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コメディアン、内藤陳さん(asahi.com)。「ハァドボイルドだど」と言う持ちギャグを実際にみたのは、たぶん自分ちのテレビがまだ白黒だった頃ではなかろうか。正直コメディアンとしての内藤さんの魅力とか実力とかいうのは良く分からないままなのだけど、それとは別に、オモシロ本の紹介者としての内藤さんの仕事には大変お世話になったわけで。
「読まずに死ねるか!」が無かったら、わたしゃ船戸与一に出会えなかったかも知れないものな。お世話になりました。安らかに。
スティーヴン・L・ケント 著/嶋田洋一 訳
カバーイラスト PABLO CHIDA
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011825-9 \960(税別)
一度は軍籍を離脱し、傭兵フリーマンと共に開拓農民として過ごしていたハリス。だが最強のクローン兵士であるリベレーターとしての血はとどめることは出来ず、二人の兵士は小型の輸送船で再び宇宙に乗り出すことを決意する。ほとんど自殺行為に近い行動だったが、見込みもなく乗り出した宇宙空間でハリスとフリーマンが出会った相手とは…
前作でいったん兵士であることをやめたハリスだったが、いろいろあってやっぱり兵士としての自分にそのアイデンティティを見いだして、再びUAの戦士となって大活躍、ってお話。ある意味兵役忌避をやらかした以上、それなりの罰ゲームを食らうかと思ったらそうでもなく、過去の戦いでの英雄として持ち上げられ、結構スムーズに新たな任務に赴くことになるのだが、実は…、と。
有能すぎるが故に逆に煙たがられるクローン兵士。駒としては極めて便利だけれど、その有能さ故に今度は歯向かわれたら厄介だ、というポジション故の厄介ごとの中で、自分なりの存在意義を求めるような話、はまあ最後まで読んでいくと何となく見えてくると言う感じで、全体的には一人の有能な兵士の冒険物語として楽しめる。もうちょっと主人公が打ちのめされたり、のっぴきならない危機的状況があってもいいと思うけど、まあまだ劣化コピーが始まってない時代のストゥーム・トゥルーパーズを率いて若きアナキン大活躍、ってノリであるから、これはこれでまあいいか。
前作では不気味な敵役的ポジションだったSEALsの戦闘員達、新たな部下となる海兵隊のクローン兵士達、それからおなじみフリーマン(今回やや活躍の機会が少なめでちょっと淋しいけど)と、それぞれのキャラクタの描き分けやら、一応の敵方であるモガト教徒たちが使う重力シュートやら新種のシールド技術やらと言ったSF的な小物のアイデアもそれなりに効いている。というかモガト教徒たちの居住する惑星の秘密、みたいな部分は割と大ネタなんじゃないかしら。
肩の凝らない読み物って事でこれはまあこれで。最後の方で何やら意味ありげな仄めかしもあって、お話はもうちょっと続く模様。まあこの辺はいわゆるミリタリSFとしては、ある意味定番の展開とも言えそうですが。
★★★
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