ばむばんか惰隠洞

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2017-03-01 [長年日記] この日を編集

[Day] 申告したったー

青色申告、確定申告ともに出来上がったので朝から出ようかと思って朝刊見たら、元町映画館の「人魚姫」、今週は19:20~の上映だったのね。午後から観れるのは来週なんだ。むう、んならもっとのんびり用意してもよかったな。ま、出来てるんだから出しちゃおうと言うことで出動。割と早めに出たんだけど結構な列が出来ていて驚いた。なんでも今年から、マイナンバーの確認の手間が増えていて、提出する側がこいつを忘れて来ていて、そこで提出に時間がかかる人が意外に多い、という状態になっていた模様。

一応国税庁のサイトから書類を作成すれば、このあたりは念を押されるので問題ないけれど、自分で記入するようなタイプの人だとここらを忘れちゃうこともあるんだろうな。自分はマイナンバーの通知と免許証をコピーして貼り付けておいたので、すぐに受け取ってもらえましたよ。

B00HWRHEC6それからのんびり散歩がてら。ふらふらとソフマップに入って、気がついたら買ってたよ、M.ZUIKO DIGITAL 25mm f1.8(^^;

さっそくえむてん君にセットして、ハーバーから新開地方面を散歩。あれやね、地下街に入りたくなくなるね、これ持ってると(w。

〆はいつものように立ち飲みでぷはー、してたら隣に学生服着た男の子が入ってきて、やたら甲高い声で「うずらとアジをください」などと。前にもそういえば塾帰りの小学生とおぼしき男の子が串三本ぐらい食って出てったことあったし、そう言うもんかなあと思ってたら、さすがに中学生は小学生よりカネ持ってるな(w。二本食って出て行くのかな、と思ったらその後串やらおでんやら、二回ぐらい追加で注文しやがる。隣がおっさんならこっちも気にしないけど、中学生ぐらいだとさすがに横でタバコもふかせねえよなあ、と思って自重してたんだけど、結構長時間居座ってくれたもんだからこっちのストレスも溜まっちゃったぜ(^^;

ようやっと勘定済ませて出て行った男の子を尻目に、オレと店員のお姉ちゃん、思わず「やりづれぇなあ」と声を合わせたことでしたよ(w。

[Day][Photo] えむてん君で撮ってみた 3

というわけで、M.ZUIKO DIGITAL 25mm f1.8でいろいろ撮ってみました。割と順不同。

画像の説明まずは小手調べ。路地のどんずまりのお社(なのかな?)明るいです(w。

画像の説明もういっちょ、お社の横に停めてあった、とてもキレイなST250。と可愛い箒。なんだろね、このレンズは妙にバイクとか自転車を撮りたくなるね(^^;

画像の説明こちらは絞り気味で、広角レンズ風に撮ってみる。

画像の説明標準レンズのボケ味満喫、その1。これが欲しかったのよ(^^;

画像の説明も一つボケ味礼賛。神戸駅の近くの喫茶店の軒先の看板の上の小物。

画像の説明毎度おなじみ湊川公園。

画像の説明もう二歩、前に出るべきだったか? んでも「美容」の文字も入れたかったのよね。

画像の説明一番前の看板にピントを合わせて、その先をぼかしてみる。

画像の説明ボケ味検討。

画像の説明ボケ味検討その2。これ撮れたらなんも文句ないんじゃないかな。ちょっと嬉しくなっちゃうね(^^;

ってことで。大変気に入りました、このレンズ。しばらくこいつをメインにしていこうかな、と思ったことでしたよ。


2017-03-03 [長年日記] この日を編集

[Books] TAP

TAP(グレッグ・イーガン/著 山岸真/翻訳) グレッグ・イーガン 著/山岸真 編訳
カバーデザイン 木場貴信(オクターヴ)
カバー写真 "Blue cubic space" by Zdenek
カバーフォーマット 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-46429-9 \900(税別)

数学どこ行った?

