけど。
毒気と言えば今週は、むしろプリキュアの秘められた毒気にオジサン、テレビを前に少々赤面してしまいましたが。二人っきりの、とびきりの夏の思い出を作ろうとして二人がやることが、この電車を、終点まで乗ってみるというのはえーとあーと。何かこう、暗喩としてなにやらただならぬものを感じてしまうんでございますが。オジサンかなりうろたえてしまいましたよ。心が汚れている証拠ですかそうですか。でもなあ…
トム・クルーズ、「奇行」で契約打ち切りへ(asahi.com)。わはは、これはきっと教祖様がキミに課した新しいワークなんだよトム。このピンチを乗り越える方法は一つしかないぜ。すぐトラボルタに連絡を取るんだ、そして作るんだ、「バトルフィールド・アース2」を!
もしかしたらオレ達、見に行くかも知れないぜ。一作目、ちゃんと金払って見た手前(^^;)。
ロイス・マクスター・ビジョルド 著/小木曽絢子 訳
カバーイラスト 浅田隆
カバーデザイン 矢島高光
創元SF文庫
ISBN4-488-69812-3 \980(税別)
ISBN4-488-69813-1 \940(税別)
手練れ揃いのデンダリィ傭兵隊にとって、それ程困難な任務でもないはずだった。ハイジャッカーに囚われたヴォルの救出任務。だが何かが狂った。かつてのミッションで一度命を失い、そこから蘇生したネイスミス提督ことマイルズ・ヴォルコシガンには深刻な後遺症が残っていたのだ。その後遺症によってマイルズを襲う発作が、ミッションに少なからぬ影響を与え、マイルズ自身からもいつもの知性と判断力を少しばかり奪うことになってしまった。もちろんバラヤー機密保安庁長官、シモン・イリヤンがその不自然さを見逃すはずはない。やや"やりすぎた"マイルズは、そのツケを負って緩やかな謹慎状態に追い込まれ悶々とする羽目に。だが、真に重大な事件はそのあとに起きていたのだ。超絶的な記憶力を誇ったイリヤン長官の身に何かが起こっている…。
久々のヴォルコシガン・シリーズ。とっくに訳は完了していたのだが、諸般の事情でなかなか出版されないでいたという事らしい。本国での刊行が1996年、10年のタイムラグってのは、確かに最近のSFとしては少々間が開きすぎではあるが、このシリーズが好きな人だったらこれまでのお話は何となく覚えているだろうし、実際読み進んで行くにつれて、あああんなこともあったこんな人がいた、とあちこち(これがまたふんだんに用意されている)で懐かしい気分に浸ることができ、そして終盤にきて「ええ、そうしちゃうのかい」と、少しばかりの驚きと寂しさを味わい、それからタイトルに込められた"意味"を再認識して、ううむと唸ってしまうような造りになっておる。ううむと唸ってしまうのは、小説の主人公に、読んでるこちら(少なくともオレは)が追い越されてしまった、と感じるから。
とある事情で、生まれながらに様々のハンデを負っている主人公マイルズが、そのハンデをものともせず、自らの才覚でかなりのスパルタ国家であるバラヤーでその地位を確立していく過程というのは、サクセスストーリィとして実に面白く、楽しんで読んでいける。母国であればたとえハンデがあるにしても一種の貴族階級である"ヴォル"でいられるマイルズだが、本人がそれを潔しとせず、地力でバラヤー皇帝にも一目置かれる存在になっていく過程、が時にユーモア、時にペーソスを交えて語られるここまでの本シリーズ、「頑張れマイルズー」ってな気分で毎回楽しんできたわけだけどここに来て、小説の登場人物の方から、「いつまでもオレは君が期待してるマイルズやってる訳にはいかないんだよ」と宣言されちゃったような、軽いショックを感じたのでありました。
SF的になんか凄いことをやってる訳じゃない。SFミステリ仕立てになってはいるが、効果的なレッドヘリングが存在しないこともあり、案外ミステリとしての底も浅い(下手人はヤツ以外にいないのであって、それをどうあぶり出すかに主眼が置かれている、とも言える訳だが)んだが、小説の主人公が読み手の予想を遥かに超えて新たな地平を開こうと決意する、そのための準備としてタイトル通りこれまでの様々なメモリーが去就する、ってあたりの描写に最近どっぷりモラトリアムなオジサン、思わず唸ってしまった訳でした。ラストのビタースイートな味わいも大変結構。いやはや、これは結構なものを読ませていただいた。SFとしてはどうか云々以前に、物語として圧倒的に成立しとるよね、これ。
