ばむばんか惰隠洞

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2003-10-18 [長年日記]

[TV] ネズラ

CS チャンネルNECOで「ネズラ」2002年、ネズラ製作委員会。監督田川幹太、出演隆大介、久保田芳之、勝村美香、新田純一、桜庭あつこ。かつての大映の企画倒れ映画、「大群獣ネズラ」とは特に関係ないみたい。それともあるのか?

米軍が極秘に日本企業と提携して開発していた細菌兵器。だがそれは実験用マウスを突然変異、巨大化した怪物、ネズラを産み出してしまう。たちまち研究所は壊滅し、作られていた細菌はネズラに襲われた人々によって街に伝染していく。事態を重く見た米軍は極秘にネズラを倒し、その体内から抗体を取り出すためのミッションを開始する。その特殊任務を帯びたチーム(どう見ても全員日本人にしか見えないが、こういう時のための日系人部隊なんだそうだ。442部隊?)には、企業の研究者である一人の日本人女性と、自衛隊から派遣された麻生も合流していた。直ちに研究所に向かうチーム。だがその作戦の裏にはさらにもう一つ、別の目論見も…

始まった瞬間から低予算映画臭さはぷんぷんしてくるんだけど、このツカミは悪くない。研究所内に潜む怪物は縄張りが荒らされると怒り狂うらしい(と言う事は放っとけば研究所内にじっとしている→お話の舞台を限定できる)、それを倒しに行く戦闘のプロフェッショナルと一人の足手まとい、細菌という目に見えない(と言う事は映像で表現しなくて良い)恐怖、一方で細菌に感染した市民たちを前に無力感にさいなまれる医者(こっちも病院から一歩も出なくていい)のヒューマン・ドラマまで持ち込んで、脚本がいっぱしだったら低予算でもかなりぴりっとしまった映画になっただろうと思わせる。残念な事に思わせるだけで終っちゃってるんだけどな。

金をかけて派手な映像でたたみかけてればごまかしようもある大作映画に比べて、低予算映画ってのはお話がきっちりできてないとたちまちダメ映画になってしまうんだけど、この映画もその典型だな。謎の細菌を相手にするなら、どうなったらその細菌に感染するのか、感染したらどれだけ生きられるのか、ってあたりの「ルール」をしっかり決めとかんとあかんと思うんだけど、そこらがなーんも分からんので、どうなったら登場人物が危ない時であるのか、どうなったらピンチを脱するのか、がわかんないんだよね。

ついでに細菌とネズラの関係も良くわからん。細菌の大本がネズラであるなら、ネズラに接触する事になる兵隊さんたちも常に感染の危険性がありそうな気がするんだけどみんなへっちゃら。外じゃあ研究所を閉鎖してる自衛隊員はみんな防護マスクしてるのに。全体に1P OUTやゲームオーバーの条件がいい加減なんだな。なのですごく支離滅裂なお話を見てる気分になってしまう。

ネズラ自体の造形は悪くないし、カメラワークも頑張ってる。メガネっ娘な勝村美香はかわいいし桜庭あつこの胸はデカいんだけど、んー、脚本がここまでズタボロではなあ。

[TV] アゴン

もういっちょ、これもチャンネルNECOで「アゴン」1〜4話。1964年日本電波映画株式会社。いろんな事情で4話まで作られたところで製作が中止された、いわく付きのテレビ・シリーズ。まあ、中止になるわなこれじゃあ(w 。

なんていうかなあ、財布の中にいくらあるのか確認しないで、映画並みの大作をテレビで作ろうとしちゃった、みたいな感じだ。ちなみにアゴンってのは、わたしゃずっと阿含宗の火祭りかなんかから題を取った(口から火を吐くし)と思ってたんだけど、「アトミック・ドラゴン」略してアゴンなんだそうで。もうちょっとひねりなさい。いやまあひねって略して「アトラゴン」とかにするとそれはそれでまずい*1かも知れんけど。

嵐の夜、運転を誤って海中に没した原子燃料運搬車。その原子の力が海底に眠る恐竜を目覚めさせる事になってしまった… てな感じで、まあ設定的には日本製怪獣モノのお約束だわね。自衛隊の攻撃を受け付けない怪獣相手に、毎週(というか前後編で行こうと思ってたみたいだけど)どうやって海に帰って頂くかに人間が知恵を絞る、ってシチュエーションは割と興味深いんだけどね。志は高かったけど使える金があまりにも少なかったって感じ。間延びしまくったドラマの展開、ツボを外しまくった特撮シーン、そして意味不明な音楽。うーん、ある意味すごいな、これは。

*1 「海底軍艦」の海外版タイトルだし

[TV] SS-192

まだ行きまっせー。CS スターチャンネルで「SS-192」。2001年アメリカ。監督ジェイムズ・キーチ、出演サム・ニール、ジェームズ・B・シッキング。1939年、潜行テスト中の新鋭潜水艦、スクアラス号は突然の事故で浮力を失い、60メートルの海底に着底してしまう。モムセン少佐を中心とした救出チームは、直ちに救出作戦を開始するが…

実話を元にした潜水艦ドラマ。これはどうもテレビ向けの映画っぽい感じがする。ノリはほぼ「原子力潜水艦浮上せず」と同じ。というかまあ潜水艦を救出、ってお話なんだから流れは似たものにならざるを得ないか。実話を元にした分、却ってドラマのはらはら感がとぼしくなっちゃった、ってのは皮肉な話かも。めちゃめちゃ悪いって程ではないんだけど。

[TV] やっと見たぞせらむん

…と言いたいところなんですが自室のビデオデッキがどうも調子悪くなってて、録画がうまくできないんですな。早送りで見るとかろうじて鑑賞できる状態で、当然音声なし。通常で再生すると画面はブルースクリーンで声だけ聞こえる、という。

そういう無茶な状態で鑑賞したんであれですが、うん、やっぱまこちゃんがかなりキュートやなあ、はよ出てこんかなあ、てのと、セーラーVがひたすら夜の街を駆け抜けてるのはなんか意味があんのかなあ、と。そんだけ。

[Baseball] 日本シリーズ第一戦

ズロースとか言う選手(違)にサヨナラヒット打たれて負け。星野とよっさんの対比でも分かるように、85年の阪神は、たとえ選手が全員高校生でも日本一になる宿命にあったのに対して、今年はほんまに監督と選手が持てる力を発揮して、やりくりして勝ったっつー事なんであろう。ほんの少し、実力より上の結果が得られたのだろうね。もうちょっとのところで決め手を欠いた今日の試合見ててそんな事を思った。甲子園ではいくつか勝てるかも知れないけど、日本一はちょっと難しいかな。ダウナーなワシの予想を覆してくれい。


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