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2012-01-01 [長年日記] この日を編集

[Day] 謹賀新年

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

[Books] スリーピング・ドール

スリーピング・ドール 上(ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/翻訳)スリーピング・ドール 下(ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/翻訳) ジェフリー・ディーヴァー 著/池田真紀子 訳
カバー写真 大井成義
カバーデザイン 関口聖司(人形:「横浜人形の家」所蔵)
文春文庫
ISBN978-4-16-781201-0 \733(税別)
ISBN978-4-16-781202-7 \733(税別)

作者もキャラも原点復帰

革新的なソフトウェアで財をなしたウィリアム・クロイトン一家を惨殺して逮捕されたグループのリーダー、ダニエル。彼には目を付けた相手を意のままに操る、カルト集団のリーダーにうってつけの素養が備わっていた。今は脱獄困難と言われる刑務所に収監されているダニエルに余罪の可能性が発生したことから、カリフォルニア州捜査局は、訊問の天才と言われるキャサリン・ダンスを彼の許に送り込む。相手の話し方や言葉遣いの語感の強弱、話をする時のボディ・ランゲージなどを総合して、相手が話していることが真実なのかどうかを見分けるキネシクス、と言われる捜査法の熟練者であるダンスは、ダニエルとの会話から新たな事件の可能性を嗅ぎ取るのだが…

ダニエルの新たな犯行計画を察知したダンスだったが、タッチの差でその犯行を阻止することは出来ず、まんまと脱獄に成功したダニエルと、彼を追うダンスたちの知力を尽くした追跡劇が展開する、というのがそれに続く。リンカーン・ライムが主人公の「ウォッチメイカー」にゲスト出演していたキャサリン・ダンスが主役を張るシリーズ第1作。

ライムが「物証」に徹底的にこだわって捜査を進めていく人だとすれば、ダンスは相手の「反応」を徹底的に分析して捜査を進めていくタイプ。この、「反応」を如何に理屈に沿って分析し、分類し、類推していく過程がしっかりと描かれていて、そこの所の読み味はかなりのもの。ライムものの最初の方を読んだ時とか、ディーヴァーならば「悪魔の涙」の、理詰めで押していく面白さがたっぷり詰っている。

そこのところの、いわゆるディーヴァー的な「トゥイスト」の面白さももちろんあるんだが、本作はそれに加えて、登場人物達が、己がおかれた境遇を、発生した事件を契機に見直し、それぞれの立場なりに新しい立ち位置を見いだそうともがく姿が描かれていて、そこの所が昨今のリンカーン・ライムもので失われてしまった部分を改めて見直しているような感があり、ディーヴァー的な「捻り」の技量以上に、ディーヴァーなりに人間ドラマを描こうとする努力のような部分が前に来ている感じがあり、そこにとても良い印象を持った。

ともすればためにする「捻り」、的な構成が少々前に出すぎている嫌いがあった最近のライムものに比べて、新シリーズであるから敢えてそこを少しばかり犠牲にして、かわりに人としてのドラマを描く方に筆を割いても読者の方も納得してもらえる、と言う判断が著者にあったのかも知れないが、結果的に本作は、徒に見せ場を重視することなく、いい具合に抑制の効いた作品に仕上がっていると思う。で、それはかなり心地よい。

一方でディーヴァーお得意の「トゥイスト」をいい具合にちりばめ、もう一方で「カルト」をベースにして自らの立ち位置のようなものを見直そうと人々の姿を描く本作、なかなか良い按配に仕上がっているんじゃないだろうか。ライムものの方が最近少々失速気味と思えることもあり、こちらはかなり新鮮な気分で読めた。作者なりの原点回帰的一作で、満足度はかなり高かったです。

★★★★

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●今年もよろしくお願いしまーす。]

rover [こちらこそよろしくお願いしますー。]


2012-01-04 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] お正月の課題図書

坂の上の雲 八(司馬遼太郎/著)坂の上の雲 七(司馬遼太郎/著)坂の上の雲 六(司馬遼太郎/著)坂の上の雲 五(司馬遼太郎/著)坂の上の雲 四(司馬遼太郎/著)坂の上の雲 三(司馬遼太郎/著)坂の上の雲 二(司馬遼太郎/著)坂の上の雲 一(司馬遼太郎/著)元旦にいつものように義母宅で宴会をやった時に、義兄が実家に残してた一式を見つけたのでもらって帰ってきて、昨日一昨日は読書三昧。書影はamazonにリンクしている新装版だけど、自分が読んだのは1978年刊の文庫版。

なんでこのタイミングで「坂の上の雲」なのかというと、年末にNHKでやってたドラマスペシャルで、いよいよバルチック艦隊がやってくる、ってところになって、連合艦隊の将兵がロシア軍艦のシルエットをパネルに描いて、それぞれの名前を日本人にも口に出しやすい名前で覚え込ませる、ってシーンがあって。東宝特撮的にはあれですよ、「日本海大海戦」で佐藤充が、「こいつの名前は、クニオヤジ・スワローだ!」「こいつはアキレサンタだ!」ってやるシーン。ほとんど同じシーンがNHK版でもあったもんだから、これは司馬遼太郎の原作にもあったシーンなのか、過去の映像作品から引っ張ってきたものなのか、ってあたりがちょっと気になってたのね(なにせこの、艦影を見せて名前を憶える、ってシークエンス、東宝はかなり好きみたいで、『ハワイ・マレー沖海戦』の頃からやってるんだよね)。

お話の大筋はまあ、例のドラマ観てた人なら分ると思うけど、おおむねあれは原作を忠実になぞりつつ、特に第1シーズン、第2シーズンでは登場人物の恋愛模様や家族愛的な部分で、オリジナルな脚色を加えたパートをかなり多めに追加していて、そこで原作よりもウェットな部分というのが強調されたかも知れない。ただ、それがないとほんとに叙事詩的な、人の心の機微みたいなものを追っていく楽しみみたいなものは完全にスポイルされたままお話が進んで行ってしまうので、そこはまあしかたがないと見えるのか。

全体的にテレビドラマの方は、原作より陸軍サイドに遠慮したのかな、って感じで、もと戦車兵として陸軍の兵卒であった司馬氏だったが故(なのかな?)の陸軍というもの全体への不信感、みたいなものはかなり薄めにアレンジされていたかも知れないな。

ま、読み終わって思ったのはアレです、いかにも東西新聞の富井副部長あたりが、読んでいることを部下に吹聴しそうな内容ではあるな、とは思いましたね。そこそこおもしろかったっす。

あ、そうそう、問題の一件に関しては、ちゃんと原作でも「呆れ三太(インペラトール・アレクサンドルⅢ世)」やら「水漏るぞ(イズムルード)」やらやっとりましたわ(w。

[Chinema] お正月映画大会

今年最初の古本を発送したついでに、久しぶりに映画でも観ようじゃないかって事で、新開地のシネマ神戸で「SUPER8」と「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の2本立てをやってるって事で出かけてみた。ここは初めてお邪魔した小屋で去年の秋頃、新聞に載った記事(Twitter/CinemaKOBE)でそういう小屋があるって事を初めて知ってちょっと興味は惹かれてたんだけど、なかなかきっかけが掴めないうちに年越しちゃった。って事で初入館だったんだけど、なかなかいい感じの小屋ですね。スクリーンはそうだな、大手シネコンのサブスクリーン(HEPの4,5,6とか、あのくらい)ぐらいのサイズで、それに応じた音響がちゃんと用意されている。これは結構重要で、いわゆる2番館って、音響がかなり手薄なんだよね。そこをちゃんとやってるのはなかなか嬉しい。作品のチョイスも、エンターティンメント作品をメインのラインナップ、ってあたりはかなり嬉しい。ちょいちょい寄りたくなる小屋ですね。

B0052R0RZEってことで「SUPER8」。1970年代終盤、8ミリの自主映画を撮っている少年達が撮影の最中に遭遇した列車事故、その影には…。

監督がJ.J.エイブラムスと来ればこっちはどうしても「クローバーフィールド」を念頭に置いてしまうわけだが、ある意味あそこにちりばめられてた要素がジュヴナイル風味の冒険譚として形をずらし、そこにジュヴナイル故の旨味というかしっとり感を加味されたような作品、といえるか。いろいろいい感じなんだけど、いろいろ足りてない。

もうネタバレしてもいいよね? 本作のスジは、かつて軍によって捕らえられたエイリアンが、なんとかして母星に戻ろうとする行動に田舎のガキどもが巻き込まれ、このガキどものすったもんだに、さらにその親たちも巻き込まれてしまうってお話。

