ばむばんか惰隠洞

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2007-12-01 [長年日記] この日を編集

[News] 訃報 (24:43)

平井イサク氏(asahi.com)。マクリーン、スピレイン、アジモフ、クラーク作品で知られる名翻訳者。感謝を込めて、合掌。

[TV] 定期視聴番組

「灼眼のシャナⅡ」、「機動戦士ガンダムOO」、「電脳コイル」。「ガンダム」はなんだ、今まで意外にやってなかった感じのある、棋譜を丹念になぞっていくような戦闘シークエンスが結構見てて面白かった。棋士の表情や心の動きをしつこいくらいになぞっていた(からこそさまざまな名セリフも生まれたわけだけど)これまでのガンダムとはひと味違う感じ。こういうの、時々挟んでください。

「電脳コイル」は最終回。んーと、これは良い終わり方だったのだろうか? イサコとヤサコが自分の立ち位置を見いだし、新しい道への一歩を踏み出して、というのは確かに正しい最終回だとは思うけれど、メガマスとコイルスの関係性は結局どういう物だったのかはいまいち不明瞭だったし、何より本作品を魅力的な物にしていた(とはつまりあたしのジュヴナイル大好き成分をつんつんしてくれた)、ダイチや黒客メンバー、フミエ、序盤はあんなに奔放だったキョウコの魅力が、回を追うにつれて失速していき、最後にはダイチもフミエもほとんど出番がもらえない、ってのはどうなのかと。いろいろさっ引いても質の高いアニメだったとは思うけど、いろいろやり残したところも多かった作品、として終了しちゃったような気がしないでもない。コイル探偵団、会員番号1番の正体にはちょっと笑ったし、そういう傾向での引きはたくさんあったけど、文句なしに最高! とは言えないシリーズだったかな。もしかしてあらかじめ、「電脳コイル2」が約束されてたりするのかな?


2007-12-02 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「クラナド」、「マクロス ダイナマイト7」、「キミキス PureRouge」、「ULTRASEVEN X」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。ううううううむ、「クラナド」が切なくて切なくて、どうしようもないんですが。困ったものだよ。

「セブン」は、実に深夜枠向きの、凝っているんだがどこかが抜け作な造りのラブ・ストーリィ。土曜の17:30にやられたら激怒するけど、夜中の3時頃に放映するなら充分な出来だと思う。エクリプスに関する説明部分にもう一声、芸が欲しかったかなあとは思う(貧乏だからセリフで説明せざるを得ないんだろうけど、そうなると今度は演技者の力量が問われてしまうものね)けど、これはこれで上等なんじゃないかしら。

日曜朝。「ゲキレンジャー」は終盤の最後のテコ入れ。リオ様がたいそう格好良いので、なかなか見応えあり。「電王」は紆余曲折を経て、いよいよリョータロー本体にお話がめぐってきた感じ。こっちも先が気になりますが、ハナちゃんの復帰はあるんだろうかね。「プリキュア」は、改めて相関図を作ってみるとこれ、いろいろ面白いんじゃないかなあと思ったりした。カレンさん周辺が、妙に濃い物になりそうでね。

ま、そんなとこで。


2007-12-03 [長年日記] この日を編集

[Day] 出張だー

東二見、とはあたしの人生の中で三番目に西(一番は岡山、次は姫路。三番目はこれまで、オフミで酔っぱらって乗り過ごしちゃった西明石だったんだけど)の果て。昼1.5の打ち合わせだったので、現地の近くで腹ごしらえすればいいかと思ってたんだけど、いざ行ってみたらば東二見というところは潰れたラーメン屋と潰れたラーメン屋とシャッターの降りたお好み焼き屋とやってるんだか休んでるんだか分からないうどん屋しかないことが分かって唖然とする。喫茶店も見あたらないし。

つー事で昼飯抜きで打ち合わせ。ちょっとふらついた。担当の人が、元々は別の仕事をしてたのが、web関連の仕事をしなくちゃいけないということで、改めてスクールに通って、手探りで仕事をしている、なんて話を聞くと素直に「偉いなあ」と思ってしまいましたわ。

あとはなんだ、予備知識なしで入ると、PhotoshopよりIllustratorの方がツールとしては使いやすい、って話はちょっと新鮮だった。あたしゃ.aiを前にすると結構固まっちゃうもので。

つか.ai以上に私が固まるのが.flaなんですけどね。人様の作ったFlashムービーの修正か。すんげーヤバいジャンルなんだけど、出来るかしら。経費の見積もり出す以前に、あたしのキャパの見積もりを出すとこで苦労しそうだわ

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●おりょ?鉄巨人まんが映画を見に行って、明石焼きを食ったのは西明石からひとつ西の駅にあるワーナーマイカルではありませ..]

rover [うお、ホントだ。JR大久保駅だったんですね。良い映画だったので見た場所は記憶に残ってなかったよ(苦しい言い訳)。 ...]


2007-12-04 [長年日記] この日を編集

[PC] .flaファイルでふーらふら (23:07)

なんか縄文土器でどっきどき、なレベルだけど。

うーん、シンボルが130にトゥイーンが120か。こんなの良く管理できるもんだ。直すべき場所を探し出すだけで一苦労だ。普段単純なループムービー作るのが関の山なオジサンには、いろいろ勉強になりますわ。納期がないとかなりありがたいんだけどなあ、いろいろ勉強になるんで。


2007-12-05 [長年日記] この日を編集

[News] 二番艦が「あすか」だったら笑うぞ

新鋭潜水艦「そうりゅう」進水(MSN産経ニュース)。スターリング・エンジン搭載にX字型操舵翼レイアウトを採用した新型艦、ってスターリング・エンジンってヤバいんじゃなかったっけ、ととっさに思った私はスターリング機関とワルター機関をごっちゃにして憶えていましたね(w。

自衛隊の潜水艦で、初めて「〜しお」の命名規則から外れた船になるワケなんだけど、後続の船にはどういう名前が付くんだろうね。「龍」関係は旧海軍では縁起でもないのが多いから、あんまりそこを受け継いでは欲しくない気もするんだけど、何を思ってわざわざ「蒼龍」から名前を引っぱってきた物やら、って思いは少々あるかも知れない。


2007-12-07 [長年日記] この日を編集

[Day] 間に合った (24:24)

んまあ23:30、も金曜日のうちで良いよね。何とかぎりぎりで納品。作った先から必要な素材を入れ忘れてた事に気づいて後戻り、の繰り返し。いろいろゴタゴタしたけど間に合ったのでまあいいです。

てことでこの次はまた、フラなファイルと格闘なんだけど、明日は石田屋呑みに行くぞー、おー!!


