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「金曜日中になんとか」とか言うておった仕事が二本とも、木曜深夜に仕上がったので今日はやることなくなった。なので近所では買えない文房具やら本やらを仕入れに元町方面に出動。高速神戸から高架下を東にふらふら、それから元町商店街を西向きにふらふら、本やら何や買物をして、元町6のカレー屋さんの隣のオープンスペース(こんなところです(さぼろう新聞 神戸発!))小一時間読書。ようやく屋外でぼんやりしてても汗だくにならない気候になったね。いい具合にのんびりさせていただきました。
立ち呑みで締めたんだけど、常連のおじさまがいつになく出来上がってて少々ウザかったです。日蓮上人の偉大さをやたら力説するあたり、あっち方面の人だったのかな、とは思ったけどそこは我慢してスルー(薄ら笑いつき)。
ポール・メルコ 著/金子浩 訳
カバーイラスト 富安健一郎
カバーデザイン STUDIO TOMIYASU
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011771-9 \1000(税別)
AI経由で接続され、人類全体による並列処理が可能となった時代。だが<共同体>と呼ばれることになった巨大知性は、ある日忽然と姿を消してしまった。あとに数十億の人間の死体を残して…。残された少数の人々は<共同体>はより高度の存在に昇華したと考え、一気に激減した知力と体力を補いつつ、荒廃した地球環境の復興に直面した統制府は、少ない人間たちを最大限活用するために、遺伝子操作によって新しい人類を造り出していた。"ポッド"と呼ばれる彼らは、人格としては一人なのだが、その実体は複数の個体に分かれ、それぞれが特定の分野に突出した才能を持ち、フェロモンを介してお互いの意識と情報を共有できる「群れ」であり「個人」でもある存在。個体名アポロ・パパドプロスと識別される、5人の少年少女からなる"ポッド"も外宇宙船の船長となるべく生み出され、その目標に向かって様々な訓練に従事していたのだが…。
5人が力を合わせると常人をはるかに超える能力を発揮できる、人格的には一人の存在、ってあたりはSFにおける重要ワードの一つ、ゲシュタルト生命体を連想させるわけだが、一つの種としての進化形への考察として持ち出されたこの概念に、実際の運用においての手順やら得失やらのディティールを描き込んできたあたりに今様な物が感じられる、というところか。
お話はこの、アポロ名義の5人ポッドがいつの間にやら事件に巻き込まれ、どうやら自分たちが何者かに狙われているらしい、ということが明らかになり、そこからの逃避行と真相究明、そして反撃へ、という流れになっている。その流れの中に様々なSF的ガジェットがぶち込まれていてそこはかなり楽しめる。特に中盤、お話が妙な方向で熊SFになっちゃうあたりはかなり楽しい。犬SFとか猫SFはそれなりにあったけど、熊SFってのはかなりレアではないかね(w。
そのあたりのアイデア攻勢はかなり良い具合でちょいちょい楽しめるんだけど、全体のお話の展開がどうにも上手くないあたりが大変残念で、本書をかなり読み進んでいった段階でも、何が問題でこのお話が進んでいるのかがよく見えてこない恨みがある。たとえばアポロたち5人ポッドというのは、実は学園都市に7人しかいないレベル5的存在で、それ自体が相当レアな物なんだけど、そのことがお話の途中まではっきりとされていなかったり、「敵」の存在と目的がいまいち明確になってこないままお話が進んだりと、いろいろなところが少々雑な上にお話のオチつけ担当が、かなりデウス・エクス・マキナなのも不満かな。アイデア部分の楽しさはあるが、正直読み進めていくのにちょくちょく挫けそうになってしまったご本であったことも確か。
でも熊SFの部分がかなりキュートだったので、そこでちょっとゲタ履かせてもいいかな、って思いました(w。
★★★☆
「アマガミSS」、「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」、「バクマン」、ニコ動で「セキレイ Pure Engagement」(終)。「アマガミ」は紗江ちゃん編完結。なんだな、最初の森島先輩編があまりにメーター振り切っちゃってただけで、それ以外は案外わきまえた作り…でもないか。
「スパロボ」は昨今珍しいロボットばりばりのアニメ。まだ一回目なので面白いんだかどうなんだか良くわからんが、少なくとも「第3次」(スーファミ版の)とかを愛する人間にとっては、こりゃどこがスパロボなんだい? って気はしないでもない。
「バクマン」はジャンプで人気連載中のコミックが原作、らしい(読んでないので良くわかりません)。とりあえずオープニングで録画ミスかと思ってしまったけれど、「シリーズ構成:吉田王令子」って、ってところで「ああ」と(w。んでこれ(ニセオープニング)は「ラッキーマン」なんすかね? そういえば大場つぐみ=ガモウヒロシ説ってありましたなあ。
お話は中学生のとーま君とサイト君がマンガ家になろうと決心する、ような。出だしはまあ、マンガやね。この先どういう方向に進んでいくのか、様子見ですかね。
「けいおん!!」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「ハートキャッチプリキュア!」、「STAR DRIVER」。アニメシャワー枠は「エウレカ」劇場版が挟まっていたので「けいおん」一本だけ、かつ番外編、だったんだけども、自分にとっては本編よりはるかにええ感じの出来だった。たぶん本編にあった、「音楽をやる」って部分への向き合い方の描写の「投げた」感じがどうにも気に入らないところがあったんだけど、番外編だって事でそのあたりはあまり気にしなくて良いってあたりが良い方向に作用したのかも知れないな。
日曜日。新たな敵が登場した「ゴセイジャー」。人間側のお芝居にちょっと深い話が入っていて良かったね。本来護星天使なんていう者がいない方が良い地球なんだ、といえるアラタ君、天然のクセに結構深いところで物事を理解しているのな。これに続いてノゾム君とゴセイナイトの間のお話が深い方に進んでいくって事なんでしょうかね。そこも楽しみ。ああそうそう、新たな敵マトランティスの女幹部、メタルAの声に井上麻理奈。戦隊モノの敵幹部にいわゆるアイドル若手声優が起用されたのって初めてなんじゃないっすかね。マリーナ出来る子なのね。
「OOO」はそのタイトルに案外深い意味があったことが判る回。同じメダルが三つ揃った時がキモなライダーって事なのね。