このスジなら当然見ている側は、良く分からないエイリアンと地球の子供たちとの交流、そのやりとりが今度は人間側の親子(当然お話の出だし部分では上手くいってない)にいい具合にフィードバックされ、最終的にエイリアンくんはめでたくお家に帰り、親子の関係にも何かひとつ強固な絆ができ、ついでにちょっとしたコイバナも進展する、ってな展開を期待するわけで、で、この映画はその展開の結果はちゃんと辻褄を合わせてくれている。ただ、結末に至る過程がどうにも上手くないんだよな。

「クローバーフィールド」だったらそれでも良かったんだろうけれど、今回それやったらいかんだろう的な比較的ブツ切り感満タンのお話づくりはどうしたことかと。

まず人間側、なかんずく「親子」テーマで主人公のジョーくん(ちょっと豊崎愛生に似てるw)とヒロインのアリスちゃん(ダコタ・ファニングの妹さんだそうだが、血は争えないねえ)、二本のドラマを作れるはずで、しかもここにジョーとアリス、それからデブのカズニックくん(この子、いいねえ)の三角関係っていう、ジュヴナイル好きなら思わずよだれが垂れちゃうようなネタが用意されているのに、そこをあまり突っ込んでくれてない恨みが残るのだな。

エイリアン側の捌き具合にも不満がある。このお話だと、そこそこ早い段階で、とにかく地球を出ていきたいエイリアンがいて、彼にはこんな事情があって地球を出ていくことが出来ないんだけど、そこを突破する要素として地球の子供たち(前に紹介されている、ね)との有機的な接触があって、みたいな展開があるべきだと思うんだけど、そこもかなり稀薄。なので一本の映画を通して観客を引っ張る力が、どうにも足りていないと思うのだよな。個々のシーンにはかなりプリティなところもあると思うんだけど、全体としてみた時に、ちょっと残念感の方が先に立つ映画だったような気がする。

あと一点、ハリウッド映画を観ていつも思うのは、想像も出来ないクリーチャーにちゃんとキャラクタ性を込めることが出来ない、てのがあると思うんだけど、本作もそれで損してる。良く分からない生き物を、良く分からないデザインにしちゃう陥穽ね。クライマックス、ジョーの必死の説得を受けたエイリアン側の反応に、もうちょっと人間的なそれ(多少あざとくてもいいからさ)があったら、それ以降のお話の流れについても、許せるところが増えていたのじゃないのかな。

B004G8Q3PSさてもう一本、「世界侵略」のほうはテンション高く、絵的な部分の念の入れ方って部分においては何も間違ったことはやってないと思う。見応えってところは文句なし、なんだけどその見応えだったり(音楽の)聞き覚え感ってのはどうしたもんだろう。既視感バリバリな上に、最終的に言いたいのがマリンコさいこー!以外に何もないってのがなんと言ったらいいのか。

本作で登場するエイリアン(意図的なのか、なにも考えてない故なのかは分らんけど)のふるまいが、あれをたとえばソマリア人だったり、アフガン人だったりしても、この映画のスジ的には何も困らないよな、と思ってしまった瞬間に、いろんな意味で気分が下がる。なんだか雑な展開で最終的に「マリンコは最強なんだぜ」で押し切られるラストも、最終的にアメリカはまだまだ大丈夫、ってスローガンのバックアップだよね? それを脳天気に押しつけられるってのもどうなんだろうな、って気はする。ぼけーっと見てる分には悪くはないけどね。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

おなみ [遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。 敵艦影の紙芝居クイズ、ワタシの初見は「ゼロの白鷹」(本宮ひろし..]

rover [メンツが五人なのに、ちゃんと描かれてたのは最初の二人だけってマンガでしたねえ、そこまでは好きだったんだけどな>ゼロの..]


2012-01-05 [長年日記] この日を編集

[Day] 松の外に出る

お仕事関連のメールが来たので本日をもって松の内は終了と言うことにする。お前はメール来なかったらいつまでも正月やるつもりだったのか? と言われたら、まあその通りです(w。

[Anime][web] 定期視聴番組(補遺)

元旦に観たの忘れてた。「WORKING'!!」と「機動戦士ガンダムAGE」。「WORKING'!!」は最終回。まあこういうお話なので、ラストに向けた盛り上がりとかがあるようなわけもなく。それなりに心地いいシリーズなので、またやるんならそれはそれで楽しみにしたいとは思う。ネタ的にはまだ結構ありますよね。

「AGE」は一応友軍である連邦側の封鎖をどうやって突破するのか、って話なんだけど、これって突然UEがやってこなかったら、クルーデックさんは完全に詰んでたよね。それともクルーデックさん的にはあのタイミングでUEが襲ってくるって事が分ってたのかしら? そこまで線を伏せてたのだったらそれはそれである意味スゴいけど、そう言うもんでもないんだろうな、って気はする。行き当たりばったり感、は相変わらず抜けていないね。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

は゜ん [今頃ですが、 あけましておめでとうございます、 今年もよろしくですー。]

rover [こちらこそよろしくお願いします。こちらの不精でめっきりお顔も拝見できておりませぬが、また宴会したいっすね。]


2012-01-07 [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

昨日の分、「ペルソナ4」、「死神ウィルの物語」、「The iDOLM@STER」、今日の分、NHKバージョンの「日常」。

「ペルソナ」はある種の息抜き回。こういうのも良いけど、二話構成にするほどのものなのかしら。

「死神ウィル…」は「黒執事」のスピンオフ。ああ、(死ぬさだめの人間を)安易に助けたりはしないんだーと、そこの所のシビアさはなかなか良いな、と思った。赤髪オカマの死神グレルくんのペーペー時代のお話。

「アイマス」は最終回。実質的には前回が最終回だと思うので、今回はまあオマケだよね。わたしゃ「アイマス」ほとんど知らんので、やっぱり何人かの主要キャラ(つーか素人的には春香と千早以外は、おおむね)がどういう人なのかは掴みかねたままお話が進んでいったわけだけど、そう言うのもあんまり気にならないくらい、ちゃんと楽しめるお話になってたと思う。しっかり作られた作品だと思いましたです。

「日常」は意外と大胆にお話をシャッフルして来たな。「ヘルベチカ・スタンダード」とかの小さなコーナーはオミットして、本編的なものをたくさん詰め込んでいこうって事なんだろうか。ま、気が向いたら見る、って感じ?


2012-01-08 [長年日記] この日を編集

[Anime][TV] 定期視聴番組

「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕」、「モーレツ宇宙海賊」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スイートプリキュア♪」、「機動戦士ガンダムAGE」。新番組がちょこちょこ始まっているけどまずは「シャナ」、「祭礼の蛇」とやらの作画、動きがすばらしくて相当感心した。ふた昔くらい前なら「わが青春のほにゃらら座談会」みたいな企画がアニメ雑誌に載るレベルだぜ。CGIの進歩ぷりはすげえもんだなあと思ったことだった。とりわけコスト・パフォーマンスってところで。

ここから新番組。まずは西尾維新原作の「偽物語」。なんつーか、ダイアローグの面白さってところを堪能してくれ、というところがキモになるんだろうか。どこまでが西尾維新で、どこからが新房昭之の悪ふざけなのか、そこの所の線引きが結構厄介かも。そこが分ったからどう、ってものでもないんだけど。

「ミルキィホームズ」はもうね、相変わらず気が狂ってるとしか。

「宇宙海賊」は笹本祐一原作のアニメ化作品。野尻抱介さんや山本弘さんとかに通じる、キモのところはちゃんと考えてるんだぜ的世界感をベースに、わりと「まんが映画的」な世界観を造っていこう、と考えて造られているのかな? と思えるような作品。ちゃんとした造りだと思う反面、どこか「古さ」みたいなものも拭えないかな、とも思った。どっちに行くんだろうこれ。

日曜朝、「ゴーカイジャー」はまあ年も明けたし総集編的なお話で。「フォーゼ」はメテオってどういうキャラ? を掘り下げていくお話。「プリキュア」はいよいよラス前の盛り上がりって事で。

「AGE」は一番目のエイジのお話のクライマックス、って事なんだけれども何か盛り上がらんなあ。お話の造り、絵的なヒキのあるなし(たとえばさ、ディーヴァの乗員のノーマルスーツのどうしようもないダサさとか、どうにかならんの? と思う所が多々あるんだよな)とかって部分で、どうにも乗り切れない部分ばかりが先に立つ感じがあるんだけどな。


2012-01-09 [長年日記] この日を編集

[PC] そこを捨てますか

画像の説明プリンタの電源を入れたらば「インクが残りわずか」と言うワーニングが。3ヶ月ほど前に購入したhpの複合機くんの黒インクがかなり減っておるよ、と。確かにユティリティの表示的には黒の残りがかなり危うい感じ。ううむ、早いな。んまあレギュラーサイズのインク・カートリッジでの状況であって、ラージサイズを使ったらどうなるかってのは判らん状況なんだけど、それにしても少々これ、減りが早過ぎやしないかね? ってところではある。なにせ前に使っていたpsc1315、ラージカートリッジを使うと平気で1年以上、交換不要で動いてくれた(6年使ったんだけど、その間にインクを交換したのはカラーが一回、黒が二回だったと思う)もんだから、そりゃいくら何でも早すぎだろうって気にもなろうというもので。