2007-12-08 [長年日記] この日を編集

[Day] 年に一度のお楽しみ

画像の説明たちきやで「石田屋」いえーい! な飲み。今回は久しぶりにSOIL師匠とサシでの飲みだったので、がっつり覚悟を決めて。

てことで呑んだのは(師匠が来るまでの待ちに)「越の誉 (震災にくじけぬ)強運の酒」。今年の震災を生き延びた蔵からとったというお酒。瓦礫から引き上げられる蔵の写真がラベルに付いておりまする。その後いよいよ「石田屋」。いやー、今年も美味しいなあ。で、勢いついて「仙介」(これも割と震災関連。こちらは神戸の震災で自社での醸造が不可能になってしまった灘の銘酒、『泉正宗』の次代の当主の方が立ち上げたブランドなのだそうで)、「獺祭」(なっちゃんいえーい! な感じで、『獺祭』あるとつい頼んじゃうんだ。今日は『温め酒』)、写真撮ってないけど「尾瀬の雪どけ」(新酒だー)、「美丈夫」、「竹泉」とまあ呑んだ呑んだ。

年に一度「石田屋」が呑めるんなら、その一年はまあ悪くない年だった、と思うことにしているんだけど、今年は後半あんまり良いことはなかったせいか、純粋にいえーい! にはならなかったか。とても気になる物事がひとつ、解決されないまま年を越すことになってしまうのだろうか。そこはちょっと、辛い物がある。

それはそれとして、やっぱり呑む時は楽しくやらなくては、てことでまあ、酒も進んで後半は馬鹿話で盛り上がれてよござんした。ヘビメタ・ミュージシャンには人格者が多い、ってのは、笑えるけれどそれなりに納得できる話ではあると思ったです。


2007-12-09 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

特番などもあってやや少なめ。「灼眼のシャナ Ⅱ」、「機動戦士ガンダムOO」、「キミキス Pure Rouge」、「ULTRASEVEN X」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。

SEEDからこっち、デキる女と見せて実は案外無能、ってのが艦長の必要条件になっていrんじゃないかと思った「ガンダム」。あとはいかにもガンダムな、思わせぶりなセリフ回しがちょこちょこ挟まり、強化人間的モチーフも出てきて嬉しいな、と。でもま、思ったほど旧作を引きずっているというわけでもなく、今のところは面白いと思います。システムはいくらでも完璧に作れるけど、システムを扱う人間は案外御しがたいものがある、ってあたりは興味深い、かも。そんなダメなヤツらをガンダムマイスターに選んだのは誰なのさ、ってのはまあいわない約束。

変身特撮ヒーローものと見せかけて、実は「プリズナーNo.6」あたりのテイストを狙っているのかなあと思わせてくれるのが「ULTRASEVEN X」。もちろんそのレベルはかつての名作とは比較にならんのだけど、情報ってなんだろうとか、組織って物が本来持ってるいかがわしさ、とか、そういう部分を頑張って描こうとする心意気は買います。おもちゃを売らなきゃいけない、って枷が外れると、案外いろいろ面白いことが出来るものなんだなあと思った。

日曜朝はどれも手堅く面白く。妙にコイバナの多い「プリキュア」が、実は密かなお気に入り。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

すみけん [ガンバランスdeダンスにけっこうやられました このMADも好きです http://www.nicovideo.jp/..]

rover [「ガンバランスdeダンス」は五條真由美が歌う「プリキュアSS」の方が好きなんですが、このMADはかなり良い感じですな..]


2007-12-10 [長年日記] この日を編集

[Day] 右に左にふーらふら

とか言いながら、Flashの修正作業は意外にさくっと解決。あたしがデキる人だったワケじゃなく、もとのムービーを作った人が上手な方で、パーツ分けの考え方が丁寧で、修正箇所は順に探していけばそれは必ず見つかるし、さらにそのシンボルなりトゥイーンなりの、どこを弄ればいいかが割と予想がつきやすい造りになってたってのが大きいのだけれど。おかげでFlashだけでサイトを作る時はどうするか、のキモを教えてもらったような気もして、何やら勉強になった気分。とりあえず「やります」と言ったことを「やっぱ出来ません」と撤回するぐらい恥ずかしいことはないので、そこを回避できたのは大変結構。

…なのは良いんだけど、クライアント側としては何とか年内に直して欲しい、と思ってたものが三日で直ちゃったので、あたしはFlashに強い人なんだ、などという虚像が出来上がってしまい、追加でFlashの修正要望が舞い込んできてちょっと困ったぞ、と。

そんなスキルは無いっちゅーの。元ネタを作った人(が、過労でぶっ倒れたんでこっちに仕事が回ってきた、てのは何やらいやーんな暗示も感じますが)が偉かっただけなんだけどね。

とはいえ頼りにされると無碍にも出来ないし、一応請けさせていただく方向で考えてますけど、ここんとこFlashの修正とかグラフィックパーツの作成の仕事が連続しているんで、なんだか妙に、(HTMLの)コードをがりがり書きてえなあ、みたいな気分が少々募っておりまする。


2007-12-11 [長年日記] この日を編集

[Day] 明日から心を入れ替えます

ってのは世の中で一番信用できねえ宣言の類。それを何となく頭の中で醸しちゃったってのは、やや末期的か。いやいや、明日から真面目に働きます。

みんな広橋涼が悪い。

♪あんこ入りパスタらーいす♪

ある意味テレビ大阪の電波が届かない神戸の山奥は、何かから守られているのかも知れないと思った。

[F1] 来年は元チャンプとかつてのチャンプの血筋 (24:36)

ルノー、2008年は「アロンソとピケ・ジュニア」:ルノー公式サイト(F1通信)。

ハミルトンにいろんな所をかっさらわれた感じだけど、それがなければロズベルグの息子とならんで、次代のF1を背負って立ちそうな若者がネルシーニョだったはずで、アロンソとライコネンを核に、この二人の若者が話題を作っていくのがミハエル以降のF1なのかな、と思ってたんだけど、かなり大きな異分子が割り込んで、いろいろ面白いことになったのが今年だったんだな、と。

なんというか、満を持したつもりが、気がついたら旬に乗り損ねてしまった、みたいな結果がネルシーニョに返ってこないと良いと思いますわ。

親父様が個人的にかなり好きなドライバーだったので、息子さんにも結構期待しておりますのですよ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

でした [一体何が…。w こっちではAT-Xで放送が始まったので見てみましたが、なんか楽しげな作品ですね。]

rover [ステ6でまとめて見つけちゃってねえ(^^;)。]


