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映画の日だし何か観るべえと思って前日ちょっと眺めてたんだけど、やっぱ「ジュラシック・ワールド」かなあ、ってことで。前日の段階ではまだ席に余裕もあった(「未来のミライ」がかなり埋まっておりましたね)しポチッとな。
12時の回だったので10時過ぎに家を出て、一応腹になんか入れとこうと思って11時過ぎの吉野家でビール付きで牛丼かき込む。とうとう昼前から酒飲むようになっちまったなあ(^^;。
映画の感想は改めて書きますが、なんだろう、ある意味映画史上最もブン投げたラストが観たかったら行く価値あるかもよ(w。根岸泉さんは酷評してるし、その評にはいちいち納得できるんで、あんまり期待しない方が良いとも思うんですけどね。
スタッフ
監督:J・A・バヨナ
脚本:デレク・コノリー(英語版)/コリン・トレヴォロウ
原作・キャラクター創造:マイケル・クライトン
製作:フランク・マーシャル/パトリック・クローリー/ベレン・アティエンサ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ/コリン・トレヴォロウ
音楽:マイケル・ジアッキーノ
出演
クリス・プラット
ブライス・ダラス・ハワード
レイフ・スポール/ジャスティス・スミス(英語版)/ダニエラ・ピネダ
ジェームズ・クロムウェル/トビー・ジョーンズ/テッド・レヴィン
B・D・ウォン/イザベラ・サーモン/ジェラルディン・チャップリン
ジェフ・ゴールドブラム
公式サイト:http://www.jurassicworld.jp/
かつて「ジュラシック・パーク」、そして「ジュラシック・ワールド」が置かれていたコスタリカ沖の小島、イスラ・ヌブラル。今この島は大規模な火山活動が発生し、全島規模で溶岩流や火山弾の災害に見舞われると予想されていた。施設はすでに閉鎖されているが、島にはまだ、多くの恐竜たちが存在している。絶滅の可能性がある恐竜たちをそのままにしておくのか、何らかの救済措置を執るのか、政府レベルでの検討が続くなか、かつてのパークの創始者、ハモンドの旧友にして同志でもあったロックウッドもまた、独自に恐竜たちの救済を計画していた…。
前作が到底褒められた出来ではなかったことを考えたら、今作はそれに比べたら多少はマシな出来になっている。前作で割といい加減だった、「こいつは恐竜のエサになってもしかたないな」ポジションのキャラが、今回は結構ちゃんと用意されているのね。それだけでも相当上等と言えるのではなかろうか。そんな「エサ確定」なキャラたちのエサになる展開の演出にもそこそこアイデアがある。クルマの下に隠れてどうにか、ってキャラのやられ具合とか、結構よろしかったのでは。あと、前作のインドミナス・レックスのように「なんでそこまで賢いの?」的な恐竜さんも登場せず、賢い恐竜はそれなりになぜ賢いのかが納得できないこともないレベルで収まっているあたりもまあ、加点ポイントってことにして上げても良いと思う。
絵的な完成度も高いと思う。ただ、これはお気の毒だけど今の技術ならこれは出来るよね、ってレベルでハイレベルなので、そこに大きな驚きはない。そしてお話の展開がせっかくの絵的な完成度を著しくスポイルしちゃったかな、という気はする。最初の「ジュラシック・パーク」には、何か人知を超えた技術を手にしてしまった人類への警告、というメッセージがあったと思うんだけど、それはシリーズを重ねていく上で薄められ、逆になんというのかな、割とあちこちに手垢が目立ち、為にする新機軸がチグハグさを増していくような、よりありふれたパニック大作になってしまっているのじゃないかな。
前作で登場した新恐竜の一件もそうだし、その件に上乗せされる形で今作の新機軸が追加されるんだけど、そこのところのありえなさがさらに加速してしまっている。登場人物たちもそれなりの描き込みはあるけどキャラの掘り下げ、ってところは割と薄いんじゃないかしら。一応こういう事できる人が必要なんで出しました、的な。その上今回のキイ・パースンの一人の秘密の……もぎょもぎょ(^^;。
なので(しばしば見応えのあるシーンで「おお」とは思いつつ)終始うーんと首捻りながら見ていき、最後にとんでもなく乱暴なオチが付いて唖然とする、ような映画。ブルーのかしこ可愛さとかジェフ・ゴールドブラムの平田昭彦感とか、あのおばあちゃんチャプリンのお孫さんだったのかーとか、エンドクレジットの最後の最後に「スペシャルサンクス:ギレルモ・デル・トロ」ってあってこれはどうしたことだ、とか、見どころが全然ない訳ではないのですが…。