調べてみたら、1315時代とはカートリッジの値段にも変化があって、最近のインクカートリッジは、ラージサイズでも2000円を切る値段なんだね。前は4000円に近いお値段と引き替えに、養老の滝的な保ちの良さを保証してくれていたものだったわけで、それがhpのキカイを買う理由にもなっていたのだけれども、そこんところの魅力がちょっと、削がれちゃったかも知れないな。

ま、ラージサイズのカートリッジがどのくらいのものなのか、ってのを知りたいので、そいつを買いに行ってみますよ。


2012-01-10 [長年日記] この日を編集

[PC] JAROにいうぞ

パッケージウチのプリンタ用のインクカートリッジはhpの品番的に178、と言うタイプで、前のバージョンでの黒と3色カラーセットの二本のカートリッジを使うタイプから、黒、シアン、マゼンタ、イエローの4色が独立した形になっている。なのでそれぞれ178黒、とか178シアン、なんて形でパッケージに書いてあるんで必要なものを買う、訳なんだけど178シリーズにはもう一点、178フォトブラック、なんてものもある。で、これはウチのB110aでは使うことの出来ないカートリッジ。

hpのサイトなど見てみると178というカートリッジにはXLという増量バージョンがあるんだが、どうもサイトでは紹介されている178XL 黒 というのは今のところはまだ世の中に出ていないか、または何かの理由で生産終了したかのどちらかで、お店では入手できないものらしい。ところが、世の中には178XL フォトブラック、と言う商品は存在していたりするわけで…

それ買ってるんるんで帰って来ちゃった。しかもパッケージ開けちゃった。

誰に文句付けたらいいのか良く分からん(まあ、オレが不注意だったんだけどさあ)けど、ややこしいんじゃボゲェ!

[Anime][web] 定期視聴番組

冬の新番組攻勢第1弾。「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、ニコ動で「LASTEXILE 銀翼のファム」。

「BRAVE10」は、「真田十勇士」をアニメ向きにいろいろ脚色したアニメ、男性声優さんの方にやや重みを置いたような感じ、かな。ヒロイン的な役どころは佐藤利奈なんだけど、何かあんまり上手くない感じがするんだけどどうしたんだろ。

1万年と2000年後の世界が舞台って事らしい「アクエリオン」、とりあえずゴージャスな造りではあるね。良く見たら(見なくても)「ギルティクラウン」のお二人さんだ。初回スペシャル企画のミスティで吹いた。「バカテス」でネジ飛んじゃったのね(^^;。

「シンフォギア」はなんと言ったらいいのか(w。「スイート☆マクロス♪」なんてつぶやいたけど、むしろ「スイート☆マクロスC」の方が良かったかも知れないな。なかなかブッ飛んでて、これはこれで悪くないかも。作画センスの妙なギャップとか、このタイミングで悪役の名前が「ノイズ」とか、いろいろ大丈夫かー? とも思うけど。

「ファム」は過去に何があったのか、ってところの説明回。エグザイル以前、以後で何があったのか、みたいなとこまでもちょっと述べてみた、みたいな。んまあ後編に向けての整理回、って感じでしょうか。


2012-01-11 [長年日記] この日を編集

[PC] 今度は大丈夫…だよね

パッケージ朝イチでまたソフマップ詣で。今度はしつこくパッケージをチェックして正しいものを買ってきた。今度は大丈夫だと思うんだ。一応店員さんに「間違えて違うの買っちゃったんだけど、パッケージ開けちゃったら返品できないよね?」って聞いたら、「すいません、開けてしまわれては…」と言われちゃった。まあ当然だよな。

でもさー、こうやって並べてみたら、間違って買っちゃう人が続出してもおかしくないんじゃなかろうか。amazonのレビューでも「間違って買っちゃったー」って人、結構いるみたいだよ。

あとは「スリム増量」じゃなく正真正銘の「増量」バージョンがどこで手に入るのか、誰か教えてくださいませ。ウチは基本、黒の使用量が多いのでね。


2012-01-12 [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

火曜、水曜の新番構成。チョイスに少々悩むところもあるんだけど「未来日記」、「ゼロの使い魔f」、「あの夏で待ってる」、「ハイスクールD×D」。

これもひとつの愛の形ではあるんだろうけど、相変わらずこっちのゆのっちは怖いなあ、っていうのが「未来日記」。振り回されっぱなしのゆっきーが、自力で何かをやり遂げる日は来るんだろうか、ってところでここからが新番組。まずは「ゼロ魔」の最終クール、は、

こんなんだったっけ? 全体に気の抜けた絵で、「あるぇー?」と思ったんだけど、もとからこんなノリでした? 自分が才人とルイズのコイバナの機微みたいなものに全く乗れない人間だから、そう思うのかも知れないんだけど。

監督長井龍雪で、かつタイトルの妙な類似性からポスト「あの花」的な何かかと思ったら全然そう言うものではなかった「あの夏」。むしろ「とらドラ!」に「あそびにいくヨ!」を混ぜ込んで、軽く「あの花」で割ったような作品、というかもっと分りやすいのはこれか、【おねティ】メタ視線で愉しむ『あの夏で待ってる』(やらおん)。エンディングアニメーションがとってもステキに長井テイストしていてちょっと嬉しかった。イチカ先輩、戸松っちゃんだったのか。オレのダメなダメ絶対音階では全く分らなかった。

「ハイスクール…」はまあ、この時間帯御用達、って感じで。今際の際でもおっぱいを求めるダメ男子、という主人公にはそれなりに感情移入できましたが、これは定期視聴解除候補かなあ。


2012-01-13 [長年日記] この日を編集

[PC] Explorerをちょっと便利にする

理工学部アドミン日記経由でWindowsのエクスプローラにタブやプレビュー機能を追加する「QTTabBar」(sourceforge.jp)。通常のExplorerになんつーか、タブブラウズ的な機能を付加しちゃおうというもので、良く開くディレクトリをタブとして表示しておくことで、そこへのアクセスを一手間(場合によっては複数手間)省いちゃおうという仕組み。頻繁に開くディレクトリはひとつのグループにまとめて、1クリックでまとめて展開することなんかも可能。

ま、もうちょっといろいろ触ってみてからね。


2012-01-14 [長年日記] この日を編集

[Books] 都市と都市

都市と都市(Miéville,China/著 日暮雅通/翻訳 Mi'evilleChina/著 ほか) チャイナ・ミエヴィル 著/日暮雅通 訳
カバーイラスト&デザイン 岩郷重力+N.S
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011835-8 \1000(税別)

目ヂカラ虚数学区

ベジェルとウル・コーマ。ひとつところに複雑なモザイク状に組み込まれた二つの都市では、お互いの都市が相手を意識することなく奇妙な共存関係を保っている。正確にはそれぞれの都市の住人達が、互いに相手を「見えないことにする」ことで、同じところで二つの都市が存続しているのであり、この信用関係を破るものは<ブリーチ>と呼ばれ、同じくブリーチと言う名で呼ばれる存在が介入し、その関係性の維持のために強権を発動するのだった。

そんな奇妙な都市の片方、ベジェルで発生した殺人事件。捜査を開始したボルル警部補だったが、事件の影に<ブリーチ>があったのではないかという疑いを発見し、捜査方針の変換の必要性を意識し始めるのだが…

何を措いても、一つの場所に二つの都市がモザイク状というか複雑怪奇なパッチワーク状態で存在している、というその世界観が秀逸。ぼんやりした本読みである自分は、最初普通の世界と(『禁書目録』でいう)虚数学区のようなものが二重に存在している、やや「AVARON」的な世界で繰り広げられる「ヴーダイーン」もの的なお話なのかな、と思って読んでいて、それが大森望氏の「解説」でそう言うものではないって事に気づかされ、最初の自分の印象の方がヌルいSF読み的にはすとんと腑に落ちるんだけどなあと思いつつも、よく考えたら人の意識の持ちようのみで二つの都市が一つの場所に共存できてしまう世界ってのは、最初の自分の捉え方以上にアクロバティックだし、ある意味悪夢的リアリズムであるよなあとも思った事だった。この世界観の設定は最初ちょっと分りにくいんだけど、お話が進んで行くにつれて非常に重要な意味を持ってくる。