「プリキュア」はムーンライトさん大活躍。つえーな、おい。
んさて、日曜17時の新番組「STAR DRIVER」。ある意味いろんなモノを捨てて突撃してみました、みたいな。あるいはガイナックス抜きでグレンラガン+ウテナをポワトリンで割ってみました、なんてな作り? かなり大きな照れ隠しを外し気味のディフォルメをオブラートにして包もうと思ったら、よだれがついちゃってオブラート決壊状態、みたいな。こういうぶっ壊れ気味な作品はまあ、嫌いじゃないんですけど、さてこの先どういう展開がまっているのかな。
土曜深夜のアニメシャワー枠で放映されていた劇場版「交響詩編エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」。そこそこ長期にわたって放映されたテレビシリーズを劇場版にまとめたモノにロクなもんはない、と思ってるクチな上に、そもそもオリジナルシリーズが出だしでかなり、きゅんきゅん込みの期待を持たせてくれてたモノが、お話が進むにつれて「何をやりたいんだあんたらは」的気分ばかりが前に立ってしまい、終了時には「終わりましたね」ってな感想しか持てなかったものであっただけに、オリジナルのストーリーはそれはそれとして、世界の設定からすべて別物として再構成した劇場版、こちらが想像していた以上に出来は良かった。
手放しで褒める気は全くなくて、オリジナルでもそうだった、序盤での「コレハモシカシタラ、トテツモナクムネガキュンキュンスル、ぼーい・みーつ・がーる・すとーりーヲミセテモラエルノデハナイカ」というこちらの一方的な期待は無残に裏切られ、なんだか良くわからん問題意識を一方的に押しつけられた少年少女が(こちらの作品ではさらに『神話』なんぞという破って捨ててしまいたいようなネタが付加されてしまってる)右往左往させられる展開になってしまっていて、そこはどうにも感心できなかったのだけれど、それでも2時間のタイムスパンの中でお話を完結させようという意識は感じられ、そこには好感を持った。
テレビシリーズが好きだった人には許し難い変更であったのかも知れないが、そこに特別な思い入れのない自分としては、この変更はアリだし、その改変作業自体も失敗したとは言えないだろう。個人的に最後まで最後まで支持は出来ないが、かといって積極的に拒絶する要素もない造りになっていたと思うし、それは一本の映像作品を鑑賞する上ではある意味見るに足る作品になっている、ということになるのではないのかな。
テレビシリーズが大好きでしかたがない人でないのなら、一見の価値のある作品だと思った。
それは良いけどこの作品ではエウレカは、自然光に当るとダメージを受けてしまう体質なのだよね? それが中盤以降わりかし無い話になってしまっていたけれど、そこに合理的な説明はあったのかしら? 中盤以降、エウレカは割と平気で太陽光が入ってくる環境に我が身を晒していてような気がするんだが。自分が見逃していただけで、ちゃんと見てるとそこには納得できる理屈が表現されていたものでした?
ニコ動経由、「大魔神カノン」(#19.20)、アニメワンで「たまゆら」(#1.2)。何やらどちらも不具合発生のいわく付き公開になってしまったようで、カノンたんの方は#20で音ズレが発生し、公開がかなり遅れた上に、修正版もやっぱり音ズレが発生するという体たらく。しかもこの音ズレ大会の第20話が、これまでのカノンたんのお話のなかでは、多分一番完成度の高いお話であったというのがなんとした物やら。少し前に東京に出てきたカノンのお父っつあん、彼が何しに東京に出てきたのかが明らかにされる回で、出番が大幅に増えた渡辺いっけい氏のお芝居の巧さが前面に出ていてかなりお芝居が締まってたのと、どこの相米慎二が撮りましたか的な、クレーンを用いた長回しの撮影とか、妙に見るべきところが多かった感じで。ちょっと「ションベン・ライダー」を思い出したりしたよ。
「たまゆら」の方は、本来本日21:00から、リアルタイムチャット込みでのweb配信が予定されていたモノが、アクセスが集中しすぎたが故にオンデマンド配信に切替えた。みたいな事情があったようで。本来の時間帯にアクセスするのを完全に忘れてしまった身にとってはまあ、ありがたい配慮ではありましたが。
主人公、楓が憧れるプロの写真家、りほさん役に葉月絵理乃。これはつまり、「ARIA」の後日譚というか、少し大人になった灯里を表現したかった、ということだったのかな。そこはまあ、出来ていたような、そうでもなかったような。
悪くはないと思うけどこの世界、もう少し長めに見せて欲しいと思ってしまった時点で、そこそこ製作者サイドの思惑に絡め取られてしまったかな、って気はしないでもないな。
ついこないだまであじーあじー、ビールビール言うておったのが、いきなり鍋が出てきてもおかしくない気候になってしまって。今夜の晩餐は鍋。さんざっぱら食っておじやでしめて自室に戻ったら、お仕事の修整要望メールが来ててちょっと焦る。いや、食い過ぎて前屈みになるのが苦しくてね。
今年の秋冬は寒いんですかね。何回鍋をやることになる事やら。
U局(まあサンテレビ様なんですけど)の秋の新番から、「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」、「そらのおとしものフォルテ」、「えむえむっ!」、「もっとToLOVEる!」、ニコ動で「大魔神カノン」(#21、22)。
「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」はガイナックスの新作。非常にポップでキッチュでシッチュな作り。「パワーパフガールズ」とかちょっと古いけど「ウゴウゴルーガ」あたりのテイストを強く意識した、って事になるんだろうか。ポップだけどどこかバタ臭くてしばしば下品、みたいな。飛ばしっぷりが結構心地よいのでもうちょっと続けて見てみるかも。
「そらのおとしもの」は前作を見てないんで、なんだこれ? って気分にしかならないな。これは多分パス。
「えむえむっ!」はなにやらキャスティングが豪勢なんだけど、ノリとしては「そらのおとしもの」に近い感じかな。まあ個人の嗜好のレベルでのお話なので、こういうお話にも一定のニーズはあるのだろうな。「えむえむ」と聞いて「エムエム三太」が一番先に来るようなおっちゃんには、ハナから門前払いのアイテムだよね(^^;)。
「もっとToLOVEる!」、今回はショート・ストーリー仕立てで来るのかな。作画スタイル変わった? 安定はしてると思うし、豊崎愛生による合法的新井里美モノマネ大会はそれなりに面白い。ただこの作品、前のシリーズもそこそこ面白い、ってレベル止まりだったんだよなあ…。