"ヴォル"のシリーズを何冊か読んでる読んでる人なら、文句なしに楽しめる一冊(ああ、二冊か)なのじゃないだろうか。そうじゃない人はそうだなあ、「戦士志願」、「無限の境界」、「ミラーダンス」と「親愛なるクローン」ぐらいは前もって押さえておいた方が良いかもしれません。軽石庵には「戦士志願」は2冊在庫がございます。amazonより高くてごめんな(^^;)。ウチにはないんだけど実は「無限の境界」は読んどくと、本書読んだときのしみじみ感がかなり違うかも、と言う気はしますです。
(★★★★)
船戸与一 著
カバー 安彦勝博
文春文庫
ISBN4-16-768302-4 \895(税別)
楢本はどうしてもその男に会わなければならなかった。8年前、PKOでカンボジアに派遣され、そのまま現地除隊した元陸自三尉。妻子を日本に残し、その後ぷっつりと連絡を絶ってしまったその男、越路修介。かつての同僚はなぜ突然家族を捨て、カンボジアに留まることを選んだのか。その理由はわからない、だが今、楢本にはなんとしても越路との間に残る、一つの問題を解決しなければならなかったのだ。だが現地で彼を追ううちに、楢本の元には信じられない情報が入ってくる。カンボジアで横行する大規模な人身売買の組織に、越路が深く関係しているらしいと言うのだ。いっぷう変った男ではあったが、しかし越路はそんな行為に手を出すような人間ではなかったはずだ。いったい何が起こっているのか…。
夏はフナドだ。むせかえるような暑さ、やけに粘度の高い血だまり、虐げられた民族の呻き、彼らに限りない共感を覚えて巨大な何かに立ち向かう男たち。冷房を止め、汗だくでフナド冒険小説を読むのは夏の読書の楽しみの一つだ… なぁんて言っておきながらここんとこ、夏のさなかにフナドを読んでいなかったなあ。と言うことで個人的には久々の夏のフナド。今回の舞台はカンボジア。いつものように船戸与一は、舞台となる国の暗部に深く切り込み、その問題点をえぐり出し、それに立ち向かう男たちの、あらかじめ負け戦が約束されている激闘を丹念に描写していく。すべてが終わったとき、男たちの夢はいったん破れてはいるのだが、それですべてが終わった訳じゃない、と読んでいる側に余韻を残して…、という船戸冒険小説の黄金パターン。これが心地よいのだな。
本書もそんな、フナドらしさにむせかえる大作。失踪した元自衛官越路、彼を追う楢本とその連れとなるクメール人のヌオン、カンボジアの子供たちにちゃんとした教育環境を与えようと独自に活動する、元キリスト者の丹波、そして元"クメール・ルージュ"の戦士、チア。四人の主要な登場人物は、時に一人で、時に共同で権力や利権で肥え太った巨大な相手に歯向かっていく。ここまでどちらかと言えば"狂信的"とか"暴虐の徒"の集まりと言う方向に決めつけられていた"クメール・ルージュ"の真相がどういうものであったのか、本当に非難すべき相手を"クメール・ルージュ"のみに限定して済ませてしまって良いのか、彼らに全ての罪をおっ被せることで、予想もしないところに利権の元を見いだしてぬくぬくと肥え太っている連中はいないのか、を追求していくフナドの筆はやっぱり熱いのであった。
いわゆるポル・ポト派がやったこと、カンボジア内戦であったことが現実にはどういうものであったのか、と言う部分はこれからさらに検証されていかなければいけない話ではあろうと思うが、現状で得られる情報、作者が独自に取材した情報を踏まえた上で書き上げられたこの作品には、いつもの船戸与一作品が持つ、弱者への限りなき共感と、そこに本音で立ち会っていこうとする登場人物たちの心根が反映されていて実に嬉しくなってくる。汗かいて読んだだけの値打ちはあるよな、と。
お話の焦点、みたいなものがなかなか定まらない嫌いがあり、エンタティンメント小説の技法、みたいなところでは今一歩、と言いたくなってしまう本なのだけれど、なんというか、ここのところ読ませてもらえてなかった船戸冒険小説の神髄を久しぶりに味わったような気になってしまう一作。暑苦しい冒険小説が好きなあなたなら乞御一読。
(★★★☆)
「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。怪獣墓場まで出てきちゃった「メビウス」(#21:虚空の呼び声)。
えーとこれはつまりあれですか、「なんと勇敢な若者だろう。よし、この青年の姿を借りよう」ってヤツ? お話は次週に引くのだよね?