極めて凝った世界観のなかで展開するのは、ある意味非常にオーソドックスなミステリ的展開なのだけど、その展開における山場であるところの、真犯人が割れ、その存在を追跡し、捕らえるという行為の描写に、この悪夢的な世界のルールが非常に重要な意味を持ってきて、有機的に作用するような造りになっているあたりのお話の捌き方はかなりのものだと思う。

非常に念入りに考えられた、斬新な世界で繰り広げられる王道的なミステリ、というところで、その王道的なミステリサイドにおけるあまりよろしくないと自分が思ってしまうパターンが来ちゃったあたりで、これはどうなんだ? とちょっと思った(終盤にいきなり名探偵が長口上で事件の真相を暴く、って展開、好みじゃないんだよなぁ)のは確かなんだけど、そこを差し引いても読み応え満点の一作。主人公であるボルルの本作以降の活躍もちょっと読みたいな、と思ったことでした。いくつか謎のままで引きずっているネタもあることだし、やってくれんかなそう言うの。ここでばしっと終わってるからこそ良い、って事なのかも知れないけどね。

★★★★

[Anime] 定期視聴番組

木曜深夜分。「ペルソナ4」、「妖狐×僕SS」、「パパのいうことを聞きなさい!」。「ペルソナ」は2回に分けてすごくどうでも良いことを描くお話、なのになぜか面白い、という。約一名、オーソドックスな勧善懲悪ルールから逃れちゃってる人がいたような気がしないでもないが。

「妖狐…」は、なんだろ、若干M気質強めの黒執事がぬらりひょん的世界に紛れ込みました、みたいな? もっと拒否反応でるかな、と思ったんだけどそうでもなかった。めっちゃ面白かった、とか言うんでもないんですが。

同じく微妙だったのが「パパ聞き」。2ちゃんでは「ぱいこき」なんて略しかたもあってちょっとびっくりしたんですが(w。構成的には「俺妹」とかと近いのかな? 主人公の内輪と外界で、若干ニュアンスの違うハレムが用意されてまっせ、みたいな。こういうのがラノベ的にはやりやすい構造、って事なのかしらね。


2012-01-15 [長年日記] この日を編集

[TV][Anime] 定期視聴番組

「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スイートプリキュア♪」、「機動戦士ガンダムAGE」。「も烈宇宙海賊」、録り損ねてた。うーむ、ニコ動で見れるようなのでそこで補完するか。

「シャナ」はまあ普通に良い感じ。撤退戦ってのは実に難しいものなのだよね。

「偽物語」は相変わらずのダイアローグ攻勢。本来ファイア・シスターズのお話であるはずなのに、今のところはむしろ「化」のヒロイン達との関係性のおさらいに終始してるのは、これは原作どおりなの? 達者な人たちの会話劇なので、そこはまあ楽しめなくもないんだけど。このタイミングで地獄の番犬ネタが出てくるとは思わなかった。

「ミルキィホームズ」は相変わらず気が狂っているとしか(褒め言葉)。探偵さんたちは自分達にアイズの能力が宿ってるって事を一時的に忘れてしまっている、みたいな設定ってありましたっけ? 1期のケツの方でそんな説明とか、あったかしら? まあそう言う辻褄とか置き去りでブッ飛ばすのが、こいつの面白いところなんだろうけど。

日曜朝。アイムいいキャラになったなあ、ってのが「ゴーカイジャー」。逆に敵側の方のピントが少々ヌル目になってきているかも知れないな。

ゲンちゃん意外に鋭いところがあった、ってのがわかった「フォーゼ」。オカルト少女頑張った。園ちゃん先生はこれで退場なんですかね。

「プリキュア」はいよいよラス前やねえ。

「AGE」はとりあえず3世代のうちの第1世代のお話のクライマックス。なんだけどこれは盛り上がっていると言えるのかね。一応必要条件は満たしているんだと思うんだけど、それらが全て、充分じゃない感じがするんだよな。大事な人を失ってなにか有り得ない力を得る、は定番なんだけど、大事な人がなぜ大事なのか、どのくらい大事なのか、そんなに大事な人と、なぜに命のやりとりをしなければいけないような状況に陥ってしまったのか、ってあたりの流れがどうにも説明不足で、全く感情移入できないお話になってたような気がするんだが、っていうかそれをいうならこの作品、最初っからどこにも感情移入できないままお話が進んでいる感じはあるのだけれども。

基本はララァのエピソードを再構成したかったんだろうけど、あちらはもうちょっと、アムロとララァの関係性みたいなもの(わかり合えるんだけど、同時に対峙せざるを得ない関係にある)が手際よく説明されていたと思うんだがな。そこらの仕込みがあまり上手く行ってなかったもんだから、もひとつ「来る」物に乏しいお話になってしまっていたような気がするよ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●山田(違)は戦争のせいで死んだ、というよりはヌルい脚本のせいで死なざるを得なかった、という印象ですね。まぁ、最後に..]

rover [なぜに山田(違)がフリットと敵対しなくてはならなかったのか、ってところに全く納得できる説明が無かったですよねえ。デシ..]


2012-01-16 [長年日記] この日を編集

[Books] 拮抗 競馬シリーズ 43

拮抗(Francis,Dick/著 Francis,Felix/著 北野寿美枝/翻訳 フランシスフェリックス/著 ほか) ディック・フランシス&フェリックス・フランシス 著/北野寿美枝 訳
カバーデザイン bookwall
カバー写真 PPS通信社
ハヤカワ文庫HM
ISBN978-4-15-070744-6 \1000(税別)

個人レベルとしてはそれなりに信頼を勝ちえているブックメイカーを営むネッド。いつものようにレース場で営業に精を出している彼の許に見知らぬ男が現れて、自分がネッドの父親であると名乗る。だがネッドの記憶の中では、父親は彼が一歳の時に自動車事故で死んだはずだった。だがいきなり現れて父を名乗るこの人物は、確かに親でなければ知り得ない事もいくつかは知っている様子。詳しい話を聞こうとしたネッドだったが、突然現れた暴漢と、彼が手にしていたナイフによってその目的は達せられないまま終わる。死んだはずの父の急な来訪の目的はなんだったのか、そして父はなぜ殺されなければならなかったのか…。

昔から「競馬シリーズ」のファンは、「競馬シリーズ」と(特に四半世紀ばかり昔の)日本での「競馬」のイメージ、というのは全く別物なんだ、何やらはまったら身を持ち崩してしまうような、ややマイナスイメージの強い、ギャンブル的な「競馬」ってのとは違う、騎士道精神的な物をまとった世界なんだ、なんて事を主張してきたわけで、で、それは確かにその通りで、ふた昔ばかり前の日本で意識された「競馬」と言うものとは全く違った世界がそこにはあったわけだけど、本書の舞台になっているのは、まさにその、昔の我々が「競馬」と直結するイメージとして捉えていた「賭け事」の分野。

競馬に限らずサッカー、F1、誰と誰がくっつくのか、ってゴシップに至るまで、なんでも賭け事の対象にしてしまう英国において、その賭け事の胴元になるのがブックメイカーと言うことになる訳で、で、そう言う存在であるから世間的には少々白い目で見られがちな立場に身を置く男が本作の主人公。父を知らないまま育ち、祖父の家業を継ぐ形でブックメイカーとなったネッドだったが、家業は必ずしも順調とは言えず、夫婦生活にも問題を抱えていて、やや自分の人生これで良いのか、と思い始めていたところに突然現れた死んだはずの父(しかも現れるなり本気で死別)という事件が、一人の男の人生にどういう波乱をもたらし、それを克服することで主人公はおのが人生に何を見いだしていくのか、が本書のテーマと言えるか。

自分なりに考える冒険小説の黄金パターンというのは、調子こいてた主人公がちょっとしたきっかけでドツボにはまり、そのドツボの環境下で苦闘していく中で真の自分の立ち位置を再発見し、そこに再び立つために最大級の戦いに立ち向かう、と言う物になっていて欲しいのだけど、そう言う意味では本作は、すでに少々ドツボ気味の状況にあった主人公が、これで良いのかなーなんて思ってる内にほんとにドツボな環境になってさあどうする、というちょっと捻った構成になってはいるんだが、どうだろうな、良いときとドツボな時の落差のギャップがそれほど大きくないものだから、ラストで得られる爽快感が実はそれほど大きくなかった、と言う恨みがあるかも知れない。まとまってはいるけど残念ながら、「うお、これはすごい」とまでは思えない作品として仕上がっている、と言うことでしょうかね。

いろいろ無くしちゃった人がそれを取り戻すお話、と捉えたら、これはこれで良いお話なのかも知れないけれども、どうだろう、取り得るオプションとその中からの選択、と言う関係性で見ていったなら、登場人物のふるまいに「なんでそっちに行くの?」と思えてしまうところも多々あってそのあたりは残念だったかも。