ニコ動、カノンたんは残り5本のタイミングで総集編作ってきたところで少々びっくりした。しかもこの総集編を見ると「大魔神カノン」って、それなりに良くできたシリーズに見えてしまうから不思議だわ(苦笑)。
いつものようにイメージはあまぞんだけど、ヨドバシポイントで手に入れた廉価版DVD、今回のお題は「王立宇宙軍 オネアミスの翼」。初公開は1987年。そろそろ四半世紀になろうかって作品で、劇場ではないんだけど、公開後割と早いタイミングで、テレビ放映(なつかしの『アニメ大好き!』ですな)かレンタルビデオか、どちらかで観賞したような記憶がある。その時思ったことは、「すばらしい出来ではあるが大ヒットはしないだろうな」って事なんだけど、改めて見直してみて、やはり同じ感想を持ったことであった。
単純に「失敗」と決めつけてしまうのはどうかと思いつつ、どちらかというと失敗作だよなあと思ってしまう最大の理由は、多分当時の制作者たちにとって、アニメオタクたちの琴線がどの辺に張られているのかを読み違えてしまったというところにあったのではないかな、と言う気はちょっとする。作家性とエンタティンメントのさじ加減というか折り合いの付け方みたいなモノで、線を引くところを間違えちゃったかな、という感じだね。
関西芸人→ゼネプロのラインがやらかした事ってのは、アニメ・特撮作品における見た目のディティールとくすぐりの部分への過剰なばかりの注力、ってところだと思うんだが、本作品でもそこの所の頑張りっぷりは半端じゃない。画面を見ているだけでなんだか幸せな気分になれるアニメーション、ってのは案外見あたらないのでね。そこを徹底的に追求してくれたら、それだけで見ている方は嬉しくなってしまう。
ただ、そのビジュアルに乗っかって語られる物語の方の構成で、造り手は少しお客を買い被ったんじゃないか、ってのがこの作品が上手く行かなかった理由、と言っちゃったらいろいろ失礼に当るだろうか。でもそんな気がするんだよな。
基本的にこのお話は、ダメな連中がとあるきっかけで一つの目標に向かって団結してがんばる、という実にベタな(それだけに手堅い)ストーリーなんだが、制作者はここに、ついうっかり「原罪」的なネタをスパイスとして混ぜ込み、しかもその部分をお話の中で効果的に利用できなかったために、お話全体に妙なもやもや感を残してしまう結果になってしまった、という気がするんだな。見る側はそこで何か、深い方向に考えをいたしてくれるのでは、という目論見があっさり否定されてしまったのがこの作品の興行的な失敗の理由なんじゃないかと思う。
相当痛い目を見てしまった、のちにガイナックスとなる一党は、この失敗から多大な教訓を得、これ以降彼らが送り出す作品にはちょっとわかりやすい傾向が加味されることになる。それはつまり「奇跡は起きます、起こしてみせます!」だったり、「オマエが信じる、自分を信じろ!」(うろおぼえ)的な、絵的なクオリティの高さに加えて提供される、ストーリーやダイアローグにおいて二次利用が可能な、わかりやすいメッセージとフレーズをストーリーの核に置く、という方法論なんじゃなかったのかな、と。
ただなんだね、この(『王立宇宙軍』の)思い入れたっぷりな映画づくりのスタイル、今となっては古くさい方法論と言えるのかも知れないけれど、それ故に何とも言えんキュートさを感じさせられてしまうのも確かなわけで。
ええ、他人様はどうか知りませんけど、あたしゃこの映画、かなり好きです。
昨日の雨はほんとにすごかったんだな。ウェバー(だったかな)がレッドブルの缶でこさえた筏みたいなのをコースに置いたら、ぷかぷかと浮かんで流れて行ってたもん。
一夜明けたら鈴鹿は快晴、10:00からの予選の結果はベッテル、ウェバー、ハミルトン、クビサ、アロンソ、バトン。ただしハミルトンはギアボックス交換で5グリッド降格。可夢偉はかなり攻めてたんだけど最終コーナーで膨らんで結果は14位。
そんなこんなで始まった決勝、地上波では1時間遅れの放映だったのでそれまではLiveTimingでの観戦だったんだけど、久しぶりに数字の変化を見るだけでワクワクするようなレースだった。前日の大雨で一旦かなりひどいコンディションになってしまったコースが、レースが進むにつれてどんどん状態が良くなっていったって事なのか、各レーサーたちのタイムが後半になっても上がっていくってのは何やらすごい。
レースは開始早々のインシデントでセイフティカーが導入され、序盤がややもっさりした以外は、それほど大きな波乱はなかった(まあハミルトンの交換したギアボックスがまた壊れたり、予想以上にオプションタイヤの保ちが良く、プライムタイヤを履いてロング・スティントでリードを稼ぎたい組に割と美味しくない結果になっちゃった、なんてのはあった)けど、そんな中で大活躍だったのが可夢偉。
やあ、魅せてくれたね。随所でかつてのタクを思い出させるような事をやらかして、見てるこっちをヒヤヒヤさせるのに、なぜかこの人は最後の一線で踏みとどまり、最終的に良い結果を引きずり出してしまう。何が違うんだろうな、この二人。
ともあれLiveTimingのコメンタリもovertaking kingと持ち上げた可夢偉の走り、見応え充分でございました。
さて韓国GPは滞りなく開催できるのだろうかね。ウェバー、ベッテル、アロンソにはかなり重要なレースになる訳だけど。
「百花繚乱 サムライガールズ」、「咎狗の血」、「アマガミSS」、「スーパーロボット大戦OG」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「ハートキャッチプリキュア!」、「STAR DRIVER」。土曜日の分をきれいに録画ミスってた。「禁書目録」はニコ動で見せてもらえるらしいのでそちらで、あとさらにいくつか、お前らのコメント付きで「おとめ妖怪ざくろ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。
んーと。
元ネタはHJ文庫のライトノベルだという「百花繚乱」。クイーンズブレイドやら一騎当千やら、あっち方面のテイストに、監督さん(どういう人なのかさっぱりわからんけど)が「オ、オレも新房昭之みたいなことやって見たいッス」で始まったアニメって感じ。や、真相はまったく分りませんが。とりあえず志が低い分、これはこれなりに楽しめないこともない、ってところかな。
木曜深夜の分。「咎狗…」は元がこれ、BL系のゲームかなんかなんですか? まあそういう雰囲気でやんすね。「アマガミ」はスク水娘編スタート。どうでも良いけどこのシリーズ、実はwebラジオを担当しているシンタスとアスミスが毎回ちょいちょいおいしいところを持ってってるなー。