★★★
三島浩司 著
カバーイラスト 後藤正行(円谷プロダクション)
カバーデザイン 伸童舎
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031335-7 \1180(税別)
侵略を主たる産業とする宇宙航行種族。光の戦士、ウルトラマンが所属する宇宙警備隊はそのうち3つまでの種族を撃退することに成功した。だが残る1種族、ヴェンダリスタ星人はかろうじて地球に橋頭堡を確保、人類社会をゆるやかに支配し、一方の宇宙警備隊は損傷し、墜落した宇宙船をベースにした「飛び地」を都内某所に確保、以後、ヴェンダリスタ星人たちはこの「飛び地」に次々と怪獣たちを送り込み、「飛び地」に建設された防衛基地、ティアズ・スタンドでは協力者たる地球人たちをウルトラマン化し、彼らに対抗していた…
…という。光の国の戦士たちと対抗する勢力への詳細な描き込み、その攻防のディティルの、比較的じっくりした描き込みが展開する。それは30分で1エピソードが完結する、いつもの「ウルトラ」とはかなり毛色の違うもの。宇宙人たちのそれぞれの事情、地球人たちを支配するためにヴェンダリスタ星人たちが利用する地球人類への寄生の問題、地球人がウルトラマンになると言うこと、いわゆる「ウルトラ」における裏設定、レッド族やシルバー族への目配せなんかもあって、なんと言いますか、抜かりがない(w。
その抜かりの無さは、例えばリブート版の「ヤマト」に通ずるものがあるのかも知れない。確かにまあそこは知れたら知れた方が良い。だけど実は知らなくてもそんなに困りはしない。そこに延々尺を割かれてしまうと、正直「退屈だなあ」と思ってしまうのですよね。本書もその陥穽に陥ってしまっていないかな? という気はした。丁寧なんだけどくどい、という気はしてしまうんだよね。
ただ、ですね。
自分が「ティガ」で一番イヤなのは、頑張った大人にはなんの褒美もなく、そこからはいったん隔離され、それなりに安全圏にいる人びとの「祈り」がウルトラマンに力を与える、という構造だったんだけど本書ではそこに、ひとつ前置き的に説明が追加され、それがラストに向けた展開に納得できる理由が追加されたことで、市井の人びとの「応援」がウルトラマン(それも地球人類由来)の力になる、というところにすばらしくすんなり納得して、感情移入できる説得力を持ったお話になっている、と思った。おおむね500ページ強のそれなりの大作なんですけどね、そのうち470ページはかなり退屈です。ただ、そこからのラスト約30ページは…
泣きました(笑)
著者の三島さんは「タロウ」に思い入れがあるようなことをあとがきで書いてらっしゃったけど、自分にはこれ、自分がイヤでイヤでしょうがなかった「ティガ」の終盤へのエール込みの返答、のように思えた。で、それは自分にとってはかなり感動的なモノでした。最後の最後に大好きになっちゃいましたね(^^;。
ちょっとあれだね、旧「ウル博」のみんなはこれをどう感じたのか、知りたい気がしています。
★★★☆
このクソ暑いのに仕事とかやってられっかー! ってわけで、あと未読本のストックも減ってきたのでハーバーランドへ。んとね、河出から出てるはずのヴォネガットの本が見つからなかったんだけど発売遅れたりしてるのかしら。とりあえず2冊ほど確保してあとはお散歩。今日のハーバーランド、「日南」ってロゴの入ったシャツを着た男の子をちょくちょく見かけたけど、ああ、今日の甲子園の第1試合の出場校だったのね。どうやら試合も勝ったようで、(まあ選手諸君ではないだろうけど)おめでとさんでした。あとはいつものように立ち飲みでぷはー。
ほろ酔いで地上に上がると湊川公園は今、兵庫区役所の建て替え工事が始まっていて、公園の一部を掘り返し、フェンスを立て、今は巨大なクレーンがドドンと立っているんだけど、やっぱ大きな機械を間近で見るのは楽しいね。つことで写真を何枚か。
これ、たまゆら映ってね?(違います)
おまけ。とにかく郵便ポストの赤が強烈で気になって撮ってみたんだけど、写真で見直してみるとそーでもなかったかも。ファインダー越しに見てる時は気がつかなかった(酔ってた、とも)けど、赤い自販機やらオバサンやら、映り込んじゃってるし…。もう3歩ぐらい、寄るべきでしたね(^^;。