特に日本での人気の高い作家、グレッグ・イーガンの初期短編集。表題作他全10編収録。

というわけで。今や「数学SF」なんてジャンルの代表的な作家と認識されているイーガンの初期作品集。商業誌だけではなくセミプロジンなどに掲載された作品を集めたこの短編集では、イーガンの作風がそれだけにはとどまらないのだというあたりがほの見えてきてそこが興味深い。というかイーガンが「数学SF」の旗手となる前には、それなりに色々あったのね、と言うのがわかってくる短編集。それでは各作品ごとに簡単に、もしくは雑に。

新・口笛テスト

メディアの新しいコンテクストとなる何かを推していく主人公の許に提示された新奇なアイデアがもたらすものは…。イーガンのキャリアでも相当初期作ということらしいけど、それ故の独自な感じと普通な感じのバランス感がおもしろい。

視覚

幽体離脱SF、というカテゴライズは乱暴すぎますか(^^;? なんかいろいろドタバタした上で最後は何やらハートウォーミングなオチに持って行くという…、2編目にして「お前ほんとにイーガンか?」と言いたくなっちゃう、というね。

ユージーン

この本に収められた作品は前置きでも述べたとおり数学風味が予想外に希薄で、その代わりに漂っているのはバイオSF風味。本作もそんな一品。ここで語られるのは一種の超人幻想への希求がどんなことを引き起こしかねないか、って話かな。

悪魔の移住

瀬名秀明が描いたら相当違う話になっていただろうなあ、と思った。一人称、それもあり得ない一人称で進む「パラサイト・イヴ」、という印象で合ってますかね?

散骨

SFというよりはスティーヴン・キングとかのモダン・ホラー風味の一品。最近話題になった映画に絡めるなら、ホラー風味の「SCOOP!」って感じですかね。

銀炎

バイオメインのSFミステリ。バイオというかアウトブレイクものと言った方が良いのかな。ミステリ部分が面白い分、SF的なオチの付け方がちょっと急ぎ過ぎたったんじゃ、などと生意気な感想を(^^;

自警団

イーガンらしいとは全く思えないけど、なんかわからんがSFらしい、って点では満点なんではないか。ラストの持って行き感が気持ちいい。

要塞

こちらもバイオ系というか、ジーン(遺伝子)系SF、とでも言ったら良いのか。ここにイーガンの母国、オーストラリアの移民問題がオーバーラップするんだけど、ここは逆に、現在只今の日本の問題にもちょっとした問題提起として成立しているのかも、と言う気はする。

森の奥

相当不条理なSFで、ジャンルとしてはバイオ系なのかもわからんけど、「なんでそうなった?」感が拭えない。酒呑んで読んでたからなのか?

TAP

このアンソロジー中では最新の作品。それ故なのかこいつには「イーガンらしさ」みたいなものがかなり濃く反映されているような気がする。お話自体はなんというかな、言語SFをベースにしたミステリ仕立てのSFなんだけど、細かいところで「あ、これはイーガンかも」と思える表現があって妙に安心しちゃうと言う(^^;。

そこを越えてオチへの持って行き方に必ずしも異論がないというわけではないんだけど、それでもラストにようやくイーガンらしいSFを読んだ、かも、って気分になれたのはなかなか、嬉しかったですよ。

てな感じで。初期作品集ってことで、イーガンもいろいろ試行錯誤してた時期があったんだなあ、ってのが見て取れるあたりがなかなか興味深いか。ホラー、バイオSF方面への寄り添い具合が結構強めだったんですね。そこでそっち方面に行ってしまったらイーガンの評価はどうなっていたんだろうな、なんて事もちょっと考えた。

イーガンらしさ、ってところは実はむしろ希薄、と言えるのだけど、それ故にイーガン前史、というポジションで読んでみると結構興味深い一冊、と言えるのでは。個人的には結構苦労しましたけど(^^;。

★★★☆


2017-03-05 [長年日記] この日を編集

[PC] インク切れそう

B005JWG1FMB005JWG0Z8プリンタの電源入れたら見慣れないオレンジ色のLEDが点いてるんでなんじゃいなと思ったら、「インクがあぶのぉまっせ」サインだった。こいつを買ったのが去年の11月だったから、同梱の通常版カートリッジ(黒)はおおむね3か月の寿命ということか。ま、古本の送り状とラベルシール印刷がメインだからこんなものか、あと、今回に限っては確定申告のため、ジャパンネット銀行の取引明細とゆうちょダイレクトの振替口座の明細をプリントアウトする、という作業があったので、そこで結構な枚数をプリントした、って事情もあるにはあるけど。

