ばむばんか惰隠洞

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2008-10-01 [長年日記] この日を編集

[Day] ちょいお出かけ (23:55)

街に出て買いたいものがあったのでふらふらと三宮。映画の日ってこともあるし、「大決戦! 超ウルトラ8兄弟」なんぞ見てみる。そろそろ上映も終了って時期で、2回目のお客は数人。んでも1回目が終わった時には、結構な数の小さいお友達が出てきてたんで、それなりにお客を呼べた映画だったんでしょうかね。感想は別に書きますが、映画が始まる前に、少し前に座ってた親子連れのお母さんが男の子に「ウルトラマンなんて見るの何年ぶりかしらー」なんつってて、で、映画が終わって小屋が明るくなってさあ帰ろうかって段になって、そのお母さんと目があっちゃったときに、こっちに向けて妙に困ったような笑みを向けられたのが大変印象的でございました。すいません、力になって上げたいけど私にはどうすることも出来ません。

それにしてもずいぶん涼しくなってきましたなー。そろそろ立ち呑みのメニューも、おでんにぬる燗かねぇ。

[Chinema] 大決戦! 超ウルトラ8兄弟 (24:10)

スタッフ
監修:円谷一夫
チーフプロデューサー:鈴木 清
脚本:長谷川圭一
監督・特技監督:八木 毅
出演
長野博
つるの剛士・吉岡毅志
五十嵐隼士・高野八誠
黒部進・森次晃嗣・団時朗・高峰圭二
公式サイト:http://ultra2008.jp/

限りなく広がっていたはずの夢もいつかしぼみ、冴えない公務員として日々を送るダイゴ。夢を語り合ったかつての仲間、アスカと我夢もまた、かつて熱く語り合った夢とは別の世界で毎日の生活を送っていた。かつて夢を思い描く起爆剤になってくれた、軌跡のようなテレビ番組のこともいつしか忘れて…。そんなある日、ダイゴは突如現れた不思議な蜃気楼のなかに、かつて自分がテレビの中に見た銀色の巨人の姿を目にするのだった…。

壮大な同窓会映画。そういう意味ではワンカットたりとも油断できないシーンが連続するんで、スクリーンから目が離せない展開であることは確かだし、それはまあある意味楽しい。石坂浩二のナレーションでお話が始まり、最初に登場するオトナが二瓶正也さんって時点で、この映画がどこ向いて造られてるかはだいたいわかろうって物だ。で、その向いた先にいるお客さんには、まあまあ満足を伝えられたんじゃないかと思う。同窓会に出席できなかったお友達が、あとで記録映像見て「ああ、良い会だったんだな」と思えるぐらいにはね。

でもこれ、「映画」としてはダメダメなんじゃないのかね。「ヒッポリト星人が凶悪でしかも強い敵なんだってのはみんな知ってるよね? そのヒッポリト星人がやってきたからには地球はピンチなんだよ、だからやっつけなくちゃいけないんだよ。んじゃ映画を始めるよー」では困ります、って話だ(そもそもオレ、ヒッポリト星人なんて全然思い入れないもん)。敵の目的は何で、そのためにどういう作戦を立ててきていて、それがうまく行くとどうなるのか、それに対抗するにはどうしなくちゃいけないのか、が全く語られていないのでストーリーとしての起承転結が存在していない。個々のバトルの展開上のピンチと逆転はあるけど、それ以上の物はなーんにもない。小さなお友達はウルトラマンの活躍に目を輝かせるし、大きなお友達は懐かしいあの人やあの人との再会で胸がキュンとなってるんだからそれで良いでしょ? つーことなのかい? だとしたらオトナも舐められたもんだと思ってしまう訳なんだが。

随所に見せ場はあるし、何だかんだ言っても「おおっと、あんなところに」的な楽しみも(過剰なくらい)たっぷりあるので見てて飽きることはないけれども、終わって素直に「ああ、面白かった」とも思えない映画、だな。

あああと、あのラストはいろんな意味で無いだろーと思った。

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平成ウルトラ劇場版。この2作は文句なしに面白いと思いますよ。

(★★☆)

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

P2 [無いですよねー(´∀`)y─┛~~ ]

rover [そもそも彼らは、そこに行って何をしたいのかと(w。]

空の人 [久しぶりにコメントします。子供を連れて8兄弟を見に行きました。子供は楽しんでいたので良かったんですが、ラストはちょっ..]

rover [小さいお友達が満足してくれたのならよかったよかった。満足した上で、なにかこう、厳しい部分も併せて感じ取ってくれたら良..]

寸゛ [どうせなら平成メカも出して、ガッツイーグルとウルトラホーク1号の揃い踏みが見たかったです。]

rover [3体合体6変化…とか(w]


2008-10-02 [長年日記] この日を編集

[Books] スペース・オペラの読み方

9784150309329 野田昌宏 著
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030932-9 \840(税別)

「スペース・オペラの書き方」の姉妹編。「愛しのワンダーランド」改題。

中でも、ひどく気になっている事がひとつある。

それは、こうして私が曲がりなりにもスペース・オペラを書くようになり、こうしていま私が貴方に向かって大きな口を利いているについて、私が読んだおびただしい数のSFの巨匠たちの作品から何をどんな具合に学んだか、何をどんな風に栄養にしたか、そのあたりをもっと詳しく書くべきだったという思いなのである。

というわけで。

んまあ、「スペース・オペラの書き方」を読んだ人の内、実際にあの本を技術指南書としてスペース・オペラを書こうと思い立った人がどれぐらいいたかを調べてみたら、それは限りなくゼロに近かったんじゃないかと思う。それではと、追加のテクストとして本書を読み終えて、今度こそスペース・オペラを書くぞ、と思った人がどれくらいいたかと言えば、やっぱり皆無に近い数だったんじゃないだろうか。だってこの本を読んだ人は、スペース・オペラを書いてるヒマがあったら、その間に一冊でも多く、スペース・オペラを読みたくなっちゃうに違いないんだもの。

石森章太郎の「マンガ家入門」(古い例でごめんよ、オレらの年代にはわりとバイブルっぽい本なのよ)を読んだ青二才の何割かは、確実にこの本をテクストに漫画を書いてみようと思い立った事だろうと思えるんだが、野田さんのこれらの本でそれと同じ気持ちになった人の数はかなり少ないに違いないと確信できてしまうのだな。明確に"なりたい"と思っている人と、"なるにはどうしたらいいのかなあ"ってレベルでいる人のために書かれた本、というニュアンスの差はもちろんあるわけだけど、そういう具体的な需要と供給の関係性を別にしても、「知ってることを教えたい」ってのと「面白さを伝えたい」の差はやっぱり如実に表われるものだなあと思ってしまった。好きな物を語り出したら止まらない上に、その語り口をSF界の大先輩によって存分に鍛えられた著者が伝える面白さなんである。書くより先に、個々で紹介されてる本で未読の物はとりあえず読んでおかなくちゃ、って気になることうけあいだ。

というわけで「役に立たない」ってのは自分なりの最大の褒め言葉。個々で紹介されてる野田大元帥が夢中になった本、一冊でも多く読んで同じ気分になっちゃいたいと思ってしまうのは、ひとえに野田さんの語り口のせいなんですよ、反省して新しい入門書に挑戦してください…とはもう言えないのだな。そこが何とも言えず、淋しいぜ。

スペース・オペラの書き方 : 宇宙SF冒険大活劇への試み(野田昌宏/著)

こちらが「スペース・オペラの書き方」。スペース・オペラの楽しさを満喫した以外で自分の血肉になったのは、ハーマン・ミラーの椅子は金を出すだけの値打ちがあるもんだ、ってあたりだけだったのは自分の事ながら情けない。

★★★


2008-10-04 [長年日記] この日を編集

[Comics] お買い物 (21:35)

Bamboo blade 9(五十嵐あぐり/イラスト)鉄腕バーディー(ゆうきまさみ/著)ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」(20)、戸塚理弘&五十嵐あぐり「バンブーブレード」(9)。「バーディー」はヤングサンデー版の最終回。とはいえ話はなーんも解決してないので、別誌で続くのはありがたい話だ。