2007-12-12 [長年日記] この日を編集

[Day] ふらふら、いらいら (24:59)

.fla ファイルに続いて今度は .ai でエラく苦労している、と言う話。使わずに済めばそれに越した話はないんだけど、たまにはIllustratorさんにも一働きしてもらわんとどうにもならん時があるわけで、いざ触る段になると(普段敬遠しているものだから)あっちこっちで躓くことばかりで時間ばかりが過ぎてゆく。

フィックスは来週末なんだけど、こりゃ土日にがっつりやらないと、案外ぎりぎりなスケジュールなのかも知れないな。間に芝居見物が一本と、南大阪行脚が一回予約されてて、かつ .fla の面倒も見てやらんといかんので、実は結構キツいスケジュールなのかも知れないぞ、これって。


2007-12-13 [長年日記] この日を編集

[Day] カニくさい… (23:40)

ちょっと前にカミさんが城之崎までカニ食いに出かけて、いろいろ(オレの食えない)おみやげを買ってきてたんだけど、最近のカミさんの酒のあてがカニさんで、こいつの匂いが微妙にお家に漂ってる。

オレはカニさんに全然惹かれないので、単に鬱陶しい匂いが家に充満するだけなんだよな。

基本的に鼻はそんなに鋭くない方で、普通はそんなに気にならないんだけど、あんまり好きじゃないものの匂いってのはやっぱり気になるもので、さっさと買ってきたカニ、処分してしまって欲しい気分。オレは食わんから、倅と二人で頑張って喰って残骸は捨てちまってくださいまし。海の物の匂いって好きじゃないんだわ。


2007-12-14 [長年日記] この日を編集

[Chinema] 椿三十郎

スタッフ
原作:山本周五郎
脚本:菊島隆三/小国英雄/黒澤明
撮影:浜田毅
美術:小川富美夫
製作:角川春樹事務所/東宝/エイベックス・エンタテインメント/テレビ朝日/アイ・エヌ・ピー/TOKYO FM/ビッグショット
プロデューサー:大杉明彦/富山省吾/三沢和子/徳留義明/市川南
製作総指揮:角川春樹
監督:森田芳光
出演
織田裕二
豊川悦司
松山ケンイチ/鈴木杏
村川絵梨/佐々木蔵之介
林剛史/一太郎/粕谷吉洋/富川一人
戸谷公人/鈴木亮平/小林裕吉/中山卓也/
風間杜夫/西岡徳馬/小林稔侍
中村玉緒
藤田まこと
公式サイト:http://www.tsubaki-sanjuro.jp/

1962年公開の「椿三十郎」の脚本をそのまま用いて作られた新作作品。脚本は同一だが上映時間はやや延びている。

脚本がまるきり同じということは、前作を見た向きであれば次にどういう動きがあり、どういうセリフがやってくるかはあらかじめ分かっているわけであって、思いもよらない気の効いたセリフがやってきたり、おおっと驚く展開があるわけでもない。上映時間が延びているのは、その中で微妙に追加されたカットがあることと、殺陣の振り付けがやや水増し気味になっているあたりが原因なんだろう。で、それらの追加パートが有効に機能しているのかといえば、別にそういうわけでもない。(三船の)「椿三十郎」を知らない人が観る分にはそれでも良いのかもしれないが、前のを観てたら、微妙に馬鹿にされたような気分になってしまう。高校球児に阪神と巨人のユニフォーム着せて、甲子園で試合やってるのを見せられるような感じ?

基本的にスタッフもキャストも大まじめで、どこにも手を抜いたような所は見あたらない。それだけに妙な違和感が募ってくる、ヘンな映画。基本的にシナリオは折紙付きの逸品ではあるのだが、それに最終的に命を吹き込んで輝きを与えたのは、三船敏郎であり仲代達也であり小林敬樹であり、土屋さんや平田さんだったわけなんであって、いったんそこで完成した作品を、キャストを換えてなぞってみることに、どんな勝算があったのかな、と思ってしまう。

三十郎役の織田裕二は、頑張って三船の口ぶりや所作を再現していて、その頑張りが逆に三船と織田の違いを際だたせてしまう結果になっている。良い悪いの問題じゃなく、二人は全く別なタイプの役者なわけで、同じホンを同じようにやることに、どんな意味があるのかと思ってしまうのだな。役者自身が全く違う椿三十郎の姿を作るか、それでなければ脚本の方を織田裕二のために書き換えてやる必要があったのじゃあないだろうか。そのあたり、なんというか考えの浅い企画だなあと思ってしまった。

みんなが真面目にやってるのに、出来上がったものはひいき目に見ても無難な線に落ち着いちゃった作品。これも珍品の一種なのかも知れない。

あーあと、優れたモノクロ映画がもつビビッドさが、カラー作品になって逆にスポイルされちゃった恨みはあるかも知れない。最大の見せ場のひとつである、流れてくる椿の大群が、全然色鮮やかに感じられなかったりするんだよなあ。

おっといけない、もっと重大なケチつけポイントがあった。鈴木杏が全く魅力的に撮れてないぞ。あかんだろこの杏ちゃんはっ。

椿三十郎<普及版> [DVD] 用心棒<普及版> [DVD]

豪快で痛快で愉快なオリジナル作品はこちら。私は「用心棒」の方が好きかも知れないな。

(★★)

[Stage] スパイ ライク アス

新神戸オリエンタル劇場で、劇団赤鬼公演「スパイ ライク アス」観劇。各国のエージェントが一堂に会し、己の技量を競い合うスパイたちのオリンピック、「R-7」。日本からこの大会に参加するのは内調の凄腕エージェント、サナダ。彼はこのミッションを最後に、諜報の世界からは引退し、息子と過ごす時間を増やそうと決めていた。だが、一種の不戦協定下で行われていたはずの「R-7」の会場に響いた一発の銃声が、集まったエージェントたちの運命を一変させることに…。

劇団赤鬼、恒例のクリスマス公演なんだけど、これまでの公演では必ず出ていた、作・演出の吉村シュークリーム氏の名前がどこにもない。ちょっとネットで調べてみたんだけど、このあたりの事情がどういうものなのかがさっぱり分からない。単に病気とかの理由で一時的に名前が抜けているのか、それとも退団などの事情があったのか、そのあたりで何があったのかが良く分からないのだね。ホントに何かあったのだろうか。ワタシ結構、赤鬼さん、というか吉村さんの書くお芝居は好きなもので。