「スパロボ」、自分は無印PS版αまでしか知識がないんだけど、その範囲で知ってる顔がちょっとだけ出てきた(眼鏡の考古学者さんね)ので、まあまあ嬉しかったです。
日曜日。「ゴセイジャー」はノゾム役の中村咲哉君がとても良いね。子供番組における子役の起用って難しいことも多いと思うんだけど、今回のキャスティングは大当たりだったんじゃないかな。アラタとの絡みも良かったけど、ゴセイナイトとの絡みもなかなか結構。で、ゴセイナイトはノゾムにもらった絵をどう保管しているんだろうね(w。
子役大当たりの「ゴセイジャー」に対して、ヒロインが妙な味を出してるのが「OOO」かしら。なんだろね、この圧倒的な昭和の香りは(^^;)。
そういえば学園祭のシーズンだなー、な「プリキュア」。ブロッサムたちの見せ場は来週ね、って事なのかしら。水樹奈々ヒロインって、どうして前に出てくる力が足りないのばっかりなんだろうね。押し出しの弱い1号、ウザいばかりの2号ときて妙に存在感のある3号、4号。これはこれでまあ、バランスが取れてるのかも知れないけれども。
「STAR DRIVER」はあんまりマジメに見てなかったので良くわからないです。
さてニコ動経由の分。大正ロマンでもののけでM男メイン、つーのはある意味美味しいとこ取りの定番と言えるのか、な「ざくろ」なんだけど、これはかなり楽しいかもわからん。メイ×レオンなんだね、これ(w。ま、それはともかくなんだろな、志があんまり高くないところに却って好感を持つ、みたいな。職人さんたちの手堅い仕事を楽しむ、ような作品かしら。これは続きも見ます。
「げんしけんの憂鬱」っぽい作りの「俺の妹…」、妹持ちとしては「ねえよ」としか言えない前提満載なんだけど、そんなに悪くはない。ただ、ニコ動でお前らのコメ支援があったら楽しめる、ってレベルではあるかも知れないな。
いやあたくさんあった。こりゃ少し見る本数減らした方が良さそうですな。
池部良さん(asahi.com)。享年91は大往生だし、邦画において果たされた功績の大きさは、私のような半可通に何かを述べる資格などあるはずもなく。
一介のヌルい特オタ的には、この方は登場した瞬間に科学とか技術とかを、なにか力ずくな物に変えてしまう力を持った人だったように思う(ちなみに出てきた瞬間に科学をうさんくさいモノにしちゃうのが平田昭彦さん、科学? なんだねそれは、なのが小林桂樹さん、科学? それは結局無力なものです、が志村喬さん、科学? それは良いものですよ、といいながら一番怖いことをやってくるのが村上冬樹さんだと思ってます)。それでも池部さんががんばってくれたおかげで地球は三度救われているわけで、いやほんと、ありがとうございました。
わたくし個人は、池部さんの持ち味はむしろヘタレな若造的な役柄でこそ一番輝くとは思ってる(「白夫人の妖恋」とか「早春」とか、すげえいいぜ)んですが、何はともあれ昭和の格好良いスタアの一つの完成型であった事は間違いないわけで、お疲れさまでした。感謝を込めて(戦争映画方面でも良いのがたくさんあったしね)、合掌。
大森望 編
Jacket Art 瀬戸羽方
Jacket Design 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011776-4 \940(税別)
「SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー」第2弾。時間SFをメインテーマに、ロマンス、奇想、ループをテーマにした3部構成、13編を収録。
時間SFということだとつい最近、中村融さんが編まれた「時の娘」なんてキュートなアンソロジーがあるけれど、本書を編むにあたってはそちらのラインナップも参考に、前述したような3部構成+大トリ、という構成をとった、とのこと。さてその構成は吉と出るか凶と出るか。んでは簡単に感想を。
中世のイスラーム世界を舞台にした、SFと言うよりファンタジー側に入れても良いお話。未来を見、過去と現在を見つめ直す人々の美しいお話。オチの付け方をどう評価するかで、読者の汚れ具合が判定できるかも知れない。私はちょっと汚れたオトナです(もう一押し、ぐっと来るオチが欲しかったんだ)。
時を「凍結」させる謎の勢力が人間たちの社会に紛れ込んだことで起きる「待つ」ロマンス。いろんな事を投げたままお話は進むのだが、普通に流れる時間と凍結された時間が同じ世界に混在している事が産む不思議さと切なさを、時代のディティールを丁寧に描き込むことで盛り上げてくれている。
生涯で愛する女性は一人だけ、と心に決めた少々ニート気味の少年ジョナサンの前に現れた、上品な家庭教師の老女エレナ。少しずつエレナと打ち解けていくうちに、彼女こそ自分にとって運命の女性なのだと思い定めるようになったジョナサンだったが…。
気合で時間を超える、ってネタのSFはそこそこあるけれど、気合を発揮するための舞台に、マクドを選ぶという発想がまずおかしい(褒めてます)。その上お話は男女それぞれが老け専に走ってダブル腹上死でハッピーエンドって、おかしいだろ(ネタバレごめん、でも激しく褒めてます)。激しくブッ飛んだお話なのに、なぜかこれも純愛の一つの形だと思えてきてしまうのが怖いわ。さすがワトスン(w。
SF史上に残る重要アイテムの一つ、スロー・ガラスものの記念すべき第一作。名作なのは間違いなし。でもこれは連作の形で読みたいよね。古本屋的においしいアイテムが一つ消えるのは淋しいが、これはやはり復刊して欲しいよな。
お金を払えば過去の歴史的スポットに一日だけ滞在できる技術が確立された未来。卒業旅行として過去への旅行を両親からプレゼントされたハートスタインは、全盛期のアレクサンドリア図書館へのタイムトリップを選択したのだが…。
ここから「奇想編」。タイムトラベルを仕切る企業のあちこちに飾られている額入りの引用句が、この先に起こることを何となく示唆している。最後はダンテの「神曲」からの有名なフレーズなんだけど、これはさすがに邦訳を載せるわけにはいかなかったよね。上手い感じで仄めかしはできていたと思うのでまあ一安心。ちょっと狂騒的な掌品。
時間テーマ以上に、認識するもの、認識されるもの、そして認識させるものの関係性に皮肉な視線を投げかける。おそらく世の中で最も重要な事象であると思われるイベントが、人間側の割と卑近な都合でどんどんどうでも良い話になってしまっていく過程が面白い。
これは20世紀SF 1 1940年代 星ねずみに収録されていたもの。シルヴァーバーグ、スタージョンと練達の士の技が冴える佳品が続く。
