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MASHさんのblogの1/17日の分を読んで。ああ、やっぱりほぼ惨敗だったですかー。まあオレらが「なんかわからんけど、こんなのも良いんじゃねーの? 」なんて言ってる映画が一般ぴーぽーな人々に強くアッピールするわけもなかったか、とも思うけど。
で、ここでMASHさんが書いてらっしゃる、キャラクターとしてのゴジラの魅力を、強くプッシュできないがゆえに、何がなんだか迷走がちなモノとして「ミレニアム」以降のゴジラはかたちづくられてしまった、という部分は確かにそうだよなという気がした。「vsデストロイア」のあと久々(って程でもないけど)に登場するゴジラなのだから、前作のラストのジュニアが立派になって帰ってくるんだろうな、と、MASHさんが言うところの"vsシリーズにはいろいろ文句を言う昭和世代"であるところの私だって思ってたのに、完全な新設定のゴジラを造るってどういうんだろう、そもそも「ミレニアム」公開前にプロデューサーの富山氏は、
ファンが日本のゴジラのオリジナリティを強く支持している事を痛感、それならばトライスターとの違いをアピールするために、すぐに新作を製作したほうがファンの皆さんにも安心してもらえると考えた。
って、公式サイトで語ってたのにね。"支持されているオリジナリティ"が奈辺の物であるのか、スタッフも明確な答えが出ないまま、何とかして初代のゴジラのイメージの復活を模索し続けたのが「ミレニアム」以降のゴジラだった言えるか。多分それは「恐怖の存在」であるとか「悪」とか「人間の敵」とか、初代を見たときのイメージとして語られる幾つかの断片的な単語にしがみついてそこを少しお色直しして増幅することばかりを考えてばかりで、本質的なところが見えていなかったわけで、それは何かと言えばMASHさんが書いてらっしゃる"キャラクターの魅力"であったのだと思う。初代のゴジラは、あれは立派な映画になっているが、と、同時にあれを見た観客はまず、「怪獣が出てくる映画って面白いな」って思ったはずなんだよな。昭和の御代ではラドンやモスラもピンで主役張れたんだもの。ただ、それなら本当に、猛烈に魅力的なゴジラ、というキャラクターがもしできていたとしたら、ゴジラ映画、というか怪獣映画はまだまだ客を呼べるのか、というとそっちもどうかなあ、と思ってしまうのも確かなところで。
ここからは私の憶測になるんですが、今の世の中って、怪獣たちの居場所がどんどん無くなってきているんじゃないのかな。先日の「さらば ゴジラ」の中で中野昭慶氏が、「なんだかわからないけど世の中や何やかやに対するやみくもな怒りみたいな物があって、それを発散させるために怪獣たちに街を壊させた」、なんてことを語ってたけど、いつの間にやらあたしらは、やみくもに何かに怒るようなことが無くなって、別に怪獣さんたちが暴れてくれなくても良くなっちゃったわけだ。そもそも我々が、何かに対して真剣に怒ることが無くなった、のか、百人百様、怒りの発散のしかたが多様化してしまったのか、そこはちょっとわからない(まあ私は前者だと思ってますが)けれど、怪獣が出てきて、街をぶっ壊すところ見ることからは、観客はもはや何も快感を得られなくなっちゃってる、って事なんだろうね。
平成ガメラがその完成度にもかかわらず、客の入りが悪いのもなんか理由がわかったような気がするなあ。そもそもお客さんが、怪獣に何かして欲しいって思わなくなったんだよね、もはや。近代だ現代だ、科学技術だ原子力だ、って盛り上がってる割に、実は世の中はそんなに拓けてない。いつ戦争が起きるか判らないし、一度戦争が起きたら原水爆は雨あられ。一方でそんな技術があるのに、やっぱり一般のご家庭ではいわゆる3Cはまだまだ高嶺の花。そんな、未来に限りなく夢をはせられつつ、同時に現実では、得体の知れない怖い物が常に身近にある、そういう危ういバランスの上に成り立ってる短い時期以外に、大怪獣たちが思う存分暴れられ、それに観客がやんやの喝采を送ることのできる時代はなかったのかも知れませんな。
あらあら、話があらぬ方向に行ってしまったわね。
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