で、吉村シュークリーム(と、実は何人かの劇団員)の名前が見えない赤鬼の芝居は、残念ながら上出来とは言えないものだった。ストーリーに練り込みが足りない、と感じられるのが一番の問題。端から見たら格好悪いけれど、一途に何かを追い求める主人公の愛らしさを上手に描くのが赤鬼の芝居の魅力だと思うんだけど、今回のお芝居ではそのあたりが少々希薄な感じがした。

何となく劇団員サイドでも、この吉村氏不在の状況が、かなりの問題になっている様子がカーテンコールでの行澤氏の挨拶でも伺えたりして、こっちも少々心配になってしまったわけだけど、実際の所どういう事になっているのだろう。気になりますわ。

[Day] そんでもって呑む

画像の説明芝居のあとは当然たちきやなのよ。今回はお芝居のスタートが19:30とやや遅めだったので、呑む方もやや控えめに、「華鳩」、「赤石 たれくち」、「石鎚」の三杯。「華鳩」はタカシ君(たちきやマスター)がかつて出会ってその味に惚れ込んだのだけれど、その後しばらく出会えなかったものが、ようやく「これだー」ってのに当たった、という一品。なるほど、なかなかに華やかなお味のお酒でございました。続くお酒も大変に美味しくて、晩飯抜きだっただけに周り具合も良好でとても結構だったです。いぇい。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●むぅ、椿三十郎、やはりそんな感じでしたか… ●それはさておき、忘年会とか新年会とかはどんなもんでしょう?もちろん..]

rover [なんつーか前作を知ってると、別な意味で楽しめるのかなあ、なんてw。 忘年会、あたくし的には日曜日がありがたいんですけ..]


2007-12-15 [長年日記] この日を編集

[Books] ゴールデン・エイジ 3 マスカレードの終焉

ゴールデン・エイジ3 マスカレードの終焉 (ハヤカワ文庫SF)(ジョン・C・ライト/ゲッティ イメージズ/岩郷重力+WONDER WORKZ。/日暮雅通) ジョン・C・ライト 著/日暮雅通 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
COVER PHOTO ゲッティイメージズ
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011638-5 \1000(税別)

飛翔する思索、失速する快感

自らが全身全霊を打ち込んで建造した巨大な宇宙船、<喜びのフェニックス号>のブリッジにようやくたどり着いたファエトン。だが今、その船の所有権は海王星人、ネオプトレマイオスにある。今、その当人をはじめとする海王星人たちが、<喜びのフェニックス号>を受け取るべく大挙して接近している。この事態を予測し、万全の対策を講じて待ちかまえるファエトンだが…

本来は一冊の長編を想定して書かれた長編、それを三つに分けて刊行されたのがこのシリーズ。本気で一冊にまとめていたら、レナルズも真っ青な分量になっただろうし、おそらく私は途中で投げ出してただろうな。凄まじいばかりのハードSF的アイデアやガジェットたち、複雑に錯綜するシノプシス、お話の展開をブツ切りにして挟み込まれる未来史観への考察等々…。巻を追うにつれて密度の濃さはがんがん高まり、それに連動してお話を読む楽しさはずるずるとスポイルされていくような三部作。力作であることは認めるが、オレには合わない本だ。

三作を通じて、徹頭徹尾面白くない、と言うわけではなく、時々かなり面白いな、と思わせる部分があるのが少々悩ましい。一巻目では「なあ、スペースオペラやろうぜ」的なメッセージ、二巻ではそれまでの全ての特権を剥奪されたファエトンが舐める辛酸の面白さ、そして三巻目では、「全てはエンジニアの視点から解決が可能なんだ」、という視点が語られるあたりに、相当な魅力を感じてしまったものなのだが、そこで発生したヒキが後ろに引っぱられない恨みがつきまとってしまうのだな。いみじくも本作中で、ファエトンの父、ヘリオスがこんなことを言う。

「息子よ、この一連の思考はどこへ向っているんだ? おまえは、アースマインドが道徳性は客観的なものだと思っていることを、証明するつもりなのか? そんなことは、もうわかっているはずだ。彼女は何度となくそう言っている。では、何を? おまえは権威からの論証をしようとしているんだ…(後略)」

自らの構築した未来史を"権威"とするなら、この三部作で著者が試みたものとは、その未来史への論理的な裏付けを必死で構築しようとした、その結果であったんではなかろうか。んでそれは、結果的にヌルい読者を、片っ端から置き去りにして突っ走っていっちゃった作品であった、と言えるかも知れない。

あたしもそろそろ、頭の回転がずいぶん鈍くなっているんで、みずみずしい感性を持った若い(いや、歳は関係ないか)方が読んだら、また違った感想を持つのかも知れない。んでもやっぱり、これはオレにはいろいろ敷居が高いわ。

ゴールデン・エイジ〈1〉幻覚のラビリンス (ハヤカワ文庫SF)(ジョン・C. ライト/John C. Wright/日暮 雅通) ゴールデン・エイジ〈2〉フェニックスの飛翔  (ハヤカワ文庫SF)(ジョン・C. ライト/John C. Wright/日暮 雅通)

シリーズの前二つはこちら。オープニングとなる「幻覚のラビリンス」は結構良い感じだと思うんだけどね。

★★☆


2007-12-16 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「もやしもん」、「灼眼のシャナⅡ」、「機動戦士ガンダムOO」、「クラナド」、「マクロス ダイナマイト7」、「キミキス Pure Rouge」、「ULTRASEVEN X」まで。「クラナド」がヒトデ娘編の最終話で、これでオジサンかなり泣けました。これが見れたので他はどうでも良いや。


2007-12-17 [長年日記] この日を編集

[Day] コンペとか言われても

そりゃゴルフかい、なんて発想しかできない私なんだけど、割とうやむやな気分で、webで見かけたwebサイトのコンテンツデザインのコンペにサンプルを出した(事すらすっかり忘れてたんだけど)らば、なぜかあたしのデザインが部内コンペを通過してて、クライアントさんのチェックに回されることになったらしい。えーと、

びっくりした。

こういう催しで生き残ったことがなかったんで、あんたのが良いから使うぜ、とか言われて却って焦ってしまったわ。なになに、想定される閲覧者の層、30代〜50代女性?