とりあえず大容量タイプは先日出かけた時に確保してるんでインク切れになっても大丈夫だけど、さてこちらはどの位保つものなのかしらね、amazonのレビューでは賛否両論あるみたいですが。

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

2週間分ってことになるのか。個人的には「幼女戦記」が今期は一番気に入ってるかもわからん。続いて「信長の忍」「ACCA」「小林さん」「昭和元禄」「オルフェンズ」「ガヴリール」「このすば」「亜人ちゃん」ぐらいの順かなあ。中段以降は日々結構変動すると思いますが。「幼女戦記」は自分にとってよかれと思ってやったことが全部裏目に返ってくる、と言う展開が面白い。あと、音が良いと思う。可能ならヘッドホン推奨。

「ACCA」は自分でも意外なくらい気に入ってる、んだけどここに来て主人公君が実は王位継承者でした、とか言う話が出てきたんでちょっとおいおい、って気もしてはいるんですが。

「オルフェンズ」はなんつーか、究極の黒幕であるべきマクギリスさんが案外抜け作だった、ってところで鉄華団の面々が不憫でしかたなく見えてくるような展開ですね。同じガンダムで例えるならギレン総帥レベルだと思ってたらコンスコンさん程度だった、みたいな。切り札と思えたガンダムバエル(バアル神、なのかな?)もそんな強力なモビルスーというわけでもなさそうだし。あまり気持ちのいいラストが待っているとは思えないけど、これはこれで、まあ。

日曜朝。一応9人の戦士がそれぞれ誰なのか、と、ここから先は地球メインでお話を進めますよ、という展開だった「キュウレンジャー」、あれやね、最後の「リアベの実」の持ち主とは実は、って展開ですね(古いな、笑)。

「エグゼイド」の方はなにやら「これは、ゲームであっても遊びではない」的な展開になって参りましたな(w。茅場氏ほどの押し出しは無いような気もしますが。

「おんな城主直虎」、無能揃いの井伊家、その中で一番まともそうな小野の人びとがストーリー中では一番嫌われてる、って造りがなんともいえんモヤモヤを醸し出しておりますね(^^;。


2017-03-06 [長年日記] この日を編集

[Day] 終の棲家と言うけれど

妹からのショートメッセージで、不動産屋から連絡があって、高岡の実家の評価額と売値が出たとの事。あの家は自分が厨房の時、親父とチャリで廻った何件かのうちの一件で、その時に父から聞いた値段をかすかに覚えてて、そこからすると四分の一の値段が現在只今のあの家の値打ちって事らしい。

その値段が高いか安いかはちょっとわからない、というかまあ、あの家に値段が付けられるのか、というのが正直な感想だったし、今のところ値段が付いただけでそれで売れるかどうかって話はまた別なので、そこは様子を見るしか無いんだけど、そこは別にして、自分も10年ぐらいは暮らしてた(かな?)家が他人様の手に渡って誰かが暮らすのか、いったん更地になっちゃうのかはわからんけど、いずれにしても自分の手が届かないものになる、というのはそれなりに感慨は、ある。「実家」だものね。

とはいえ妹夫婦には家があるし、オレも神戸で暮らしてるしで(正直ちょっと高岡に移って余生送ろうか、と思った事もあったけど、やっぱ無理だな、と思ったんだよね)、そうなるとこの家、処分するしか無いわけで、あとは不動産屋さんにお任せするしか無いんだろうな。

こんな家で良かったら、住んで下さる方がいらして下さったらまあ、嬉しいです、と言う事にしておきましょうかね。

そういやお義母さんが一昨年買った家はウチの評価額より100万高かったな。高岡と神戸っていう土地の評価額の差と、あとトイレが二つある家はちょっと値段が高くなるのかな、などと思った事でした(^^;。


2017-03-07 [長年日記] この日を編集

[Books] 勅命臨時大使、就任! 海軍士官クリス・ロングナイフ

勅命臨時大使、就任!(マイク・シェパード/著 中原尚哉/翻訳) マイク・シェパード 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト エナミカツミ
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012112-9 \1100 (税別)