お話の展開自体は可もなく不可もなく、なんだけどやっぱりミライ君とリュウ君の演技がイタくてそこでぶちこわし。メビウス対ボガールの殺陣が妙にキビキビと良い感じだったり、ガンフェニックスのコクピット・モジュールが脱出カプセル以外に汎用の小型機として使えるという、ウルトラシリーズに登場したメカの中では、かなり合理的な設計になってるあたりに少々感心したりはしたのですが。やっぱりなあ。あの芝居はなあ。
もうちょっと落ち着いて話そうぜ、みんな。
例によってLive Timing観戦。Q1、ちょっと走ったと思ったらそのあといっこうにコースに出てこないタクにやきもき。出たと思ったらどう考えても残り時間内にタイム出せない状態だし。トラブルでもあったのか、セッティングが上手くいってないのかな。
Q1の時のタクに感じたのと同じことが、今度はルーベンスに起きてる感じ。ジェンソンの方はそれなりのタイムを出せてるんだけど、相方はどうもパッとしませんな。トヨタの方もなにやら苦戦してるみたい。エンジン交換したラルフの方が好調で、ヤルノの方は妙におっかなびっくりタイムを出してる感じがするな。ペドロにニコもここで脱落。Q3に来て、こりゃマジでフェラーリ、完全復調なのかしら。フェリペの頑張りも特筆もので、トップ6はフェリペ、ミハエル、フェルナンド、ジャンカルロ、ラルフにニック。ニックもそうだがクビサも良く頑張ってる。BMWが割り込んできたもので、上位陣の順列に混乱が起きてるような感じだ。
まあそんなことで、これから録画したヤツを見直してみます。
「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「RAY the animation」、「xxxHOLIC」、「アストロ球団」(な、なんだってー)、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。いやあ、「アストロ球団」、やってるんなら教えてくれなくちゃ。今日は「第4球(後編)」と「第5球(前編)」。ロッテ戦の決着がつき、その中で球二が二代目を襲名して球一がスカイラブ投法を開発するあたり。とにかくもう全編に漂う貧乏ッぷりがステキ(^^;)。多分前もって説明してるんだろうけど、観客ゼロの球場でロッテ戦やってるんだもんなあ。球一や球三郎が特訓するのも中学の野球部の部室みたいなとこだし。
どーせ貧乏なんだから好きにやるもんねーって感じが全編にみなぎっててオジサン嬉しくなっちゃいました。球一がボール投げたあとに、外野から球七、球八が球一の元に走ってきて盾になり、あまつさえ「お、おまえら……」「オレ達は死ぬまで一緒ダッ!」などとクサいやりとりがあり、そのあとボールが打者の元に届く、なぁんて展開を平気でやっちゃうスタッフさん役者さん、大好きです。石丸謙二郎のカネやん、ハマりすぎ(w。
原作が描かれた頃を時代背景にしてるんで、巨人軍の本拠地はしっかり後楽園だったり、ビクトリー球団のプロモ映像がムービーフィルムで届けられたりと、妙なところに気を配ってるあたりも結構好きだったりして。来週も忘れずに録画しなくちゃ。さて「ボウケンジャー」(Task.26 ガラスの靴)はサクラ姐さんキター、なお話。
いやいやいや、なかなか凝ったお話でかつ、サクラ姐さんのハスキーボイスとかナマ足とか、あちこちがそこはかとなくエロい。やりますな。どんなときにも「あたっく!」な継母チーフにもわろた。ただまあなんだな、男の子の視聴者の方が多いであろうこの時間帯に、女の子の夢、みたいなモチーフを持ってきて大丈夫だったのかな? なんて余計なお世話的に心配はしてみる。最初っから今回は大友向け、とかだったんすかね。
「カブト」(#30)は、料理対決の決着がつく話。伝説の白包丁を手にしながら、それすらも重要ではないとする天道、ってあたりの、定番を好んで外してみせるスジの作り方はいかにもこの脚本家らしい。上手くすればもっとカッコいいお話になったんじゃないかと思うよ、「岬犬!」とか喚いてるヘンな若造に尺使わなければ。
ラ・メーンもそうだけど、そもそも英国の名門の本家筋が、なんでフランス系の言葉遣いを多用すんの?