お久しぶりの「バンブー」は、コジロー先生がやたら格好良い。原作を担当している戸塚理弘さんは、お話の作り方が大変上手ですな。細かいくすぐりなどで微妙にハズしつつ、盛り上げるところはちゃんと盛り上げてくる。本職のマンガの方も、こんな感じに面白いのかしらん。

[TV] 定期視聴番組 (22:47)

「ブラスレイター」(最終回)、あと、「キャシャーン Sin」。その他いろいろ始まってるはずなんだけど、番組改編の諸々に頭がついて来れなかったようで、テープには2時間分ぐらいの砂の嵐が映ってた。

さて「ブラスレイター」。ザーギンさんを倒すことでデモニアックの根元が絶たれるというようなものではなく、ツヴェルフが造り出した異形は完全に絶たれてしまったわけではない、のでXATも健在よ、ってのはまあリアルなような気もするが、結局誰も責任取らなかったって事なんじゃないの? って気もしないでもない。いろいろ考えて欲しい、って製作者側の意向なのかも知れないけれど、もうちょっとわかりやすくても良かったんじゃないかな。

新番組の「キャシャーン」は、こりゃまたずいぶん暗い方向にシフトしたもんですな。元の話も重くはあったけど、ここまで暗いところから話は始まってなかったような気はするぞ。世界観もかなり大胆に変えてきてるようだけど、どういう展開になっていくんでしょうな。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●バンブーブレードと言えば「シナイダーの歌」をマスターしました(爆) ●そろそろお歌込みの宴会を催したいモノですな..]

rover [むぅねのぉおくでだぁれぇかぁさけぶぅ〜(w。 実は次郎長親分の映画もちょっと気になってたりして(^^;)]


2008-10-05 [長年日記] この日を編集

[web] 一応謝罪がきたらしい (23:51)

先週の一大イベント、XREAの絶賛大不調について、その原因と対策についてのアナウンスがあった模様。原因はすでに障害情報掲示板でユーザーの方が予想していた通りであって、対応策については見えてはいたが、数十オーダーのサーバに対する対応に手間暇がかかってしまった、ということであったようだ、と好意的に解釈しておこう。なんにせよトップページではなく、サポートBBSのスレッドのひとつにこっそりと追記されてるあたりが実にXREAらしいというか。

一応今回不具合を被ったサーバの利用者(で、金払ってる人)については、90日間の使用料を無料にしてくれることになったようで、そこはまあちょびラッキーと言えるけど、一年単位で更新してる身としては、300円返金してもらっただけの話であるな、と思い直してみるとやっぱりなんかちょっと釈然としないものを感じたりもする。

[TV] 定期視聴番組 (00:02)

新番組がいっぱいだ。「テイルズ・オブ・ジ・アビス」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes!プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」。

いきなり出来の悪いゲームの企画書の「はじめに」みたいなナレーションから始まった「テイルズ…」、ってこれ、元はゲームなんだな(w。んまあ出来としちゃあ可もなく不可もなく、って言うか正直少々かったるい。「地獄少女」はエロさが増してて大変結構。「とある魔術の…」はこれ、大変明るい「シャナ」みたいなのを目指してるんでありましょうか。そこそこ面白い、のかも知れない。

んで日曜朝。「ゴーオンジャー」は相変わらず芝居が痛くて見ていてしんどい。「キバ」はここんとこワタルのおっかさんが誰なのか、ってのが個人的な興味の中心なんだけど、どうなんだろ、タイガ君とは異父兄弟、ってあたりに落ち着くんでしょうかね。とりあえずライダーが怪獣映画になってたのにはちょっとびっくりしたぜ。

んでもって「ガンダム」の二期。あーちょっとこれは面白くなるかもわからんね。1期のキャラに、5年経ったとこでてかなり違う立ち位置で再会することになるあたりで、いろいろおもしろい話ができそうだ。1期のラストで、普通に安逸な余生を送ることになったのかと思ったサジ君が、のっけから結構キッツい話に巻き込まれてるあたりが良い感じですな。

あたしゃ最近のガンダムについては、主役メカであるガンダムとそれに敵対するモビルスーツのデザインラインの乖離っぷりが結構気になってて、これは同じ時代と世界に同時に存在するメカなんだろうか、つー違和感はいつも感じてて、それは本作でも同様なんだけど、まあこれはもう、元をたぐったら「Vガン」あたりまで遡りそうな気がするんで他言無用なのかも。一方にガンダム系のメカがあり、対極にザクに代表されるジオン系のデザインラインが存在してて、そこで敵味方のデザインポリシーにちゃんとバランスがとれている、って関係性が無くなっちゃったのが「Vガン」ちゅーか「F9n」以降のガンダム系のメカデザインの問題なんではないかと思う。

そこを考えたら、「出てくるロボは全部ガンダムにしたらええやん」で押しまくった「Gガンダム」は偉大だったよなあ、なんて思ったりして。少なくともハードウェアの世界観で違和感感じることはなかったもんね。

なんか関係ない話で暴走してしまった。とりあえず一回目の見どころと言えば、ティエリアくんの新しいガンダム、背中にもう一個ガンダム顔があることを一切隠す気はない、ってのが見えちゃったあたりでしょうかね。

うーさー教授がさまざまな情報を要領よくまとめてくださってるんで、参考にするといろいろ良さげな感じです。
http://wooser.blog4.fc2.com/blog-entry-203.html

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

TUX [●ダブルオーは、本編よりもP2さんがどう料理してくださるのかが、今から楽しみでしかたがありません(邪道笑)]

P2 [ええー('A`;)(笑]

rover [マイスターは4人か。 「はみだしっ子OO」だなっ。よろしくー>P2竜王(^o^)]

まなたけ [ロックオンがもう一人ってのを見て「カムイ伝」みてー!というのは内緒だぞ!^^; でもセカンドシーズンは、主役が「弱..]

rover [ちゃんと見てたらロックオン兄さんには双子がいる(通称ロックオフ、だそうですが)のはわかったそうですが、ちゃんと見てな..]


2008-10-06 [長年日記] この日を編集

[web] 桁外れのチキンレーサー、それがオレ (23:16)

結果画像キャッチコピーチェッカー(なめある NAME ALL)。わたくしのキャッチコピーは「桁外れのビッグガン」だそうだ。んー、なんかやらしいな。

こちらのサイトではそのほかにもいろんなネタ診断が用意されてるんだけど、その中のひとつにF1レーダーなんてのがあったので、そっちもやってみたよ。結果はというと…

結果画像その2レーサー能力は「42」、ジュニアFクラスです。年収は「0円」です。だそうで。なんだな、ものすごく集中してるんだけど、集中力を向ける先がさっぱりわからんので、ブレーキペダルから足を除けられないタイプのドライバーって事か。それはいわゆる"動くシケイン"ってことかね。ハンドルもアクセルもほとんど動かしてない感じもあるので、むしろ単なるパイロン、って感じもしないでもないな。

ええと、ある意味オレってこういう人間かも知れないと常々思ってたところもあるので、妙に納得できてしまったのがなんだか却って悔しい。

あ、画像はサイトで表示されてるものを50%ぐらいに縮小してます。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

TUX [●集中力と度胸が満点、判断力とハンドルがサイテーのF3クラスドライバーで、能力は「56」でした(笑) ●んで年収が..]

