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最後のロング缶二本が余分だったかなー、ちょっと頭痛えなーと思いながら9:30ごろにチェックアウト。せっかくだからお宿の写真もぱちっとな。近所の喫茶店でコーヒー。不味っ。地下鉄に乗ってたら「次は神保町〜」とか言うのでふらりと下りてみる。おーあれがオバQビルかー、とかお上りさん丸出しであちこち徘徊。
ちらりと神田の古書店街にも。まだ朝早くて開いてない店も多かったけど、さすがですな。第二次世界大戦ブックスがずらーっと並んでたりするもんな。でも全体に割高だなあと言う気はした。同じ本、神戸ならもうちょっと安く買えるよなあ、と思うこともしばしば。まあ、ここにしかないと思われる本の数は凄いんだろうけど。ささっと眺めてから東京駅に向かう。
さてそもそも、こいつを見に来たわけでしてな。東京ステーションギャラリー「イラストからのコミュニケーション 真鍋博展」。会場は「懐かしくも新鮮な未来画」、「本との出会いを導く表紙とイメージを形作る挿絵」、「現実を夢の世界に描き、夢を現実化する」と題された3つのテーマごとに、それぞれSF関係、ミステリ関係、それ以外のデザイン関連の仕事や自著などを取り上げて展示している。もとが本のカバーや挿絵などが多く、原画のサイズも小さいせいか、比較的狭い会場なのだけど陳列は大変に充実。2時間は楽しめる。
よく創造物に対して「古さを感じさせない」みたいな褒め言葉があるけれど、古さを感じない、というのはつまり、それが誰にも真似のできない世界だからなんだろうと思う。真鍋さんのイラストというのはそういう物なんだろうな。安易な模倣を許さないスタイルが確立していることが、常に見る側になにがしかのインパクトを与え続けている、という。すべてのテーマを徹底的に記号のような物に分解してそれを再構成する、そのあたりの匙加減が絶妙。
SF関連のイラストも楽しいけれど、圧巻なのはやはりミステリでのお仕事。SFの場合記号としてバラす以前から、テーマがしばしば雲を掴むようなものであることが多いのに対して、ミステリではテーマはっきりしていて、しかもそれらは読者には充分既知の物だ。それらを分解して再構成していく時の発想の豊かさには舌を巻く。「ミステリマガジン」誌の表紙の、だまし絵的な面白さは見ていて飽きませんわ。いやあ、見に来て良かった。
たっぷり二時間ほど鑑賞してカタログ(\2000)購入して機嫌良く会場を出ると、東京駅がなにやら賑やか。9月9日で「救急の日」ということで、駅のコンコースで救急治療に関するイベントが行われていた。人工呼吸のやり方の実演とか、なんとか。中央にステージがしつらえられていて、救命救急センターか何かの職員の人が、たどたどしく緊急時の心構えとかを話している。で、ひとしきり説明した後、「では実演してみましょう」というので何が始まんのかな、って思って聞いてたら、いきなり「父さん、どうしたんだっ!」って声が。思わず駅の通行人も立ち止まる。まさか東京駅の真ん中で劇をやり始めるとは思わなかったぜ。
ヤマちゃん社長もこっちに来てるらしいので、電話入れて会社訪問。自分の勤め先なんだけどオフィスに足運ぶのは初めてだったりして。水道橋から歩いて10分ほどのビル。お隣のオフィスのエリカ様にもご挨拶。で、行くなり東京行きの前に特急で片づけた仕事の追加要望をもらっちゃったりして。しょうがないのでヤマちゃんのマシン借りてしこしこ作業。グラフィック用の素材、当然家なのでちょっとごまかし気味に新造する。まあ見出し用の小ぶりなグラフィックなので大して手間でもなく。30分ぐらいで対応完了。
