ばむばんか惰隠洞

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2005-01-19 [長年日記]

[Day] 起きるにゃ起きたが (22:13)

久しぶりの7時起きは結構しんどいな。とりあえず弁当こさえて倅を送り出して、ぼーっとコーヒー飲みながら新聞読んだり本読んだりしてみるけど、早起きの影響で目がしょぼしょぼしてどうも文章が頭に入らん。

こういうときは単純作業だ、というわけで昨日やりかけだった本日分の古本の発送準備。梱包して、宛名シールぺたりと貼って、ああお客様、引っ越されたのですか、このシール剥がさんとあきませんね。ばり。ああ、封筒まで破れてしまった。やり直し。

なんてな事やってるうちに急に出かけたくなる。カミさんも芝居見に出かけてるし、オレもなんか見に行こう、というわけで郵便局で荷物を出して、そのまま三宮へ。今年初の映画は「カンフーハッスル」。11:50からの回。エレベーターがやけに混んでる(しかもじじばばが多い)んで不安になったんですが、それはお隣の三宮東映でやってる「北の零年」を見に来た人達で、「カンフーハッスル」は10人ぐらいしかお客入ってなかったです。感想は改めて。あとは適当に古本屋覗き→ぷはーのコース。

そうそう、すみさんたおさん、「おおえす」の隣の喫茶店も串カツ屋「おおえす」に改装されちゃってましたぜ。あっちなら座ってゆっくり食べられます。特に背が高くてカウンターがしんどそうだったたおさんには朗報かも。オレ? オレはもちろん立って呑むさ(w。

[Chinema] カンフーハッスル (23:14)

劇場版パンフ表紙 スタッフ
監督・製作・脚本:チャウ・シンチー
メイン・アクション・コレオグラファー:ユエン・ウーピン
アクション・コレオグラファー:サモ・ハン・キンポー
撮影監督:ブーン・ハンサン
音楽:レイモンド・ウォン
出演
チャウ・シンチー
ユン・ワー/ユン・チウ
ブルース・リャン
ドン・ジーホワ/チウ・チーリン/シン・ユー
チャン・クゥォックワン/ティン・カイマン/ラム・ジーチョン
ジア・カンシー/フォン・ハックオン
ホアン・シェンイー
公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/kungfuhustle/site/

上海、1930年代。過激な暴力で次々と敵対する勢力を排除して、たちまちこの街の闇社会を牛耳る巨大組織に成り上がった暴力組織、斧頭会。貧乏でさえない若者シンとその相棒も、裏社会で名を上げて、いつかは斧頭会のメンバーとなることをめざしていた。手始めは恐喝。街で最低の貧民窟、"豚小屋砦"に乗り込んだ二人は、手近な住人相手に強請を試みるが、貧しいとはいえバイタリティにあふれた住人たちはめったなことでは屈しない。ちょっとひと仕事のつもりが騒ぎはだんだん大きくなり、ついにその騒動は、あまりに貧しい人間しかいないことから目こぼしを受けていた"豚小屋砦"対斧頭会の全面対決にまで発展してしまう。上海最大の暴力組織を相手に回して、貧乏人たちに対抗するすべはあるのか? そしてシンたちの野望の行く末は? ……

なんて書くとそれなりに緊迫したお話に見えちゃいますが、いや、シチュエーションとしてはそうなんですがそこはチャウ・シンチー。ほとんど「照れ隠しなんじゃないのかそれは」と思えてしまうような、いつもの下品なギャグとぶっ飛んだ展開が随所に用意されていて笑ってしまう。ただ、これは「少林サッカー」みたいなデタラメ・エンタティンメントとはちょっと違ってて、随所にチャウ・シンチーらしい無茶は込められているけれども基本はカンフー映画なんだろうと思う。えげつないところを取り去り、ワイヤーワークやCGIのシークエンスを極力生身のアクションに置き換えてやればこの映画、ジャッキー・チェン主演作品といっても通用するんじゃないかな、なんて感じ。「少林サッカー」から「カンフーハッスル」に、作り手の意識のウェイトがシフトしたって事なんだろうか。

私、「燃えよドラゴン」が公開された頃にはすでに、幼稚なウラシマ効果斬り*1ぐらいはなんとかこなせるようになってて、つまりは妄想側に首突っ込んでた人間で、どうもこの、カンフー映画の魅力という物がイマイチ分からないし、その歴史や重要人物についても同様に浅学な人間なんですけど、それでもブルース・リャンの名前ぐらいは知ってるわけで、クレジットで彼の名前を見たときにはびっくりした。他にも、カンフー映画の達人な方からみたら驚くべき名前が並んでいるのである事を帰りがけに買ったパンフで読んで知ったのですけど、つまりはこれは、チャウ・シンチーが思う、カンフーとはこういうものだよ、と、カンフーを演じる人ならこれらの人々は外せないでしょう、みたいな思い入れが一杯に詰まった映画なのかな、とは思った。なので実は、ラスト、ついに自らの力に目ざめたチャウ・シンチーが伝説のカンフー役者、ブルース・リャン(プラス出来の悪いエージェント・スミスの大軍)とCGIばりばりで戦うクライマックスよりも、チャウ・シンチー抜きで、こういった往年のカンフーアクションスターたちの生身のアクションが堪能できる序盤から中盤にかけての展開の方が楽しめた。"豚小屋砦"管理人夫妻最高です(^o^)