P2 [会議室を使用中にする男 P2 …問題児っぽいです(笑]

TUX [●「天性の仕切り屋 TUX」…ええええーっ?(泣) ●P2さんのがスパイダーマッ!ぽくていいなあ(笑)]

rover [事件を会議室で起こしているんだッ(w。]

P2 [>事件を会議室で起こしているんだッ(w。 歌丸「TUXさん一枚差し上げなさい」(笑]


2008-10-08 [長年日記] この日を編集

[Baseball] あーらららら (23:45)

多く(今はむしろ少数派なのかな?)の自虐的阪神ファンと同様、オレも自分が阪神戦の中継見てると、必ず負けると思っている方なので、今年はかなり早い時期から意識して阪神の試合の情報をリアルタイムでは入れないようにしてたんだけど、そんな程度ではまさに力石に水、じゃなかった焼け石に水なぐらい今の阪神のチーム力は枯渇し切っちゃってるみたいね。

弱ったねえ。もともとCSを勝ち上がる力なんて絶対無いと思ってたんで、今年はリーグ優勝でぱっと盛り上げてくれたら上々だったんだけど、それもここに来て怪しくなってきとるわ。

これで優勝逃したら、大阪の街には暴徒が溢れかえったりするんだろうかね。それもなさそうな気はしてる(そういう熱狂のしかたを、今の人たちはしなさそうだな、と思う)んで、なんだか妙に拍子抜けした気配が、関西の秋にどよーんと漂いそうな気はするな。


2008-10-09 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 今日の古本を見て一言 (24:24)

9784061819931スキャナを立ち上げるのも面倒なので書影はamazonへのリンク。米田淳一「プリンセス・プラスティック 母なる無へ」。ある意味伝説的作品(苦笑)。大森パパの紹介文が伝説の元になったようですが。こんなのだ。

風呂敷はワイドスクリーン・バロックより大きく、集積度はサイバーパンクより高く。

貞本義行のキャラに士郎正宗の蘊蓄をぶち込んで、ポスト・エヴァンゲリオン時代のラディカル・ハードSFが誕生した。戦闘総質量十万トンのデビュー作。

この惹句については後でまた触れることにして、この方のハヤカワJA版「プリンセス・プラスティック」の第一作目は読んでいたんだけど、その時はまあ、いろいろ問題もあるとは思うが、"軍の分類上は戦艦とされる美少女"という部分のみにそこそこ萌えて読み始めたは良いが、いろんなところが困ったお話で、それはまあデビュー作だからいろいろ足りないんで、この先良くなっていくんだろうと思っていたら、先に行くにつれて酷いことになっていったらしい、という情報は得ていて、何となく続きに手を出すのを控えていた時に、実はこの「プリンセス・プラスティック」が最初の一冊ではなかった、ということを小耳に挟んでしまって、それはそれで読んでみたいなあと持ってたんですが、これがなかなか見つからなくてね。

今回、買取物件の中にこいつが入ってたのを見た時にはちょっと小躍りしましたですよ。読んでみて小躍りしたことを後悔しましたけど(爆笑)。

とにかく話が無駄に長く、しかもその長さの原因になっているのが、自分の好きなキャラを語ることに費やされたが故のそれであるあたりがかなり痛い。キャラを作るんじゃなく、自分の生んだキャラはこんなにすごいんだ的な部分をひたすら垂れ流されるものだから、読んでる方はすぐに辟易してしまうのに、語ってる方は一向に語ることを止めない、ので、著者が意図しないダレ場がそこここに挟まってしまって、全体にダレた小説になってしまってるんだよな。スジを抽出してみると、それなりにおもしろい話になりそうなものになっているのにね。

んまあこの方に関しては、作品以上に著者本人がユニークな存在なので、作品自体はむしろ、「意外に書けてるじゃん」って正直思ったんだった。だからといって誰にも勧めたりはしませんが。

ということで問題山積みだが、一応お話としては最後まで書かれたこの作品、大森パパの惹句も要素ごとに細切れにして検証してみると、そこそこ正しい評価になっているとは言えるんだよな。確かに風呂敷は無駄に大きいし、集積度も同様。ただし積み上げてるブツが電子ブロックってあたりがちょっと辛いけど。キャラは出版社側の都合で損をしたとも言えるし、シロマサ風味は確かに本書の中で恥ずかしげもなく流用されてる(欄外注釈の大盤振る舞いね。ただ注釈を付ける対象についての規則性が全くデタラメなのは困ったもんだけど)わけで、一応ウソはついてないんだよな。全部総合した時に、うっかり信じると壮大なペテンに引っかかる仕掛けになっている、ってあたりで本を売る人の人知れない苦労を垣間見たような気はするよ。

一種のネタとして、かなり楽しませて頂きました。でもこれ、リアルタイムで読んでたら、オレもきっとブチ切れてただろうなあ(w。


2008-10-10 [長年日記] この日を編集

[PC] クリップボード監視ツール (21:20)

ずっと"クリップアウト2000"(Chappy's Papa Site)っつーのを便利に使わせてもらってたんだけど、XPになってからしばしば常駐し損ねることがあり、さらに多分Windows Updateのどれかの影響で、クリップボードの履歴を全く取らなくなってしまって困ったな、と。強力に困ると言うことはないんだけど、無いと微妙に困るのも確かなので、もうちょっと安定して動いてくれるクリップボード監視ツールを探してみた。ちょっと良さげかな、って事で入れてみたのはArtTips(Sahmaro HomePage)。クリップアウトで出来ることはだいたい出来るみたいで、オマケで付箋紙の機能だの簡易ランチャーだの、ちょっとした小物ユーティリティがくっついた、なかなかお得感のある逸品。少々カスタマイズに手間取ったのと、さすがに少々不慣れな感じから来る操作ミスもなくはないが、ま、おいおい慣れていくでしょう。いまだにちょこちょこ設定いじりながら、ですけどね。

[TV] 定期視聴番組 (23:26)

いろいろと。「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD アフターストーリー」。木曜深夜もプチアニメシャワー状態になっちゃったのか。とりあえず「ケメコデラックス!」がなんかヘンで良いかも。斎藤千和がぶっ飛ばしてますな(w。

木曜深夜の分は軽く様子見で。「黒執事」は早送り。フレンダー(正しくは伸ばさないらしいですね)が出てきた「キャシャーン」、今週も暗いねえ。「CLANNAD」は、んーと、自分の好みよりは微妙に"あり得ない"方向に話がシフトしちゃったかなあ。あと、ヒトデ娘が出てこないのが大変不満であるぞ。

[Baseball] かつてノムさんは言った (23:46)

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

結局今年はそういう一年だったんだなあ。何もシリーズを通して証明してくれなくても良かったんだけど。とっほっほ。


2008-10-11 [長年日記] この日を編集

[F1] 日本GP予選 (23:07)

スタート前に軽くお湿りがあったようだが、おおむねドライでの予選。去年がアレだっただけに、今年はむしろ全体的に、拍子抜けするぐらい順調な予選だったと言えるか。いやいやいや、何もヘビーウェットでクルマがくるんくるん回ってヤバいクラッシュのひとつやふたつ…とかを期待してたわけでは決して無いのですが。

予選はトヨタが頑張り、ホンダが不甲斐なく、ウィリアムズが苦戦、レッドブルはジュニアチームに先を越されてしまってさあ大変。フェラーリとマクラーレンのガチンコに、おそらくドライバーの腕一本で割り込んだアロンソはさすがだな。割を食って3列目スタートになったのがマッサってあたりが今年のフェラーリだよなあ、と。

Q3にトヨタとトロロッソの4台ががっつり残っているあたりがなかなか凄い。逆にこの期に及んで雨乞い状態のホンダはどうしたものかと。何はともあれ明日も天気が崩れないと良いね。フジだけはウェットレースは勘弁だ。

[TV] 定期視聴番組 (24:02)

一本のみ、「鉄のラインバレル」。原作はHybrid Insectorの人ですよね。アニメの方のノリとしては、ガンダムSEEDの絵でコードギアスやってみよう、な流れなんだろうか、ちょっと違うか。

一回目を見た限りにおいては、主人公のキャラクタがかなり(ヘタレつつ、なんだけど)オレサマ系なあたりがちょっと興味深い、かも。とりあえず今のところは本編よりもwebラジオの方がおもしろいのが少々困ったものかもわからんけど。


2008-10-12 [長年日記] この日を編集

[F1] 日本GP決勝 (22:37)

地上波とタイミングモニタで観戦。CSバージョンは日を改めて見ますが、とりあえず天気が保ってくれたのが一番良かったんじゃなかろうか。2ちゃんの観戦組のスレッドもおおむね好意的な書き込みが大半だったようだし。