少し前にブックオフで1巻を見つけて購入した藤崎竜版の「銀河英雄伝説」。1巻はさすがにそんな大きな動きが無いこともあって、「ふふん」くらいで放ったらかしにしてたら倅が発見して「貸せ」と。「続きも読みたいかね」と聞いたら「まあ」ってことだったので残りをまとめて購入。コミックスのまとめ買いなんて久しぶりだ(w。
とりあえず最新の10巻まで買ってきて読んでみた。倅は「フジリュー先生って真面目なんやね」なんて言ってたけど、そりゃまあ古典に比べたらアレンジの自由度は狭まるだろうね。ファンの多い作品でもあるし。
んでまあ読んでみた感想としては、こりゃなかなか、って感じかな。倅の「真面目」発言はともかく、原作の流れをかなり忠実に、外伝なんかのエピソードも上手に挟んで来ている。あと、ちゃんと©加藤直之、になってるのが偉い。やっぱブリュンヒルトはあのデザイン以外はナシだろう、って、わかってますね(w。
小説版はともかく、絵的にはOVA版、道原かつみさんのコミックス、んでから最近のノイエなんちゃらアニメとあるわけだけど、キルヒアイスの忠犬っぷりはフジリュー版が最高なんじゃなかろうか。OVAも良いんだけど、あれは少年時代のジークがちょっとオッサン顔なのがマイナスなんだよな(^^;。あと、さすが藤崎竜って感じだけど数少ない女性陣はみんな魅力的。このアンネローゼ様なら皇帝が大金払ってもおかしくないキレカワっぷりだし、フロイラインのアレンジも面白い。男性陣は旧作で人気のあった帝国の双璧とかは昔のテイストを大事にしてる感じ、同盟側は結構弄ってきてるのかな。主役の二人も悪くないと思います。幼い頃のラインハルト様が「幼女戦記」テイスト感じちゃう以外は(^^;。
ちょっとうーん、はトリューニヒトがちょっと小悪党感が前に出ちゃってるあたりですかね。あの人、悪党なんだけどそれなりに人心掌握には長けた人物なんで、押し出し的にはもうちょっと立派な人感があった方が良いと思うんだけど…。
いちお、最新10巻で皇帝崩御までお話は進んでるんだけど先は長そうですね。しばらく楽しめそうね。
ゆうメール基本運賃の改定について(日本郵便)。これまでは少々分厚くなっても「規格外」を受け入れればゆうメールで送ることが可能だったモノが、9月からはついに、厚さが3Cmを超えた時点で、一切取り扱ってくれない、ということになった模様。まあレターパックでかなりカバーは出来ると思うけど、やっぱり痛いよなあ。
冊子小包、復活させてくれんもんですかね、日本郵便さん……。
倅もバイト休みだったので一家揃って春日野道の納骨堂。今回は他所のお宅で扉を開けたままにしていたところがあったので、失礼してちょっと覗いて回ったりしたんだけど、あれね、神戸の方は骨壺が小さいから、壺以外にも故人のお写真とか愛用してたものとかを一緒に収められるのですね。ウチは富山でやったんで骨壺は結構大きくて、父母の壺を収めたら、他は何にも入んなくなっちゃうんだよな(^^;。
ほなまた来るわ、ってお寺を後にして、「ちょっと一杯引っかけて帰るか?」つったんだけど、一行の同意を得られなかった(奢るぜ、つってんのにさあ…)ので、一人で新開地の串カツ屋で高校野球見ながらビールと串カツ。うーん、オッサン(w。
湊川公園は何やらイベントの準備中。テントやら長椅子やらが用意されてたりするんで盆踊りとかではなさそう。終戦関連か何かですかね。
デニス・E・テイラー 著/金子浩 訳
カバーイラスト EVILIT
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012189-1 \1000(税別)
クローンAIを量産しながら銀河系宇宙に広く分散していくボブたち。地球人類の移住先の探索とその先での援助活動、地球に残る人類への援助、先住民族の文明レベルの上昇、さらには超空間通信の開発、ゆくゆくはAIを搭載するためのアンドロイドの開発……。ボブたちの事業は多岐にわたっていた。そんなある時、外宇宙を探査していた一人のボブが恐るべき発見をする。かつて文明があったと思われる星系、だがそこはあらゆる生命が消し去られ、目立った鉱物資源があらかた持ち去られてしまった世界だったのだ。この宇宙には容赦のない簒奪者が存在するというのか……。
ボビヴァースシリーズ、第2弾。前作が割とイケイケゴーゴーな感じだったとしたら、本作は割とあちこちで負け戦が続く上に、何やら不気味な強敵の存在が明らかになって…、という。まあ「帝国の逆襲」ですね(w。