チャウ・シンチー抜き、ってとこもちょっと説明しないといけないかしら。この映画の主人公シン(チャウ・シンチー)は、あらすじのところで述べたように、まずはしょーもないチンピラとして映画に登場する。その後彼はなんとか暗黒街でいっぱしの顔になろうとするんだが、なんの取り柄もある訳じゃあない彼は、映画が後半にはいるまでほとんど脇役扱い。登場したときにはすでに少林拳の達人だった前作とは偉い違いだ。その分この映画では、映画の「おはなし」の部分が割と丁寧に描かれていく。「勢い」じゃなく「作劇」に重点を置いた映画の作り方をしてきている、ってところも、これがチャウ・シンチーなりのカンフー映画なんだ、というメッセージと言えるのかも知れない。相変わらず下品で勢い優先なところもあるし、スジの説明で飛ばし気味な部分もあるにはあるんだけど、それでもこれは、意外に真面目に造られている映画なんだな、と思ったです。ええ、あからさまなラストシーンで私、少しほろりとしましたもの。

そうはいっても、それでもやっぱりチャウ・シンチーで、「少林サッカー」でおなじみのメンツがあちこちで顔を出し、こいつらが前の映画を知ってるとさらに楽しめる怪演を連発してくれる楽しさは健在。特に前作で突然歌い出す、燃えるダンス少年を演じたにーちゃんが、今回も"豚小屋砦"の住人の一人として出演していて、相変わらずの(いや、さらにパワーアップした)無茶な下品ぶりを発揮してて嬉しくなってしまう。あと、スパナ隠し持ってたメガネにーちゃんとかも良いとこもってってますわ。ただ、この映画に関しては、最初にもちょっと書いたんだけど実に真面目にカンフー映画を造ろうとしつつ、やっぱりどこかで「てへっ」感を入れずにはいられないチャウ・シンチーの照れ隠し的下品シークエンスインサートは、どうだろ、良い結果を生むまでには至らなかったような気もするんだけどな。あざといギャグはまだしも、思いつき的お下品シーンはもうちょっと控えてやっても良かったのじゃないかしら、なんてね。

最後に。私吹替え版をみたんですが、で、チャウ・シンチー=山寺宏一以下、声優陣はまあまあだと思うんだけど、ナレーションが酷く拙くて、特に映画の見始めはしんどかった。クレジットみてたらフジテレビ系のアナウンサーの名前が大量に並んでたけど、もしかしてナレーション部分、フジテレビのアナウンサーさんたちの分担作業だったんですか? だとしたら下手過ぎじゃお前ら。ここで吹替え版は著しく値打ちを下げてます。これから見る人は字幕版を観た方が良いと思うです。すとろんぐりぃ、れこめんど。

(★★★★)

*1 吾妻ひでお「こうして私はSFした」参照

[Comics] お買い物 (1/20 00:16)

鬼頭莫宏「ぼくらの」(2)。ううううう。これはなんと言ったらいいのか。久々に"読んで痛い"マンガだなあ…。

[Day] そして明日は… (1/20 00:22)

ってもう今日か。岸和田にお年始だぁ(つoT)。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
noki (2005-01-20 01:37)

いつもは6時ちょっとすぎに起きて通勤してます。<br>自営業とはいえ契約先が一般会社なもんで(W<br> 更に通勤先が遠いので朝が早くなると。<br>今週末は「カンフーハッスル」の上映最終週の土日なので見に行こうと<br>思ってました。吹き替え版にしようかなとかおもってたけど字幕版にしましょう。

taoy@笹塚 (2005-01-20 22:17)

えー、昼間っから、移動途中にふらりと立ち寄って飲む、というのが良いわけでありまして、なので私も立って飲みます。ハイ。まぁ私やすみさんの場合は「移動途中」というのは語弊があるやもしれませんが。

rover (2005-01-20 23:05)

前日が倅の弁当当番だったので7時前起床だったんですが、死ぬかと思いました。ちなみに今日は8時起き。もう、眠くて眠くて(^^;)>nokiさん<br><br>まあなんだ、行く先がさらにある状態は、やっぱ「移動中」だと言えるんでありましょうね(w>たおさん

Rダニールすみけん (2005-01-22 13:43)

あーそんな話題がでてたのか>おおえす。喫茶のほうも1度は冷やかしてみたかったな。そして私も串焼きは立って食べてドボンしてプハー(半角)。

rover (2005-01-23 01:24)

ううむ、やっぱり串カツは立って食うモノなんだな(^o^)


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