レースは序盤のアクシデントがすべてを決めちゃった感じ。マッサとハミルトンが後方に沈み、クビサ、アロンソ、ハミルトンが前に。ピットワークの綾でアロンソとクビサの順位が入れ替わったぐらいで、それ以外は大きな変動は見られなかった。

地上波の解説で森脇さんが言ってたんだけど、ブリヂストンがフジに持ち込んだソフトタイヤは、履いてから数周の熱の入れ方が難しく、ここで無理をすると、タイヤの"おいしい"部分を長く使えなくなってしまう傾向があるそうで、終盤にクビサを追うライコネンと、そのライコネンに一時は肉薄していたピケJr.がこのタイヤ・マジックのマイナスな方の特性をモロにかぶってしまったようで。逆に第3スティントをハードタイヤで出ていった(ように見えたんだけど、そうだったのかな?)マッサが終盤でたらめに速かったんだけどちょっと手遅れだった感じで、レースは表彰台をアロンソ、クビサ、ライコネン。何だかんだでルノーは今回巡り合わせが良かったらしく、ピケも健闘して4位、その後にヤルノ、ダブルセバスチャン、で、最後に第一コーナーへの飛び込みでインを突く、というギャンブルすれすれのオーバーテイクでウェバーをかわしたマッサが入ってレース終了。

レース後の審議でボーデが25秒ペナルティ食らってしまい、マッサの順位がひとつアップ。これでハミルトンとマッサのポイント差は5、残り二戦。マッサのポジションにいるのがライコネンやアロンソだったらかなり期待するんだけど、ここぞというところでポカをするのがマッサだし、先行きはまだ、ハミルトンに有利なのかな。

とはいえ日本ではメークミラクルを超えるメークレジェンドなんてなものが実現したりもしてるんで、まだまだ決めつけちゃうのは速いんだろうけど。

ライコネンの逆転優勝の目が完全に絶たれてしまったのが個人的にはちょっと残念かも。2位に入ってたら、奇跡の目があったんだけどね。

何はともあれおめでとうアロンソ。何だかんだ言っても、やっぱりあんたは凄いわ。

[Baseball] それよりなにより (24:21)

こっちでちょっとびっくりしたよ。阪神・岡田監督辞任へ V逸の責任とる(sanspo.com)。んまあ確かに、一時は鉄板と思えた展開がこうまでグダグダになってしまっては、そりゃ誰かが責任取らなきゃいかんだろうとは思うし、そこで率先して首を差し出せば男も上がろうってものではあろうと思うが、んじゃ来年誰がやるんだよって話ではあるよな。わたしゃ岡田采配の全部を支持する気はないけど、それでもここ四半世紀ぐらいの阪神の指揮官としては、かなり上等な部類であったと思うし、彼を継ぐ人材、といわれてとっさに名前が浮かんでこないのも確かなところで。

ホントに辞めちゃうんならお疲れ様でした。翻意しても怒ったり馬鹿にしたりはしませんよ、うん。

[TV] 定期視聴番組 (24:35)

「テイルズなんたらかんたら」(早送り)、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」まで。今期の「地獄少女」は、恨みをぶつける相手がホントにぶつけるに足る相手だったのかい? ってのと、あいが憑依するようなかたちになった少女に蓄積される重さ、みたいなのがテーマになっているのかな。エロくて鬱な展開がなかなか良いかも。「禁書目録」も今のところおもしろいですな。

先週ははみ出ちゃってた「かんなぎ」も、やたら絵のクオリティが高くて凄いね。かなりの部分でセルシェーディングを使ったCGアニメーションが導入されているように感じるんだけど、ホントのところどうなんだろう。OPもそうだし、本編でもどうかすると「ここCG?」みたいに思えるパートが散見される様に見えるんですが。

[Books] あまぞんでお買い物 (24:43)

9784150116859B001DZX35U雑誌のバックナンバーを忘れた頃に買える、って部分はamazon、ありがたいかも。つーことで「SFマガジン」の先月号で野田大元帥の追悼特集やってるってのを聞きつけてぽちっとな、と。それだけじゃ送料かかっちゃうので、微妙にお気に入りのウェン・スペンサー、「エイリアン・テイスト」をあわせて発注。日曜祝日も配送してくれるんですなー。近所じゃ買えない(入ってこないんだもん)んで、ハヤカワSFを買おうと思ったら電車賃が必要になっちゃうことを考えると、他に用事がない時にはあまぞん書店を利用するのもありかな、とかいまさらながらに思ってしまうことであるな。

本はやっぱり、本屋さんで手にとって、レジに持っていくという儀式を大事にしたいとは思っているんだけど、意外に入手しづらい月遅れの雑誌が割と簡単にフォローできちゃうあたりは、なかなかどうしてamazon、無視できない利便性を持っておるわと遅まきながら思い知らされたりして。


2008-10-15 [長年日記] この日を編集

[Comics][Oldbooks] 本日のサルベージ物件 (17:05)

画像の説明本を発送したついでにブクオフまで足を伸ばしたら見つけちゃった。先日ちょっと話題にした長谷川裕一「機動戦士ガンダムvs伝説巨人イデオン」もとい、「機動戦士Vガンダム外伝」→amazon 。タイトル通り、「Vガンダム」の外伝と、お目当ての「GvsI」、「逆襲のギガンティス」の二編を収録。両編を通じてキイ・パースンになるのはジュドー。「Vガン」ではすでに爺さまになっちゃっててグレイストーク氏なる偽名で登場。この名前は「クロスボーン・ガンダム」でも出てきておりましたな。

両作品とも風呂敷のたたみ方が見事で感心させられるね。「イデオン」の主人公の名前にまで意味を持たせてくるとは、なかなかやるもんだ。その他、ファーストガンダムの企画当初のヒロインの名前が出てきてたり、最後の最後にアムロに「いまやニュータイプすらオールドタイプになっちゃったかも」なぁんて言わせてみたり、イロモノ企画がいつの間にやら「ガンダム」の世界観に対する熱いメッセージをぶつけるまでにヒートアップしちゃう、という。

絵的な好みの問題はやはり残るんだけど、逆にもっとソリッドで"リアル"な絵柄だったりすると、今度はこのストレートで熱いメッセージが伝わりにくくなってしまったりするのかも知れないな。これはこれで、完成された作品なんだろうな。

やーおもしろかった。こりゃ「鋼鉄の七人」も探さんといかんね。

[PC] OpenOffice.org 3.0 (23:45)

正式版登場。Ver2.0が出たのが2005年10月だったそうで、まるまる3年ぶりのメジャーアップデートと言うことになりますな(http://www.openoffice.org/)。まだそれほど使っているわけではない、というかそもそも私がオフィス・スイーツをがっつり使いこなすような状況は滅多に無いんだけど、そういう前提で言うなら何となく安定性上がったような気がして、少々重たくなったかな、みたいな。WORD文書は割とちゃんと表示する。Excelワークシートは一応開くけど、マクロやピボットテーブル満載のファイルだと修正作業はちょっと困難、pptは意外に弄くれる、みたいな印象だろうか。なんにしてもこればっかりは、いろいろ触ってみないと見えてこないところはあるんでしょうな。ま、ぼちぼちと。


2008-10-16 [長年日記] この日を編集

[Day] 明日は商談 (24:12)

は良いんだが、なんか慶弔ごとを別にするとほとんど10年ぶりぐらいにネクタイ締めてのお出かけだいな。そっちの方が気が重いわ(w。

とりあえずもうちょっと資料を作らないかんのでね。作業作業。


2008-10-17 [長年日記] この日を編集

[Day] 出張だった (23:17)

インデアンカレー(今日はドーチカの方)でルー大盛り食ってから谷町方面に移動して打合わせ。打合わせそのものは可もなく不可もなく。話題に上ったお仕事本体は、うーむ、モノになるのか、ポシャるのか、どっちに流れていくのやら。

それよりも喫煙者的に、最近街を歩いていると、無意識にタバコ屋(店の前に灰皿置いててくれてるところが結構あるからね)がどこにあるかを探してしまう自分に気がついてちょっと情けないような、理不尽な怒りがちょっとだけ頭をもたげてくるような。