回り道が伸びていく

人類勢力の辺境、リム星域周辺の調査にあたるクリスたちを乗せた王立調査船ワスプ号。不倶戴天の異星人、イティーチ族との緩衝空域付近に新たなジャンプポイントを発見、探索ブイを先行させてジャンプを行うのだが、ワスプ号がジャンプアウトする直前に何者かによってブイは破壊されてしまう。緊張しながら通常空間に転移した彼らの前にはイティーチ族の宇宙船と、さらにその向こうにはロングナイフの宿敵、ピーターウォルド家が支配するグリーンフェルド宙域の軍艦の姿が。辛うじて八十年保たれた人類とイティーチ族の講和状態に亀裂が生じようとしているのか……。

前作からあまり間をあけずに語られるお話。あらすじのような冒頭から、お話はグリーンフェルド艦との丁々発止を経て、突如出現したイティーチ艦の目的が交渉であることがわかり、彼らがその交渉相手に指定してきたのはクリスの曾祖父にしてかつての大戦の人類側の指揮官であったレイ・ロングナイフその人だった、と言う展開。言っちゃ悪いがこっちもそれなりにこの手の小説は読んでるわけで、かつて血で血を洗った相手が突然やってきて何か相談がある、と言いだしてくれば、その内容はだいたい予想が付くというもの。なので本書では、その「ああ、やっぱりね」に至るまでに色々と小ネタを挟み、なかなかその「やっぱりね」に辿り着かないような構成になっていて、そこはまあ、とっても楽しい。

この楽しさはつまり、前作までに積み上げられてきた各キャラクタの個性が良い感じに立っているが故の掛け合いの面白さ、ってことになるんだろうと思う。トラブルを引き寄せずにはおかないクリスの行動、そのロングナイフ故のトラブル・アトラクターぶりに辟易しつつもクリスを愛して止まない周辺の皆々、と言う構図が良いのだね。その上で今回は激辛コメンテータ的面白さを持った超高機能AI、ネリーの個性にまつわるお話とかも加味されている。

前の感想ではロングナイフ家だったりと言ったしがらみをいったん断ち切って、一種の遊軍的な存在となったクリスと愉快な仲間たちの冒険を描いていくお話になっていくようだなんて書いたけど、そんな事もなく、先に述べたようにおなじみの面々とのアンサンブルを楽しむ回なので(そうか?)、こっちの描写も色々ある、上にクリスの曾祖父、レイからしたら簡単には許すことの出来ないイティーチ族側の事情みたいなものも説明はあって、総じて過不足無い出来にはなっている(ああでも、本書のクライマックス付近はちょっと物足りないかもな)とは思うんだ。

ただ、そのいろんな物への対策が、読んでるこちらからしたら「そこはいいからさっさと先へ進もうよ」って気にさせてしまうことにもなっていないかな、って気はするのだな。前述したとおり、こうなったら次はこう、で、しかもその予想は当たってる。だったらこちらとすればその「次」に向けてどういう話が展開するのか、ってところに興味が移ってしまっているのに、お話の方は行くべきところが判っているのになかなかそっちに進んでいかず、良く判らん回り道に話を進めていくところに、「なんでそっちに行かないの?」って気持ちが出てきてしまうのだな。

予想できてる展開があって、そこを外し気味に回り道をする、と言うのもまあ、焦らしのテクニックとしてはありだと思うし、一回だけなら受け入れられると思うけど、本書はそれが二回あり、しかもその結果、こっちが読みたい「次」はたぶん次巻以降にね、ってことになってしまっているのはなんだろな、「待たしよるなあ」って気分が先に立つ。面白いし、長く続くシリーズってのにはこういう無駄足的なパートも必要、というのも判るんです。なんせこちとら「グイン」に付き合ってきたんですから(^^;。

そこをこの先上手に捌いてもらえたら、長く楽しめるシリーズになってくれるんだろうな、とも思うんでここはひとまずお手並み拝見、と言うことにしておきます。今のところ楽しめてるのは確かなんだしね。