必要条件と言えるところはそれなりに押さえてはいるのだけれど、そうは言ってもそこは「競馬シリーズ」、残念ながら「もう一声」、と言いたくなるエピソード、ってのが正直なところかな。

★★★


2012-01-17 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組

今期は週の初めがずいぶんな激戦区。「アマガミSS+」、「LASTEXILE 銀翼のファム」(アニメワン)、「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」。いろいろ話題の「輪廻のラグランジェ」もちょろっと見たいところなんだけど、、あれ、MANPAとかいう3本セットで一番組という構成になってるんで、ひとつだけチョイスしてみることが出来ないのな。何とかしてください>よみうりテレビ

日曜深夜のサンテレビ、と言う良く分からんところに引っ越してきた「アマガミ」、これは1期でそれぞれに落ち着いたヒロインとの間の後日譚を描いていく感じなのかな。まあこれはパスしても良いか。

「ファム」はこれまで比較的謎だったグラキエスと言う国のありようがちょっぴり見えてくるような回。「空を飛ぶ」事の気持ちよさ、みたいな物は伝わってきたよ。地味だけど良い話だったと思う。「BRAVE10」は、まあ、ね、普通(w。

「アクエリオン」は抜け作ぶりの方をちょいと多めに盛ってみた回。いろいろ盛り込んでいこうって事なんだろうね。ちょっと「マクロス」の第1作にあったぼんやり感があって、割に楽しいかも。「シンフォギア」もまあ楽しいか。バトルシーンの歌はアフレコ時に歌ってるそうですが、そりゃちょっとおいちゃんが可哀想かもな。なんたって相手は奈々様だもんな(w。

TBSは4コマ原作好きだなあ、ってな感じの「キルミーベイベー」、A、Bパートのナレーションにそれぞれ新井里美とチョーさんという妙な無駄遣い気味なことやってるのに笑った。あとはなんだ、田村少年メインってところで少々楽しみにはしております、が、1回目を見る限りは残念ながら少々キャッチー成分が不足していたかも知れないな。

[Day] 殊勝になる日

もはや117は311で上書きされてしまった感もあるのだけれど、それでも、ね。自分の運の良さを改めて感じ入っております。生かしてもらえたことに感謝、だよなあ。生きてます。いろんな意味で。ありがとう。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

灘の六弦 [その節は本当にお世話になりました。 いろいろな方のおかげで生かされていることが身に染みたあの時でした。]

rover [いえいえとんでもない。大したことも出来なかったし。 今となってはどこか懐かしくも思えるところもあったりするあの頃です..]


2012-01-18 [長年日記] この日を編集

[web][News] 作っているのか、作り損ねたのか

芥川賞、直木賞、決まる(Yomiuri online)。円城塔氏、芥川賞受賞おめでとうございます。とはいえ円城塔さんって方は自分にとっては良く判らない人の筆頭格でもあるわけで、その分らなさってのが、たとえば伊藤計劃さんのそれが多分にレナルズ的なそれであったとすると、円城さんのそれはバロウズ的な(エドガーじゃなくウィリアムの方な)ものであって、それってほんとに訳分らんのな。で、バロウズの方はまだしも(なのか?)何かでイッちゃって「うえーい!」でやられた訳分らなさだったとしたら、円城さんのは「これはなんなんでしょうね、こうしたらどうなるんでしょうね」的な、ある程度理詰めの訳の分からなさが前に来る感じで、それは本気で自分的にお手上げの世界なんだよな。

それでも何か重要な物がそこにはある、ってところを再確認できたって意味でこの賞は重要だったんじゃないでしょうか。なんでも石原慎太郎が怒って選考委員から抜けたって話も聞くし、そっち方面でも大殊勲だったような気もするしな。

とはいえ今年の芥川賞は、田中慎弥さんが全てを持って行っちゃった感じはあるかもなあ。おもしろい人だな。狙ってやってるのか、アルコールか何かの助けを借りてやってるのか良く分からんけど、良くやるな。


2012-01-19 [長年日記] この日を編集

[F1][TV] がびょーん

そういうことにそろそろなるかなあと言う気はしていたけど、フジテレビのF1中継、地上波から撤退 系列BSに変更(asahi.com)。頼みもしないのに地デジがやってきてから、CSとの棲み分けが上手いこと解決出来てない関係で、今CSはただの外出し中華鍋状態なんだけど、ふうむ、どうにかしてCS復活させる算段をたてた方が良いのか。

めんどくせえなあ、タイミングモニタ観戦かな、今年は(w。

[Anime] 定期視聴番組

火曜と水曜の分。結構あるのね、「未来日記」、「テルマエ・ロマエ」、「ギルティクラウン」、「あの夏で待ってる」、「ハイスクールD×D」。

ようやく度を超した由乃のストーキングから逃れられたゆっきーの明日はどっちだ、な話だった「未来日記」。完全に巻き込まれタイプのゆっきーはおいといて、このお話のキイ・パースンはゆのっちって事になるんだろうけど、いろいろ振りまかれたヒキはちゃんと回収されるのかしらね。全部が回収されたら、この娘にも感情移入できるのかしら。

ノイタミナ枠。「テルマエ・ロマエ」はFlashアニメなんだね。これはこれで妙な味があるとは思うけど、飽きるのも早そうな気がするんだけど、どうかな。「ギルティクラウン」のほうは、まあなんというかずいぶん急な展開で。基本、集くんはいかにもなヒーロータイプであるところの、全てを備えてはいるがそれらに何らかの制限がかけられた存在で、その枷がある程度外されるようなエピソードだったんだけど、枷の強さとそれを破る力、って部分の説得力がちょっと弱いんじゃないかなあって気はした。「思い出した!」で済ましてんじゃねーよ、って話だな。

「あの夏」はイチカ先輩の動機みたいな物に軽く説明がなされるような。ゆかり姫のキャラの場違い感がちょっとなあ…。「D×D」はまあ、こう言うもんだよね。たとえば録り損ねちゃっても別に残念じゃない枠、的な。

[Chinema][News] 引退つってもなあ

ジョージ・ルーカス監督、引退宣言!?「映画業界からも、会社からも身を引くつもりでいる」(シネマトゥデイ)。まあ正直、「スター・ウォーズ」を別にすれば総じてパッとしない映画ばかり作ってきた人ではあった(「アメリカン・グラフィティ」はちょっと別系統だと思うんだ)わけだし、なにせ「SW」であんだけ稼いだんだから、この先は撮りたい映画撮るのも、それはそれでありなんでしょう。たとえ彼が映画に携わらなくなったとしても、ILMはハリウッドにおいて無視できないポジションにあり続けるだろうし。まあ悠々自適、ですよね、この人の場合。「THX1138」みたいなのをまた撮りたい、って事なのかな。

そんな彼の最後の作品になるかも知れない「レッド・テイルズ」、ケツを赤く塗ったマスタング部隊のお話だそうで、どんな感じの映画になるんだろうね。トレイラー(初期バージョン。こっちの方が自分的にはちょっと好み、かも)見る限りはかなり豪華な映像だな、と思う反面、その絵造りってこう、SWESBにおける、例の(第1期スターログ世代にはおなじみの)3秒で150回の合成、のあのケレンを連想させられて、すごいんだけど戦争映画のシーンとしてそれは「リアル」な絵と言えるのかなあと思わなくもないんだけどもどうでしょ。P-40だのMe262だのが出てきたりしてて、それなりに惹かれるところはあるんですけどね。


2012-01-20 [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

木曜深夜の分。週始めの方のラインナップに比べると少々ローテンション気味かしらね、「ペルソナ4」、「妖狐×僕SS」、「パパのいうことを聞きなさい!」。「ペルソナ」はなんつーか、ギャグ多めの回。お酒の扱いは難しいんだなあと思った。「妖狐…」jは、これは「犬夜叉アブノーマル」と言う理解でよろしいか? 「パパ聞き」は意外なくらいちゃんとしているなあというところで。案外悪くないよね、これ。


2012-01-21 [長年日記] この日を編集

[Day] 一日ステワしてた

ステマじゃないよ、ステルスワーキング、でステワ。公式にはお休みでーす、で実はお仕事、っていつものことか(w。

去年の頭からやってるルーティンワーク的お仕事、仕事量に比べて人手が圧倒的に足りなかった(去年の秋以降はオレしかいなかったので、結構大変だったのよ)のが、今年から追加メンバーが入ってくれたので、そちらのメンバーさんの慣熟作業のためのアドバイザー的なことをちょっとやらなくちゃいけなくて。

久しぶりにSkypeチャットが賑やかなことになっております。


2012-01-22 [長年日記] この日を編集

[TV][Anime][web] 定期視聴番組

「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラミルキィホームズ 第2幕」、「モーレツ宇宙海賊」(ニコ動で#2、テレビで#3)、「むかしの吉田くん 秘密結社鷹の爪」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スイートプリキュア♪」、「機動戦士ガンダムAGE」。