ま、シャカリキになって探さなくても、街角でおじさんたちが無意味に群がってるところには、高い確率で灰皿が設置されてるんで、自分も混ぜてもらって一服するんだけど。

これでも納税者なんですけどね。優遇しろとは言わんがもうちょっとだけ、タバコを吸っても良いエリアを増やしてくれんものかね。

[Comics] お買い物 (24:03)

海街diary 真昼の月(吉田秋生/著)吉田秋生「真昼の月」 海街Diary(2)。うん、これは良いね。わたしゃ「河よりも長くゆるやかに」とか黄菜子と筒井くんのシリーズの吉田秋生の方が好きなので、そちら方面が帰ってきてくれた感があって大変うれしい。ややまったり目ではありますが、続きを楽しみに待ちますです。

いろんな意味で出来が良いので、どこぞの民放テレビ局が目を付けそうな怖れもあって、そこが少々心配(大げさ)でもあるんだけどね。

[News] 訃報 (24:38)

ただただしさんの日記で知った。バリントン・J・ベイリー (ローカス・オンライン)。

ワイドスクリーン・バロックというか、「無茶しやがってSF」とでも名付けた方がしっくりするような奇想の奔流が時に心地よく、時に大混乱な印象を届けてくれる希有な作家であったと思う。貴方の無茶振り、大好きでしたよ。「カエアンの聖衣」を読み直したいな、と思ったんだけど残念ながら現在手持ちなしなのがちょっと悔しい。

少し時間が空いてしまったのだけれど訃報をもう一つ。決して"ついで"というわけではなく、たまたまエントリに載せるチャンスを逃してしまっていたのだけれども、俳優、峰岸徹さん。

「ゴジラvsビオランテ」はいろいろ困ったところの多い映画ではあったけれど、さまざまな新機軸に挑戦しようとした心意気については一定の評価をしたいと思う。その一環として、これまでの東宝特撮には出てこなかった軍人像として怜悧なエリートと、はみ出しだけど腕利き野郎ってのが登場していて、その後者の方を好演なさったのが峰岸さんであった。

「薬は注射より飲むのに限るぜ、ゴジラさん!」はどう考えても無茶しやがったセリフなんだが、それは役者の責任ではなく脚本家がスカタンだっただけの話。結果的に一生忘れられなくなっちゃったセリフを、どうもありがとうございました。

大野万紀さんがハヤカワ文庫の「カエアンの聖衣」の解説を公開してくださってます。ああ、「カエアン」がまた読みたくなってしまった。「禅銃」は在庫があるんだけどなあ…。


2008-10-18 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:05)

いろんなところで早送りしながら、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」、「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」、「黒執事」、「キャシャーンSins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」。

ひっじょーぉぉぉに暗くて地味なトーンで統一された「キャシャーン」だけど、これはこれでまあアリかなとは思う。無駄に思索的なあたりの煮え切らなさが逆に新鮮に思えたりして。毎回これやられても困りますが。

そのほかはまあ、それなりに。「ケメコ」の無茶な展開はおもしろいけど、飽きるのも早いのかも。「ラインバレル」のオレがオレが的主人公像はかなりおもしろいんだが、これも変な風に更正しちゃうと面白さが半減しちゃいそうなので、さじ加減は厄介だろうな。

[F1] 中国GP予選 (23:47)

うぇーい、気がついたらQ3の残り0分だった。フロントロウにハミルトンとライコネン、セカンドロウがマッサにアロンソ。スタートでハミルトンがミスしたら、第1コーナーでいろいろ尾を引くようなアクシデントが起きそうな気はするな。

ま、内心それを期待してもいるんですが。


2008-10-19 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:18)

「テイルズ オブ なんたら」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」まで。土曜深夜は出だしがスカな以外はなかなか結構。インデックス、ちょっと良いね。日曜朝も終盤近くになってきたせいかそれなりの盛り上がり具合な様な。「ゴーオンジャー」の12体合体はすげえですな。とんたんのオモチャレポート見て、改めて少々唖然としましたわ(w。

「キバ」の三角関係が明らかになる演出、「プリキュア」のヤマ場なはずなのに妙にスカタンなシチュエーション、ともに結構でございました。

[F1] まだ見てないんだ (00:46)

結果だけはタイミングモニタで見てるんだけど、ちゃんとした結果はまだ見ていないので。それを言うなら日本GPもCS版では見ていないので、併せて見直したいところです。とりあえず最終戦に向けて、マッサに徳俵一個分の猶予が残されたのは結構だったとは思うんだが、んー、マッサ、ハミルトンともに横綱的貫禄が不足しているところを考えると、最終戦とチャンピオンシップの行方に関しては直接対決の末に、って結末とはちょっと違う、あっけないような幕切れが待ってるような気はしないでもない。チャンピオンシップの最終的jな結果なんてのは常にそんなモノだったのかも知れないけれど、できたらガチンコの勝負で結末がついて欲しい気がするね。今年は最後に勝った方がチャンピオンになれる訳なんだし。

1コーナーで両者リタイア、なんてオチは見たくないわけさ。


2008-10-20 [長年日記] この日を編集

[F1] 昨日の続き (23:52)

古本のデータ入力などしながら、CS版の日本GPと中国GPを流し見してみる。地上波で見ると、「序盤でまさかの大波乱、大荒れの日本GP!」的なノリだったレースが、CS川井ちゃん&今宮さんコンビ的なリアクションでは、ルイスもフェリペも何やってんだよ的ニュアンスに落ち着いていたのがなかなか対照的。フェリペはともかくルイスの方は、一応上海で汚名を幾分かは濯ぐことに成功したような感もあるが、いずれにしても終盤に来てどうにも盛り上がりに欠ける2レースだったような。

盛り上がらなさの一因は、コースにあると思うんだよな。ティルケ印のサーキットって、観客の注目を集めることが至上の命題になっている反面、レーシングドライバーに対して、サーキットごとに独自の挑戦テーマを設けるようなことをしていないんじゃないか、と思うわけで。最高速を競う箇所、コーナリングの優劣を競う場所、最高速とブレーキングの按配を競う箇所、がバランス良く配置されているのがティルケ印のサーキットの美点だと思う反面、どこに行ってもティルケスタンダードなコースレイアウトでレースをされても、ここはどこですか的な印象が先に立ってしまうのも確かなところで。

レースはいよいよラス前、チャンピオンシップの行方は未だ見えてないこの状況で、見てるこっちのテンションが下がってしまう一因がティルケ印のコースレイアウトにあるんだと主張する偏屈モノが何人かいても許してもらえるんじゃないだろうか。

新規参入のサーキットがティルケを招聘するのはまあしょうがない(し、イスタンブールはティルケにしてはかなり良かったとも思うんですが)としても、それなりに(まあ内弁慶的な話ではありますが)歴史のあるフジまでもがティルケ印ってのは、どうにかならんかったのかと思ってしまうわけで。細かいコーナリングテクニック不要、つべこべ言わずに最高速の一発勝負、ってな性格をフジに与えるって選択肢はなかったのかね。

最終戦は"クラシック"なレイアウトのインテルラゴス。チャンピオンシップの行方も興味津々だけど、ティルケ印じゃないサーキットでのレースをちょっと楽しみにしてるオッサンが、ここに一人おりますです(w。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

寸゛ [特にマレーシアと上海は、言われなかったら間違える自信がたっぷりありますw]

rover [上から見たら上海は「上」の字を意匠にレイアウトされたって事がわかるようですが、んなもんレースの最中にはわかるはずもな..]