★★★☆


2017-03-10 [長年日記] この日を編集

[Books][Kindle] 幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部 2

B06WLL7NZ3 山本弘 著
創元SF文庫 \850(Kindle版)

相変わらずナマの山本弘が邪魔をする

夏休み、公共図書館からの依頼でビブリオバトルの実演を行うことになったBISビブリオバトル部、テーマは「戦争」。テーマで紹介する本の選定、さらに夏休みと言えば合宿だろうと言う安易な発想も手伝って、部の面々は実家が造り酒屋で大きな旧家に住まう武人の家が合宿会場となることに。武人の家族にも参加してもらって行った「恐怖」をテーマにしたバトルを行ったその夜、空は不思議な体験をするのだった…。

前作をKindle Unlimitedで読んだから、って訳でもないんだけどこいつもKindle版で。基本的に前作を読んでいればビブリオバトルというものがどういう物なのか、ビブリオバトル部の活動ってのがどういう物なのか、ってのはひととおり説明されているので、あとは続くお話に選ばれたテーマに沿って、部の面々がどういう本を紹介し、その魅力がどこにあるのか、ってところを説得してもらうところに読んでいく楽しさがある。その上で空ちゃんと武人君の距離がどうなっていくのか、その他の部のメンバーたちのキャラの掘り下げ、今回は特にクールビューティー、明日香先輩の宿命のライバルの登場、ってあたりが見どころか。そこらのハンドリングはさすがに手慣れたもので、それぞれのキャラがビブリオバトルのテーマにどう向き合うのか、って部分もコミで上手に描けていると思う。

その上で前半、どちらかと言えばSFが否定すべき霊的なニュアンスも含む「恐怖」というテーマを掘り下げるビブリオバトルと、その後に付け足される武人と空、それぞれのエピソードには味があると思った。特に空ちゃんのエピソードは、かつて山本弘さんご自身が「トンデモ本」シリーズのどれかで説明していた、「幽霊が出た時、叫んで逃げるのがホラー、友達になるのがファンタジー、解剖しようとするのがSF」と言う喩え(これはこれで秀逸と思います)を敢えて外してくるあたり、上手いと思いましたよ。このあたりは、とてもいい。

なんだけど、本書のメインテーマである「戦争」に関するビブリオバトル部分は、やっぱり今の山本弘の悪いところばかりが前に出すぎている、と感じられて、正直「うへえ」感の方が強くなってしまっていると感じられる。非常にいびつな造りになっていると思うのだな。

そもそも「戦争」をテーマにするところでイヤな予感はしたんだけど、その予感は残念ながら的中してしまい、戦争を一歩引いて検証する、とか言う視点はなくて、あくまでも一般的に流布される、メディアが演出する戦争報道とそれに付随するジャーナリズムと(主に)ネットを介したオピニオンの暴走、みたいなものに対する山本弘本人のナマな警鐘が前面に押し出され、それを読まされるこっちとしてはやっぱり「うへえ」が一番先に来ちゃうよね、ってことになってしまっている。勿体ないです。ビブリオバトル部には論理的思考がちゃんと出来るキャラもいるのだから、戦争の人を殺し、殺されると言う図式の一つ上のレイヤーとも言える、何が戦争を起こすのか、と言う部分に注目するキャラもいて良いんじゃなかったのかな、という印象はある。山本弘さんはどちらかと言えばハードSF側の人だと思うんだけど、であれば「戦争のメカニズム」に冷静な評価があっても良かったのではなかろうか、と言うあたりですね。

と言うわけで正直、諸手を挙げてステキ! とは到底言えまへん(^^;。何より最低だな、と思うのは、ご自分の小説に「山本弘」を結構モロに露出させてること。ここは本気でがっかりしました。もうちょっと「お話」としての完成度、ってところを考えて欲しかったな、と言う気はするな。

★★☆


2017-03-12 [長年日記] この日を編集

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

一週間分順不同、思い出した順に書く。「小林さんちのメイドラゴン」が良かったな。運動会の話。なんて事ない話なんだけどオジサンなんだかウルッとしちゃったよ。「鬼平」、大川の主が出てくる話。血しぶきナシのちょっとクスッとしちゃうお話。「幼女戦記」、アレーヌ市というのはあれか、アルザス・ロレーヌあたりで無血譲渡が無かったら、的なちょっとシビアなお話。「ACCA」、課長さん実は有能でした。「昭和元禄…」、小屋の火事がきっかけで歴史的和解を達成した八雲師匠、珍しく暗いところのない、ちょっとほんわかとしたお話…と思ったらサゲにネタ仕込んできてましたな。