タイミングモニタ観戦。あとで酒飲みながらCSの録画版も見た。スタート直後の混乱でジャンカルロ、ニック、ラルフ、キミあたりががくんとポジションを落とす。トヨタのどっちかに当てられたらしいタクもピットイン。キミは結局完全には直せず早々にリタイヤ、ニックとラルフもペース上がらない。トップは大きな変動もなくレース続行、つかフェリペ速いじゃないか。フェルナンドを寄せ付けないじゃないか。動きが出たのはヴィタントニオのスピンでセイフティカーが導入された直後。トップを走っていたフェラーリ2台と3位のフェルナンドが続々とピットイン、ここでフェルナンドがミハエルの前に出る。
いったん順位は下げるが、燃料を多めに積んで2度目のピットで逆転、と言う作戦だったみたい。確かにミハエルが(たった一度の)ミスをしなければ、それは可能だったのかもなあ。2度目のピットインでも順位は変らず、モニタで数字を見る限りはそれなりに手に汗も握るけど、映像的には「そりゃ簡単には抜けないよな」と思わせるような展開ではあった。結局最後までトップの順位には変動無く、フェリペ、フェルナンド、ミハエルの順にゴールイン。フェリペおめでとう。16ラップ遅れでコースに復帰したタクも、ええ仕事したんやないですか。まだ当面のライバルとは1秒ぐらい開きがあるけどねえ。
これで残り4戦、ミハエルとフェルナンドのポイント差は12。CS西岡アナいわく「微妙な数字ですね」。ほんとにね。
次はモンツァ。フェラーリの大逆襲は、あるかな?
オヤジなのでオヤジ臭いシャレを飛ばしてみましたが。
本屋で模型雑誌ぺらぺらめくってて(買えよ)知ったンだが、ハセガワが1/350で"宗谷"を出すんですな。うむ、それでは"三笠"は売れたんだな、重畳重畳。関連情報→船の科学館。
ううん…、もしかしたらオレ、アポロ11号の月着陸より、南氷洋に立往生した"宗谷"を、オビ号(旧ソ連の砕氷船)が助けられるかどうか、ってニュースの方にドキドキしたガキだったかも知れない(歪んどるなあ)。11月発売、予価4620円? むううううううん。でも"宗谷"、カッコいいよなあ、ちょっと欲しいなあ。
ロバート・B・パーカー 著/菊池光 訳
カバーフォーマット 辰巳四郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
カバー写真 ©Alamy/PPS通信社
ハヤカワ文庫HM
ISBN4-15-075689-9 \840(税別)
めぼしい収入源があるような街でもなかった。だが、その街の近くに廃坑が一つあったのが不運だった。いつの間にかそこに棲みついた無法者たちは、"ザ・プリーチャー"の通り名の男の元で組織化された無法集団となってその街、ポットショットに簒奪の手を伸ばす。そしてついに、街から犠牲者が出ることに。犠牲者の妻、メアリ・ルーがたどり着いた解決策はスペンサーだった…。
オビにいわく、オールスターで描く スペンサー版『荒野の七人』
。ま、まあな。ただ、当たり前だけどこれはスペンサーなので、「七人の侍」の味わい深さも、「荒野の七人」の爽快感も、ついでにいうなら「宇宙の七人」のばかばかしさも持ってはいない。スペンサーは何をやってもスペンサー。虐げられた庶民とか、無法な者への怒りとかそういうんじゃなく、いつでもどこでも、最優先するのは自分(とスーザン)の人生哲学。そこらが理解できてたら、まあそこそこ楽しめるんじゃないですか。
このシリーズにつきあいの長い人ならそこそこ楽しめるけど、そうじゃない人にはなんのこっちゃわからん一作と言えるかも知れない。わたしゃそこそこ楽しんだ方だし、まさかこれからスペンサーものに入っていこうって人もそんなにいないだろうから、ファンサービスの一本として、これはこれでありなのかな、というところか。
とはいえこれ、読み終えて最初に思うのは犠牲者の妻はなぜ、事件を解明したかったのか、ってところに決定的に説明が足りていない、ってところだったりする訳なんだけど。この辺あまり深くつっこめないんですが、とか言っちゃう時点でマズいか、こまったな(^^;)。