土曜深夜。マージョリーさんも戦線復帰して、いろいろ頑張って敗戦処理中の「シャナ」。知らん人がたくさん出てきて大変だ。原作読んでる人はウハウハなのかな。知らん人ですけどそれなりに楽しんでます。

こういう事情で一話の状態になったんでした、の「偽物語」。いまだに肝心の妹たちが関わってきませんな。今回もダイアログを楽しむ回。「ミルキィホームズ」はもう、何がなんだか。ナマコの歌が割に強烈だった。

「モーパイ」(って略すんですね)は、こう、ハヤカワJAというかJコレクション的なというか、つまりそれはライトノベルのとある方面に位置する小説群の定番的な展開というか。ライトノベルにおけるノリとか超展開的な匙加減の前に、前提としてハードSF的な説明で念押しする、みたいな。ある種のパターンみたいな物はあるように感じる。そこが良心的だとも思うし、同時に古さみたいな物を感じる由来なのかも分らん。

「吉田くん」はまあ、「鷹の爪」だし。予告編的に「アニメシャワー」の前にやってくれたら良かったのに。

日曜朝。ザンギャックさんたちを一度措いといて、パスコーさんとの決着を先に持ってくるって事は、パスコーさんの真の目的ってのは案外マーベラスたちと近いところにあるのかも知れない、って感じもするんだけどどうでしょ。個人的な好みとしてはパスコーとマーベラスの間で悩むサリーくんに対しては、マーベラスは「楽しかったぜ、じゃあな!」くらいで送り出してくれた方が良かったんじゃないかしらね。

賢吾くんが案外ツンデレキャラだったことが分かった「フォーゼ」。ちょっと賢吾とゲンちゃんの揉めっぷりのお芝居が浮いてたというか妙に「躁」が強すぎな感じで、そこに違和感感じたかも。

「プリキュア」はラス前。ラスボスが「まったく…」でフェードアウトする、ってのはかなり良いと思ったです。

さて「AGE」は第1世代のお話の完結編。なんだろうなあ。日曜日の夕方にやるアニメでこの説明のいい加減さってどうなんだろう。UEの正体は火星に移民した人類の末裔なんだよね? 地球と火星の位置関係は我々が思っている物と変わってはいないんだよね?

位置関係どうなっているの?

普通に考えたら地球から遠い(んだよね?)コロニーを強襲する意味が分からんし、地球人達は火星軌道上に何か怪しい連中がいる、ってのは感づかない物なの? 何十年も襲撃されてるんでしょ?

と言う設定部分も酷い上に、キャラ造りってところもかなりいい加減な感じがしたぞ。調子こいたあげく壊れちゃう、ってのはある意味富野ガンダム的キャラと言えるのかも分からんけど、富野ガンダムのヤバい連中(カミーユとかね)はそうならざるを得ない背景と、それとどう折り合いを付けるのか、ってところの描写の部分をサボってはいなかったと思うわけなんだが、AGEにおけるフリット君に、そういうお話の上でのアヤは全く用意されないまま、クライマックスまで来ちゃったような気がする。

少年が主人公なお話の場合、その人物に関わる大人が重要な意味を持つと思うんだけど、そっちも薄かったよね。今回のお話で唖然としちゃったんだけど、向こうのボス的存在の息子に対してグルーデックさんが、「次はお前が復讐鬼になれ」とか言ってしまうところで真剣に「ひでぇぇ」と思っていまいましたよ。なんて言うんだろ、セリフの割り振り方とかにちょいちょい、思慮の浅さのような物を感じてしまった。

なんだかんだ言うても、見てて全く面白くない、ってのが一番の問題だとは思うんだけどねー。


2012-01-23 [長年日記] この日を編集

[Books] ロミオとロミオは永遠に

ロミオとロミオは永遠に(恩田陸/著) 恩田陸 著
カバーイラスト おがわさとし
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208437-8 \1800(税別)

3.11が何かを乗せた

環境破壊が極限まで進んだ地球。今やそんな地球に残るのは世界各国からこの汚染された星の汚染除去に携わることを押しつけられた日本人だけ。彼らにとってわずかに残る成功の路は、過去の東京の移籍に建設された「大東京学園」の卒業生としてエリートコースに乗ること。過酷な予備審査を通過して集結した新入生達は、大東京学園の正門で、自分達がさらに壮絶な学歴レースに叩き込まれたことを知るのだった…。

軽石庵さんから借りて読んだ、初恩田陸でございますが、なんだろな、予想してたのとはかなり違ってて、意外なくらい無責任な方向に針の振れたエンタティンメント作品になっていた。言ってみればこれは、恩田陸的「オトナ帝国の逆襲」。荒廃した近未来が20世紀に向けて投げまくる秋波の懐かしさと悪ふざけを楽しむようなお話。そこを比較対象にするのであれば、「オトナ帝国」が昭和への限りない郷愁を盛り上げつつも、最後の最後には「いつまでもそこに浸ってんじゃねえ」と敢えて突き放す覚悟を見せてくれたのに対し、こっちは「昭和いいよね、もう一回出来たらいいかもね」的なところに着地しちゃっているあたり、案外覚悟足りてねえな、って気もしてしまう。

大ざっぱに「昭和」で括られるいろいろなことどもの捌き具合の面白さ、悪ふざけと悪趣味と少なからぬ荒廃感を背景に、意外にストレートなジュヴナイルが展開するあたりは結構自分好みではあるんだが、あれだ、山本弘作品でちょいちょい発生する舌打ち感、あれが本作でもちょくちょく起きてしまうのと、あともう一点、これはこの作品の責任と言うわけではないんだけど、今読むからこうなってしまう、と言うところでのおさまりの悪さのような物は、本書を読んでる間、ずっと感じてしまうわけで。

本書の世界というのは、テクノロジと効率を優先しすぎたばかりに、自分達の住環境に修復しがたい瑕疵を残してしまい、日本人はその、自分達が産み出したどうしようもなく厄介な物の後始末を引き受けざるを得ない状況に、否応なく向き合わされている世界なのだよね。この作品が書かれたときにそこは想定の範囲外だったんだろうと思うけど、今読むことでこの本は、3.11以降の日本のありように対する痛烈な批判を含んだお話としても読める物になってしまっているのだな。

物語が登場したときと、それが時代を経て別なメッセージを持って「しまう」ような現象を垣間見たような気分。そこの所の先見性(と言って良いのかな)はそれでこそSF、だと思うし、それだからこそ「オトナ帝国」との対比で「覚悟」がもう一味足りなかったんじゃないのかな、ってところも同時に感じたわけで、基本たいへん面白く読めた(ボリュームもたっぷりだしね)反面、どこかに引っかかりも感じたことも確かな一作ではございました。

あ、あとカバーと帯の按配、なかなか良かったっすね(Jコレクションに限るんだけど)。

★★★


2012-01-24 [長年日記] この日を編集

[Books] 小説探偵(ノベル・アイ)GEDO

小説探偵Gedo(桐生祐狩/著) 桐生裕狩 著
カバーイラスト 笹井一個
カバーデザイン 岩郷重力
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208581-8 \1800(税別)

外道が頑張る「ゲド戦記」

おれの名は三神伸治。だが誰も俺をその名では呼ばない。大学時代の文芸サークルで使っていたペンネーム、「外道」を縮めた「げど」が今の俺の呼び名だ。普段は三流以下の広告屋の冴えない従業員である俺だが、ちょっと普通の人間とは違ったところがある。眠りに落ちると、これまでに出版された本の作品世界へ入り込み、その世界で行われている事象に干渉する力があるのだ。そんな俺に小説世界の側から付けられた渾名は「小説探偵」。今日も俺のもとには、小説世界での境遇を憂う登場人物がやってきて、厄介な頼み事をしてくるのだった…。

軽石庵さんからハヤカワJコレ借りて読もうシリーズ(になるのか?)第2弾。良くできた物語ってのは良く、「キャラクターが勝手に動く」なんて作家に言わせたりするけど、実は小説のキャラクターたちってのは、ほんとに勝手に動く余地を持って小説世界に暮らしている、って設定がちょっと良い。出来の悪い小説の登場人物として創出されてしまったばっかりに、作家の筋立ての拙さから自分に矛盾を抱えてしまう登場人物、なんてのはなかなか面白いし、不遇な登場人物には同情もしようって物で。ほんとに小説探偵なんて人がいたら、何とかしてよって依頼は引きも切らないんじゃないかしら(w。

伝奇、時代、ミステリ、ホラー、ファンタジーなど、様々なジャンルの小説に登場するキャラクタが持ち込む依頼をこなしていく「げど」が、その中で自らの記憶に失われた個所があり、そこには「げど」と彼の周りの人々を巻き込む大きな何かがあることが分かってきて…ってお話。