日曜朝、割にあっさり9人目の戦士も揃った「キュウレンジャー」、自分の好みとしちゃあ、最後の戦士は最後の最後まで引っ張って(というか最初のクールは5人で回すぐらいでも良かったんじゃないかと思うんだよね)、9人目の戦士が仲間に入った所で究極の力を得て大爆発、みたいな展開が好みだったんだけど、さすがに商売を考えたらそこまでは行けないか。ただそこを措いてもいきなりの「実は(良い方の)スパイでしたー」、はちょっとなあ(^^;。

「エグゼイド」はゲーム病のすべての元凶がエム君だった、と言うのが判るお話。ライダー側の人達、基本はみんないい人たちなのね(^^;

「オルフェンズ」、あー、ミカそこはしっかりやってたかー、な。この追い込まれ感は「ガンダム」史上でも屈指かも。ここからどうお話を締めるのか、にはかなり興味がありますよ。

「おんな城主直虎」は、いわゆるトレンディドラマ的な作劇法を上手いこと大河の文法に被せてきた感じ。

それに続く「NHKスペシャル メルトダウン」も見ました。ちょっとここまでの遺産を利用しすぎでは、とも思ったけど、これはこれで、誠実だったと言えるのでは。


2017-03-13 [長年日記] この日を編集

[Day] 専属専任媒介契約証書

画像の説明なるものが送られてきた。住み手がいなくなった高岡の実家を不動産屋さんにお任せして売っちゃって下さいってことを承認しまっせ証書、ってことですね。細かいことは昔から付き合いのある父の知人(というか社宅暮らし時代のお隣さんなんだけど)と妹の方で詰めてくれているんで、自分がやることはハンコを押すだけなんですが。

証書の方はともかく、付録の何故にこういう値段になったか、の資料はちょっと面白くて。家が建ってるあたりの土地は通常坪11万なんだけど、家までの道が狭いので坪単価は8万になります、とか、築42年の家なので本来なら解体費用がかかるけど、いろいろリフォームもやっててまだ充分住めるので建物の価格は0円とします、とかね。

そかー、建物はタダかぁ。一応最新のウォシュレットとか付いてんだけどなー、シロアリ対策で柱とかも付け替えてんだけどなー、などとも思うけど、本体は42年前のものだし、その時点での値段も聞いて知ってるんで、まあそういう事になるんだろうな。

というかそもそも、売れるんだろうか(^^;。

ま、正式に買い手が付いたらお別れに写真でも撮りに行こうかな、とは思っておりますが。これでたぶん高岡に行くことはなくなるだろうし。


2017-03-16 [長年日記] この日を編集

[PC] Windows Update

来てましたが、ん? なんかネット周りに改善があったのか? ブラウザが止まらなくなったような気がするぞ。

たぶん累積でまた止まることは多くなると思うんだけどね(^^;。


2017-03-19 [長年日記] この日を編集

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

気がついたら「亜人ちゃん…」と「ガヴリール…」がドロップアウト。別にどこが気に入らん、とかいうのも無いんだけど、いつの間にやら見なくなっちゃった。

「幼女戦記」、膠着した戦局を打開するために、いきなり敵中枢を急襲しようという話。んで出てきたのがV1号という。まあ第三帝国末期には本気でV1流用の有人戦闘機を作ったれ、って話もあったと思うので、まあこういう展開もアリか。「ACCA」はいろいろ陰謀進行中。[小林さん」、春先にクリスマス会。目の前で生のSpFX見せられたら、そりゃじいちゃんばあちゃんも大喜びだよな。「鬼平」は今回も大立ち回り無しの人情寄りなエピソード。

日曜朝、「キュウレンジャー」はペガサスの聖闘衣をゲットする話(違)。タコとイカの敵幹部も新登場。ペガサスにてらそまさん、タコにキタエリ、イカは塩屋さん。「オルフェンズ」、オルガさんあぼーんでこの先ミカがどう動くのか。