時間の流れが南北の位置関係でリニアに変化する世界の中で生きる人々を描く、奇想の冴えという点では本書中で一番。時間の流れの違いっぷりを表現する方法がびっくりもの。ストーリー的にも古典的SFのスタイルでワタシ好み。
こちらもクラシックな海外SFのスタイル。まあ実際に古典SFになるのだけれど。ある意味「古き良き」って言葉がぴったり来るような一作。
ここから時間ループものの3作品。まずは1時間のスパンでループする男の物語。オチがかなり切ないね。
タイ王室王位継承権17位、でしたっけか(w。日常生活に突然割り込んだ何者かのおかげで時間のループが発生してしまって、と言う話。狂躁って部分の面白さはあるが、全体としてはややピンぼけかも。まあそういうのがこの人の持ち味なのかも知れないんだけど。
1日の中で800年の人類史がループすることになってしまった世界のお話。読んでいくと800年というタイムスケールが徐々にシフトしていく、というところの怖さも併せ持ってる。そちらの方の不気味さみたいなものの方が実は大きいはずなんだけど、ノリとしては割と投げてる。そのあたりも古典的なSF作品との違いってことになるのかな。自分はワトスン大好きなので、こう言うのも大歓迎なんですが。
ノリとしてはロマンス系。個人史をいったんばらばらにされ、ランダムなパッチワーク的人生を送ることになってしまった男の物語。ジュディでもダーリーンでもなく、真に重要な名前は、ってあたりがタイトルに込められた仕掛けというかミスリードというか。技巧派SF、という感じだな。
ロマンティックSF、ってパートには先達もあるのでそこの所のヒキはさすがにちょっと控えめだったか。逆にそれ以外のジャンルでの時間SFの名作を期待して読んだのだけれど、そちら方面でのエッジの切れっぷり、ってところでは少々物足りなさが残ったかも知れない。良質なアンソロジーではあるのだが、編者のポリシー的なところが若干薄い感じがしてしまって。大森さんでアンソロジー組むのなら、ハチャメチャSF方面でやっていただいた方が良かったんじゃないのかな、なんて気がしないでもない、かしら。
★★★☆
がさごそ作業しながら、お前らのコメント付きで「大魔神カノン」(#23、24)、「侵略! イカ娘」、録画し損ねてた「とある魔術の禁書目録Ⅱ」。カノンたんはあと2話。ヌルいながらもかろうじてそこそこ面白い。出だしの数話でもう少しキャッチーなことをやっていれば、もうちょっと話題を集めたんじゃないかという気もするんだがどうだろね。「ウルトラマン」の次回予告で怪獣酋長が50体の怪獣を復活させるぞー、って煽られてワクワクもんでテレビ前に陣取って30分後、ってのを毎週体験させられたら、そりゃ興味も薄れるだろうってもので。前にも書いたけど、「大魔神」のネームバリューに頼る限りこのジレンマは絶対に避けられないのでね。序盤のうちに「あの大魔神」とは全くの別物なんだよ、ってメッセージをもうちょっと強めに出しておいた方が良かったんじゃないかって気はする。ま、「大魔神」名乗ってる時点で敷居は相当高くなってるはずなんだけど、「クウガ」で変な方向に自信持っちゃいましたか?
アニメの方。これもショートアニメを集めてきた「イカ娘」。ま、これはこういうモンなんだろうね(w。主人公の見た目から、イカ娘の中の人にはインなんとかさんの人を推す声が某方面では高かったようだけど、フタを開けたらこれはこれで正解だったんではないかね。
さて多分、今期のアニメの注目度最右翼であろう「禁書目録」のほうは、まあそつなくまとめてきた感じかしらね。前作がかなり総花的造りになっていて、そこがちょっと上手くないなって気がしたんだけど、そこを改善してくれている(全体を通して一本筋が通っているような造りになっている。『超電磁砲』はここがかなり良くできていたと思うんだ)のなら歓迎なんですがさて、どうなるのかな。
「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」、「えむえむっ!」、「もっとToLOVEる」、「百花繚乱 サムライガールズ」、「それでも町は廻っている」、「スーパーロボット大戦OG」。ニコ動で「おとめ妖怪ざくろ」。一応このラインナップはどれもそこそこ面白いので、時間があったら続けて見ようかなと言うところか。「ToLOVEる」と「スパロボ」は割と当落線上にある感じですけどね。
さて新房監督作品の「それ町」、いかにもこの監督さんらしい、あちこち凝った作りのアニメーション。オミデガスがメインヒロインで櫻井考宏がばあちゃんで白石涼子が不細工です代(違)で杉田智和が口数の多いおっさん…無茶しやがって。割と面白いと思います。
お前らのコメント付きで見る「ざくろ」、どこかが突出しているというわけではないんだけれど、良い感じに楽しめる作品になってるんじゃないかしら。コメントのおかげで面白さ2割増しになってるのかも知れんけど。
全体に今期のアニメは、どこかで見たような設定にちょっと調味料を変えてきたような、使い回し感満点な作品だらけですな。
阪神6 - 7巨人。これにて2010年シーズン終了。シーズンを安定して乗り切る力はなく、交流戦で荒稼ぎもできず、短期決戦にも弱い。これでAクラスに留まったんだから大したもんだよ。こちとら気がついたらずるずると負けばかりが込む、ってのが阪神って球団に深くしみついたイメージで、しかもそれは簡単には拭えないものだったりするのでね。
ってことで来年もがんばって。強くなくても良いんだ、面白い野球を見せてね。
「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「オペラ探偵ミルキィホームズ」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「ハートキャッチプリキュア!」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」。
あれ、先週のお話はあれでおしまいなの? ってのが「禁書目録」。あくまで先週のお話は導入編で、今週から本格的に新しいお話が始まる感じなのね。シスターさん多数登場。とうとうくぎゅまで来ちゃったな(w。キイ・パースンらしいオルソラ・アクィナスの中の人は遠藤綾。つまりこちらのお話ではアンチスキルはあんまり出てこないって事なのね。あの眼鏡ドジッ娘巨乳先生、結構好きだったんだけどな。
「俺妹…」はアニキの妙な正論っぷりが逆に笑えた。ギアスネタも炸裂しとりましたな。