基本的には前作で遭遇した様々な惑星で、良かれと思ってやった変革が、実はそうしてこなかったことには理由があったのだ、とか、地球に残る人間たちのなかに(肉体のない)AIのサポートによる移民政策に異を唱える過激な連中が現れ、蛮行に及ぶようになってた、とか、そしてとどめは
そんな、負け戦が続くなかでもボブたちは持ち前のヲタク・スピリットで前向きに問題を解決していこうとする、ってあたりが本書の見所か。地球のテロリストへの対抗策、自らが指導していた未開種族からの失われた信頼の復旧、AI故に不可能と思われていた「五感」の再獲得、そして強大な敵への対抗策と、やらねばならないことは山積みなんだが、ボブたちは一致団結(まあ、もとは同一人物ですから(^^;)して事に当たる。しかもあまり悲壮感を持たずに。ここがとても良い。
あと、ここが本シリーズの最大の美点だと思うんだけど、しばしば英米SFがはまってきた、「神」というものを何か特別な存在として扱う、ということを一切やってない、ってところなんじゃないだろうか。割とキリスト教的な見地からしたらタブーになるんじゃないか、みたいなところ(命というものの扱いとかね)にも平気でずんずん踏み込んでくるあたりがなんだか気持ち良い。最近の海外SF、わりとそういう傾向はあるのかも知れないけど、しばしば「何でそこで神を出すかなぁ」と思ってきた身からするとこういう展開、意外と新鮮だし、ちょっと嬉しい。
いろいろ要素が増えた分、前作での敵キャラが今回ちょっと薄味になっちゃったところもあるにはあるけど、良い続編になってると思います。完結編が楽しみですわ。
どうでも良いですけどアザーズたち、かつて中国が送り出した探査宇宙機を捕獲したために、人類とのコミュニケーションに中国語を使う、ってのは何らかの悪意コミ、なんてことは(^^;……
★★★★
あまりにも暑いといろいろやる気が無くなるんだな。生きてまーす(^^;。思いだしたことだけ、ぽろぽろと。
月村了衛 著
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031338-8 \680(税別)
「機龍警察」の主要な登場人物たち、それぞれのメンバーに焦点を当てた短編集。表題作を含む8編収録。
「機龍警察」はハヤカワにとってもドル箱なのか、なかなか文庫に落ちてくれないんだよね。最初のお話は文庫で始まったはずなのに(^^;。ま、読めるだけで有難いわけなんでね、以下いつものように一つずつ、簡単に感想を
かつての先輩にして由起谷に警官としてのさまざまな心構えを教えてくれた高木。その世渡りの下手さから万年巡査部長と呼ばれていて、ようやくキャリアが上向いた時に不運にも重病に冒されてしまった彼を見舞いに行った先で、由起谷は今の高木の部下たちと遭遇する。旧来の警察組織からは白眼視されがちな特捜に移動した由起谷を見る部下たちの視線は冷たくて…
突如発生した都内の児童教育センターを占拠した機甲歩兵を含む犯罪者の集団。台湾系の武器密売組織のメンバーたちを含む犯人たちは、児童と職員を人質に、桁外れな要求を突きつけてくる。一方警察側では特捜の出動をよく思わない既存の組織が、自分たちのみでの自体解決をはかるのだが…
本書の中では多分龍機兵が一番活躍するエピソード。かつライザと鈴石という二人の女性キャラの内面に少しだけ、斬り込んでみせるようなエピソード。
内偵を進める警察が捉えたターゲットは武器密売業者だった。彼が扱う「商品」とは…。
一応由起谷を主役に、姿さんをアドバイザー的に配置したお話。機甲兵装という新しく、恐るべき武器であり同時に魅力的な商品にはどんな秘密があるのか、という。ここに後進国が一方的に味あわされる残酷な状況が被さってくる。
IRAを抜け、一匹狼となったライザが中米で出会った男たち。彼らはだれかを捜し求めていた。とばっちりを食らう形になってしまったライザだが、事態の真相をさぐってみると、そこには…
特捜に入る前のライザの物語。このあたりから沖津さんの油断ならなさが、じわじわとカマ首をもたげてくる(^^;。
参考人がロシア語しかわからないというので、殺人事件の捜査にかり出されたユーリ。現地で出会った少女は、彼にモスクワ民警時代の出来事を思い出させることになった…。
まあね、雪が降るとそれだけでお話には幻想的な味わいが加味されはするわけで。結構血みどろなんだけど、意外と美しいお話になっている。