「直虎」、なかなかつらい方に話が進んでおりますな。とはいえ今川的に井伊に対してオープンセットまで組んで引っかける必要性があったのか、ってところで軽く首をかしげざるを得なかったり。んまあイケメン二人にあまり悪いイメージはつけられない、って事情もあるんでしょうけど。


2017-03-20 [長年日記] この日を編集

[Day] お彼岸だった

画像の説明カミさんと連れもって納骨堂へ。お酒とおつまみお供えして、手を合わせて「また来るわ」と。

三宮まで戻ってさんちかの中華で昼飯食って、んじゃここで解散すっか、ってことで自分はセンタープラザの喫煙コーナーで一服してジュンク堂に行ったら、しっかりカミさんと遭遇するというね(^^;

改めて「んじゃまた」つってふらふら歩いたんだけどさすがに連休最終日、結構な人出でございますね。人が多いとどうしても気後れしちゃうなぁ。歩いてると、フルサイズの1眼に3倍ぐらいのちょっと長いレンズつけて首からぶら下げて歩いてる子とか結構見るけど、ああいうのできねえなあ。人がいない通りに入ると、嬉々としてカメラ取り出すんだけどね(w。

などとくよくよしながら歩いてたら、あっという間に立ち飲みに辿り着いちゃったので、いつものようにぷはーして帰りましたとさ。


2017-03-24 [長年日記] この日を編集

[Day] 割とがっつり仕事してた

細々した仕事が溜まってたので、結構しゃかりきで仕事してた。今週は古本屋の方が割に暇だったので、だいぶ捗った…のかな。ただ、ひとしきりやり切った感を感じたのもつかの間、次のタスクが降ってくると言うね(^^;。

んまあお仕事いただけるのはありがたいので、またがんばりましょうかね。来週からな。

[Anime] 定期視聴番組

「幼女戦記」、V1号で撃ち出されて半分ぐらい消耗しちゃうのかと思ったらそういうことは無く、みんな揃って司令部攻略に成功、大包囲戦のきっかけを作ることに。シュリーフェン・プランの成功例かと思ったら、ターニャたんはカンネーの包囲戦を引き合いに出してましたな。

「ACCA」はなんか陰謀進行中。「小林さん…」、先週がクリスマス会のお話だったので今週は当然年末年始。なんということも無いけどほっこりしますな。

[Chinema][web] あまぞんでシン・ゴジラ

メディアが発売されたことにあわせて、amazonでレンタルでも観れるようになったようなのでさっそく購入。まあパソコンのディスプレイで鑑賞してああだこうだ言うのもなんだけど、あれね、よく「1スジ2ヌケ3ドウサ」、なんてな事を申しますけど、こいつは「スジ」のみで押し切った映画やね。そこが面白いからまあいいんだけど、改めて見てみると、「ヌケ」は総じてキレがないし、「ドウサ」はもうアレだし(^^;。庵野氏が何を思って映画を撮ったのかは判らんけど、できたものはおよそ「ゴジラ映画」というか「怪獣映画」のフォーマットみたいなものを完全にひっくり返した映画だったんだなー、なんて事を思った。ちょっとユニークな作品ですね。たぶん同じ事は二度とできないだろうけど。


2017-03-26 [長年日記] この日を編集

[Anime][SpFX][TV] 定期視聴番組

週末分。「昭和元禄…」最終回。んー、「受け継ぐ」という点においてはこれが正解なんだろうけれども、正直先週のお話で終わってしまっても良かったのでは。山寺、石田両氏の芝居(あんど落語)がやっぱ群を抜いていたよなあと思った。

「鬼平」は奥方様の過去話。どーでも良いけど昨今のwebにおいて「さすおに」つったらそのときの「おに」はお兄様じゃなくて鬼平様なんすね(w。

「キュウレンジャー」と「エグゼイド」は劇場版公開にあわせたサービス回。戦隊ワールドにライダーが、またその逆のパターンにおいてもその出現に特に理由はない。単に顔出してちょっと戦って引っ込むだけ。「キュウレンジャー」はそこに絡めて金銀コンビのキャラ掘り下げ、「エグゼイド」の方はおまけコミで第2部のイントロダクション的な。

