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どっかのバカがUPSの電源を引っこ抜いていたという、こちらの予想をはるかに超える展開にあたふた……するかい。電化製品がおかしいな、と思ったらまず電源はしっかり繋がっているか確認しましょう、ってのは古来からの鉄則なんだが、それでも折に触れてこれが強調されるのにはやはりそれなりの理由があるって事で。神戸の山奥から岸和田に出て、プラグにソケットをしっかり差し込む、と言うとても高度な作業をこなして帰ってきたよ。せっかくだから立ち呑み収めもぷはーとな。
エリザベス・ムーン 著/斎藤伯好・月岡小穂 訳
カバーイラスト 照世
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011591-5 \1000(税別)
一族の多くを失い、壊滅の危機に瀕しているヴァッタ航宙を再建するためのカイ、ステラ、そしてグレイシーおばさんの戦いは続く。同じヴァッタ一族でありながら宙賊として悪名を馳せるオスマンとの対決で彼の私掠船を手に入れ、自らも私掠船免状を手にしたカイだが、星間アンシブル網を破壊して宇宙空間の連絡網をずたずたにした宙賊たちの勢力は増大するばかり。このままでは惑星間の貿易網は彼らの思いのままになってしまうだろう。この状況を打開するためにカイが思いついた手段とは…。
てことでまあ、第1作、第2作からの流れを受けての第3弾。なぜにヴァッタ家はテロルに遭わなければならなかったのか、ってなあたりの謎解きが少々と、あとは生き残ったヴァッタ家の女性陣のそれぞれのキャラの掘り下げがメインで、派手な見せ場はやや少なめ。偏屈に見えるが実は聡明極まるクセ者だったグレイシー伯母さんが本巻ではさらにあんなことやこんなことまでやっちゃうスゴい人だったことが分かる、あたりが面白いようなやり過ぎでしょアンタそれ、と言いたくなるような。
それ以外はまあ前作と同様なノリ。女性キャラクタはちょっとイヤなヤツであっても、それなりに芯は通った立派なところもある人物として描かれているのに対して、男性キャラはキモデブなヤな野郎と忠犬とお稚児さんばっかり。おいおいと思いたくもなるがまあ、これまで半世紀以上、スペースオペラにおける女性キャラの役割が、おおむねあっはんうっふんきゃー助けてぇ! に固定されてきてたことを考えたら、強く抗議も出来んのかな、なんて。
お話そのものは、比較的起伏の少ない展開を結構分厚いページ数にまとめた割には退屈もせず、それなりに楽しく読めるのでまあ結構。シリーズタイトルは「若き女船長カイの挑戦」だけど、実際にはこれは、ヴァッタ家の女性陣がお家再興のためにそれぞれの能力をフル活用して頑張っていくお話で、「ヴァッタもん」ってのは決してバカにして言ってるわけじゃないです。ほんとですって。まあなんだ、「細腕たち繁盛記」だと思って(まあホントに細腕なのはステラだけって話もあるけど)読んでいくといろいろ楽しめるわけですな。
それにしても分からないのはカバーイラスト。こんなシーン、ありましたっけかね?
(★★★)
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●その前にインデアンで本年最後のカレーを食するという超高度なミッションが待っているのではありませぬか?(笑)
諸般の事情で本日のお昼は、南海なんば駅の立ち食いそばをずずー、でおしまいでございました(^^;)。