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「ニニンがシノブ伝」、「機巧奇傳ヒヲウ戦記」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。うーん、「シノブ伝」のけたたましさ、オジサンにはちょっと辛いかも。なんかこう、気が狂ってんじゃないかこのスタッフは、などと思ってしまうわけで。ま、おかげで続く「ヒヲウ」がすばらしく良作に見えてくるわけですが。いやまあもとから良作なんだけどさ。さて。
デカレンジャー(#33:「スワットモード・オン」)は新装備、SWATモードを獲得するお話の後編。なんかもう昨日のネクサスから二日続きで、やたらにミリタリー志向の強いお話を見せられてうーん、な気分。まあこっちは最後には戦隊のノリに戻ってきてくれただけマシだったけど。んでもあれですね、基本的にあの特訓、バンバン君にSWATモードを与えるかどうかの特訓だったように見えちゃったんだけど。他の4人はとっくに資格を満たしていたんでしょうかね。
ついでに、悪党達が狙い、宇宙警察が守ろうとしている物質の名前がギュウタニウム(と聞こえた)。これはやっぱ、牛角がスポンサーに付いてるから? 炭火で焼いてレモン汁で食するとおいしかったりするんだろうか。
ブレイド(#35:「危険な変身!?」)の方もまあまあ面白かった。また訳ありげなキャラが出てきたり、良くわからん流れのギャグ挟みとか、おいおいと思うところもあるんだけど、話をまとめる方向に向かってる分、多少はマシになってきてるかなあ、と。ここに来てダディヤナさんのホントの気持ちとかが明らかになってきてるんだけど、で、それはおおむね見てるこっちはハナッからわかっちゃいることなんだけど、んでもシリーズ的にはもうちょっと早いうちから、このダディヤナさんの気持ちは、ちょこちょこと仄めかしてくれれば良かったのにね。
ついでに。
ぼけっとテレビつけてると「火山高」なんてやってるんでこいつも見ちゃった。劇場で鑑賞した、Sぱらのお友達のは゜んさん曰く、「見た後になんにも残らない映画」(褒め言葉)てことだったのだけど、わはは、確かにその通りだ。イマイチお話が見えにくいところもあったんだけど、バカ臭くて面白かったっす。
ジュリアン・ストックウィン 著/大森洋子 訳
カバーイラスト ジェフ・ハント
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫NV
ISBN4-15-041068-2 \940(税別)
屈指の難所、ホーン岬を無事回りきりながらその直後の座礁で喪われた殊勲のフリゲート、アルテミス号。キッドら生き残りの乗員達は、座礁の影に命令不服従の事件があったと見る海軍本部により、不名誉なその事実を隠す目的で老朽艦トラヤヌス号に移送され、新たな任務を帯びてカリブ海に派遣される。フランス革命の狂熱は当地にも及び、旧ブルボン王朝の殖民地もまた、革命派の粛正の狂熱を逃れることは出来なかった。迫り来る革命派の兵士達、熱帯特有の黄熱病の恐怖、そして洋上の巨大ハリケーン、さらには乗艦を失い地上勤務を余儀なくされてと、キッドの苦闘は続く…。
前作が、この手の海洋冒険小説としてはかなり掟破りっぽい手法を採用しながらそこそこの成功を収めていたのに対して、今回は(逆に)おや? と思うほどに正統的な海洋冒険小説のパターンを踏まえた展開になっていて、逆に読んでるこっちが驚いてしまった。基本ラインは非常に安心して読んでいける展開になっている。
ただ、そうは言っても2003年の刊行作品、旧来と同じ事をやっていてもしかたがないわけで、著者、ストックウィンの苦労ぶりも見えてきてそこは興味深い。前作などの紹介でも書いたけど、この作品がユニークなのは強制徴募で無理矢理水兵にさせられた男が、いつしか一人前の海の男となり、ゆくゆくは提督にまで登りつめるというサクセスストーリーを基本のテーマにしているわけで、第3作に当たるこの本では、ようやくキッドと親友のレンジが、正式な下士官への道が拓かれるまで、が描かれている。
これまでの海洋冒険小説では一行の間に死んでしまったり身体の一部を失ってしまったりする水兵達の生活がこちらでは(少なくともシリーズ序盤では)かなり深く描かれている、と言うところに本シリーズの魅力の一端があるわけで、この巻でもそこはなかなか念が入っている。ただのカツラ職人だったキッドは、水兵としての基本的な技術を憶えていく上で持ち前の器用さ(カツラ職人だから?)を発揮し、みるみる内に一隻の船の舵輪を任されるところまで成長するんだけど、ゆえあって地上勤務を余儀なくされる本巻では、さらに船匠の仕事を目の当たりにしてその技術を吸収し、さらにその後乗り込むカッターでは航海長について測量などの航海術の基本をマスターしていく、ってなわけでもうあれです、優れた(FFで言う)「ものまねし」がどんどん出世していくお話、って感じになっているわけですな。もちろんとんとん拍子というわけにはいかないけれど、それでもこの調子で行く先々で様々なスキルを身につけていったら、末は頼もしい提督になってくれそうだよなあ、と読んでるこっちを期待させてしまったところで著者の勝ち、といえるか。
前作の時にもダレ場についてちょっと書いたけど、まだこの著者、ダレ場がイマイチ上手くない、という感じはあって(ダレ場は必要なんだけど、完璧にだれちゃうんじゃマズいんでね)、そこがちょっと惜しいかなとも思うのだけど、そうだな、最近日本で刊行されてる海洋冒険ものって事で言うなら、「ジャック・オーブリー」ものよりはいろんな意味で新しい試みみたいなものがあって、そこは評価したいし、続きにも期待したいところ。この時代の小説であれば、一方でフランス革命、もう一方で大きいビジネスとして発展しようとしている奴隷貿易の問題も避けては通れない訳だけど、そこらをわれらがキッドはどう見るのか、と言うあたりもちょっと注目しておきたいところではあります。
「ボライソー」がちょっと失速気味で、「オーブリー」ものもイマイチのめり込めない今、楽しみにしたい海洋冒険小説の筆頭にして上げてもいいこのシリーズなんだけど、ほぼリアルタイムでの訳出だけに、次巻までの待ち時間が結構あるのが辛いところですな。とりあえず次のお話は今年の5月に刊行されているらしいので、まあ上手くすれば半年ぐらい待てば次の作品は読めるのかも知れないけど、少しばかり待ち遠しい感じもありますわな。一作ごとに面白くなってるだけに。
(★★★)
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