少年時代の由起谷が警察官を目指すことになる、そのきっかけとなるエピソード。そこには忘れがたい苦い記憶もあって…、というお話。なんというのだろうね、警察とか刑事モノ、とかにむりくり繋げるならば、いつもの主役である刑事たちではなく、容疑者の方に視点を向けたお話(警察ものにはたまに挟まりますよね)と言えるか。個人的にはヤング由起谷さんが結構ヤンチャなボーイだったってあたりは割と新鮮でした(^^;。
特捜の活動を支える裏方的存在、理事官に降って湧いた国会答弁の草稿作成、だがそれを命じられた宮近には外せない私用もあって…。
ちょっと「シン・ゴジラ」あたりも連想する、官僚という人達の奔走ぶりをちょっとコミカルに描く。
不可解な殺人事件を発端に、事態は機甲歩兵の技術的跳躍、そしてそれは特捜の龍機兵に対抗しうる技術が生まれつつあるのでは、という予感を残して終わる物語。今後の長編作品のためのブリッジ的なお話、ということになるのだろうか。前半の組織的段取り感と後半のSF的ヒキ、と一粒で二度おいしい(w。
ということで。SFとしたら多分物足りないところが多い短編集とも言えると思うけど、警察小説大好きな自分には大変楽しめました。もうちょっと分量が欲しかったのと、龍機兵使いの主役である姿さんのエピソードが無かったのが残念だったですかね。視聴率低迷に苦しんでるらしいフジテレビさんは、こいつをテレビドラマにしたら良いのでは? ちゃんと作ったら面白いものが出来ると思うよ。
★★★★
□ まなたけ夏バテ中 [ツイッターの名前変えたら、面倒だった、まなたけです。 運昇さんは、オラ的にはハガレンお父様と、カウボーイビバップのジ..]
シネマ神戸はエンタティンメント作品の二本立てを1500円で鑑賞できる、という大変有難い小屋なんだけど、この二本立て、って言うのが案外曲者で、なかなか二本揃って「っしゃー!」な組み合わせってのは無いもので一本はかなり惹かれるんだけどもう一本はちょっとなあ、なんて事が多くてね(これはパルシネマしんこうえんもご同様なんだよなあ)。てことで久々に良い感じの組み合わせが来たんで出かけてみました。「パシフィック・リム アップライジング」と「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」のセット。感想は改めて書きます(とはいえそんなみっちりでも無いと思うよ)が、んまあそこそこ楽しめた二本立てだったのではないですかね。
二本立てだと映画が終わるとおやつ時。朝から何も飲み食いしてない(そういや映画館でビール飲まなくなったの、いつ頃からだろう…)んで、空きっ腹で立ち飲み飛び込んで、自分にしては肉多めの串カツパクつきながらビールと安酒。しやわせ(^^;。
湊川公園から見る兵庫区役所建造工事、下の方の鉄骨は組み上がってきたみたいっすね。
前作が世のボンクラどもを熱狂させた「パシフィック・リム」の続編。前作での司令官、ペントコストの息子、ジェイクはパイロットとして優秀な素質を持ちながら、組織に馴染めず盗品の売買で生計を立てている。そんな彼が孤児でありながら自前で小型のイェーガーを作り上げてしまう少女、アマーラと出会ったことでふたたび前線に赴くことに…。
まあなんだ、序盤は「バトルシップ」、中盤は「エヴァンゲリオン」の量産機がたくさん出てくる話、んで終盤ようやく「パシフィック・リム」が帰ってきてくれる、みたいな構成。「カイジュウ」成分はやや乏しいんだけどそれなりにサービスはある。ジェイク役は「スター・ウォーズ」第3部の主人公の一人、フィンを演じているジョン・ボイエガなのであのドタ走りがまた見れて楽しいとか、その相棒を務める青年がなんと、クリント・イーストウッドの息子だ、とか、前作からの続投組のヲタク科学者、ニュートンとハーマンのその後についてのお話なんかも味わい深い。「キングコング 髑髏島の巨神」では何も仕事しなかった中国系の美人さんが、今作では不自然なくらいの大活躍をするあたりもまあ、レジェンダリーの現状を考えたら仕方ないかな、と思いつつも受け入れますよ。キレイなお姉さんが活躍するのを見るのは楽しいですもん(^^;。
そんな感じで、大きな瑕疵は無く、それなりにテンポよく進んでいくお話ではある、けれども「カイジュウ」見に来た層、なかんずく昭和の東宝特撮の「怪獣」に何かを期待している層からしたら肝心なところで足引っかけられた感じ、はあるんだよな。
