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パルシネマしんこうえんで「ナイロビの蜂」と「ホテル・ルワンダ」を鑑賞。うーむ、この小屋が8割方の入りになってるのは初めて見たような気がする。「ルワンダ」効果っすかね。
2005年英国。監督フェルナンド・メイレレス、出演 レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ダニー・ヒューストン、ピート・ポスルスウェイト、原作はスパイ小説の大家、ジョン・ル・カレ。出かけた先で"事故死"した妻テッサの足跡をたどるケニア駐在の外交官ジャスティン。慈善事業に積極的に取り組んでいたテッサは、英国の巨大製薬会社による、アフリカ人に対する新薬の無料投与事業の裏に何かがあると考えていたらしいのだが……
基本的に大変社会的なテーマを扱った映画なのだが、そこを考える前にヒロイン、テッサに感情移入できるかどうかでこの映画、感動するか「えええー?」と思っちゃうか、評価が分かれそうだ。いみじくも夫のジャスティンが彼女を評して、「外交特権を持った革命家」という下りがあるんだけどまことにその通り。つついたらヤバい目に遭うことが分かってるところに、バカ正直に正面突撃をかましてあちこちに波風を立てて他人様に多大な迷惑をかけておいて、夫にだけは迷惑はかけたくはなかった、と自分の行動を隠す妻。そんな妻が追っていたものの正体を知るに連れ、妻の本当の気持ちを知ってさらに深く妻を愛する夫……そりゃちょっとありえねえ。
時系列を大胆にシャッフルした構成や、ドキュメンタリー風味を見せようとする意図なのか、やたらブレブレな手持ちカメラ風味の映像を多用したり、映像的には面白いところがあると思う。アフリカの自然もきれいに撮れてる。んでもストーリーの根っこが、それじゃあ殺されても文句言えんでしょアンタ、ってところでもひとつ乗り切れない。読んでないけど多分、ル・カレの小説ではじっくり分量を使って説明されてたところが、ばさばさと刈り取られてしまったかな?
(★★★)
2004年英国/イタリア/南アフリカ。監督テリー・ジョージ、出演ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス、ニック・ノルティ。ノンクレジットながらジャン・レノもちょっとおいしい役どころで出演してる。100万とも言われる死者をだした1994年のルワンダ内戦の100日間、自らの勤務地を砦に、虐殺の危機にさらされた家族と、最終的には1000人を超える民間人の命を守り通したホテル支配人、ポールの物語。
ポールはあくまで自分の家族を守りたいと思って行動する。単に優秀なホテルマンでしかない彼は、武器の扱いに長けたわけでも武道の達人でも、兵を動かす才があるわけでもない。ホテルマンとして勤め上げた中で得た人脈、交渉術だけを武器にきわどい毎日を送っていく。ホテルマンの彼にとって、ホテルに来た人は皆お客。家族も大事だがホテルがホテルとして機能している以上は、自分はお客に対しても責任がある。だからお客も守る。まことにシンプルな理由でポールは動く。なので国際社会がルワンダを見捨てようが、自分が裏切り者と呼ばれようが、それで何かに批判をたたきつけるようなことはせず、困ったな、それではどうしよう、と考える。このあたりのキャラ造りはなかなか良い。
そう言う話なので、あまり声高にルワンダで起こったことを告発するような造りにはなっていないんだけど、それが逆に"よく考えると怖い"感を演出してくれるような造りになっている。そこから先をよく考えてよね、と。劇中、悲惨の度合いを深める一方のルワンダにあって、簡単に撤退を決める多国籍軍の決定に憤る国連PKFの大佐や、国外脱出する際に「恥ずかしい」と差しかけられた傘を断るジャーナリスト、なあんてあたりに、控えめながらもメッセージが込められている、とは思った。良い映画だと思う。
二番館というか、名画座の宿命とでも言うのか、ごく微妙なんだけど、映像のピントがぼやっとしちゃってる感じだったのが唯一、惜しかったなあ。
(★★★★)
あんまり関係ないけど、映画見てるときにふと、「あれに似てるなあ」と思ったあれ。戦争に巻き込まれ、予期せぬお荷物を抱えて生還を目指す平凡な市民モノ(また長いジャンル名だなあ)の大傑作。良いですよ。 →マイ感想
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Gメンファンだったんでとてもがっくりしました。合掌。