そこかい。

ふーむ、フケ専webデザイナー、ってのもこれからは、それなりに需要があるって事なんだろうか。それならそれで、そこ向けに頑張ってみようかって気にもなろうってものですが。


2007-12-18 [長年日記] この日を編集

[Day] 歯が痛い

少し前にもちょっと痛かったんだけど、その時はそのうちに引いてくれたんで、すっかり忘れてしまってた。で、今朝になって痛みがぶり返し中。前回同様、ものの噛み合わせの時に歯茎のあたりにずきずきと痛みが走る。触ってみるとちょっとぐらぐらしてる感じもある。

とりあえずバファリンで痛みは押さえられるんだけど、物を噛むとやっぱり痛みが帰ってくる感じでかなわんなあ、って感じ。なんだべな、この歳になって虫歯なんだろうか、うーむ。


2007-12-19 [長年日記] この日を編集

[Day] 今日も歯が痛い

で、バファリンが切れちゃったので薬屋さんに行って、毎度バファリンってのもどうなんだろうと思って、セデス買って帰ってきたんだけど、む、なんか効きがイマイチな感じ。やっぱりバファリンが最強なんだろうか。

仕事の方で、なぜかボリュームはたいしたことないんだけど、ちょこまかとやることが多い割にフィックスまでの期間が短めな仕事が舞い込んできて、軽く焦る。歯が痛くて、普段以上にはかどらないんだよなあ(ま、普段のはかどらなさも半端じゃないんだけどさ)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

P2 [オダイジニヽ(;´Д`)ノ 偏頭痛の時色々試したんですが、薬によって結構痛みの得意分野が違うんですねぇ。脱水系頭痛の..]

rover [抜いたら万事解決かと思ったんですが、そんなことはなかったのが悲しいです。こんな時に限って揚げそばを食わそうとするカミ..]


2007-12-20 [長年日記] この日を編集

[Day] 歯医者行ってきた

さすがに我慢できなくなって、近所の歯医者さんに行ってみる。いやいや、小学校入る前に一度行ったことがあって、その時もお医者さんから「この程度で医者に来るな」と言われたらしい(母・談)んで、ほとんど歯医者初体験。ちょっとお医者さんの玄関前でうろうろと逡巡してしまった。なにせ歯医者さんってのは健康保険が効かないものだと思いこんでて、カミさんに馬鹿にされたぐらいですから。

んでまあ勇気を出して初診の受付をして(しっかり去年の保険証提出して思いきり恥をかいた)、診察してもらったんだけど、長年の間にたまった歯石がはの付け根を浸食して、歯槽膿漏のような状態になってるんだそうで、このまま放っておいたらどんどん歯茎が腫れていく可能性があるので、抜くのが一番良い治療法だけど、私の場合喘息持ち、つー事情があるので、ほいちょと麻酔かけるのもためらわれる、と言うようなお言葉。

とりあえずレントゲンも見せてもらったんだけど、全体に歯石がたまってて歯が痩せてるようで、あちこちヤバげな状態であるそうで。とりあえず今ヤバいのは右の奥なんで、そこはやっぱり抜いた方が良いんじゃないの、だそうな。

こちらは割とのほほんと、「この先も痛いなら、抜いてもらった方が良いんじゃないか」ぐらいに思ってたので、「んじゃ抜いてください」で抜歯。

いやー、麻酔ってすごいもんですね。自分の歯がヤットコでぐりぐりやられてるのはわかるんだけど、全然痛くないんだな。自分の歯がぶちっと引き抜かれるのはわかるけど、そこに全然痛みが伴わないってのはなかなか不思議な体験でございました。

ま、その後、家に帰ったあたりで麻酔の効き目が切れて、歯茎の凄まじい痛みに七転八倒したのは別の話ですが。

あまりの痛さにあちこちのクライアントさんに、「今日は歯が痛くて何もできねえ」ってメール出して失笑買ったのは秘密だ。


2007-12-21 [長年日記] この日を編集

[Day] お仕事お仕事

…と言いたいところですが、まだ歯茎がしこしこと痛いです。

なんかこう、手で触って右のほっぺが腫れてるのが確認できる状態。右だけ、「大江戸ロケット」版の鳥居耀蔵みたいな状態になっておりますな。

お医者でもらった痛み止めで、やや痛みを抑えつつ(できれば)本日FIXしてくれ、といわれてた仕事をしこしこと。夕刻に何とか間に合って一安心、と思ったら、そのお仕事は続きがあって、それも含めて21日FIXだったことに気がついて絶望したっ。

すいません、明日には何とかします。その他のクライアント様、みなさまのご依頼は更に一日延ばしになります、つーか来週やります。

歯(を抜いたあと)が痛いんだよ、わかってくださいよ(泣)。


2007-12-22 [長年日記] この日を編集

[Day] 根性で仕事した (23:54)

様な気がする土曜日。明日FIXの仕事が一件あるんだけど、明日は別の用件があるんで、なんとか今日中に押し込めたくて少し頑張って仕事。相変わらず歯茎が盛大に痛くて泣きたい気分満点だったんだけど。せっかくの鶏つみれ鍋、いつもの半分ぐらいしか食えなくて申し訳ない>妻。食欲はあるんだけど、食うのが辛いんだよ、マジで(ってことで今になって猛烈に腹ぺこだ)。

とりあえず振られた仕事は一通り打ち返したので、一応明日は空けられたような気はするんだが、さてこの歯茎の状態で、あたしゃ梅田に出かけたりして大丈夫なんだろうか。痛み止めを信じて出かけたら、何とかなるのかしら。

[TV] 定期視聴番組 (24:23)

ここまで見れてなかった「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。「ゲキレンジャー」、ジャンがここに来てすごく良い味を出して(ちょっと痩せ過ぎちゃった? って気もするけど)きていて、見てて楽しい。ずーっと(面白いとは思うんだけど)いまいち乗れない感じだったんだけど、終盤に来ての良い具合な盛り上がりぶりが、なんだか嬉しいやね。このまま盛り上がってラストまで突っ走って欲しいですな。


2007-12-23 [長年日記] この日を編集

[Stage] KANADEHON忠臣蔵

大阪・シアターBRAVA!にて花組芝居公演「KANADEHON 忠臣蔵」観劇。日本人なら年末は忠臣蔵だよね、ってことで。全十一段の芝居を二時間半(いや、もうちょっとあったかな)に圧縮したネオかぶきは、おかると勘平、力弥と小浪、さらには天河屋一家など、恋人や家族の愛情に重きを置いた表現がなされており、派手なチャンチャンバラバラを期待して観に行くと、ちょっと肩すかしを食らうかも知れない。実際の所、いわゆる「忠臣蔵」のエピソードで我々が良く知るもののほとんどは、ここでは見ることはできないわけで(もちろん、大元が浄瑠璃の版を元にしたものであるので、いわゆる『忠臣蔵』とはちょっと違うものであるのは当たり前なのだけれど)、そこにちょっと違和感を感じるかも。