「なんかエヴァっぽいなー」って気分を我慢しながら観ていって、いよいよ決戦だ、接戦の地は富士山だ、と来たらオジサンそれだけでテンション上がるし、そこまでずっと我慢してた前作のテーマ曲、「じゃじゃじゃーじゃじゃじゃー、じゃっ、じゃっじゃっ」が来たらそりゃもう燃えるんだけど、その後に来る東京(設定的にはメガ東京、なので別物らしいですが)から富士山の戦いは、これは日本人だけが思うところかも知れんけど、「それ、富士山ちゃうで」などと急に冷静になっちゃってしまうきらいはあるかも知れないな。あと、最終的な決着の付け方もちょっとうーんだし、スクラッパー(アマーラがこさえた小型ロボね)の扱いはそれで良いのか、とか、いろいろ引っかかってしまったな。あと、続編も作れそうな終わらせ方にはなってたけど、まあ無理だよね(w。
もう一本、「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」、原作はコミックスで、ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」の原型にしたかったとかなんとか。フランスのコミックスらしいですけど。
お話は地球軌道上に建造された宇宙ステーション、それは徐々に世界の各国が人員と資材を持ち寄って巨大化していき、果ては様々な異星人たちの来訪でさらに大きくなっていき…という流れがデイヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」をバックに語られて、というのがオープニング。で、ここは結構良いと思うんだ。でそんなこんなであまりに大きくなりすぎて、このままではロシュの限界を超えてしまう。それじゃあ大変だってことで、この巨大宇宙ステーションは地球を離れ、宇宙をさすらう旅に出ることにした(ちなみにこの出航宣言をするだけの役でルトガー・ハウアーが主演してる)。それから数百年、アルファと名付けられた巨大宇宙ステーションには千を超える異星人たちのコロニーが出来上がっている、そして今、そのアルファの中心部に不可解な異常が発見されて…
でまあそのアルファの危機を救うべく指名されたのが宇宙連邦の捜査官、ヴァレリアン少佐とその相棒、ローレリーヌ軍曹だった、と。そう、サブタイトルの「千の惑星の救世主」ってのは看板に偽りありで、正確には「千の支店の救世主」ってスケールなんですな(w。
んまあ、キモは押さえてるとは思った。思ったけど必要条件と十分条件は違うよね、って話。厳密な分類とは違うと思いますけど、「必要」なことは全部やってる、でも観客にとって「十分」と言える満足感を与えるにはちょっと足りなかったかなあ、という感じ。例えば序盤、とある平和な惑星に悲劇が訪れるんだけど、この世界の描写、「アバター」的な、人間に似てるけどちょっと様子が違うエイリアン、ってことで当然CGIの出番になるんだけど、このCG役者への芝居の付け方が、妙に「余計」だったりするの。全体に勿体付けた動きで、観てるこっちがなんだか恥ずかしくなってくる(^^;とか、CGIパートはそれなりにクオリティ高いと思う(WETAにILMですもん)けど、セットは妙に安っぽく見えちゃう、とかね。
観る人の気持ちを微妙に乗せきれないままラストまで行っちゃった映画、って感じかな。安いところはたくさんあるし、好きになれない展開もあるんで無条件で褒められはしないけど、一定の水準の娯楽作にはなっているとは思いましたけどねぇ…。
あと、凄くどうでも良い話だけどEDクレジット眺めてたら「ハービー・ハンコック」なんて名前を見つけて「すげえ同姓同名もあったもんだなあ」なんて思ったんだけど、後で資料見たらあのジャズの巨人ご本人でした(^^;。
倅は終日のシフト、カミさんも帰り遅くなる系のお出かけ(ジャニ系か?)ってことで晩飯はぼっち確定。普段なら西鈴方面に流れていつもの焼き鳥屋さんとか王将とかで酔っ払うんだけど、去年高岡の実家から持ってきたロックグラスが二つとも割れちゃったのと、あと古本屋の消耗品なんかも少し補充したかったので、今回は鈴蘭台方面に。ダイソーでいろいろ買い物して、さてどこで呑むべえか。久しぶりにトリスケで、とも思ったんだけどあそこは日曜休みだし、ってことで倅が小さかった頃にちょくちょく寄ってた飲み屋さん、角(神戸北LOVE~神戸市北CLUB~)にひっさしぶりに行ってみた。