2008-10-21 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] でっあごっすてぃぃぃにっ (23:33)

創刊号だここまでこの手の本は、なぜか買取依頼もそんなに来なかったんだけど、今回はほんのちょっとだけ混ざってた。デアゴスティーニの雑誌。

番頭日記でもちょっと書いたんだけど、「週刊エアクラフト」でこの手の「私、みんな揃ったらスゴいんです」系の雑誌には手を出すまいと決めた自分にとって、巷間TV-CF等も賑やかしいデアゴスティーニの雑誌は手に取ることもしていなかったんだけど、今回初めてその内容を見せていただいた。ブツは「週刊ワールドエアクラフト」。他のデアゴスティーニの雑誌もそうなのかどうかは知らないけれど、このシリーズは最終形のコンテンツを敢えてランダムにバラして一週分の本として構成しているのだね。FILE、という大分類で章立てをして、その下にぶら下がる小分類をSHEET、という名前で小分けして、それを適当にばらけて本にしていく、という。

たとえば創刊号の巻頭記事はFILE133、「世界の軍用機」からF-14トムキャットのSHEET01、02、09、11が綴じられているが、第2号にSHEET03とかは入っていない。これらのSHEET、簡単に本誌から外して専用のバインダーに綴じることが出来るようにもなっている(ご丁寧にパンチ穴まで開けてくれてるし)。買った本をそのまま保存するんじゃなく、積極的にバラして、専用バインダーでどんどんビジュアル百科事典を作っていってね、ってコンセプトなのだね。これはちょっと上手い手かも知れないな、と思った。手に入る知識に歯抜けがあって、それが根気(と資本)があればいつかは埋められる、と判っている物に向き合ったら、人間案外そこに惰性で投資を続けてしまうものなのかも知れない。デアゴスティーニ、意外に良いとこ突いてきてるな、と思ったことでしたわ。

モノがヒコーキなので、割と鼻で笑ってスルーしてしまっても惜しくない(ぐらいの情報は持ってるつもりだ)感じがあるんだけど、これがF1とかで、そこそこぬるめとは言え'60〜'70年代のチームやドライバーを網羅したシリーズが出てきたら、オレもちょっと引っぱられてしまうかも知れないな。多分この先もそういうのは出てこないだろうから、だいたい安心なんですけどね。

ああ、みんなエンサイクロペディアを目指して買った雑誌をバラしちゃうから、買取依頼に出せなくなっちゃうのか、と今気がついた。

本日のツッコミ(全9件) [ツッコミを入れる]

Before...

rover [ちゃんと調べてないんですけど、週刊エアクラフトは一応204とかそのあたりで、一応完結してたんじゃなかったかと思います..]

ロドリゲス翁 [気になったので調べてみたんですが、2002年に自主倒産 してるんですね。学術関係図書専門で、幾つかの定番本は よその..]

P2 [懐かしいな恐竜ザウルス!創刊だけ買った覚えが。 劇画調のギデオン・マンテル物語が大受けでした(笑)]

rover [「エアクラフト」は88年、「エアコマンド」は92年スタートなので、むしろこの2誌が傷口拡げた、とか(w。]

TUX [●「恐竜ザウルス」て、なんか「怪獣ゴン」みたいな感じですか、ちがいますか、そうですか(自滅) >メインは仏様関連..]

P2 [まぁ「犬ドッグ」ですよね(笑]

rover [……言われてみれば(気づかんかったんかい)。]

ロドリゲス翁 [たしかに今にしてみると 「エキセントリック少年ボーイ」の仲間ですね。 >怪獣ゴン 最近の「そうなんだ」とかの類い..]


2008-10-22 [長年日記] この日を編集

[Books] 宇宙飛行士ピルクス物語 (24:28)

97841501168049784150116811 スタニスワフ・レム 著/深見弾 訳
カバーイラスト John Harris
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011680-4 \840
ISBN978-4-15-011681-1 \840

ようやく人類が太陽系以遠にもその足跡を付け始めていた時代。若き宇宙飛行士訓練生、ピルクスもいよいよ最終試験である飛行試験の時が近づいてきていた。飛行試験に赴いた訓練生は、試験の結果がどうであれ、二度と訓練所に戻ってくることはない。いったいいかなる試験が待ち受けており、その先に何が待っているというのか……。

東欧SFの巨匠レムが描く、宇宙開発史。10編収録。

これまた古本屋泣かせのアイテム。藤色のカバーの分厚いハードカバー、この先は古本屋においしい思いをさせてくれなくなっちゃうのね。とは言え世の中には「読んどこう」と思う間もなくお買い上げいただいちゃったものだから、今回の文庫化が結構ありがたいと思っちゃうマヌケが古本屋の中にもいるわけで。ああオレだ(w。

さて前説では「宇宙開発史」なんて括りを付けてみたけれどこれだけでは少々表現が不足しているとも思えるわけで、もっと正確に表現するならば、"マン・マシン・インターフェースに主眼を置いた、宇宙を舞台にしたSF"って事になるのかな。いわゆる"ハードSF"で括られる、理屈とテクニカルタームが溢れかえる宇宙とはちょっと違った世界がここにはある訳で、どこが違うかと言えば、レムはあんまり宇宙の方には目を向けず、あくまでも人と機械の関係性の方に注目しているところ、と言えるかな。数字や理屈が溢れかえる"ハードな"宇宙SFとは違い、こちらでは人と環境、人と機械たちとの間の関係性についてのピルクスの内省が溢れることになる。"ハードな"事象に対して理詰めの対応がなされるのではなく、ある意味哲学的な考証が加えられるのがレム的なハードSF、って事になるのだろう。うん、これもまた正しくハードSFであると思うのだよね。

この短編集では、オートマトンと呼ばれるロボットたちが、人間とともに宇宙開発の現場で重要な役割を果たしている世界が描かれるのだけれど、たとえばアシモフの陽電子シリーズに登場するロボットたちが、例の三原則の縛りの下でどういう動きをするのか、できないのか、そのことが起こった事件の中でどういう意味を持つのか、を解き明かしていく面白さがあったとすれば、レムのこのシリーズでは、その都度人間の都合で行動の可否を定められてしまったロボットたちと人間との関係性、みたいなところをああでもないこうでもないと考えながら真相らしきモノに迫っていく、非常にあやふやなところのあるハードSFとしての面白さ、みたいなところに魅力があるのかも知れない。

数字にいじめられることがない分、今度は雰囲気を醸し出すためのシチュエーションのワキを固めるための描写の多さなどに時々辟易しちゃうところもあり、手放しで「やっぱレムはすげー!!」なんて事にはならないんだけど、それでもここでレムがやってたこと(1970年代にこれを書いたわけだからね)が、士郎正宗-押井守ラインで形を変えて映像作品としてふたたびワシらの目の前に提示されていると思えるあたりに思いをいたしてみるならば、何だかんだ言っても結局、「やっぱレムはすげー!!」って結論に落ち着いてしまうのかも知れないね。今となってはやや冗長と思えるところも無くはないと思うが、それでもこいつは読んで損なし。かつての古本屋的スーパーサブなアイテムだった、ってところを別にしてもな(w。

★★★☆


2008-10-23 [長年日記] この日を編集

[Books] 魔術師 (25:22)

魔術師 上(ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/翻訳)魔術師 下(ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/翻訳) ジェフリー・ディーヴァー 著/池田真紀子 訳
装画 水戸鉄也
装丁 関口聖司
文春文庫
ISBN978-4-16-770568-8 \800(税別)
ISBN978-4-16-770569-5 \743(税別)

最初の犠牲者は音楽学校の女生徒だった。脱出マジックを知る者であればおなじみのシチュエーションに固縛された彼女。だが彼女には脱出のためのトリックが何も用意されてはいなかった。異常を聞いた警官たちの行動は迅速で、殺人現場で目撃された犯人は早晩逮捕されると思われたのだが、密室に追い込まれたと思われた犯人は、忽然とその姿を消していたのだった。あまりに不可解な犯罪を解決するため、協力を依頼されたライムとサックスは、捜査を進めるうちに、今回の事件の主犯にはかなり豊富なマジシャンとしての素養があることを察知するのだが…。