それでもやっぱり、そこは花組芝居。男役、女役を自在に使い分ける達者な役者さんが揃っているここのお芝居は、所属するスタッフの人数以上のバリエーション豊かな演者さんたちのお芝居が楽しめる。役者さん同士の弄りあいも楽しいしね。

やや長めのお芝居ではあったが、楽しめました。

それにしても。

どうして13:30開演だと信じ切ってたんだろうなあ。招待状見てもしっかり日曜日は13時開演って書いてあるじゃん。7分ほど遅刻してしまった。暗い中、自分の椅子に座ろうとしてしっかり直前で転んで、両サイドに座っておられたお嬢さんと老紳士に多大な迷惑をかけてしまいました。すいませんでした。

[Day] プチ忘年会

たちきやの分お芝居のあと、SOIL師匠に連絡取ってみると、ちょうど向こう様もバンドの練習が終わり、フリーになったと言うことで、二人で軽くプチ忘年会。「オモニ」でええい面倒だ、パックで持ってこい! な勢いでマッカリ空けていえっふー。その後神戸に戻って「たちきや」で「獺祭」「鮎正宗」「往馬」。「往馬」がきりり系でなかなか結構でした。

ご機嫌で家に帰って財布見たら、千円札一枚しか残ってなかった。わはは、なんだか年末な感じだな。


2007-12-24 [長年日記] この日を編集

[Day] クリスマスパーティー、みたいな

ごそごそと(二日酔い気味に)ローテンションで仕事してたら、久しぶりに従姉妹様から電話。なぜかカミさんがすでにお邪魔してて呑んでるんで、お前らも来い、と。

仕事あるんだけどなあと思いつつ、宴会の誘いには抗しきれないので従姉妹様宅へお邪魔。んーと、6本パック三つぐらい空けた? オレら飲み過ぎ? 寿司まで奢ってもらっちゃって(オレは苦手なんだけど)ごっつぁんでございました。


2007-12-25 [長年日記] この日を編集

[Day] 年末進行

…なのかな。ちょっとごそごそと細かい仕事がたくさんあって、仕切るのがちょっと大変だ。この状態で歯医者さんにも顔出さないとあかんしね。それにしてもなんでこの時期に、岸和田だの東二見だの、妙なドサ周り感がつきまとうんであろうか。いや、お仕事のお話ですから、どこなとうかがいますけれども。

[TV] 定期視聴番組

「クラナド」、「マクロス ダイナマイト7」、「キミキス PureRouge」、「ULTRASEVEN X」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」まで。とりあえず「セブン」。かつての「ウルトラセブン」とは微妙に異なる次元でのお話でありながら、最後の最後でダンとアンヌを出してしまうのはどうなのかと。商売的にはそれはありなんだろうけど、前の「セブン」と、どこを繋ぎたいのかという部分が不明瞭なまま、前作のメインキャストを出してしまうことにどういう理由があったのか、って所には少々不可解なものを感じてしまうな。

いろいろ投げてるところも多く、それで良いのかと思うことも多い反面、今、大人向けの特撮作品を作るなら、このアプローチはあるだろうと思っていたのだけれど、最後の最後でかすかな矜持を台無しにされてしまったような気がしないでもない。前作に頼って欲しくはなかったのだけどね。これも商売上はしょうがない話なのかしらん。徹頭徹尾、前作なんか知らんもんね、な「ウルトラセブン」を見せて欲しかったような気はする。そこはちょっと、惜しいと思ったです。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

TUX [●ぎゃぼ!ネタバレありならありと書いておいて下さいよう(泣)]

TUX [●録画しといたの見ました。前言撤回(笑)バラされても大差ありませんでした(爆) ●そんなことより、よもや電王で泣き..]

rover [うわったった、そういえば出張だったんでしたね。失礼しましたです。 こっちは「セブン」の方がやたらと興味津々で、日曜朝..]


2007-12-26 [長年日記] この日を編集

[Books] バゴンボの嗅ぎタバコ入れ (23:13)

バゴンボの嗅ぎタバコ入れ (ハヤカワ文庫SF)(カート ヴォネガット/Kurt Vonnegut/浅倉 久志/伊藤 典夫) カート・ヴォネガット 著/浅倉久志・伊藤典夫 訳
カバー 和田誠
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011635-4 \980(税別)

佳きアメリカ人たれ、な短編集

1950年代、テレビ時代の到来以前のアメリカの家庭で大人気だったスリック雑誌を中心に発表された短編を集めた、ヴォネガットの初期短編集。表題作他全23編収録。

青背のSF文庫で出てはいるけど、SFらしい作品は23編のうち2編のみ。あとはなんというか、O・ヘンリーですかこの本の著者は、みたいな(いや、そういうのともちょっと違うか)、流線型にクロームメッキ、GEの電化製品(そう言えばヴォネガットはGEの社員だった頃もあったのでしたな)ばりばりなアメリカの家庭にあって、家族がぱらぱらと読んでいくのにふさわしい内容の短編が並んでいるわけで、しばしばブラックな笑いも混じりはするし、全体的には少々シニカル方面にシフトした内容の作品が多いとはいえ、それでもトータルな読後感としては誰に読ませても安心、な作品が揃っている。佳きアメリカ人とはどういうものであるのか、佳きアメリカ人たろうとする人がちょっとしたボタンの掛け違いで行く道をちょっと踏み外してしまう悲哀とはどういうものになるのか、あたりをぴりりとスパイスのきいた文体で表現した短編集と言えるだろうか。

なのでSF的なワンダー、と言うところはまあ、少々物足りないと感じるところもあるのだけれど、グッド・オールド・デイズなアメリカのご家庭で読まれていた小説とはどんなものだったんじゃろうか、的な興味を少しばかりかき立ててくれる短編集。SFを読む、と言うより、古き良きアメリカの世相に思いを馳せると言う部分で、妙に興味深い本になっている。仕事に頑張るお父さん、佳き主婦、よい子である婦人、と少年少女達、と言う図式を微妙にずらすことで得られるお話としての面白さを追求した短編集、といえるかな。

個人的には'70年代の若造たちの登場を予想させる「駆け落ち」、一種のシリーズ物になっている、ハイスクールの吹奏楽部の顧問、ヘルムホルツ先生を主人公に据えたシリーズ、あと、SFがどうしたこうしたという話を別にしてもしみじみした読後感を残す、「自慢の息子」がかなりお気に入り。SFじゃなくNVで刊行しても良いんじゃないかと思うけど、ま、日本でヴォネガットだし、やっぱりSF文庫での刊行って事になってしまうのかな。SFが苦手な人でも楽しめる短編集になってると思うので、いろんな人に読んでみて欲しい本であると思うです。SF読んだー、って快感が乏しいのが、ハヤカワSFを読んだあと、って条件だとちょっと恨みが残るけれどもね。