ま、あくまでつきあいの長いヒト向きの一品ってことで。そういう読者ならそれなりに楽しめるんじゃないでしょうか
(★★☆)
だいぶ前にカートゥーン・ネットワークでかかってた「テクノポリス21C」、ようやく鑑賞。いやもう昨日から久々に、主婦モード全開だわ注文いただいた本は見つからんわが続いてヘトヘトになってたところで見たもんだから脱力感もひとしお。まあなんですね、今見るには少々辛い出来、と言えるかな。
「ヤマト」で名を上げたスタジオぬえのメカデザイン、ってところが最大の話題だったわけだが、映画本体の出来は残念ながらそれほど立派なものでもなかった、ような記憶があったんだけど、困ったことにその記憶はかなり正しかったなあ、と。全体に間延びした(カートゥーン・ネットワークは間にコマーシャル挟まるんで、余計にそう感じますな)スジと演出面の古さが目立つような作品ですな。ぬえメカもそないにうわすげぇ、ってモンでもなく、なんというか士郎正宗がメカデザインしてるんだけど、マンガ描いてるのは貝塚ひろし、みたいな印象で(貝塚先生すいません)。
脚本に松崎健一、星野博之、山本優、松本正志、脚本監修で佐々木守、音楽は久石譲という超豪華なメンツでこれかよー、と思わなくもないが、脚本の最後に名前を連ねている松本氏は、総監督も務め、かつ本作がキャリアの最後を飾る作品。ついでに企画が坂野義光氏。むう、このあたりに何かの呪いがありますか(^^;)。
メロウな挿入歌と美しい透過光処理をバックに描かれる戦車(言わずと知れた"テムジン"やね)、とか、平然と水に浮いてるロボット(アンドロイド、か)とか、それなりに味わい深い絵もあるこたあるんですが、ま、万難を排してでも見にゃならんような作品ではないわね(^^;)
仕事が古本の発送(梱包は前日完了済み)だけで、あとはひたすら入金(額は大したことございませんのですが)があるのを確認するだけの一日。毎日こうだと良いんだけどなあ(そうはいくか)。
読んだマンガ。木原敏江「摩利と新吾」(1)〜(6)、同じくドジ様「ユンター・ムアリー」、新谷かおる「ふたり鷹」(1)〜(19)、柴田昌弘「未来都市バラン」、「成層圏のローレライ」、「盗まれたハネムーン」。
ああいかん、縞りんごの続き(コミックスは13巻まで続き、後日譚になるのが『ユンター・ムアリー』。近所の立ち読み可能な古本屋((ウチだ))には6巻まで在庫がないのですよ、ううむ)がどうだったか、気になってしかたがない(w。
どうでも良いけどamazonの書影、本書(「ユンター・ムアリー」)に限っては少々色がどぎつすぎると思う。現物はもっと品の良い、藤色っぽいトーンです。
やや旧聞。内田昌之さんのblog経由で今年のヒューゴー賞(Locus Online)。長編部門はロバート・チャールズ・ウィルスンの「Spin」。ノヴェラにコニー・ウィリス、ノヴェレットでピーター・S・ビーグル(わぁお)が受賞。ロバート・チャールズ・ウィルスン……、ああ、「時に架ける橋」の人か。ふむふむ、わたしゃ結構褒めてますね。受賞作はどういうお話なんだろう。訳はやっぱり創元から出るのかな、てかこの方、「時に…」以外の著作って邦訳されてないような気がしますが、こちらではいまいちウケがよろしくない方なんでございましょうか。
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□ 加賀須野 旭 [なんかいしいひさいちの漫画で、平次親分とハチが「おやぶんてーへんだー!」ってやってくるタイミングがおかしくてもめるの..]
□ rover [うおう、最終回見てないです。なんか凄く気になっちゃうなあ。 ちなみに私、いしいさんのマンガでは「B型平次捕物帖」が一..]
□ 加賀須野 旭 [旧桃太郎の「許さんッ!」で種痘用の牛痘牛が殺されて言う回があって、それはやりすぎだろ…とか思いました(^^;)。 戦..]