いりゅーじょん!! ですよ。ああ、久しぶりに「イリュージョン刑事」見たくなった、ってwebで見れるんかい、わはは…って全然関係ない話だった、すいません。

さてさて、リンカーン・ライムものの第5弾。今回のお相手は極めて高い技術を持ったマジシャン。ミスディレクションや思い込み、余分な警戒心などを最大限に利用することで相手にイリュージョンを見せることを生業とする人物が、その技術を惜しみなく犯罪に注ぎ込んだらどうなるか、それに対して証拠とそこから導き出される論理で知的な戦いを繰り広げるライムは、いったいどんな手段で対抗するのか、というお話。"Twist"を売りにするディーヴァー故に、読んでるこちらはあらゆる登場人物とお話の中で起きる物事に、「おいおい今のは言ったとおりの意味なのかい?」と疑いの眼を向け、それでも予想しないところでぺろりと捻りを決められておっとっと、と焦ってしまう。その捻りがもたらす「おっとっと」感の連続はまあ、楽しい。ただ、相手がディーヴァーなので読者側もそれなりの心構えで立ち向かっているわけで、そこの所の書き手と読み手のせめぎ合いに楽しさを見いだせたら、その作品は成功だろうと思うんだけれど、そこらが残念ながら今一歩。ネタバレにならないように書くのが難しいので、非常に大ざっぱに書くならば、こちらがこう捻ってくるな、と予想していたものを覆されたのはいいけれど、その覆し方はありなのかい、と。確かにそれはさすがに予想してなかったけど、そいつはいくら何でも仁義にもとる捻り方なんじゃないのかい、って話だな。

読んでるうちはおもしろいけれど、捻り優先で組み立てられたお話は少々説得力の部分で足りないところがあると思う。基本的に手の内を見せない、あるいは見せている手の内が本当なのかどうなのかがわからない魔術師(と書いてイリュージョニストと読む)という敵キャラ、魅力的ではあるんだけれどある意味何でもありのキャラとも言えるわけで、そこに上手い縛りを作れなかったあたりは少々惜しいか。結果的に出来の悪い推理小説の典型とも言える、最後に名探偵が長々と不可能犯罪のトリックの種明かしが開陳されちゃう展開になってしまい、ライムが自分の持てる知力を総動員して、魔術師の隙を突くような展開になってくれていないのが少々残念なのだった。

もちろんそうは言っても凡百のキオスク・ノベルズあたりが束になってもかなわないくらい面白い本ではあるのだけれど、シリーズが続くに従って、"ためにする捻り"みたいなシチュエーションが増えてきたような気もするな。ディーヴァーには「ああ、そういうことだったのか、やられたー」ってな気分に浸らせて欲しいと思ってるんで、そういう意味では少々物足りなかったかも。

個人的にはディーヴァーって、ライムものじゃない方にこそ、面白いものがあるような気がしてるんですけどね。

97841507955599784150795566悪魔の涙(ジェフリー・ディーヴァー/著 土屋晃/翻訳)

ライムものじゃないけどすんばらしく面白いディーヴァー作品。「悪魔の涙」の主人公パーカーは、本作品でもちょっと顔出しておりますね。
マイ感想→静寂の叫び
マイ感想→悪魔の涙

★★★☆


2008-10-24 [長年日記] この日を編集

[Day] 南大阪ドサまわりツアー

本日の飲酒集合がちょっと遅めってことで、昼前出撃、梅田まで出て古潭でラーメン食って茜屋でコーヒー飲みながら読書三昧、それから岸和田、堺。今回はヤマちゃんも一緒だったので、真面目に働いた後はビールだろう、ビールの後は日本酒だろう、という流れで、天狗→たちきや。

向日町で信号点検とかで電車が遅れた影響で新快速はぎゅう詰め状態。こんなとこまで真面目な勤め人気分を味あわせてくれなくても良いのに、と思いつつたちきやで呑み。話のネタはSEO乞食に未来はあるかとか、(自称)ITコーディネーターってなんやねんとか、真っ昼間から蕎麦屋でのんだくれる快感についてとか、3000万円稼いで北海道に移住しよう計画とか、まあとりとめもなく。ヤマちゃんはあの後、ダーツ投げてたのかい? タフやなあ。こっちは電車で帰って風呂入ってばたんきゅー。

[Books] エイリアン・テイスト ユカイア・オレゴン 1

9784150116859 ウェン・スペンサー 著/赤尾秀子 訳
カバーイラスト エナミカツミ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011685-9 \860(税別)

ピッツバーグで人捜しをするなら、ベネット探偵事務所に依頼すると良い。所長はマックス・ベネット、その年若い相棒、ユカイア・オレゴンの持つ特殊な能力で、不可能と思われる人捜しもたちまち解決してくれる。12歳までオオカミたちに育てられたことがもたらした力だったのか、ユカイアには人並み外れた聴覚や嗅覚をもち、さらには現場に残された様々な遺留品から、そこで起こったことを再現視することすら出来るのだ。だが、そんなユカイアの能力には、実は重大な秘密が隠されていたのだった…。

日本での紹介が前後したけれど、こちらがウェン・スペンサーのデビュー作。オオカミ少年転じて名探偵、その本当の秘密はというと、ってあたりはまあ、タイトルからも予想がつきそうなものだが、その通りでユカイアの正体は実は、って事になる。この、エイリアンとしての設定部分がかなり凝っていて、序盤で適当にちりばめられていた小ネタたちが、ユカイアの正体が見えてきたあたりでパチパチと収まるところに収まっていくあたりは、なかなかやるなウェンちゃん、てなもんで。

お話としての盛り上げかたに難があるように思えるのが残念だが、SF的なネタの振り方と登場キャラクタの作り込みが上手くて、読んでる間はそんなに気にもならず、楽しく読んでいける。美青年のユカイアを溺愛するややムサげ、でも過去にいろいろワケありの中年男、マックスとか、ユカイアを育てた二人の母親、さらには妹属性キャラとヲタ向きの配慮にも抜かりはなく、上々のサービスっぷりで大変結構。カバーイラストが微妙に本書の内容には合ってねんじゃね? と思っちゃうところはあるけれど、総じて肩の凝らない、楽しい読み物になっていると思う。続編が3つあるそうなので、そっちもよろしく、ハヤカワさん。

★★★☆


2008-10-25 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:42)

だらだらと。「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」。先週の「ガンダム」録るの忘れてた。Gyaoで2週遅れぐらいでやってくれてるようなので、来週には見れるのかな。

木曜日の三本立て、黒い話と昏い話と(主に春原の)苦労話が並ぶわけだが、どうしようもないバカで空気読めなくて人の神経逆撫でするヤツなんだけど、それでも根っこの根っこはちゃんとしてるのが春原、って話にしてくれるのかと思ったら、その根っこのところに微妙にチキン属性も加わって解決を先延ばしにしてしまい、さらに「なんだこいつは」感を増幅させちゃった「CLANNAD」。来週は春原を見直す事が出来るんでありましょうか。

三本立てを挟む形の「ケメコ」と「ラインバレル」も今のところ面白い。「ケメコ」は主に、斎藤千和のものすごい頑張りっぷりが楽しい訳なんですけどね。

あああと、大きな声では言えないので小声で言うけど、「今日の5の2」がかなりいい感じだと思うんだ、うん。


2008-10-26 [長年日記] この日を編集

[Day] 定期視聴番組 (23:23)

「テイルズ オブ 早送り」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」。

今期はやたらと冤罪疑惑がつきまとう「地獄少女」、今回もどっちかというと逆恨み。その上サブタイトルは「兄貴」と来たもんだ。ええ、なかなかウホッな展開でございましたね。新井里美が珍しく普通の女の子をやってる「禁書目録」、天下の棒読み声優がヤケに黒い娘をやってる「かんなぎ」、ともに面白いです(どこ見てんだよ)。

日曜朝。話のスジだけなら充分燃える展開なはずなんだけどいまいち燃えない「ゴーオンジャー」、ややこしい方向に話を持ってきてるなあ、な感じの「キバ」つー感じか。何をやっても大しておどろきゃしませんが、それにしても名護さんの扱いのひどさには少々涙。で、ボタン集めの理由って明らかになってたんでしたっけ? 所々見てないんで、良くわからんのだわ。「プリキュア」は普通に面白い。

「ガンダム」は、所々マジなのか冗談なのか、良くわからん。ガンダムフェイスどっかーんもそうだし、本人以外の全世界に正体見え見えな「ミスター・ブシドウ」てあんた。どこの覆面レスラーだよ。確かに「生き恥晒し」まくった人生送っているとは思うけどな。