「ミルキィホームズ」、これって住宅関係のアニメなんだと勝手に思ってたけど全然違ってた。シャーロックさんの方のホームズだったのね。これは次週以降パス。それに続くのが「シャナ」の再放送なのでこちらもパス。土曜深夜のノルマ(?)が少なくなってちょっと助かるわ。
日曜朝。とりあえず「リーダー」となったら、その人物の命令にはためらいなしに従うゴセイジャーの面々。素直な良い子たちですね(^^;)。ゴセイナイトがらみのCGパート、なにげにすごいことやってる様な気がした。
メダル集めのルーチンにいろいろ波風が立つお話だった「OOO」。一度目の試練パートって感じですかね。
「プリキュア」は学園祭のお話に軽音楽部ネタも絡めてみました、みたいな。どーでもいいけどあの学校、パシフィコ横浜か武道館並のホール持ってるんですなー。
「STAR DRIVER」は、本気と冗談の線引きがどの辺にあるのかまだ良くわからんので、こりゃどう楽しんだらいいものなのか、今ひとつわからん状態で見ております。面白いか? といわれると正直微妙なところではありますが。
ジョン・スコルジー 著/内田昌之 訳
カバーイラスト 前嶋重機
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011777-1 \940(税別)
過酷な少女時代を経て、今は新しい両親であるジョンとジェーンの養女として植民惑星ハックルベリーで穏やかな日々を過ごすゾーイ。そんな彼女の環境が大きく変わるときがやってきた。かつては優秀な軍人出会ったジョンの元に、新たに開発されることとなった植民惑星のリーダー役の打診がもたらされたのだ。新たな希望を胸に、目的地である植民惑星ロアノークへと赴くゾーイたちだったが…。
もはや「老人」も「宇宙」も全く関係なくなってはいるけれど、同じ時間軸と舞台設定、さらには前作「最後の星戦」と同じエピソードを、今度はジョンとジェーンの娘、ゾーイの視点から追っていくという凝った構成になっているのがこの作品。同じお話を別の視点から見て語る、という構成だと、著者本人も語っているとおり「エンダーズ・シャドウ」なんて前例があるし、日本軍だと高千穂遙氏の「クラッシャージョウ」と「ダーティペア」でやっていたわけで、高千穂氏もたいへんだった、とどこかで言っていたし、スコルジー本人も「甘かったッス」と述べている。すでにある物語との整合性をとりつつ、新しい物語としての体裁も整えなければいけないというのは、読み手からしたら想像もできない苦労があるのだろうな。
前作では基本的に新しい植民地にやって来た面々を率いるジョンとジェーンの、指導者としての苦労の方に主眼が置かれていたのが、こちらでは彼らの娘、ゾーイの視点から見た同じ時系列の物語が描かれつつ、中盤以降は前作で不足していた部分を補完しつつ、新たな物語が展開していく。
主人公のゾーイはその非常に特殊な生い立ち故に、数多の宇宙航行種族の中でも一目置かれている、ある一族にとって極めて重要な存在であるという特殊性を持たされた存在で、それ故に普通のティーンの女の子からは想像もできないくらい、いろんな重たいものを背負わされてしまった少女なのだけれど、序盤はそのあたりはあくまで隠し味で、年頃の女の子が見て感じるであろういろんな事をみずみずしく描写していく方に力が割かれている。これが中盤以降、ゾーイが持たされることになってしまった宿命や、前作までのしがらみとの絡み、さらには前作では語り切れていなかった、植民惑星ロアノークの先住民族との一件や、同じく前作では省かれてしまっていた、ゾーイが一時的にロアノークをあとにして何をしていたのか、といった部分が掘り下げられていくわけなんだけど、この辺のお話づくりの巧さがかなり心地よい。
少女が主人公だからそうなったのかはわからないけど、前作までのそれとはうって変わった文体(これは原作がそうなのか、訳された内田さんが意識的にそうされたのか、どっちなんでしょうね)やストーリーそのものの展開具合がすばらしくジュヴナイルしていて、オジサンそれだけでなんだかホワホワしてしまう。正統的なジュヴナイルのヒロインとしては、ゾーイは少々ツン成分が強すぎるんじゃないかって気もしないでもないけれど、ツンが強い女の子ほどデレた時の破壊力は大きいし、それはお話の上でとんでもない魅力になる、って法則性の再確認をこんなところですることになるとはね(w。
そんな、いい具合にジュヴナイルとライトノベルの美味しいところを拾いながら、最後は「論」でお話のクライマックスを盛り上げていくお話づくりがかなり素敵。お話のスケールの唐突な拡大っぷりはどうかと思わなくもないけれど、そこはゾーイが背負わされることになってしまったものの影響力のようなものを考えたらまあ、これもありかというところで。
キャラクタの立ち具合がとても良く、大変楽しめる1冊。ただし本シリーズの前作を読んでおかないといろいろつらいと思う。どれも面白いので、未読の方はそちらから、ぜひ。
★★★★
な我が家、基本的に闇雲に苦かったり闇雲に辛かったりするものはウェルカムなんだけど、レディースデイで映画を見に行ったカミさんが昨日買って帰ってきたのがこちら、大黒ソース製、激辛スパイスソース。確かに素で舐めてみると結構辛い。昨日の夕食はポークソテーだったんだけど、こいつにかけて食ってみたんだが、何となくこいつだけでは肉料理のソースには向いてないみたい。ならばと普通のとんかつソースとブレンドしてみると、今度はこいつの持ち味の辛さがあっという間に失われてしまう。んー、意外に使い途が狭いものなのかしら。
本日の晩飯は焼肉丼。いつもは大辛のトンガラシをガンガンふって食うんだけれど、このソースを使ったらどうなるだろうと思って試してみたんだが、やっぱり持ち味の辛さがかなりスポイルされるみたい。基本的に肉汁なんかが多めのものに使うと、辛さがかなりおとなしくなってしまう感じだな。基本的に舌に乗ったときの辛さ優先で、後からじわっと来る辛さは無い感じなので、他のものと混合で使うか、とりあえずの辛さが欲しいときに使うと良いのかもしれない。チヂミのタレとかに使うと良いのかな。
ちなみに今、お酒のアテにボイルしたウインナーにかけてみてるんですが、これは案外良い感じ。あまり高級じゃないウインナーには合うかも。ただ良い感じに辛いから、酒が進んでしまうと言う欠点もあるけどね(^^;)。
ニコ動で「大魔神カノン」、#25、26(終)。最後の最後でようやくいわゆる怪獣バトル的な画が見れたわけだが、こんだけ引っぱられてはありがたみもあまり無い上に、その絵はだいぶ前に樋口組がやってるよ、って所もあり、見た目の上でおおっ、と思わされるところはほとんど無かったかも。鉄塔がらみのアクションシーンも、まあ特オタ的には待ってました的シチュエーションではあるんだけど、どっちかと言えば唐突感の方が先に来るし。