昼飯でも食うべえということで、ヤマちゃんと外に。「辛いカレーが食いたい」つったらつれて行かれたのが神保町の「ペルソナ」なるお店。ビーフカレー特辛、1200円也をオーダー。一口目を口に入れた瞬間は甘いと感じるのだけど、その後どかんと辛さが来る感じ。確かに辛い。でもオレ、もっと辛くても良いぞ(w。つか1200円って高すぎです。ヤマちゃんのおごりだったから良かったようなものの。
メシ食った後はヤマちゃんと別れて再び旅人になるのだ。
学生時代の後輩、はうはうは静岡県は島田の住人。文金高島田発祥の地だそうですな。カミさんと結婚した時の内輪のお祝いに顔出してくれて以来だから、そろそろ20年になるか。都合がつくなら静岡行くよ、って声かけたらおっけーの返事もらったんで、またも青春18きっぷを使って静岡をめざす。まずは熱海まで。昨日と同じ快速アクティー。ケツ痛いのがぶり返す。16:07 熱海着。
そしてまた緑とオレンジだ。ケツいてえ。隣のおっさん汗くせえ。高校生のガキどもが東京弁喋ってんの気持ち悪いー。さすがに鈍行の旅もうんざりしてきた。17:27 静岡着。はうはうが来るまで小一時間あるので、コンビニで下着買って(一泊しか想定していなかったのでした)、駅にくっついたショッピングモールの喫茶店でコーヒー飲みながら、ケータイで今日の宿の手配など。近くのビジネスホテルが取れたので一安心。「旅の窓口」さまさまだな。18:30、無事はうはうと合流。
はうはうは私の3年下の後輩。日本茶を片手に中島みゆきの歌で踊れる、希有な才能の持ち主。今は体脂肪やコレステロール、中性脂肪等々、平たく言うと「デブ」で悩んでいる人(というか本人が一番悩んでいるのですね)に有用な情報を集めたサイトを開いてる。見た目、そんなにひどく太っているようには見えないんだけど、高脂血症、なる症状を持っているのだそうだ。呑んで良いのか? まあいいんだろう、ってことで彼の案内で静岡駅近くの炉端で飲み食い。
お互いあんまり変わってねえなあ、って話はしたんだけど、はうはうの同期(で寮で近所だった)のミヤシタは最近急激に鬱病が悪化してて、サトーは顔面神経痛になっちゃって、一昨年急死したヨコヤマは実は自殺だった、とか、なんかなー、な話題も結構聞かされた。なんでみんなそんなに真面目に生きるのかね。しんどかったら逃げ出したらええやん、とも思うんだけど、まあ人それぞれ、事情はあるわなあ。その場でミヤシタとは電話が繋がったんで、「大丈夫かー、おい」つったら「だーめーでーすー」って。なんと返事したもんやら。その他、クマ(例の新興宗教どっぷりこの後輩)の話やらなんやら、話題は尽きぬ。ビールから地酒に切り替えて馬鹿話三昧。
で、おでん頼んだらでてきたのがこれですよ。ダイコンと厚揚げに挟まれた半円形の物体。これ、はんぺん。黒はんぺんって言って、静岡ではんぺんといったらこれなんだってさ。なかなか、珍しい物を。味は、ちょっと魚っぽさ強めで私には微妙に苦手系かも。
さんざ飲み食いして河岸を変える。はうはう行きつけのスナックだそうで。出るのは焼酎。焼酎のお茶割り、なんてのがあるのには驚いた。さすが静岡。さらに一皿目の突き出しが、あんかけの焼きそばなのに仰天。豪快だな静岡。ビール→日本酒→焼酎と来たんでさすがに後半記憶があやふやだ。ワシ、ちゃんと金払った(^^;)?
それはともかく、バカなことばっかりやってた学生時代の知り合いに会うってのは良いもんだ。オレ、環境変わると友達関係割とリセットしちゃうんで、昔からの友達って案外少ないんだよな。寮の後輩連中なんてのは貴重かも。そういえばその寮もそろそろ取り壊しだとか? さみしい話じゃのう。
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いやはやお疲れ様でした。やはりあのミステリの一連の表紙絵はすごいですよねえ。圧巻。<br>そして楽しんでいただけたようで、紹介した甲斐があって嬉しいです。