ジャンル小説の世界のお約束や、現実に存在する小説から引っぱって来るくすぐりがうまい按配な上に、「げど」を取り巻く登場人物達が大変魅力的で、非常に自分好みなエンタティンメント。お話が大きくなっていくにつれて、魅力的なサブキャラさんたちの出番が減っていくのがちょっと残念ではあるのだけれど、連作短編でお話に盛り上がりを作って行くにはこうせざるを得ないのだろうけど、お話の本筋の盛り上がりとは逆に、サブキャラたちの芝居を楽しむ、って部分が削られてしまうのはちょっと残念だったかな。前半はかなりニヤニヤ、後半はちょっとだけ失速感を感じつつ読んでいった。とは言え充分楽しめました。こういうのはかなり好きだし、まだヒキもちょっとあるので続編を期待したいな。

そんなお話本体部分の面白さとは別のところ(や、お話にも充分深く関わっているとも言えるのですが)で非常に興味深いのが、著者、桐生裕狩さんの児童虐待というか、虐待されていると思われている子供たちへの視線。虐待というかネグレクトというか、とにかく(オトナ視点から見た時に)幸福とは言えない子供たちが彼らなりの立ち位置を確固たる物にするためには、子供たちはどうあるべきなのか、ってあたりの思想的な部分がかなり過激で、理屈の上では「それもアリだな」と思える物になっていつつも、やっぱ凡人である自分なんかは「子供にそこまでさせて良いものなのかなあ」と思ってしまうのも確かなところで。たぶん本書後半の失速感ってのは、この、著者のメッセージ性的な物がかなり前に来ているから、てのも理由の一つになるのだろうと思う。

「ゆかり」と言うお名前や著者あとがきなどを読んでみるに、桐生裕狩さんって方はたぶん女性なのだろうと思う(それも結構びっくりだ)けど、女性故のどこか思いきりの良さみたいな物がこの過激さに反映されたって事なんでしょうか。正直オッサンにはいろんな意味で辛い描写なんだけど、これをあっさりスルーすることもまた、本読みとしては誠実ではないよなあとも思えるわけで、そういうところの引っかかり感もまた、本書の味なんだろうな、とは思った。

★★★☆


2012-01-25 [長年日記] この日を編集

[F1] 今年のトレンドはコブつきノーズ?

コブというのか、2段ノーズとでも言うのかね。ケータハムの新マシン(CT01)写真がリークされる(F1通信)。新しいレギュレーションで、ノーズ先端の高さを少し下げることになった影響と言うことだそうですが。

単純にアンダーボディに空気が入りにくくして、ダウンフォースを得にくくしよう的な、ピレリのダメになりやすいタイヤでレースを盛り上げよう、みたいな意図とはちょっと違う物なのね。安全性アップのための処理だそうだけど、ノーズ下げることでどう安全になる物なのか良く分からん。セナみたいな事にならんように、って事なのかな。

[Anime] 定期視聴番組

週の序盤分。「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」、「未来日記」、「テルマエ・ロマエ」、「ギルティクラウン」。休み明けからぎゅう詰めだ。

「BRAVE10」はまあ、普通、で別に間違ったことはやってない。ただ飛び抜けて面白くないってだけ。

「アクエリオン」は面白いと思う。けーじ君ノリノリだ(w。「シンフォギア」も面白いような気はするんだけど、なんかあっちこっちでボロが出かかってるような気がしないでもない。これ、新番組としてアナウンスされた時点でオレらが期待した「まどか」だよねえ(苦笑)。「キルミーベイベー」は、まあ「みつどもえ」枠って事になるのかな。

OP/EDが変わった「未来日記」。自分は前の方が好き。お話の方もルールじゃなくノリの方を優先している感じがして、それはどうなんだろうと。いまだに「未来日記」たちの得失みたいな物が自分の中でうまく数値化できなくて、この人はこれを持っているからこういう局面で優位なんだけどこうなると不利、みたいな理詰めで納得させてくれる部分が割とおざなりで、そこが割と不満なんだよね。

ノイタミナ枠。「テルマエ・ロマエ」はあと一回で終りなんだ。たぶんそれで正解だな。「ギルティクラウン」の方はあら不思議、これはこれで面白くなりそうじゃないの、って感じはちょっとある。アッシュフォード学園が漂流教室になっちゃった、みたいな話が後半戦になるんだろうかね。


2012-01-26 [長年日記] この日を編集

[Books] スペースプローブ

スペースプローブ(機本伸司/著) 機本伸司 著
カバーイラスト 緒方剛志
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208838-3 \1600(税別)

推進剤が足りないよ

4000年の周期で太陽系に接近する彗星「邇基」の探査に向かった日本の無人探査機"こめっと"だったが、彗星に接近したところで謎のメッセージを送信したあと機能を停止してしまった。何らかの機器的なミスによる探査失敗、と片付けられたこの一件だったが、実はその事故の陰には一つの謎が潜んでいた。探査失敗の責任をとらされた父の汚名を雪ぎたいと思う琴美は、折しも打ち上げを近々に控えた日本初の月着陸ミッションのクルーに、自らが集めた謎のデータを携えて接触を図るのだった…。

晩飯後に軽石庵さんからJコレ借りて読もうシリーズ第3弾。帯に曰く、ファーストコンタクトはカラオケボックスから始まった。んでもってこのカバーイラスト。わたしゃてっきりカラオケボックスが「装置」として機能する、一風変わった(それこそラノベテイストな)ファーストコンタクト物なのかと思って読みはじめたんだけど、そう言うものでは全くなくて、むしろノリとしては「ロケットガール」とかのそれに近いんじゃないかな。「宇宙に行く」ってところの目的意識とか実現方法とか、そういったところに結構筆を割いていくスタイルの、ラノベ系ハードSF、みたいな。

組織がもたらす閉塞感とか、夢を持ちながらも先行きに今ひとつ希望を持てないでいる若者達が、自分達だけが持つことの出来る挑戦のテーマを見いだして、その実現のためにいろいろ頑張るというシノプシスは、充分燃える物になり得ると思う。着目点は悪くないと思うんだ。ただ本書は、すごくいい材料があったのに板前の腕が悪いのでどうしようもない料理が出来ちゃった、みたいな本になってしまったんじゃないのかな。

たとえばこのお話、最初の月着陸クルーからは落第したアストロノーツ候補生達が、彗星に何かエイリアン的な物の存在を感じとり、そちらとのコンタクトを実現するために(エリートで固められた)正規のクルーをどうにかして使えなくして自分達が彼らに入れ替わって、みたいな展開だったらもうちょっと盛り上がったような気もするんだけどどうだろう、って言うかなぜそうしなかった?

ただ、そこを別にしても小説の造りとしてあまりよく出来た物になっていないのは事実。基本的に1人として感情移入できる登場人物が出てこないってのはどうなんだろう。なんというか、キャラが立ってないとか言う以前にキャラができてない人ばかりが登場し、その場の雰囲気だけで思いつきな長口上を垂れ流し、しかもその口上にあまり責任をとっていない、って展開のお話に気持ちが入るわけはないよね。

月まで(38万キロ)のミッションを不可解な彗星(50万キロ)へ向かうミッションにすり替えるためにどういう手段が必要になるのか、ってところ、それから本書の後半で語られる、異質なものとのファースト・コンタクトって部分、なんていうハードSF的な面白さの取っかかりはあるんだけど、本書に限っては「お話」の造りの部分でそういうのを軒並み台無しにしてしまった、という恨みはあるかしら。基本的に読み手を引っ張る(またはケツをがんがん蹴飛ばす)力が全く足りてないお話だと思った。グレート残念賞。

★★☆


2012-01-27 [長年日記] この日を編集

[Day] わあ、痛車だ

J:COMの痛車うちのマンションはJ:COMを利用して地デジ放送を見ているんだけど、各戸の信号強度のチェック、なんて物を定期的にやるんだそうで。昨日から各戸訪問検査、のようなものが始まっているんだが、今日買い物に出たらマンションの前にこんなのが止まってた。かわいいJ:COM号。こう言うのも痛車って言うんだろうかね。

ちなみに反対側は「BEN10」なる海外アニメの意匠になっておりました。「ベン・トー」の海外バージョン…ではないよね(^^;。

[web] そんなにみんな、オレに金をよこしたくてしょうがないのかい?(今日のSPAM)

最近はあんまりパンチの効いたのが無くて淋しいなあと思ってたんだけど。で、これもまあぶっ飛び具合はたいしたことないんだけど、まあちょっとはおかしいか、レベルで。Subjectは「6300万を受け取ると仮定した時、貴方は笑顔になれますか?なれるのでしたらこちらをご確認下さい。」

亡くなった天国の師には私以外にも4人の弟子と呼べる人間がいましたが、
それぞれが遺言としての最後の言葉を実行してる最中です。

私の場合は相続をした6億3千万を見ず知らずの方を救う為に用いるという事でしたが、
貴方は金銭的にお困りではなかったでしょうか?
お渡しする予定の6300万、
こちらは用途も不問ですので貴方が笑顔になれるのでしたらお受け取り下さい。

きっと時間をかけてしまうのは天国の師も望ましくないと思いますので、
意思が固まりましたら可能な限り早急にご連絡下さい。
私は迅速な行動をしますので、
貴方からのご連絡をお待ちしてます。

「天国の師」やら、なにやらノブリスケータイっぽいノリやら、果ては金額の税込感あたりも何とも香ばしい。実はこれとは別に、税別なのか「6000万やるっつーとるのになんで連絡くれんの?」とか、金額はちょっと落ちるけどのこんなのも。

今、日本は完全に沈んだ状態であるといっても過言ではないでしょう。
しかし、そんな沈んだままでいるのは私は我慢がなりませんし、
支援という形で風穴を開けたいんです!