Chicago 8(Chicago)

愛しのシカゴがそれまでのスタイルを大きく変え、"グッド・オールド・デイズ"なアメリカへのノスタルジーを前面に出してきた8枚目のアルバム。LP版ではジャケットイラストと同じデザインの、Tシャツ用のアイロンプリントのシートがオマケについていた(はず)。5枚目までのシカゴが大好きだった私は、6枚目以降のシカゴにはかなり戸惑ったものです。今はそこらのシカゴもかなり好きですけど。

★★★

[Day] 歯医者パート2

行ってきました。基本的に歯石が溜まってるんで、そいつを落として微妙に整形してやる必要があるんだって。なのでごりごりと歯石の掻き落とし大会。いやあ、歯って丈夫なモンなんやねえ、とか思った。

でも一回の診察料が立ち呑み一回分ってのは、なんだか割に合わない気がするよな。


2007-12-27 [長年日記] この日を編集

[Day] 今年最後のドサ周り

てことで。岸和田→堺と回ってきましたよ。今日は全体に暖かかったのか、やっぱり南大阪はダテじゃないのか、寒さが厳しくないのがせめてもの救い。

家に帰ったら明日の朝イチに欲しい、とか言う仕事が舞い込んでてかなり途方に暮れた、つーか無理。

せめて午前中いっぱいで、とお願いしてはおいたけど、うーむ、それでも間に合わないような気がするな。

なんせそんなせっぱ詰った状態でも、夜になったら酒飲んじゃうんだもんな。

[Books] 千の脚を持つ男 怪物ホラー傑作選

千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選 (創元推理文庫)(中村 融) シオドア・スタージョン、アヴラム・デイヴィッドソン 他著/中村融 編
カバーイラスト 後藤啓介
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-55503-0 \920(税別)

愛しのB級モンスタームービー

アンソロジーの名手、中村融氏による怪物ホラー傑作選。本邦初訳5編を含む全10編を収録。

編者が中村融さん、トリを飾るのがキース・ロバーツと来ちゃ読まなアカンやろ、と言うわけで収録作品は以下の通り。

  • 沼の怪(ジョゼフ・ペイン・ブレナン)
  • 妖虫(デイヴィッド・H・ケラー)
  • アウター砂州に打ちあげられたもの(P・スカイラー・ミラー)
  • それ(シオドア・スタージョン)
  • 千の脚を持つ男(フランク・ベルナップ・ロング)
  • アパートの怪人(アヴラム・デイヴィッドソン)
  • 船から落ちた男(ジョン・コリア)
  • 得物を求めて(R・チェットウィンド=ヘイズ)
  • お人好し(ジョン・ウィンダム)
  • スカーレット・レイディ(キース・ロバーツ)

中村氏は本書を、「活字で読む『ウルトラQ 』」を目指す、と言うコンセプトで編んだと書いておられるが、私はどちらかというと、バート・I・ゴードンやロジャー・コーマンなんかの、ヘナヘナ風味のB級モンスター映画で知られる、AIP作品のテイストを色濃く感じてしまった。なぜそう思ったのかと言えば、ある程度その答えになっているんじゃないかと思える部分として、中村氏がデイヴィッドソン「アパートの怪人」の前説部分で書いている、こんな説明が当てはまるかも知れない。

西欧において怪物は、もともと予兆や警告を意味していた。つまり、怪物自体に意味はなく、その誕生が凶事の前兆と解釈されたのだ。

たぶん怪物なり怪獣という存在に、その誕生や動機といった(場合によってはそこにデザインも加わると思うんだが)意味づけがふんだんになされる日本の怪獣たちを見慣れてしまった故なのか、ここに集められた作品群からは、編者が込めた思いほどには「ウルトラQ」を感じることはなかった。ビジュアルな部分のウエイトが大きいテレビ番組故に、見ている側が勝手に登場する怪物たちに意味づけしてしまった、と言う部分もあるのかも知れないけれど、「ウルトラQ」には怖さと同じくらい、少し形を変えてはいるけれども、「愛らしさ」みたいな感覚もあったと思うわけで、さすがにそう言う微妙な部分は、このアンソロジーからは読み取れなくて、その代わりに感じられるのが、前にも書いたような、微妙なAIP風味。別にバカップルのクルマのヘッドライトで昇天するエイリアンや、もそもそ動く金星ガニなんかが出てくるわけじゃないけど、怖さとともに、どこか憎めない安っぽさが伴う作品が、特に本書の前半、アメリカ作家の作品には漂っているような気がする。

そこに行くとさすがに英国作家ってのは、どこか底意地の悪い部分がある、と言えるのかも知れない。派手な見せ場はやや少なめなウィンダムやロバーツの作品には、ツカミは少々弱いんだけど、よく考えたらそれって怖くね? みたいな、じわじわ効いてくる怖さ、みたいなものがしっかり備わっている、とは感じた。それが作家の技巧なのか、国民性の微妙な違いなのかはわからないのだけれど。

私はどっちも好きなので、これはなかなか楽しめるアンソロジー。日本製怪獣映画を彷彿とさせつつ、どこかアメリカンに抜け作な「アウター砂州に打ちあげられたもの」、これは「ウルトラQ」に入ってても違和感ないかも、と思わせる「アパートの怪人」、それからロバーツの、地味に技巧を重ねてくる「スカーレット・レイディ」あたりはかなり好み。楽しませていただきました。

★★★★


2007-12-28 [長年日記] この日を編集

[Day] 間に合わなかった

様な気がする。納品したのが14:00過ぎだから、2時間ばかり約束を違えちゃったなあ。ちょっと悔しいが、今のところ苦情は来てないから、それなりに何とかなったんだろうか。

それにしてもweb関連の企業様って、どこも頑張るなあ。3時4時のタイムスタンプのメールが当たり前に来ますものね。

わたしゃ22:00過ぎたらば戦力外扱いにしてもらえると、とても助かります、ええ。

[Books] ようこそ女たちの王国へ

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)(ウェン スペンサー/エナミカツミ/赤尾 秀子) ウェン・スペンサー 著/赤尾秀子 訳
カバーイラスト エナミカツミ
カバーデザイン 波戸恵
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011639-2 \860(税別)

読める! 私にもラノベが読めるぞッ!

