ばむばんか惰隠洞

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2008-01-15 [長年日記]

[Day] ぐだぐだと (23:54)

昼前に歯医者に行って、がりがり歯石削ってもらって、家に帰って古本の発送準備(これが結構あった)とかしてたら3時前。昼飯作る気が無くなっちゃったので、王将でかけて餃子にビール。

昨日の酒も残ってたのかな。今日は全然仕事やってねえや

[Books] 銀河北極 レヴェレーション・スペース 2 (00:34)

9784150116453 アレステア・レナルズ 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011645-3 \940(税別)

冷凍睡眠状態の乗客を積んで17年の航行中だった星間船イロンデル号は、限りなく低い確率で起きる船体の破損事故により、目的地への航行を中断し、手近な星系で補修部品を調達しようとする。だが、修理が完了するより早く、イロンデル号は宇宙海賊の襲撃を受け、乗客の一部を奪い取られてしまう。乗客たちを我が子と見なすように条件付けられていた船長イラベルは、破壊されたイロンデル号を修繕し、海賊たちの宇宙船を追跡することを決意するが…。

本書のための書き下ろし2編を含む5編を収録した短編集。

火星の長城」に続く、レナルズの宇宙史を彩る短編集。前作同様、「啓示空間」などのヘヴィーっぷりとはうって変わって基本的にはオーソドックス、ただしそこはレナルズ、「カズムシティ」でも感じられた、油じみたドロドロ感とか、妙な悪趣味感覚も楽しめる、お得な内容になっている。以下、簡単な感想ですが…。

時間膨張睡眠

冷凍睡眠状態の乗員たちを乗せて航行する近光速宇宙船に起きたトラブル。それを解決するために睡眠から醒めたユーリ。だが、船内には自分以外にも何かの気配が…。レナルズのキャリア的に第二作に当たる作品。この宇宙史の一連の作品の中でも、かなり初期に書かれたもので、いろいろと初々しく、オーソドックスといってもいい作品で、短編SFが往々にして備えている、微妙なミステリ風味も好ましい。

ターコイズの日々

海洋惑星に生息する生命体、パターンジャグラーをめぐる中編。主人公は(たぶん)美少女、必然性があるのでちゃんと脱いでくれたりするし、なんだな、レナルズ版「光と水の生物都市」とか言ったらネタバレになっちゃうかしら。実にレナルズらしくない(^^;)、リリカルと言っても良い作品でかなり好きですわ。

グラーフェンワルダーの奇獣園

書き下ろし作品。こちらはレナルズの他の作品に登場した異星生物やら変なフリークスやらが続々登場の、レナルズ秘宝館。レナルズ的悪趣味全開でなかなか楽しめる。

ナイチンゲール

長く続いた戦争はようやく休戦状態となった。この戦争の最悪の元凶を探し出すことに人生を捧げるマルティネスは、有力な情報を許に、消えたはずの病院船に向う元軍人たちを招集するのだが…

これもアクションSFにAIが抱えるジレンマ、ってテーマを加え、そこにレナルズ的悪趣味をまぶしたような作品。この、悪趣味のまぶしっぷりが強烈で、本書の中で一番インパクトがある作品と言えるんじゃないだろうか。その分好き嫌いは分かれそうだけど。

銀河極北

はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いたら15000年、みたいな(なんだそりゃ)。タイムスケールの拡大っぷりがあれよあれよな感じで、最初のまったり感が後半、おいおいおいおいそこまで行くんかい、みたいなノリで。スティーヴン・バクスターやグレゴリイ・ベンフォードあたりが好んで書きそうなお話、と言えるかも知れない。ある意味レナルズ宇宙でこの先なにが起きるのか、を漠然と示唆しているような気もするんだが、さてこのお話が彼のクソ分厚い方の本にも反映されるんでしょうかね。

てな感じで。「ターコイズの日々」、「ナイチンゲール」はかなり印象的なお話でございました。

それにしても、レナルズ作品にはスパニッシュというかラテン系というか、そう言う方面(に見える)のネーミングのキャラが多く登場するんだけど、本書ではそれに加えて、間違った日本、というかなにやらジャパニメーション風味なお名前が散見されて、これはどういうモノなんだろうとちょっと思ってしまったことでした。ヨタ・シバラクサ(与太・暫くさ?)さん、とかニコロシ(煮殺し?)さんとか、美少女姉妹のミナとナキ、とか、海賊船ヒデヨシ号とか。

つかさ、「ヒデヨシ」ってカタカナで書かれると、どうしてもますむらひろしのヒデヨシを連想しちゃって、「かーいんじゃねーの、それ?」とか思っちゃうんだよなあ(w。

★★★★


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