安くはないんだけど、鈴蘭台近辺で地酒を選べる店はあんまり多くないんで、久しぶりに美味いポン酒呑んでみっか、ってことで。「ひとりなんすけど」とおずおず申し出たら、すぐにボックス席に案内してもらったんだけど、隣の8席ぐらいの長めのテーブル、すでにおしぼりが並んでて、あーこりゃ団体さん来る感じだなあ、とイヤな予感がしたんだけど当たりでした(^^;。こっちが酒舐めてる間に、近くの区民ホールの職員さんらしい人達が三々五々来店。タバコオーケーの店なんだけどタバコ喫まない人が9人、隣で宴会しててちょっとやりづらかったっす(w。んまあオレよりご年配の男性客の団体だったんで、大目に見てもらえた感はあってそこはありがたかったですけど。
とりあえず軟骨の唐揚げと枝豆をつまみに、生中二杯に「小鼓」「四万十川」「呉春」「銀盤(×2)」を流し込んで良い気分になってお勘定5千円でちょっとお釣りもらえる感じ。ま、立ち飲みとかのレベルとは違うわな。んでも久しぶりに富山のお酒も呑めてまあいいか。
写真はほろ酔いプラスちょっと多めの買い物袋抱えて帰る途中、件の区民ホールのお庭にいてたにゃんこさん。スマホで撮ったんですけどブレブレですね(^^;。
□ まなたけ [良いですね。 オラも日曜は、一人飯でして、。いつものカフェという名のビール飲める所へ。と張り紙『夜に開けます』?? ..]
何日か前にちょっと古いテープを喰わせたらその後、どんなテープを放り込んでも砂の嵐になっちゃって。確かヘッドクリーニングテープあったと思って周りを探してみたんだけど見つからず。出かけた時に高架下で見つからないかとも思ったんだけどそううまい話が転がっているわけもなく。
弱ったなあと思って何の気なしにamazon覗いてみたら、なんだ、普通に売ってるじゃん。しかも安価で(w。レビュー見るとごく少数、カセットを挿入してもすぐに吐き出される、なんてレポートもあって、そこはちょっと気になったんだけど、まあ1000円以下だし良いかってことでポチ。んで本日到着したんですが……
吐き出しよる(w。
んーむ、造りにバラツキがあるとかじゃなく、こりゃ自作PC時代のあの言葉、「相性」とかなんじゃないかしらって気がしてきた。機種によっては初手でテープをヘッドに巻きつけるリキが足りないのかも、なんて。
なにはともあれ状況が好転しないことには変わりなく。しばらく録画不可状態です。武士の情けでリンクは張らないでおくね(^^;。
うかうかしてたらもうすぐ9月じゃん、誕生日じゃん、ってことで早起きしたし免許の更新に出かけてみた。まあ優良ドライバー(^^;なんでね、簡単な書類の更新と視力検査、写真撮影と30分の講習で、小一時間で免許の更新は終了。今年は原チャ乗るようになったので、二輪の安全講習とかはちょっと真面目に聞いたりして。あと、子供の交通事故死の違反原因の1位が違反無し、ってのはちょっとやるせないなぁ、とか思いました。何も悪いことやってないのにクルマに突っ込まれる、なんてのはかなわんよね。
んで新しい免許証もらったんですけど、一応免許的には平成は35年まで有効なんですな。これ、来年になったら修正パッチとかが流れてくるものなのかしら。あとオレ今日、5年前に更新した時とおんなじ服着とった(w。
昼前に免許証の更新は済んだので、そのまま阪神電車に飛び乗って明石へ。明石市立文化博物館で開催中の「特撮のDNA」展を見てきました。一応いろいろ写真撮ってきたのでちょっとだけご紹介。ここからはサムネをクリックしたら大きな写真(640×480)が表示されます。
スピップ号、JX-1隼号と並んで展示されてたP-1号。意外とずんぐりしてるのね。
割と展示会の目玉的存在の大型メカゴジラMk.Ⅱ。あ、足ちょっと切れちゃった(^^;。
一番多いのはこういう、トルソータイプの怪獣モデルの展示でした。これはミレゴジっすね。
これは初めて見た。「ゴモキ」(だったかな?)の時のアンギラスの検討用モデル。アンギラスと言うよりはドドンゴっすね。これが動くところはちょっと見てみたかったかも。
会場にはご家族連れも結構いらっしゃったんですが、子どもたちの人気、一番はこいつでしたね。「あー、じいちゃんの手とおんなじやー」ですって(^^;。
割とプラグマティクな展示として、怪獣スーツ造りの解説があって、そこのサンプルで展示されてたゴジラの皮膚部分のサンプル。
同じくこちらはキングギドラ。なんか壁紙のテクスチャに使えそうね(w。