総人口における男子の割合が5%に満たない世界。この世界での男性は、それぞれの家族にあって重要な交易物であり、外交手段の一環であり、時として勢力争いの争具として取りざたされる。悪名と勇名、並び称される地方の豪農、ウィスラー家の長男ジェリンも、この世界の男子の成人である16歳を目前に控えていた。成人となれば、母や姉の思惑にそって、他の家族の元に婿入りするか、競売にかけられるかの運命が待っている。そんな自分の行く末に悶々とするある日、上の姉たちが出かけている最中のウィスラー家は、予期しない来客を迎えることになるのだった…

ティンカー」が、条件付きとは良いながら、それなりに読んでる間は楽しめる本だったウェン・スペンサーの、2005年発表の長編。主人公( = プレイヤー)が全くコマンド選択できないままに進む恋愛シミュレーション、なノリなわけだが、これが結構楽しく読める。「ティンカー」の時も思ったんだけど、何かがワタシに合ってるんじゃないかこの作家の作品は、みたいな気分がしてくるんだな。私にとっての木原敏江作品、みたいな、なんか合わないんじゃないか? と思いながら読んでみるとあら不思議、なんだか楽しくてどんどん読んでいけちゃうわ、みたいな。

この作品では、まずもってなぜこの世界が、こういう状況におかれているのか、そもそもこの世界ってのは一体どこなのか、ってな説明は一切語られない。読み進めて行くにつれて、おそらくこの世界は地球からの移民がたどり着いたどこかの惑星で、たどり着いたは良いが、その惑星が本来持つ事情なのか、何か外的要因があってのことなのかはわからないけれど、何かが原因で男女の産み分けの比率がものすごい偏りを産み出し、ついでに文明レベルも近世あたりまで退化しちゃった様な世界、と言うわけで、んまあ小説の出だしの部分の設定的には、「緑の瞳のアマリリス」と同じようなアプローチがなされているんだが、件の作品以上に、こちらではそこらの理由は一切語られない。とにかく男子はほとんど絶滅危惧種に近い扱いがされ、それ故に人権がどうとかの前に、それぞれの家族の戦略商品みたいな地位にあるんだ、とにかくそうなんだ、ってのが本書でのお約束なわけで、そこはまあ、「そうなんですか、それはまたすごいですね」、と納得して読んでいくしかないのだね。

で、そこの所の「おかしくね?」感を一旦棚に上げておけたなら、お話としての構成の巧さは(少々うますぎだろう、その展開は、と思わなくもないけど)しっかりしてるし、わかっちゃいるけどそれは伏線なんだよね? 的なお約束の仕込みとか、最後はやっぱり予想通りのハッピーエンドじゃなくっちゃね、みたいな定石の置き方にブレがないので、ある意味安心して読める軽い一冊になっている、と言える。つまりは私が考える「ライトノベル」ってこの人の作品なんだな、と思ってしまうのですな。

いわゆる「ラノベ」で括られる作品群の良し悪しの見分け方を私が良くわかってないので、そちら方面を読み込んでいる方からしたら、また違う印象を持たれるのかも知れないけれど、私にとっての楽しい「ラノベ」って、間違いなくこの人の作品だと思うわ。実際のラノベの強者から見たら、どういう評価がされるのかは少々興味がありますが、そこを別にしてもなんだな、私、この人の小説、かなり好きなのかも知れない、と思っちゃったです。

★★★☆


2007-12-29 [長年日記] この日を編集

[CS] アンテナ復活

10日ばかり前にマンションの改修工事は終了して、足場も撤去されてたんだけど、なんだかんだと忙しく、ヒマになると天気が悪かったりでなかなかできなかったCS用中華鍋の再設置作業。したのは良いけど契約してるはずのチャンネルが、軒並み「契約されてません」と言われて軽く焦る。無料チャンネルとPPVチャンネルはちゃんと映ってるのに。

カスタマーサポートに連絡したら、10月(だったかな)に送った新しいIDカードに聴取情報が記録されてないんだろうと言うことで、そいつを改めて送ってもらって、小一時間くらい待ったら、めでたく映るようになりました。よかったよかった。

ついでに契約チャンネルをちょっぴり入れ替え。なんでも「バトルスター・ギャラクティカ」の新シリーズをやってくれるらしいんで、スーパー!ドラマTVを見れるようにしてみた。スペシャル版はたしか、去年の正月だかにやってて結構気に入ったんで、少々続きが気になっていたんだよね。

[TV] 臨時視聴番組

「マクロスF」。FはフロンティアのFで、こいつは20何番目だかの移民船団の名前なんだそうだ。「マクロス7」から、更に後の時代のお話って事ですな。

とりあえずなんか良くわからん座談会はすっ飛ばして本編だけ見たんだけど、絵の方のクオリティはもう、とんでもない、と言うレベルなんじゃないだろうか。こんなのを毎週見せてもらえるなら、それだけで人生いくばくかのお得が増えちまうってモンだ。動きすぎて何がなんだか分からんところもあるけど。

ヒロインのランカ役が新人さんと言うことで、そこは確かにちょっと固いかな、ってところはあるけど、とりあえずそれ以外は結構なクオリティで、正規の放映が楽しみだ、って4月スタート? そりゃまたずいぶん先の話だなあ。


2007-12-31 [長年日記] この日を編集

[tDiary] Ver2.2.0 (15:46)

安定版の2.2.0がリリース、って、リリース自体は12/15ってことで、半月ぐらいこちらが放ったらかしてただけの話。ようやくアップデートしてみたです。とりあえず大きなミスとかはやらかしてない模様。様子見ながら、新しいプラグインとかも試してみようかな。ああ、あと、そろそろデザインを大きく変えてみるのも、良いかもしれないな。

[Day] あけました

けど、まずは2007年のお話。ざっくりまとめるなら、前半上々、後半ズタボロ、だったかな、公私ともに。特に今年は「私」の方で年の後半にかなり重たいことがおき、それが未だにケリがついてないのが少しばかり辛い。自分がどうこうすればどうにかなるような話でもない、と言うのがまたイライラするのだけど、こればかりは続報を待つしかない、という所なのだろうか。

だいたい年男の年って、あんまりいいことないのが常なんだけど、今年はそれがかなりヘビーだったかも知れない。ま、来年はいろいろ変化があって欲しいな、と思いながら蕎麦食って、酒飲んでます。みなさま、良いお年を。


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一味違うミリタリSF

これは、すごい…

甘くないぜえ

今風、とはこういうこと…なのかなあ。

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