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小川一水 著
カバーイラスト 撫荒武吉
カバーデザイン 岩郷重力 + WODER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030809-8 \720(税別)
amazonで購入
手渡されたのは一枚の地図だけだった。水場の印と餌場の印だけが記された、取るに足らない地図。だがそれこそが、この迷宮で生きていく上で何よりも重要なアイテムだったのだ。政治犯たちが収容され、孤独で過酷な生存のための戦いが繰り広げられる謎の迷宮。そこは発明者の名を取って"ギャルナフカの迷宮"と呼ばれていた…。
小川一水初の中編集。「ギャルナフカの迷宮」、「老ヴォールの惑星」他、全4作品を収録。
小川一水というと自動的に「またガテンSFなのかな?」なんて勝手に思いこんでしまうのだけれど、今回の作品集はガテン風味は薄めで、そのかわりになんというのかな、懐かしいSFを読んでいる気分を満喫させてもらった。まずは各作品の短い感想を。
というわけで、古くさい、などとは決して思わないのだけれども、何かこう、どこかに少々青臭い懐かしさのようなものを感じて、何よりそこが好印象。というかどういう訳だか最近のJA、こういう読後感を持つことが多い気がするのはどうしたことだろう。小林泰三しかり、飛浩隆、しかり。青二才だったワタシがSFを読み始めた頃のSFの雰囲気というか、んーなんだろ、塩加減みたいなもの? それを最近のJAでちょくちょく味あわせてもらっているような気がする。ワタシが日本SF、でイメージするモノって、おおむね1980年代以前のSF、って事になる(言っちゃいますよ、火浦功とか大場惑とか野阿梓(は、それほど嫌いでもないな)とか東野司とか大原まり子とか水見稜とか岬兄悟とかが出てくる以前の日本SF、です)のだけど、そのころのSFが持っていたテイストみたいなモノを、なぜか最近の日本製SFからはしばしば感じることがあるのだけれど、これはどういうんだろう。80年代のおかしなSFバブルで酔っ払ったSF者たちがここに来て正気に返ったと言うことなのかしら。だったらワタシは大歓迎なんですけど、実際のところはどうなんだろう。いずれにせよ日本SFって、いまだに独自のスタイルが見いだせていないってことの証左、なのかもわからんなあ。
ま、そこらも含め、いろんな意味で小川一水の今後には期待したいと思ってます、ええ。そんな期待感を裏切らない一冊ではありました。
(★★★☆)
大野万紀氏が作者には邪悪さが足りませんと書いてらっしゃった。確かになあ。ま、大野氏自身も認めてらっしゃる様に、それが小川一水の魅力なんだろうけどさ。
「ウルトラマンマックス」、「種デス」、「ツバサ・クロニクル」。「マックス」(#9:「龍の恋人」伝説怪龍ナツノメリュウ登場)はまあ、納涼夏祭りテイスト、もしかして「ノンマルトの使者」もちょっと踏まえてみました、なエピソード?。ナツノメリュウがここまでどないに苦しい思いをしていたのか、ってあたりの描き込みが少々甘いと思えたのと、肝心の竜の使いの女の子に、微妙に魅力が足りなかったのが惜しかったかな。イモっぽいのだがどこかでハッとする、ような少女を求めるところなのだが、最後までイモっぽかったのがちょっと。私の好みの問題なのかも知れないけど、もちっと首の細い女の子を使って欲しかった。
デス様は、この暗黒スタッフなら今週でレイの策略喰らってルナマリアもレクイエムと差し違えで死亡、をちょっぴり期待してたんだけどさすがにそこまでは行かなかったか。まあこんなモンだろうと思うけど、ジブリールさんはかなり頭悪いキャラに見えてしまうね。
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