「オルフェンズ」、オルガに続いてマクギリスさんも退場。仮面被ってみたりロリ属性披露してみたり、トリックスターぶり全開だった割にはしょぼいオチの付き方だった、というか最初から無理筋な動機で動き始め、鉄華団を巻き込んでがっかり自爆モード、ってどうなんだ(^^;。

「おんな城主直虎」、直虎さん爆誕回、政次を見下ろす直虎の顔つきがなんかフラゼッタ風味があって格好良かったですな。なれど前途は多難すぎ。そうならざるを得なかった、ってところもあるんだけど鶴は不憫ですな。とはいえ彼の余命もあと5年くらいなんだよねえ…。


2017-03-27 [長年日記] この日を編集

[News] 訃報

作家、佐藤大輔さん(asahi.com)。自分はあまり上等な仮想戦記の読者ではなかったので[レッドサン・ブラッククロス」の触りとか「信長新記」とか、それほど多くは読んでいないのですが、読んだ作品はどれも大変しっかりした、「仮想戦記」と聞いて何の気なしに鼻くそほじくりながら読むような本とは一線を画した物であったと思う。特に「信長新記」は真剣に続きが読みたいし、もしかしたらこれが「レッドサン…」とかの時間線に接続するのかもな、なんて気もしてちょっと楽しみでもあったのですよね。とても残念です。どうか安らかに。

[F1] 始まってた

CS解約してるんでもはや追いかける術がない(どっかのwebストリーミング・サービスで車載カメラ映像が見られる、とか言う話があるようですが)んですが、開幕戦終わってました。フェラーリのベッテルが優勝。その一方でなんとも自虐的なアロンソのコメント(F1通信)が少々不穏。アロンソはずっとホンダパワーに不満を述べていたみたいですけど、ホンダサイドは何故に彼の不満に応えられないでいるんだろう。アロンソの要求が常軌を逸してるのか、ホンダ側の対応があまりに足りていないのか、答えはどちらなのかな。日本人なんで、オレも。プロジェクトX的日本の底力を何とはなしに期待してる、ってところはあるんでね(^^;。

[Anime] 定期視聴番組

「幼女戦記」。空軍の太った無能元帥がいない世界でも、ダンケルクの奇跡は起きちゃった、という話。とはいえここまでなら帝国に有利な終戦、は可能だったろうと思うけど、ターニャの中のおじさん的にはこの先に待っている二正面作戦でドイツはズタボロ、ってイメージが払拭できないって事なんでしょうな。

と言うわけでとても面白いアニメなんだけどもう第11話。これ、2クールものなんですかね?


2017-03-28 [長年日記] この日を編集

[PC] はっぴーばーすでい、ぺけろく

#私とX68 #X68000発売30周年 で語りつくすX68000の思い出(togetter)。30年かあ…。当時勤めてたゲーム屋で、次のゲームは1キャラ256色で、ってなった時に68を導入することになってそれでみんな「すげー!」ってなって(なんせそこまではPC-9801だったからね)その後ちょっとだけ割引で買えることになって、proを買ったのが最初だったかな。その後Compact XVI Red Zone(満開製作所製、脳改造68k)に乗り換えて結構楽しませてもらった覚えがある。今はもう手許にないんだけど、おもしろいマシンでした。ビジュアルシェルが結構好きだったな。ハードディスクが一般的になる前、ディスクベースでパソコンを使う時に結構使えるシステムだったと思う。

もちろんゲームの数々も忘れがたいですね。アートディンクの「A列車で行こう3」の、クリスマスになるとサンタさんが画面を横切る演出とか、好きだったな。あと、「オタクハリアー」とかもね(^^;。

たまに妙に触りたくなるマシンですよね(w。


2017-03-31 [長年日記] この日を編集

[Baseball] カッタデー!!

開幕戦。C6-10T。1-8の時点で今日は行けるかと思ったんだけど、そこからコツコツと攻め寄られるのが阪神だなあ。終盤に福留のホームランで何とか突き放せたけど、今年も胃に良くないシーズンになりそうね。


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