ま、何よりこのシリーズの最大の弱点は、お話の原動力になるのが歌の力だってところなんだろうと思うけど。人や人ならざる存在を突き動かす力を発揮するものが歌である、というときに、最重要なのはその歌がどれほどすばらしいかってところになると思うんだが、このシリーズを作ったスタッフはそこの所を甘く見ていたと思う。難しいところではあると思うけどね。肝心の歌になんの力も感じられないのは、いろんなところが痛かったなあと思わざるを得ないかも。心意気と成果物の剥離具合ってところは、確かに「クウガ」や「響鬼」に通じるものがあるかも知れないとは思った。もうちょっとで残念賞から脱出できたのに、って作品でありました。
かなりがんばってたとは思うんだけどねえ…。
タイミングモニタで観戦、のつもりが先日の大量注文の引っぱり出しと確認作業、別名「ローダン仕分け」にかまけてたもので、気がついたら16時近いタイミング。結果だけ確認したんですがとりあえず予選の最中に路面が剥がれるとか、そういうことは起きなかったようで。
予選結果だけ見たらレッドブルに向いたサーキット、なのかな。意外とそうでもないかもよ、的な記事(STINGER)も見かけましたが。
気になるのは明日の天気ですな。かなり高い確率で雨が来そうなんだけど、出来たてで油が浮いてくるようなサーキットに雨が来たらどういうことになるんだろう。何となく非力なチームに恩恵が来る、ようにも思えないんだけどな。
週の割と前の方。「えむえむっ!」、「もっとTo LOVEる!」、「刀語」、「それでも町は廻っている」、「スーパーロボット大戦OG」、ニコ動で「侵略! イカ娘」、「おとめ妖怪ざくろ」。
だいぶ減らしました。まあ今週は「刀語」があったので押し出されちゃったプログラムもあったりするんだけど。
全体に普通な印象、ということはまあ、面白いっちゃ面白いんだが、見なくても別にどってこと無いな、的ラインナップと言えるか。この中では「ざくろ」が割と好き、かな。突出した何かがあるってわけでもないんだけどね。
おれカネさん、yomoyomoさんのエントリにちょっとつつかれて。自分を形作った5つの要素ってなんだろね、ってあたりをほじくってみたら…、
だな、ちゃんとやってる人がちゃんとした評価を得ている、上でそこそこ科学技術ってものを信じてあげようよ、てスタンスにきゅんと来るタイプなのかも知れないな。
古本の梱包しながら(終わりません。泣きそうです)LiveTiming+2ちゃんの実況スレで観戦。予想どおりヨンアムサーキットは雨模様。10分ディレイのセフティカースタートで始まったレースはコースコンディションが全く好転しないので、2周したところで赤旗中断。2ちゃんは大盛り上がり(^^;)。結局雨脚が落ち着いてきた16:05にセフティカー先導の再スタートで17周ばかり雨中のパレードラップやったあとにようやくガチバトル開始。
とにかくイエローにSCDの連発で訳分らん展開が続く中、気がついたらレッドブルの2台は消え、アロンソがトップに立っちゃってた。中盤では可夢偉も(インターミディエイトのウエット、ザウバーには合わなかったのかね)苦労しつつ健闘してたみたい。
リザルト的には、新興チームがそんなに簡単にチャンピオンシップをリードするような立場に立っちゃダメよ、ってな感じのFIA側の思惑をうまいこと実現させることに成功した、おおむね皆得な結果だったのではないだろうか。なにせ走り出す前は19周以上のデータが無いことから、コースのアスファルトが保つのか、ってとこまでネタになってたわけだし。
まだ映像で見てはいないので実際はどうだったのかわからんのだけど、案外上出来なレースだったのじゃないかね。来年は天候に恵まれたらいいね。
ジョン・リンゴー 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト ひろき真冬
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011781-8 \740(税別)
凄惨な死闘の末、四肢を失い瀕死の状態で辛うじて救出されたマイク。<連邦>の超技術で身体を取り戻し、対ポスリーン戦における最高のエキスパートの一人となった彼は、迫り来るポスリーンの地球侵攻に向け、地球人類の最後の切り札とも言うべきコンバット・スーツ部隊の訓練に余念がない。だが、残された時間はあまりに少なく、迎え撃つ側の態勢も到底一枚岩とは言えないものだった…
前作「大戦前夜」から2年。とにかく厄介極まりない異星人が攻めてくると言うことがわかっていて、しかもどう見ても勝ち目の薄い闘いになりそうだ、ってのが見えている段階でさあどうする。ってお話。基本的にはいろんなものを準備するって状況下でのエピソードが並ぶだけ(言い切っちゃった)のお話であって、この本だけ取り上げたらまあ、退屈。とはいえこのエピソードは全4巻だって事なので、これだけ切り取ってケチをつけちゃうのもアンフェアってものだろう。まずはやがてやってくるであろう兄弟で無慈悲な敵集団に対して、地球側はどう対応するのか、って部分の、そのまた取っかかり。当然、ナチスが台頭し始めたころの英国よろしく、相手の実力と思想を必要以上に過小に見積もり、緒戦で痛い目をみる事になるんだな、と予想させるに充分なネタが振りまかれることになる。
あとは後半に向けての隠し味、主人公一家で今はまだステージに上がる準備段階のキャラ(今回カバーイラストに描かれた二人でしょうね)の紹介があるぐらいで、あとはまあ、続きを読んでくれやってところだろうな。ま、いきなりダレ場からスタートだと思えば、腹は立たないけど面白い本ではないね。
そんな本だったけど一個所だけ笑えたところがあったのでご紹介。強調部分は本書では傍点処理。
ジャックと呼ばれたホーナー大将は椅子の背に寄りかかり、珍しく心からの笑みを見せた。
「おめでとう。やれやれ、神は本当にいるんだな」
テイラー大将は肩をすくめてナイフを投げ、≪スター・ウォーズ≫のジャー=ジャー・ピンクスの写真を貼ったコルクのダート盤に突き立てた。
わはははは、どんだけ嫌われてんねんジャージャー。
★★☆
今月後半分の早川、創元のSF文庫も出てるし、妙に冷え込んできていて、なんだか立って温かい日本酒を呑みたい気分にもなったので、古本の発送のついでにちょいとお出かけ。お昼前に街に出たのでまずは腹ごしらえ。初めて吉野家の牛鍋丼ってヤツを食ってみた。確かにコストパフォーマンスは満点だと思う。個人的にはタマネギじゃなく、太目で青みの多い京ネギをざっくり切って入れててくれたら嬉しいのにな、とは思った。コスト的にそれは難しいのかな。