2008-10-27 [長年日記] この日を編集

[Books] 彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス

彷徨える艦隊 : 旗艦ドーントレス(Campbell,Jack/著 月岡小穂/翻訳 キャンベルジャック/著) ジャック・キャンベル 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト 寺田克也
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011686-6 \840(税別)

救命ポッドを回収され、コールドスリープから目覚めた時、100年が経っており、そして戦争はまだ続いていた。自らが属するアライアンス陣営の艦隊に救出されたのは不幸中の幸いだったが、艦隊は今、100年来の宿敵であるシンディックの艦隊との会戦で惨敗し、無条件降伏か全滅かの瀬戸際にある。この危機的状況で、艦隊司令は最後の休戦交渉のために敵艦隊の旗艦に赴くことを決意する。後のすべてを100年ぶりに目覚めた男に託して。

男の名はジョン・ギアリー。100年前に彼を救命ポッドに押し込むことになった戦いにおいてアライアンス側に多大な貢献をしたが故、自らがあずかり知らぬ賞賛を受け、"ブラック・ジャック"の二つ名付きの軍神扱いをされる羽目になっていた男だったのだ…。

最近妙に流行ってるミリタリイSFにまた新手が。今回は「バック・ロジャース」風味を混ぜ込んでみました、な感じか。永井の豪ちゃんのマンガにもあったよね、タイムリープで未来に行ったらば、科学文明が発達しすぎてあまりに軟弱になっちゃった未来人の中に飛び込んだ現代人は、その時点でスーパーマン確定、ってヤツ。本書ではギアリーがコールドスリープ状態になってる100年の間に、敵も味方も際限のない消耗戦を繰り返してきたおかげで、経験を積んだ軍人がどんどん失われてしまった結果、艦隊戦がまるで源平の合戦の一騎打ち状態の寄せ集めみたいな状態になってしまってて、戦術も戦略も全く蓄積されない状態での泥仕合が長々と続く羽目になってしまっている状況下で、それなりに先人と自分なりの経験を叩き込まれた職業軍人が一人追加されるとどうなるか、ってのがこのお話のキモ。で、そこがかなり考えられてるんでなかなか楽しめる。

消耗戦が長期にわたった事で、過去の戦術や戦略を具体的に現場に反映出来る人材がいなくなってしまったために、軍人たちがある意味個人主義的方向に走っちゃってる時代(共に硬直しまくった大日本帝国対ソ連邦の戦いの図式みたいで、結構笑える)とか、アンシブルみたいなガジェットはとりあえず無し、としたことで通信関係でタイムラグが発生する、ってあたりの縛りが上手い方向に作用しているとは思う。あとはなんだ、解説の鷹見一幸氏も大ウケしてる、"ブドウ弾"とか、ああそこを狙ってますか的なサービスぶりがちょっとうれしいようなこっぱずかしいような感じ、か。オレもいつ、「ミサイルを二段装填で」とか言い出すかとちょっと期待しちゃったもんな(w。

帆船モノの海洋冒険小説好き、ミリタリイSF好きならかなり楽しめる。その上で続きへのヒキもさりげなく入れてくれてるあたりもちょっと好印象。アライアンスとシンディックの戦争の根本的な理由のところにさらにもうひとネタ、SF的仕込みがありそうな感じで続編が楽しみではありますよ。

★★★☆


2008-10-29 [長年日記] この日を編集

[Day] 歳のせいなのかな…(23:11)

古本のデータ作ってると、「新刊案内つき」って文を入れることがちょくちょくあるんだけど、最近こいつのタイプミスが猛烈に多くなってるんだった。

「しんかんあんないつき」→「sinkannannnaitsuki」、「ん」の次に母音がきて、また「ん」が来て、その次にな行の音が来るので、何度も打ってると、いったい今の"n"が何回目の"n"だったかがわかんなくなっちゃって、「しんんかんなんあい」だの「新刊アンナな」だの、ワケの分からん変換結果を頻繁に目にして自分にうんざりしてる毎日なわけで。

ちょっと前まで、こんなところで蹴躓くようなことはなかった気がするんだがなあ。やっぱり歳を取るにつれ、脳味噌から指先までの距離が遠くなっていくんであろうか。信号の伝達速度的な意味で。

考えてることが指に届く前に次のこと考えてるんで、気がついたらタイプした文章があちこち穴だらけ、なんて事も結構あるんだよね。

歳は取りたくないって話でした。とっほっほ。


2008-10-30 [長年日記] この日を編集

[web] 激重ヨドバシ (23:11)

「ヨドバシ・ドット・コム」がリニューアル直後から表示が遅すぎて激重になる大規模障害が発生、一体何が起きているのか?(GIGAZINE)。なんか重いな、と思ってはいたが、今のOperaが妙にリンク先をさっくり表示しない傾向があるもんだからそのせいなんだと思ってたんだけど、どこに出しても恥ずかしくない不具合だった模様。今もまだ少々重たいようですな。

前のシステムに戻すわけにはいかんのかね。前の方が使いやすかったような気もするんだが。

[F1] エンジン問題 (24:32)

トヨタがゴネたぐらいではびくともしなかったFIAも、フェラーリがぼそりと一言つぶやくと、さすがに何か反応せずにはおれんようで、フェラーリの撤退警告に対するFIAの反応(F1通信)。ここでFIAからの反論にある、将来のエンジン規約に関してチームには3つの選択肢(標準化エンジン、単一サプライヤーのエンジン、独立チームに対してシーズンあたり500万ユーロ(6億1,748万円)未満でカスタマーエンジンを供給)があるとする、その3つがどういうモノなのかがいまいち良くわからん。FIA、標準化エンジン計画を推進(F1通信)も併せて読むならば3つの選択肢とは、

  1. 標準化エンジン
  2. 自チーム製のエンジン、ただしスペック的に制限が加えられる
  3. 標準化エンジン以外のエンジン、ただし性能・価格面での縛りあり

ということになるのかい? つまり、標準化エンジンと1%以内のパフォーマンスの誤差を守る限りは、フェラーリさんが自社製エンジンを使っても構いませんよ、って話?

んーむ。

高騰するコストと参加チーム間でのパフォーマンスの差をある程度まで埋めることは、F1を面白くする上でやった方が良いアクションだとは思うんだけど、どんなものであれお上が主導でやる事ってのは、たいてい上手くいかないものと相場が決まってると思うんだが、そこんところはどうなんだろう。とりわけそれが、頂点を目指そうとする動きに歯止めをかけようとする物だった場合、まず間違いなく結果はスカを引くことになりそうな気がするんだが。

エンジン問題やF1のコストに関して、小倉茂徳氏がちょっと長い記事(OCNスポーツ)を書いてらっしゃって、それ自体は読み応えのある物なんだが、ここで言われてる、コスワースが事実上の標準化エンジンになった事で、F1に大きな盛り上がりを呼び込むことになった、という事実そのものには異議はないんだけれども、ただそこでコスワース陣営が燃える事になった要素のひとつに、明らかにパワー的に別次元だった、フェラーリの水平対向12気筒エンジンの存在があったはずだとも思うわけで。

コスワース陣営がヴェンチュリー・カーを初めとする新機軸を打ち出してきた背景には、倒すべき相手としてのフェラーリ・エンジンがあったはずで、事実上の標準化エンジンが明確に「敵」を設定できるかどうかってあたり、案外重要な意味があるんじゃないかと思ったりするわけなんだった。つまりは今回の標準化エンジンルール、結局のところはレースをヌルくしてしまっておしまい、って事にしかならないんじゃないかと思うわけ。

一番速いドライバーは誰か、を決めるのがF1、ってのはわかるんだけど単純にドライバーの優劣を決めるワケじゃなく、そこに微妙にマシンの優劣の要素が絡むのがF1の面白さだとも思うわけで、そこを根こそぎ排除しちゃって、F1が面白いまま存続するのかな、という危惧が結構大きく残ってしまう訳なんだわ。


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ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

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