お金は循環するものであるとはいえ、
それはある所でしか循環しかしてませんし
その現状を変える為には支援は非常に有効であると自負してます。

このご用意した4000万はすぐにでも貴方にお渡しが出来ます。
残るは貴方のご決断のみですよ!
ご連絡をお待ちしてますのでこの機会を逃さないで下さい。

オレがお金をもらうことが、ひいては日本の活性化に繋がるというのかい? そいつぁお国のためにも、ここはひとつもらっちゃおうかな、などとは思わんけどなんなんだろうな、どういう人にクリックして欲しくてこういう文面のSPAMは作られているんだろう。

でもやっぱりオオアリクイ級のパンチはないよなあ(^^;。

[Anime][web] 定期視聴番組

「あの夏で待ってる」、「ハイスクールD×D」、「ペルソナ4」、「妖狐×僕SS」、「パパのいうことを聞きなさい!」、ネットで「LASTEXILE 銀翼のファム」、あと「輪廻のラグランジェ」の#1も見てみた。「あの夏」が意外にストレートなボタンの掛け違い系ラブコメテイストをちゃんと守って作られてるのに感心した。そこに今風な作画テイストを被せて来ている感じなのね。ちょっと面白いと思う。「D×D」はまあ深夜アニメスタンダード。新キャラのアーシアちゃんがちょっとアズマリアっぽいね。

木曜深夜。そういえばエルリック兄弟揃ってたんだなあ、な「P4」、まーなんちゅうか、男の娘でもなかったのね。「妖狐」はどこかインモラルでぶっ壊れたツンデレお嬢ちゃんに見えた凛々蝶さまが意外にちゃんとしたモラリストだった、ってのがわかったあたりが収穫だったかも知れない。変態ばかりが登場するアニメなんだけど、実は作りはかなり良心的だよね。

「パパ聞き」(『パイコキ』はあんまりだよね)はまあ、もうちょっと見てみないと。いきなり学童を3人抱えて生活する大学生、ってところの説明に納得できたら、楽しめるのかも知れない。

「ファム」は戦乱が拡がってどうなるか。「ラグランジェ」はどういうんだろうなあ、テンションは「マクロス」寄りだよね。投げっぷりとか。


2012-01-28 [長年日記] この日を編集

[web] オレらってすごかったんだ(w

あまり感心しない手段で、とあるラジオで「おぎやはぎ」さんが「まどか」に関して語ってる番組を聞いて思った。いわゆるアニメ的な文法が判らない人が2人、しかも「まどか」を見ているのが片方だけって状態でこの作品を語るって事が如何に難しいのかって事。オレらって知らん間に、なんかすごい物を蓄積してたんだなあ(w


2012-01-29 [長年日記] この日を編集

[TV][Anime] 定期視聴番組

「灼眼のシャナⅢ」、「偽物語」、「探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕」、「モーレツ宇宙海賊」、「むかしの吉田君 秘密結社鷹の爪」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スイートプリキュア♪」、「機動戦士ガンダムAGE」。「シャナ」はまあいいとして(や、ちゃんと面白いと思うんですけど)、ようやく「化物語」との連続性が見えてきた「偽物語」。妹くんに怪異が取り憑いていたって事なのね。いいんちょが髪切ってメガネ無しになっちゃったのがかなり残念だなあ。

「ミルキィホームズ」は相変わらず4人組に探偵の自覚がやってこない状態。なんかこれ、毎回アルセーヌ様が探偵にならないミルキィホームズにイラついて、って展開がラストまで行っちまうような展開なのかも知れんような気がしてきた。

「モーパイ」(四萬、五萬あたりがミスるんだよな、ってそう言う話じゃない)は、ゆっくり目だけどちゃんとお話は進んでいるとは思うんだけど、肝心の「宇宙海賊」と言う存在がなかなか見えてこないあたりで、自分が見てるアニメがいったい何をテーマにしたアニメなのか、ちょいちょい見失ってしまいそうになったりもしてはいる。主題歌(ごめんなさい、私は好きじゃないです、これ)のヒキのパワーとかが結構なだけに、その後にやってくる本編が意外なくらいハードSF寄りな展開だったりすると、なんかこう、ちぐはぐ感ばかりが増幅されるのだな。「吉田君」はまあこういうもんだから(w。「テルマエ・ロマエ」でも思ったけど、FROGMANさん、いい声持っとるね。

日曜朝。パスコーさんとの決着が付いた「ゴーカイジャー」。両者の足をがっつり固定して肉弾戦、って展開自体は燃えるけど、やっぱやたら強いパスコーさんにどうやって勝てたのか、ってところにもう一声、理由が欲しかった。あと、自分的にはザンギャックさんの介入があっても良かったんじゃないか、って気はしたよ。

「フォーゼ」は少々ウホ臭込み、みたいな(^^;。「プリキュア」は最終回。そういえばハミィはメイジャーランドきっての歌姫、って設定があったんだっけねえ。セイレーンとの関係性とかにも気を配った、良い最終回だったんじゃないでしょうか。

第2世代のお話になった「AGE」。とにかくUEは何を措いても倒すべき敵、という信念に凝り固まったフリット、というキャラ設定を持って来たところは評価したい。でもそれ以外はやっぱりヘナチョコだよなあ。何を措いてもこのアニメを作っている人たちにとって、地球と火星の距離感というのがどういう物なのかが全く見えてこないのが大問題なのじゃないかしら。どこに何がいて、そいつがいるからここが大変だ、という位置関係が全く把握できないので、このお話の世界でどんだけ怖いことが起こってるのかが全く分らない、ってあたりが問題なんじゃないかな、って気がしてしまうわけですが。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●AGE二期のOPは三橋三智也さんの「達者でな」でいいんじゃないかと。]

rover [わぁーらーにまみれてよぉー(^^;]


2012-01-31 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組

月曜深夜の分。「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」、バンダイチャンネルで「LASTEXILE 銀翼のファム」。なんだな、今期の月曜深夜は変態さん大行進だ。

先週出てきてボコボコにされた変態君が仲間になったっぽい「BRAVE10」、敵側の変態姐さんに17歳の人。こういうの演らせると上手いよな。

恋愛禁止だけど恋心は推奨、恋愛に行く直前の寸止めが最強、という、ある意味生徒達を揃って優秀なAV男優に仕立てようというのが教育方針になっちゃった「アクエリオン」。この時点で変態度アップしまくりだ。

ドーピング娘に謎の白い液体、血涙大氾濫からブルース・リーとゴウキさん競演の「シンフォギア」、と書いてる時点ですでに変態じゃん。今週は残念ながら出来ない方のおいちゃんだったような気が。この人はセリフのイントネーションとかに独特な味があって、それがうまく嵌ると忘れられない印象を残してくれる人なんだけど、本作のこのエピソードに関しては「下手なんじゃね?」って感じしかしないような気がしてね。

「キルミーベイベー」はまあこれはこれで良いです。「生徒会役員共」から下衆なところを抜いた「Aちゃんねる」みたいな。それは実はあんまり面白くないって事なんじゃないの? と言われたら、えーとごにょごにょ。設定のぶっ飛び具合の割に普通な味、ってのは意外に稀少な気もするんだけど、普通方面ばかりが強調されてる気もする。

「ファム」はお話が大きく動くエピソード。そこは良いんだけど(作画厨みたいでアレですが)、メカ絡みの描画に比べて人物のほうで、「ん?」と思ってしまう絵が結構散見されたのはどうしたもんか。人の顔を少し斜め上から見た時の、目と鼻の位置関係とか、その描き方で良いの? って絵が散見されたような気がするな。そのあたり、ちょっとだけ気になった。


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