てな感じで。いろいろ展示物のバリエーションも数もあったし、それぞれ見応えのあるものではあったのですが、「特撮」のストーリーみたいなものが伝わってこないのと、ホンちゃんなのか副次的に造られた物なのかの区別がはっきりしてないあたりはちょっと薄味かなあ、とは思った。ただまあこういうのはオレらみたいに、いい加減にスレまくった厄介なヲタクの言い分で、普通に「かいじゅう」が好きなチビッコには嬉しい展示会なんだと思う。実際ご家族で見に来てる人達はとても楽しそうでしたもの(w。
博物館に隣接している明石城趾が公園になっててそっちも散策しましたよ。今は天守などはなく、櫓が二つ残っているだけですが、本格的な石垣は残ってるし、おそらく縄張りの多くの部分が残っていると思われるので、もうちょっと涼しくなったら散策が楽しそう。
軟式高校野球に参加してたらしい男の子たちに混じって明石駅まで戻って、ショッピングモ-ルで涼んで喫煙コーナーで一服して戻ってまいりました。「特撮のDNA展」明石は今週末で終了なので、興味がある人は出かけてみては? 大人は1000円です(w。
ジョシュア・ダルゼル 著/金子司 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012193-8 \960(税別)
ファージの猛攻をかろうじて凌ぎきったウルフをはじめとする地球人類。そこには400年前に地球を旅立ち、行方不明になっていた探査船<カール・セーガン>のクルーを救出し、彼らとともに救援に駆けつけた超種族、ヴルアーンの力も大きかった。ヴルーアンによってファージたちを根絶する為の究極情報を入手した人類は、<カール・セーガン>の艦長、ブレイク大佐も加えて乾坤一擲の逆襲作戦に打って出るのだが…。
前作の序盤で「え?」てな展開があった分のフォローも込みで、お話は第3勢力とそこに(不本意ながら)従属している同胞の勢力も加わって戦局は新たな展開へ。人類からしたらはるかに進んだ技術レベルにある敵をすら凌ぐレベルにある新勢力が加われば、それを味方につけたいと思うのは当然なんだけど、敵の敵は味方、って理屈だけでそこは目をつぶって大丈夫なのかな? という新たな展開が加わっていて、そこは新たな興味を惹いてくれる要素になっている。巻ごとにちょっと新しい要素を加えてきてくれてはいるのだね。
そこのところの、頼りになる味方に見える存在が実は、その真意において今ひとつ見極めることが出来ない状態での共闘関係、なんてあたりの関係性の面白さ、ってのは確かにSF的な面白さがあると思うし、その部分の展開のさせ方、風呂敷の畳み方、ともに何も間違ったことはしていないと思う。間違ったことは何もやってないと思うんだ。お話の流れも充分に驚きながら納得できる構成になっていると思う。
ただ、ね
そういう基本の構成は踏まえてはいるんだけれど、肝心の「お話」としての面白さ、ってところの演出がどうにも希薄なんではなかろうか、って気はした。一応フォレスターやケントの帆船ものとかを読み慣れてたら、展開自体は特に驚くようなことは何も起こらない。毎回おんなじことやってるのに、そこに何かわからんけど読み応えを発生させてくれていたのが前述の二人による帆船ものの魅力、ってことだったと思うんだけど、残念ながら本署はそこが巧くいってない。展開の必要条件は満たしているけど、読者への十分条件は満たしていないって感じかな。
終盤の「あ、SFしてんじゃん」と思える所までのお話の展開が、あまりにも退屈なのね。間違ったことは何もやってないんだけどただひとつ、おもしろくない、ってのはかなり致命的なのでは。ちゃんとお話は締めてる(まあスピンオフ的な続編は用意されてるようですが)し、「SFしてんな」ってところの畳み方も決して嫌いじゃないんですが。(『物語』としての)お話が、もうちょっとおもしろかったらなあ……。
★★★
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□ まなたけ [ひゅっひ!^^;🖖🏼 ウル博 界のディケイド?否、鳴滝、まなたけ 鳴たけ です。 さっそくウル博 関東の世界(顔本..]
□ 星ひかり [ティガのラストの展開、感動しましたよ。けど、確かにどこか物足りないというか…子供だけかよ?!何でレナだけなんよ?!ど..]
□ ROVER [>まなさん なんでも9月に「ウルトラマンデュアル2」ハヤカワJAで発売予定らしいですぜ(w。 >星さん んまあ「ウル..]