ばむばんか惰隠洞

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2008-01-20 [長年日記]

[Day] 今日はプチオフ

ちょいと遅めのSぱら新年会。本日のお題は「AVP2」。感想は改めて書きますが、なんつーかこう、人としてどーなんだその映画づくりは、と言いたくなるような作品で……、

かなり好きです(w。

映画のあとの飲みでは、なんと言っても前日に行われたライブで、宮内タカユキ氏のバックでベースをビンビン弾いてきたSOILさんウラヤマシス、な話題で盛り上がり。盛り上がりすぎて、梅田でさんざんビール飲んだあと、三宮に戻ってたちきやでまた飲む。JRで人身事故があって、30分ばかり足止め食らっちゃったんで、飲みの方はやや控えめでしたけど。

何とか終電で帰れて良かったけど、鈴蘭台は結構盛大に雪が降っていて、ちょっと足元がおぼつかなかったです。

[Chinema] エイリアンズ vs プレデター2

スタッフ
監督:コリン・ストラウス/グレッグ・ストラウス
製作総指揮:ウォルター・ヒル/ポール・ディーソン/デヴィッド・ガイラー
製作:ジョン・デイヴィス/ウィック・ゴッドフレイ
脚本:シェーン・サレルノ
エイリアン原案:ダン・オバノン/ロナルド・シャセット
プレデター原案:ジム・トーマス/ジョン・トーマス
音楽:ブライアン・タイラー
出演
レイコ・エイルスワース
ジョン・オーティス
スティーヴン・パスクール
ジョニー・ルイス
デヴィッド・パートコー
公式サイト:http://movies.foxjapan.com/avp2/

片っ端から投げ捨てろ

エイリアンとの死闘を制し、「儀式」も終えて本星へ戻ろうとするプレデターたちの宇宙船。だが船内に安置されていたプレデターの死体の中にはエイリアンの幼生が潜んでいた。やがてプレデターの腹を食い破って現れたエイリアンによって乗員たちは殺害され、宇宙船はふたたび地球に落ちていく。増殖するエイリアンたちを乗せて……。

そしてはじまるエイリアンの大暴れ。そりゃ現実の世界において悲惨な出来事ってのは誰に対しても公平に降りかかってくる可能性ってのはあると思うんだが、そこは映画の世界。多少のさじ加減ってものはあっても良いのじゃないかと思うんだが、この映画を作った人々は、どうもさじをどこかに置き忘れてきたか、敢えていぇーい! と投げ捨てたのかはわからんが、いろんな所に遠慮がない。現実ではどうか知らんけど、映画的表現としてどうなんだそれは、といいたくなるシーンが連続する。私はグロとかスプラッタはあんまり好きじゃないけど、それでも映画でやってる分には「うええ」と思いつつも見ていけるんだけど、この映画に関しては、引く。人としてそれを見せてはいかんのじゃないか的なシーンが連続するのだった。ここはちょっと痛い。

んでもって、エイリアンたちが街にやってくるのとほぼ時を同じくして、死んだプレデターからの通信を受けて、一人のプレデターが地球にやってくるんだが、設定上はどうやらプレデターさんたちの中でも相当な腕利きのハンターであるらしいんだが、こいつがまた、どう見ても抜け作。「いいか、出来るだけ引きつけて撃て」とか言われているにもかかわらず、敵の姿を見た瞬間にパニクって発砲してしまい、自分たちの位置を敵に教えてしまう気弱な新兵、ってのは戦争映画の定番だったりするけど、この、腕利きのはずのプレデターさんがやらかすのは常にこの新兵さんと同じレベル。結果的に馬鹿と抜け作のガチンコ勝負に巻き込まれて、罪のない一般市民が無作為にどんどこどんどこ殺されていく、様な映画が出来上がってしまうのだね。

前作はそれなりにテーマをきっちり絞り込み、欲張らずにタイトにホンをまとめ、舞台も際限なく拡がらないように考慮してあったおかげで、シンプルな一本道的エンタティンメント作品として、かなり楽しめた物になってたと思う。なのに今回は、一体なにを思ったのか、そういう映画的に作り手側に有利になりそうな「縛り」を片っ端から投げ捨てちゃって、自分でどんどん話をまとまらない方向に持って行き、最後まで「ありかよ、それは」としか思えない展開の連続で押しまくる。もう、映画を造ってる最中に何かを忘れて突っ走っちゃった、としか思えない映画になっちゃっていると思う。

基本的にこの手の映画では、最終的にどうなったら誰の勝ち、ってのがかなり早い段階で見えてこないといけないと思うんだけど、そこらへんが上手くない。エイリアンを全滅させたら勝ち、なんだろうけれど、んじゃあエイリアンたちは何体いて、今これだけ倒して残り何体、みたいな情報が全くわからない上に、映像的にも今のはエイリアンをぶっ叩いただけなのかトドメをさしたのかも分からないものだから、映画を見ていく上での「戦況」が全く分からないまま、ビジュアル的な派手さのボルテージばかりが、どんどん上がって行ってしまっているのが大変マズいんじゃないかと思う。今はもう一息、なのか、絶体絶命だ、なのかがさっぱり見えないのだよね。

というわけで最初から最後まで、派手な見せ場が全然ありがたみを感じさせてくれない、というとても不思議な映画。一通りこのシリーズを知っていたらまあ、こちらで好意的に補完できなくもないけれど、それでもやっぱり怪作、としか言いようのない映画だな。もちろん、そこを期待して見に行った私らはそれなりに楽しんだものだけど、エイリアンもプレデターも良く知らない人が見たらば、どう見ればいいのか分からなくなっちゃうんじゃないかと思ったよ、っていうかそう言うお客さん、結構いらっしゃったようだし(^^;)。

B000XII5GA

そろそろ小屋では見られなくなっちゃいそうだけど、前もって予習しておくとそこそこ幸せかも。ウェイランド-ユタニネタとか、いろいろ。

(★★☆)

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
TUX (2008-01-22 00:14)

●いや、ですからあのプレさんは「保健所のおっちゃん」なんですってば(笑)<br><br>●ろくな準備もせずに「だいじょぶ、だいじょぶ、なんとかなるなる」とか言って、手ぶらでシロアリ駆除に来たら、家が9割方シロアリの巣になってました、みたいな。

rover (2008-01-22 00:26)

いやいや、それじゃあまりに保健所のおっちゃんに対して失礼ってものでさあ(^^;)

TUX (2008-01-22 00:42)

●ぶわははは(笑)ごもっともでござい(猛省)


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