それから軽くセドラーになって新開地-三宮間を往復。残念ながらめぼしい収穫は無し。元町商店街で何となく恒久的にやることになってる感じの古本即売会場で、古書店店主とおぼしき方が二人で、なにやら古書店組合の内情についての愚痴り大会をやっておられた。タバコ吸いながら。私も喫煙者ですけど、客には許さないクセに自分らだけは商品の直近で煙草プカプカやりながら、やたら生臭い内輪ネタを喋くるってのはどうかと思った。
元町の海文堂で文庫の新刊を何冊か購入。ハヤカワSF×1、創元SF×4の買物だったんだけど、最初に出たのがハヤカワ(トールサイズ)だったので、そっち対応のブックカバーを用意して付けてくれたので、創元側の文庫に着いたブックカバーの天地が余る余る。ハヤカワさん、いろんなところに迷惑かけてるから、トールサイズ文庫やめましょうよ。
創元からも「ゼロ年代」がどうしたこうしたって本が出てるんだな。買ってからラインナップを見たら、意外に既視感のあるタイトルが並んでいるような気がしないでもなく。っていうか「ゼロ年代」って頭に付くと妙にものがうさんくさく感じられてしまうってのは何なんだろう。多分自分の頭がついていけなくなっているだけ、なんだろうとは思うけど。
ハーバーランドまで出て、ソフマップで話題のMacBookAir 11インチモデルを見る。思ったより大きかった、ってそりゃディスプレイが11インチだものね。なかなか良い感じだとは思ったけど、わたしゃ中古コーナーに並んでたUSキー配列のThinkPad X60の方にかなり惹かれるものを感じてしまいました。46,000円。うう、ちょっと触手が動きかかったでゲソ。
ソフマップの上の階のフードコートでコーヒー飲みながらちょっと読書。220円でお代り自由なので、割とありがたいスポット。ただし椅子の座り心地は余りよろしくない。近くに座ってたおっちゃんが、携帯片手になにやらビジネス関連の指示を各方面にアグレッシブに伝達してて少々閉口した。1時間ぐらい喋りっぱなしだったのではないかしら。すごいエネルギーだこと。
お出かけの〆はいつもの立ち呑み。もはや寒いと言っても良い気候だったので、今日はヌル澗におでんです。
奇跡的に今日はどこかに傘を忘れずに、お家に帰って来れました。それだけでも良い日だった、のかも知れないな。
「えむえむっ!」、「海月姫」、「百花繚乱 サムライガールズ」、「それでも町は廻っている」、「スーパーロボット大戦OG」、お前らのコメント付きで「おとめ妖怪ざくろ」。だいぶ減ってきました。タイトルが出てこなくなった番組は定期視聴から外したって事で。で、多分来週以降は「えむえむっ!」もご退場願う方向で。新しく始まった「海月姫」、こちらはノイタミナ枠ってことになるのだね。いわゆる腐女子方向から見た「げんしけん」的なお話、ってことになるのかな。悪くはないが、どこがそうとは言えないけれども微妙に引っかかるところがあるようなアニメ、って感じかも分らん。
どう見てもどうしようもない作品側にカテゴライズされるブツなんだが、妙に面白いのが「百花繚乱」。ここまでバカだと嫌いになれないって事なんだろうかね。絵的な処理の面白さもちょっと効いてるのかも。
「それ町」はまあ、キャストとスタッフのラインナップを見たらこうなるんだろうなって感じで、それなりに見るところはある(坂本真綾が『ダウンタウン』歌うのにはいまだに拒否感の方が先に来るけどな)とは思うけど、いずれ来るであろう「アマガミ」みゃー編とどっちを採る、って言われたら、ちょいと考え込んでしまうところではある、かも知れない。
「スパロボ」はまあ、切ります。
なんだかんだで(コメントが面白さを少しばかり増してるのかも知れんけど)、今期のお楽しみのイチ押しは「ざくろ」かも分らんですな。
だいぶ減らしつつ観賞中。「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「ハートキャッチプリキュア!」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」、ニコ動で「侵略! イカ娘」。
今期はちっちゃくて妙な言葉遣いの女の子をふたり、くぎゅがやってるわけですが、そのうちの一本の「禁書目録」、質はまあまあ高いと思うんだけど、小説作品を映像作品に移すときに、もうちょっと考えた方が良いんじゃないかと思えるところもあって、何とはなしに違和感があって、それは何かというと言葉遣い。
「禁書目録」シリーズのキャラクタたちには何人か、ちょっと変わった言い回しをするキャラクタが登場する(本作だとくぎゅとか遠藤綾とか、川澄綾子もそんなんだたっけ)んだけど、文字として追いかける分には余り気にならないところが、実際に音声として発せられると、どうにも違和感ばかりが先に来るのだな(『たまゆら』の口笛と一緒だね)。
前作の「超電磁砲」では「〜じゃん」付けのキャラがいるぐらいでまあ我慢できた(甲斐田裕子は上手い役者だと思うけど、それでも吸収できていたとは思えないんだよな)んだけど、今回は少々、そっち方面のエキセントリックなキャラクタが多めで、お話の「それ、アリ?」感が妙に気になるのだった。
自分が意外と長井龍雪監督の演出スタイルが好みだってのもあるのかも知れないけれど、いろんなところで「超電磁砲」の方が楽しかったなあ、なんて思ってしまうな。
「俺妹」は出だしのところで少々ヤバ目なところに手を付けている状態でお話を始めているので、この先どうなるものやら。それ(何?)を良いじゃん、と押し出してくることに、微妙に「でも世間的につつしみ、ってあるよね?」、と思ってしまうオタクなおっちゃんがここに一人。
日曜朝。ウサギさんの着ぐるみが実は最強なんじゃないかと思ってしまった「ゴセイジャー」、どんな攻撃受けでも焦げ痕ひとつつかないんだものな。
実は映司くんって平成ライダー史上、一番つらい過去を引きずってる主人公であるのかも知れない、と思わせてもらった「OOO」、基本ぬけてるんだけど、総じて良い感じ。アンクのいたぶられ具合がたいへんに良いですな。
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□ P2 [ちょうどモラトリアムな時期に見たせいか、 凄まじく心に響いちゃった映画です。>王立宇宙軍 モヤモヤの部分も含めて妙に..]
□ rover [何となくわかります(w。 自分にとっては西のSTTMP、東のオネアミスって感じで、理屈では「いかんだろうそれは」と..]